JP3077619U - 自転車における子供乗せ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】子供の年齢に応じて広く対応した子供乗せ装置
を提供できる。 【解決手段】後輪２上に設けられた子供乗せ部本体４
と、本体４の前方に設けられた起立部材6,6と垂下部材
7,7と、握り部８とその上面に低位置と高位置の足載せ
面を有する足載せ部12とからなり、握り部８はその基端
部を枢着する第一枢着部９を起立部材6,6の上端部に設
け、握り部８を高位置と低位置で係止させる第一ストッ
パー部を設け、足載せ部12はその基端部を枢着する第二
枢着部16を垂下部材の下部に設け、足載せ部12を低位置
の足載せ面と高位置の足載せ面で夫々水平位置で係止さ
れる第二ストッパー部を設けた自転車における子供乗せ
装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、後輪側に子供を乗せる場合に適した子供乗せ装置に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

ハンドルバーの立上部により左右から挟むようなかたちでハンドルステムの 頂部に取付けられ、買い物篭にもなる自転車の子供乗せ篭装置が知れている。

【０００３】 例えば、本願考案者は先に篭本体と該篭本体の前側底面部を構成する前側底面 板とからなり、前側底面板には足載せ台を固定し、また前側底面板の後端部を篭 本体の前端に回動可能に枢着し、更に前側底面板と篭本体の前端部間に所定長さ のバンドで係止し、また前側底面板と篭本体の所定箇所にはそれぞれ係止具を設 けた自転車の荷籠兼用子供乗せ装置を提案した（実公平6-50309号公報）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これらの子供乗せ装置においては、ハンドルステムの頂部に設けられ ているため、子供を乗せた場合前方が遮られ、自転車操作上危険を伴い、後輪側 に子供を乗せる方が適している場合がある。

【０００５】 そこで、この考案は後輪側に子供を乗せる場合に適した子供乗せ装置を提案す るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

以上の問題点を解決するため、この考案では後輪側上に設けられた子供乗せ部 本体と、該本体の前方に設けられた起立部材と垂下部材と、握り部とその上面に 低位置と高位置の足載せ面を有する足載せ部とからなり、該握り部はその基端部 を枢着する第一枢着部を起立部材の上端部に設け、握り部を高位置と低位置で係 止させる第一ストッパー部を設け、足載せ部はその基端部を枢着する第二枢着部 を垂下部材の下部に設け、足載せ部を低位置の足載せ面と高位置の足載せ面で夫 々水平位置で係止される第二ストッパー部を設けた自転車における子供乗せ装置 を提案するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

即ち、この考案では後輪側上に設けられた本体に大きな子供を乗せる場合には 、握り部を高位置に係止させて握らせ、また足載せ部を低位置の足載せ面が水平 位置で係止させ、これに足を乗せるようにする。

【０００８】 後輪側上に設けられた本体に小さな子供を乗せる場合には、握り部を低位置に 係止させて握らせ、また足載せ部を高位置の足載せ面が水平位置で係止させ、こ れに足を乗せるようにする。

【０００９】 したがって、この考案では子供の年齢に応じて広く対応した子供乗せ装置を提 供できる。

【００１０】 なお、子供が自力で本体に騎乗でき易いように前車輪に比べて後車輪の径を小 さくして後車輪上にある本体の高さを低くするようにしてもよい。

【００１１】 更に、足載せ部の上面には段部を形成して低位置と高位置の足載せ面を設けて もよい。

【００１２】 また、チェーンケース上に位置する足載せ部が第二枢着部を支点として回動す る際に足載せ部の下端面がチェーンケースに引っ掛からないように、足載せ部の 下部に下端面が開放された空部を形成するようにしてもよい。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明すると、１はこの考案に 係る子供乗せ装置を取付けるために後輪２の径を前輪３の径より小さくした自転 車であり、４は後輪2上に設置された子供乗せ本体、５は子供の年齢に応じて高 さ調整ができるヘッドレスト部材である。

