JP3049664B2 - 発熱素子を用いた定着器の制御装置 - Google Patents

発熱素子を用いた定着器の制御装置

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JP3049664B2
JP3049664B2 JP3048099A JP4809991A JP3049664B2 JP 3049664 B2 JP3049664 B2 JP 3049664B2 JP 3048099 A JP3048099 A JP 3048099A JP 4809991 A JP4809991 A JP 4809991A JP 3049664 B2 JP3049664 B2 JP 3049664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置等に用い
られ、発熱素子を有する定着器の制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】記録媒体すなわちトナーをプリント用紙
に定着させることで、メモリ上に記憶されているイメー
ジを可視化する画像形成装置は、レーザビームプリンタ
や複写機に代表され、その記録方式の静粛性から、広く
利用されている。
【0003】画像形成装置におけるプリント動作は、公
知の電子写真技術すなわち露光、現像、転写のプロセス
を経て、プリント用紙上にトナーを可視化し、最後にト
ナーをプリント用紙に定着させることで終了する。
【0004】トナーをプリント用紙に定着させる過程で
は、熱による方法、圧力による方法、熱と圧力を併用す
る方法の何れかが選択される。
【0005】熱定着方法を選択した場合、発火物となり
えるプリント用紙を加熱することから、火災事故発生の
可能性があり、このときの安全性確保は非常に重要な技
術である。
【0006】図7に前記安全性確保のための回路(以
後、安全回路と呼ぶ)を含む定着器ヒータの制御回路を
示す。
【0007】図7において、103は、プリント用紙の
加熱手段である定着ヒータ101と、定着ヒータの温度
を検出するサーミスタ102よりなる定着器であり、1
04はサーミスタの検出温度を電圧値として入力し、こ
の結果により、ヒータ通電制御回路であるトライアツク
105の開閉指示を行ない、また何らかの異常事態発生
時には、即座に、ヒータ通電遮断回路であるリレー10
6を制御するCPUである。またこの制御回路は、ヒー
タ通電電流を検出し、カレントトランス107よりなる
電流検出回路と、ヒータの過熱状態を検出し、コンパレ
ータ108よりなる過熱状態検出回路と、前記CPU1
04が通電指示を出力していないにも関わらず、通電電
流を検出したこと、あるいは、ヒータの過熱状態を検出
したこと、を記憶保持するフリツプフロツプ109を有
している。
【0008】以下に、各部の回路を詳細に説明する。
【0009】103は定着器であり、電気部品は、AC
一次回路に挿入されたヒータ101と、ヒータ101の
温度をモニタするサーミスタ102によって構成され
る。固定抵抗110との分圧回路によって、サーミスタ
102の抵抗値は電圧値に変換され、A/D変換回路に
入力される。図ではA/D変換回路を内蔵したCPU1
04を用いたが、A/D変換回路が外付けであっても構
わない。
【0010】CPU104はサーミスタ102によって
ヒータ101の温度を知り、温度が高い場合にはトライ
アツク105の点弧を停止してAC一次回路を開き、温
度が低い場合にはトライアツク105の点弧を開始して
AC一次回路を閉じる。これによって定着器103のヒ
ータ101が一定温度となるように制御する。
【0011】CPU104はポートPORT2出力か
ら、トライアツク105の点弧信号を出力する。トライ
アツク105の点弧信号をHIGHあるいはLOWのレ
ベル信号と設定した場合に、CPU104が暴走するこ
とで、定着ヒータ101を加熱しつづける方向に出力が
固定される可能性がある。この不具合を回避するため
に、トライアツク105の点弧信号をパルス状とする。
【0012】すなわちCPU104を搭載したCPUボ
ード等は、トランジスタ111によるオープンコレクタ
で点弧信号を出力している。オープンコレクタ出力とす
