JP3051596U - パンチ金型 - Google Patents
パンチ金型Info
- Publication number
- JP3051596U JP3051596U JP1998000707U JP70798U JP3051596U JP 3051596 U JP3051596 U JP 3051596U JP 1998000707 U JP1998000707 U JP 1998000707U JP 70798 U JP70798 U JP 70798U JP 3051596 U JP3051596 U JP 3051596U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lifter
- collar
- punch
- shoulder screw
- sliding contact
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Punching Or Piercing (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ショルダスクリュとリフタカラーのかじりを
防ぎ、上部タレットに過負荷がかかるのを防ぐ。 【解決手段】 パンチ5を備えたパンチガイド7をワー
クより離隔する方向へ付勢するリフタスプリング15を
設け、このリフタスプリング15を押えパンチガイド7
に当接するリフタカラー19はショルダスクリュ17に
装着され、リフタカラー19の摺接面19Cの全長を長
くすると共に、油溝21を設け、この摺接面19Cと前
記ショルダスクリュ17の軸部17Bに窒化熱処理をし
た後バフ仕上を施す。而して、ショルダスクリュ17と
リフタカラー19とのかじりを防止することができる。
防ぎ、上部タレットに過負荷がかかるのを防ぐ。 【解決手段】 パンチ5を備えたパンチガイド7をワー
クより離隔する方向へ付勢するリフタスプリング15を
設け、このリフタスプリング15を押えパンチガイド7
に当接するリフタカラー19はショルダスクリュ17に
装着され、リフタカラー19の摺接面19Cの全長を長
くすると共に、油溝21を設け、この摺接面19Cと前
記ショルダスクリュ17の軸部17Bに窒化熱処理をし
た後バフ仕上を施す。而して、ショルダスクリュ17と
リフタカラー19とのかじりを防止することができる。
Description
【0001】
この考案は、パンチ金型に関する。
【0002】
従来、例えばタレットパンチプレスにおけるパンチ金型は、図4に示されてい るごとき構成が一般的である。すなわち、タレットパンチプレス101に設けた 上部タレット103には、パンチ105を備えたパンチガイド107が複数個円 周方向に配設されている。前記パンチガイド107の外径側にキー溝109が軸 芯と平行して形成され、このキー溝109に上部タレット103に設けたキー1 11が係合し、パンチガイド107は上部タレット103に対して回転を阻止さ れ軸芯方向へ移動自在に設けられている。
【0003】 前記パンチ105の上部にはパンチヘッド105Aが固定されていて、このパ ンチヘッド105Aの外周部にはパンチ105をワークから抜き取るように外方 へ付勢したストリップスプリング113が介設されている。また、前記パンチガ イド107に形成したフランジ部107Aを押し上げるリフタスプリング115 が複数個所に設けられ、このリフタスプリング115はショルダスクリュ117 に巻設され、リフタカラー119にて止められていて、このリフタカラー119 の上面の一部と前記パンチガイド107のフランジ部107Aの下面とが接して いる。
【0004】 上記構成により、リフタスプリング115によりパンチガイド107はワーク から浮かす上方向へ常に付勢されているものである。
【0005】 前記上部タレット103の下部には下部タレット121が、上部タレット10 3と同期して回転自在に設けられ、この下部タレット121には前記パンチ10 5に相対してダイ123が装着されている。
【0006】 上述したごとき構成により、パンチ打抜きをすると、パンチガイド107はリ フタカラー119が上に乗っているので、パンチ105が打撃されるとリフタス プリング115の弾撥力に抗して下降する。この際、リフタカラー119とショ ルダスクリュ117とのかじり対策として、リフタカラー119とショルダスク リュ117にタフトライド処理(窒化処理)をして油を塗ってかじりを防いでい る。
【0007】
ところで、上述した図4に示したパンチ支持構造では、パンチ105を備えた パンチガイド107は複数本配設されたリフタカラー119に乗っているが、リ フタカラー119一つ一つにはパンチガイド107が一部しか乗っていない。こ のため、パンチガイド107が上下する時、パンチ105の中心に力がかかりシ ョルダスクリュ117とリフタカラー119とは斜めに力がかかる。
【0008】 而して、頻度の高いステーション(特に大口径金型ステーション)およびショ ルダスクリュ117のタレット加工穴にばらつきが出ると、たとえ油を塗ってい てもショルダスクリュ117とリフタカラー119がかじってしまうという問題 があった。
