JP3050512B2 - 防草構造 - Google Patents

防草構造

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JP3050512B2
JP3050512B2 JP7263598A JP26359895A JP3050512B2 JP 3050512 B2 JP3050512 B2 JP 3050512B2 JP 7263598 A JP7263598 A JP 7263598A JP 26359895 A JP26359895 A JP 26359895A JP 3050512 B2 JP3050512 B2 JP 3050512B2
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weeds
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑草の繁茂を防止
するために採用される防草構造に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の生育環境を良好に維持すること
は、環境保護の観点で言えばきわめて重要なことである
が、植生を抑制した方が好ましい場合がある。例えば、
送電線の鉄塔下や変電所敷地などでは、行き届いた植生
管理を継続的に行うことは困難であり、その結果、雑草
が繁茂して外観が見苦しくなったり、治安の面でも問題
が生じたりする。また、雑草の種類によっては花粉症を
引き起こす原因ともなる。また、かかる雑草は類焼しや
すく、該敷地内に危険物を取り扱う施設があるような場
合には、防災の面でも問題が生じることもある。
【0003】雑草の繁茂を防止する手段としては、例え
ば、雑草を刈り取った後、露出した地表面に砕石を敷設
する方法があるが、かかる方法では、繁殖力の強い雑草
を完全に除去することは不可能であり、数年後には、か
つての勢いを取り戻すことが多い。
【0004】別の手段として、いわゆる防草シートを用
いた方法が知られている。防草シートは、優れた遮光性
と貫通抵抗性を持った不織布の一種であり、雑草を刈り
取った地表面にかかる防草シートを敷設すれば、防草シ
ート下に太陽光が届かず、したがって、雑草の生育を抑
制するのに一定の効果がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防草シ
ートを敷設したとしても、地表面下に残った雑草の根茎
まで衰退させることはできず、したがって、防草シート
に損傷が生じた場合、該損傷部を通って雑草が再び伸長
するとともに、やがては防草シートの上に被覆された砕
石にも雑草が定着するという問題を生じていた。
【0006】また、防草シートの上に敷き均す砕石が原
因で防草シートが破損し、該破損箇所を通って同様に雑
草の茎が伸長するという問題も生じていた。
【0007】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、雑草の繁茂を恒久的に抑制することが可能な
防草構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防草構造は請求項1に記載したように、地
表面に集排水設備を配設し、該集排水設備を覆うように
防草シートを敷設するとともに、該防草シートの上に砂
利、砕石等の被覆材を敷き均したものである。
【0009】また、本発明の防草構造は、前記防草シー
トと前記被覆材との間に所定の保護シートを敷設したも
のである。
【0010】本発明の防草構造においては、地表面近傍
の水は、集排水設備によって速やかに集排水される。し
たがって、根茎等の状態で防草シート下に存在する雑草
は水分供給が絶たれた状態となり、防草シート自体の遮
光作用と相まって徐々に衰退する。また、地表面近傍の
水が速やかに集排水されることによって、被覆材も乾燥
した状態となり、被覆材上への雑草の定着が抑制され
る。
【0011】防草シートと被覆材との間に所定の保護シ
ートを敷設した場合、被覆材による防草シートの損傷が
未然に回避される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る防草構造の実
施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本実施形態に係る防草構造を示し
た断面図である。同図でわかるように、本実施形態に係
る防草構造は、地表面1に集排水設備としての排水溝2
を配設し、該排水溝2を必要に応じて所定の土木用シー
ト3で覆ってから防草シート4を敷設するとともに、該
防草シート4の上に保護シートとして別の土木用シート
5を敷設し、最後に該土木用シート5の上に被覆材とし
て砕石6を敷き均してある。
【0014】排水溝2は、地表面1に埋設されたプレキ
ャストコンクリート製U字溝7内に多数の孔を持つ集排
水管9を配置し、その周囲に透水性の高い砂利や砕石8
を充填して構成してある。
【0015】土木用シート3は、降り注いだ雨水が速や
かに排水溝2内に誘導されるように、例えば10-1cm
/sec程度の透水係数を持ち、なおかつ、U字溝7の
突出部分で防草シート4が損傷を受けることがないよう
に、所定の弾力性や厚みを持ったものとする。なお、か
かる土木用シート3は、例えばポリエステル繊維を用い
た連続長繊維スパンボンド法による市販の不織布から適
宜選択することができる。
【0016】防草シート4は、太陽光を遮る遮光性や雑
草の貫通を阻止する貫通抵抗性に優れ、なおかつ、降り
