JP3051640B2 - 医療用凝固装置 - Google Patents

医療用凝固装置

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JP3051640B2 JP6139798A JP13979894A JP3051640B2 JP 3051640 B2 JP3051640 B2 JP 3051640B2 JP 6139798 A JP6139798 A JP 6139798A JP 13979894 A JP13979894 A JP 13979894A JP 3051640 B2 JP3051640 B2 JP 3051640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凝固用の機能と切開用の
機能とを備えた医療用凝固装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用凝固装置であるバイポーラ凝固装
置は、脳神経外科等で止血用に用いられる機器である。
バイポーラ凝固装置は、具体的には、バイポーラピンセ
ットの一対の電極を接続し、この一対の電極を生体の組
織(血管)に接触させ、高周波、例えば300kHzの正
弦波電力をその一対の電極を介して生体の組織に印加す
ることにより、生体にジュール熱を発生させて組織を凝
固させ、止血させるものである。
【0003】この種のバイポーラ凝固装置においては、
凝固機能に加えて、生体の組織を切開する電気メスの機
能を合わせ持つ機器がある。これの従来の基本的な電気
回路は図5に示す構成となっている。この図5におい
て、1は例えば300kHzの正弦波電力を出力する高周
波電源で、これの両端子はそれぞれトランジスタ2,2
のベース端子に接続されている。これらトランジスタ
2,2の両コレクタ端子は、出力トランス3の一次コイ
ル4の両端に接続され、また、両エミッタ端子はアース
接続されている。
【0004】一次コイル4の両端子間にはコンデンサ5
が接続され、また、一次コイル4の中間タップ4aに直
流電源端子6が接続されている。そして、出力トランス
3の二次コイル7の両端に、バイポーラピンセット8の
一対の電極8a,8bが接続される。
【0005】この構成において、高周波電源1に基づき
一次コイル4に高周波の正弦波電力が供給され、それに
基づき二次コイル7に誘起電圧が誘起され、その誘起電
圧に基づき一対の電極8a,8b間の負荷(生体の組
織)に高周波の正弦波電力が供給されることになる。な
お、この場合、出力の調整は、高周波電源1の入力信号
または直流電源端子6による電圧を強弱させることによ
り行うことができる。
【0006】上記構成のものの負荷特性は、図6に示す
ように、上側へ凸となる単頭曲線を描く。なお、図6の
横軸は、生体を抵抗として見た場合の負荷(Ω)を対数
目盛りで表しており、縦軸は出力(W)を表している。
【0007】ここで、凝固機能を得る場合には、前述し
たように、一対の電極8a,8bを生体に接触させ、生
体にジュール熱を発生させて組織を凝固させるという事
情から、負荷インピーダンスとしては150Ω程度であ
り、一方、切開機能(電気メスの機能)を得る場合に
は、一方の電極8aを生体に接触させ、他方の電極8b
を生体から少し離間させた状態で移動させ、これらの間
でアーク放電を発生させることによって生体を切開する
という事情から、負荷インピーダンスとしては1kΩ程
度となる。従来では、これら凝固と切開の両方の機能を
満足するために、負荷インピーダンスがそれらの中間値
である500Ω程度で最大出力が得られる構成としてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成のものでは、凝固機能を得る際の出力と、切開機能を
得る際の出力は、最大出力よりも低くなるため、凝固と
切開の両方の機能を得るために、500Ω負荷時の出力
を50W〜100Wとなるような大きな出力に設定する
必要があり、効率が悪いものであった。
【0009】そこで、本発明の目的は、凝固用の機能と
切開用の機能とを備えたものにおいて、効率の良い出力
が得られる医療用凝固装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用凝固装置
は、上記の目的を得るために、生体の組織を凝固させる
凝固機能と、これより負荷インピーダンスが高い切開機
能とを可能としたものであって、高周波電源と、この高
