JP4249070B2 - 電気メス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気メス装置に係り、特に電気メス、止血鉗子、止血剪刀、その他の外科系手術で使用されるハンドピースとこのハンドピースに効率良く十分な高周波電力を供給する主装置を備え、かつ操作性を向上して手術の安全性を大幅に向上した電気メスに好適なものである。
外科系手術では、電気メスや止血鉗子、その他の高周波電流のジュール熱を用いた発熱作用を利用する刃先をもつハンドピースの該刃先で患部の切開や切断、止血処理(以下、手術等とも言う)を行う。この種の電気メス装置は、商用電源あるいは自家発電装置からの電力を整流した直流電源を用いて高周波電流を生成する主装置を備え、生成した高周波電流をメスケーブルを介して手術者が手に持って操作するハンドピースに装着した刃先(メス刃、鉗子等、以下メス刃と総称することもある)に与えて処置するのが一般的である。
このような電気メス装置を用いた手術では、ハンドピースのメス刃を患部に押接して切断あるいは切開を行う純粋切開、若しくは切断あるいは切開と同時に止血を行う混合切開、止血のみを行う凝固が行われる。なお、医療の分野で用いられる高周波電流の周波数は、概ね300KHzから5MHzである。
電気手術装置を用いる手術には、主装置で生成した例えば400kHzの高周波をそのまま用いる純粋切開モード、約20kHzの繰り返しで断続して切開や切開と止血を行うモード(混合切開)、止血処理(凝固)を行うモードがある。各モードの波形は、
[1]純粋切開モード・・・発振出力の連続波
[2]混合切開モード・・・発振出力の約50%のデューティ比の断続波
[3]凝固モード・・・・・発振出力の約25%のデューティ比の断続波
である。
この種の電気手術装置の電源に関する従来技術を開示したものとしては、「特許文献1」、「特許文献2」、「特許文献3」、「特許文献4」、「特許文献5」、「特許文献6」、「特許文献7」、「特許文献8」等を挙げることができる。
特開2001−29355号公報 特開2000−262528号公報 特開2000−107197号公報 特開平11−9611号公報 特開平9−66058号公報 特開平9−56725号公報 特開平8−52153号公報 特開平5−261121号公報
従来の電気メス装置における課題として、次の事項を挙げることができる。すなわち、電気メス装置は、医師が手術を行うために手に持つハンドピースと高周波電流を生成する主装置とからなり、両者を給電ケーブル(メスケーブルとも称する)で接続しており、手術における高周波電流の波形や出力レベルの選択や出力調整を主装置側で行うようになっている。そのため、医師の要求に応じた高周波電流の選択や出力調整は、現場に居る手術助手や看護士に声で明確に指示する必要がある。
また、電気メス装置の主装置の電源は、通常は商用電源を必要としているため、商用電源の無い環境では使用ができないか、あるいは商用電源を供給する移動可能な発電機などを用意しなければならない。また、手術などの医療処置を行うための環境は滅菌された環境で行われなければならないが、商用電源から電力を得る従来の電気メス装置では、主装置は手術台から離れた場所に置かれ、ハンドピースと主装置の間を長尺のメスケーブルで接続している。また、電源装置は商用電源の取り出し口(コンセント)との間を電源ケーブルで接続している。そのため、手術台とハンドピースを完全に殺菌した状態の滅菌環境に置いたとしても、ハンドピースはメスケーブルで滅菌環境の外に置いた主装置と繋がることになり、ハンドピースを滅菌環境外から完全に遮断することができない。
また、前記した従来技術で挙げた特許文献にも記載のような従来の電気手術装置の主装置は簡単に持ち運びができるものではないため、滅菌環境の外に置かざるを得ない。その結果、ハンドピースと主装置を接続するメスケーブルが長くなり、医師の動きを制限してしまう。また被施術者(患者)の周りでの手術実行者の動きに追随させるためにメスケーブルの位置を頻繁に移動させることによる煩わしさ、この移動による滅菌環境への汚染侵入の危惧は無視できない。
