JP3051778U - プラグ - Google Patents

プラグ

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JP3051778U
JP3051778U JP1998000852U JP85298U JP3051778U JP 3051778 U JP3051778 U JP 3051778U JP 1998000852 U JP1998000852 U JP 1998000852U JP 85298 U JP85298 U JP 85298U JP 3051778 U JP3051778 U JP 3051778U
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博一 松本
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エス・ディ・ケイ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個で光信号及び小勢力電力の両方の伝送が
可能なプラグを提供する。 【解決手段】 光ファイバ9aは、フェルール10の筒
状の導体接続部13、胴部11に形成された導入孔11
c及び頭部12に形成された導入孔12cに挿通され、
該光ファイバ9aの先端がフェルール10の先端に保持
される。これに対し、導体9bは導体接続部13に接続
され、導体9cは絶縁部材30によってフェルール10
とは絶縁された筒状のコンタクト20の導体接続部23
に接続されている。光ファイバ10の伝送する光信号
は、光ファイバ10の先端から入出力される。フェルー
ル10及びコンタクト20は導電性を有するので、導体
9b,9cから伝送された電力は、該フェルール10及
びコンタクト20を介して接続対象の機器に与えられ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、光信号を伝送する光ファイバと電力を伝送する導体とを収容するプ ラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来のプラグを用いた機器間の接続を示す接続図である。 ノイズが少ない等のメリットを活かし、上位の機器1から機器2への信号の送 受信を光信号で行うシステムが増加している。この場合、機器1から機器2へ光 信号を送受信するばかりでなく、機器2に備えられた受光素子等を駆動するため の小勢力電力を伝送することになる。 光信号を伝送するためには、光ファイバ3が用いられ、小勢力電力を伝送する ためには、互いに絶縁された導体4a及び4bが用いられる。光ファイバ3の両 端は光プラグ5に収容され、該プラグ5が機器1及び機器2に設けられたジャッ ク6に嵌入されている。プラグ5としては、JISC5970〜C5981等で 標準化されたプラグが利用される。一方、導体4a,4bの両端は導体用のプラ グ7に収容され、該プラグ7が機器1及び機器2に設けられたジャック8に嵌入 されている。プラグ7としては、差し込みプラグやDINプラグ等が利用される 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプラグ5及び7を用いたシステムでは、次のような課題 があった。 機器1と機器2とを接続するためのプラグ数が多いので、各機器1,2に設け るジャック数が多なり、システムのコストが低減できなかった。また、特に、小 型化が要求される場合でも、各機器1,2に、プラグ5,7に対応する2種類の ジャック6,8を設けるスペースをそれぞれを確保する必要があり、機器1,2 ,の小型化が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案のうちの第1の考案は、光ファイバと第1 及び第2の導体を収容するプラグにおいて、次のようなフェルール、コンタクト 、絶縁部材及び保護部材を備えている。 前記フェルールは、前記光ファイバを挿通する第1の導入孔が形成された導電 性の筒状をなす胴部と、前記胴部の先端に延設された導電性の筒状をなし、該筒 状の外径は前記胴部よりも太く、且つ該筒状の内側に、前記光ファイバの外形と ほぼ等しい内径を持ち前記第1の導入孔に連通する第2の導入孔が形成された頭 部と、及び前記胴部の後端に延設され、外部から導入された前記第1の導体を接 続する導電性の第1の導体接続部とを有している。前記コンタクトは、前記胴部 の外側に被せられた導電性の筒状をなす接触部と、前記接触部の後端に延設され た導電性の筒状をなし、外周に前記第1の導体とは異なる前記第2の導体を接続 する第2の導体接続部を有している。前記絶縁部材は、前記フェルールの胴部及 び頭部と前記コンタクトとの間隙に充填されている。保護部材は、前記第1及び 第2の導体接続部を覆うものである。
