JP3048299U - 植木鉢用給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、管理も容易な給水装置を実現
する。 【解決手段】 水を入れた容器部１１上に植木鉢１５を
設け、この植木鉢底部と水とを通水部材１９で結合し
て、毛管現象により、給水するようにする。この通水部
材を管部１７中に設けるようにして、通水部材として、
通常のティッシュペーパーを使用することができるよう
にし、汚れ等を生じても清掃することなく、簡単に新た
なものに交換することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、植木鉢に、長期間、安定的に水を供給する植木鉢用給水装置に関す る。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

従来より、植木鉢に、自動的に給水する装置は各種知られている。しかし、い ずれも構造が複雑であったり、汚れの除去等の管理に手数がかかるものである。 本考案は、簡単な構造で、管理も容易な給水装置を提供することを目的としたも のである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、水を入れた容器部上に植木鉢を設け、この植木鉢底部と水とを通水 部材で結合して、毛管現象により、給水するようにしたものである。さらに、こ の通水部材として、通常のティッシュペーパーを使用することができるようにし ている。このため、汚れにより通水部材の通水性が低下しても、清掃等をするこ となく、簡単に新たなものに交換することができる。

【０００４】

【考案の実施の形態】

すなわち、本考案は、内部に水を貯める容器部と、この容器部上に載せられ、 上に植木鉢を載せる蓋部と、下端が細くなるテーパ状となり、この蓋部から容器 部内に延びる管部と、この管部内に設けられ、ティッシュペーパー等よりなり、 上部が植木鉢の底部に接し、下部が容器部内の水に接し、水を毛管現象により植 木鉢に供給する通水部材と、前記容器部、蓋部又はこれらの間に形成され、容器 部内に空気を導入させる通気口からなる植木鉢用給水装置である。

【０００５】 通水部材としては、ティッシュペーパーが最も適するが、ペーパータオルや、 布、フェルト等の小片、あるいは綿、麻等の紐を使用することもできる。要する に、毛管現象により水を導くことのできるものであれば任意である。

【０００６】 さらに、容器部が、透明材よりなり、貯めた水の量を示す目盛りを有するもの とすると、水の消費量が分かるので便利である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示する実施例について具体的に説明する。

【０００８】 この給水装置１０において、容器部１１は、ガラス、プラスチック等よりなり 、内部に水を貯めることができる。この容器部１１の全体形状は、テーパ状とな り、成形時の型抜きが容易となり、また保管時に多数を重ねることができるよう になっている。さらに、この容器部１１は透明材よりなり、周面に目盛り１２を 有し、外から見るだけで内部の水の量が分かるようになっている。容器部１１の 内底面の中央部には、略円環状の突起１３が形成されている。

【０００９】 蓋部１４は、プラスチック等よりなり、略板状となり、容器部１１上に載せて 覆い、上に植木鉢１５を載せることができる。この蓋部１４の周囲部分は、テー パ状となり、容器部１１に載せるだけで、その口部に嵌合して、安定に保持され る。この蓋部１４の上面には、環状の突起１６が形成され、植木鉢１５の位置ず れを防止することができる。

【００１０】 管部１７が、蓋部１４の中央部から下方へ延びるよう、一体に形成されている 。この管部１７の先端は、蓋部１４を容器部１１に載せたとき、容器部内底面の 突起１３に嵌合し、蓋部１４を安定に保持させる。また、管部１７の先端には、 切り欠き部１８，１８が形成され、管部１７内に水が良好に導入されるようにな っている。この管部１７は、下端が細くなるテーパ状となり、蓋部１４とともに 全体の形状がテーパ状となり、成形時の型抜きが容易となり、また保管時に多数 を重ねることができるようになっている。

【００１１】 通水部材１９が、管部１７内に設けられる。この通水部材１９は、上述のよう に、ティッシュペーパ等よりなる。具体的には、ティッシュペーパ等を折り曲げ たり丸めたりして細長形状とし、管部１７内に差し込めばよい。なお管部１７は テーパ状となってので、容易に差し込むことができる。通水部材１９の長さは、 植木鉢１５を載せたとき、上端が植木鉢１５の底部に確実に接するように、やや 長めにして、植木鉢１５により多少潰される程度とするとよい。

【００１２】 通気口２０，…が、蓋部１４の突起１５の外周に形成され、ここから容器部１ １内に空気を導入させられる。

【００１３】 この給水装置１０は、以上の構成であり、次のようにして使用される。

【００１４】 容器部１１に水を入れ、蓋部１４を載せ、管部１７にティッシュペーパ等を差 し込んで通水部材１９とし、蓋部１４上に植木鉢１５を載せる。こうすると、毛 管現象により、植木鉢１５で消費した水分が自動的に容器部１１から供給される 。

【００１５】 容器部１１が透明で、目盛り１３により、内部の水の量が分かると、毎日の減 少量から何日間水を補給しないで済むかが分かる。

【００１６】 使用により、通水部材１９が汚れて通水しにくくなった場合は、他のティッシ ュペーパ等に交換すればよい。

【００１７】

【考案の効果】

本発明の植木鉢用給水装置は、上述のように、基本的に容器部と、管部を有す る蓋部との２の部品を単に重ねただけの構成であり、しかも、これら部品はいず れも単純な形状であるので、使用時は勿論、製造時、保管時にも、取り扱いに極 めて便利である。特に使用により汚れた場合等の清掃も、単に水洗いをするだけ でよく、手間は最小限となる。また、通水部材も、汚れたり、劣化した場合に、 清掃等をする必要はなく、手近にあるティッシュペーパ等を用いて交換するだけ でよいので、管理は著しく簡便となる。

【００１８】 さらに、容器部を透明とし、目盛りを設けて、水量が分かるようにしておくと 、毎日の減少量から、容器部への水の補給時期が分かるので、旅行等で長期間放 置する場合の対応に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】同例の正断面図である。

【符号の説明】

１０…植木鉢用給水装置、１１…容器部、１２…目盛
り、１３…突起、１４…蓋部、１５…植木鉢、１６…突
起、１７…管部、１８…切り欠き部、１９…通水部材、
２０…通気口。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に水を貯める容器部と、この容器部
   上に載せられ、上に植木鉢を載せる蓋部と、下端が細く
   なるテーパ状となり、この蓋部から容器部内に延びる管
   部と、この管部内に設けられ、ティッシュペーパー等よ
   りなり、上部が植木鉢の底部に接し、下部が容器部内の
   水に接し、水を毛管現象により植木鉢に供給する通水部
   材と、前記容器部、蓋部又はこれらの間に形成され、容
   器部内に空気を導入させる通気口からなる植木鉢用給水
   装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 容器部が、透明材よりなり、貯めた水の量を示す目盛り
   を有する植木鉢用給水装置。