ることで、CPUボードと安全回路との間の、ハーネス
の断線時のための対策となる。つまり、安全回路側にプ
ルアツプ抵抗112を設置することにより、ハーネス断
線時には、低インピーダンスで電源ラインに接続される
ため、信号ラインにパルス状ノイズが重畳することがな
い。
【0013】113は直流カツト用コンデンサである。
これによって、CPU104の暴走時あるいはハーネス
断線時に、直流レベルとなった信号を遮断することがで
きる。
【0014】次段の、抵抗114、ダイオード115、
コンデンサ116は整流・平滑回路であり、パルス状波
形の包絡線を得るためのものである。
【0015】トランジスタ117は、フオトトライアツ
クカプラ118のLEDの駆動と、異常通電計時用コン
デンサ128の電荷放電を行う。
【0016】フオトトライアツクカプラ118の内蔵L
EDが点灯すると、トライアツク105は点弧し、AC
一次回路は閉じる。なお118としてゼロクロスコンパ
レータ内蔵フオトトライアツクカプラを用いることによ
り、トライアツク点弧時のノイズ発生を抑制することが
できる。
【0017】107はカレントトランスであり、AC一
次回路の電流に比例した電流値が二次巻線に得られる。
次に抵抗119によって二次巻線電流値を電流/電圧変
換する。
【0018】抵抗120、121、122、123とコ
ンパレータ124、125によって、ウインドコンパレ
ータが構成される。前記コンパレータ124、125
は、オープンコレクタ出力であり、反転入力電圧が非反
転入力電圧を越えた時に、出力端子から電流吸い込みと
なる。2つのコンパレータ124、125はワイヤード
オアされ、抵抗126によってLOWレベルが作られ
る。ウインド幅は、前記4本の抵抗の比によって決定さ
れ、コンパレータの入力電圧がウインド幅の上下にある
場合、出力はLOWレベルとなる。
【0019】トランジスタ127は、コンデンサ128
の充放電を切り替えるスイツチであり、前記トランジス
タ127がOFFの場合、抵抗129、130を介して
コンデンサ128に充電される。トランジスタ127が
ONの場合、抵抗130とトランジスタを介して、コン
デンサ128は放電される。
【0020】前記コンデンサ128の充電が進行し、コ
ンデンサの両端の電位が、トランジスタ131のベース
・エミツタ間電圧とツエナダイオード132のツエナ電
圧との和を越えると、トランジスタ131はONする。
【0021】また、過熱状態検出コンパレータ108に
よって、定着ヒータの過熱状態は検出され、トランジス
タ133はOFFする。
【0022】トランジスタ133は、コンデンサ134
の充放電を切り替えるスイツチであり、前記トランジス
タ133がOFFの場合、抵抗135、136を介し
て、コンデンサ134に充電される。トランジスタ13
3がONの場合、抵抗136とトランジスタ133を介
して、コンデンサ134は放電される。
【0023】前記コンデンサ134の充電が進行し、コ
ンデンサ134の両端の電位が、トランジスタ137の
ベース・エミツタ間電圧とツエナダイオード138のツ
エナ電圧との和を越えると、トランジスタ137はON
する。
【0024】過熱状態の継続時間をチエツクする基準時
間は、コンデンサ134の容量値、抵抗135、136
の抵抗値、ツエナダイオード138のツエナ電圧値によ
って決定される。これらの値を最適化することで、耐ノ
イズ性を向上させつつ、安全性を確保するシステムが構
築できる。
【0025】フリツプフロツプ109はセツト専用であ
り、トランジスタ131がONあるいはトランジスタ1
37がONすることで記憶保持される。
【0026】つまり、CPU104が定着ヒータ101
に対して通電指示を出力していないにも関わらず、通電
状態が一定時間以上継続した場合、あるいは定着ヒータ
101の過熱状態が一定時間以上継続した場合のいずれ
かの要因で、前記フリツプフロツプ109は異常状態で
あることを記憶保持する。
【0027】106はリレーであり、トランジスタ13
9がONかつトランジスタ140がONの場合、リレー
巻線に電流が流れ、リレー接点は閉じる。
【0028】CPU104のポートPORT1出力をH
