JP3215287U - 歯科矯正具 - Google Patents
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Abstract
【課題】前歯部の叢生改善、歯列矯正と顎位の再構築 下顎骨の成長発育促進及び、舌の低位改善となる理想的な位置への誘導、習慣づけを行うのに適した歯科矯正具の提供。【解決手段】患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型の上顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した上顎側の前歯列嵌合部1と、前記セットアップ歯型模型の下顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した下顎側の前歯列嵌合部2が一体成形された歯科矯正具本体3から成り、歯科矯正具本体3が、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成されており、当該歯科矯正具本体3の舌側には、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部4が設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、歯列矯正のために患者の口腔内に装着して使用される歯科矯正具に関するものである。
これまでに、歯列を矯正するための歯科矯正具がいくつか提案されている。
例えば、下記の特許文献1に開示されているマウスピースタイプの歯科矯正具の場合、上顎の歯列に嵌合しうる歯列嵌合部と、前記歯列嵌合部から下方に向かって膨出して形成された舌位置矯正部とが、可撓性を有する熱可塑性エラストマー(スチレン系樹脂)から構成されており、歯列嵌合部を構成する立ち上がり部に上唇小帯に嵌合しうる切り欠き部が設けられ、舌位置矯正部には舌小帯に嵌合しうる切り欠き部が設けられている。
例えば、下記の特許文献1に開示されているマウスピースタイプの歯科矯正具の場合、上顎の歯列に嵌合しうる歯列嵌合部と、前記歯列嵌合部から下方に向かって膨出して形成された舌位置矯正部とが、可撓性を有する熱可塑性エラストマー(スチレン系樹脂)から構成されており、歯列嵌合部を構成する立ち上がり部に上唇小帯に嵌合しうる切り欠き部が設けられ、舌位置矯正部には舌小帯に嵌合しうる切り欠き部が設けられている。
この特許文献1記載の歯科矯正具は、調整作業を要することなく口腔に適合できるので、特に、乳歯列期〜混合歯列期初期までの顎位の再構築を必要とする患者に好適な歯科矯正具として多く使用されているが、舌位置矯正部により舌を持ち上げ、歯列嵌合部を歯茎に当接させて口腔周辺の筋機能を整えているだけで、歯列の矯正(歯を理想的な位置に移動させる)機能を有するものではなく、顎位の再構築を行うための機能を有するものでもなかった。
又、下記の特許文献2には、上顎及び下顎の歯列に挟まれる平面視U字状のベースと、前記ベースの外周縁から上方に突出して上唇に内側から当接する上顎側外周壁と、前記ベースの外周縁から下方に突出して下唇に内側から当接し、かつ下顎の前歯部に外側から当接する下顎側外周壁と、前記ベースの内周縁から上方に突出して上顎の前歯部に内側から当接する上顎側内周壁とから構成され、上顎側外周壁の内周面と上顎側内周壁の外周面とが上顎の歯列の厚みより離れている歯科矯正具が開示されているが、この矯正具は、反対咬合(下顎前突症)を解消又は軽減するためのものであって、前歯部の叢生を改善する機能や、舌の低位改善を図る機能を有するものではない。
本考案は、従来の歯科矯正具における問題点を解決し、前歯部の叢生改善、歯列矯正と顎位の再構築、下顎骨の成長発育促進及び、舌の低位改善となる理想的な位置への誘導、習慣づけを行うのに適した構造を有したマウスピースタイプの歯科矯正具を提供することを課題とする。
本考案者等は、種々検討を行った結果、患者の口腔内に装着して使用される歯科矯正具として、患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型を用いて作製された上顎側の前歯列嵌合部と下顎側の前歯列嵌合部が一体成形された成形体を、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成し、当該成形体の舌側に、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部を設けると、前歯部の叢生改善効果、顎位の再構築効果が発揮されると同時に、舌の低位改善となる理想的な位置への誘導効果も発揮されることを見出して、本考案を完成した。
上記の課題を解決可能な本考案の歯科矯正具は、歯列矯正のために患者の口腔内に装着して使用されるものであって、患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型の上顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した上顎側の前歯列嵌合部と、前記セットアップ歯型模型の下顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した下顎側の前歯列嵌合部が一体成形された歯科矯正具本体から成り、前記歯科矯正具本体が、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成されており、当該歯科矯正具本体の舌側には、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部が設けられていることを特徴とする。
