JP3049413U - 装飾鎧の構造 - Google Patents

装飾鎧の構造

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JP3049413U
JP3049413U JP1997011002U JP1100297U JP3049413U JP 3049413 U JP3049413 U JP 3049413U JP 1997011002 U JP1997011002 U JP 1997011002U JP 1100297 U JP1100297 U JP 1100297U JP 3049413 U JP3049413 U JP 3049413U
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徳兵衛 山田
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株式会社 吉徳
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(57)【要約】 【課題】 鎧の部分構造において、奉納鎧の様式及び大
鎧様式の二種類の飾り様式を自由にかつ簡単に変更でき
る装飾鎧の構造を提供する。 【解決手段】 本考案は、鎧、兜全体を戴載支持する芯
木に対し、特に手甲及び大袖部を夫々着脱自在とするよ
うに構成すると共に、弦走革の装着及び交換をワンタッ
チで行う手段を施したものであり、特に、芯木の肩受部
横木材の両側部に係止鈎を設け、鎧の構成部分である大
袖と手甲を該係止鈎に係脱自在に構成し、また鎧胴部の
胸板表面と弦走革の裏面に面ファスナーを設けることを
特徴とする装飾鎧の構造でり、奉納鎧の様式及び大鎧様
式の二種類の飾り様式を自由にかつ簡単に変更できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、端午の節句に愛児の健やかな成長を祈念して飾る鎧の新規な構造に 関し、特に奉納鎧様式と大鎧様式とに、その飾り様式を夫々変更するために便利 な装飾鎧の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、五月人形の一種として従来から知られている鎧、兜の飾り様式として は、大鎧の様式と奉納様式の二種類がある。そして、大鎧の様式においては、そ の鎧に関する全ての部品である構成部分を飾り付けると共にその他の武具等も必 要に応じて飾り付けされ、これは武将が合戦において装着する、所謂実戦状態に 合せた鎧、兜の飾り様式である。 これに対し、奉納鎧様式で飾る時は、武将が合戦に臨むに当ってその戦勝を祈 願して例えば神社等に奉納した、特に装飾性の強い構成部分のみからなる鎧の飾 り様式である。そしてこの奉納鎧様式が、現存する多くの有名な鎧の形式及び構 成であって、端午の節句における鎧、兜をこの様な様式に飾ることによって、実 在する多くの国宝奉納鎧と同じ雰囲気を醸し出すことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の鎧の部分構造においては、上記奉納鎧の方式ではセットされない手甲、 佩盾、臑当、毛鞜等の部分の内、特にその手甲部分が、大鎧様式にあっては紐に より鎧胴の一部又は芯木の肩支え部等に結束固定し、その上から左右の大袖を更 に紐で結束装着する等している。従って、この様な構造においては上記二種類の 飾り様式を互に変更したり又は最初から大鎧様式に飾り付ける場合には、先ず手 甲を結束装着し、次いでその上に大袖を装着する等、大鎧様式で飾り付ける時に 非常に面倒であった。この考案は上記の不具合を改善し、飾り様式を自由にかつ 簡単に変更できる装飾鎧の構造を提供する。 更にこの考案においては、弦走革の取付、変更をもワンタッチで容易に着脱で きるようにした新規な鎧、兜の飾り構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、鎧、兜全体を戴載支持する芯木に対し、特に手甲及び大袖部を夫々 着脱自在とするように構成すると共に、弦走革の装着及び交換をワンタッチで行 う手段を施したものであり、特に、芯木の肩受部横木材の両側部に係止鈎を設け 、鎧の構成部分である大袖と手甲を該係止鈎に係脱自在に構成し、また鎧胴部の 胸板表面と弦走革の裏面に面ファスナーを設けることを特徴とする装飾鎧の構造 である。
【0005】
【作用】
