JP3049339U - 針葉樹の葉を用いた入浴剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒノキの香りを発散する入浴剤において、天
然資源であるヒノキやヒバを活用し、安価で香りも強い
入浴剤を得る。 【解決手段】 ヒノキやヒバなどの針葉樹の葉を粉砕
し、該粉砕葉にヒノキ材やヒノキ葉またはヒバ材やヒバ
葉から抽出した精油を塗布し、さらに色素を混合する。
このように加工した粉砕葉を、不織布や木綿などの袋に
入れパックする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ヒノキやヒバ等の針葉樹の葉を用いた入浴剤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、浴槽内に入れて香りや色を楽しむための入浴剤として種々のものが 発売されている。例えば、硫酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの薬効成分に、 カミツレやラベンダーなどのハーブ類やレモンやユズなどの柑橘類または生薬な どの香り、および色素を混合した入浴剤が広く市販されている。

【０００３】 また、天然資源を活用した入浴剤として、例えば、不織布や木綿などの袋に生 薬を入れたり、ナイロンやビニールなどの網にヒノキ材を球状または柱状の小片 にしたものを入れたものが市販されている。

【０００４】 また、入浴剤ではないが、木製のヒノキ風呂においてヒノキ材より自然に出る 独特のヒノキの香りが日本人には大変好まれている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このように、化学的に生産された入浴剤と共に天然資源であるヒノキの香りの する浴槽が大変好まれているが、これはヒノキの香気成分であるカジノールやテ ルペンに精神安定作用や快適性増進作用があるためである。

【０００６】 しかしながら、前述のナイロンやビニールなどの網にヒノキ材を球状または柱 状の小片にしたものを入れた入浴剤においては香りが弱く、上記精神安定作用や 快適性増進作用を十分に感受することができない。しかも、ヒノキ材自体が貴重 な木材資源であるため、価格的に高価であるという欠点があった。

【０００７】 したがって、本考案は上記のような欠点を解決するために成されたものであり 、天然資源であるヒノキやヒバを活用し、しかも安価で香りも強い入浴剤を得る ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の入浴剤では天然資源であるヒノキやヒバな どの針葉樹の葉を粉砕し、該粉砕葉にヒノキ材やヒノキ葉またはヒバ材やヒバ葉 から抽出した精油を塗布し、さらに色素を混合する。このように加工した粉砕葉 を、不織布や木綿などの袋に入れパックする。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図を用いて詳しく説明する。図１は本考案の一実施例 を表す外観図である。

【００１０】 粉砕葉２は天然資源であるヒノキやヒバなどの針葉樹の葉を粉砕し、該粉砕葉 にヒノキ材やヒノキ葉から抽出したヒノキ精油またはヒバ材やヒバ葉から抽出し たヒバ精油を塗布し、さらに色素を混合して成る。このように加工した粉砕葉２ を、不織布や木綿などの袋３に約３０グラム入れパックする。

【００１１】 粉砕葉２は粉砕過程において細粉，中粉および荒粉などに分かれるがどのよう な粉を使用しても構わない。また、袋３は使用時において前記細粉が漏れ出ない 程度の細かい目を有するものとする。

【００１２】 色素は入浴を色により楽しむものであり、緑色または青色またはこれらを混合 した色素を粉砕葉２に混合するが、これは必須のものではなく混合しなくても構 わない。

【００１３】 上記のような入浴剤１を、標準的な約２００リットルの浴槽に１袋入れ湯中内 でよく揉み、香りおよび色素を出す。葉に予め塗布してある精油からは香りが急 速に発散され、葉自体からは徐々に発散されるため香りが持続する。

【００１４】 該香りの香気成分であるカジノールやテルペンには精神安定作用や快適性増進 作用があり、浴槽内の香りと共に着色された湯の色による相乗効果で森林浴気分 を十分感受することができ、疲労回復やストレス解消に効果的である。

【００１５】 なお、入浴剤１は天然資源を使用しているため、有害成分はなく人間に対する 悪影響は全く無く安全であり、浴槽にも悪影響を与えることはない。さらに、残 り湯で洗濯を行っても何ら問題はない。使用後は、水分を切ってそのままゴミと して廃棄することができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の入浴剤を使用すれば下記のような効果を奏するこ とができる。 天然資源であるヒノキやヒバなどの針葉樹の粉砕葉を使用するため、ヒノキ材 を使用する場合に比べ非常に安価である。 ヒノキ精油やヒバ精油を前記粉砕葉に塗布してあるので、香りが強くしかも長 時間持続する。 前記ヒノキ精油やヒバ精油に含まれる香りには精神安定作用や快適性増進作用 があるため、心地よく入浴することができストレス解消を計ることができる。 前記ヒノキ精油やヒバ精油に含まれるカジノールやヒノキチオールには抗菌作 用やＭＲＳＡに対する殺菌作用があるため、皮膚さらには浴槽自体に対して消毒 や殺菌効果がある。 天然資源を使用しているため、有害成分がなく安全である。 保湿効果があるので、湯上がり感がよく湯冷めしにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の入浴剤の一実施例を表す外観図であ
る。

【符号の説明】

１ 入浴剤 ２ 粉砕葉 ３ 袋

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１２月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 粉砕した針葉樹の葉を、該粉砕葉が漏れ
   出ない程度の目を有する不織布または木綿などの袋に入
   れてパックして成ることを特徴とする、針葉樹の葉を用
   いた入浴剤。
2. 【請求項２】 前記針葉樹の粉砕葉にヒノキ精油または
   ヒバ精油を塗布し、さらに色素を混合して成ることを特
   徴とする請求項１に記載の、針葉樹の葉を用いた入浴
   剤。
3. 【請求項３】 前記針葉樹の粉砕葉がヒノキまたはヒバ
   の葉であることを特徴とする請求項１および請求項２に
   記載の、針葉樹の葉を用いた入浴剤。