JP3048147U - パステルカラー調ファッション性生地 - Google Patents

パステルカラー調ファッション性生地

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JP3048147U
JP3048147U JP1997007994U JP799497U JP3048147U JP 3048147 U JP3048147 U JP 3048147U JP 1997007994 U JP1997007994 U JP 1997007994U JP 799497 U JP799497 U JP 799497U JP 3048147 U JP3048147 U JP 3048147U
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colored
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JP1997007994U
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二三男 柴田
冨美夫 殿森
雅 幅岸
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Urase Co Ltd
Teijin Ltd
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Urase Co Ltd
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の繊維素材の表面テキスチュアの概念を
超越した特異な外観と審美的色調とを兼備し、よりファ
ッション性の高められた生地を提供する。 【解決手段】 有彩色に捺染された布帛の捺染面側に、
樹脂に担持された燐片状のアルミニウム粒子の皮膜を形
成し、更に該皮膜上に樹脂に担持されたガラスビーズ粒
子の皮膜を設けることによりパステルカラー調ファッシ
ョン性生地とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、パステルカラー調のファッション性生地に関し、更に詳しくは有彩 色の捺染部から、染料固有の原色がマイルドなパステルカラー調に映えて見える ファッション性生地に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料分野において、素材の色調や外観(テキスチュア)に対する消費者の要求 は多種多様である。特に昨今はスポーツ関連の衣料は、その華やかなファッショ ン性を呈することから運動時に着用というコンセプトを越え一般に街着いわゆる カジュアルウェアとしても重用されている。
【0003】 唯、これまでのスポーツ衣料における色調は殆んどが染料ないし顔料の持つ固 有の色調を反映させようとするものであった。その延長線上では素材繊維の(光 )屈折率よりも低い屈折率を有する物質(シリコン、アクリレート系の樹脂)の 皮膜を設けることにより、色の深色化、鮮明化向上が図られてきた。
【0004】 この場合、素材を着色する手段として、マルチカラー効果を簡単に与え得る捺 染技術は、該素材のファッション性を一段と高める。しかも、この場合もそれぞ れの染料の色相がそのまま映えるのみであり、色相の微妙な変化による審美的彩 色効果を要求する声も一部には聞かれるのが現状である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、由来の繊維素材の表面テキスチュアの概念を超越した特異な外観と 審美的色調とを兼備し、よりファッション性の高められた生地を提供しようとす るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案によれば、有彩色に捺染された布帛の捺染面側に、樹脂に担持された燐 片状のアルミニウム粒子の皮膜が形成され、更に該皮膜上に樹脂に担持されたガ ラスビーズ粒子の皮膜が設けられていることを特徴とするパステルカラー調ファ ッション性生地が提供される。
【0007】 以下、本考案は添付図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係るパステルカラー調ファッション生地の部分拡大側断面図 であり、該図において、1は捺染布帛、2は布帛1上に有彩色に捺染された着色 部、3は樹脂4に担持された(通常は透明性のものを用いる)燐片材のアルミニ ウム粒子5(以下Al粒子と称する)の皮膜、6は樹脂7に担持されたガラスビ ーズ粒子8の皮膜である。
【0008】 以上のような構成を採ることにより、本考案では、単なる捺染布帛とは異な って、Al粒子皮膜、ガラスビーズ皮膜の存在が生地の外観をして装飾的、意匠 的効果を表現してファッション性を高め、さらにAl粒子皮膜の介在が捺染布 帛の着色部の色調(相)を隠蔽するにも拘らず、上部のガラスビーズが入射光の 集束効果を強調する結果、入射光の一部は着色部に到り、着色部とAl粒子の色 相とが混然一体となって新規なパステルカラー調を呈する。 ものである。
【0009】 ここで、布帛としては、織物、編物、不織布等特に制限はなく、また素材原糸 も合成繊維、天然繊維の如何を問わない。
【0010】 この布帛は通常多色に捺染される。周知のように灰色ではパステルカラー調の 効果はない。勿論、多色の捺染部がある限り、部分的に灰色の捺染部が共存して いてもよい。肝要なことは、皮膜形成後の捺染部の着色濃度の変化(ΔL)、す なわち捺染時のL値に対しての増分(ΔL)であり、これが30以下であること が好ましい。これは、ガラスビーズによる光の集束効果により、Al粒子皮膜の 間を屈折しつつ着色部に到達した入射光に呼応して色を認識させるのに必要な値 である。
【0011】 布帛の捺染面側には、ポリウレタン、ポリアクリレートなどの樹脂に担持され たAl粒子皮膜が形成される。この皮膜は、色相の面から言えば、Alの色相と 捺染部の有彩色との相乗効果によるパステルカラーの表現に寄与する。
【0012】 この皮膜の厚さ(Ta)は面常5〜30μmの範囲にあればよい。また用いる Alの平均粒子径も5〜60μmの範囲にあればよい。さらに、樹脂中の濃度( 重量%)は3〜25%の範囲にあればよい。
【0013】 このAl粒子皮膜上には、さらにガラスビーズ粒子の皮膜が設けられる。この ガラスビーズも前述の樹脂に担持された形で皮膜を形成する。皮膜厚み(Tg) としては30〜100μmの範囲にあればよい。また、用いるビーズの粒子径も 30〜60μmの範囲にあればよい。さらに樹脂中のビーズ濃度(重量%)は6 0〜80%の範囲にあることが適当である。
