JP3052058B2 - エンジンのスロットル弁駆動装置 - Google Patents
エンジンのスロットル弁駆動装置Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのスロッ
トル弁に、これを開閉駆動すべくステップモータを連結
し、このステップモータには、これをステップ作動させ
るための複数の通電相を構成する第１及び第２励磁回路
を設けた、エンジンのスロットル弁駆動装置に関する。
トル弁に、これを開閉駆動すべくステップモータを連結
し、このステップモータには、これをステップ作動させ
るための複数の通電相を構成する第１及び第２励磁回路
を設けた、エンジンのスロットル弁駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】かゝるスロットル弁駆動装置は、例えば
特開平６−２１３０１２号公報に開示されているよう
に、既に知られている。
特開平６−２１３０１２号公報に開示されているよう
に、既に知られている。
【０００３】ところで、上記公報に開示されているスロ
ットル弁駆動装置では、ステップモータの第１及び第２
励磁回路の一方が故障した場合でも、正常な他方の励磁
回路に通電を行うことにより、スロットル弁を微小開度
ながら開いて、エンストを防止するようにしている。
ットル弁駆動装置では、ステップモータの第１及び第２
励磁回路の一方が故障した場合でも、正常な他方の励磁
回路に通電を行うことにより、スロットル弁を微小開度
ながら開いて、エンストを防止するようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報開示のものでは、第１励磁回路のみを通電する場合
と、第２励磁回路のみを通電する場合とでは、スロット
ル弁の開度に差違が生じる。
報開示のものでは、第１励磁回路のみを通電する場合
と、第２励磁回路のみを通電する場合とでは、スロット
ル弁の開度に差違が生じる。
【０００５】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、第１及び第２励磁回路のいずれの通電不能時で
も、正常な片側の励磁回路を作動することにより、スロ
ットル弁を常に一定の所定開度に開き得る前記スロット
ル弁駆動装置を提供することを目的とする。
ので、第１及び第２励磁回路のいずれの通電不能時で
も、正常な片側の励磁回路を作動することにより、スロ
ットル弁を常に一定の所定開度に開き得る前記スロット
ル弁駆動装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前記スロットル弁駆動装置において、ス
ロットル弁の弁軸と、それに相対回転可能に嵌合するス
トッパ板との間に、ストッパ板が弁軸に対し相対的にス
ロットル弁の閉じ方向へ回転するとき、弁軸及びストッ
パ板間を連結する係合手段を設け、ストッパ板には、こ
れをスロットル弁の閉じ方向へ付勢する戻しばねを接続
すると共に、スロットル弁の所定開度に対応した位置で
ストッパ板の戻しばねによる戻り回転を阻止するストッ
パ手段を対置する一方、弁軸には、これを戻しばねより
も弱いばね力でスロットル弁の開き方向へ付勢する補助
ばねを接続し、ステップモータの第１及び第２励磁回路
のいずれか一方が通電不能になったとき、正常な他方の
励磁回路への通電により発生する該モータの開き側への
駆動トルクと補助ばねの開弁力との協働によりスロット
ル弁を一定の所定開度に開くようにしたことを第１の特
徴とする。
に、本発明は、前記スロットル弁駆動装置において、ス
ロットル弁の弁軸と、それに相対回転可能に嵌合するス
トッパ板との間に、ストッパ板が弁軸に対し相対的にス
ロットル弁の閉じ方向へ回転するとき、弁軸及びストッ
パ板間を連結する係合手段を設け、ストッパ板には、こ
れをスロットル弁の閉じ方向へ付勢する戻しばねを接続
すると共に、スロットル弁の所定開度に対応した位置で
ストッパ板の戻しばねによる戻り回転を阻止するストッ
パ手段を対置する一方、弁軸には、これを戻しばねより
も弱いばね力でスロットル弁の開き方向へ付勢する補助
ばねを接続し、ステップモータの第１及び第２励磁回路
のいずれか一方が通電不能になったとき、正常な他方の
励磁回路への通電により発生する該モータの開き側への
駆動トルクと補助ばねの開弁力との協働によりスロット
ル弁を一定の所定開度に開くようにしたことを第１の特