周波電源に基づき高周波電力が供給される一次コイル及
びこの一次コイルにより誘起電圧が誘起される凝固用及
び切開用の二次コイルを有する出力トランスと、バイポ
ーラピンセットと、このバイポーラピンセットに前記凝
固用二次コイルから電力を供給する場合と、前記切開用
二次コイルから電力を供給する場合とを切り換える切換
え手段とを具備し、前記バイポーラピンセットに前記凝
固用二次コイルから電力を供給するように切り換えて凝
固機能を得るようにした場合の最大出力と、前記切開用
二次コイルから電力を供給するように切り換えて切開機
能を得るようにした場合の最大出力とがほぼ同じとなる
ように構成したことを特徴とするものである。 この場
合、凝固機能を得る場合は、バイポーラピンセット間の
負荷インピーダンスが約150Ωのときに最大出力とな
り、また、切開機能を得る場合には、バイポーラピンセ
ット間の負荷インピーダンスが約1kΩのときに最大出
力となるように構成することが好ましい。
【0011】
【作用】上記した手段によれば、出力トランスの二次コ
イル側に、凝固に必要な電力を発生する凝固用二次コイ
ルと、切開に必要な電力を発生する切開用二次コイルと
を備えていて、切換え手段によってバイポーラピンセッ
トに凝固用二次コイルから電力を供給する場合と、切開
用二次コイルから電力を供給する場合とを切り換えるこ
とにより、凝固には凝固に適した出力を、また、切開に
は切開に適した出力を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
4を参照して説明する。まず、図2において、医療用凝
固装置であるバイポーラ凝固装置11は、本体12と、
一対の電極13a,13bを有するバイポーラピンセッ
ト13とから構成されており、基本的な電気回路は図1
に示す構成となっている。
【0013】この図1において、14は例えば300k
Hzの正弦波電力を出力する高周波電源で、これの両端子
はそれぞれトランジスタ15,16のベース端子に接続
されている。これらトランジスタ15,16の両コレク
タ端子は、出力トランス17の一次コイル18の両端に
接続され、また、両エミッタ端子はアース接続されてい
る。一次コイル18の両端子間にはコンデンサ19が接
続され、また、一次コイル18の中間タップ18aに直
流電源端子19が接続されている。
【0014】出力トランス17の二次側には、切開用二
次コイル20と、この切開用二次コイル20をタップ2
1により電気的に分断することによって構成された凝固
用二次コイル22とが設けられている。
【0015】切開用二次コイル20の一方の端子とタッ
プ21との間に、切換え手段を構成する切換えスイッチ
23が設けられている。この切換えスイッチ23のう
ち、タップ21側の接点は凝固用接点aとされ、切開用
二次コイル20の一方の端子側の接点は切開用接点bと
されている。そして、切換えスイッチ23の共通接点c
と切開用二次コイル20の他方側の端子との間に、上記
バイポーラピンセット13の一対の電極13a,13b
が接続されている。
【0016】而して、上記構成において、凝固の機能を
得る場合には、切換えスイッチ23を、これの共通接点
cと凝固用接点aとが閉成される状態とする(図1の実
線参照)。この状態で、図2に示すように、バイポーラ
ピンセット13の一対の電極13a,13bで生体組織
(血管)24を挟むと、出力トランス17における凝固
用二次コイル22に誘起される誘起電圧に基づき一対の
電極13a,13b間に高周波の正弦波電力が供給さ
れ、これにより生体組織24にジュール熱を発生させ、
組織を凝固させて止血させることができる。この場合、
一対の電極13a,13b間で使用する電力は、図4の
特性線Aに示すように、負荷インピーダンスが約150
Ωのときに最大となる。
【0017】一方、切開の機能を得る場合には、切換え
スイッチ23を、これの共通接点cと切開用接点bとが
閉成される状態とする(図1の二点鎖線参照)。この状
態で、図3(a)、(b)に示すように、一対の電極1
3a,13bのうち、一方の電極13aを生体組織(血
管)24、或いは肉などの生体組織24aに接触させ、
他方の電極13bをその生体組織24,24aから少し
離間させた状態で移動させる。すると、出力トランス1
7における切開用二次コイル20に誘起される誘起電圧
に基づき一対の電極13a,13b間に高周波の正弦波
電力が供給される。このとき、一対の電極13a,13
b間には、凝固の場合よりも高い電圧が印加されるよう
