JP3051975B2 - 製床用畳わらの乾燥殺菌装置 - Google Patents

製床用畳わらの乾燥殺菌装置

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JP3051975B2
JP3051975B2 JP9123509A JP12350997A JP3051975B2 JP 3051975 B2 JP3051975 B2 JP 3051975B2 JP 9123509 A JP9123509 A JP 9123509A JP 12350997 A JP12350997 A JP 12350997A JP 3051975 B2 JP3051975 B2 JP 3051975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
る製床用畳わらの乾燥殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。畳床製造過程において、製床
用畳わらに紫外線を照射し、畳わら中に棲息するダニ類
及び微生物類を殺処理したり、高周波誘電加熱で処理し
たりする方法などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のについては、下記のような点を指摘できる。 A.評価について 製床用畳わらに対する紫外線処理は、高周波誘電加熱処
理に比較して、ダニ類の殺効果が大きく、ダニ類の棲息
及び繁殖に不適な条件が大となること、かつ畳の強度は
大きいなどと云われている。 B.問題点について 上述の効果を発揮できるのは、製床用畳わらが乾燥して
いることが前提である。製床用畳わらは、国内産と輸入
されたものとがあるが、国内産のものも天候に左右され
若干湿気を帯びた状態のものがあり、輸入されたものは
船で輸送される間に結露により湿気を帯びた状態となっ
たものもある。このような状態の製床用畳わらを使用し
て床を製造すると、下記のような問題を惹起することに
なる。 a.二次的にカビ等が発生する可能性がある。 b.品質を悪化させる恐れがある。 本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、上述の
問題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。第1発明の
ものは、製床装置における仕掛台2と、この仕掛台2上
における始端側から終端側に向け所定間隔をもって配設
された第1紫外線処理装置3と、第2紫外線処理装置3
と、熱風処理装置4と、製床装置5から構成されている
ものにおいて、 A.仕掛台2は、左右の枠2A間に製床用畳わらを移送
するためのコンベア2Bを配設して構成され、 B.第1紫外線処理装置3と第2紫外線処理装置3は、
それぞれカバー部3Aと紫外線灯部3Bと紫外線遮蔽ス
カート部3Cから構成され、カバー部3Aは、仕掛台の
長手方向と平行で水平な天井部3A1と、この天井部の
両側に傾斜部3A2を介して連設された垂直な左右の側
壁部3A3から構成され、紫外線灯部3Bは、カバー部
における天井部3A1、左右の側壁部3A3、傾斜部3
A2の内面に、仕掛台上を移送される製床用畳わらを照
射処理するためにそれぞれ適数本配設して構成され、紫
外線遮蔽スカート部3Cは、上記カバー部の後方入口部
分と前方出口部分にスカートが吊下げた状態で取付けら
れ、 C.熱風処理装置4は、第2紫外線処理装置3のカバー
部3Aにおける天井部3A1上に取付けられたブロワ4
Bと、ブロワに連結された熱交換器4Cと、熱交換器か
ら第2紫外線処理装置3における後方入口部分の近傍ま
で配管されたフレキシブルダクト4Dと、フレキシブル
ダクトの下端にコンベア2Bで移送される製床用畳わら
に対して直交する方向のノズル4E1が設けられている
製床用畳わらの乾燥殺菌装置である。
【0005】第2発明のものは、製床装置における仕掛
台2と、この仕掛台2上における始端側から終端側に向
け所定間隔をもって配設された第1紫外線処理装置3