徴とする。
【０００７】また本発明は、上記特徴に加えて、弁軸に
スロットルセンサの検出軸をジョイントを介して連結す
ると共に、このジョイントのバックラッシュを除去すべ
く補助ばねのばね力により検出軸を回転方向に付勢した
ことを第２の特徴とする。
スロットルセンサの検出軸をジョイントを介して連結す
ると共に、このジョイントのバックラッシュを除去すべ
く補助ばねのばね力により検出軸を回転方向に付勢した
ことを第２の特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【０００９】図１及び図２において、自動車に搭載され
る吸気マニホルドＭの入口端に連結されるスロットルボ
ディ１には、その吸気道１ａを開閉するバタフライ型ス
ロットル弁２の弁軸３が左右一対のボールベアリング
７，７を介して回転可能に支持される。
る吸気マニホルドＭの入口端に連結されるスロットルボ
ディ１には、その吸気道１ａを開閉するバタフライ型ス
ロットル弁２の弁軸３が左右一対のボールベアリング
７，７を介して回転可能に支持される。
【００１０】スロットルボディ１の左側面にはステップ
モータ４が、その出力軸５を弁軸３と同軸に並べて取付
けられ、これら出力軸５及び弁軸３はロストモーション
機構６を介して連結される。
モータ４が、その出力軸５を弁軸３と同軸に並べて取付
けられ、これら出力軸５及び弁軸３はロストモーション
機構６を介して連結される。
【００１１】そのロストモーション機構６は、出力軸５
及び弁軸３の対向端にそれぞれ固着された駆動板８及び
被動板９を備える。これら駆動及び被動板８，９には、
互いにそれらの周方向に沿って対向する係合片１０，１
１が形成されており、これら係合片１０，１１は、駆動
板８が被動板９に対し相対的にスロットル弁２の開き方
向へ回動するとき、互いに当接するように配置される。
また駆動及び被動板８，９には、これらを係合片１０，
１１の当接方向へ付勢する連結ばね１２が接続される。
さらに被動板９には、ストッパ片１３が形成されてお
り、このストッパ片１３に衝合してスロットル弁２の全
閉位置０（図３参照）を規定するストッパボルト１４が
スロットルボディ１に螺着される。
及び弁軸３の対向端にそれぞれ固着された駆動板８及び
被動板９を備える。これら駆動及び被動板８，９には、
互いにそれらの周方向に沿って対向する係合片１０，１
１が形成されており、これら係合片１０，１１は、駆動
板８が被動板９に対し相対的にスロットル弁２の開き方
向へ回動するとき、互いに当接するように配置される。
また駆動及び被動板８，９には、これらを係合片１０，
１１の当接方向へ付勢する連結ばね１２が接続される。
さらに被動板９には、ストッパ片１３が形成されてお
り、このストッパ片１３に衝合してスロットル弁２の全
閉位置０（図３参照）を規定するストッパボルト１４が
スロットルボディ１に螺着される。
【００１２】したがって、ステップモータ４をスロット
ル弁２の開き方向（正転方向）へ作動させれば、出力軸
５により駆動される駆動板８が係合片１０，１１を互い
に当接させて被動板９を正方向に駆動し、弁軸３を介し
てスロットル弁２を開くことができる。またステップモ
ータ４をスロットル弁２の閉じ方向（逆方向）へ作動さ
せれば、駆動板８が連結ばね１２を介して被動板９を逆
方向に駆動し、スロットル弁２を閉じることができる。
この場合、スロットル弁２が所定の全閉位置０に達する
と、被動板９のストッパ片１３が第１ストッパボルト１
４に衝合するので、それ以後のステップモータ４の逆転
は、両係合片１０，１１間を離間させつつ、連結ばね１
２を変形させることになり、これによりスロットル弁２
に過大な閉止トルクが加わることが回避される。
ル弁２の開き方向（正転方向）へ作動させれば、出力軸
５により駆動される駆動板８が係合片１０，１１を互い
に当接させて被動板９を正方向に駆動し、弁軸３を介し
てスロットル弁２を開くことができる。またステップモ
ータ４をスロットル弁２の閉じ方向（逆方向）へ作動さ
せれば、駆動板８が連結ばね１２を介して被動板９を逆
方向に駆動し、スロットル弁２を閉じることができる。
この場合、スロットル弁２が所定の全閉位置０に達する
と、被動板９のストッパ片１３が第１ストッパボルト１
４に衝合するので、それ以後のステップモータ４の逆転
は、両係合片１０，１１間を離間させつつ、連結ばね１
２を変形させることになり、これによりスロットル弁２
