JP3052639U - 顎関節症の治療用スプリント - Google Patents
顎関節症の治療用スプリントInfo
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- JP3052639U JP3052639U JP1998001822U JP182298U JP3052639U JP 3052639 U JP3052639 U JP 3052639U JP 1998001822 U JP1998001822 U JP 1998001822U JP 182298 U JP182298 U JP 182298U JP 3052639 U JP3052639 U JP 3052639U
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- Japan
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- splint
- synthetic resin
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- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 顎関節症などを原因とする肩凝りその他色々
な症状に対して絶大なる治療および防止効果があり、ま
た、顎関節症の原因箇所を的確に把握して、最適な治療
に導くことができるもので、しかも、簡単かつ安価に作
製でき、また、使用が簡単で、装着に対する違和感も少
ない。 【解決手段】 熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱
軟化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて
成形するスプリントであって、上下歯列のいずれか一方
に被せる比較的柔らかい弾力のあるキャップ体1からな
り、中切歯、側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯ま
でを覆い、大臼歯部は外に露出させる。
な症状に対して絶大なる治療および防止効果があり、ま
た、顎関節症の原因箇所を的確に把握して、最適な治療
に導くことができるもので、しかも、簡単かつ安価に作
製でき、また、使用が簡単で、装着に対する違和感も少
ない。 【解決手段】 熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱
軟化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて
成形するスプリントであって、上下歯列のいずれか一方
に被せる比較的柔らかい弾力のあるキャップ体1からな
り、中切歯、側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯ま
でを覆い、大臼歯部は外に露出させる。
Description
【0001】
本考案は、顎関節症の治療用スプリントに関する。
【0002】
顎関節症は噛み合わせの悪い部分に症状が出るだけでなく、肩凝りを引き起こ したり、視力の衰え、目眩、吐き気を催すこともあり、その他色々な症状は全身 におよぶこともある。
【0003】 顎関節症の治療としては歯の噛み合わせを矯正することであるが、従来、患者 自信の主観をもとに医師が目で見たて噛み合わせの悪い部分を探るしか方法がな く、的確に治療箇所を把握することは極めて困難であった。
【0004】 従来、歯に被せるキャップ状の器具としてポジショナーと称せられるものや、 歯ぎしり防止用としてのナイトガードと称せられるものがある。ポジショナーは 上下歯列の配置を整形するために装着する歯科矯正用のものである。
【0005】 このポジショナーについて説明すると、特公昭60-58886号公報にも示されてい るが、図5に示すように上歯列12、下歯列13の最終的な最適歯列を、上下同時に 印象樹脂製のU字形成型体6として構成し、患者は主に就寝時に上下歯間にこれ を噛み合わせ装着し、就寝中自然に且つ徐々に歯に微小変位力を与えて移動整形 せしめるものである。
【0006】 かかるポジショナーの製作は、患者歯列に実印象から得られた乱れた歯列模型 を分解し、再組立した理想的な歯列配列に整形したモデルを原形とし、これをフ ラスコ内の石膏型に転写し、これに樹脂を充填成型する。また、成型材料として は、天然ゴム、合成ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴムなどが使用されて いた。
【0007】
しかし、このようなポジショナーは理想的な歯列配列に整形したモデルを原形 として成形され、これを装着することで強制的にその歯列配列にしようとするも ので、咬合を直すものではない。しかも、長時間使用してもなかなか歯列の矯正 の効果が上がらず、外してしまうともとの状態に戻ることが多い。しかも、製作 が面倒であるとともに、長期の使用での劣化に耐え、機械的性質を低下させない ようにするためにはある程度の硬さを必要として、嵌め心地の悪いものであった 。
【0008】 本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、従来にはない咬合を直ための新 規なものであり、顎関節症の原因箇所を的確に把握して、最適な治療に導くこと ができるもので、また、簡単かつ安価に作製でき、使用が簡単で、装着に対する 違和感も少ない、顎関節症の治療用スプリントを提供することにある。
【0009】
本考案は前記目的を達成するため、熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱軟 化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて成形するスプリントであっ て、上下歯列のいずれか一方に被せる比較的柔らかい弾力のあるキャップ体から なり、歯列の臼歯部の一部、例えば、大臼歯部は外に露出させることを要旨とす るものである。
【0010】 請求項1記載の本考案によれば、歯に被せるキャップ体は比較的柔らかい弾力 のあるものであり、歯列の臼歯部または臼歯部の一部を外へ出ているので、顎は このキャップ体を被せた状態でも比較的自由に動ける状態であり、位置を自由に 選べる。
【0011】 そこで、キャップ体を被せることで、例えば寝ている間に顎の位置を自由にず らすことができ、咀しゃく筋のほぐれ凝りが取れることで、全身に出ている症状 が改善される。また、暫くこのキャップ体を使用してから外した時に、今までの 咬合と違って強く当たっている箇所がでてくるがそこが咬合を調整する箇所であ る。このようにして治療を行なうのに適する箇所を適格に把握することができる 。
【0012】 さらに、作製するに際しては、熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱軟化さ せて歯模型を用いて形成するので、加圧成型器に歯模型と合成樹脂製のディスク をセットするだけで簡単かつ短時間に行なうことができる。
