JP3048059U - 軽トラック利用の除雪車

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(57)【要約】【課題】本考案は、軽トラックの前面に排雪板を取付け
た小廻りの利く除雪車であって裏道や駐車場等の除雪に
便利に使用する。【解決手段】軽トラックＡの前面に油圧装置３によって
上下動するアーム２の先端に排雪板１を設け、荷台５に
重り４を搭載した構成とする。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、軽トラックの前面に排雪板を取りつけた小廻りのきく除雪車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

冬期国道などの道路の除雪には大形の排雪板を装置した除雪車で除雪作業を行っている。しかし、この大形の除雪車は除雪能力は高いが大形であるため道路幅の広い国道等ではその除雪能力がきわめて有効に発揮できるが道幅の狭い裏道や駐車場等での使用は不可能であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このためこのような場所では近くの住民が外に出て雪掻きを行っているが思うようにはいかず車は雪道を走らざるを得ず、また駐車場では管理人がスノーダンプやコップなどを使って除雪を行っているのが現状であって色々な困難が伴う原因となっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

考案者はこのような従来の除雪作業の困難さを解決するため鋭意研究を重ねた結果本考案に到達したものであって、本考案は小廻りの利く軽トラックを利用し、この軽トラックの前面に排雪板を装着し、これによって裏道や駐車場の除雪作業を円滑かつ完全に行うことができるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図面により本考案の実施の形態を説明すると図は本考案の前面に排雪板（１）を装着した軽トラックＡの側面図を示すものである。

【０００６】

【実施例】

図においてＡは軽トラックであり、この軽トラックＡの前面に長さ１．８ｍ、巾０．５ｍの排雪板（１）を取付ける。この排雪板（１）の作動はトラック荷台（５）に取付けたブラケットを利用し、左右に長さ２．３ｍのアーム（２）によって油圧シリンダー（３）の操作で上下させる。

【０００７】又排雪板（１）をアーム（５）の油圧シリンダーの作動によって左右に自由に作動させることによって排雪を右、左に排除することが可能であり、この油圧シリンダーの作動はエンジンよりＶベルトを介してオイルポンプを駆動させ、ポンプ圧力（５０〜７５ｋｇ／ｃｍ）で作動させる。

【０００８】さらに本考案の軽トラックは前面に設けた排雪板が重いので車体後部が浮いて走行が不安定になるため荷台後部に９０ｃｍ×９０ｃｍ高さ１５ｃｍのセメントブロック（約２００ｋｇ）を搭載させて除雪作業時のスリップを防止することとする。

【０００９】なお、この軽トラックの除雪装置は装脱自在であって冬期は除雪車として利用するが普段は取外してトラックとして使用し、または取付けたまま土木用の車輌としても使用が可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の軽トラックを利用した除雪車は上述のように軽トラックの前面に排雪板を設けたもので軽トラック自体が小廻りが利くため裏道や駐車場での除雪がし易くなり、苦労を重ねて来た除雪作業がなくなり安全でしかも事故の発生を未然に防げるという除雪作業上の効果が発揮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の排雪板を前面に設けた除雪車の側面図

【符号の説明】

（１）…除雪板（２）…アーム（３）…油圧装置（４）…重り（５）…トラックの荷台Ａ…軽トラック

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】軽トラックＡの前面に油圧装置（３）によ
って上下動するアーム（２）の先端に排雪板（１）を設
け、荷台（５）の後部に重り（４）を搭載したことを特
徴とした軽トラックを利用した除雪車。