尚、本明細書において「前歯部」とは、左右の中切歯、側切歯及び犬歯を意味するが、左右の中切歯及び側切歯を意味する場合を含む。
尚、本明細書において「前歯部」とは、左右の中切歯、側切歯及び犬歯を意味するが、左右の中切歯及び側切歯を意味する場合を含む。
又、本考案は、上記の特徴を有した歯科矯正具において、前記樹脂素材が、シリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂及びアクリル樹脂からなるグループより選ばれたものであることを特徴とするものである。
本考案の歯科矯正具を用いることによって、患者(特に、前歯部が永久歯に生え変わった混合歯列期の子供)の前歯部の叢生改善、歯列矯正と顎位の再構築、下顎骨の成長発育促進を図ることができ、舌側に設けられた舌誘導部によって、舌が理想的な位置へ誘導され、当該位置の習慣づけを行うことができ、舌の低位改善効果が得られる。
又、透明性を有する材料を用いて形成された本考案の歯科矯正具は、装着時の外観の点でも優れている。
又、透明性を有する材料を用いて形成された本考案の歯科矯正具は、装着時の外観の点でも優れている。
以下、本考案の歯科矯正具の一例を、図面を用いて説明するが、本考案は図面に例示したものに限定されるものではない。
歯列矯正のために患者の口腔内に装着して使用される本考案の歯科矯正具は、図1(a)に示されるように、患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型の上顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した上顎側の前歯列嵌合部1と、前記セットアップ歯型模型の下顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した下顎側の前歯列嵌合部2が一体成形された歯科矯正具本体3から成り、この歯科矯正具本体3は、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成されている。この図1(a)において点線で示されている部分は、装着時に、患者の中切歯、側切歯及び犬歯をそれぞれ収容し、各歯の位置を理想的な位置へ矯正するための前歯収容部6である。
尚、本考案の歯科矯正具を構成する歯科矯正具本体3の舌側には、図1(d)の断面模式図に示されるようにして、舌5を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部4が設けられている。
歯列矯正のために患者の口腔内に装着して使用される本考案の歯科矯正具は、図1(a)に示されるように、患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型の上顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した上顎側の前歯列嵌合部1と、前記セットアップ歯型模型の下顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した下顎側の前歯列嵌合部2が一体成形された歯科矯正具本体3から成り、この歯科矯正具本体3は、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成されている。この図1(a)において点線で示されている部分は、装着時に、患者の中切歯、側切歯及び犬歯をそれぞれ収容し、各歯の位置を理想的な位置へ矯正するための前歯収容部6である。
尚、本考案の歯科矯正具を構成する歯科矯正具本体3の舌側には、図1(d)の断面模式図に示されるようにして、舌5を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部4が設けられている。
上記の構造を有する本考案の歯科矯正具を口腔内部に装着した場合の状態が図2に示されており、装着時には、歯科矯正具本体3は、当該矯正具本体3の弾性又は可撓性によって、患者(矯正具を装着して使用する者)の上顎前歯部及び下顎前歯部と密着するように変形し、変形した歯科矯正具本体3が徐々に元の形状(理想的な歯列状態の形状)に戻ろうとする力によって、上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態が矯正される。
本考案において、歯科矯正具本体3の材質として好ましいものは、熱変形の少ない、シリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂及びアクリル樹脂等であり、これらの樹脂はいずれも硬度や弾性率等の物性の点で優れているだけでなく、装着感の点でも優れており、市販のマウスガード用材料が種々利用できる。
本考案において特に好ましい歯科矯正具本体3の材質は、市販のマウスピース用ポリオレフィンシートMG−21(シージーケー株式会社製)である。
本考案における歯科矯正具本体3を構成する樹脂は着色されていても良いが、無色透明又は乳白色であることが好ましく、この場合には口腔内に装着した際に装着していることが目立たず、外観が優れたものとなる。
本考案において特に好ましい歯科矯正具本体3の材質は、市販のマウスピース用ポリオレフィンシートMG−21(シージーケー株式会社製)である。
本考案における歯科矯正具本体3を構成する樹脂は着色されていても良いが、無色透明又は乳白色であることが好ましく、この場合には口腔内に装着した際に装着していることが目立たず、外観が優れたものとなる。
次に、本考案の歯科矯正具を製作する際の方法について説明する。
図3(a)〜(h)には、図1に例示した本考案の歯科矯正具を製造する際の手順が示されている。