【0005】 このような構成を採用したことにより、光ファイバは、第1の導入孔を通って 第2の導入孔に挿入され、該第2の導入孔によって該光ファイバの先端における 中心が保持される。これにより、光ファイバを介して光信号の伝送が可能になる 。一方、第1の導体はフェルールの第1の導体接続部に接続され、第2の導体は コンタクトの第2の導体接続部に接続される。フェルールの第1の導体接続部、 胴部及び頭部と、コンタクトの第2の導体接続部及び接触部とは導電性であり、 これらの頭部及び接触部を、接続対象の機器に設けたジャック中の接触子等に接 触させることにより、第1及び第2の導体を介して入力された電力が該機器に伝 送される。
【0006】 第2の考案は、第1の考案のプラグにおいて、前記第1の導体接続部は、前記 胴部の内径よりも広い内径を持つ筒状をなすと共に、中心方向にかしめ可能なか しめ部を持つようにしている。 このような構成を採用したことにより、かしめ部をかしめることにより、第1 の考案における光ファイバを覆う絶縁体が押圧される。
【0007】 第3の考案は、プラグにおいて、次のようなフェルール、コンタクト、絶縁部 材及び保護部材を備えている。 前記フェルールは、光ファイバを挿通する第1の導入孔が形成された導電性の 筒状をなす胴部と、前記胴部の先端に延設された導電性の筒状をなし、該筒状の 内側に、前記光ファイバの外形とほぼ等しい内径を持ち前記第1の導入孔に連通 する第2の導入孔が形成された第1の接触部と、前記胴部の後端に延設され、第 1の導体を接続する導電性の第1の導体接続部とを有している。前記コンタクト は、前記胴部及び前記第1の接触部に被せられた導電性の筒状をなす第2の接触 部と、前記第2の接触部の後端に延設された導電性の筒状をなし、該筒状の外周 に前記第1の導体とは異なる第2の導体を接続する第2の導体接続部とを有して いる。前記絶縁部材は、前記胴部及び第1の接触部と前記第2の接触部及び第2 の導体接続部との間隙に、該第1の接触部の先端側の一部と該第2の接触部の先 端側の一部を残して充填されている。前記保護部材は、前記第1及び第2の導体 接続部を覆うものである。
【0008】 このような構成を採用したことにより、光ファイバは、第1の導入孔を通って 第2の導入孔に挿入され、該第2の導入孔によって該光ファイバの先端における 中心が保持される。これにより、光ファイバを介して光信号の伝送が可能になる 。一方、第1の導体はフェルールの第1の導体接続部に接続され、第2の導体は 、コンタクトの第2の導体接続部に接続される。フェルールの第1の導体接続部 、胴部及び第1の接触部と、コンタクトの第2の導体接続部及び第2の接触部と は導電性であり、該第1及び第2の接触部を、機器に設けたジャック中の接触子 等に接触させることにより、第1及び第2の導体を介して入力された電力が該機 器に伝送される。
【0009】 第4の考案は、第3の考案のプラグにおいて、前記第1の導体接続部は、前記 第1の接触部の内径よりも広い内径を持つ筒状をなすと共に、中心方向にかしめ 可能なかしめ部を持つようにしている。 このような構成を採用したことにより、かしめ部をかしめることにより、第3 の考案における光ファイバを覆う絶縁体が押圧される。
