JP3049343U - 短靴下 - Google Patents
短靴下Info
- Publication number
- JP3049343U JP3049343U JP1997009270U JP927097U JP3049343U JP 3049343 U JP3049343 U JP 3049343U JP 1997009270 U JP1997009270 U JP 1997009270U JP 927097 U JP927097 U JP 927097U JP 3049343 U JP3049343 U JP 3049343U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- knitting
- short
- thread
- short sock
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- Expired - Lifetime
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- Socks And Pantyhose (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ずり落ちを完全に防止し、しかも風通しの良
い蒸れない等の各種性能を併せ持った短靴下を提供す
る。 【解決手段】 口ゴム端2から足首部3までの脚部4と
踵部34と足甲部31と爪先部35とにループ21を編
成してなる短靴下1において、脚部4を締付組織5と
し、締付組織5の編糸24は吸湿性を有する表糸6に弾
性を有する挿入糸8またはこれに伸縮性を有する添え糸
7を加えたものからなり、締付組織5を縦リブ柄9、挿
入編11またはこれに添え糸編10を組合せた組織とし
た短靴下1を構成するものである。
い蒸れない等の各種性能を併せ持った短靴下を提供す
る。 【解決手段】 口ゴム端2から足首部3までの脚部4と
踵部34と足甲部31と爪先部35とにループ21を編
成してなる短靴下1において、脚部4を締付組織5と
し、締付組織5の編糸24は吸湿性を有する表糸6に弾
性を有する挿入糸8またはこれに伸縮性を有する添え糸
7を加えたものからなり、締付組織5を縦リブ柄9、挿
入編11またはこれに添え糸編10を組合せた組織とし
た短靴下1を構成するものである。
Description
【0001】
本考案は、短靴下に関するものであり、さらに詳しくはずり落ち等を防止した スポ−ツ用に適した短靴下にに係るものである。
【0002】
靴下のずり落ち防止は、昔からの変わらぬ課題であり、従来から、内面に滑り 止めを貼り合わしたり、足首部を直角に曲げた形状にしたり、上部にサポータを 取り付ける等の多くの提案がなされてきた。
【0003】 しかし従来の改良品は、何れも完全なものではなく、特にスポーツ用の短靴下 に関しては、ずり落ち防止と共に、風通しの良い蒸れない等の他の性能をも併せ 持った短靴下の出現が、強く望まれていた。
【0004】
上記の事情に鑑み、本考案は完璧なずり落ちを防止したもので、しかも風通し の良い蒸れない等の各種性能を併せ持った、完璧に近い短靴下の提供を課題とす る。
【0005】
本考案は、上記課題を達成するために、口ゴム端から足首部までの脚部と踵部 と足甲部と爪先部とにループを編成してなる編地からなる短靴下において、該脚 部を締付組織とし、該締付組織の編糸は吸湿性を有する表糸に弾性を有する挿入 糸またはこれに伸縮性を有する添え糸を加えたものからなり、該締付組織を縦リ ブ柄、挿入編またはこれに添え糸編を組合せた組織とした短靴下を構成するもの である。
【0006】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本考案の短靴下を裏 返した一実施例を示す平面図である。図2は同短靴下の締付部の組織図である。 図3はループの編成方法を説明するための編機のシリンダと内面カムを展開した 略示展開図である。図4は、本考案の締付組織を編成する際のシンカーの使用状 態を示す正面図である。図5は、本考案の締付組織における、口ゴム端の方を伸 びやすくする一実施例として、挿入糸の送り出し長さを部分的にコンピュータで 調節する状態を示す短靴下の平面図である。
【0007】 図1に示すように、短靴下1の上端には口ゴム2を編成し、一コース内に数本 の挿入糸を挿入している。この口ゴム端2から足首部3まで脚部4を編成する。 この長い脚部4は、本考案の場合、全て図2に示すように、締付組織5にしてい る点に特徴がある。この長い締付組織によって、ずり落ちを防止させるが、かと 云って従来のような、きつい締付組織ではない方が好ましい。
【0008】 本実施例の締付組織5は、編糸に吸湿性を有する表糸6と、伸縮性を有する添 え糸7と、弾性を有する挿入糸8との三本を、図2の如く使用している。但し必 要に応じて、添え糸7を省いた二本使いとすることもできる。表糸6には、本実 施例の場合はアクリル/綿混紡糸を使用しているが、ウール混等も使用でき、主 として吸湿性を有する紡績糸が使用されるが、勿論表糸6は糸の種類に限定され るものではない。また表糸6は滑りにくくするために複数本の引き揃え糸の使用 が好ましく、本実施例の場合は5本の細番手糸を引き揃えて使用している。
【0009】 添え糸7は、表糸6を浮き立たせるために伸縮性を有する糸の使用が好ましい 。本実施例の場合は、ウーリーナイロンからなるバルキーヤーンを添え糸として 使用している。しかし添え糸7は、伸縮性を有する糸であればよく、スパンデッ クス糸を使用することもできるし、二本使いの時は省略する。