【0014】 このガラスビーズについて重要なことは、例えばビーズ底面(Al粒子皮膜と 接する面)に、入射光の再帰性を強調するような処理(例えば金属蒸着処理)を 施してならないことである。したがってこのビーズはそのままの状態で(つまり 再帰性が最も低い状態で)用い、これによりレンズ同様、集光効果を上げて入射 光を着色部に到達させる必要がある。
【0015】 さらに、各皮膜における、Al粒子の重量(Wa)とガラスビーズの重量(W g)との割合もパステルカラーの表現という面から重要であり、Wa/Wgが1 :15〜1:50の範囲にあるのが好ましい。ガラスビーズの量が相対的に低く なると、ガラスビーズ全体としての集光効果が得られ難く、色相として認識し得 るパステルカラーが発現しなくなるし、逆にこの量が多くなると、ガラスビーズ 特有のギラツキが重畳しはじめるので、優雅なパステルカラーの発現が困難にな る。
【0016】 同様のことは、Alの皮膜厚さ(Ta)とガラス粒子皮膜(Tg)との関係に ついても言え、一般にはTa/Tgが1:1〜1:10の範囲にあることが好ま しい。ここで、Al粒子の大きさも重要であり、その平均粒子径が10〜30μ m程度のものがパステルカラーを表現する上で好ましい。
【0017】 本考案の生地を作成するに当っては、通常の捺染手段により所望の色柄をつけ た布帛に樹脂に夫々Al粒子およびガラスビーズを分散させた融液または溶媒溶 液を布帛の捺染面側に準じ塗布、乾燥すればよい。
【0018】
【実施例】
ナイロン長繊維(80de/685fil)からなる目付70g/m2 の布帛 の一面に、DianiX Black HG-FSを10重量%含む糊剤を用いて黒色に、Sumikaro n Brilliant Red SEBGL を7%とSumikaron Rubine S-2GLを0.5%含む糊剤を 用いて赤色に、さらにTerasil Brilliant Blue 2G を6%とForon Brilliant Bl ue SR を1%含む糊剤を用いて青色に捺染して捺染基布を作成した。
【0019】 次いで、この捺染面上に、平均粒子径が15μmのAl粒子を分散させたポリ ウレタンのDMF溶液(Al粒子濃度:3重量%)をナイフコーティング方式に より塗布・乾燥し、膜厚が11μmのAl皮膜を形成した。最後に該Al皮膜上 に、平均粒子径が50μmのガラスビーズを分散させたポリウレタンのDMF溶 液(ガラスビーズ濃度:38重量%)を塗布・乾燥して膜厚が64μmのガラス ビーズ皮膜を設けた。
【0020】 この生地は外観、色相に以下のような特徴が見受けられ、これまでに見受けら れなかった、新しいコンセプトのファッション素材であった。 また、色相については以下のとおりであった。 ΔL値 L値(捺染布帛自体のL値) 黒色部 21.4 21.4 青色部 7.5 45.5 赤色部 6.0 46.9
【0021】
【発明の効果】
本考案によれば、捺染布帛に光学的に特異な挙動を呈するAl粒子皮膜および ガラスビーズ皮膜を設けたので、衣料素材として意匠的外観を呈し且つこの外観 にパステルカラー調色調が加味されて全体として審美的外観を呈し、新たなファ ッション性素材が提供される。
【0022】 さらに見逃してならないのは、これまでの色相が昼間の太陽光、可視光を前提 としたものであったが、夜間には例えば自動車のヘッドライトの光がこの素材に 当ったとき、素材が発光し運転者に人の存在を認識させることである。これは該 素材に光の再帰性(ガラスビーズを通じた入射光がAl粒子に当ってそのまま再 反射する)が残存していることに因る。その結果、夜間では発光というファッシ ョン性が加味されると同時に人命の安全性も確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパステルカラー調ファッション性生地
の側面図。
【符号の説明】
1 捺染布帛 2 捺印による着色部 3 アルミニウム粒子皮膜 4 透明性樹脂 5 アルミニウム粒子 6 ガラスビーズ粒子の皮膜 7 透明性樹脂 8 ガラスビーズ粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 幅岸 雅 福井県鯖江市神中町2丁目7番40号 ウラ セ株式会社内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有彩色に捺染された布帛の捺染面側に、
    樹脂に担持された燐片状のアルミニウム粒子の皮膜が形
    成され、更に該皮膜上に樹脂に担持されたガラスビーズ
    粒子の皮膜が設けられていることを特徴とするパステル
    カラー調ファッション性生地。
  2. 【請求項2】 捺染部の染色濃度の変化(ΔL)が、3
    0以下である実用新案登録請求の範囲第1項記載のパス
    テルカラー調ファッション性生地。
  3. 【請求項3】 燐片状アルミニウム粒子の皮膜厚さ(T
    a)が5〜30μmの範囲にある実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のパステルカラー調ファッション性生地。
  4. 【請求項4】 燐片状アルミニウム粒子の平均粒子径が
    5〜60μmの範囲にある実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のパステルカラー調ファッション性生地。
  5. 【請求項5】 ガラスビーズ粒子の皮膜厚さ(Tg)が
    30〜100μmの範囲にある実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のパステルカラー調ファッション性生地。
  6. 【請求項6】 ガラスビーズ粒子の平均粒子径が30〜
    60μmの範囲にある実用新案登録請求の範囲第1項又
    は第5項記載のパステルカラー調ファッション性生地。
  7. 【請求項7】 皮膜中の、燐片状アルミニウム粒子の重
    量(Wa)とガラスビーズ粒子の重量(Wg)との重量
    比(Wa/Wg)が1:10〜1:100の範囲にある
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のパステルカラー調
    ファッション性生地。
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