本発明の目的は、電気メス装置の主装置を構成する高周波電源生成回路の電力効率を向上することにある。また、本発明の他の目的は、医師自身がハンドピース上で高周波電流の波形や強度の選択を行うことを可能として所望の波形の正確な選択と出力レベル調整を容易にした電気メス装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、滅菌環境に設置したり、あるいは施術者が携帯できるように、全体として小型化、軽量化した電気メス装置を提供することにある。
電源装置の電力効率を向上するため、本発明は以下の方式を採用した。すなわち、主装置の出力回路部をオン・オフのスイッチング動作で出力回路が構成できる方形波を基本波形とし、電力損失を伴うアナログ的な電力増幅を行わない。そして、ハンドピースにオートトランスを内蔵し、ハンドピース上でのタップ切替えでメス刃への出力調整を行う。
本発明の典型的な構成を記述すると、以下のとおりである。すなわち、
本発明の電気メス装置は、高周波電流を生成する主装置と、この主装置との間にメスコードを介して接続され、先端部の外側に刃先を装着し手術者が手にもって操作するハンドピースとから構成される。
ハンドピースは、刃先を装着する先端部と、メスコードの一端を外側に結合する後端部と、先端部と後端部の間を連結する大略筒状の把持部とを一体とした筐体からなり、この筐体内に、一次側配線端子をメスコードの高周波出力線に接続すると共に、二次側に複数のタップ端子を有して、該タップ端子の何れかを先端部の刃先に接続する二次配線に接続するオートトランスが内蔵される。
筐体の表側には、医師が手指で容易に操作可能に配置された第1手許スイッチおよび第2手許スイッチを設ける。第1手許スイッチは、切開/混合モードと凝固モードを択一的に選択して主装置から出力される切開/混合モードの高周波出力と凝固モードの高周波出力の何れかを該オン・オフする切開/混合モード選択スイッチと凝固モード選択スイッチとからなる。なお、純粋切開モードと混合切開モードは主装置側で事前に選択されるため、ハンドピース側の第1手許スイッチには純粋切開モードと混合切開モードを一つのモードとして選択する切開/混合モードスイッチと凝固モード選択スイッチが設けられる。
第2手許スイッチは、オートトランスのタップ端子を切り替えて刃先に接続する二次配線への高周波出力レベルを主装置とは独立して調整する出力レベル調整スイッチである。
主装置からメスケーブルの高周波出力線を介して給電される高周波電流に基づいて、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに応じた大きさの高周波電流を刃先に出力することにより、刃先に供給される切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルを医師側でも操作可能とした。
また、主装置は、直流電源の出力電流を所定値に制限する電流制限回路と、この電流制限回路の出力を入力して所定の一定電圧を出力する定電圧回路と、定電圧回路の出力電圧を電源として、医療用に規定された周波数の高周波電流を生成する発振回路と、定電圧回路の出力電圧を電源として、ハンドピースの第1手許スイッチからの信号により切開モード(純粋切開モード)、混合モード(混合切開モード)、凝固モード(止血モード)のそれぞれに対応する各デューティ比を設定するデューティ比設定回路と、定電圧回路の出力電圧を電源として、デューティ比設定回路で設定されたデューティ比に基づいて発振回路の高周波電流出力を波形整形する波形整形回路と、デューティ比設定回路の純粋切開モードと混合切開モードを切り替える切開/混合モード切替スイッチと、電流制限回路により上限を規定された電流によって波形整形回路の出力に応じた高周波電流出力を発生させる出力回路と、出力回路の電流出力レベルを調整するレベル調整回路と、レベル調整回路に切開/混合モードの電流レベルを設定する切開/混合レベル設定スイッチと、レベル調整回路に凝固モードの電流レベルを設定する凝固レベル設定スイッチと、波形整形回路と出力回路の間の信号路を断接する信号路スイッチと、直流電源と電流制限回路の間を断接する電源スイッチとで構成される。
また、波形整形回路は、切開用にデューティ比100%の連続波、前記混合切開用にデューティ比50%の断続波、凝固用にデューティ比25%の断続波を出力する。
上記ハンドピースに有する第1手許スイッチの選択信号は、メスコードを介して主装置のモード切替スイッチに入力すると共に、信号路スイッチの断接を行う。