【0009】 この考案の目的は、ショルダスクリュとリフタカラーのかじりを防ぎ、上部タ レットに過負荷がかかるのを防いだパンチ金型を提供することにある。
【0010】
上記目的を達成するために請求項1によるこの考案のパンチ金型は、金型支持 部材に装着されたパンチ金型にして、パンチを備えたパンチガイドをワークより 離隔する方向へ付勢するリフタスプリングを複数箇所に設け、このリフタスプリ ングを押え前記パンチガイドのフランジ部に当接するリフタカラーを設け、この リフタカラーを支持するショルダスクリュを前記金型支持部材に螺合して設け、 前記リフタカラーとショルダスクリュとのそれぞれの摺接面に窒化熱処理を施す と共に、この表面にバフ仕上を施してなることを特徴とするものである。
【0011】 したがって、リフタカラーとショルダスクリュとのそれぞれの摺動面に窒化熱 処理を施して、更にその摺動面をバフ仕上げ加工を施す。而して、ショルダスク リュとリフタカラーのかじりを防ぎ、上部タレットに過負荷が加わるのを防止で きる。
【0012】 また、請求項2によるこの考案のパンチ金型は、請求項1のパンチ金型におい て、前記リフタカラーが前記ショルダスクリュと摺接する面の長さを径の少なく とも3倍以上の長さとすると共に、前記リフタカラーの摺接面に複数本の油溝を 軸芯に直交して設けてなることを特徴とするものである。
【0013】 したがって、リフタカラーの全長を長くし、摺接面に油溝を設けた。而して、 ショルダスクリュとリフタカラーとのかじりを防止することができる。
【0014】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の 形態としてタレットパンチプレスに備えたパンチ金型を対象として説明するが、 この機種に限定するものでなく、パンチ金型を備えたプレス機械総べてを対象と するものである。
【0015】 図1を参照するに、タレットパンチプレス1に設けた金型支持部材である上部 タレット3には、パンチ5を備えたパンチガイド7が複数個円周方向に配設され ている。前記パンチガイド7の外径側にキー溝9が軸芯と平行して形成され、こ のキー溝9に上部タレット3に設けたキー11が係合し、パンチガイド7は上部 タレット3に対して回転を阻止され軸芯方向へ移動自在に設けられている。
【0016】 前記パンチ5の上部にはパンチヘッド5Aが固定されていて、このパンチヘッ ド5Aの外周部にはパンチ5をワークWから抜き取るように外方へ付勢したスト リップスプリング13が介設されている。また、前記パンチガイド7に形成した フランジ部7Aを押上げるリフタスプリング15が複数個所に設けられ、このリ フタスプリング15はショルダスクリュ17に巻設され、リフタカラー19にて 止められていて、このリフタカラー19の上面の一部と前記パンチガイド7のフ ランジ部7Aの下面とが当接している。
【0017】 前記ショルダスクリュ17は、図2に示されているごとく、頭部17Aと軸部 17Bとネジ部17Cとで形成されている。そして、前記軸部17Bは研削仕上 後、窒化熱処理され、更に、バフ仕上げ(例えばSQP処理)されているもので ある。
【0018】 また、前記リフタカラー19は、図3に示されているごとく、中空円筒状に形 成され前記パンチガイド7に形成されフランジ部7Aと接する摺接面19Aを形 成したフランジ部19Bが設けられていて、内筒内には軸芯と直交した方向に複 数の油溝21が設けられている。更に、リフタカラー19の円筒内面で前記ショ ルダスクリュ17の軸部17Bと摺接する摺動面19Cには研削仕上後、窒化熱 処理されバフ仕上げ(例えばSQP処理)されているものである。
【0019】 再び、図1を参照するに、前記上部タレット3の下部には下部タレット23が 、上部タレット3と同期して回転自在に設けられ、この下部タレット23には前 記パンチ5に相対してダイ25が装着されている。
【0020】 上述したごとき構成により、その作用としては、パンチ打抜き時にパンチガイ ド7のフランジ部7Aはリフタカラー19の上面の一部に乗っているので、パン チ5が打撃されるとリフタスプリング15の弾撥力に抗してパンチ5を備えたパ ンチガイド7は下降する。この際、リフタカラー19とショルダスクリュ17と の摺接部にカジリが発生しないよう、リフタカラー19の摺接面19Cの長さを 径の少なくとも3倍以上の長さとし、塗布した油をためる油溝21を複数本形成 した。更に、リフタカラー19の摺接面19Cとショルダスクリュ17の軸部1 7Bに窒化熱処理後バフ仕上げ(例えばSQP処理)を施した。
【0021】 而して、ショルダスクリュ17とリフタカラー19のかじりを防ぎ、上部タレ ット3に過負荷が加わるのを防止することができる。
【0022】 なお、この考案は前述した考案の実施の形態に限定されることなく、適宜な変 更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。
【0023】