【0010】 第5の考案は、プラグにおいて、次のようなフェルール、絶縁部材、第1のコ ンタクト、第2のコンタクト及び保護部材を備えている。 前記フェルールは、光ファイバとほぼ等し内径の第1の導入孔が形成された筒 状である。前記絶縁部材は、前記フェルールの後端側の外周を覆う柱状をなすと 共に前記第1の導入孔に連通する第2の導入孔が形成された柱部と、前記柱部の 外径と同一の外径を持つ環状の突起とを有している。第1のコンタクトは、前記 柱部及び突起の外周に貼設された導電性の板状をなす第1の接触部と、前記第1 の接触部の後端に前記絶縁部材から突出して延設され、外部から導入された第1 の導体を接続する導電性の第1の導体接続部とを有している。前記第2のコンタ クトは、前記柱部及び突起の外周に前記第1の接触部とは所定の間隔を隔てて貼 設された導電性の板状をなす第2の接触部と、前記第2の接触部の後端に前記絶 縁部材から突出して延設され、前記第1の導体とは異なる第2の導体を接続する 導電性の第2の導体接続部とを有している。前記保護部材は、前記第1及び第2 の導体接続部を覆うものである。
【0011】 このような構成を採用したことにより、光ファイバは、絶縁部材に形成された 第2の導入孔を通ってフェルールの第1の導入孔に挿入され、該第1の導入孔に よって該光ファイバの先端における中心が保持される。これにより、光ファイバ を介して光信号の伝送が可能になる。一方、第1の導体は第1のコンタクトに設 けられた第1の導体接続部に接続され、第2の導体は、第2のコンタクトの第2 の導体接続部に接続される。第1のコンタクトの第1の導体接続部及び第1の接 触部と、第2のコンタクトの第2の導体接続部及び第2の接触部とは導電性であ り、該第1及び第2の接触部を機器に設けたジャック中の接触子等に接触させる ことにより、第1及び第2の導体を介して入力された電力が該機器に伝送される 。
【0012】 第6の考案は、第5の考案のプラグにおいて、前記第1及び第2のコンタクト は、弾性を有する部材でそれぞれ構成し、前記第1及び第2の接触部には、外方 向に突起した湾曲部をそれぞれ設けている。 このような構成を採用したことにより、絶縁部材の突起と第1及び第2の接触 部とが、機器に設けたジャックに嵌入された状態で、湾曲部が該ジャック中の接 触子を押圧することになる。
【0013】 第7の考案は、第5または第6の考案のプラグにおいて、前記フェルールの後 端に延設されて前記絶縁部材から突出すると共に該フェルールの内径よりも広い 内径を持つ筒状をなし、中心方向にかしめ可能なかしめ部を、設けている。 このような構成を採用したことにより、かしめ部をかしめることにより、第5 及び第6の考案における光ファイバを覆う絶縁体が押圧される。従って、前記課 題を解決できるのである。
【0014】
【考案の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本考案の第1の実施形態を示すプラグの断面図である。 このプラグは、コード9の端末に接続され、該コード9の有する光ファイバ9 aと第1の導体9bと第2の導体9cとを収容し、これらを図示しない機器に接 続するものであり、該光ファイバ9aを挿通すると共に該導体9bが接続される フェルール10と、該導体9cが接続されるコンタクト20と、絶縁部材30と 、保護部材35とを備えている。
【0015】 フェルール10は、錫鍍金が施された導電性の真鍮等で構成され、円筒状の胴 部11と、該胴部11の先端11aに延設された円筒状の頭部12と、該胴部1 1の後端11bに延設された円筒状の第1の導体接続部13とを有している。胴 部11の中心には、光ファイバ9aを挿脱自在に挿通する第1の導入孔11cが 形成されている。頭部12は胴部11の外径よりも太い外径を持ち、先端側には 、テーパー12aが形成され、後端側には鍔12bが形成されている。頭部12 の中心には、光ファイバ9aの外径とほぼ同じ内径を持ち、第1の導入孔11c に連通する第2の導入孔12cが形成されている。この導入孔12cによって、 光ファイバ9aの先端の中心が保持固定されるようになっている。
【0016】 導体接続部13は、導体9bを接続する部分であり、例えば、光ファイバ9a と該光ファイバ9a上の絶縁体9dを内側に介在するような円筒状をなしている 。また、この導体接続部13には、さらに、かしめ部13aが設けられている。 コンタクト20は、頭部20の外径とほぼ等しい外径を持つ円筒状をなし、導 電性の例えば錫鍍金が施された真鍮等で構成されている。コンタクト20の先端 側が、第2の接触部21になっている。この接触部21の後端21a側の外周に は、鍔22が形成されると共に、該接触部21の後端21aに、導体9cを外周 に接続する第2の導体接続部23が延設されている。鍔22は、機器に設けたジ ャックに嵌入するときのストッパになる。導体接続部23は、接触部21と同一 の内径を持つ円筒状になっている。