に過大な閉止トルクが加わることが回避される。
【００１３】ステップモータ４は、図４に示すようなユ
ニポーラ式励磁回路、又は図５に示すバイパーラ式励磁
回路を有する。これらのいずれの回路も第１及び第２励
磁回路１６，１７を備えており、第１励磁回路１６に
は、第１及び第３相ａ，ｃの通電をそれぞれ確立させる
トランジスタ１８ａ，１８ｃが設けられ、また第２励磁
回路１７には、第２及び第４相ｂ，ｄの通電をそれぞれ
確立させるトランジスタ１８ｂ，１８ｄが設けられる。
ニポーラ式励磁回路、又は図５に示すバイパーラ式励磁
回路を有する。これらのいずれの回路も第１及び第２励
磁回路１６，１７を備えており、第１励磁回路１６に
は、第１及び第３相ａ，ｃの通電をそれぞれ確立させる
トランジスタ１８ａ，１８ｃが設けられ、また第２励磁
回路１７には、第２及び第４相ｂ，ｄの通電をそれぞれ
確立させるトランジスタ１８ｂ，１８ｄが設けられる。
【００１４】而して、第１〜第４相ａ〜ｄの通電を、
ａ，ｂの同時通電→ｂの単独通電→ｂ，ｃの同時通電→
ｃの単独通電→ｃ，ｄの同時通電→ｄの単独通電→ｄ，
ａの同時通電→ａの単独通電→（以下繰り返し） 上記のように制御することによりステップモータ４は一
定角度（図示例では０．９°）宛ステップ回転するよう
になっている。このような通電制御は電子制御ユニット
１５（図１参照）により行われる。
ａ，ｂの同時通電→ｂの単独通電→ｂ，ｃの同時通電→
ｃの単独通電→ｃ，ｄの同時通電→ｄの単独通電→ｄ，
ａの同時通電→ａの単独通電→（以下繰り返し） 上記のように制御することによりステップモータ４は一
定角度（図示例では０．９°）宛ステップ回転するよう
になっている。このような通電制御は電子制御ユニット
１５（図１参照）により行われる。
【００１５】再び図１及び図２において、スロットルボ
ディ１の右側面にはスロットルセンサ２０が、その検出
軸２１を弁軸３と同軸に並べて取付けられ、これら弁軸
３及び検出軸２１はジョイント２２を介して連結され
る。このジョイント２２は、弁軸３の右端に固着された
ジョイント板２３と、検出軸２１の左端に固設されて半
径方向に延びるジョイントピン２４とを備え、ジョイン
ト板２３には、ジョイントピン２４を検出軸２１の周方
向で挟むフォーク２５が形成されている。
ディ１の右側面にはスロットルセンサ２０が、その検出
軸２１を弁軸３と同軸に並べて取付けられ、これら弁軸
３及び検出軸２１はジョイント２２を介して連結され
る。このジョイント２２は、弁軸３の右端に固着された
ジョイント板２３と、検出軸２１の左端に固設されて半
径方向に延びるジョイントピン２４とを備え、ジョイン
ト板２３には、ジョイントピン２４を検出軸２１の周方
向で挟むフォーク２５が形成されている。
【００１６】したがって、スロットル弁２の開度変化は
弁軸３からジョイント２２を介して検出軸２１に伝えら
れる。こうしてスロットルセンサ２０がスロットル弁２
の開度が検出すると、これに応じた信号を前記電子制御
ユニット１５に出力する。
弁軸３からジョイント２２を介して検出軸２１に伝えら
れる。こうしてスロットルセンサ２０がスロットル弁２
の開度が検出すると、これに応じた信号を前記電子制御
ユニット１５に出力する。
【００１７】また弁軸３の右端部には、ジョイント板２
３に隣接してストッパ板３０のボス３０ａが回転可能に
嵌合される。これらジョイント板２３及びストッパ板３
０には、互いにそれらの周方向に沿って対向する係合片
３１，３２が形成されており、これら係合片３１，３２
は、ジョイント板２３がストッパ板３０に対し相対的に
スロットル弁２の開き方向へ回転するとき、互いに当接
するように配置される。これら係合片３１，３２は、ス
トッパ板３０及び弁軸３間を一定の回転方向で連結する
係合手段３６を構成する。
３に隣接してストッパ板３０のボス３０ａが回転可能に
嵌合される。これらジョイント板２３及びストッパ板３
０には、互いにそれらの周方向に沿って対向する係合片
３１，３２が形成されており、これら係合片３１，３２
は、ジョイント板２３がストッパ板３０に対し相対的に
スロットル弁２の開き方向へ回転するとき、互いに当接
するように配置される。これら係合片３１，３２は、ス
トッパ板３０及び弁軸３間を一定の回転方向で連結する
係合手段３６を構成する。
【００１８】またストッパ板３０には、これをスロット
ル弁２の閉じ方向に付勢する戻しばね２３が接続され
る。而して、この戻しばね２３の弾発力は、ストッパ板