IGHとすることで、トランジスタ141はONし、こ
れにより、トランジスタ140はONする。CPU10
4は、何らかの障害が発生したことを検出した後、ポー
ト1出力をLOWとすることで、即座に定着ヒータを遮
断することができる。ポートPORT1出力をHIGH
イネーブルとしたのは、ポートPORT1出力のハーネ
スが切断された場合に、トランジスタ141のベース・
エミツタ間に並列に挿入された抵抗によって、リレー接
点を開く方向、すなわち安全性の高い方向に落ち着かせ
るためである。
【0029】フリツプフロツプ109がセツトされる
と、トランジスタ139はOFFとなり、リレー接点は
開く。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、異常状態の発生が一定時間以上継続すること
を計時しているにも関わらず、単発のセツト入力によっ
てフリツプフロツプ109の内部状態を変化させる構成
となっているために、フリツプフロツプ109の安定性
が安全回路の信頼性を決定する要因となっていた。
【0031】つまり、フリツプフロツプ109のセツト
入力に対して、単発のノイズ印加、あるいはフリツプフ
ロツプの電源電圧の変動などの要因によって、異常状態
が発生していないにも関わらず、フリツプフロツプ10
9がセツトされて、リレー106が遮断される不具合が
あった。
【0032】また、上記従来例では、異常状態を記憶保
持するフリツプフロツプ109の状態を、トライアツク
の開閉指示やリレー制御を司るCPU104が、直接知
ることができなかった。
【0033】つまりCPU104は、トライアツク10
5の通電指示を出力しているにも関わらず温度上昇しな
いことによって、間接的に、フリツプフロツプ109が
セツトされていることを認知した。
【0034】このため、異常状態の認知が遅延し、迅速
なエラー処理が実行できない不具合が発生する可能性が
あった。また給紙時点では適正温度であったにも関わら
ず定着時に温度低下しているがために、定着が不十分な
プリント用紙が排紙される不具合が発生する可能性もあ
った。
【0035】この不具合を解消するために、CPU10
4に対して、フリツプフロツプの状態を報告する信号線
を追加することが考えられるが、安全回路とCPUボー
ドが異なるユニツトである場合には、ハーネス数増加と
なり、装置のコストアツプになる問題があった。
【0036】さらに上記従来例では、リレー接点の融着
あるいはリレー巻線通電スイツチであるトランジスタの
コレクタ・エミツタ間シヨートなどにより、リレー接点
での通電遮断が不可能となった場合には、装置の発火・
発煙につながる可能性があった。
【0037】
【問題点を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、異常状態一定時間以上継続した場合等には、異常
状態の検出の有無にかかわらず計時時間を増加させる方
向に計時制御手段が強制される。したがって、耐ノイズ
性の低いフリツプフロツプを使用する必要がなく、単発
のノイズ印加による計時状態の誤制御、前記遮断手段の
誤動作が防止される。
【0038】好適には、前記検出手段は、前記発熱素子
の温度を検知する温度検知手段及び前記発熱素子への通
電電流を検知する電流検知手段の少なくとも一方を有
し、前記温度検知手段が前記発熱素子の過熱状態を検知
した場合、又は前記電流検知手段が前記発熱素子への通
電指示がないときに通電状態を検知した場合、前記定着
器の異常を検出する。
【0039】好適には、前記計時手段は、充電量により
前記検出手段による異常の検出時間を計時するコンデン
サを有する。また、前記遮断手段は、前記計時時間が所
定の値になる以前は、前記定着器の温度を制御するため
に発熱素子への通電を導通/遮断する手段を有し、好適
には、リレーを有する。
【0040】
【実施例】1、 本実施例では、定着ヒータへの通電指
示がない時の、通電状態の発生を計時するコンデンサ
と、定着ヒータの過熱状態を計時するコンデンサを一つ
にまとめ、コンデンサの電位が一定電圧以上となったこ
とをもって、リレーを遮断し、かつコンデンサに充電を
継続する構成とする。
【0041】図1に、本実施例を説明するための安全回
路を示す。
