JP3052562B2 - 4輪駆動車 - Google Patents

4輪駆動車

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JP3052562B2
JP3052562B2 JP10564792A JP10564792A JP3052562B2 JP 3052562 B2 JP3052562 B2 JP 3052562B2 JP 10564792 A JP10564792 A JP 10564792A JP 10564792 A JP10564792 A JP 10564792A JP 3052562 B2 JP3052562 B2 JP 3052562B2
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axle
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勲 藤井
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は4輪駆動車に係り、特
にトランスアクスルの第1アクスルケースに取付けられ
るトランスファ前側ケースの前側ケース取付ボルトへの
緩み防止剤の塗布作業や締付確認工程を不要とし得て作
業工程を削減し得て、また、トランスファチェーンの限
界以上の伸びを検知し得てトランスファチェーンの異常
状態の警報を発し得てトランスファチェーンの伸びの保
守点検を簡略化し得る4輪駆動車に関する。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車(4WD車)にあっては、内
燃機関の駆動力をトランスアクスルにより前輪及び後輪
に夫々伝達している。このトランスアクスルは、内燃機
関の駆動力を分配して取り出すべくトランスファ部を有
している。
【0003】このような4輪駆動車としては、実公昭6
3−20607号公報に開示されるものがある。この公
報に開示されるものは、変速機の出力側に同軸に連結さ
れるトランスファの第1の出力軸を設けるとともに前記
変速機の出力側にトランスファチェーンにより平行に連
結されるトランスファの第2の出力軸を設け、前記第1
の出力軸を軸支する後部ケースの軸受に油溜めの油を送
る油路を前記第1の出力軸に設け、前記軸受を潤滑した
後の油を変速機ケース側に戻す油路をトランスファケー
スに設けたものである。
【0004】また、従来の4輪駆動車のトランスアクス
ルとしては、例えば、図6・図7に示すものがある。図
において、102はトランスアクスルである。このトラ
ンスアクスル102は、トランスアクスルケース104
内にトランスファ部106を有している。
【0005】トランスファ部106は、互いに平行なト
ランスファ入力軸108及びトランスファ出力軸110
とこれら各軸108・110を連絡するトランスファチ
ェーン112とからなる。トランスファ部106は、ト
ランスファ入力軸108の軸方向一側を、トランスアク
スルケース104を構成する第1アクスルケース114
に入力第1軸受116により軸支して設けている。この
入力第1軸受116は、リテーナ118に保持され、リ
テーナ取付ボルト120により第1アクスルケース11
4に取付けられている。
【0006】また、トランスファ部106は、トランス
ファ出力軸110の軸方向一側を、トランスアクスルケ
ース104を構成する第2アクスルケース(図示せず)
に設けた出力軸被包部122により被包するとともに、
第1アクスルケース114に取付けられ且つ出力軸被包
部122に接続されるトランスファ前側ケース124に
出力第1軸受126により軸支して設けている。
【0007】トランスファ前側ケース124は、前側ケ
ース取付ボルト128により第1アクスルケース114
に取付けられる。前側ケース取付ボルト128は、トラ
ンスファ前側ケース124の前側ケース取付孔130に
挿通して第1アクスルケース112の第1ケース取付孔
132に螺合される。
【0008】前記トランスファ入力軸108及びトラン
スファ出力軸110は、軸方向他側に夫々設けらけれた
入力スプロケット134及び出力スプロケット136に
トランスファチェーン112を捲掛けることにより連絡
して設け、これら各軸108・110の軸方向他側端を
前記トランスファ前側ケース124に取付けられるトラ
ンスファ後側ケース138に夫々入力第2軸受140及
び出力第2軸受142により軸支して設けている。
【0009】前記トランスファ後側ケース138は、後
側ケース取付ボルト144によりトランスファ前側ケー
ス124に取付けられる。後側ケース取付ボルト144
は、トランスファ後側ケース138の後側ケース取付孔
146に挿通してトランスファ前側ケース124の前側