注いだ雨が速やかに排水溝2に到達するように、所定の
透水性を持ったものとする。かかる防草シート4も、例
えばポリエステル繊維を用いた市販の長繊維不織布から
適宜選択することができる。
【0017】土木用シート5についても土木用シート3
と同様の透水性、弾力性あるいは厚みを持ったものを選
択し、砕石6の突出部分が防草シート4を傷つけること
がないように、なおかつ降り注いだ雨が速やかに下方に
浸透するように配慮する。
【0018】砕石6は、地表面への遮光率が高くなるよ
うに、10cm乃至20cm程度の厚みとするのがよ
い。
【0019】本実施形態に係る防草構造を施工するに
は、まず、図2(a) に示す雑草11を刈り取り、適宜整
地する。かかる作業においては、できるだけ根茎が残ら
ないように表層部分を削り取るのがよい(図2(b) )。
なお、雑草11が繁茂していないのであれば、かかる作
業は省略される。
【0020】次に、図2(c) に示すように地表面1に溝
12を形成し、次いで、該溝12内に排水溝2を設置し
た後、土木用シート3を敷設する(図2(d) )。排水溝
2を設置するにあたっては、敷地全体にわたってスムー
ズに集排水が行われるように、水勾配、配置ピッチ、平
面レイアウト等を適宜検討する。
【0021】次に、図2(e) に示すように、防草シート
4および土木用シート5を順次敷設し、最後に、図1で
説明した砕石6を敷き均す。
【0022】本実施形態の防草構造においては、地表面
1近傍の水は、排水溝2によって速やかに集排水され
る。したがって、根茎等の状態で防草シート4下に存在
する雑草は水分供給が絶たれた状態となり、防草シート
4自体の遮光作用と相まって徐々に衰退する。また、地
表面1近傍の水が速やかに排水されることによって、被
覆材である砕石6も乾燥した状態となり、砕石6上への
雑草の定着が抑制される。
【0023】以上説明したように、本実施形態の防草構
造によれば、防草シートの敷設に加えて、地表面近傍に
排水溝を配設するようにしたので、地表面近傍の土は、
常に乾燥した状態となり、該土に埋もれている雑草の根
茎は、水分供給が絶たれた状態となって衰退する。ま
た、砕石付近も乾燥した状態を維持するので、かかる砕
石に雑草が新たに定着するおそれも少なくなる。
【0024】また、防草シートの上に所定の土木用シー
トを保護シートとして敷設し、その上に砕石を敷き均す
ようにしたので、砕石の突出部分で防草シートが破損
し、該破損個所を通って雑草の茎が伸長するおそれがな
くなる。
【0025】さらに、防草シートの遮光作用に加えて土
木用シートによる一定の遮光作用も加わり、雑草の茎の
伸長はさらに抑制される。
【0026】かくして、本実施形態の防草構造によれ
ば、雑草の成長を恒久的に抑制することが可能となる。
【0027】本実施形態の防草構造は、変電所の敷地、
高速道路下、神社の境内など、雑草の繁茂を抑制したい
あらゆる場所に適用することができるが、水はけの悪い
場所に特に有効な手段となる。例えば、石油備蓄施設に
おいては、タンク破損による石油流出といった万一の事
態に備えて石油タンクから離れた箇所を高くして防油堤
とし、その内側をくぼ地にしてあるが、かかるくぼ地内
には雨水が溜まりやすく、防草シートだけでは雑草の繁
茂を抑制することができなかった。しかし、かかるくぼ
地を本実施形態の防草構造とすれば、くぼ地内に溜まる
雨水を速やかに排水して地表面近傍に埋もれた根茎を衰
退させつつ、防草シートで地表面を遮光して茎の伸長を
抑制するので、湿地で繁殖しやすいヨシをはじめとした
雑草の繁茂が恒久的に抑制され、類焼の危険も回避する
ことができる。本実施形態では、地表面と同じ高さに排
水溝を形成したが、状況に応じてさらに深い位置に設置
し、砂などを埋め戻した構造としてもよい。
【0028】また、本実施形態では、防草シートの上下
に土木用シートを敷設して防草シートの破損を防止する
ようにしたが、防草シートが傷つくおそれがなければ、
かかる土木用シートを省略してもよい。特に、被覆材を
砕石に代えて砂利にした場合には、防草シート上面に敷
設する土木用シートを省略してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る防草構
造によれば、雑草の繁茂を恒久的に抑制することができ
る。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る防草構造の断面図。
【図2】本実施形態に係る防草構造の施工手順を示した
説明図。
【符号の説明】
1 地表面 2 排水溝(集排水設備) 3 土木用シート 4 防草シート 5 土木用シート(保護シート) 6 砕石(被覆材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01H 11/00 A01G 7/00 602 A01G 13/00 301 E03F 1/00 E02D 17/20 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表面に集排水設備を配設し、該集排水
    設備を覆うように防草シートを敷設するとともに、該防
    草シートの上に砂利、砕石等の被覆材を敷き均したこと
    を特徴とする防草構造。
  2. 【請求項2】 前記防草シートと前記被覆材との間に所
    定の保護シートを敷設した請求項1記載の防草構造。
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