ハンドピースに有する第1手許スイッチを構成する切開/混合切開モードスイッチと凝固モード選択スイッチは、押しボタンスイッチとするのが好適である。また、第2手許スイッチは摘みの位置で強弱調整するスライドスイッチとするのが好適である。
高周波電流の損失が小さくなるため、比較的小型のバッテリを電源とすることができ、主装置の小型化(典型例では、幅120mm、高さ80mm、奥行き110mm)が実現され、主装置ごと手術台に置くことが可能となり、滅菌環境の中に電気手術装置の全てを配置できる。また、ハンドピース側で純粋切開/混合切開モードと凝固モードを択一的に選択できるとともに、それらの出力の微調整を可能としたことで、医師の意思に正確に応答した高周波電流を刃先に供給できる。
以下、本発明の実施の形態につき、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明による電気手術装置の全体構成を説明する図である。主装置1は高周波電流生成回路、レベル調整回路、その他の回路や必要な機能を有する。そして、主装置1のパネルにはメインスイッチ(電源スイッチ)2、メスコネクタ3、対極板コネクタ4、切開/混合切替スイッチ5、切開/混合レベル設定スイッチ6、止血凝固レベル設定スイッチ7、各機能の動作確認用のランプ8乃至11が設けられている。例えば、ランプ8は電源オン表示(例、緑)で、オン時かつバッテリに残量あり時に点灯し、バッテリの放電終了より先に消灯する。スイッチ2がオン位置でこのランプ8が消灯している場合は充電要である。ランプ9は対極板異常警告表示で、モノポーラのハンドピースを用いる場合に、主装置に対極板が接続されていない時、2分割された対極板が患者の皮膚面に均一に貼り付いていない時にこのランプが点灯し(例、赤点滅)、かつ内蔵にアライメントされたブザーで警報音を発生し、ハンドピースの第1手許スイッチを押しても刃先に高周波出力が出ない。ランプ10は切開/混合モード作動表示(例、黄)、ランプ11は凝固モード作動表示(例、青点滅)を行うとともに、前記対極板異常警告のブザーとは異なる音質の出力音(例、切開/混合:連続音、凝固:断続音)を発生する。なお、切開は純粋切開モード(切開または切断のみ)を、混合は切開すると共に止血(凝固)を行う混合切開モードである。
そして、メスコネクタ3にはハンドピースが接続される。メスコネクタ3には、モノポーラ刃先120を有するモノポーラ型ハンドピース12と、バイポーラ刃先130を有するバイポーラ型ハンドピース13の何れかが接続される。各ハンドピースはメスコード14に取り付けたメスプラグ15で主装置1のメスコネクタ3に接続される。なお、対極板16はモノポーラ型ハンドピース12を使用する場合に患者の体に接して配置されるもので、対極板コード17を介して該対極板コード17に有する対極板プラグ18を主装置1の対極板コネクタ4に接続される。
メスコード14は、高周波出力線、その帰還線(アース線)、切開モード選択作動信号線、凝固モード選択作動信号線の4本の導体で構成される。対極板コード17は2本の導体からなり、二分割対極板のそれぞれに接続され約100Hzの検出用低周波微弱電流を2本の導体で往復させ、抵抗値が規定値(例えば、約30kΩ)より低いことを確認する。対極板16は、モノポーラ型ハンドピースでは患者装着不良、対極板コード断線、対極板プラグ挿し忘れ警報、バイポーラ型ハンドピースではメスプラグの挿し忘れで、異常時にはランプ9が点滅する。このとき、前記の警告音とは異なる出力音としたブザーを併用する。対極板16はこれらの機能を有する既知の2分割式対極板を使用可能である。
図1において、切開/混合切替スイッチ5で何れかのモードに切替え、切開/混合レベル設定スイッチ6または止血凝固レベル設定スイッチ7のいずれかでこれらの出力レベルを予め設定する。そして、後述するハンドピースに有する第1手許スイッチ41で医師側が何れのモードを用いるかを選択し、第2手許スイッチで出力の微調整をする。
