JP3050799U - シュート内クリーニング装置 - Google Patents

シュート内クリーニング装置

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JP3050799U
JP3050799U JP1998000435U JP43598U JP3050799U JP 3050799 U JP3050799 U JP 3050799U JP 1998000435 U JP1998000435 U JP 1998000435U JP 43598 U JP43598 U JP 43598U JP 3050799 U JP3050799 U JP 3050799U
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chute
belt
back plate
cleaning device
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正則 松本
秋光 山口
博 林
憲司 岡村
良治 岡西
直也 栃原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトコンベアによる粉粒体の円滑かつ確実
なシュートへの搬送を可能とすると共に、ランニングコ
スト及びメンテナンスコストの低減化を図ることができ
るシュート内クリーニング装置を提供する。 【解決手段】 ベルトコンベア12の排出側プーリ13
がシュート10内の上部空間11にオーバーハング状態
に配設され、排出側プーリ13の下面又はその後方に位
置するベルトコンベア12の搬送ベルト18に向けてベ
ルトクリーナー16とスナッププーリ17が押圧されて
いるシュート内クリーニング装置Aにおいて、シュート
10内に、搬送ベルト18から落下して背面板14に付
着した粉粒体20を掻き板24を用いてシュート10の
下部開口15に向けて掻き落とす掻き落とし手段21を
配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ベルトコンベアからシュートの背面板上に落下され、付着・堆積す る粉粒体を除去し、シュートの下部開口から排出するシュート内クリーニング装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鉄鋼石のような、塊状物、粒状物、粉状物、又はこれらを混合した混 合物を連続的に搬送してシュートに投入する手段としてベルトコンベアが多用さ れている。このようなベルトコンベアの一形態が図5に示されている。 図示するように、ベルトコンベア70は、供給側プーリ71と排出側プーリ7 2との間に搬送ベルト73を巻回することによって構成されている。排出側プー リ72はシュート74内の上部空間にオーバーハング状態に配設されており、排 出側プーリ72の下面又はその後方位置において、搬送ベルト73に向けてベル トクリーナー75とスナッププーリ76が押圧されている。また、ベルトクリー ナー75とスナッププーリ76の下方にはシュート74の背面板77が下部開口 78に向けて傾斜状態に形成されている。
【0003】 ところで、ベルトコンベア70の往路側において、搬送ベルト73の表面に搬 送物である粉粒体79の一部が付着することになる。これらの付着した粉粒体7 9は、図5に示すように、搬送物である粉粒体79がシュート74内に投下され た後の、排出側プーリ72に搬送ベルト73が巻回されている位置で、又は、搬 送ベルト73が排出側プーリ72から離脱した位置で、搬送ベルト73の表面に 押圧当接させられた、例えば、掻き板(ブレード)からなるベルトクリーナー7 5によって掻き取られる。
【0004】 ベルトクリーナー75によって搬送ベルト73の表面から除去された粉粒体7 9は、特に、それが湿潤状態の場合は、図5及び図6に示すように、背面板77 上に付着、堆積する。その後、背面板77上に付着、堆積した粉粒体79が成長 していくと、排出側プーリ72の後方に位置する搬送ベルト73を突き上げ、ベ ルト走行のブレーキとなったり、図7に示すように、搬送ベルト73を、その幅 方向において、局部的に摩耗80させて、取替頻度を高めることになる。また、 図8に示すように、スナッププーリ76を、その幅方向において、局部的に摩耗 81させて、回転不能にして穴あきを生じ、突発的な取替えを要したりする問題 が惹起する。さらに、図6に示すように、背面板77の上端部と搬送ベルト73 間から堆積した粉粒体79が溢出して、いわゆる落鉱を生じ、この落鉱に起因し て発塵(落鉱する時点、及び、落鉱の堆積状態のときに風によって起こる二次発 塵)を招き、環境を汚染させることになる。さらに、前述のような、突発的にス ナッププーリ76等の取替えが生じることは、計画的に設備保全を遂行する上で の阻害要因となる。