【0042】図中、前記従来例と同一の番号を付記した
部分と、図示しない他の回路は、前記従来例と同様であ
るため説明を省略する。
【0043】なお、従来例では、リレー制御信号をHI
GHとすることで、トランジスタ141をONし、PN
Pトランジスタ140をONすることで、リレー巻線の
片側を駆動していたが、本実施例では、NPNトランジ
スタ139によってのみリレー巻線を駆動している。こ
れによって、十分な駆動電流必要なPNPトランジス
不要となり、コストダウンが図られる。
【0044】以下に、図1の回路の動作説明を行なう。
【0045】11は過熱状態検出コンパレータであり、
前記従来例のコンパレータ108と異なり、オープンコ
レクタ出力であるため、非反転入力電圧が反転入力電圧
より下回った場合(つまり、サーミスタによる検出温度
が異常となった場合)に、出力から電流吸い込みとな
る。
【0046】ウインドコンパレータ124、125、過
熱状態検出コンパレータ11、後述するトランジスタ1
6はワイヤードオアされ、いずれか一つが電流吸い込み
となった場合に、プルアツプ抵抗126によってLOW
レベルとなり、トランジスタ127はOFFする。
【0047】ワイヤードオアされた全ての素子が電流吸
い込みではない場合に、これらの素子は接続されていな
いことと等価になり、トランジスタ127はプルアツプ
抵抗126によってONする。
【0048】トランジスタ127がOFFしている場合
には、抵抗129、130を介して計時用コンデンサ1
28は充電され、電位は上昇する。
【0049】トランジスタ127がONしている場合に
は、抵抗130とトランジスタ127のコレクタ・エミ
ツタ間を介して、計時用コンデンサ128は放電され、
電位は下降する。
【0050】計時用コンパレータ12の反転入力電圧よ
り、コンデンサ128の電位(コンパレータ12の非反
転入力電圧)が下回っている場合に、出力から電流吸い
込みとなり、プルアツプ抵抗13によってLOWレベル
となり、トランジスタ14、16、17はOFFする。
【0051】コンデンサ128の電位が上昇し、計時用
コンパレータ12の反転入力電圧より上回った場合に、
コンパレータ12の出力は電気的に切り離され、プルア
ツプ抵抗13によってトランジスタ14、16、17は
ONする。
【0052】トランジスタ14とトランジスタ15はワ
イヤードオアされ、いずれか一方がONすることで、ト
ランジスタ139はOFFし、リレー106は遮断され
る。逆に双方のトランジスタ14、15がOFFするこ
とで、トランジスタ139はONし、リレー106の接
点は閉じる。ちなみにトランジスタ15がOFFする条
件は、図示しないCPUがリレー制御信号を駆動し、ト
ランジスタ141がONすることである。
【0053】コンデンサ128の電位が上昇し、トラン
ジスタ16がONすると、トランジスタ127はON
し、コンデンサ128の充電を継続する。
【0054】つまり、このループによって、一度異常状
態が一定時間以上継続すれば(コンデンサ128の電位
が一定電圧以上に上昇すれば)、この状態は保持され、
以後、リレー106は遮断され続けることになる。
【0055】トライアツク点弧信号がパルス状に駆動さ
れることで、コンパレータ18のオープンコレクタ出力
は電気的に切り離され、トランジスタ117、19はO
Nする。トランジスタ19がONすることで、コンデン
サ128は放電される。これは、前記従来例と同様にト
ライアツク105が点弧され、カレントトランス107
によって電流検出される正常動作時に、リレー106が
遮断されない様にするための配慮である。
【0056】しかし、一度、異常状態が一定時間以上継
続すれば、トランジスタ17がONすることで、コンパ
ータ18の出力レベルによらず、トランジスタ19はO
FFとなり、コンデンサ128は放電されない。
【0057】2、 本実施例では、定着ヒータへの通電
指示がない時の、通電状態の発生を計時するコンデンサ
において、この電位が一定電圧以上となったことをもっ
て、リレーを遮断し、かつコンデンサに充電を継続する
構成とする。
【0058】図2に、本実施例を実現するための安全回
路を示す。
【0059】本実施例は、図1における過熱状態検出コ