上記の構成からなる本考案において、大鎧様式又は奉納様式に、その飾り付け 様式を変更する手段は次の通りである。 大鎧様式においては、先ず一体的に組付けられた鎧胴部の下方より芯木の台座 枠のみを挿通し、その肩受部で肩紐部により鎧を懸吊する。次いで、台座枠に兜 受枠を固定し、該台座枠の肩受部横木材の係止鈎に手甲の肩部に設けた穴を通し て装着する。更に、同じく横木材の係止鈎に大袖の裏面に装着結束した紐又は係 止リング等を挿通係止するものであり、その後兜受枠の戴台上に兜を戴載し、ま た他の佩盾等の装飾具を従来方式で飾り付ける。鎧胴部には、胸板に備え付けた 面ファスナーに対して対を成す弦走革の裏面に設けた面ファスナーにより、任意 の弦走革を選択して押圧係合される。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態について図1乃至図10により説明する。 図1は、大鎧様式により飾り付けされた鎧、兜の全体形状を示しており、大別 して鎧部分10と兜部分20で表すことができる。 この様式における鎧部分10は、その略々全ての構成部分が装着されており、 図示のごとくその鎧胴部11は胸板12に鳩尾の板13、せんだんの板14、弦 走革15等が一体又は着脱自在に装着された構造となっている。そして、胴部1 1の下方には草摺16も予め装着されている。 一方、手甲17、17及び左右の大袖(射向の袖及び馬手の袖)18、18は 図3、図4に明らかなごとく、芯木40に対して着脱自在に構成されている。
【0007】 兜部分20の構造は特に本考案の特徴ではないが、鍬形21、鉢22、吹返2 3、眉庇24、しころ、忍緒25等で構成されるものである。 更に、附属部30では佩盾31、臑当32、毛鞜33等を装着して大鎧様式の 装飾とするのが一般的である。
【0008】 図2は奉納鎧様式により飾り付けられた鎧、兜部分を示しており、図1に示す 鎧部分の構成要素から手甲を除いた構成とされている。また、兜部分20の構成 は大鎧様式の場合と全く同様であるが、附属部分の構造である佩盾、臑当、毛鞜 等の飾り付けはされないものである。 即ち、図2において鎧部分10は、鎧胴部11に一体的に装着された胸板12 に鳩尾の板13、せんだんの板14、弦走革15等が一体又は着脱自在に装着さ れたものと、更に胴部11の下方に装着された草摺16と、後述する別途の形式 で装着される左右の大袖(射向の袖及び馬手の袖)18、18とにより構成され る。
【0009】 図3は、大鎧様式に従って飾り付ける場合の、特に鎧胴部と手甲17、17、 大袖18、18の関係を詳細に示している。即ち、胴部11と共に先ず手甲17 、17を芯木の肩受部に取付け、その上に同様に、大袖18、18を夫々取り付 けるものである。
【0010】 図4は、本考案の1つの特徴構成である芯木40における肩受部44に、先ず 胴部11を装着した状態を示している。同図及び図5に詳細に示す芯木40は、 上記肩受部44を有する台座枠41と、これに挿抜自在な兜受枠42から構成さ れている。そして、図4に示すように芯木40の台座枠41側上方に設けられた 肩受部44に、鎧10の胴部11の上方の肩紐で懸吊支持される。この場合、該 芯木40は後述するごとく、台座枠41と兜受枠42とに分離した状態で、該台 座枠41の肩受部44により簡単に懸吊支持することが可能とされている。
【0011】 図5は、前述の芯木40の詳細構造を示している。 芯木40全体は台座枠41と兜受枠42の2つの部分に分離可能に構成されて いる。そして、台座枠41は下方に例えば十文字の芯木台座43を備えており、 それによって鎧、兜の全体を支持するものである。該台座枠41の上方には鎧の 肩紐部分を懸吊支持する横木材からなる肩受部44が設けられている。 更に該肩受部44の横木材両側には、後述するピン又は係止鈎46が設けられ ている。そして、手甲17、17及び大袖18、18は夫々別々に又は重ねて、 該横木材の係止鈎46に装着可能に構成されている。 なお、図1乃至図4からも明らかなように、装飾鎧全体は上記芯木40の芯木 台座43を該装飾鎧のための収納箱Bの蓋上に載置して飾るものである。
【0012】 兜受枠42は、中央の兜受枠軸48の上端に戴台45を備えており、その枠軸 48が上記台座枠41の肩受部44の横木材中央に設けられた受枠軸挿通孔47 内に挿抜自在に支持される。そして、前記図4に示す状態は、先ず該芯木40の 兜受枠42を台座枠41から分離した状態で、鎧の胴部11内に下方から台座枠 41全体を挿入し、その肩受部44に図示のごとく胴部の肩紐を係止し、次に該 肩受部44の中央挿通孔47に兜受枠42の枠軸48を挿通支持するものである 。この様に構成することにより、鎧胴部の各構成部品を予め組み付けた状態でも 簡単に芯木40上にセットできると共に、組付けを解いて収納する際にも、芯木 をコンパクトに収納箱B内に納めることができる。
【0013】 図6は左右の手甲17、17の正面図であり、その肩部171には夫々上述の 横木材に設けられた係止鈎46に挿通係止するための穴172が設けられている 。もっとも、この係止用穴はその他の係止用リング等により代替可能であること は明らかである。