ケース取付孔148に螺合される。トランスファ後側ケ
ース138は、また、別途の後側ケース取付ボルト15
0により第1アクスルケース114にも取付けられる。
後側ケース取付ボルト150は、トランスファ後側ケー
ス138の別途の後側ケース取付孔152及びトランス
ファ前側ケース124の別途の前側ケース取付孔154
に挿通して第1アクスルケース112の別途の第1ケー
ス取付孔156に螺合される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記4輪駆
動車においては、トランスアクスル102に設けられた
トランスファ部106のトランスファ前側ケース124
を、前側ケース取付ボルト128により第1アクスルケ
ース114に取付けている。この前側ケース取付ボルト
128は、緩みや脱落が生じないように締付ける必要が
ある。
【0011】このため、トランスファ前側ケース124
を第1アクスルケース114に取付ける前側ケース取付
ボルト128は、締付時の緩みを防止するために、ネジ
ロック剤等の緩み防止剤を塗布する塗布作業を必要とす
る。また、前側ケース取付ボルト128は、締付けが緩
んでいるか否かについての締付確認工程の実施を必要と
するが、トランスファ後側ケース138をトランスファ
前側ケース124に取付けると、締付確認工程を実施で
きない不都合がある。
【0012】また、トランスファチェーン112は、使
用により伸びが生じるため、限界伸びに達しているか否
かの保守点検を実施する必要がある。ところが、トラン
スファチェーン112の保守点検は、トランスファ後側
ケース138を取外し取付けする作業を必要とするため
に工数や時間がかかり、保守点検が煩雑化する不都合が
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、互いに平行なトランスフ
ァ入力軸及びトランスファ出力軸とこれら各軸を連絡す
るトランスファチェーンとからなるトランスファ部を有
するトランスアクスルを設け、前記トランスファ入力軸
の軸方向一側を前記トランスアクスルのトランスアクス
ルケースを構成する第1アクスルケースに軸支して設
け、前記トランスファ出力軸の軸方向一側を前記トラン
スアクスルケースを構成する第2アクスルケースに設け
た出力軸被包部により被包するとともに前記第1アクス
ルケースに取付けられ且つ前記出力軸被包部に接続され
るトランスファ前側ケースに軸支して設け、前記トラン
スファ入力軸及びトランスファ出力軸の軸方向他側を前
記トランスファチェーンにより連絡して設けるとともに
これら各軸の軸方向他側端を前記トランスファ前側ケー
スに取付けられるトランスファ後側ケースに軸支して設
けた4輪駆動車において、前記第1アクスルケースにト
ランスファ前側ケースを取付ける前側ケース取付ボルト
を設け、前記トランスファ前側ケースのトランスファチ
ェーンで囲まれる内側部位の前記前側ケース取付ボルト
の頭部に前記トランスファ前側ケースに取付けた状態の
前記トランスファ後側ケースの内側面に先端面が略当接
する長さを有する突起部を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明の構成によれば、第1アクスルケース
にトランスファ前側ケースを取付ける前側ケース取付ボ
ルトの頭部に、トランスファ前側ケースに取付けた状態
のトランスファ後側ケースの内側面に先端面が略当接す
る長さを有する突起部を設けたことにより、たとえ前側
ケース取付ボルトにわずかの緩みが生じても、突起部の
先端面が直ちにトランスファ前側ケースに取付けた状態
のトランスファ後側ケースの内側面に当接されることに
なり、緩みや脱落を防止することができる。また、前側
ケース取付ボルトの締付けが不完全で緩い場合には、突
起部の先端面がトランスファ前側ケースに取付けようと
するトランスファ後側ケースの内側面に当接されること
になり、トランスファ後側ケースをトランスファ前側ケ
ースに完全に取付けることができない。さらに、トラン
スファ前側ケースのトランスファチェーンで囲まれる内
側部位の前側ケース取付ボルトの頭部に突起部を設けた
ことにより、トランスファチェーンに使用により伸びが
生じて限界伸びに達した場合には、突起部に衝突して衝
突音を発することにより、外部に衝突音を放出すること
になる。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0016】図1〜5は、この発明の実施例を示すもの
である。図5において、2は4輪駆動車のトランスアク
スルである。このトランスアクスル2は、図示しない4
輪駆動車の中央後側に横置きに搭載される内燃機関の駆
動力を前輪及び後輪に夫々伝達するものである。
【0017】このトランスアクスル2は、トランスアク
スルケース4内に歯車変速部6と後側差動部8とトラン