以上のごとき実施の形態の説明より理解されるように、請求項1によるこの考 案によれば、リフタカラーとショルダスクリュとのそれぞれの摺動面に窒化熱処 理を施して、更にその摺動面をバフ仕上げ加工を施す。而して、ショルダスクリ ュとリフタカラーのかじりを防ぎ、上部タレットに過負荷が加わるのを防止でき る。
【0024】 また、請求項2によるこの考案によれば、リフタカラーの全長を長くし、摺接 面に油溝を設けた。而して、ショルダスクリュとリフタカラーのかじりを防止す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部を示し、パンチ金型の一部断
面を表する側面図である。
面を表する側面図である。
【図2】ショルダスクリュを示す外形図である。
【図3】リフタカラーを示す断面図である。
【図4】従来例を示し、パンチ金型の側面図である。
3 上部タレット(金型支持部材) 5 パンチ 7 パンチガイド 7A フランジ部 15 リフタスプリング 17 ショルダスクリュ 17B 軸部 19 リフタカラー 19C 摺接面 21 油溝
Claims (2)
- 【請求項1】 金型支持部材に装着されたパンチ金型に
して、パンチを備えたパンチガイドをワークより離隔す
る方向へ付勢するリフタスプリングを複数箇所に設け、
このリフタスプリングを押え前記パンチガイドのフラン
ジ部に当接するリフタカラーを設け、このリフタカラー
を支持するショルダスクリュを前記金型支持部材に螺合
して設け、前記リフタカラーとショルダスクリュとのそ
れぞれの摺接面に窒化熱処理を施すと共に、この表面に
バフ仕上を施してなることを特徴とするパンチ金型。 - 【請求項2】 前記リフタカラーが前記ショルダスクリ
ュと摺接する面の長さを径の少なくとも3倍以上の長さ
とすると共に、前記リフタカラーの摺接面に複数本の油
溝を軸芯に直交して設けてなることを特徴とする請求項
1記載のパンチ金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998000707U JP3051596U (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | パンチ金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998000707U JP3051596U (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | パンチ金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3051596U true JP3051596U (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=43185746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998000707U Expired - Lifetime JP3051596U (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | パンチ金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3051596U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010119839A1 (ja) * | 2009-04-15 | 2010-10-21 | 株式会社 アマダ | パンチ金型及び潤滑油の供給方法 |
JP2014237175A (ja) * | 2009-04-15 | 2014-12-18 | 株式会社アマダ | パンチ金型 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP1998000707U patent/JP3051596U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010119839A1 (ja) * | 2009-04-15 | 2010-10-21 | 株式会社 アマダ | パンチ金型及び潤滑油の供給方法 |
JP2010264507A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-25 | Amada Co Ltd | パンチ金型及び潤滑油の供給方法 |
CN102395435A (zh) * | 2009-04-15 | 2012-03-28 | 株式会社天田 | 冲模及润滑油的供给方法 |
TWI460033B (zh) * | 2009-04-15 | 2014-11-11 | Amada Co Ltd | 衝壓模具及潤滑油之供給方法 |
CN102395435B (zh) * | 2009-04-15 | 2014-12-10 | 株式会社天田 | 冲模及润滑油的供给方法 |
JP2014237175A (ja) * | 2009-04-15 | 2014-12-18 | 株式会社アマダ | パンチ金型 |
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