JP3051690U - 足 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】保温効果に加えて、加温効果のある素材でもっ
て足袋を作製し、あかぎれ、ひび割れ等、冷え性等に効
用があり、また弱電圧弱電流刺激作用によるツボの刺激
を行うことができる、抗菌・防臭効果の高い足袋を提供
すること。 【解決手段】導電効率を高めるとともに遠赤外線域の電
磁波を放射する銅イオンを含有させた高分子繊維で足袋
１を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、足袋に関し、特に足のツボ刺激作用や加温性作用の高い足袋に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の足袋の材料としては、ウール、綿、アクリル系繊維などの各種 の素材が用いられているところである。

【０００３】 前記した各種の素材は、それぞれ特有の長所や短所を有しており、用途に応じ て使い分けされているものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ウールやアクリル系繊維はそれ自体では保温性に優れるものの 、加温効果はないものである。

【０００５】 本考案は、保温効果に加えて、加温効果のある素材でもって足袋を作製し、あ かぎれやひび割れ等にならず、しかも、抗菌・防臭効果の高い足袋を提供するこ とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の防寒用具は、導電効率を高めるとともに遠赤外線域の電磁波を放射す る銅イオンを含有させた高分子繊維で構成することを特徴とする。

【０００７】 また、本考案は、ハイドロサルファイトまたはハイドロサルファイトを含む還 元性水溶液で処理された１価銅イオンを吸着せしめたアクリル系繊維（モダアク リルを含む）で構成することを特徴とする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。

【０００９】 本考案の実施の形態の説明においては、説明の便宜上、足袋（ソックスを含む ）を例にとって説明する。図１及び図２に示すように、本実施の形態における足 袋１の形態は、ソックス型の袋状に形成されており、先端部の指収容部分１ａ〜 １ｅは蒸れなどの防止の見地から各指に対応して分割されている。 また、足首に対応する部分１１は、履いたときにずれ落ちないように収縮性を 持たせるため、内側に折り曲げられて２重になるように形成されている。踵部分 は、図２から分かるように、断面が舌片状に突出するように形成されている。

【００１０】 本実施の形態における足袋の材料としては、導電効率を高めると共に遠赤外線 域の電磁波を放射する銅イオンを含有させた繊維を用いて製作されるものである 。繊維中のシアン基と１価の銅イオンがイオン結合することは良く知られている ところである。

【００１１】 ここで、銅イオンを含有させた繊維の一例としては、シアン基を含有するアク リル系繊維を、２価の銅イオンと、該銅イオンを１価に還元し得る還元剤、およ び硫黄原子および／または硫黄イオンを放出し得る化合物を含む浴中で処理する か、または１価の銅イオンを浴中で加熱処理して該イオンを吸着させ、次に硫黄 原子および／または硫黄イオンを放出し得る化合物を含む液相中または気相中で 加熱処理されることによって製作したものである。

【００１２】 即ち、アクリル系繊維硫酸銅で染色し、硫黄で熱処理され、硫化銅の状態で化 合物として繊維の中に結合している。

【００１３】 このようにして得られた銅イオンを含有させた繊維は、体温と略同温に加温さ れたときに、遠赤外線域の電磁波を効率よく放射して血行増進作用を有する。さ らに、この繊維は抗菌・防臭作用を有し、足袋の材料としては最も適した材料の 一つである。

【００１４】 上記実施の形態においては、銅イオンを含有した繊維のみを用いて足袋を作成 することとしたが、これに限定されるものではなく、他の天然繊維や合成繊維な どとの混紡であっても、またこれらの繊維との２重構造であっても良い。

【００１５】

【考案の効果】

本発明によれば、足袋を構成する繊維自体に銅イオンが含有されているので、 数多くのツボがある足全体を銅イオンで覆うことができ、銅イオン繊維の放つ弱 電圧・弱電流刺激作用で足全体をまんべんなく刺激し、足の冷えからくる痛み、 疲れ、不眠などに効用があり、また、このような刺激を与えることにより、足の 指の活性化・むくみを防止するとともに、ひいては外反母趾の予防にも役立ちう るものである。

【００１６】 また、加温効果により夏場の冷房、冬場のシモヤケ、冷え性対策に効果を有す る。

【００１７】 さらに、銅イオンを用いているので、抗菌・防臭効果を奏し、足袋に応用する メリットは大きいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態における足袋を示した平面
図である。

【図２】本考案の実施の形態における足袋を示した側面
断面図で、図１におけるＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ 足袋 １１ 足首対応部分 １３ 踵部分

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年４月１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 導電効率を高めるとともに遠赤外線域の
   電磁波を放射する銅イオンを含有させた高分子繊維で構
   成されていることを特徴とする足袋。
2. 【請求項２】 ハイドロサルファイトまたはハイドロサ
   ルファイトを含む還元性水溶液で処理された１価銅イオ
   ンを吸着せしめたアクリル系繊維（モダアクリルを含
   む）で構成することを特徴とする請求項１に記載の足
   袋。