３０からジョイント板２３を介して弁軸３にスロットル
弁２を閉じるように作用することになる。
ル弁２の閉じ方向に付勢する戻しばね２３が接続され
る。而して、この戻しばね２３の弾発力は、ストッパ板
３０からジョイント板２３を介して弁軸３にスロットル
弁２を閉じるように作用することになる。
【００１９】ストッパ板３０の係合片３２には、これに
当接してストッパ板３０の戻しばね３３による戻り回転
限界を規定する第２ストッパボルト３４（ストッパ手
段）が対置される。このボルト３４はスロットルボディ
１に螺着される。この第２ストッパボルト３４によりス
トッパ板３０の回転限界を規定することにより、スロッ
トル弁２には、所定開度、図示例では２．３°のファス
トアイドル開度が与えられる。
当接してストッパ板３０の戻しばね３３による戻り回転
限界を規定する第２ストッパボルト３４（ストッパ手
段）が対置される。このボルト３４はスロットルボディ
１に螺着される。この第２ストッパボルト３４によりス
トッパ板３０の回転限界を規定することにより、スロッ
トル弁２には、所定開度、図示例では２．３°のファス
トアイドル開度が与えられる。
【００２０】さらに前記検出軸２１には、これをスロッ
トル弁２の開き方向へ付勢する補助ばね３５が装着され
る。この補助ばね３５のばね力は前記戻しばね３３のそ
れに比し遙かに弱く設定される。しかも、該ばね力は前
記ジョイント２２のバックラッシュを除去すると共に、
前記両係合片３１，３２を常に当接させるように作用す
る。
トル弁２の開き方向へ付勢する補助ばね３５が装着され
る。この補助ばね３５のばね力は前記戻しばね３３のそ
れに比し遙かに弱く設定される。しかも、該ばね力は前
記ジョイント２２のバックラッシュを除去すると共に、
前記両係合片３１，３２を常に当接させるように作用す
る。
【００２１】前記電子制御ユニット１５には、前記スロ
ットルセンサ２０の他に、エンジンのブースト圧力を検
出するブーストセンサ３７、アクセルペダル等のアクセ
ル操作子の操作量を検出するアクセルセンサ３８及びエ
ンジンの回転数を検出するエンジン回転センサ３９等の
出力信号が入力される。
ットルセンサ２０の他に、エンジンのブースト圧力を検
出するブーストセンサ３７、アクセルペダル等のアクセ
ル操作子の操作量を検出するアクセルセンサ３８及びエ
ンジンの回転数を検出するエンジン回転センサ３９等の
出力信号が入力される。
【００２２】次に、この実施例の作用について説明す
る。
る。
【００２３】先ず、ステップモータ４の作動に際して
は、図６の（Ｉ）に示すように、先ず第１及び第２相
ａ，ｂの同時通電を行う。すると、スロットル弁２は、
ａ，ｂの通電によりステップモータ４がスロットル弁２
を全閉位置０に保持しようとする力と、補助ばね３５の
開弁力とが釣合う点、即ち全閉位置０から僅かに開いた
アイドル開度Ｂに保持される。
は、図６の（Ｉ）に示すように、先ず第１及び第２相
ａ，ｂの同時通電を行う。すると、スロットル弁２は、
ａ，ｂの通電によりステップモータ４がスロットル弁２
を全閉位置０に保持しようとする力と、補助ばね３５の
開弁力とが釣合う点、即ち全閉位置０から僅かに開いた
アイドル開度Ｂに保持される。
【００２４】次に、エンジンの回転を加速すべく、アク
セルペダルを踏込むと、その踏込量に応じたアクセルセ
ンサ３８の出力信号に基づき電子制御ユニット１５は前
述のような第１〜第４相ａ〜ｄの通電制御によりステッ
プモータ４を作動させて、スロットル弁２を開いてい
く。そして、このスロットル弁２の開度はスロットルセ
ンサ２０により、またエンジン回転数の変化はエンジン
回転センサ３９により、ブースト圧力はブーストセンサ
３７によりそれぞれ検出され、各検出量に応じた信号が
電子制御ユニット１５に入力される。そこで電子制御ユ
ニット１５は、それら入力信号に基づいて、エンジン回
転数及びブースト圧力がアクセルペダルの踏込量に目合
うようにステップモータ４の作動量を補正する。
セルペダルを踏込むと、その踏込量に応じたアクセルセ
ンサ３８の出力信号に基づき電子制御ユニット１５は前
述のような第１〜第４相ａ〜ｄの通電制御によりステッ
プモータ４を作動させて、スロットル弁２を開いてい
く。そして、このスロットル弁２の開度はスロットルセ
ンサ２０により、またエンジン回転数の変化はエンジン
回転センサ３９により、ブースト圧力はブーストセンサ
３７によりそれぞれ検出され、各検出量に応じた信号が
