JP3047755B2 - 液体用紙容器の飲口部構造とその製造方法 - Google Patents
液体用紙容器の飲口部構造とその製造方法Info
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D5/00—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
- B65D5/42—Details of containers or of foldable or erectable container blanks
- B65D5/70—Break-in flaps, or members adapted to be torn-off, to provide pouring openings
- B65D5/708—Separate tearable flexible elements covering a discharge opening of a container, e.g. adhesive tape
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Description
構造とその製造方法に関するものである。
ープの引き剥ぎによって飲口部の開封が行える形式の容
器がある。そしてこのタイプの紙容器では飲口となる透
孔の内周端面に内容物が染み込まないようにする点に工
夫を要し、数々の提案がなされている。その一つとして
特公平6−49496号があり、その構成を図2に示し
た。この技術において、飲口部1は、基材(紙材)2を
所定形状の孔として貫通させて透孔3を得、さらに、基
材2の容器外方側片面4及び容器内方側片面5に熱可塑
性樹脂材などをラミネートして外耐水層6、内耐水層7
を形成して、その外内の耐水層6,7の前記透孔3にお
ける貼着部8に飲口9を空けるようにしている。そして
外耐水層6にタブテープ10が剥離可能にして貼り合わ
せられるようにしていた。
て図3に示すように、窓貼りフィルムを利用する飲口部
の構造も提案されている。この技術の飲口部1にあって
は、基材2の容器外方側片面4と容器内方側片面5に外
耐水層6、内耐水層7がラミネート成形された後に、打
ち抜きにより外耐水層6、基材2、内耐水層7を貫通す
る透孔3を得ていて、これに外耐水層6側及び内耐水層
7側から透孔3を覆うようにして窓貼りフィルム11,
11を貼り合わせ、前記透孔3内での貼り合わせ部分に
飲口9を空け、これを上記と同様にタブテープ10によ
り覆う構成となっていた。なお、上記耐水層は合成樹脂
材や金属箔などが選択されて積層された層構成を有し
て、それら素材の選択により、耐水性、遮光性、ガスバ
リヤ性などの機能が付与されている保護層となるもので
ある。
耐水層を透孔内にて貼り合わせ、これに飲口を空けてか
らタブテープを貼り合わせる構造としたもの(図2)で
は、ラミネートによって貼り合わされた耐水層同士で透
孔の内周端面を覆っているため、耐水層間のシールが不
完全となり易く、貼り合わせ部分に生じた隙間から内容
物が透孔の内周端面に浸透し易い。また、基材にラミネ
ートする部材には酸素バリヤ性、フィルム強度の関係か
らアルミ箔、延伸ポリエステルフィルムが積層された積
層フィルムが用いられてこれを基材に対してラミネート
しているが、一般的にそれらの部材同士では熱シール性
が低く、このため、熱可塑性樹脂を前記の積層フィルム
に積層させたものとしておく必要があり、その熱可塑性
樹脂層を設けることにより積層フィルム全体の層構成が
複雑な構成となる問題がある。
孔を空け、その透孔に窓貼りフィルムを貼り付けて飲口
を形成し、タブテープを貼り付けるようにしたもの(図
3)では、窓貼りフィルムと耐水層とのシール性、及び
窓貼りフィルム同士のシール性をその窓貼りフィルム側
の構成にて適正なものにすることができるものの、飲口
部を構成している部材が多くなり、その飲口部の構造が
複雑になるという問題がある。また、両面に窓貼りフィ
ルムをシールするため、その窓貼りフィルムのシール位
置の見当精度を高くしなければならないという問題もあ
る。
ィルムを用いながら飲口部の構造を簡単なものとすると
ともに、基材透孔の内周端面を適正に覆うようにするこ
とを課題とし、基材透孔の内周端面に内容物が染み込ま
ない飲口部を容易に得られるようにすることを目的とす
る。
してなされたもので、基材と該基材の容器外方側片面に
積層された外耐水層とを貫通してなる透孔の内方に、基
材の容器内方側片面に積層された内耐水層が透孔内方に
張出し、かつ前記透孔より小径にしてなる内耐水層透孔
と、前記外耐水層の透孔周りに貼着された窓貼りフィル
ムが前記透孔内方に張出し、かつ前記透孔より小径にし
て、前記内耐水層透孔と対応してなる窓貼りフィルム透
孔とを配置し、前記内耐水層透孔と前記窓貼りフィルム
透孔との内縁相互を貼り合わせてなる飲口が透孔の内方
側に設けられ、かつ前記内縁相互の貼り合わせにより透
孔内周端面が覆われ、前記窓貼りフィルムにタブテープ
を剥離可能に貼着して、該タブテープにより前記飲口が
覆われていることを特徴とする液体用紙容器の飲口部構
造を提供して、上記課題を解消するものである。
側片面に外耐水層をラミネート形成した後に基材と外耐
水層とを貫通する透孔を空け、前記透孔が空けられた基