【0013】 請求項2記載の本考案によれば、前記作用に加えて、キャップ体から大臼歯部 を露出させるのことにより下顎の位置を自由に生体が選択できる。これにより、 適正な咬合が得れ、顎関節症などを原因とする肩凝りその他色々な症状に対して 絶大なる治療および防止効果がある。
【0014】
以下、図面について本考案の実施の形態を詳細に説明する。図1は本考案の肩 凝り防止用の歯ガードの1実施形態を示す斜視図、図2は歯に装着した状態の斜 視図である。
【0015】 図中1は着脱自在に歯列に被せるものとして比較的柔らかい弾力のあるキャッ プ体で、印象樹脂製のU字形成型体として熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加 熱軟化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて形成する。
【0016】 このキャップ体1は上または下の歯列のいずれか一方を被うものでよく(実施 形態では上歯列)、当該歯列の全てを被うものとせずに本実施形態では中切歯2 a、側切歯2b、犬歯2c、第1小臼歯2d、第2小臼歯2eまでを覆い、第1 大臼歯2f、第2大臼歯2g、または第3大臼歯(図示せず)がある場合はこれ も外に露出させるものとした。
【0017】 このように第1大臼歯2f、第2大臼歯2g、第3大臼歯を避けてキャップ体 1を歯列に被せることで、装着、取り外しも容易となる。使用に際しては睡眠時 間を含めて適宜な時間装着し、例えば食事時間にはこれを外す。
【0018】 キャップ体1の厚さは材料とする熱可塑性の合成樹脂製のディスクの厚さによ り決定されるが、通常、2〜4mm程度から選択する。また、ディスクをなす合 成樹脂はビニルシリコーン樹脂組成物、酢酸ビニル系の軟質の高分子材料その他 であり、この合成樹脂製のディスク3は図3に示すように歯模型4とともにフラ スコ5にセットして、加圧成型器(図示せず)にかける。
【0019】 加圧成型器は合成樹脂製のディスク3を軟化する赤外線ヒーターの加熱部と、 軟化した合成樹脂製のディスク3を圧搾空気で歯模型4に圧接する加圧部の2つ からなり、スイッチの1つを入れるとスイッチ内のライトが点灯し、赤外線ヒー ターが作動する。
【0020】 他のスイッチをある方向に入れると、ブローヘッド(加圧器)が下がり、フラ スコを密閉し、圧搾空気を出し、合成樹脂製のディスク3を圧接する。
【0021】 圧接したまま、空冷した後、スイッチを0の位置に戻して圧を抜き、次に左の 方に回すとブローヘッドがあがり、もとの位置に戻る。そしてスイッチを再び0 位置に戻し圧を抜く。
【0022】 歯模型4に圧接された合成樹脂製のディスク3は、図4に示すように合成樹脂 製のディスク3の中央に歯模型4の部分が盛り上がるようになるが、余分な箇所 を適宜切り取る。
【0023】 このようにして歯模型4によりキャップ体1を成型するが、歯模型4は上また は下の歯列の前部、すなわち、中切歯、側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯 、第1大臼歯、第2大臼歯、(第3大臼歯がある場合はこれまでも)までの全て を被うものとして成型し、成型後に第1大臼歯、第2大臼歯、(第3大臼歯があ る場合はこれも)を被う部分を欠如して、製品を得る。
【0024】
以上述べたように本考案の顎関節症の治療用スプリントは、顎関節症などを原 因とする肩凝りその他色々な症状に対して絶大なる治療および防止効果があり、 また、顎関節症の原因箇所を的確に把握して、最適な治療に導くことができるも ので、しかも、簡単かつ安価に作製でき、また、使用が簡単で、装着に対する違 和感も少ないものである。
【図1】本考案の顎関節症の治療用スプリントの1実施
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図2】本考案の顎関節症の治療用スプリントの1実施
形態を示す装着状態の斜視図である。
形態を示す装着状態の斜視図である。
【図3】本考案の顎関節症の治療用スプリントの製作過
程を示すフラスコでのセット状態の側面図である。
程を示すフラスコでのセット状態の側面図である。
【図4】本考案の顎関節症の治療用スプリントの製作過
程を示す斜視図である。
程を示す斜視図である。
【図5】従来のポジショナーの斜視図である。
1…キャップ体 2a…中切歯 2b…側切歯 2c…犬歯 2d…第1小臼歯 2e…第2小臼歯 2f…第1大臼歯 2g…第2大臼歯 3…合成樹脂製のディスク 4…歯模型 5…フラスコ 6…U字形成型体
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱
軟化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて
成形するスプリントであって、上下歯列のいずれか一方
に被せる比較的柔らかい弾力のあるキャップ体からな
り、歯列の臼歯部の一部は外に露出させることを特徴と
した顎関節症の治療用スプリント。 - 【請求項2】 熱可塑性の合成樹脂製のディスクを加熱
軟化させて、患者の実印象から得られた歯模型を用いて
成形するスプリントであって、上下歯列のいずれか一方
に被せる比較的柔らかい弾力のあるキャップ体からな
り、中切歯、側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯ま
でを覆い、大臼歯部は外に露出させることを特徴とした
顎関節症の治療用スプリント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001822U JP3052639U (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 顎関節症の治療用スプリント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001822U JP3052639U (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 顎関節症の治療用スプリント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3052639U true JP3052639U (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=43186748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998001822U Expired - Lifetime JP3052639U (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 顎関節症の治療用スプリント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052639U (ja) |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP1998001822U patent/JP3052639U/ja not_active Expired - Lifetime
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