JP3048375U - 装飾パチンコ球 - Google Patents

装飾パチンコ球

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JP3048375U
JP3048375U JP1997010028U JP1002897U JP3048375U JP 3048375 U JP3048375 U JP 3048375U JP 1997010028 U JP1997010028 U JP 1997010028U JP 1002897 U JP1002897 U JP 1002897U JP 3048375 U JP3048375 U JP 3048375U
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JP1997010028U
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清一 松本
時恵 松本
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清一 松本
時恵 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステンレス鋼製の球に表面層を形成した遊戯
用のパチンコ球において、パチンコ球搬送用パイプや貯
球タンクなどの金属部材に対する攻撃性を弱め、しかも
見た目を美しくする。 【解決手段】 ステンレス鋼製の球本体1の表面に金め
っき層2を形成する。金めっき層2の厚さを0.03〜
0.5μにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、パチンコ遊戯に使われるパチンコ球、特に金色に装飾されたパチン コ球に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊戯では、遊戯中に、パチンコ球が釘や他のパチンコ球と頻繁に衝突 する。また、パチンコ球は給送用パイプを通して所定のパチンコ台に送られたり 回収されたりする。さらに、パチンコ球は、洗浄時に多数のものが同時に掻き回 される。これらのことから、パチンコ球には過酷な機械的な衝撃や磨耗に耐える 性質が要求される。
【0003】 そこで、従来のパチンコ球は、ローカーボンのステンレス鋼製の球本体の表面 に硬質クロムめっき層を湿式法によって形成していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、湿式法によってローカーボンのステンレス鋼製の表面に硬質ク ロムめっき層を形成することは面倒であり、また、クロムめっき層を形成したパ チンコ球は、硬いクロムめっき層が給送用パイプや貯球タンクなどの相手方部材 を攻撃してそれらの相手方部材に衝撃や摩耗を与え、それに伴って生じる粉塵が 室内に漂って人体に悪影響を及ぼすおそれもあった。そのほか、従来のパチンコ 球は、その表面に付着したゴミを取り除くための洗浄を頻繁に行うことを余儀な くされ、そのために、洗浄に伴う騒音発生回数が多いという問題があった。
【0005】 他方、特開昭63−309281号公報に見られるように、クロムめっき層の 剥離をできるだけ防ぐためにパチンコ球のクロムめっき層をセラミックスでコー ティングしたものが提案されている。しかしながら、ステンレス鋼製の表面にク ロムめっき層を形成した後、さらにその上をセラミックスでコーティングする作 業はきわめて煩雑で、価格も高くつくという問題がある。
【0006】 ところで、パチンコ球には、パチンコという遊戯に使われる性質上、外観の美 しさも要求される。現在汎用されているパチンコ球は、当初の表面光沢が銀色光 沢であってそれなりに美しいのであるが、その光沢は、経時によって早期に失わ れてしまうことが多い。また、近時では、パチンコ球の差別化を図るために、表 面のめっき層を金色(ゴールド)に仕上げたいという要求がある。
【0007】 パチンコ球の表面のめっき層を金色にするには、ステンレス鋼製に金めっきを 施せばよいのであるが、金は他の金属たとえばクロム等に比べて柔らかく展延性 を持つことから、過酷な機械的な衝撃が加えられるパチンコ球としては、ステン レス鋼製の表面に金めっきを施すことは適切でないと考えられ、そのようなこと はまったく行われていなかった。
【0008】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、球本体を形成するステンレス 鋼製を使う点で従来のパチンコ球と同様であるが、その表面のめっき層に工夫を 講じることによって、従来のパチンコ球に比べてその表面のめっき層が機械的な 衝撃を受けても剥離しにくく、しかも見た目に美しいパチンコ球を提供すること を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る装飾パチンコ球は、ステンレス鋼製の球本体の表面が金めっき層 で覆われている、というものである。このような装飾パチンコ球は、その表面に 金色光沢が付与されるので見た目に美しく、従来の銀色光沢のパチンコ球との差 別化を図りやすい。また、金めっき層を形成している金属層は、柔らかくて展延 性に富む金でできているので、この装飾パチンコ球が釘や搬送用パイプなどに衝 突したときに、金めっき層が釘や搬送用パイプを攻撃して粉塵を生じさせるとい った事態が起こらない。
【0010】 上記金めっき層は、その厚さが0.03〜0.5μであることが望ましい。金 めっき層の厚さが0.03μよりも薄いと、使用中の摩耗によってステンレス鋼 製の球本体の表面が早期に露出しやすい。金めっき層の厚さが0.5μよりも厚 いと、使用中や搬送中などに繰り返し加わる衝撃によって圧縮疲労が起こり、そ れに伴う疲労剥離を生じやすくなる。厚さが0.03〜0.5μであると、上記 したような球本体の表面の露出や疲労剥離が長期間に亘って生じず、しかも、初 期の金色光沢が長期間に亘って持続する。金めっき層の特に好ましい厚さは0. 1μである。