になり、生体組織24,24aと他方の電極13bとの
間でアーク放電25を発生させることによって生体組織
24,24aを切開することができる。この場合、一対
の電極13a,13b間で使用する電力は、図4の特性
線Bに示すように、負荷インピーダンスが約1kΩのと
きに最大となる。
【0018】上記した実施例によれば、出力トランス1
7の二次コイル側に、凝固に必要な電力を発生する凝固
用二次コイル22と、切開に必要な電力を発生する切開
用二次コイル20とを備えていて、切換えスイッチ23
によってバイポーラピンセット13の一対の電極13
a,13bに凝固用二次コイル22から電力を供給する
場合と、切開用二次コイル20から電力を供給する場合
とを切り換えることにより、凝固には凝固に適した出力
を、また、切開には切開に適した出力を得ることができ
る。
【0019】従って、凝固の場合も切開の場合も、最大
出力としてはほぼ同じ20W程度でよく、最大出力とし
て50W〜100Wを必要としていた従来に比べて、効
率の良い出力を得ることができるものである。
【0020】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張することができ
る。例えば、上記実施例では、凝固用二次コイル22と
して切開用コイル20の一部を用いた構成としたが、凝
固用二次コイルと切開用二次コイルとを専用に設ける構
成としてもよい。また、切換え手段としては、切換えス
イッチ23に代えて、リレーを用いてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、出力トランスの二次コイル側に、凝固に必要
な電力を発生する凝固用二次コイルと、切開に必要な電
力を発生する切開用二次コイルとを備えていて、切換え
手段によってバイポーラピンセットに凝固用二次コイル
から電力を供給する場合と、切開用二次コイルから電力
を供給する場合とを切り換えることにより、凝固には凝
固に適した出力を、また、切開には切開に適した出力を
得ることができ、よって、従来に比べて、効率の良い出
力を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】全体の概略的な構成図
【図3】(a)生体組織(血管)を切開する状態の横断
平面図 (b)生体組織(肉)を切開する状態の横断平面図
【図4】出力の特性線を示す図
【図5】従来例を示す図1相当図
【図6】図4相当図
【符号の説明】
11はバイポーラ凝固装置(医療用凝固装置)、12は
本体、13はバイポーラピンセット、14は高周波電
源、17は出力トランス、18は一次コイル、20は切
開用二次コイル、22は凝固用二次コイル、23は切換
えスイッチ(切換え手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 18/00 - 18/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の組織を凝固させる凝固機能と、こ
    れより負荷インピーダンスが高い切開機能とを可能とし
    たものであって、 高周波電源と、 この高周波電源に基づき高周波電力が供給される一次コ
    イル及びこの一次コイルにより誘起電圧が誘起される凝
    固用及び切開用の二次コイルを有する出力トランスと、 バイポーラピンセットと、 このバイポーラピンセットに前記凝固用二次コイルから
    電力を供給する場合と、前記切開用二次コイルから電力
    を供給する場合とを切り換える切換え手段とを具備し 前記バイポーラピンセットに前記凝固用二次コイルから
    電力を供給するように切り換えて凝固機能を得るように
    した場合の最大出力と、前記切開用二次コイルから電力
    を供給するように切り換えて切開機能を得るようにした
    場合の最大出力とがほぼ同じとなるように構成したこと
    を特徴とする 医療用凝固装置。
  2. 【請求項2】 凝固機能を得る場合は、バイポーラピン
    セット間の負荷インピーダンスが約150Ωのときに最
    大出力となり、また、切開機能を得る場合には、バイポ
    ーラピンセット間の負荷インピーダンスが約1kΩのと
    きに最大出力となるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の医療用凝固装置。
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