図2は、本発明の電気メス装置を構成する主装置の1実施例の回路構成を説明する図である。この回路は、直流電源29と、直流電源29の出力電流を所定値に制限する電流制限回路30と、電流制限回路30の出力を入力して所定の一定電圧を出力する定電圧回路31と、定電圧回路31の出力電圧を電源として、医療用に規定された周波数の高周波電流を生成する発振回路21と、定電圧回路31の出力電圧を電源として純粋切開モード、混合切開モード、凝固モードのそれぞれに対応する各デューティ比を設定するデューティ比設定回路23と、定電圧回路31の出力電圧を電源として、デューティ比設定回路23で設定されたデューティ比に基づいて発振回路21の高周波電流出力を波形整形する波形整形回路22と、デューティ比設定回路23の切開/混合モード、凝固モードを切り替えるモード切替スイッチ5と、電流制限回路により上限を規定された電流によって波形整形回路の出力に応じた高周波電流出力を発生させる出力回路25と、出力回路25の電流出力レベルを調整するレベル調整回路26と、レベル調整回路26に切開/混合モードの電流レベルを設定する切開/混合レベル設定スイッチ27と、レベル調整回路26に凝固モードの電流レベルを設定する凝固レベル設定スイッチ28と、波形整形回路22と出力回路25の間の信号路を断接する信号路スイッチ24と、直流電源29と電流制限回路30の間を断接する電源スイッチ2とを有する。直流電源29は充電可能な二次電池である。本実施例の主装置には充電回路を内蔵しているが、別途とに用意した充電装置で充電するようにしてもよい。
図3は、本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの回路構成例を説明する図である。このハンドピース(メスホルダーとも称する)はメスコネクタ3を通して入力する高周波電流を一次側端子に受けるオートトランス40A(または絶縁トランス)、第1手許スイッチ41、第2手許スイッチ42を有する。オートトランス40A(または絶縁トランス)の例えば二次側には複数のタップ端子が設けられている。ここでは、タップ端子は2つとして説明する。
第1手許スイッチ41は、切開/混合モードと凝固モードを択一的に選択して主装置1で設定されて出力される切開/混合モードの高周波出力と凝固モードの高周波出力の何れかをオン・オフする切開/混合モードスイッチと凝固モード選択スイッチとからなる。第2手許スイッチ42は、オートトランス40のタップ端子を切り替えて刃先120(130)に接続する二次配線への高周波出力レベルを主装置1とは独立して微調整する出力レベル調整スイッチである。
図4は、刃先に供給される高周波電流の一例を説明する波形図である。主装置1は切開、混合、凝固の各モードについて、ハンドピースに同一出力電力を供給する。上記したオートトランスのタップ切替えは第1手許スイッチ41の切開/混合モードと凝固モードの各モード切替え操作に連動している。同一強度の設定状態において、モードの違いでデューティ比が低下した分を振幅の増大で補い、刃先への供給電力が常に一定となるように自動設定されている。図4(a)は純粋切開の波形、図4(b)は混合切開の波形、図4(c)は凝固波形をそれぞれ示す。
図4(b)に示した混合切開モードの波形は、デューティ比が50%すなわち図4(a)の1/2であるので、振幅比を√2(141%)とすることで電力を図4(a)と同じにすることができる。また、図4(c)に示した凝固モードの波形のデューティ比は25%すなわち図4(a)の1/4であるので、振幅比を2(200%)とすることで電力を図4(a)と同じにすることができる。これは、一例であり、デューティ比を上記以外とする場合には、それぞれの電力が同じになるように振幅比を設定すればよい。
図5は、本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第1例を一部破断して示す外観図である。このハンドピース12はモノポーラ型であり、対極板を使用する。図5において、ハンドピースは、刃先を設置する先端部12Aと、主装置と接続するメスコード14の一端を外側に結合する後端部12Bと、先端部12Aと後端部12Bの間を連結する大略筒状の把持部12Cとが一体となった筐体から構成される。
前記筐体内には、一次側配線端子をメスコード14の高周波出力線に接続すると共に、二次側に複数のタップ端子を有して、該タップ端子の何れかを刃先に接続する二次配線に接続するオートトランス40Aが内蔵されている。
