JP3047994B2 - 図面管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水道，ガスの配管系統や電気，電話の配線系
統などの施設図面をディジタル情報化して管理する図面
を管理装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、水道，ガス，電気，電話などの配管，配線系統
などの施設の状況管理を紙やポリエステルフィルムに描
いた図面を用いて行なっている。この際、施設に変更が
生じると図面を修正することを必要とする。図面の修正
作業は総て人手により行なわなければならず、多くの労
力および時間を要すると共に誤記の生ずる割合が高いと
いう問題点を持っている。この問題点を解決するため、
例えば特開昭63−254565号公報に記載されてるように施
設図面をディジタル情報化して管理することが提案され
ている。施設図面をディジタル情報化して管理するには
ファイル装置に記憶されている多数の施設図面（地形
図、系統図、シンボル図など）をディスプレイ装置にモ
ニタ表示して行なっている。また、管路データベースを
構築するのに必須である属性情報と図面情報の論理結合
作業や図面の修正作業もディスプレイ装置に表示して対
話操作により行なっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来給水メータ口径，使用者名，住所などの給水装置
属性情報と水栓番号，家枠，給水メータ等の図面情報を
論理結合する際人間がCRT画面を目視しながらキーボー
ドやポインティングデバイスを指示し行なっていたため
結合に多くの時間を要していた。

本発明は上記点に対処して成されたもので、その目的
とするところは属性情報とこれに結合が必要な図面情報
の論理的結合を文字の照合を誤接合することなく接合作
業の効率を良くできる図面管理装置を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、図面上の水栓番号などの
属性との結合が必要な文字データと属性情報内の同一情
報を照合することにより自動結合し、この図面上の結合
された文字データに近傍で属性との結合が必要な図形デ
ータを検索自動結合するものである。

〔作用〕

図面上の水栓番号などの属性との結合が必要な文字デ
ータと給水装置属性情報の自動結合は図面上の文字デー
タと同一情報を属性情報から検索し文字データに割り付
けてある一貫番号と属性情報の一貫番号をグルーピング
ファイルへ登録する。また、結合された文字データと一
対一対応している属性との結合が必要な図形データ図形
特徴や所属階層から検索自動結合する。この図形データ
の結合は複数候補が見つかる可能性があるため候補図形
データを強調表示し該当図図でないときは次候補を検索
強調表示する。これにより図形と属性情報の誤結合がな
くなり結合作業の効率も良くなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第２図は本発明の一実施例を示す基本構成図である。

第２図において、ファイル装置203には施設図面デー
タが格納されている。施設図面データは地形図や管路図
などの図形データと図形に関係する町名，個人名，管理
口径，管種などの、文字・数値で表現される属性データ
とがある。格納されている図形データは紙に書いた図面
を一定間隔でスキャンして読み取りデータの濃淡に応じ
て濃淡階調化し、ディジタル画像を得てコード化したデ
ータを得る図面入力装置204から入力する。施設図面は
第３図（ａ）に示すように複数図面から成り、各々分割
して図形データファイルを作る。図形データは第３図
（ｂ）のように直交座標系で示され、図面サイズでその
X,Y軸方向の長さX₀，Y₀が決まる。これらの図形データ
は第４図（ｂ）〜（ｄ）のように道路，家枠，管路と階
層分離したデータ記憶構造となっている。これらのデー
タを必要に応じて各階層を重ね合わせ第４図（ａ）のよ
うな図形データにする。一方、属性データはキーボード
206またはフロッピーディスクなど一括してデータを入
力できるデータ入力装置208を用いてファイル装置203へ
入力する。オペレータがマウス207を操作してディスプ
レイ装置（CRT）205上に図面を表示するには、まずオペ
レータがマウス207を操作してCRT画面上に表示してある
機能選択用のアイコンヘカーソルCUを移動して指定す
る。「図面読出し」のアイコンを指定すると、中央処理
装置（CPU）201はファイル装置203から該当の図面デー
タ（図形データとその属性データ）を検索しメイメモリ
202に一時格納する。メインメモリ202は画面データの検
索や編集などの処理を実行するためのプログラムや処理
中のデータを記憶する働きをする。メインメモリ202に
一時記憶している図面データはCRT205の表示領域である
有効表示座標にあわせて、CPU201でデータ編集された後
にCRT205に表示される。オペレータはこの表示画面によ
り目的の図面内容を知ることができる。なお、細かな部
分を把握するには部分拡大して表示する。このためには
例えばマウス207によりカーソルCUを移動させてCRT表示
領域から矩形の任意領域を対角線上の両端で指定して任
意倍率に拡大あるいは縮小させる。具体的にはメインメ
モリ202に格納されている該当図面データの一部をCPU20
1を介して拡大・縮小編集しCRT205に表示する。