ンパレータ11を削除した構成であり、定着ヒータへの
通電指示がないにも関わらず、通電状態が一定時間以上
継続することをもってのみ、異常であると判断して、リ
レーを遮断する。
【0060】3、 本実施例では定着ヒータの過熱状態
を計時するコンデンサにおいて、この電位が一定電圧以
上となったことをもってリレーを遮断し、かつコンデン
サに充電を継続する構成とする。
【0061】図3に、本実施例を実現するための安全回
路を示す。
【0062】本実施例は、図1におけるウインドコンパ
レータ124、125を含む、カレントトランス107
での通電電流検出回路を削除した構成であり、定着ヒー
タの過熱状態が一定時間以上継続することをもっての
み、異常であると判断して、リレーを遮断する。
【0063】ちなみに、トランジスタ17、19も本実
施例に不要であるため、削除してある。
【0064】4、 本実施例では、CPUボードからの
トライアツク点弧信号と、フリツプフロツプの状態を報
告する信号線を兼用する。
【0065】図4に、本実施例を説明するための回路を
示す。
【0066】図中、CPU104、トライアツク点弧信
号出力用トランジスタ111、プルアツプ抵抗112、
フリツプフロツプ109と、図示しない他の回路は、前
記従来例と同様であるため説明を省略する。
【0067】51はトランジスタであり、フロツプフロ
ツプ109に異常状態の発生をセツトされた場合にはO
Nする。
【0068】52は信号線であり、トランジスタ51が
ONした場合にはLOWレベルとなる。
【0069】CPU104はポートPORT3から、信
号線52のHIGHあるいはLOWレベルを入力する。
【0070】通常動作時には、フリツプフロツプ109
はセツトされていないため、トランジスタ11はOFF
している。このとき、トランジスタ11の存在は他の回
路に影響を及ぼさないため、CPU104から送出され
たパルス状のトライアツク点弧信号は有効となる。
【0071】フリツプフロツプ109の状態を確認する
には、まずCPU104はポートPORT2をLOWレ
ベルとして、次に、ポートPORT3から信号線52の
HIGHあるいはLOWレベルを入力すればよい。
【0072】CPU104がポートPORT2をLOW
レベルとすることで、トライアツク点弧信号出力用トラ
ンジスタ111はOFFする。
【0073】正常状態でフリツプフロツプ109がセツ
トされていない場合には、トランジスタ51はOFF
し、トランジスタ111がOFFであることも合せて、
プルアツプ抵抗112によって、信号線52はHIGH
レベルとなる。このレベルをポートPORT3から入力
することで、CPU104は安全回路が正常状態である
と認知する。
【0074】異常状態が発生しフリツプフロツプ109
がセツトされた場合には、トランジスタ51はONし、
トランジスタ111がOFFであるにも関わらず、信号
線52はLOWレベルとなる。このレベルをポートPO
RT3から入力することで、CPU104は安全回路に
異常状態が発生したことを認知する。
【0075】以上、ポートPORT3の入力レベルをポ
ーリングする実施例を示したが、ポートPORT3をL
OWアクテイブの割込み入力に置換すれば、さらに迅速
な異常状態認知が可能となることは言うまでもない。
【0076】5、 本実施例では、CPUボードからの
リレー制御信号と、フリツプフロツプの状態を報告する
信号線を兼用する。
【0077】図5に、本実施例を説明するための回路を
示す。
【0078】図中、CPU104、リレー制御用トラン
ジスタ141、フリツプフロツプ109と、図示しない
他の回路は、前記従来例と同様であるため説明を省略す
る。
【0079】ただし、CPU104のポートPORT1
とトランジスタ141のベース間に接続される抵抗は、
CPUボード上に移動した。
【0080】21はトランジスタであり、フリツプフロ
ツプ109に異常状態の発生をセツトされた場合にはO
Nする。
【0081】22はプルアツプ抵抗であり、トランジス
タ21がONした時のLOWレベルを保証するものであ
る。
【0082】23は信号線であり、トランジスタ21が
ONした場合にはLOWレベルとなる。
【0083】CPU104はポートPORT3から、信
