JP3049447B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP3049447B2
JP3049447B2 JP3059447A JP5944791A JP3049447B2 JP 3049447 B2 JP3049447 B2 JP 3049447B2 JP 3059447 A JP3059447 A JP 3059447A JP 5944791 A JP5944791 A JP 5944791A JP 3049447 B2 JP3049447 B2 JP 3049447B2
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信隆 宮崎
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジケースを
フィラー複合プラスチック材で成形したテープカートリ
ッジに関し、とくにその成形材料を改善することにより
成形後のアト収縮による変形や寸法変化の低減を図った
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカートリッジとして、例
えば、特開昭62−57182号公報に開示されている
ようにポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂に、炭
酸カルシウムあるいは硫酸バリウムのいずれかのフィラ
ーを混入し、このフィラー複合プラスチック材でカート
リッジケースを形成したものがある。これによりカート
リッジケースに適度の柔軟性と剛性を付与し、外部振動
を吸収減衰させることで変調ノイズの低減を図ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出の従来
例のものによれば、変調ノイズの音響特性は改善される
が、今なおカートリッジケースこれ自体の変形や寸法変
化、更に剛性に少々難があり、この点で更に改良の余地
がある。
【0004】本発明は、前出した従来のものと同等ない
しはそれ以上の音響特性を確保しながら、カートリッジ
ケースの変形防止や剛性の向上を図り、総合的な品質の
向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂からなるベース材料に、炭酸カルシウムとタル
クの2種類の異なったフィラーを混入してなる複合プラ
スチック材で、カートリッジケースを形成する。タルク
に代えて、ウオラストナイトを用いることもできる。
【0006】フィラーの混入割合は、重量比率で45〜
65%とし、タルクまたはウオラストナイトの混入割合
は重量比でフィラー総量の20〜55%とする。
【0007】フィラーの混入割合を45〜65%とした
のは、45%を下回るとアト収縮による変形、寸法変化
の防止効果や十分な剛性が得られ難くなり、65%を上
回ると外部振動の吸収減衰効果が急激に低下するからで
ある。
【0008】タルクまたはウオラストナイトの混入割合
は重量比でフィラー総量の20〜55%としたのは、2
0%を下回るとアト収縮による変形、寸法変化の防止効
果や十分な剛性が得られ難く、また55%を上回ると樹
脂の流動性が悪くなり、成形後のカートリッジケースが
もろくなるし、また振動吸収効果も損なわれるからであ
る。
【0009】
【作用】ベース材料として、粘弾性に優れるポリオレフ
ィン系樹脂を用いることにより、カートリッジケースの
柔軟性が高められ、振動吸収性が向上する。
【0010】ポリオレフィン系樹脂からなるベース材料
にフィラーとして混入する炭酸カルシウムは、高比重
で、重量増加によって外部振動を受けにくくし、また粒
状であるため、樹脂の流動性が良くなり、成形性を向上
できる。
【0011】炭酸カルシウムとともに混入するタルクは
板状であり、またウオラストナイトは針状、棒状である
ため、樹脂の流れ方向に配向し、とくにカートリッジケ
ースの長手方向に配向することで、経時的な収縮変形を
減少でき、更に補強効果を高め、高剛性となり、変形し
にくくなる。従って、炭酸カルシウム単体のフィラーを
混入させるだけのものよりも高い剛性が得られる。
【0012】
【発明の効果】本発明では、ポリオレフィン系樹脂から
なるベース材料に、炭酸カルシウムとタルク若しくはウ
オラストナイトの異なった二種類のフィラーを混入した
複合プラスチック材で、カートリッジケースを形成する
ことにより、アト収縮を抑制できて寸法精度の向上が図
れる。また、高剛性により外部衝撃によるケース変形を
もよく防止でき、また経時的収縮も減少でき、この変形
に伴うテープガイド部の傾き等によるテープ走行の不安
定を招くこと等もなくなる。
【0013】
【実施例】ポリプロピレンをベース材料として、これに
炭酸カルシウムを35%、タルクを20%の重量比で混
入したフィラー複合プラスチック材を用い、図1および
図3に示すごときフィリップス型テープカートリッジの