【0017】 コンタクト20は、フェルール10の胴部11を介在する位置に配置され、該 コンタクト20と該胴部11及び頭部12との隙間が、ウレタン樹脂等の絶縁部 材30で充填されている。 保護部材35は、例えば塩化ビニルやポリレエチレン等の絶縁性の高い樹脂で 形成され、該保護部材35によって、導体接続部13,23、光ファイバ9aを 被覆する絶縁体9d及び導体9b,9c等を覆うように成形されている。
【0018】 図3は、図1中のコード9を示す断面図である。 このコード9では、ポリエチレン等の絶縁体9dで被覆された光ファイバ9a が中心に配置されている。絶縁体9dの外周に、導体9b及び9cが配置されて いる。導体9bは、例えば赤色のウレタンが焼き付け塗装された複数の線材で構 成され、導体9cは、青色のウレタンが焼き付け塗装された複数の線材で構成さ れている。これらの導体9b,9cが、絶縁体9dの上に横巻きシールド状に巻 装され、さらに、該導体9b,9cの上の層には、塩化ビニル等で押出し成形さ れたチューブ状の外被9eが施されている。
【0019】 次に、図1のプラグの組み立て方法の一例を説明する。 例えば、フェルール10とコンタクト20とを金型にセットし、予熱した上で 樹脂の注入成形を行い、絶縁部材30を形成する。これにより、フェルール10 とコンタクト20と絶縁部材30とが一体化される。 一方、コード9の端末処理により、該コード9の外被9eを適当長切り取った 後、絶縁体9dから導体9bと導体9cとを分離し、それぞれ捩じり合わせる。 さらに、絶縁体9dを必要な長さだけはぎ取り、光ファイバ9aを露出させる。 続いて、光ファイバ9aを導入孔13から挿通し、該光ファイバ9aの先端をフ ェルール10の先端に位置させる。この状態で、例えばかしめ部13aをかしめ 治具等でかしめると、絶縁体9dが押圧され、以降、該絶縁体9d及び光ファイ バ9aが移動しなくなる。かしめに前後して、半田付けやスポット溶接等により 、導体9bを導体接続部13の外周に接続し、導体9cを導体接続部23の外周 に接続する。
【0020】 導体9b,9cの接続及びかしめが終了した後、一体化されたフェルール10 とコンタクト20と絶縁部材30とを金型にセットし、樹脂の注入成形により、 保護部材35を形成する。保護部材35を構成する樹脂により、導体接続部13 ,23、及び該導体接続部13,23に接続された導体9b,9cの周囲が充填 され、絶縁性が確保されると共に、外力から保護されるようになる。 このようにして組み立てられたプラグでは、光ファイバ9aの先端が、フェル ール10の頭部12に形成された導入孔12cの先端に位置し、光信号は該光フ ァイバ9aの先端から入出力される。また、導体9b,9cから供給された電力 は、頭部12及びコンタクト20の接触部21に達する。
【0021】 以上のように、この第1の実施形態では、光ファイバ9bを収容するフェルー ル10を導電性の金属で構成すると共に導体9bを接続する導体接続部13を設 け、さらに、導体接続部23を持つ導電性のコンタクト20を設けたので、1個 のプラグで光信号と、小勢力電力の両方を中継することができる。そのため、例 えば機器に、このプラグに対応するジャックを1つ設けるだけで、光信号と小勢 力電力の両方が供給できる。従って、機器のジャック数を減少でき、コスト低減 をできるばかりでなく、該機器の小型化も実現できる。
【0022】第2の実施形態 図4は、本考案の第2の実施形態を示すプラグの断面図である。 このプラグは、第1の実施形態の図3と同様のコード9を収容し、図示しない 機器に接続するものであり、該コード9の有する光ファイバ9aを挿通すると共 に導体9bが接続されるフェルール40と、導体9cが接続されるコンタクト5 0と、絶縁部材60と、保護部材65とを備えている。