電子制御ユニット１５に入力される。そこで電子制御ユ
ニット１５は、それら入力信号に基づいて、エンジン回
転数及びブースト圧力がアクセルペダルの踏込量に目合
うようにステップモータ４の作動量を補正する。
【００２５】いま、何等かの故障により第１励磁回路１
６が通電不能になったとすると、電子制御ユニット１５
は図７のフローチャートに従って次のような作業を行
う。
６が通電不能になったとすると、電子制御ユニット１５
は図７のフローチャートに従って次のような作業を行
う。
【００２６】先ずステップＳ１からステップＳ２を経て
ステップＳ３に移り、所定時間第２相ｂの通電を実行す
る。これにより図６の（II）に示すように、ステップモ
ータ４はスロットル弁２を第２相ｂに対応した最小開度
０．９°の位置に保持しようとする。しかし、スロット
ル弁２は、０°〜２．３°の開度範囲にあるときは補助
ばね３５による開弁力を受けるので、その影響によりス
ロットル弁２が０．９°より微小開度Ａだけ開き側へオ
フセットされた位置で第２相ｂの通電による保持力と補
助ばね３５による開弁力とが釣合う。即ち、スロットル
弁２の開度位置は、該位置の両側に並ぶ二つの第４相
ｄ，ｄのうち開き側に位置するものに近づいたことにな
る。
ステップＳ３に移り、所定時間第２相ｂの通電を実行す
る。これにより図６の（II）に示すように、ステップモ
ータ４はスロットル弁２を第２相ｂに対応した最小開度
０．９°の位置に保持しようとする。しかし、スロット
ル弁２は、０°〜２．３°の開度範囲にあるときは補助
ばね３５による開弁力を受けるので、その影響によりス
ロットル弁２が０．９°より微小開度Ａだけ開き側へオ
フセットされた位置で第２相ｂの通電による保持力と補
助ばね３５による開弁力とが釣合う。即ち、スロットル
弁２の開度位置は、該位置の両側に並ぶ二つの第４相
ｄ，ｄのうち開き側に位置するものに近づいたことにな
る。
【００２７】そこで、ステップＳ４に移り、第４相ｄの
通電状態に切換えると、ステップモータ４は開き側に位
置する第４相ｄに対応する開度４．５°の位置に向って
スロットル弁２を駆動する。尚、このときの第４相ｄへ
の通電量は、それにより発生するステップモータ４の駆
動トルクが戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルク
を上回らないように設定される。
通電状態に切換えると、ステップモータ４は開き側に位
置する第４相ｄに対応する開度４．５°の位置に向って
スロットル弁２を駆動する。尚、このときの第４相ｄへ
の通電量は、それにより発生するステップモータ４の駆
動トルクが戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルク
を上回らないように設定される。
【００２８】したがって、スロットル弁２が２．３°の
開き位置まで駆動されると、係合片３１，３２の当接に
より戻しばね３３のセット荷重がスロットル弁２のそれ
以上の開きを阻止するので、スロットル弁２は２．３°
の開き位置に保持される。この開度は、図示例ではファ
ストアイドル開度であるから、エンスト防止及び自動車
の微速走行を可能にする。
開き位置まで駆動されると、係合片３１，３２の当接に
より戻しばね３３のセット荷重がスロットル弁２のそれ
以上の開きを阻止するので、スロットル弁２は２．３°
の開き位置に保持される。この開度は、図示例ではファ
ストアイドル開度であるから、エンスト防止及び自動車
の微速走行を可能にする。
【００２９】また、第２励磁回路１７が通電不能になっ
たとすると、ステップＳ１からステップＳ５を経てステ
ップＳ６に移り、第３相ｃの通電を実行する。このとき
の通電量も、それにより発生するステップモータ４の駆
動トルクが戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルク
を上回らないように設定される。したがって、図６の
（III)に示すように、ステップモータ４は第３相ｃに対
応する最小開度２．７°の位置に向ってスロットル弁２
を駆動するが、２．３°の開き位置までくると、先刻と
同様に係合片３１，３２の当接により戻しばね３３のセ
ット荷重がスロットル弁２のそれ以上の開きを阻止す
る。その結果、この場合も第１励磁回路１６の通電不能
時と同様に、スロットル弁２は２．３°のファストアイ
ドル開度に保持され、エンスト防止及び車両の微速走行