次に、図面上の水栓番号，家枠，給水メータの図形情
報と給水装置属性情報の論理結合処理について説明す
る。

第１図は本発明の実施例の要部を示すもので、CPU201
の図形属性自動結合処理の一例を示した図である。

第１図においてディスプレイ表示面101は目的の図面
を検索修正するための機能選択をするマウス操作用アイ
コン領域102、マウス操作により結合された図形を強調
表示する図面表示領域103、及び属性や一覧表を表示す
る属性表示領域104からなる。マウス207は、マウス操作
用アイコン領域102からの機能選択と図面表示領域103に
表示された図面の位置の指示に用いられるキーボード20
6は属性の変更に用いられ、マウス207,キーボード206か
らの入力はCPU201内の操作入力部111に取り込まれる。
ファイル装置203内には、図面ファイル121,属性ファイ
ル122,グルーピングファイル123が格納されている。こ
れらファイルの構成を第5,6図を用いて説明する。図面
ファイル121は、例えば第６図の図面データのように図
形整理番号、座標位置、文字データであり、線図形デー
タの場合には線の構成点を格納しておく。属性ファイル
122は、第５図（ａ）に示すように配水管、給水装置な
どのように同じ属性内容を持つ施設単位分割したファイ
ルで管理されており、各施設の属性データが表形式で格
納されている。グルーピングファイル123には第５図
（ｂ）に示すように属性と図形の対応関係を図面Noと該
当図面内の図形に対する一貫Noである図形No（図形整理
番号）に対して、対応する属性ファイル名と該当属性フ
ァイル内でのレコードNo（属性整理番号）が対応表の形
式で格納されている。したがって、第６図に示す通り図
面データからの属性データの検索、属性データからの図
面データの検索を可能とする。

図面上の水栓番号，家枠，給水メータの図形情報と給
水装置属性情報の論理結合処理はCPU201で次のような手
順で行なう。この場合、初めてマウス207を用いてアイ
コン領域102上から「自動結合」を選択する。この選択
指示は操作入力部111に入力され水栓番号−属性結合処
理部112で図面上の水栓番号と給水装置属性を自動結合
する。水栓番号−属性結合処理部112は、属性検索部11
4、図面検索部113、およびグルーピング登録検索部115
を起動し、現在表示されている図面の図面番号からその
図面にある給水装置属性データを属性ファイル122から
検索し、メインメモリ202に格納する。グルーピング登
録検索部115は、これらの情報を照合し水栓番号情報が
同一であればグルーピングファイル123に図形整理番
号、属性整理番号を登録する。強調表示処理部118へそ
の図形整理番号を知らせ強調表示を行なう。

図面上の水栓番号と給水装置属性の自動結合処理後、
近傍図形結合処理部116において給水装置属性情報と図
面上の家枠、給水メータの自動結合を行なう。以下第７
図により近傍図形結合処理部116を説明する。第７図
（ｂ）の属性ファイル122内の水栓番号「５」の給水属
性情報と同図（ａ）の図面上の図形「５」は既にグルー
ピングファイル123により論理結合されているものとす
る。この図面上において属性ファイル122内の給水装置
属性と家枠、給水メータも水栓番号と同様に論理結合す
る必要があり、近傍図形結合処理部116は図面検索部113
を起動し属性検索部114により検索された既結合の水栓
番号図面データの中心座標よりある特定の半径範囲ｒ内
で図形の特徴やその図形の所属階層から検索を行う。こ
こで半径ｒは図面の密度やオペレータの経験から判断し
決定する。また、検索範囲は、円領域のほかに矩形領域
範囲とし検索処理時間を短縮できる。検索された図形
は、その図形整理番号により強調表示処理部118で強調
表示し、オペレータが視覚認識し結合是非を判断し、マ
ウス207からオペレータの意志を伝え、グルーピング登
録検索部115において検索図形の図形整理番号と給水装
置属性の属性整理番号をグルーピングファイル123に登
録する。また、検索図形に複数候補が存在する場合も同
様に、マウス207により選択指示する。近傍図形結合処
理部116は、以上の動作を図面内のすべての給水装置属
性に対し行う。