【0023】 フェルール40は、導電性の例えば錫鍍金が施された真鍮等で形成され、円筒 状の胴部41と、該胴部41の先端41aに延設された円筒状の第1の接触部4 2と、該胴部41の後端41bに延設され円筒状の第1の導体接続部43とを有 している。胴部41の中心には、光ファイバ9b及び絶縁体9dを挿脱自在に挿 通する第1の導入孔41cが形成されている。接触部42の中心には、光ファイ バ9aの外径とほぼ等しい内径の第2の導入孔42aが形成されている。この導 入孔42aは、導入孔41cに連通し、該導入孔41cから導入された光ファイ バ9aの先端の中心が、その接触部42によって保持固定されるようになってい る。導体接続部43の外周は、導体9bを接続する部分であり、例えば光ファイ バ9aと該光ファイバ9a上の絶縁体9dを内側に介在する円筒状をなしている 。また、この導体接続部43には、かしめ部43aが設けられ、絶縁体9dを押 圧できる構成になっている。
【0024】 コンタクト50は、導電性の例えば錫鍍金が施された真鍮等で形成され、円筒 或いは多角筒状の第2の接触部51と、該接触部51の後端51aに延設された 多角筒状の第2の導体接続部52とを有している。導体接続部52の外周は、導 体9cを接続する部分である。接触部51の後端51a側には、プラグをジャッ クに嵌入するときのストッパとなる鍔53が形成されている。 フェルール40の胴部41及び接触部42と、コンタクト50の接触部51と 導体接続部52との間隙が、該胴部41の先端側と接触部51の先端側を残し、 ウレタン樹脂等の絶縁部材60で充填されている。接触部51の先端側は、接触 部42の先端側の一部を環状に囲んでいる。 保護部材65は、例えば塩化ビニルやポリレエチレン等の樹脂で構成され、導 体接続部43,52、絶縁体9d及び導体9b,9c等の周囲を充填して覆うよ うに成形されている。
【0025】 次に、図4のプラグの組み立て方法の一例を説明する。 例えば、フェルール40及びコンタクト50を金型にセットし、樹脂の注入成 形によって絶縁部材60を形成する。これにより、フェルール40とコンタクト 50と絶縁部材60とが一体化される。 一方、第1の実施形態と同様のコード9の端末処理により、外被9eを切り取 った後、導体9bと導体9cとを分離してそれぞれ捩じり合わせる。さらに、絶 縁体9dを必要な長さだけはぎ取り、光ファイバ9aを露出させる。続いて、光 ファイバ9aを導入孔41cから挿通し、該光ファイバ9aの先端をフェルール 40の先端に位置させる。この状態で、かしめ部43aをかしめ治具等でかしめ ると、以降、絶縁体9d及び光ファイバ9aが移動しなくなる。かしめに前後し て、半田付けやスポット溶接等により、導体9bを導体接続部43の外周に接続 し、導体9cを導体接続部52の外周に接続する。
【0026】 導体9b,9cの接続及びかしめが終了した後、一体化されたフェルール40 とコンタクト50と絶縁部材60とを金型にセットし、樹脂の注入成形により、 保護部材65を形成する。保護部材65を構成する樹脂により、導体接続部43 ,52、及び該導体接続部43,52に接続された導体9a,9bの周囲が充填 され、絶縁性が確保されると共に、外力から保護されるようになる。 このようにして組み立てられたプラグでは、光ファイバ9aの先端がフェルー ル40の導入孔42aの先端に位置し、光信号が該光ファイバ9aの先端から入 出力される。また、導体9b,9cから供給された電力は、接触部42,51に 達する。
【0027】 以上のように、この第2の実施形態では、光ファイバ9bを収容するフェルー ル40を導電性にすると共に導体接続部43を設け、さらに、導体接続部52を 持つ導電性のコンタクト50を設けたので、第1の実施形態と同様に、1つのプ ラグで光信号と小勢力電力の両方を中継することができ、機器の小型化が実現で きると共に、コストを低減できる。
【0028】第3の実施形態 図5は、本考案の第3の実施形態を示すプラグの断面図である。 このプラグは、第1の実施形態の図3と同様のコード9を収容し、図示しない 機器に接続するものであり、該コード9の有する光ファイバ9aを挿通するフェ ルール70と、絶縁部材80と、導体9b,9cをそれぞれ接続する第1及び第 2のコンタクト90,95と、保護部材100とを有している。 フェルール70は、導電性の例えば錫鍍金が施された真鍮等で形成された円筒 状をなし、中心には、光ファイバ9aの外形とほぼ等しい内径の第1の導入孔7 0aが形成されている。