【００１４】 また、子供乗せ本体４の前方には後輪２の両側に所定間隔を置いて起立部材6, 6を設け、また後輪2の両側に所定間隔を置いて垂下部材7,7を設ける。

【００１５】 ８は握り部で、起立部材6,6の上端には握り部８の第一枢着部９を形成し、第 一枢着部９にはその中央部に二個所に形成された穴10a,10bとこれに弾発係合さ れるボタンで構成される第一ストッパー部11を形成し、ボタン10を穴10aに係合 させることにより握り部８を高位置に係止させ、ボタン10を穴10bに係止させる ことにより握り部８を低位置に係止させる。

【００１６】 12は足載せ部で、その上面には段部を形成して低位置の足載せ面13と高位置の 足載せ面14を設け、更にその下部は下端面が開放された空部15を形成する。

【００１７】 一方、垂下部材7の下部には足載せ部12の基端部を枢着する第二枢着部16を形成 し、第二枢着部16には足載せ部12を低位置の足載せ面13と高位置の足載せ面14を 夫々水平位置で係止される第二ストッパー部17を設ける。

【００１８】 なお、この実施例では第二ストッパー部17は第二枢着部16に螺着された係止ボ ルトで構成され、ボルト締めにより足載せ部12を低位置の足載せ面13と高位置の 足載せ面14を夫々水平位置で係止される。

【００１９】 以上の構成において、後輪２上に設けられた本体４に大きな子供を乗せる場合 には、握り部８を高位置に係止させて握らせ、また足載せ部12を低位置の足載せ 面13が水平位置で係止させ、これに足を乗せるようにする。

【００２０】 後輪２上に設けられた本体４に小さな子供を乗せる場合には、握り部８を低位 置に係止させて握らせ、また足載せ部12を高位置の足載せ面14が水平位置で係止 させ、これに足を乗せるようにする。

【００２１】 したがって、この考案では子供の年齢に応じて広く対応した子供乗せ装置を提 供できる。

【００２２】 足載せ部12の下部を下端面が開放された空部15にしてあるため、チェーンケー ス18上に位置する足載せ部12が第二枢着部16を支点として回動する際に足載せ部 12の下端面がチェーンケース18に引っ掛かることがない。

【００２３】

【考案の効果】

以上要するに、この考案によれば子供の年齢に応じて広く対応した子供乗せ装 置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案に係わる子供乗せ装置を取付けた自
転車の側面図

【図２】 この考案に係わる子供乗せ装置の機構説明図
であり、（A)は足載せ部の高位置の足載せ面を水平にし
た図、（B)は足載せ部の低位置の足載せ面を水平にした
図

【図3】 この考案に係わる子供乗せ装置の機構を更に詳
しく説明する図であり、（A)は足載せ部の高位置の足載
せ面を水平にした状態の縦断側面図と正面図、（B)は足
載せ部の低位置の足載せ面を水平にした状態の縦断側面
図と正面図

【図4】 握り部の斜視図

【符号の説明】

１は自転車 ２は後輪 ３は前輪 ４は子供乗せ本体 ５はヘッドレスト部材 6,6は起立部材 7,7は垂下部材 ８は握り部 ９は第一枢着部 10はボタン 10a,10bは穴 11は第一ストッパー部 12は足載せ部 13は低位置の足載せ面 14は高位置の足載せ面 15は空部 16は第二枢着部 17は第二ストッパー部 18はチェーンケース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後輪側上に設けられた子供乗せ部本体
   と、該本体の前方に設けられた起立部材と垂下部材と、
   握り部とその上面に低位置と高位置の足載せ面を有する
   足載せ部とからなり、該握り部はその基端部を枢着する
   第一枢着部を起立部材の上端部に設け、握り部を高位置
   と低位置で係止させる第一ストッパー部を設け、足載せ
   部はその基端部を枢着する第二枢着部を垂下部材の下部
   に設け、足載せ部を低位置の足載せ面と高位置の足載せ
   面で夫々水平位置で係止される第二ストッパー部を設け
   たことを特徴とする自転車における子供乗せ装置。
2. 【請求項2】 足載せ部の上面には段部を形成して低位置
   と高位置の足載せ面を設けた請求項1記載の子供乗せ装
   置。
3. 【請求項3】足載せ部の下部に下端面が開放された空部
   を形成した請求項1記載の子供乗せ装置。