まず最初に、患者の口腔から印象採得した模型(オリジナル石膏歯型模型)を準備し、当該模型の副模型を石膏にて作製する(図3(a))。そして、当該模型の上顎前歯部及び下顎前歯部のセットアップ(上顎前歯部及び下顎前歯部の歯を1本ずつ切り出して、理想的な歯列となるように模型上で歯を並び替えて固定する作業)を行い、目標とする歯列状態を再現した上顎模型及び下顎模型(セットアップ歯型模型)を製作する(図3(b))。
次に、このようにしてセットアップされた状態の上顎模型及び下顎模型を複印象し、石膏製の模型に置き換え(図3(c))、不要な部分を切除して、上顎模型の上顎前歯部の部分に相当する石膏模型と、下顎模型の下顎前歯部の部分に相当する石膏模型を作製する(図3(d))。
図3(a)〜(h)には、図1に例示した本考案の歯科矯正具を製造する際の手順が示されている。
まず最初に、患者の口腔から印象採得した模型(オリジナル石膏歯型模型)を準備し、当該模型の副模型を石膏にて作製する(図3(a))。そして、当該模型の上顎前歯部及び下顎前歯部のセットアップ(上顎前歯部及び下顎前歯部の歯を1本ずつ切り出して、理想的な歯列となるように模型上で歯を並び替えて固定する作業)を行い、目標とする歯列状態を再現した上顎模型及び下顎模型(セットアップ歯型模型)を製作する(図3(b))。
次に、このようにしてセットアップされた状態の上顎模型及び下顎模型を複印象し、石膏製の模型に置き換え(図3(c))、不要な部分を切除して、上顎模型の上顎前歯部の部分に相当する石膏模型と、下顎模型の下顎前歯部の部分に相当する石膏模型を作製する(図3(d))。
その後、上記で得られた上顎前歯部の石膏模型及び、下顎前歯部の石膏模型のそれぞれについて、歯列を覆うようにして、マウスガード用の樹脂シートを配置し、当該シートを加熱して圧接し、冷却した後、取り出す(図3(e))。そして、得られたシート成形物(上顎側シート成形物と下顎側シート成形物)の不要な部分を切除し、上顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物と、下顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物をそれぞれ製造する(図3(f))。
そして、セットアップ歯型模型の上顎模型及び下顎模型を咬合器に装着し、理想的な咬合状態となるように位置決めした後、上顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物を上顎前歯部に被せ、下顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物を下顎前歯部に被せ(図3(g))、2つのシート成形物の間に存在する隙間部分に、前記樹脂シートを熱溶融させた溶融物を充填して2つのシート成形物を一体化させる(図3(h))。この時に舌側において、樹脂が軟化状態にあるうちに、舌が斜め上方前方に向かって理想的な位置に誘導されるよう、凹状湾曲面を有する舌誘導部を形成させる。
常温まで冷却した後、上顎模型及び下顎模型から成形体を取り出し、不要な部分を切除し、研磨仕上げを行うと、上顎側の前歯列嵌合部と下顎側の前歯列嵌合部とが一体化し、舌側に舌誘導部が形成された上下一体型の歯科矯正具本体(アンテリアルポジショナー)が製作できる。
常温まで冷却した後、上顎模型及び下顎模型から成形体を取り出し、不要な部分を切除し、研磨仕上げを行うと、上顎側の前歯列嵌合部と下顎側の前歯列嵌合部とが一体化し、舌側に舌誘導部が形成された上下一体型の歯科矯正具本体(アンテリアルポジショナー)が製作できる。
本考案の歯科矯正具は、上下の前歯部の叢生改善や、歯列矯正と顎位の再構築に有用なだけでなく、下顎骨の成長発育促進にも寄与し、睡眠時無呼吸症候群の症状緩和にも有用である。
又、本考案の歯科矯正具の場合には、図2に示されるようにして、歯科矯正具本体の舌側に、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部4が設けられているので、矯正具を患者の口腔内に装着した際、舌5が上方へ持ち上げられて低位が改善され、舌5を理想的な位置へ誘導することができる。
これまで、1つの矯正具で上述の効果を達成できるものが提案されていないことからも、本考案の歯科矯正具は歯科矯正の分野において非常に有用である。
図4は、本考案の歯科矯正具3をセットアップ歯型模型(上顎模型7a及び下顎模型7b)に装着した際の状態を示す写真である。
以下、実施例を示して本考案を具体的に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
又、本考案の歯科矯正具の場合には、図2に示されるようにして、歯科矯正具本体の舌側に、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部4が設けられているので、矯正具を患者の口腔内に装着した際、舌5が上方へ持ち上げられて低位が改善され、舌5を理想的な位置へ誘導することができる。
これまで、1つの矯正具で上述の効果を達成できるものが提案されていないことからも、本考案の歯科矯正具は歯科矯正の分野において非常に有用である。
図4は、本考案の歯科矯正具3をセットアップ歯型模型(上顎模型7a及び下顎模型7b)に装着した際の状態を示す写真である。
以下、実施例を示して本考案を具体的に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
患者(装着者)の口腔から印象採得したオリジナル石膏歯型模型(上顎模型及び下顎模型)を準備し、当該模型の副模型を石膏にて作製した。この副模型の上顎前歯部及び下顎前歯部の歯を1本ずつ(中切歯、側切歯、犬歯)切り出して、理想的な歯列となるように模型上で歯を並び替え、目標とする歯列状態を再現した上顎模型及び下顎模型を製作した。そして、このようにしてセットアップされた状態の上顎模型及び下顎模型を複印象し、石膏製の模型に置き換え、上顎模型の上顎前歯部の部分に相当する石膏模型と、下顎模型の下顎前歯部の部分に相当する石膏模型となるように、不要な部分を切除した。