スファ部10とを有している。トランスアクスルケース
4は、内燃機関に近接する側の第1アクスルケース12
と、この第1アクスルケース12に取付けられる内燃機
関から離間する側の第2アクスルケース14と、この第
2アクスルケース14に取付けられるアクスルカバー1
6と、前記第1アクスルケース12に取付けられ且つ前
記第2アクスルケース14に設けた出力軸被包部18に
接続されるトランスファ前側ケース20と、このトラン
スファ前側ケース20に取付けられるトランスファ後側
ケース22と、から構成される。
【0018】前記歯車変速部6は、クラッチ(図示せ
ず)を介して内燃機関に連絡されるメイン軸24とこの
メイン軸24に平行なカウンタ軸26とを前記第1アク
スルケース12及び第2アクスルケース14に夫々メイ
ン第1・第2軸受28−1・28−2及びカウンタ第1
・第2軸受30−1・30−2により軸支して設け、メ
イン軸24及びカウンタ軸26間に複数段の変速歯車列
32を設けている。
【0019】前記歯車変速部6には、後側終減速歯車部
34により前記後側差動部8が連絡されている。後側終
減速歯車部34は、カウンタ軸26の出力側に設けた後
側終減速駆動歯車36に噛合する後側終減速被動歯車3
8を、後側差動部8の差動ハウジング40に設けてい
る。後側差動部8は、差動ハウジング40を第1アクス
ルケース12及び第2アクスルケース14に夫々差動第
1・第2軸受42−1・49−2により軸支して設け、
差動ハウジング40内に差動歯車列44を設けている。
この差動歯車列44は、図示しない後側車軸により後輪
に連絡されている。
【0020】前記後側差動部8には、トランスファ歯車
部46によりトランスファ部10が連絡されている。ト
ランスファ歯車部46は、差動ハウジング40に設けた
トランスファ駆動歯車48に噛合するトランスファ被動
歯車50を、トランスファ部10のトランスファ入力軸
52の軸方向一側に設けている。トランスファ部10
は、互いに平行なトランスファ入力軸52及びトランス
ファ出力軸54と、これら各軸52・54を連絡するト
ランスファチェーン56とからなる。
【0021】トランスファ部10は、トランスファ入力
軸52の軸方向一側を、トランスアクスルケース4を構
成する第1アクスルケース12に入力第1軸受58によ
り軸支して設けている。この入力第1軸受58は、リテ
ーナ60に保持され、リテーナ取付ボルト62により第
1アクスルケース12に取付けられている。
【0022】また、トランスファ部6は、トランスファ
出力軸54の軸方向一側を、トランスアクスルケース4
を構成する第2アクスルケース14に設けた出力軸被包
部18により被包するとともに、第1アクスルケース1
2に取付けられ且つ出力軸被包部18に接続されるトラ
ンスファ前側ケース20に出力第1軸受64により軸支
して設けている。
【0023】トランスファ前側ケース20は、図1〜図
3に示す如く、前側ケース取付ボルト66により第1ア
クスルケース12に取付けられる。前側ケース取付ボル
ト66は、頭部66Aと軸部66Bとを有し、軸部66
Bをトランスファ前側ケース20の前側ケース取付孔6
8に挿通して第1アクスルケース12の第1ケース取付
孔70に螺合される。なお、前記出力軸被包部18及び
トランスファ前側ケース20は、被包部側接続部18A
と前側ケース側接続部20Aとの嵌合により接続され
る。
【0024】前記トランスファ入力軸52及びトランス
ファ出力軸54は、軸方向他側に夫々入力スプロケット
72及び出力スプロケット74を設け、これら各スプロ
ケット72・74に前記トランスファチェーン56を捲
掛けることにより連絡して設けている。これらトランス
ファ入力軸52及びトランスファ出力軸54の軸方向他
側端は、トランスファ前側ケース20に取付けられるト
ランスファ後側ケース22に夫々入力第2軸受76及び
出力第2軸受78により軸支して設けている。
【0025】前記トランスファ後側ケース22は、後側
ケース取付ボルト80によりトランスファ前側ケース2
0に取付けられる。後側ケース取付ボルト80は、頭部
80Aと軸部80Bとを有し、軸部80Bをトランスフ
ァ後側ケース22の後側ケース取付孔82に挿通してト
ランスファ前側ケース20の前側ケース取付孔84に螺
合される。
【0026】トランスファ後側ケース22は、また、別
途の後側ケース取付ボルト86により第1アクスルケー
ス12にも取付けられる。後側ケース取付ボルト86
は、頭部86Aと軸部86Bとを有し、軸部86Bをト
ランスファ後側ケース22の別途の後側ケース取付孔8
8及びトランスファ前側ケース20の別途の前側ケース
取付孔90に挿通して第1アクスルケース12の別途の
第1ケース取付孔92に螺合される。
【0027】なお、図5において、符号94はトランス