そして、筐体の表側、この構成例では把持部12Cの先端部12A側の表側には、医師が片手操作可能に配置された第1手許スイッチ41および第2手許スイッチ42を有している。第1手許スイッチ41は、切開/混合モードと凝固モードを択一的に選択して前記主装置から出力される切開/混合モードの高周波出力と凝固モードの高周波出力の何れかを該オン・オフする切開/混合モードスイッチ41Aと凝固モード選択スイッチ41Bとからなる。
第2手許スイッチ42は、オートトランス40Aのタップ端子を切り替えて刃先に接続する二次配線への高周波出力レベルを主装置1とは独立して微調整する出力レベル調整スイッチである。モノポーラ型のハンドピース12を用いる場合は、図1で説明した対極板を患者に接触させて設置する。
この構成としたことで、主装置1からメスケーブル14の高周波出力線を介して給電される高周波電流に基づき、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに応じた大きさの高周波電流が刃先に出力される。該刃先に供給される切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルの微調整を前記手術者側でも操作可能で、使い勝手が向上する。
図6は、本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第2例を一部破断して示す外観図である。このハンドピース13はバイポーラ型であり、対極板は使用しない。図6において、ハンドピース13は、刃先が設置される先端部13Aと、主装置と接続するメスコード14の一端を外側に結合する後端部13Bと、先端部13Aと後端部13Bの間を連結する大略筒状の把持部13Cとが一体となった筐体から構成される。
前記筐体内には、図5と同様に一次側配線端子をメスコード14の高周波出力線に接続すると共に、二次側に複数のタップ端子を有して、該タップ端子の何れかを刃先に接続する二次配線に接続する絶縁トランス40Bが内蔵されている。
そして、筐体の表側には、図6と同様の第1手許スイッチ41および第2手許スイッチ42を有している。これら第1手許スイッチ41および第2手許スイッチ42の機能は図6のそれと同様である。バイポーラ型のハンドピースを用いる場合には対極板は使用しないが、対極板を装着・接続したままバイポーラ型のハンドピースに差替えて使用しても何ら差し支えない。
この構成としたことで、主装置1からメスケーブル14の高周波出力線を介して給電される高周波電流に基づき、対極板を用いることなく、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに応じた大きさの高周波電流が刃先に出力される。該刃先に供給される切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルを前記手術者である医師側でも操作可能で、使い勝手が向上する。
図7は、本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第3例を一部破断して示す外観図である。このハンドピース12は図6に示したものと同様のモノポーラ型である。ただし、このハンドピース12は第2手許スイッチ42を有しない簡易型である。このハンドピース12では刃先に接続する二次配線へ供給される高周波出力レベルを微調整することはできないが、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルを手術者である医師側で操作可能とすることで、使い勝手が向上する。
図8は、本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第4例を一部破断して示す外観図である。このハンドピース13は図6に示したものと同様のバイポーラ型である。ただし、このハンドピース13も第2手許スイッチ42を有しない簡易型である。このハンドピース13では刃先に接続する二次配線へ供給される高周波出力レベルを微調整することはできないが、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルを手術者である医師側で操作可能とすることで、使い勝手が向上する。
次に、本発明の電気メス装置の使用態様の一例を説明する。まず、電源スイッチ2が「オフ」の位置にあり、切開/混合レベル設定スイッチ6、止血凝固レベル設定スイッチ7が最小出力「1」にあることを確認する。