号線23のHIGHあるいはLOWレベルを入力する。
【0084】通常動作時には、フリツプフロツプ109
はセツトされていないため、トランジスタ21はOFF
している。このとき、トランジスタ21の存在は他の回
路に影響を及ぼさないため、CPU104から送出され
たリレー制御信号は有効となる。
【0085】フリツプフロツプ109の状態を確認する
には、CPU104はポートPORT1をHIGHレベ
ルとしたままポートPORT3から信号線23のHIG
HあるいはLOWレベルを入力すればよい。
【0086】正常状態でフリツプフロツプ109がセツ
トされていない場合には、トランジスタ21はOFFし
ているが、CPU104のポートPORT1がHIGH
レベルであることから、信号線23はHIGHレベルと
なる。このレベルをポートPORT3から入力すること
で、CPU104は安全回路は正常状態であると認知す
る。
【0087】異常状態が発生しフリツプフロツプがセツ
トされた場合には、トランジスタ21はONするため、
CPU104のポートPORT1がHIGHレベルであ
るにも関わらず、信号線23はLOWレベルとなる。こ
のレベルをポートPORT3から入力することで、CP
U104は安全回路に異常状態が発生したことを認知す
る。
【0088】以上、ポートPORT3の入力レベルをポ
ーリングする実施例を示したが、ポートPORT3をL
OWアクテイブの割込み入力に置換すれば、さらに迅速
な異常状態認知は可能となることは言うまでもない。
【0089】6、 本実施例では、CPUボードからの
温度検出結果を意味する信号線と、フリツプフロツプ1
09の状態を報告する信号線を兼用する。
【0090】図6に、本実施例を説明するための回路を
示す。
【0091】図中、CPU104、過熱状態検出コンパ
レータ108、プルアツプ抵抗110、フリツプフロツ
プ109と、図示しない他の回路は、前記従来例と同様
であるため説明を省略する。
【0092】31はトランジスタであり、フリツプフロ
ツプ109に異常状態の発生をセツトされた場合にはO
Nする。
【0093】通常動作時には、フリツプフロツプ109
はセツトされていないため、トランジスタ31はOFF
している。このとき、トランジスタ31の存在は他の回
路に影響を及ぼさない。
【0094】異常状態が発生しフリツプフロツプ109
がセツトされた場合には、トランジスタ31はONし、
A/D変換回路の入力電圧は、ほぼ零となる。この状態
は、サーミスタが異常温度を検出したことと等価とな
り、CPU104は安全回路に異常状態が発生したこと
を認知する。
【0095】この場合、リレーが遮断されて、徐々に温
度が低下する動作とならないため、CPU104は温度
変化を追跡する必要がなく、迅速な異常状態の発生を認
知することができる。
【0096】以上A/D変換回路の入力電圧をチエツク
する実施例を示したが、加えてLOWアクテイブの割込
み入力に接続すれば、さらに迅速な異常状態認知が可能
となることは言うまでもない。
【0097】7、 本実施例では、過熱状態検出時に、
CPUボードからのトライアツク点弧信号入力端子を低
インピーダンスでグランドラインに接続することで、パ
ルス状のトライアツク点弧信号を無効とする。
【0098】図7に、本実施例を説明するための、フオ
トトライアツクカプラLEDの制御回路を示す。
【0099】図中、トライアツク点弧信号出力用トラン
ジスタ111、プルアツプ抵抗112、直流カツト用コ
ンデンサ113、整流、平滑用の抵抗114ダイオード
115コンデンサ116、フオトトライアツクカプラL
ED駆動用トランジスタ117、フオトトライアツクカ
プラ118、過熱状態検出コンパレータ108と、図示
しない他の回路は、前記従来例と同様であるため、説明
を省略する。
【0100】61はトランジスタであり、過熱状態検出
コンパレータ108によって、定着ヒータの過熱状態が
検出された場合にはOFFする。
【0101】62もトランジスタであり、トランジスタ
61がOFFした場合にはONする。
【0102】トランジスタ62がONすると、トライア
ツク点弧信号入力端子の電圧は、トランジスタ111を
介したCPUボードからのトライアツク点弧信号によら