を可能にする。
たとすると、ステップＳ１からステップＳ５を経てステ
ップＳ６に移り、第３相ｃの通電を実行する。このとき
の通電量も、それにより発生するステップモータ４の駆
動トルクが戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルク
を上回らないように設定される。したがって、図６の
（III)に示すように、ステップモータ４は第３相ｃに対
応する最小開度２．７°の位置に向ってスロットル弁２
を駆動するが、２．３°の開き位置までくると、先刻と
同様に係合片３１，３２の当接により戻しばね３３のセ
ット荷重がスロットル弁２のそれ以上の開きを阻止す
る。その結果、この場合も第１励磁回路１６の通電不能
時と同様に、スロットル弁２は２．３°のファストアイ
ドル開度に保持され、エンスト防止及び車両の微速走行
を可能にする。
【００３０】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば、第２相ｂのみの初期通電により、
スロットル弁２にアイドル開度Ｂを与えるようにするこ
ともできる。また所定開度θは、ファストアイドル開度
以外の開度に設定することもできる。上記実施例におい
ては、片方の励磁回路の通電不能時、第４相ｄあるいは
第３相ｃへの通電量を、ステップモータ４の駆動トルク
が戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルクと釣合う
ように設定して、スロットル弁２に前記開度２．３°よ
り大きい一定開度、例えば２．５°を与えることもでき
る。またステップモータ４は４相以外の多相式のものを
用いることもできる。
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば、第２相ｂのみの初期通電により、
スロットル弁２にアイドル開度Ｂを与えるようにするこ
ともできる。また所定開度θは、ファストアイドル開度
以外の開度に設定することもできる。上記実施例におい
ては、片方の励磁回路の通電不能時、第４相ｄあるいは
第３相ｃへの通電量を、ステップモータ４の駆動トルク
が戻しばね３３のセット荷重による閉弁トルクと釣合う
ように設定して、スロットル弁２に前記開度２．３°よ
り大きい一定開度、例えば２．５°を与えることもでき
る。またステップモータ４は４相以外の多相式のものを
用いることもできる。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明の第１の特徴によれ
ば、第１及び第２励磁回路のいずれが通電不能となって
も、正常な片方の励磁回路の一方の相又は両方の相を適
宜通電することにより、補助ばねと協働してスロットル
弁を常に一定の所定開度に開くことができ、車両の微速
走行を可能にする。
ば、第１及び第２励磁回路のいずれが通電不能となって
も、正常な片方の励磁回路の一方の相又は両方の相を適
宜通電することにより、補助ばねと協働してスロットル
弁を常に一定の所定開度に開くことができ、車両の微速
走行を可能にする。
【００３２】また本発明の第２の特徴によれば、前記補
助ばねがスロットル弁及びスロットルセンサ間を連結す
るジョイントのバックラッシュを除去するばねを兼ねる
ことになり、スロットルセンサの検出精度の向上と構造
の簡素化を図ることができる。
助ばねがスロットル弁及びスロットルセンサ間を連結す
るジョイントのバックラッシュを除去するばねを兼ねる
ことになり、スロットルセンサの検出精度の向上と構造
の簡素化を図ることができる。
【図１】本発明のスロットル弁駆動装置の縦断平面図
【図２】同装置の要部分解斜視図
【図３】図１の３−３線断面図
【図４】ステップモータの一例の励磁回路図
【図５】ステップモータの他の例の励磁回路図
【図６】本発明装置の作動説明図
【図７】第１，第２励磁回路の一方の通電不能時、スロ
ットル弁を所定開度開くためのフローチャート
ットル弁を所定開度開くためのフローチャート
ａ 第１相 ｂ 第２相 ｃ 第３相 ｄ 第４相 ２ スロットル弁 ３ 弁軸 ４ ステップモータ １５ 電子制御ユニット １６ 第１励磁回路 １７ 第２励磁回路 ２０ スロットルセンサ ２１ 検出軸 ２２ ジョイント ３０ ストッパ板 ３３ 戻しばね ３４ ストッパ手段としての第２ストッパボルト ３５ 補助ばね ３６ 係合手段
Claims (2)
- 【請求項１】 エンジンのスロットル弁（２）に、これ
