JP3052175U - 自転車における子供乗せ籠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】その下端部にスライド部材５を設けたヘッ
ドレスト部材４を子供乗せ篭本体１の後端部に設けると
共に、後端部背面には係合部７を設け、係合部７にはス
ライド部材５の長孔5aを介してノブ６を係合させてヘッ
ドレスト部材４を子供乗せ篭本体１の後端部に取り付け
るようにした自転車における子供乗せ篭装置。 【効果】ヘッドレスト部材４により子供の頭部が保護さ
れているため、握り部３から手を離した時、或は握り部
３から手を離した状態で篭本体に子供を乗せた時にも安
全性が確保される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自転車における子供乗せ篭装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ハンドルバーの立上部により左右から挟む様なかたちでハンドルステムの頂部 に取り付けられ、買物篭にもなる自転車の子供乗せ篭装置が知られている。

【０００３】 例えば、本願考案者は先に篭本体と該篭本体の前側底面部を構成する前側底面 板とからなり、前側底面板には足乗せ台を固定し、また前側底面板の後端部を篭 本体の前端に回動可能に枢着し、更に前側底面板と篭本体の前端部間には所定長 さのバンドで係止し、また前側底面板と篭本体の所定箇所にはそれぞれ係止具を 設けた自転車の荷篭兼用子供乗せ篭装置を提案した（実公平6-50309 号公報) 。

【０００４】 これは、前側底面板を下方に回動してバンドの長さまで倒せば、篭本体の前側 底面部が開放され、しかも前側底面板に固定された足乗せ台は所定の位置に位置 するので、開放された篭本体の前側底面部に足を入れ、篭本体の後側底面部に設 けられたシートに腰を乗せ、また足を足乗せ台に乗せれば、子供乗せ篭として使 用できる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、篭本体に乗せられた子供は自転車の走行中、その前面部上端に設けら れた握り部に把まっていることが要求され、例えば自転車の走行中に握り部から 手を離すような場合には子供の頭或は首が篭本体の後端部にぶつかり、極めて危 険な状態になる。

【０００６】 また、その他子供が握り部を把まることなく、篭本体の後端部に凭れ掛かった 姿勢で乗ることも屡々ある。

【０００７】 この考案は、このように握り部から手を離すような場合においても、子供の安 全が確保されるような自転車の子供乗せ装置を提案することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

以上の課題を解決するために、この考案ではその下端部にスライド部材を設け たヘッドレスト部材を子供乗せ篭本体の後端部に設けると共に、該後端部背面に は係合部を設け、該係合部には上記スライド部材の長孔を介して係止部材を係合 させてヘッドレスト部材を子供乗せ篭本体の後端部に取り付けるようにした自転 車における子供乗せ篭装置を提案するものである。

【０００９】

【作用】

即ち、この考案においては子供乗せ篭本体の後端部にヘッドレストが設けられ ると共に、このヘッドレストは乗せ篭本体の後端部背面に設けられた係合部にス ライド部材の長孔を介して係止部材を係合して取り付けられるため、乗せる子供 の頭の高さに合わせて篭本体の後端部に固定することができる。

【００１０】 このため、この考案では自転車の走行中に加わる衝撃からヘッドレストにより 子供の頭部を保護することができる。

【００１１】 したがって、この考案では篭本体に乗る子供が握り部から手を離しても、安全 性が確保される。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案を図示の実施例に基づいて説明すると、１はハンドルバー２の 中央部においてハンドルバーの立上部2a,2a により左右から挟む様なかたちでハ ンドルステムの頂部に固定される篭本体で、篭本体１の前面部の上端には握り部 ３が設けられている。

【００１３】 ４は、篭本体１の後端部上面に設けられるヘッドレスト部材で、ヘッドレスト 部材４の下端部には縦長の長孔5a,5a を有するＵ字状のスライド部材５が設けら れる。

【００１４】 一方、篭本体１の後端部背面にはノブ６，６が螺着係合する係合部７，７が設 けられる。

【００１５】 ヘッドレスト部材４は係合部７，７にノブ６，６をスライド部材５の長孔5a,5 a を介して螺着することにより篭本体１の後端部上面に取り付けられる。

【００１６】 以上の構成において、ヘッドレスト部材４は篭本体１に乗る子供の頭の位置に 合わせて長孔5a,5a に沿って昇降させて固定される。

【００１７】 したがって、この考案では篭本体１に乗る子供の頭部はヘッドレスト部材４に よって保護されるため、自転車の走行中に握り部３から手を離した時、或は握り 部３から手を離した状態で篭部本体１に子供を乗せた時も安全性が確保される。

【００２６】

【考案の効果】

以上要するに、この考案によればヘッドレスト部材により子供の頭部が保護さ れているため、握り部から手を離した時、或は握り部から手を離した状態で篭本 体に子供を乗せた時にも安全性が確保される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の一実施例を示す斜視図

【図２】 同上の背面図

【符号の説明】

１は篭本体 ２はハンドルバー 2a,2a はハンドルバーの立上部 ３は握り部 ４はヘッドレスト部材 ５はスライド部材 5a,5a は長孔 ６，６はノブ ７，７は係合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 その下端部にスライド部材を設けたヘッ
   ドレスト部材を子供乗せ篭本体の後端部に設けると共
   に、該後端部背面には係合部を設け、該係合部には上記
   スライド部材の長孔を介して係止部材を係合させてヘッ
   ドレスト部材を子供乗せ篭本体の後端部に取り付けるよ
   うにしたことを特徴とする自転車における子供乗せ篭装
   置。