【0005】 そこで、従来においても、シュート74における背面板77上に、粉粒体79 を付着、堆積、及び成長させないように、人手によって付き棒で粉粒体79の堆 積を壊してシュート74の下部開口78から排出したり、高圧水ジェットによっ て粉粒体79の堆積を壊して別途スラリーとして排出している。しかし、清掃作 業(背面板77上の堆積粉粒体79の破壊、除去)時には、ベルトコンベア70 を停止しなければならず、ベルトコンベア70の操業にも影響を及ぼすことにな る。
【0006】 このような問題を解決する手段として、ベルトクリーナー75を、排出側プー リ72の軸芯を通る鉛直線上、下部、又は、それより走行方向前段に設けて、粉 粒体79が背面板77上に落下しにくくする手段や、背面板77の傾斜を急にし たり、又は、背面板77の材質を滑りのよいものにしたりすることが行われてい る。 また、特開平5−162842号公報に開示されているように、排出側プーリ 72の後段の部位(復路)において、搬送ベルト73の汚れ面(粉粒体付着面) に洗浄水を噴射して水洗する技術が知られている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のシュート内クリーニング装置は、以下の解決すべき課 題を有していた。 即ち、粉粒体79を背面板77上に落下しにくくする手段や、背面板77の傾 斜を急にすること、又は、背面板77の材質を滑りのよいものにしたりする場合 には、いまだ背面板77へ粉粒体が付着、堆積が発生し、周期的な粉粒体堆積の 除去、清掃作業が必要となる。 また、特開平5−162842号公報においては、水を噴射させるノズルユニ ット、水切りローラ、及び、ベルトクリーナーを設置する空間を取りがたい場合 が多く、また、水ジェットを得るためのポンプユニットや、多量のスラリーを回 収するための沈殿、回収ピット及び配管等を必要とする等、設備コスト及びラン ニングコストの面で問題がある。
【0008】 本考案は、このような現状に鑑みなされたものであり、シュートの内側面への 粉粒体の付着、堆積を防止して、ベルトコンベアによる粉粒体の円滑かつ確実な シュートへの搬送を可能とすると共に、搬送ベルトやスナッププーリを頻繁に交 換することなく搬送作業を行え、ランニングコスト及びメンテナンスコストの低 減化を図ることができるシュート内クリーニング装置を提供することを目的とす る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載のシュート内クリーニング装置は、ベルトコンベ アの排出側プーリがシュート内の上部空間にオーバーハング状態に配設され、該 排出側プーリの下面又はその後方に位置する前記ベルトコンベアの搬送ベルトに 向けてベルトクリーナーとスナッププーリが押圧され、前記ベルトクリーナーの 下方に下部開口に向けて傾斜する背面板が配設されているシュート内クリーニン グ装置において、前記シュート内に、前記搬送ベルトから落下して前記背面板に 付着した粉粒体を、前記背面板と略等しい幅を有する掻き板を用いて、前記下部 開口に掻き落とすことができる掻き落とし手段を配設している。
【0010】 請求項2記載のシュート内クリーニング装置は、請求項1記載のシュート内ク リーニング装置において、前記掻き落とし手段は、前記背面板上に幅方向に間隔 をあけて一対の無端チェンを取付け、該無端チェン間に複数の前記掻き板を走行 方向に間隔をあけて架設することによって構成され、前記掻き板は前記無端チェ ンの往路において前記背面板の表面と摺動接触可能としている。
【0011】 請求項3記載のシュート内クリーニング装置は、請求項2記載のシュート内ク リーニング装置において、前記排出側プーリの近傍において動力取出プーリが前 記搬送ベルトに向けて押圧状態に配設され、該動力取出プーリは前記無端チェン に動力伝達機構を介して連動連結される。
【0012】 請求項4記載のシュート内クリーニング装置は、請求項3記載のシュート内ク リーニング装置において、前記動力伝達機構は減速機構を具備する。
【0013】 請求項5記載のシュート内クリーニング装置は、請求項1記載のシュート内ク リーニング装置において、前記背面板の後方傾斜角度を45〜55°としている 。
【0014】 請求項6記載のシュート内クリーニング装置は、ベルトコンベアの排出側プー リがシュート内の上部空間にオーバーハング状態に配設され、該排出側プーリの 下面又はその後方に位置する前記ベルトコンベアの搬送ベルトに向けてベルトク リーナーとスナッププーリが押圧され、前記ベルトクリーナーの下方に下部開口 に向けて傾斜する背面板が配設されているシュート内クリーニング装置において 、前記背面板上に幅方向に間隔をあけて取付けられた一対の無端チェンと、前記 一対の無端チェンに走行方向に間隔をあけて架設されると共に、前記無端チェン の往路において前記背面板の表面と摺動接触する前記背面板と略等しい幅を有し 、前記無端チェンと共に掻き落とし手段を構成する複数の掻き板と、前記排出側 プーリの近傍において、前記スナッププーリと反対側から前記搬送ベルトに向け て押圧状態に配設される動力取出プーリと、前記ベルトクリーナーと前記背面板 から離隔した位置に配設され、前記動力取出プーリと前記無端チェンとを連動連 結する動力伝達機構と、前記動力伝達機構に組み込まれる減速機構とを具備する 。 請求項7記載のシュート内クリーニング装置は、請求項6記載のシュート内ク リーニング装置において、前記背面板の後方傾斜角度を45〜55°としている 。