1.モノポーラのハンドピース使用時、
(1)対極板16を患者に装着し、対極板プラグ18を主装置の対極板コネクタ4に 差し込む。
(2)ハンドピース12の先端に刃先を差込み、固定する。プラグ15を主装置のコ ネクタ3に差し込む。
(3)電源スイッチ2を「オン」にする。
2.バイポーラのハンドピース使用時
(1)ハンドピース13の先端に刃先を差込み、固定する。プラグ15を主装置のコ ネクタ3に差し込む。
(2)電源スイッチ2を「オン」にする。
3.使用中の操作、
「切開する場合」
(a)切開/混合切替スイッチ5を「切開」側にする。
(b)ハンドピースの第1手許スイッチ切開ボタン41Aを押すと主装置の出力ラ ンプ10が点灯し、出力音が発生すると共に、刃先に高周波電流が出力され る。
(c) 切開/混合レベル設定スイッチにより、必要な出力レベルに設定する。
(d)c第2手許スイッチ42をスライドさせて出力の微調整を行う。
「混合する場合」
(a)切開/混合切替スイッチ5を「混合」側にする。
(b)ハンドピースの第1手許スイッチ切開ボタン41Aを押すと主装置の出力ラ ンプ10が点灯し、出力音が発生すると共に、刃先に高周波電流が出力され る。
(c)切開/混合レベル設定スイッチ27により、必要な出力レベルに設定す る。
(d)第2手許スイッチ42をスライドさせて出力の微調整を行う。
「凝固(止血)する場合」
(a)ハンドピースの第1手許スイッチ凝固ボタン41Bを押すと主装置の出力 ランプ11が点灯し、出力音が発生すると共に、刃先に高周波電流が出力 される。
(b)凝固レベル設定スイッチ28により、必要な出力レベルに設定する。
(c)第2手許スイッチ42をスライドさせて出力の微調整を行う。 但し、切開と混合の選択は手術内容や医師の好みにより予め行われ、手術中に変更 ・選択されることは希である。
以上説明した本発明の実施例によれば、主装置は、高周波電源としては定出力電圧特性を示すので、切開/混合能力と凝固能力は従来のものよりも生体組織のインピーダンスに左右されるが、モノポーラのハンドピースを使用する際の対極板等で稀に起こる熱傷事故はより未然に防止され得るという利点がある。
電気メス装置の使用現場においては、切開/混合能力と凝固能力の切替えと共に若干の出力レベル変更も現場に居る看護士や助手に頻繁に指示する手間を省き、医師自身が手許で行うことが求められていた。この要求に応えるため、本発明では、電気手術装置の本体で設定された出力レベルよりも若干強め、及び若干弱めを選択し得るオートトランス又は絶縁トランスをハンドピースに内蔵した。この選択は上記したように、第2手許スイッチによるオートトランス又は絶縁トランスのタップ切替えで行う。
本発明による電気メス装置によれば、医師が自ら設定出力の強弱調整ができるため、立ち会いの助手等に対して逐一指示を出す必要がなく、手術に集中することができる。
本発明による電気メス装置の全体構成を説明する図である。 本発明の電気メス装置用の主装置の1実施例の回路構成を説明する図である。 本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの回路構成例を説明する図である。 刃先に供給される高周波電流の一例を説明する波形図である。 本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第1例を一部破断して示す外観図である。 本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第2例を一部破断して示す外観図である。 本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第3例を一部破断して示す外観図である。 本発明の電気メス装置を構成するハンドピースの第4例を一部破断して示す外観図である。
符号の説明