【0011】 上記金めっき層は湿式ドラムめっき法によって形成することができる。湿式ド ラムめっき法は、所謂電気めっきの原理を利用する方法である。すなわち、この 湿式ドラムめっき法においては、たとえばステンレス鋼を陽極に、電解液にKA u(CN)2 をそれぞれ用い、下地処理としてニッケルめっきを表面に施した所 定数の球本体を篭に入れて電解液中に吊るし、球本体を陰極とした状態でチャー ジすることによって行うことができる。この場合、下地としてのニッケルめっき 層の厚さは1〜2μ程度が適切である。この湿式ドラムめっき法によって発揮さ れる球本体を覆う金めっき層の硬さや表面色は、形成される金めっき層中の金成 分の量やその金めっき層に含まれるニッケル量などの影響を受ける。この方法に よれば、金めっき層を大量の球本体に対して容易かつ安価に形成することができ る。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施の一形態を示す装飾パチンコ球Aの正面図、図2は図1の X部を拡大した断面図である。この装飾パチンコ球Aにおいて、1はローカーボ ンのステンレス鋼製の球本体であり、その球本体1の表面が金めっき層2で覆わ れている。したがって、この装飾パチンコ球Aの表面は金色光沢を有している。 なお、球本体1には下地としてニッケルめっき層3が形成されており、このニッ ケルめっき層3の上に金めっき層2が形成されている。
【0013】 このような装飾パチンコ球Aは、その表面に金色光沢が付与されているので見 た目に美しく、従来の銀色光沢のパチンコ球と見比べると、その高級感などに雲 泥の差があった。金めっき層2を形成している金属層は、柔らかくて展延性に富 む金でできているので、この装飾パチンコ球Aがパチンコ台の釘や搬送用パイプ などに衝突してもその金属層に亀裂などが入りにくいため、金めっき層2が容易 に剥離したりすることがない。
【0014】 上記金めっき層2は、その厚さが0.03〜0.5μであることが望ましい。 金めっき層2の厚さが0.03μよりも薄いと、使用中の摩耗によってステンレ ス鋼製の球本体1の表面が早期に露出しやすい。金めっき層2の厚さが0.5μ よりも厚いと、使用中や搬送中などに繰り返し加わる衝撃によって圧縮疲労が起 こり、それに伴う疲労剥離を生じやすくなる。厚さが0.03〜0.5μである と、上記したような球本体1の表面の露出や疲労剥離が長期間に亘って生じない 。そのため、遊戯中に、装飾パチンコ球Aが釘や他のパチンコ球と頻繁に衝突し ても、装飾パチンコ球Aが給送用パイプを通して所定のパチンコ台に送られたり 回収されたり洗浄時に多数のものが同時に掻き回されて激しく擦れ合ったりして も、金めっき層2の剥離が起こりにくく、また、金めっき層2が磨耗により消失 しにくい。したがって、パチンコ球に要求される過酷な機械的な衝撃や磨耗に耐 える性質が十分に満足される。しかも、初期の金色光沢が長期間に亘って持続す る。
【0015】 さらに、金めっき層2は、クロムめっき層に比べてゴミを付着しにくい性質を 有しているので、金めっき層2で表面が覆われた装飾パチンコ球Aは、従来のパ チンコ球よりも洗浄回数を減らせることが可能になり、そのことが、洗浄に伴う 騒音の発生回数を減少させることに役立つ。
【0016】 上記金めっき層は上述した湿式ドラムめっき法によって形成することができる 。この方法を行う場合、その前処理で球本体1に含まれる炭素成分を全部取り除 き、しかもめっき浴で発生する泡部分を全部取り除くようにする。このようにし て球本体1の表面に金めっきを施すと、金めっき層2に泡が残らなくなって耐剥 離性が高まる。
【0017】
【実施例】
次に、本考案に係る装飾パチンコ球(考案品)と、球本体の表面にチタンコー ティングを施したパチンコ球(比較品)と、球本体の表面に硬質クロムめっき層 を形成したパチンコ球(従来品)とを、それぞれ、内径180mmのSUS30 4製の筒の中で1分間につき82回転させた場合の表面光沢の相違について目視 観察したところ、次のような相違が見られた。
【0018】 すなわち、考案品は、96時間経過後も、その表面光沢にほとんど変化が認め られず、当初の金色光沢がそのまま持続されているように見えた。これに対し、 比較品を48時間経過後に目視観察したところ黒ずんで輝きを失った状態になっ ていた。また、従来品を48時間経過後に目視観察したところ、観察前の銀色光 沢が、観察後には黒ずんで輝きを失っており、しかも表面に散点状の錆の発生が 見られた。
【0019】 以上の結果より、考案品は、比較品や従来品に比べると、きわめて長時間に亘 って当初の金色光沢が持続していることが判る。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、本考案の装飾パチンコ球は、表面の金めっき層が耐剥離性に優 れているので、遊戯中やパチンコ球の給送中、さらには洗浄中に多数のパチンコ 球が激しく衝突したり擦れ合ったりしても、金めっき層が容易に剥離して消失す るといった事態が起こりにくくなり、その結果、パチンコ球が発錆しにくくなる という効果がある。また、釘や搬送用パイプやタンクなどが金めっき層で攻撃さ れて粉塵を発生し、その粉塵で室内が汚れ、人体に悪影響を及ぼすおそれも少な くなる。
【0021】 また、金めっき層の金色光沢によって外観が美しくなって高級感が高まり、従 来のクロムめっき層を備えたパチンコ球との差別化を図り得るという利点がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態を示す装飾パチンコ球の
正面図である。
【図2】図1のX部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
A 装飾パチンコ球 1 球本体 2 金めっき層

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼製の球本体の表面が金めっ
    き層で覆われていることを特徴とする装飾パチンコ球。
  2. 【請求項2】 上記金めっき層の厚さが0.03〜0.
    5μである請求項1に記載した装飾パチンコ球。
  3. 【請求項3】 上記金めっき層の厚さが0.1μである
    請求項1に記載した装飾パチンコ球。
  4. 【請求項4】 上記金めっき層が湿式ドラムめっき法に
    よって形成されている請求項1、請求項2、請求項3の
    いずれかに記載した装飾パチンコ球。
JP1997010028U 1997-10-27 1997-10-27 装飾パチンコ球 Expired - Lifetime JP3048375U (ja)

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