【0029】 絶縁部材80は、ウレタン樹脂等で形成され、フェルール70の後端側70b の外周を覆う円柱または多角柱状をなす柱部81と、柱部81の先端に突設され 、該柱部の外径と同一外径を持つ環状の突起82とを有している。柱部81には 、導入孔70aに連通する第2の導入孔81aが形成されている。この導入孔8 1aの内径は、導入70aよりも広く、光ファイバ9a上の絶縁体9dも挿通可 能になっている。柱部81の後端側の外周には、プラグをジャックに嵌入すると きのストッパとなる鍔81bが形成されている。
【0030】 図6は、図5中のコンタクト90を示す斜視図である。 このコンタクト90は、導電性であると共に弾性を有するりん青銅等で構成さ れ、例えば「コ」字型に屈折された先端部91と、該先端部91から延設された 板状の第1の接触部92と、該接触部92の後端に延設された第1の導体接続部 93とを有している。導体接続部94は、導体9bを接続するものである。接触 部92の中央には、湾曲部94が設けられている。コンタクト95も、先端部9 1、接触部92、導体接続部93及び湾曲部94と同様の構成の先端部96、接 触部97、導体接続部98及び湾曲部99を有している。
【0031】 各先端部91,96が、絶縁部材80の突起82の先端に咬合し、各湾曲部9 4,99が外方向に突出するように、接触部92,97が絶縁部材80の突起8 2及び柱部81の外周に、所定の間隔を隔てて貼設されている。接触部92,9 7の後端側は、鍔81bを貫通し、各導体接続部93,98が、絶縁部材80の 後端からそれぞれ突出している。各湾曲部94,99は、機器に設けられたジャ ック等にこのプラグを嵌入したときに、接触部92,97を確実に該ジャック中 の接触子に接続するために設けたものである。 保護部材100は、例えば塩化ビニルやポリレエチレン等の樹脂で構成され、 接触部92,97の鍔81bよりも後端側と、導体接続部93,98と、絶縁体 9d及び導体9b,9c等とを覆うように成形されている。
【0032】 次に、図5のプラグの組み立て方法の一例を説明する。 例えば、フェルール80及びコンタクト90,95を金型にセットし、樹脂の 注入成形により、絶縁部材80を形成する。これにより、コンタクト90,95 の先端部91,96が突起82に咬合し、接触部92,97の後端側が鍔81b を貫通し、該接触部92,97が柱部81及び該突起82の外周に貼設された状 態になる。
【0033】 一方、コード9に対し、第1の実施形態と同様の端末処理を施し、外被9eを 切り取った後、導体9bと導体9cとを分離してそれぞれ捩じり合わせる。さら に、絶縁体9dを必要な長さだけはぎ取り、光ファイバ9aを露出させる。続い て、光ファイバ9aを導入孔81aから挿通し、該光ファイバ9aの先端をフェ ルール70の先端に位置させる。そして、半田付けやスポット溶接等により、導 体9bを導体接続部93に接続し、導体9cを導体接続部98に接続する。 導体9b,9cの接続が終了した後、一体化されたフェルール70と絶縁部材 80とコンタクト90,95とを金型にセットし、樹脂の注入成形により、保護 部材100を形成する。保護部材100を構成する樹脂により、導体接続部93 ,98とそれらに接続された導体9a,9bの周囲が充填され、絶縁性が確保さ れると共に、外力から保護されるようになる。
【0034】 このようにして組み立てられたプラグでは、光ファイバ9aの先端がフェルー ル70の導入孔70aの先端に位置し、光信号が該光ファイバ9aの先端から入 出力される。また、導体9b,9cから供給された電力は、接触部92,97に 達する。 以上のように、この第3の実施形態では、光ファイバ9bを収容するフェルー ル70と、絶縁部材80と、該絶縁部材80の外周に所定距離を隔てて貼設され たコンタクト90,95とを設け、該各コンタクト90,95に導体9b,9c をそれぞれ接続するようにしたので、第1の実施形態と同様に、1つのプラグで 光信号と小勢力電力の両方を中継することができ、機器の小型化が実現できると 共に、コストを低減できる。