【0010】 挿入糸8は、口ゴム端2に使用のものと同じものである。本考案でいう挿入糸 8とは、カバリングするかしていない弾性を有する糸で、ループを形成させずに 挿入する、太番手のスパンデックス糸やゴム糸のことである。また、図1の締付 組織5は、シングルの例を示したが、口ゴム端2で折り返すようにしたダブルの 組織にすることもできる。なおスパンデックス糸を除く各糸は、表糸6に限らず 添え糸7の方も本実施例の場合は吸湿性繊維糸を使用する。即ち綿以外の疏水性 合繊糸は、親水基でブロック共重合や、多孔質にして水分を保持しうるようにし た繊維の糸を使用し、汗を吸い取らせるようにする。
【0011】 本考案の締付組織5は、新規な組合せ組織からなっている。それは縦リブ柄9 、挿入編11またはこれに添え糸編10を組合せた組織にしたものからなり、必 要に応じて、これにタック編を組み合わしてもよい。ここで縦リブ柄9とは、リ ブニッターにて編成されるリブ編をも含むが、シングルシリンダーからなるB式 あるいはK式靴下編機を使用した柄編をも含めたものなのである。即ち本考案で いう縦リブ柄9は、図2の実施例に示すような平編12からなり、従来の挿入編 とは相違し、これを変化さして柄編組織にしたものを含むものである。
【0012】 即ち従来の挿入編は、編地中にループを作らずに、1ウェールおきに挿入糸を 入れるものである。ところが本実施例の場合は、縦方向に、表目のウェール13 を3本並べ、次に裏目のウェール14を1本並べて挿入した、3×1縦リブ柄編 にしている。このように表目のウェール13を多くすることにより、挿入糸8が 裏に長く浮き、これが肌に当たるので、裏目組織の粗さとともに、ずれにくくな るのである。これは好ましい例を示したものであって、勿論、2×1縦リブ柄編 、4×1縦リブ柄編、5/1縦リブ柄編など多数の変化縦リブ柄編にすることも できるが、あまりゴム糸を浮かしてしまうと、形が崩れるので好ましくない。
【0013】 脚部4の挿入糸8は、口ゴム端2の方を伸びやすくしておけば、足の形に沿っ て、履きやすい短靴下となるので好ましい。図5はその一実施例で、挿入糸8の の送出し長さを、予めコンピュータ(図示せず)に入力して、編成に応じて自動 調整しうるようにした状態を説明したものである。例えば、口ゴム端2のコース C1 を、コンピュータ1にセットして挿入糸8aを一杯に送出す。次に足首部3 のコースC2 を、コンピュータ3にセットして挿入糸8bの送出し長さを1/3 にする。そうするとこの間のコースC3 は、自動で段階的に調節され、足首部の コースC2 は締まり加減になるが、口ゴム端のコースC1 は編目が同じなので同 一太さに保たれてはいるが、履く際には伸びやすく足の形に沿って伸ばされる。 但しこれは一実施例であり、ゴム糸のテンションを変えたり、度目の調節をする 等の方法によって、同等の効果を保たせることもできる。
【0014】 添え糸編10を使用する場合は、表糸6の他に添え糸7を使用するものである が、添え糸7に伸縮性を有する、本実施例の如きウーリーナイロンからなるバル キー加工糸を使用すると、ウェール方向Wには伸びにくく、コース方向Cだけに より伸びやすくなるので、ずり落ち防止に最適である。しかし勿論、通常のよう に伸縮性を有するスパンデックス糸を、添え糸7として使用することもできる。
【0015】 図3は、ループの編成方法を説明するための、編機のシリンダと内面カムを展 開した略示展開図である。一般にループは、針であるニードル15とシンカー1 6の相互作用によって作られる。ニードル15aは矢印Aの方向に進行し、右袖 山の上げカム17上でシンカーライン18と並び、タック・レベル19の高さに なる。次にニードル15bは、右度山の下げカム20に昇り、ループ21が抜け てクリヤ−・レベル22に達する。この間、図示してないがシンカー16が前進 し編地を把持している。ニードル15cはさらに進行し、上部センタ−カム23 でやや下げられる時、ニューループとなる編糸24がニードル15dのフック2 5に供給される。そしてニードル15eは、左度山の下げカム26によって最下 点に至って、オールドループ27は背に回つて抜け、ニューループ28が形成さ れる。この間、図示してないがシンカー16は後退している。これを繰り返して ループは形成される。
【0016】 図4は、本考案の締付組織5を編成する際のシンカー16の使用状態を示す正 面図である。この締付組織5は、表糸6と添え糸7で長いループLを形成させた 例であり、コース方向Cへの締め付けが、前述の緩やかな締まり具合の組織にな った理想的なものである。そのために本実施例の場合は、表糸6と添え糸7を共 にシンカー16の大爪32に乗せて編成し、長いループLを形成するようにした 。このようにして、ずり落ちを防止するための足首部に及ぶ締付組織が長いだけ に、きつい締め付けとはならないように配慮した。
【0017】 本実施例の短靴下1は、主としてスポーツ用に供されるので、土踏まず部位2 9回りにも、弾性糸8を挿入して足底部30を締め付け、疲労の回復を早めてい る。また踵部34と爪先部35をパイル編33a,33bにし、保温性とともに 吸湿性と風通しをよくしている。さらに足甲部31の一部と足首部3をパイル編 33c,33dにし、靴紐の当たりを保護するようにした。さらにまた足甲部3 1の一部に、メッシュ柄36を入れ、蒸れを防止するようにした。しかも足首部 のパイル編33dは、横畦状にしてメッシュ柄36と段柄37にして、L字型に 屈曲しやすくし、ずり落ち防止に寄与させるようにした。ここに記載の作用効果 は、適宜、取捨選択することができ、本考案の短靴下はこれ等全ての組合せを包 含するものである。