と、第2紫外線処理装置3と、熱風処理装置4と、製床
装置5から構成されているものにおいて、 A.仕掛台2は、左右の枠2A間に製床用畳わらを移送
するためのコンベア2Bを配設して構成され、 B.第1紫外線処理装置3と第2紫外線処理装置3は、
それぞれカバー部3Aと紫外線灯部3Bと紫外線遮蔽ス
カート部3Cから構成され、カバー部3Aは、仕掛台の
長手方向と平行で水平な天井部3A1と、この天井部の
両側に傾斜部3A2を介して連設された垂直な左右の側
壁部3A3から構成され、紫外線灯部3Bは、カバー部
における天井部3A1、左右の側壁部3A3、傾斜部3
A2の内面に、仕掛台上を移送される製床用畳わらを照
射処理するためにそれぞれ適数本配設して構成され、紫
外線遮蔽スカート部3Cは、上記カバー部の後方入口部
分と前方出口部分に外方に向け突設された取付枠3C1
と、この取付枠3C1内に吊り下げられた内外二重のス
カート3C2から構成され、スカート3C2は、取付枠
3C1内に吊り下げられた適数枚のスカート単体3C2
1から構成され、このスカート単体3C21の下端はコ
ンベア2Bで移送される製床用畳わらに接触するよう構
成され、 C.熱風処理装置4は、第2紫外線処理装置3のカバー
部3Aにおける天井部3A1上に取付けられたベース4
Aと、ベース上に設けられたブロワ4Bと、ブロワに連
結された熱交換器4Cと、熱交換器から第2紫外線処理
装置3における後方入口部分に設けた取付枠3C1の近
傍まで配管されたフレキシブルダクト4Dと、フレキシ
ブルダクトの下端に連結された消音型吹出しチャンバ4
Eから構成され、消音型吹出しチャンバの下面にはコン
ベア2Bで移送される製床用畳わらに対して直交する方
向のノズル4E1が設けられている製床用畳わらの乾燥
殺菌装置である。
【0006】この場合、下記のように構成することがで
きる。熱風処理装置4は、第2紫外線処理装置3のほ
か、第1紫外線処理装置3にも取付ける。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して説明する。1は本発明の製床用畳わ
らの乾燥殺菌装置である。製床装置における仕掛台2
と、この仕掛台2上における始端側から終端側に向け所
定間隔をもって配設された第1紫外線処理装置3と、第
2紫外線処理装置3と、熱風処理装置4と、製床装置5
から構成されている。
【0008】A.仕掛台2は、左右の枠2A間に製床用
畳わらを移送するためのコンベア2Bを配設して構成さ
れている。 B.第1紫外線処理装置3と第2紫外線処理装置3は、
それぞれカバー部3Aと紫外線灯部3Bと紫外線遮蔽ス
カート部3Cから構成されている。カバー部3Aは、仕
掛台の長手方向と平行で水平な天井部3A1と、この天
井部の両側に傾斜部3A2を介して連設された垂直な左
右の側壁部3A3から構成されている。紫外線灯部3B
は、カバー部における天井部3A1、左右の側壁部3A
3、傾斜部3A2の内面に、仕掛台上を移送される製床
用畳わらを照射処理するためにそれぞれ適数本配設して
構成されている。紫外線遮蔽スカート部3Cは、上記カ
バー部の後方入口部分と前方出口部分に外方に向け突設
された取付枠3C1と、この取付枠3C1内に吊り下げ
られた内外二重のスカート3C2から構成され、スカー
ト3C2は、取付枠3C1内に吊り下げられた適数枚の
スカート単体3C21から構成され、このスカート単体
3C21の下端はコンベア2Bで移送される製床用畳わ
らに接触するよう構成されている。この紫外線遮蔽スカ
ート部3Cによって紫外線灯部からの光線の外部への露
出を防止することができる。なお、取付枠3C1は正面
下向きコ字状に構成されている。
【0009】C.熱風処理装置4は、第2紫外線処理装
置3のカバー部3Aにおける天井部3A1上に取付けら
れたベース4Aと、ベース上に設けられたブロワ4B
と、ブロワに連結された熱交換器4Cと、熱交換器から
第2紫外線処理装置3における後方入口部分に設けた取
付枠3C1の近傍まで配管されたフレキシブルダクト4