を開閉駆動すべくステップモータ（４）を連結し、この
ステップモータ（４）には、これをステップ作動させる
ための複数の通電相（ａ〜ｂ）を構成する第１及び第２
励磁回路（１６，１７）を設けた、エンジンのスロット
ル弁駆動装置において、 スロットル弁（２）の弁軸（３）と、それに相対回転可
能に嵌合するストッパ板（３０）との間に、ストッパ板
（３０）が弁軸（３）に対し相対的にスロットル弁
（２）の閉じ方向へ回転するとき、弁軸（３）及びスト
ッパ板（３０）間を連結する係合手段（３６）を設け、 ストッパ板（３０）には、これをスロットル弁（２）の
閉じ方向へ付勢する戻しばね（３３）を接続すると共
に、スロットル弁（２）の所定開度（θ）に対応した位
置でストッパ板（３０）の戻しばね（３３）による戻り
回転を阻止するストッパ手段（３４）を対置する一方、 弁軸（３）には、これを戻しばね（３３）よりも弱いば
ね力でスロットル弁（２）の開き方向へ付勢する補助ば
ね（３５）を接続し、 ステップモータ（４）の第１及び第２励磁回路（１６，
１７）のいずれか一方が通電不能になったとき、正常な
他方の励磁回路への通電により発生する該モータ（４）
の開き側への駆動トルクと補助ばね（３５）の開弁力と
の協働によりスロットル弁（２）を一定の所定開度
（θ）に開くようにしたことを特徴とする、エンジンの
スロットル弁駆動装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のものにおいて、 弁軸（３）にスロットルセンサ（２０）の検出軸（２
１）をジョイント（２２）を介して連結すると共に、こ
のジョイント（２２）のバックラッシュを除去すべく補
助ばね（３５）のばね力により検出軸（２１）を回転方
向に付勢したことを特徴とする、エンジンのスロットル
弁駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8062567A JP3052058B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | エンジンのスロットル弁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8062567A JP3052058B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | エンジンのスロットル弁駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09250366A JPH09250366A (ja) | 1997-09-22 |
| JP3052058B2 true JP3052058B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=13204004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8062567A Expired - Fee Related JP3052058B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | エンジンのスロットル弁駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3052058B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7815130B2 (en) | 2001-04-24 | 2010-10-19 | 3M Innovative Properties Company | Reservoir with refill inlet for hand-held spray guns |
| USD810867S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD810865S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD810866S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD815248S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-04-10 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| US11541407B2 (en) | 2013-12-05 | 2023-01-03 | 3M Innovative Properties Company | Container for a spraying device |