ファ出力軸54の軸方向他側に延長された延長部、符号
96は図示しない推進軸に連絡される連絡軸、符号98
は延長部94と連絡軸96とを係合・離脱することによ
り駆動力を伝達・遮断して2輪・4輪駆状態に切換える
2輪・4輪駆動切換機構である。前記連絡軸96は、図
示しない推進軸を介し前側差動部に連絡され、前側車軸
により前輪に連絡される。
【0028】このような4輪駆動車において、図1〜図
3に示す如く、第1アクスルケース12にトランスファ
前側ケース20を取付ける前側ケース取付ボルト66を
設けている。この前側ケース取付ボルト66は、図4に
示す如く、トランスファ前側ケース20のトランスファ
チェーン56で囲まれる内側部位と、トランスファ前側
ケース20のトランスファチェーン56の外側部位と、
において夫々取付けられている。
【0029】トランスファ前側ケース20のトランスフ
ァチェーン56で囲まれる内側部位の前側ケース取付ボ
ルト66の頭部66Aには、突起部100を設けてい
る。突起部100は、トランスファ前側ケース20に取
付けた状態のトランスファ後側ケース22の内側面22
Aに先端面100Aが略当接する長さHを有している。
【0030】次に作用を説明する。
【0031】この4輪駆動車のトランスアクスル2に設
けられたトランスファ部10のトランスファ前側ケース
20は、前側ケース取付孔68に挿通して第1ケース取
付孔70に螺合される前側ケース取付ボルト66によ
り、第1アクスルケース12に取付けられる。トランス
ファ後側ケース22は、後側ケース取付孔82に挿通し
て前側ケース取付孔84に螺合される後側ケース取付ボ
ルト80により、トランスファ前側ケース20に取付け
られる。また、トランスファ後側ケース22は、後側ケ
ース取付孔88及び前側ケース取付孔90に挿通して第
1ケース取付孔92に螺合される後側ケース取付ボルト
86により、第1アクスルケース12にも取付けられ
る。
【0032】この4輪駆動車のトランスアクスル2は、
図1に示す如く、第1アクスルケース12にトランスフ
ァ前側ケース20を取付ける前側ケース取付ボルト66
の頭部66Aに、突起部100を設けている。突起部1
00は、トランスファ前側ケース20に取付けた状態の
トランスファ後側ケース22の内側面22Aに先端面1
00Aが略当接する長さHを有している。したがって、
トランスファ前側ケース20にトランスファ後側ケース
22が取付けられた状態において、前側ケース取付ボル
ト66の頭部66Aに設けた突起部100の先端面10
0Aが、トランスファ後側ケース22の内側面22Aに
略当接されるように位置している。
【0033】これにより、たとえ前側ケース取付ボルト
66にわずかの緩みが生じても、図2に示す如く、突起
部100の先端面100Aが直ちにトランスファ前側ケ
ース20に取付けた状態のトランスファ後側ケース22
の内側面22Aに当接されることになり、緩みや脱落を
防止することができる。このため、前側ケース取付ボル
ト66への緩み防止剤の塗布作業を不要とすることがで
きる。
【0034】また、前側ケース取付ボルト66の締付け
が不完全で緩い場合には、図3に示す如く、突起部10
0の先端面100Aがトランスファ前側ケース20に取
付けようとするトランスファ後側ケース22の内側面2
2Aに当接されることになり、トランスファ後側ケース
22をトランスファ前側ケース20に完全に取付けるこ
とができない。このため、トランスファ後側ケース22
をトランスファ前側ケース20に完全に取付けることが
できる場合には、前側ケース取付ボルト66の締付けが
完全であると確認できるので、前側ケース取付ボルト6
6の締付確認工程を不要とすることができる。
【0035】このように、緩み防止剤の塗布作業や締付
確認工程を不要とし得ることにより、作業工程を削減す
ることができる。
【0036】さらに、トランスファ前側ケース20のト
ランスファチェーン56で囲まれる内側部位の前側ケー
ス取付ボルト66の頭部66Aに突起部100を設けた
ことにより、図4に示す如く、使用により伸びが生じて
限界伸びに達した場合には、トランスファチェーン56
が実線に示す正常時の挙動から破線に示す異常時の挙動
に変化することにより、トランスファチェーン56が突
起部100に衝突して衝突音を発することにより、トラ
ンスアクスルケース100の外部に衝突音を放出するこ
とになる。
【0037】このため、トランスファチェーン56の限
界以上の伸びを検知し得てトランスファチェーン56の
異常状態の警報を発することができ、トランスファチェ
ーン56の伸びの保守点検を簡略化することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなように、こ
の発明によれば、前側ケース取付ボルトの頭部にトラン