【0035】 なお、本考案は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。その 変形例としては、例えば次のようなものがある。 (1) コード9の構造は、図3に限定されるものではなく、例えば、各導体 9b,9cを塩化ビニル等でそれぞれ絶縁した線材とすることもできる。 (2) 保護部材30,65,100は、プラスチックカバーや、熱収縮チュ ーブ等で構成することも可能である。 (3) 第3の実施形態において、フェルール70の後端に延設されて絶縁部 材80から突出する筒状のかしめ部を設けてもよい。ただし、かしめ部の筒状の 内径は、絶縁体9dよりも広くする必要がある。このようなかしめ部を設けるこ とにより、第1及び第2の実施形態と同様に、絶縁体9d及び光ファイバ9aの 移動を止めることができる。 (4) 第1〜第3の実施形態で示したプラグの組み立て手順は、変更が可能 である。例えば、第3の実施形態では、先に、フェルール70とコンタクト90 ,95と絶縁部材80とを一体化させてから、導体9b,9cを接続したが、フ ェルール70と絶縁部材80とを先に一体化させておき、その後に、導体9b, 9cを接続したコンタクト90,95を絶縁部材80に固定するようにしてもよ い。
【0036】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、第1及び第3の考案によれば、フェルールを導電 性にすると共に該フェルールに第1の導体を接続する第1の導体接続部を設け、 さらに、第2の導体を接続する第2の導体接続部を有する導電性のコンタクトを 設けたので、1個のプラグに光ファイバと第1及び第2の導体とを収容すること が可能になり、機器に設けるジャック数を減少できる。よって、機器のコストを 低減できると共に、機器の小型化が可能になる。 第2及び第4の考案によれば、第1及び第3の考案のプラグにかしめ部を設け たので、該かしめ部をかしめることにより、光ファイバ及びそれを覆う絶縁体の 移動を防止できる。
【0037】 第5の考案によれば、フェルールと、該フェルールの後端側の外周を覆う絶縁 部材と、該絶縁部材の外周に第1及び第2の接触部がそれぞれ貼設された第1及 び第2のコンタクトとを設けたので、1個のプラグに光ファイバと第1及び第2 の導体とを収容することができ、機器に設けるジャック数を減少できる。よって 、機器のコストを低減できると共に、機器の小型化が可能になる。 第6の考案によれば、第5の考案における第1及び第2のコンタクトに湾曲部 を設けたので、機器に設けたジャックに嵌入したときに、第1及び第2の接触部 の接触状態が確実になる。 第7の考案によれば、第5及び第6の考案のプラグに、かしめ部を設けたので 、該かしめ部をかしめることにより、光ファイバ及びそれを覆う絶縁体の移動を 防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施形態を示すプラグの断面図
である。
【図2】従来のプラグを用いた機器間の接続を示す接続
図である。
【図3】図1中のコード9を示す断面図である。
【図4】本考案の第2の実施形態を示すプラグの断面図
である。
【図5】本考案の第3の実施形態を示すプラグの断面図
である。
【図6】図5中のコンタクト90を示す斜視図である。
【符号の説明】
9 コード 9a 光ファイバ 9b,9c 第1,第2の導体 10,40,70 フェルール 11,41 胴部 11c,41c,70a 第1の導入孔 12 頭部 12c,42a,81a, 第2の導入孔 13,43,93 第1の導体接続部 13a,43a かしめ部 20,50,90,95 コンタクト 21 接触部 42,92 第1の接触部 23,52,98 第2の導体接続部 30,60,80 絶縁部材 35,65,100 保護部材 51,97 第2の接触部 82 突起

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを挿通する第1の導入孔が形
    成された導電性の筒状をなす胴部、前記胴部の先端に延
    設された導電性の筒状をなし、該筒状の外径は前記胴部
    よりも太く、且つ該筒状の内側に、前記光ファイバの外
    形とほぼ等しい内径を持ち前記第1の導入孔に連通する