Dと、フレキシブルダクトの下端に連結された消音型吹
出しチャンバ4Eから構成され、消音型吹出しチャンバ
の下面にはコンベア2Bで移送される製床用畳わらに対
して直交する方向のノズル4E1が設けられている。こ
の場合、図示は省略するが、製床用畳わらの状態に応じ
て、例えば下記のようにすることができる。 a.熱風処理装置4は、第2紫外線処理装置3のほか、
第1紫外線処理装置3にも取付けることができる。 b.第1紫外線処理装置3と第2紫外線処理装置3に加
えて、これらと同一構造の紫外線処理装置を第3紫外線
処理装置として設置することができる。 D.製床装置5は公知のものである。
【0010】
【実施例】下記の場合が好適であった。 A.カバー部を全長150cm程度とし、これを上記仕
掛台の前後に2ケ所設置すると共に、15W紫外線殺菌
ランプ(CL−15)を当該カバー部の天井部3A1に
18本、左右の側壁部3A3に6本ずつ、左右の傾斜部
3A2に3本ずつ配設したもの。 B.熱交換器4Cは2kw程度。 C.熱風温度は85℃(外気20℃の時)。 D.仕掛台2のコンベア2Bの分速は450mm程度
(標準規格)。 E.照射時間は5分程度。 F.熱風の処理時間は5分程度。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 A.本発明のものは上述のように構成されているから、
上記仕掛台上で原料である製床用畳わら6を公知の方法
で縦横に積層する作業を行い製床装置5で床6Aが作ら
れる。少しずつ移動する製床用畳わらは、紫外線灯部に
よって照射処理することができる。この結果、製床用畳
わら内に発生するダニ類を殺すと共に、これらダニ類の
餌となると考えられている微生物を殺してしまうので、
ダニなどの生息を阻害することができる。この場合、高
周波誘電加熱の如き熱処理による製床用畳わらの強度低
下という弊害を避けることができる。特に、紫外線灯を
製床用畳わら6の上部のみから照射した場合は当該製床
用畳わら内のダニ類や微生物などは製床用畳わらの進行
方向とは直交方向へ逃げようとするため殺し切らない場
合もあったが、本発明のものでは左右の側壁部、傾斜部
にも紫外線灯部を設けたから、製床用畳わらの進行方向
とは直交方向へ逃げたダニ類や微生物などを確実に処理
できる。
【0012】B.加えてカバー部の前後開口部には紫外
線遮蔽スカート部3Cを設けたから、紫外線の外部への
露出が防止できるので作業者への悪影響を避けることが
できる。 C.熱風処理装置4のノズル4E1によりコンベア2B
で移送される製床用畳わらを熱風処理できるから、当該
製床用畳わらを最良な状態に乾燥することができる。こ
の結果、衛生的かつ高品質な畳床ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の左側面図である。
【図2】第1,第2紫外線処理装置部分の拡大縱断面で
ある。
【図3】第1,第2紫外線処理装置部分の拡大縱断面で
ある。
【図4】第1,第2紫外線処理装置の1部を切欠いた斜
視図である。
【図5】熱風処理装置部分の斜視図である。
【符号の説明】
1 製床用畳わらの乾燥殺菌装置 2 製床装置における仕掛台 3 第1紫外線処理装置,第2紫外線処理装置 4 熱風処理装置 5 製床装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製床装置における仕掛台(2)と、この
    仕掛台(2)上における始端側から終端側に向け所定間
    隔をもって配設された第1紫外線処理装置(3)と、第
    2紫外線処理装置(3)と、熱風処理装置(4)と、製
    床装置(5)から構成されているものにおいて、 A.仕掛台(2)は、左右の枠(2A)間に製床用畳わ
    ら(6)を移送するためのコンベア(2B)を配設して
    構成され、 B.第1紫外線処理装置(3)と第2紫外線処理装置
    (3)は、それぞれカバー部(3A)と紫外線灯部(3
    B)と紫外線遮蔽スカート部(3C)から構成され、カ