ず、トランジスタ62の飽和コレクタ・エミツタ間電圧
となり、ほぼ零となる。つまりトライアツク点弧信号入
力端子を低インピーダンスでグランドラインに接続する
ことと等価になる。
【0103】この時、トランジスタ111を介してCP
Uボードからパルス状のトライアツク点弧信号が送出さ
れたとしても、トライアツク点弧信号は無効となり、フ
オトトライアツクカプラLED駆動用トランジスタ11
7はOFFし、フオトトライアツクカプラ118の内蔵
LEDは点灯しないため、トライアツクは点弧せず、定
着ヒータの通電が停止される。
【0104】8、 本実施例では、過熱状態検出時に、
パルス状のトライアツク点弧信号の整流・平滑を無効と
する。
【0105】図8に、本実施例を説明するための、フオ
トトライアツクカプラKEDの制御回路を示す。
【0106】図中、プルアツプ抵抗112、直流カツト
用コンデンサ113、整流・平滑用の抵抗114、ダイ
オード115、コンデンサ116、フオトトライアツク
カプラLED駆動用トランジスタ117、フオトトライ
アツクカプラ118、過熱状態検出コンパレータ108
と、図示しない他の回路は、前記従来例と同様であるた
め説明を省略する。
【0107】また、トランジスタ61は前述の実施例7
と同様の働きであるため、図7と同じ番号を付した。
【0108】過熱状態検出コンパレータ108によっ
て、定着ヒータの過熱状態が検出された場合には、トラ
ンジスタ61はOFFし、トランジスタ21はONす
る。
【0109】トランジスタ21がONすると、抵抗11
4を流れる電流はトランジスタ21のコレクタ・エミツ
タ間を通過するため、コンデンサ116を充電しない。
このためコンデンサ116の電位は上昇せず、フオトト
ライアツクカプラLED駆動用トランジスタ117はO
FFし続け、フオトトライアツクカプラ118の内蔵L
EDは点灯しないため、トライアツクは点弧せず、定着
ヒータも通電が停止される。
【0110】9、 本実施例では、過熱状態検出時に、
フオトトライアツクカプラLED駆動用トランジスタを
無効とする。
【0111】図9に、本実施例を説明するための、フオ
トトライアツクカプラLEDの制御回路を示す。
【0112】図中、プルアツプ抵抗112、直流カツト
用コンデンサ113、整流・平滑用の抵抗114、ダイ
オード115、コンデンサ116、フオトトライアツク
カプラLED駆動用トランジスタ117、フオトトライ
アツクカプラ118、過熱状態検出コンパレータ108
と、図示しない他の回路は、前記従来例と同様であるた
め、説明を省略する。
【0113】またトランジスタ61は前述の実施例7と
同様の働きであるため、図7と同じ番号を付した。
【0114】過熱状態検出コンパレータ108によっ
て、定着ヒータの過熱状態が検出された場合には、トラ
ンジスタ61はOFFし、トランジスタ31はONす
る。
【0115】トランジスタ31がONすると、フオトト
ライアツクカプラLED駆動用トランジスタ117はO
FFし続け、フオトトライアツクカプラ118の内蔵L
EDは点灯しないため、トライアツクは点弧せず、定着
ヒータの通電が停止される。
【0116】上記各実施例では、過熱状態を記憶保持す
る形態を説明したが、過熱状態を検出する度にリレーを
遮断し、過熱状態の解消とともにリレーを復旧させる形
態でもよい。
【0117】いずれの形態においても実施例7〜9では
定着ヒータの過熱状態が一定時間以上継続したことをも
ってヒータの通電を遮断するため、過熱状態の検出信号
線が長く引き延ばされた場合にも、ノイズによる誤動作
を防止することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異常状態一定時間以上継続した場合等には、異常状態
検出の有無にかかわらず計時時間を増加させる方向に
計時制御手段が強制されるので、単発のノイズ印加によ
る計時状態の誤制御、前記遮断手段の誤動作が防止さ
、定着器の制御装置の信頼性を格段に向上することが
できる。
【0119】また本発明によれば、定着器の制御装置の
信頼性を格段に向上することができるので、定着が不十
分なプリント用紙が排紙される不具合の防止を可能とす