第８図は水栓番号図面データの中心座標よりある特定
の半径範囲ｒ内で図形の特徴やその図形の所属階層から
検索を行いCRT205に強調表示した例である。太線が強調
した箇所であり、検索領域内に給水メータが２個存在し
た時に同図（ａ）を表示し、オペレータがマウス207を
用いて選択し違う場合には同図（ｂ）の様に次候補を強
調表示する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、図面上の水栓番号など
の属性との結合が必要な文字データと属性情報内の同一
情報を自動結合し、結合された文字データに近傍で属性
との結合が必要な図形データを検索結合することにより
キーボードやポインティングデバイスを使わずに図形と
属性の結合作業が行なえるため効率が良く大巾な時間短
縮が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の要部を示す構成図、第２図
は本発明の一実施例を示す全体構成図、第３図はファイ
ル装置に格納されている図面構成と図形座標位置の関係
を示す図、第４図は図形データの階層構成図、第５図は
属性ファイルとグルーピングファイル構成の一例を示す
図、第６図は図面データ、属性データとグルーピングフ
ァイルの内部関係を示す図、第７図は図面データと属性
データの関係を示す図、第８図は結合図形強調表示例を
示す図である。 101…ディスプレイ表示面、102…アイコン領域、103…
図面表示領域、104…属性表示領域、111…操作入力部、
112…水栓番号−属性結合処理部、113…図面検索部、11
4…属性検索部、115…グルーピング登録検索部、116…
近傍図形結合処理部、117…表示編集部、118…強調表示
処理部、121…図形ファイル、122…属性ファイル、123
…グルーピングファイル、201…CPU、202…メインメモ
リ、203…ファイル装置、204…図面入力装置、205…CR
T、206…キーボード、207…マウス、208…データ入力装
置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06T 1/00 G06F 17/50 G06F 17/60 ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ) 特許ファイル（ＰＡＴＯＬＩＳ)

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】施設全体の施設図面を管理領域単位毎に複
   数に分割しディジタル情報として格納すると共に図形毎
   の属性情報を格納する第１格納手段と、該第１格納手段
   に格納すべき分割施設図面情報を入力する図面入力装置
   と、前記第１記憶手段に格納すべき属性情報を入力する
   データ入力装置と、前記第１記憶手段に格納されている
   必要とする分割施設図面情報と属性情報または前記図面
   入力装置から与えられる分割施設図面情報を一時記憶す
   る第２記憶手段と、該第２記憶手段に記憶された分割施
   設図面情報の一部あるいは全部さらには分割施設図面情
   報と属性情報をモニタ表示するディスプレイ装置と、前
   記第１記憶手段から前記第２記憶手段に一時記憶させる
   分割施設図面の位置座標と前記第２記憶手段から前記デ
   ィスプレイ装置にモニタ表示させる分割施設図面の位置
   座標および前記ディスプレイ装置に分割施設図面を表示
   する図面表示手段と、該ディジタル処理装置は、図面情
   報と属性情報の論理的結合を記憶する論理記憶手段と、
   属性情報とこれに論理的な結合が必要な分割施設図面上
   の図形情報を文字照合や施設図面上でのある半径領域か
   ら図形をその特徴により検索、結合する検索結合手段
   と、これら各手段ならびに装置の制御を司るディジタル
   処理装置を具備したことを特徴とする図面管理装置。
2. 【請求項２】請求項１において、属性情報とこれに論理
   的な結合が必要な分割施設図面上の図形情報を矩形領域
   範囲で図形の特徴から検索、結合する特徴検索結合手段
   を設けたことを特徴とする図面管理装置。
3. 【請求項３】請求項１において、結合図形候補を強調表
   示する強調表示手段と、結合対象図形でないときに次候
   補を検索する次候補検索手段を設けたことを特徴とする
   図面管理装置。