    第2の導入孔が形成された頭部、及び前記胴部の後端に
    延設され、外部から導入された第1の導体を接続する導
    電性の第1の導体接続部を有するフェルールと、 前記胴部の外側に被せられた導電性の筒状をなす接触
    部、及び前記接触部の後端に延設された導電性の筒状を
    なし、外周に前記第1の導体とは異なる第2の導体を接
    続する第2の導体接続部を有するコンタクトと、 前記フェルールの胴部及び頭部と前記コンタクトとの間
    隙に充填された絶縁部材と、 前記第1及び第2の導体接続部を覆う保護部材とを、 備えたことを特徴とするプラグ。
  2. 【請求項2】 前記第1の導体接続部は、前記胴部の内
    径よりも広い内径を持つ筒状をなすと共に、中心方向に
    かしめ可能なかしめ部を有することを特徴とする請求項
    1記載のプラグ。
  3. 【請求項3】 光ファイバを挿通する第1の導入孔が形
    成された導電性の筒状をなす胴部、前記胴部の先端に延
    設された導電性の筒状をなし、該筒状の内側に、前記光
    ファイバの外形とほぼ等しい内径を持ち前記第1の導入
    孔に連通する第2の導入孔が形成された第1の接触部、
    及び前記胴部の後端に延設され、第1の導体を接続する
    導電性の第1の導体接続部を有するフェルールと、 前記胴部及び前記第1の接触部に被せられた導電性の筒
    状をなす第2の接触部、及び前記第2の接触部の後端に
    延設された導電性の筒状をなし、該筒状の外周に前記第
    1の導体とは異なる第2の導体を接続する第2の導体接
    続部を有するコンタクトと、 前記胴部及び第1の接触部と前記第2の接触部及び第2
    の導体接続部との間隙に、該第1の接触部の先端側の一
    部と該第2の接触部の先端側の一部を残して充填された
    絶縁部材と、 前記第1及び第2の導体接続部を覆う保護部材とを、 備えたことを特徴とするプラグ。
  4. 【請求項4】 前記第1の導体接続部は、前記第1の接
    触部の内径よりも広い内径を持つ筒状をなすと共に、中
    心方向にかしめ可能なかしめ部を有することを特徴とす
    る請求項3記載のプラグ。
  5. 【請求項5】 光ファイバの外形とほぼ等し内径の第1
    の導入孔が形成された筒状をなすフェルールと、 前記フェルールの後端側の外周を覆う柱状をなすと共に
    前記第1の導入孔に連通する第2の導入孔が形成された
    柱部、及び前記柱部の先端に突設され該柱部の外径と同
    一外径を持つ環状の突起を有する絶縁部材と、 前記柱部及び突起の外周に貼設された導電性の板状をな
    す第1の接触部、及び前記第1の接触部の後端に前記絶
    縁部材から突出して延設され、外部から導入された第1
    の導体を接続する導電性の第1の導体接続部を有する第
    1のコンタクトと、 前記柱部及び突起の外周に前記第1の接触部とは所定の
    間隔を隔てて貼設された導電性の板状をなす第2の接触
    部、及び前記第2の接触部の後端に前記絶縁部材から突
    出して延設され、前記第1の導体とは異なる第2の導体
    を接続する導電性の第2の導体接続部を有する第2のコ
    ンタクトと、 前記第1及び第2の導体接続部を覆う保護部材とを、備
    えたことを特徴とするプラグ。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のコンタクトは、弾性
    を有する部材でそれぞれ構成し、 前記第1及び第2の接触部には、外方向に突出した湾曲
    部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項5記載のプ
    ラグ。
  7. 【請求項7】 前記フェルールの後端に延設されて前記
    絶縁部材から突出すると共に該フェルールの内径よりも
    広い内径を持つ筒状をなし、中心方向にかしめ可能なか
    しめ部を、設けたことを特徴とする請求項5または6記
    載のプラグ。
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