る効果が得られる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す電気回路図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す電気回路図で
ある。
【図3】本発明の第3実施例の構成を示す電気回路図で
ある。
【図4】本発明の第4実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図5】本発明の第5実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図6】本発明の第6実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図7】本発明の第7実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図8】本発明の第8実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図9】本発明の第9実施例の要部構成を示す電気回路
図である。
【図10】従来の定着器の制御装置の構成を示す電気回
路図である。
【符号の説明】
11、12、18、108、124、125 コンパレ
ータ 13、22、112、114、119〜123、12
6、129、130 抵抗 14〜17、19、21、31、51、61、62、1
11、117、127、139、141 トランジスタ 105 トライアツク 106 リレー 107 カレントトランス 109 フリツプフロツプ 113、116、128 コンデンサ 115 ダイオード 118 フオトトライアツクカプラ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤によってシート上に形成された画
    像を、発熱素子を用いて定着する定着器の制御装置であ
    って、 前記定着器の異常を検出する検出手段と、 前記検出手段による異常検出時間を計時する計時手段
    と、前記計時手段の計時時間が所定の値になる以前は、前記
    検出手段が異常を検出した状態で計時時間を増加させ、
    前記検出手段が異常を検出していない状態で計時時間を
    減少させるように前記計時手段を制御する計時制御手段
    と、 前記計時手段の計時時間が所定の値になった場合に、前
    記発熱素子への電力供給を遮断する遮断手段と、 前記計時手段の計時時間が所定の値になった後は、前記
    検出手段による異常の検出の有無にかかわらず計時時間
    を増加させる方向前記計時制御手段を強制する強制手
    段とを有することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御装置において、 前記検出手段は、前記発熱素子の温度を検知する温度検
    知手段及び前記発熱素子への通電電流を検知する電流検
    知手段の少なくとも一方を有し、前記温度検知手段が前
    記発熱素子の過熱状態を検知した場合、又は前記電流検
    知手段が前記発熱素子への通電指示がないときに通電状
    態を検知した場合、前記定着器の異常を検出することを
    特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の制御装置
    において、前記計時手段は、充電量により前記検出手段による異常
    の検出時間を計時するコンデンサ を有することを特徴と
    する制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置
    において、 前記遮断手段は、前記計時時間が所定の値になる以前
    は、前記定着器の温度を制御するために発熱素子への通
    電を導通/遮断する手段を有 することを特徴とする制御
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置
    において、 前記遮断手段は、リレーを有 することを特徴とする制御
    装置。
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