【0018】
本考案品からなる短靴下は、従来のずり落ちる欠点が完全に解消された。
【0019】 本考案品の短靴下は、風通しが良く、蒸れることがない。
【0020】 本考案の長い締付組織は、緩やかな締まり具合で、履き心地の良いものとなっ ている。
【図1】本考案の短靴下を裏返した一実施例を示す平面
図である。
図である。
【図2】同短靴下の締付部の組織図である。
【図3】ループの編成方法を説明するための編機のシリ
ンダと内面カムを展開した略示展開図である。
ンダと内面カムを展開した略示展開図である。
【図4】本考案の締付組織を編成する際のシンカーの使
用状態を示す正面図である。
用状態を示す正面図である。
【図5】本考案の締付組織における、口ゴム端の方を伸
びやすくする一実施例として、挿入糸の送り出し長さを
部分的にコンピュータで調節する状態を示す短靴下の平
面図である。
びやすくする一実施例として、挿入糸の送り出し長さを
部分的にコンピュータで調節する状態を示す短靴下の平
面図である。
1 : 短靴下 2 : 口ゴム端 3 : 足首部 4 : 脚部 5 : 締付組織 6 : 表糸 7 : 添え糸 8 : 挿入糸 9 : 縦リブ柄 10 : 添え糸編 11 : 挿入編 12 : 平編 13 : 表目のウェール 14 : 裏目のウェール 15 : ニードル 15a: ニードル 15b: ニードル 15c: ニードル 15d: ニードル 15e: ニードル 16 : シンカー 17 : 上げカム 18 : シンカーライン 19 : タック・レベル 20 : 右下げカム 21 : ループ 22 : クリヤ−・レベル 23 : センタ−カム 24 : 編糸 25 : フック 26 : 左下げカム 27 : オ−ルドループ 28 : ニュ−ループ 29 : 土踏まず部位 30 : 足底部 31 : 足甲部 32 : シンカーの大爪 33a: 踵部のパイル編 33b: 爪先部のパイル編 33c: 足甲部の一部のパイル編 33d: 足首部の屈曲部における横畦状のパイル編 34 : 踵部 35 : 爪先部 36 : メッシュ柄 37 : 段柄 A : ニードルの進行方向 C : コース方向 C1 : 口ゴム端のコース方向 C2 : 足首部のコース方向 C3 : 口ゴム端から足首部間のコース方向 L : 長いループ W : ウェール方向
Claims (6)
- 【請求項1】 口ゴム端から足首部までの脚部と踵部と
足甲部と爪先部とにル−プを編成してなる編地からから
なる短靴下において、該脚部を締付組織とし、該締付組
織の編糸は吸湿性を有する表糸に弾性を有する挿入糸ま
たはこれに伸縮性を有する添え糸を加えたものからな
り、該締付組織を縦リブ柄、挿入編またはこれに添え糸
編を組合せた組織としたことを特徴とする短靴下。 - 【請求項2】 締付組織が、表糸またはこれに添え糸を
加えて長いループを形成させたことを特徴とする請求項
1記載の短靴下。 - 【請求項3】 伸縮性を有する添え糸に、ウーリーナイ
ロンからなるバルキー加工糸を使用したことを特徴とす
る請求項1または2記載の短靴下。 - 【請求項4】 脚部の挿入糸を、口ゴム端の方が伸びや
すくしたことを特徴とする請求項1記載の短靴下。 - 【請求項5】 縦リブ柄が、表目と裏目を3/1にした
ことを特徴とする請求項1記載の短靴下。 - 【請求項6】 踵部と爪先部に、パイル編を形成させ靴
紐の当たりを保護しうるようにしたことを特徴とする請
求項1記載の短靴下。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009270U JP3049343U (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 短靴下 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009270U JP3049343U (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 短靴下 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3049343U true JP3049343U (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=43183590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997009270U Expired - Lifetime JP3049343U (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 短靴下 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049343U (ja) |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP1997009270U patent/JP3049343U/ja not_active Expired - Lifetime
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