カートリッジケース1を構成する上下ケース1a・1b
のそれぞれを射出成形した。(従来例)ポリプロピレン
をベース材料として、これに炭酸カルシウムを55%の
重量比で混入し、上記実施例と同様の上下ハーフを成形
した。
【0014】かくして得た本発明のカートリッジケース
の剛性測定結果を図4の(a)(b)に、従来例のカー
トリッジケースの剛性測定結果を図5の(a)(b)に
それぞれ示す。この測定は、図3に示すように上下ケー
ス1a・1bを突き合わせてねじ2で一体的に結合し
(磁気テープやハブ等の内蔵部品は組み込まない状
態)、この長手方向両端を支え、その支点間の中央にお
ける前部Aおよび後部B(図1参照)のそれぞれの荷重
W(Kg)に対するたわみ量(mm)を測定した。図4の
(a)、図5の(a)はカートリッジケースの前部Aの
剛性測定結果を、図4の(b)、図5の(b)はカート
リッジケースの後部Bの剛性測定結果をそれぞれ示して
いる。この図表で比較してみても明らかな通り、従来例
のカートリッジケースに比べて、本発明実施例のカート
リッジケースの方が変形しにくい。例えば、荷重5Kgを
加えた場合、従来例のカートリッジケースのたわみ(平
均値)が前部Aで0.14mm、後部Bで0.30mmであるの
に対し、本発明のカートリッジケースでは、前部Aで0.
09mm、後部Bで0.19mmであって、たわみの少ないこ
とが判る。
【0015】上記の剛性測定とは別に、カートリッジケ
ースの長手方向寸法の成形直後からの収縮の経時変化
(常温環境下)について本発明のものと従来例のものと
を比較してみた。図6はその結果を示す。この図表では
縦軸がカートリッジケースの長手方向の寸法変化量(mm)
を、横軸が経時(日)をそれぞれ表している。因に、カ
ートリッジケース1の長手方向寸法(IEC規格)は1
00.4±0.3mmである。この図表から明らかなように本
発明実施例のカートリッジケース1では成形直後からの
経時的な収縮変形も、従来例のそれよりも少ないことが
確認された。
【0016】なお、図1および図2に示すようにカート
リッジケース1の中央部の窓板3の周囲において、その
窓板3を粘弾性に優れるポリプロピレン単独で、上ケー
ス1a(または下ケース1b)を上記したフィラー複合
プラスチックでそれぞれ異なる素材で2層構造に一体成
形している。この異素材による2層構造一体成形により
カートリッジケース1の中央部における振動をより効果
的に減衰させることができる。これは、カートリッジケ
ース1に振動を与えると微振動がその中央部に集中する
が、こうした場合も中央部の振動がよく抑えられるから
である。
【0017】(別実施例)上記実施例のタルクに代え
て、針状、棒状のウオラストナイトを用いてもほぼ同様
の結果が得られた。
【0018】また、ベース材料のポリオレフィン系樹脂
としてはポリプロピレン以外に、例えばポリエチレンに
代替することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカートリッジの平面図である。
【図2】図1におけるY−Y線拡大断面図である。
【図3】剛性測定方法を示す正面図である。
【図4】本発明のカートリッジケースの剛性測定結果を
示す図表である。
【図5】従来例のカートリッジケースの剛性測定結果を
示す図表である。
【図6】本発明および従来例のカートリッジケースの経
時的な寸法変化を比較して示す図表である。
【符号の説明】
1 カートリッジケース 1a 上ケース 1b 下ケース 2 ねじ 3 窓板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/04 G11B 23/113

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなるベース材
    料に炭酸カルシウムおよびタルクからなるフィラー
    混入してなるフィラー複合プラスチック材で、カートリ
    ッジケースを形成してなり、 ベース材料に対するフィラーの混入割合は、重量比率で
    45〜65%に設定してあり、 タルクの混入割合は、重量比でフィラー総量の20〜5
    5%に設定して あることを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂からなるベース材
    料に炭酸カルシウムおよびウオラストナイトからなる
    フィラーを混入してなるフィラー複合プラスチック材
    で、カートリッジケースを形成してなり、 ベース材料に対するフィラーの混入割合は、重量比率で
    45〜65%に設定してあり、 ウオラストナイトの混入割合は、重量比でフィラー総量
    の20〜55%に設定して あることを特徴とするテープ
    カートリッジ。
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