スファ後側ケースの内側面に先端面が略当接する長さを
有する突起部を設けたことにより、たとえ前側ケース取
付ボルトにわずかの緩みが生じても、突起部の先端面が
直ちにトランスファ前側ケースに取付けた状態のトラン
スファ後側ケースの内側面に当接されることになり、緩
みや脱落を防止することができる。このため、前側ケー
ス取付ボルトへの緩み防止剤の塗布作業を不要とするこ
とができる。
【0039】また、前側ケース取付ボルトの締付けが不
完全で緩い場合には、突起部の先端面がトランスファ前
側ケースに取付けようとするトランスファ後側ケースの
内側面に当接されることになり、トランスファ後側ケー
スをトランスファ前側ケースに完全に取付けることがで
きない。このため、トランスファ後側ケースをトランス
ファ前側ケースに完全に取付けることができる場合に
は、前側ケース取付ボルトの締付けが完全であると確認
できるので、前側ケース取付ボルトの締付確認工程を不
要とすることができる。
【0040】このように、緩み防止剤の塗布作業や締付
確認工程を不要とし得ることにより、作業工程を削減す
ることができる。
【0041】さらに、トランスファ前側ケースのトラン
スファチェーンで囲まれる内側部位の前側ケース取付ボ
ルトの頭部に突起部を設けたことにより、使用により伸
びが生じて限界伸びに達した場合には、突起部に衝突し
て衝突音を発することにより、外部に衝突音を放出する
ことになる。
【0042】このため、トランスファチェーンの限界以
上の伸びを検知し得てトランスファチェーンの異常状態
の警報を発することができ、トランスファチェーンの伸
びの保守点検を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す4輪駆動車のトランス
アクスルのトランスファ部の拡大断面図である。
【図2】前側ケース取付ボルトが緩んだ状態のトランス
ファ部の拡大断面図である。
【図3】前側ケース取付ボルトが緩んだ状態でトランス
ファ後側ケースを取付ける場合のトランスファ部の拡大
断面図である。
【図4】図3の〓−〓線断面図である。
【図5】4輪駆動車のトランスアクスルの断面図であ
る。
【図6】従来例を示す4輪駆動車のトランスアクスルの
トランスファ部の拡大断面図である。
【図7】図6の〓−〓線断面図である。
【符号の説明】
2 トランスアクスル 4 トランスアクスルケース 6 歯車変速部 8 後側差動部 10 トランスファ部 12 第1アクスルケース 14 第2アクスルケース 16 アクスルカバー 18 出力軸被包部 20 トランスファ前側ケース 22 トランスファ後側ケース 46 トランスファ歯車部 52 トランスファ入力軸 54 トランスファ出力軸 56 トランスファチェーン 66 前側ケース取付ボルト 66A 頭部 66B 軸部 72 入力スプロケット 74 出力スプロケット 80 後側ケース取付ボルト 86 後側ケース取付ボルト 100 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 - 17/36 F16H 57/00 - 57/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行なトランスファ入力軸及びト
    ランスファ出力軸とこれら各軸を連絡するトランスファ
    チェーンとからなるトランスファ部を有するトランスア
    クスルを設け、前記トランスファ入力軸の軸方向一側を
    前記トランスアクスルのトランスアクスルケースを構成
    する第1アクスルケースに軸支して設け、前記トランス
    ファ出力軸の軸方向一側を前記トランスアクスルケース
    を構成する第2アクスルケースに設けた出力軸被包部に
    より被包するとともに前記第1アクスルケースに取付け
    られ且つ前記出力軸被包部に接続されるトランスファ前
    側ケースに軸支して設け、前記トランスファ入力軸及び
    トランスファ出力軸の軸方向他側を前記トランスファチ
    ェーンにより連絡して設けるとともにこれら各軸の軸方
    向他側端を前記トランスファ前側ケースに取付けられる
    トランスファ後側ケースに軸支して設けた4輪駆動車に
    おいて、前記第1アクスルケースにトランスファ前側ケ
    ースを取付ける前側ケース取付ボルトを設け、前記トラ
    ンスファ前側ケースのトランスファチェーンで囲まれる
    内側部位の前記前側ケース取付ボルトの頭部に前記トラ
    ンスファ前側ケースに取付けた状態の前記トランスファ
    後側ケースの内側面に先端面が略当接する長さを有する
    突起部を設けたことを特徴とする4輪駆動車。
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