| US11638924B2 (en) | 2016-01-15 | 2023-05-02 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun cups, receptacles, lids, and methods of use |
| US11919027B2 (en) | 2016-01-15 | 2024-03-05 | 3M Innovative Properties Company | Modular spray gun lid assemblies and methods of design and use |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2807033B2 (ja) * | 1990-03-22 | 1998-09-30 | 愛三工業株式会社 | スロットル弁制御装置 |
| JP2741646B2 (ja) * | 1993-01-19 | 1998-04-22 | 本田技研工業株式会社 | エンジンの電子制御装置 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP8062567A patent/JP3052058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7815130B2 (en) | 2001-04-24 | 2010-10-19 | 3M Innovative Properties Company | Reservoir with refill inlet for hand-held spray guns |
| US11541407B2 (en) | 2013-12-05 | 2023-01-03 | 3M Innovative Properties Company | Container for a spraying device |
| US11958069B2 (en) | 2013-12-05 | 2024-04-16 | 3M Innovative Properties Company | Container for a spraying device |
| US11638924B2 (en) | 2016-01-15 | 2023-05-02 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun cups, receptacles, lids, and methods of use |
| US11919027B2 (en) | 2016-01-15 | 2024-03-05 | 3M Innovative Properties Company | Modular spray gun lid assemblies and methods of design and use |
| USD810867S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD810865S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD810866S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-02-20 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
| USD815248S1 (en) | 2016-12-12 | 2018-04-10 | 3M Innovative Properties Company | Spray gun liquid containment device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09250366A (ja) | 1997-09-22 |
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