【0015】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説 明し、本考案の理解に供する。
【0016】 以下、図1〜図3を参照して、本考案の一実施の形態に係るシュート内クリー ニング装置Aの基本構成について説明する。 図1に示すように、箱状をなすシュート10の上部空間11内には、粉粒体2 0を搬送するベルトコンベア12の排出側プーリ13がオーバーハング状態に配 設されている。また、排出側プーリ13の下方には、シュート10の背面板14 が、下部開口15に向けて傾斜状態に配設されている。
【0017】 排出側プーリ13の下面からわずかに後方をなす位置には掻き板等からなるベ ルトクリーナー16が配設されており、さらにベルトクリーナー16からわずか に後方をなす位置にはスナッププーリ17が押圧されている。ここに、ベルトク リーナー16は、ベルトコンベア12の排出側プーリ13に巻回されている搬送 ベルト18の復路19の表面に押圧されており、シュート10内に粉粒体20を 投入した後において搬送ベルト18の復路19の表面に付着する粉粒体20を掻 き取ることができる。一方、スナッププーリ17も、ベルトコンベア12の排出 側プーリ13に巻回されている搬送ベルト18の復路19の表面に押圧されてお り、押圧力を調整することによって、搬送ベルト18の排出側プーリ13への巻 付角、即ち、ベルト駆動力を調整することができる。
【0018】 上記した構成を有する基本構成を有するシュート内クリーニング装置Aにおい て、本考案は、さらに、シュート10内に、搬送ベルト18の復路19から落下 して背面板14に付着した粉粒体20を下部開口15に向けて掻き落とす掻き落 とし手段21を配設したことを特徴とする。
【0019】 図1〜図3に示すように、本実施の形態では、掻き落とし手段21は、排出側 プーリ13の下方に位置するシュート10の背面板14上に幅方向に間隔をあけ て取付けられた一対の無端チェン22、23と、無端チェン22、23間に走行 方向に間隔をあけて架設された複数の掻き板(スクレーパ)24によって構成さ れている。
【0020】 図1及び図2に示すように、背面板14の上、下端部には、上、下回転軸25 、26が横架状態に配設されており、その両端は、それぞれ、シュート10の左 、右側壁27、28に設けた軸受29〜32によって、回転自在に支持されてい る。そして、上、下回転軸25、26の両端部にはスプロケット33〜36が固 着されており、スプロケット33、35間、及び、スプロケット34、36間に 、それぞれ、無端チェン22、23が巻回されており、それらの往路は背面板1 4の上面に近接した状態で伸延している。
【0021】 また、図1及び図2に示すように、複数の掻き板24は、それぞれ、背面板1 4の幅よりわずかに短い長さのアングル部材から形成されており、その両端は、 外側に突出する状態で、無端チェン22、23に連結されている。 従って、無端チェン22、23が駆動されると、その往路に連結されている掻 き板24が背面板14上を摺動接触しながらシュート10の下部開口15に向け て移動することになり、背面板14上に落下した粉粒体20を下部開口15に向 けて移送、排出することができる。 この無端チェン22、23の駆動は、シュート10内に駆動モータを配設し、 駆動モータの出力軸を上、下回転軸25、26のいずれかに連結することによっ て行うこともできるが、本実施の形態では、このような駆動モータを用いること なく、無端チェン22、23を駆動するようにしている。
【0022】 即ち、図1〜図3に示すように、排出側プーリ13の近傍において、より正確 には、スナッププーリ17の後方において、動力取出プーリ37が搬送ベルト1 8の内面側に配設されている。動力取出プーリ37は、その両端が軸受38、3 9によって回転自在に支持されると共に、押圧手段であるスプリング40によっ て軸受38、39を介して、スナッププーリ17と反対側から搬送ベルト18に 向けて押圧されている。かかる構成によって、ベルトコンベア12が駆動される 際に、動力取出プーリ37と搬送ベルト18との間に生じる摩擦力によって動力 取出プーリ37は回転されることになる。