本考案の歯科矯正具の矯正具本体を構成する材料としては、市販のマウスピース用ポリオレフィン樹脂シートMG−21(シージーケー株式会社製)を準備した。
本考案の歯科矯正具の矯正具本体を構成する材料としては、市販のマウスピース用ポリオレフィン樹脂シートMG−21(シージーケー株式会社製)を準備した。
その後、上記で得られた上顎前歯部の石膏模型及び、下顎前歯部の石膏模型のそれぞれについて、歯列を覆うようにして、上記オレフィン樹脂シートを配置し、当該シートを加熱して圧接し、冷却した後、取り出した。そして、上記で得られたシート成形物(上顎側シート成形物と下顎側シート成形物)の不要な部分を切除し、上顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物と、下顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物をそれぞれ得た。
そして、前記セットアップ歯型模型の上顎模型及び下顎模型を咬合器に装着し、理想的な咬合状態となるように位置決めした後、上記で製作した上顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物を上顎前歯部に被せ、下顎側の前歯列嵌合部に相当するシート成形物を下顎前歯部に被せ、2つのシート成形物の間に存在する隙間部分に、上記オレフィン樹脂シートを熱溶融させた溶融物を充填して2つのシート成形物を一体化させ、本考案の矯正具本体を作製した。この際、舌側においては、樹脂が軟化状態にあるうちに、舌が斜め上方前方に向かって理想的な位置に誘導されるに適した凹状湾曲面を有する舌誘導部を形成させた。
常温まで冷却した後、上顎模型及び下顎模型から成形体を取り出し、不要な部分を切除し、研磨仕上げを行うことにより、図1に示される外観を有した、上顎側の前歯列嵌合部と下顎側の前歯列嵌合部が一体化し、舌側に舌誘導部が形成された上下一体型の本考案の歯科矯正具本体を得た。
常温まで冷却した後、上顎模型及び下顎模型から成形体を取り出し、不要な部分を切除し、研磨仕上げを行うことにより、図1に示される外観を有した、上顎側の前歯列嵌合部と下顎側の前歯列嵌合部が一体化し、舌側に舌誘導部が形成された上下一体型の本考案の歯科矯正具本体を得た。
上記で得られた本考案の歯科矯正具を、図2に示されるようにして患者の口腔内部に装着したところ、矯正具を構成している材料(シリコン樹脂)の弾性と、上顎及び下顎の咬み込み力を利用して、必要な矯正力を必要な部位に加えることができ、上下前歯部の叢生の改善及び、歯列矯正と顎位の再構築を達成することができた。又、上記の歯科矯正具を装着することによって、舌が斜め上方へ持ち上げられ、理想的な位置へ誘導されることによる低位改善効果も確認された。
本考案の歯科矯正具は、歯科矯正の分野において非常に有用である。
1 上顎側の前歯列嵌合部
2 下顎側の前歯列嵌合部
3 歯科矯正具本体
4 舌誘導部
5 舌
6 前歯収容部
7a セットアップ歯型模型(上顎模型)
7b セットアップ歯型模型(下顎模型)
2 下顎側の前歯列嵌合部
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4 舌誘導部
5 舌
6 前歯収容部
7a セットアップ歯型模型(上顎模型)
7b セットアップ歯型模型(下顎模型)
Claims (2)
- 歯列矯正のために患者の口腔内に装着して使用される歯科矯正具であって、患者の理想的な上顎前歯部及び下顎前歯部の歯列状態を表すセットアップ歯型模型の上顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した上顎側の前歯列嵌合部と、前記セットアップ歯型模型の下顎側前歯部を嵌合した状態で覆う形状を有した下顎側の前歯列嵌合部が一体成形された歯科矯正具本体から成り、前記歯科矯正具本体が、弾性又は可撓性を備えた樹脂素材にて形成されており、当該歯科矯正具本体の舌側には、舌を斜め上方前方に向かって誘導するのに適した凹状湾曲面を有した舌誘導部が設けられていることを特徴とする歯科矯正具。
- 前記樹脂素材が、シリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂及びアクリル樹脂からなるグループより選ばれたものであることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109998709A (zh) * | 2019-04-15 | 2019-07-12 | 杭州美齐科技有限公司 | 一种基于牙齿特征点的牙齿倒凹自动填充打印方法 |
JP6902301B1 (ja) * | 2020-10-22 | 2021-07-14 | 株式会社デンタルアシスト | 筋機能療法装置 |
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2017
- 2017-12-27 JP JP2017005857U patent/JP3215287U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109998709B (zh) * | 2019-04-15 | 2021-05-18 | 杭州美齐科技有限公司 | 一种基于牙齿特征点的牙齿倒凹自动填充打印方法 |
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