【0014】 図7に示す左右の大袖18、18は、上記図1に示す大鎧様式により飾り付け る場合、手甲17、17の上から前記横木材の係止鈎46、46に装着するもの であるが、図2に示す奉納鎧様式にあっては、該大袖を直接該係止鈎46、46 に係止装着する。この場合、大袖18の背面上部には図示しない結束締結用の紐 が設けられているので、この紐を結束状態のままで該係止鈎46に係止懸吊する と極めて便利である。なお、該大袖は一般的に夫々左側を射向の袖、右側を馬手 の袖と呼ばれるものである。
【0015】 図8に示す佩盾31は、上記図2に示す奉納鎧様式では装飾されないが、大鎧 様式の場合図1に示すように、その左右の紐311を飾り台のための収納箱Bの 蓋部分で挟着することにより、該飾り台に固定すると便利である。 また、図9に示す臑当32、32及び毛鞜33、33も大鎧様式の場合にのみ 飾り付けされるものであり、その形態は図1において明らかである。
【0016】 図10は弦走革15を示している。 これは図1乃至図4において明らかであるが、一般に鎧胴部11の胸板12部 分に別途装着するのが好ましい。即ち、装飾のためにこの鎧飾りにあっては、特 に弦走革15の部分を交換自在とし、該弦走革15に種々の模様或いは紋様を描 いておくことによって、好みの紋様等を選択することができる。 また、該弦走革15の上部裏面と胸板12の装着部分に周知の面ファスナーを 設けることにより、極めて簡単に任意の紋様の弦走革を選択して飾り付けること ができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案の装飾鎧は上記のごとく構成されているので、大鎧の飾り様式に飾り付 けることが極めて簡単であり、特に手甲部分と大袖部分を同一の係止鈎に単に係 止するのみであるから、その構造にも無駄がない。 また、大鎧様式から奉納様式の飾り付けに変更する場合にも、大袖と手甲を同 時に外し、その後大袖のみを、その裏面の係止手段を上記係止鈎に係合すること で自在に変更できる。 されに、弦走革は好みの紋様等のものをワンタッチで自在に着脱でき、極めて 便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】大鎧様式で飾り付けされた装飾鎧の正面図であ
る。
【図2】奉納様式で飾り付けされた装飾鎧の正面図であ
る。
【図3】大鎧様式に飾り付ける段階を示す状態の正面図
である。
【図4】鎧胴部のみを芯木に装架した状態の正面図であ
る。
【図5】芯木の斜視図である。
【図6】左右の手甲の平面図である。
【図7】左右の大袖の正面図である。
【図8】佩盾の展開図である。
【図9】臑当及び毛鞜の平面図である。
【図10】弦走革の正面図である。
【符号の説明】
10 装飾鎧 11 鎧胴 12 胸板 15 弦走革 16 草摺 17 手甲 172 係止穴 18 大袖 20 装飾兜 21 鍬形 23 吹返 25 忍緒 31 佩盾 32 臑当 33 毛鞜 40 芯木 41 台座枠 42 兜受台 44 肩部 46 係止鈎 47 受枠軸挿通孔 48 兜受枠軸 B 装飾鎧収納箱兼飾り台

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装飾鎧、該鎧を装架する芯木、該芯木の
    肩受部材に設けた係止鈎を有し、袖裏面に係止部を設け
    た鎧の大袖と、肩部に係止穴を設けた手甲とにより、大
    袖のみ又は手甲の上に大袖を重ねた状態で、これらの手
    甲及び/又は大袖を鎧に簡単に着脱自在としたことを特
    徴とする装飾鎧の構造。
  2. 【請求項2】 上記装飾鎧は少なくとも鎧胴部、手甲、
    大袖、草摺及び佩盾、臑当、毛鞜等の装飾具からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の装飾鎧の構造。
  3. 【請求項3】 上記装飾鎧は兜も備えていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の装飾鎧の構造。
  4. 【請求項4】 上記鎧を装架する芯木が、係脱自在な台
    座枠と兜受枠とにより構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の装飾鎧の構造。
  5. 【請求項5】 鎧胴部の胸板に対し、弦走革が面ファス
    ナーにより着脱自在であることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の装飾鎧の構造。
JP1997011002U 1997-12-01 1997-12-01 装飾鎧の構造 Expired - Lifetime JP3049413U (ja)

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