【0023】 また、図1〜図3に示すように、スナッププーリ17の後方、即ち、ベルトク リーナー16と背面板14から離隔した位置には、動力取出プーリ37と平行し て動力伝達軸41が配設されており、その両端は軸受42、43によって回転自 在に支持されている。動力伝達軸41の両端にはそれぞれスプロケット44、4 5が固着されており、スプロケット44は動力取出プーリ37の一端に固着した スプロケット46と動力伝達チェン47によって連動連結されると共に、スプロ ケット45は前述した上回転軸25の一端に固着されたスプロケット48に動力 伝達チェン49によって連動連結されている。 さらに、図2に示すように、動力伝達軸41は2つの分割軸50、51から構 成されており、分割軸50、51は減速機構52によって連動連結されている。
【0024】 かかる構成によって、ベルトコンベア12の駆動によって生じた動力取出プー リ37の回転力は、スプロケット46→動力伝達チェン47→スプロケット44 →動力伝達軸41→スプロケット45→動力伝達チェン49→スプロケット48 からなる動力伝達機構を介して上回転軸25に伝達されることになり、無端チェ ン22、23を駆動することができる。また、減速機構52によって、上回転軸 25の回転数を制御することができる。
【0025】 次に、上記した構成を有するシュート内クリーニング装置Aの作動について説 明する。 ベルトコンベア12の駆動によって、搬送ベルト18の往路18a上の粉粒体 20は、排出側プーリ13の端部からシュート10内に投入される。その際、搬 送ベルト18の表面に粉粒体20の一部が付着、残存する。この付着した粉粒体 20は、排出側プーリ13の後方に配置したベルトクリーナー16によって掻き 落とされる。ベルトクリーナー16によって書き落とされた粉粒体20は背面板 14上に落下し、特に、粉粒体20が湿潤状態にあるときは、背面板14の表面 に付着、堆積する。
【0026】 しかし、本考案では、掻き落とし手段21を構成する無端チェン22、23間 に架設した複数の掻き板24が背面板14の表面に沿って摺動しながらシュート 10の下部開口15に向けて移動するので、背面板14に付着、堆積した、又は 、付着、堆積しようとする粉粒体20を効果的に掻き落とし、シュート10の下 部開口15内に投入することができる。従って、背面板14上での粉粒体20の 付着、堆積、成長を確実に防止することができる。
【0027】 また、本実施の形態では、動力取出プーリ37を搬送ベルト18の復路19に 押圧当接させて回転させ、その回転力をスプロケット44〜46、48等や動力 伝達チェン47、49を介して掻き落とし手段21を構成する無端チェン22、 23に伝達するようにしているので、減速機付駆動モータ等を用いることなく背 面板14から粉粒体20を掻き落とすことができ、設備費の低廉化を図ることが できると共に、悪環境下での減速機付駆動モータ等の使用を無くすことができる ので、メンテナンスも容易となる。 なお、シュート10の下部開口15の下方には、次段のベルトコンベア(図示 せず)が走行しており、掻き落とされた粉粒体20は、運搬物として落下された 粉粒体20と共に次の工程に搬送されることになる。
【0028】 図4に、上記した実施の形態の変形例に係るシュート内クリーニング装置A1 の構成を示す。 図示するように、本実施の形態においても、ベルトコンベア53の排出側プー リ54がシュート55内の上部空間にオーバーハング状態に配設され、排出側プ ーリ54の下面又はその後方に位置するベルトコンベア53の搬送ベルト56に 向けてベルトクリーナー57とスナッププーリ58が押圧され、ベルトクリーナ ー57の下方に下部開口59に向けて傾斜する背面板60が配設されている。 また、シュート55内には、搬送ベルト56から落下して背面板60に付着し た粉粒体61を、背面板60と略等しい幅を有する掻き板62を用いて、下部開 口59に掻き落とすことができる掻き落とし手段63が配設されている。
【0029】 上記した構成において、本変形例は、背面板60の後方傾斜角度θを45〜5 5°としたことに特徴を有する。このようにすることによって、シュート55の 背面部64の空間を十分な広さに拡大することができ、ベルトクリーナー57以 外に、さらに、複数のベルトクリーナー65、66に設けることができ、シュー ト55外でのベルトコンベア53からの落鉱量を効果的に減少することができる 。 ここで、後方傾斜角度θを45〜55°としたのは、55°より大きい場合は 背面部64が複数のベルトクリーナー65、66を設置するための空間を十分に 確保できないからであり、45°より小さい場合はシュート55が過度に大型化 するからである。 なお、図6に示すように、従来のシュート74においては、背面板77の後方 傾斜角度θ1 は通常70°に設定されているので、背面部82の空間が狭く、ベ ルトクリーナー75aを設置できるとしても1つしか設置できず、シュート74 外での落鉱量を効果的に減少することができない。
【0030】 以上、本考案を、一実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記 した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範 囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含 むものである。