    バー部(3A)は、仕掛台の長手方向と平行で水平な天
    井部(3A1)と、この天井部の両側に傾斜部(3A
    2)を介して連設された垂直な左右の側壁部(3A3)
    から構成され、紫外線灯部(3B)は、カバー部におけ
    る天井部(3A1)、左右の側壁部(3A3)、傾斜部
    (3A2)の内面に、仕掛台上を移送される製床用畳わ
    らを照射処理するためにそれぞれ適数本配設して構成さ
    れ、紫外線遮蔽スカート部(3C)は、上記カバー部の
    後方入口部分と前方出口部分にスカートが吊下げた状態
    で取付けられ、 C.熱風処理装置(4)は、第2紫外線処理装置(3)
    のカバー部(3A)における天井部(3A1)上に取付
    けられたブロワ(4B)と、ブロワに連結された熱交換
    器(4C)と、熱交換器から第2紫外線処理装置(3)
    における後方入口部分の近傍まで配管されたフレキシブ
    ルダクト(4D)と、フレキシブルダクトの下端にコン
    ベア(2B)で移送される製床用畳わらに対して直交す
    る方向のノズル(4E1)が設けられていることを特徴
    とする製床用畳わらの乾燥殺菌装置。
  2. 【請求項2】 製床装置における仕掛台(2)と、この
    仕掛台(2)上における始端側から終端側に向け所定間
    隔をもって配設された第1紫外線処理装置(3)と、第
    2紫外線処理装置(3)と、熱風処理装置(4)と、製
    床装置(5)から構成されているものにおいて、 A.仕掛台(2)は、左右の枠(2A)間に製床用畳わ
    らを移送するためのコンベア(2B)を配設して構成さ
    れ、 B.第1紫外線処理装置(3)と、第2紫外線処理装置
    (3)は、それぞれカバー部(3A)と紫外線灯部(3
    B)と紫外線遮蔽スカート部(3C)から構成され、カ
    バー部(3A)は、仕掛台の長手方向と平行で水平な天
    井部(3A1)と、この天井部の両側に傾斜部(3A
    2)を介して連設された垂直な左右の側壁部(3A3)
    から構成され、紫外線灯部(3B)は、カバー部におけ
    る天井部(3A1)、左右の側壁部(3A3)、傾斜部
    (3A2)の内面に、仕掛台上を移送される製床用畳わ
    らを照射処理するためにそれぞれ適数本配設して構成さ
    れ、紫外線遮蔽スカート部(3C)は、上記カバー部の
    後方入口部分と前方出口部分に外方に向け突設された取
    付枠(3C1)と、この取付枠(3C1)内に吊り下げ
    られた内外二重のスカート(3C2)から構成され、ス
    カート(3C2)は、取付枠(3C1)内に吊り下げら
    れた適数枚のスカート単体(3C21)から構成され、
    このスカート単体(3C21)の下端はコンベア(2
    B)で移送される製床用畳わらに接触するよう構成さ
    れ、 C.熱風処理装置(4)は、第2紫外線処理装置(3)
    のカバー部(3A)における天井部(3A1)上に取付
    けられたベース(4A)と、ベース上に設けられたブロ
    ワ(4B)と、ブロワに連結された熱交換器(4C)
    と、熱交換器から第2紫外線処理装置(3)における後
    方入口部分に設けた取付枠(3C1)の近傍まで配管さ
    れたフレキシブルダクト(4D)と、フレキシブルダク
    トの下端に連結された消音型吹出しチャンバ(4E)か
    ら構成され、消音型吹出しチャンバの下面にはコンベア
    (2B)で移送される製床用畳わらに対して直交する方
    向のノズル(4E1)が設けられていることを特徴とす
    る製床用畳わらの乾燥殺菌装置。
  3. 【請求項3】 熱風処理装置(4)は、第2紫外線処理
    装置(3)のほか、第1紫外線処理装置(3)にも取付
    けた請求項1または請求項2記載の製床用畳わらの乾燥
    殺菌装置。
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