1・・・主装置、2・・・メインスイッチ(電源スイッチ)、3・・・メスコネクタ、4・・・対極板コネクタ、5・・・切開/混合切替スイッチ、6・・・切開/混合レベル設定スイッチ、7・・・止血凝固レベル設定スイッチ、8乃至10・・・各機能の動作確認用のランプ、12・・・モノポーラ型ハンドピース、13・・・バイポーラ型ハンドピース、21・・・発振回路、22・・・波形整形回路、23・・・デューティ比設定回路、24・・・信号路スイッチ、25・・・出力回路、26・・・レベル調整回路、27・・・切開/混合レベル設定スイッチ、28・・・凝固レベル設定スイッチ、29・・・直流電源、30・・・電流制限回路、31・・・定電圧回路、40A・・・オートトランス、40B・・・絶縁トランス、41・・・第1手許スイッチ、42・・・第2手許スイッチ。

Claims (2)

  1. 高周波電流を生成する主装置と、前記主装置との間にメスコードを介して接続され、先端部の外側に刃先を装着し医師が手に持って操作するハンドピースとから成る電気メス装置であって、
    前記ハンドピースは、
    前記先端部と、前記メスコードの一端を外側に結合する後端部と、前記先端部と前記後端部の間を連結する大略筒状の把持部とが一体となった筐体からなり、
    前記筐体内には、一次側配線端子を前記メスコードの高周波出力線に接続すると共に、二次側に複数のタップ端子を有して、該タップ端子の何れかを前記刃先に接続する二次配線に接続するオートトランスが内蔵され、
    前記筐体の表側には、前記医師が片手操作可能に配置された第1手許スイッチおよび第2手許スイッチを有し、
    前記第1手許スイッチは、切開/混合モードと凝固モードを択一的に選択して前記主装置から出力される切開/混合モードの高周波出力と凝固モードの高周波出力の何れかを該オン・オフする切開/混合モードスイッチと凝固モード選択スイッチとからなり、
    前記第2手許スイッチは、前記オートトランスの前記タップ端子を切り替えて前記刃先に接続する二次配線への高周波出力レベルを前記主装置とは独立して微調整する出力レベル調整スイッチであり、
    前記主装置から前記メスケーブルの高周波出力線を介して給電される高周波電流に基づいて、切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに応じた大きさの高周波電流を前記刃先に出力することにより、前記刃先に供給される前記切開/混合モードと凝固モードの各手術モードに対応した高周波電流の選択とその出力レベルを前記手術者側でも操作可能とし、該手術者側では、前記主装置で出力レベルを予め設定された切開モードか混合モードと、同様に前記主装置で出力を予め設定された凝固モードを前記第1手許スイッチで選択し、高周波を発生させる事と、更に前記主装置で前記切開/混合モードのそれぞれの高周波電流の選択された出力レベルの微調整を行うものであり、
    前記主装置は、
    直流電源と、
    前記直流電源の出力電流を所定値に制限する電流制限回路と、
    前記電流制限回路の出力を入力して所定の一定電圧を出力する定電圧回路と、
    前記定電圧回路の出力電圧を電源として、医療用に規定された周波数の高周波電流を生成する発振回路と、
    前記定電圧回路の出力電圧を電源として、前記純粋切開モード、混合切開モード、凝固モードのそれぞれに対応する各デューティ比を設定するデューティ比設定回路と、
    前記定電圧回路の出力電圧を電源として、前記デューティ比設定回路で設定されたデューティ比に基づいて前記発振回路の高周波電流出力を波形整形する波形整形回路と、
    前記デューティ比設定回路の前記純粋切開モード、混合切開モード、凝固モードを切り替えるモード切替スイッチと、
    前記電流制限回路により上限を規定された電流によって前記波形整形回路の出力に応じた高周波電流出力を発生させる出力回路と、
    前記出力回路の電流出力レベルを調整するレベル調整回路と、
    前記レベル調整回路に純粋切開/混合切開モードの電流レベルを設定する切開/混 合レベル設定スイッチと、
    前記レベル調整回路に凝固モードの電流レベルを設定する凝固レベル設定スイッチと、
    前記波形整形回路と前記出力回路の間の信号路を断接する信号路スイッチと、
    前記直流電源と前記電流制限回路の間を断接する電源スイッチと、
    を有することを特徴とする電気メス装置。
  2. 前記第2手許スイッチは、操作つまみのスライド位置で前記出力を微調整することを特徴とする請求項1に記載の電気メス装置。


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