【0031】
【考案の効果】
請求項1〜7記載のシュート内クリーニング装置においては、シュート内に、 搬送ベルトから落下して背面板に付着した粉粒体を、背面板と略等しい幅を有す る掻き板を用いて、下部開口に掻き落とすことができる掻き落とし手段を配設し ている。従って、この掻き板を利用して機械的に強力に粉粒体を掻き落とし、シ ュートの下部開口内に投入することができる。従って、背面板上での粉粒体の付 着、堆積、成長を確実に防止することができる。
【0032】 特に、請求項2記載のシュート内クリーニング装置においては、掻き落とし手 段を構成する無端チェン間に架設した複数の掻き板が背面板の表面に沿って摺動 しながらシュートの下部開口に向けて移動することができるので、背面板に付着 、堆積した、又は、付着、堆積しようとする粉粒体を連続的に掻き落とし、シュ ートの下部開口内に投入することができる。従って、背面板上での粉粒体の付着 、堆積、成長をさらに確実に防止することができる。
【0033】 請求項3記載のシュート内クリーニング装置においては、動力取出プーリは搬 送ベルトに押圧当接されているので搬送ベルトの駆動と共に回転し、その回転力 は動力伝達機構を介して掻き落とし手段を構成する無端チェンに伝達される。従 って、減速機付駆動モータ等を用いることなく背面板から粉粒体を掻き落とすこ とができ、設備費の低廉化を図ることができると共に、悪環境下での減速機付駆 動モータ等の使用を無くすことができるので、メンテナンスも容易となる。
【0034】 請求項4記載のシュート内クリーニング装置においては、動力伝達機構は減速 機構を具備するので、ベルトクリーナーからの粉粒体の落下量に応じて掻き板の 移動速度を調整することができる。
【0035】 請求項5及び7記載のシュート内クリーニング装置においては、背面板の後方 傾斜角度を45〜55°としているので、背面部の空間を拡大して、複数のベル トクリーナーを配置することができ、シュート外での落鉱量を効果的に低減する ことができる。
【0036】 請求項6記載のシュート内クリーニング装置においては、スナッププーリと反 対側から搬送ベルトに向けて押圧状態に動力取出プーリを配設したので、十分な 押圧力を得ることができ、動力取出プーリによって十分な回転力を取り出すこと ができる。従って、掻き落とし手段も、十分な掻き落とし力で、粉粒体を掻き落 とすことができる。また、動力伝達機構はベルトクリーナーと背面板から離隔し た位置に配設されているので、粉粒体の影響を受けず、メンテナンスが容易にな る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態に係るシュート内クリー
ニング装置の側断面図である。
【図2】本考案の一実施の形態に係るシュート内クリー
ニング装置の掻き落とし手段と、動力取出プーリと、動
力伝達機構の平面的な構成を示す概念図である。
【図3】本考案の一実施の形態に係るシュート内クリー
ニング装置の要部斜視図である。
【図4】本考案の一実施の形態の変形例に係るシュート
内クリーニング装置の側断面図である。
【図5】従来のシュート内クリーニング装置とベルトコ
ンベアの斜視図である。
【図6】従来のシュート内の粉粒体の堆積状態を示す説
明図である。
【図7】従来の搬送ベルトの摩耗状況を示す説明図であ
る。
【図8】従来のスナッププーリの摩耗状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
A シュート内クリーニング装置 A1 シュート
内クリーニング装置 10 シュート 11 上部空間 12 ベルトコンベア 13 排出側プ
ーリ 14 背面板 15 下部開口 16 ベルトクリーナー 17 スナップ
プーリ 18 搬送ベルト 18a 往路 19 復路 20 粉粒体 21 掻き落とし手段 22 無端チェ
ン 23 無端チェン 24 掻き板 25 上回転軸 26 下回転軸 27 左側壁 28 右側壁 29 軸受 30 軸受 31 軸受 32 軸受 33 スプロケット 34 スプロケ
ット 35 スプロケット 36 スプロケ
ット 37 動力取出プーリ 38 軸受 39 軸受 40 スプリン
グ 41 動力伝達軸 42 軸受 43 軸受 44 スプロケ
ット 45 スプロケット 46 スプロケ
ット 47 動力伝達チェン 48 スプロケ
ット 49 動力伝達チェン 50 分割軸 51 分割軸 52 減速機構 53 ベルトコンベア 54 排出側プ
ーリ 55 シュート 56 搬送ベル
ト 57 ベルトクリーナー 58 スナップ
プーリ 59 下部開口 60 背面板 61 粉粒体 62 掻き板 63 掻き落とし手段 64 背面部 65 ベルトクリーナー 66 ベルトク
リーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 博 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社 君津製鐵所内 (72)考案者 岡村 憲司 福岡県北九州市門司区新門司2丁目7番 濱田重工株式会社 産機事業部内 (72)考案者 岡西 良治 千葉県君津市坂田370番地 濱田重工株式 会社 君津支店内 (72)考案者 栃原 直也 千葉県君津市坂田370番地 濱田重工株式 会社 君津支店内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトコンベアの排出側プーリがシュー
    ト内の上部空間にオーバーハング状態に配設され、該排
    出側プーリの下面又はその後方に位置する前記ベルトコ
    ンベアの搬送ベルトに向けてベルトクリーナーとスナッ
    ププーリが押圧され、前記ベルトクリーナーの下方に下
    部開口に向けて傾斜する背面板が配設されているシュー
    ト内クリーニング装置において、 前記シュート内に、前記搬送ベルトから落下して前記背
    面板に付着した粉粒体を、前記背面板と略等しい幅を有
    する掻き板を用いて、前記下部開口に掻き落とすことが
    できる掻き落とし手段を配設したことを特徴とするシュ
    ート内クリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記掻き落とし手段は、前記背面板上に
    幅方向に間隔をあけて一対の無端チェンを取付け、該無
    端チェン間に複数の前記掻き板を走行方向に間隔をあけ
    て架設することによって構成され、前記掻き板は前記無
    端チェンの往路において前記背面板の表面と摺動接触可
    能としたことを特徴とする請求項1記載のシュート内ク
    リーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記排出側プーリの近傍において動力取
    出プーリが前記搬送ベルトに向けて押圧状態に配設さ
    れ、該動力取出プーリは前記無端チェンに動力伝達機構
    を介して連動連結されることを特徴とする請求項2記載
    のシュート内クリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達機構は減速機構を具備する
    ことを特徴とする請求項3記載のシュート内クリーニン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 前記背面板の後方傾斜角度を45〜55
    °としたことを特徴とする請求項1記載のシュート内ク
    リーニング装置。
  6. 【請求項6】 ベルトコンベアの排出側プーリがシュー
    ト内の上部空間にオーバーハング状態に配設され、該排
    出側プーリの下面又はその後方に位置する前記ベルトコ
    ンベアの搬送ベルトに向けてベルトクリーナーとスナッ
    ププーリが押圧され、前記ベルトクリーナーの下方に下
    部開口に向けて傾斜する背面板が配設されているシュー
    ト内クリーニング装置において、 前記背面板上に幅方向に間隔をあけて取付けられた一対
    の無端チェンと、 前記一対の無端チェンに走行方向に間隔をあけて架設さ
    れると共に、前記無端チェンの往路において前記背面板
    の表面と摺動接触する前記背面板と略等しい幅を有し、
    前記無端チェンと共に掻き落とし手段を構成する複数の
    掻き板と、 前記排出側プーリの近傍において、前記スナッププーリ
    と反対側から前記搬送ベルトに向けて押圧状態に配設さ
    れる動力取出プーリと、 前記ベルトクリーナーと前記背面板から離隔した位置に
    配設され、前記動力取出プーリと前記無端チェンとを連
    動連結する動力伝達機構と、 前記動力伝達機構に組み込まれる減速機構とを具備する
    ことを特徴とするシュート内クリーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記背面板の後方傾斜角度を45〜55
    °としたことを特徴とする請求項6記載のシュート内ク
    リーニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102082337B1 (ko) * 2019-10-18 2020-02-27 주식회사 대신우레탄 낙하물 제거장치를 갖는 컨베이어 이송시스템

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KR102082337B1 (ko) * 2019-10-18 2020-02-27 주식회사 대신우레탄 낙하물 제거장치를 갖는 컨베이어 이송시스템

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