材の容器内方側片面に内耐水層をラミネート形成し、透
孔に表出する前記内耐水層から透孔周縁の前記外耐水層
にかけて、透孔より大形の窓貼りフィルムを貼着し、こ
の窓貼りフィルムと内耐水層により透孔の内方側に貼着
部を形成し、前記窓貼りフィルムと前記内耐水層との貼
着部領域内に、窓貼りフィルムと内耐水層とを貫通する
飲口を空け、前記窓貼りフィルムにタブテープを剥離可
能に貼着して、該タブテープにより前記飲口を覆うこと
を特徴とする液体用紙容器の飲口部の製造方法であり、
この製造方法を提供して上記課題を解消するものであ
る。
なる透孔の内周端面が、内耐水層の透孔側張り出し部分
と、窓貼りフィルムの透孔側張り出し部分との貼り合わ
せによって覆われ、基材の内周端面に内容物が染み込ま
ないようになる。そして透孔の内方側に位置する飲口が
タブテープにより覆われており、このタブテープを引き
剥ぐことによって飲口が表れ、飲口部が開封される。
施例に基づいて詳細に説明する。なお、図2または図3
に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してそ
の説明を省略する。本発明における飲口部1の構造にあ
っては、図1に示すように、基材(紙に代表される繊維
構造物)2と該基材2の容器外方側片面4にラミネート
成形された外耐水層6とを貫通して、透孔3が設けられ
ている。その透孔3の内方には、内耐水層7が透孔3の
内方に張出して、その透孔3より小径にしてなる内耐水
層透孔12が配置されているとともに、前記外耐水層6
の透孔周りに窓貼りフィルム11を貼着して、その窓貼
りフィルム11が透孔内方に張出して透孔3より小径に
して、前記内耐水層透孔12と対応してなる窓貼りフィ
ルム透孔13を同様に配置させている。さらに、前記内
耐水層透孔12と前記窓貼りフィルム透孔13との内縁
12a、13a相互を貼り合わせてなる飲口9が透孔3
の内方に開口されており、そして前記内縁12a、13
a相互の貼り合わせにより透孔内周端面14が覆われて
いる。
の張り出し部分と窓貼りフィルム11の張り出し部分に
覆われ、これらの張り出し縁、即ち前記内縁12a、1
3aが貼り合わされているため、容器の内容物が基材2
の端縁に染み込まないようになる。なお、前記窓貼りフ
ィルム11に対しては上述の従来例と同様にして、タブ
テープ10をその窓貼りフィルム11の外周部分に剥離
可能に貼着しており、該タブテープ10により飲口9が
覆われているものである。
図1に示すように先ず、シート状となって基材2が供給
され(A)、その基材2の容器外方側片面4に所要の樹
脂材などを積層した積層フィルムをラミネートして外耐
水層6を形成する(B)。前記耐水層6が形成された
後、基材2と外耐水層6とを貫通する透孔3を所要の個
所に空ける(C)。つぎに、前記透孔3が空けられた基
材2の容器内方側片面5に所要の樹脂材やアルミ箔など
を積層した積層フィルムをラミネートして内耐水層7を
形成して、前記内耐水層7が透孔3にて表出するように
する(D)。そして、前記透孔3に表出する内耐水層7
から透孔周縁における前記外耐水層6にかけて、透孔3
より大形にしてその透孔3を覆うことのできる窓貼りフ
ィルム11を熱シールにて貼着する(E)。この窓貼り
フィルム11は少なくとも内耐水層7に接する面にポリ
エチレン樹脂に代表される熱可塑性樹脂が配置された積
層フィルムであり、内耐水層7を構成している積層フィ
ルムの上位樹脂層との熱シールが良好になるようにした
ものである。
貼り合わせにより透孔3の内方に貼着部8を得た後、こ
の貼着部8の内方側に窓貼りフィルム11と内耐水層7
とを貫通する飲口9を空ける(F)。前記飲口9の周縁
は窓貼りフィルム11の内縁13aと内耐水層7の内縁
12aとが熱融着したものであるために隙間が生じては
おらず、よって、基材2の端面に内容物が染み込むこと
がない。以上のようにして飲口9を得た後、この包装材
料から紙容器を組み起こす。そしてこれらに充填機によ
って内容物を充填し、その充填が終了した後に(G)に
示すようにタブテープ10を、上記窓貼りフィルム11
における外耐水層6上に位置している部分(窓貼りフィ
ルム11の外周部分)に熱シールして飲口9を覆い、こ
れによって開封可能な構成とした飲口部9が得られて紙
容器が完成する。なお、前記タブテープ10は窓貼りフ
ィルム11にヒートシール可能な層を、少なくともその
窓貼りフィルム側に有しているものである。
あることから、従来の両面に窓貼りフィルムを用いた飲
口部に比べて部材の数が少なく、飲口部の構造が簡単に
なる。また、両面に窓貼りフィルムを用いる飲口部の構
造では、両方の窓貼りフィルムのシール位置が干渉し合
わないようにその熱シール位置の見当精度に高いものが
要求されるが、本発明では一方側にのみ窓貼りフィルム
を配置するため、その熱シール位置の見当精度の許容範
囲が広がり、製造が容易になる。そして内外の耐水層の
貼り合わせ部分に飲口を設けるものに比べて、飲口周り
の熱シールが適正となるようにフィルム(窓貼りフィル
ム)の選択幅が広がり、よって、飲口周りの熱シールを
より確実なものにして基材の端面に内容物が染み込むと
いう不具合を防止できるなど、実用性に優れた効果を奏
するものである。
順序を示すもので、(A)は基材を示す説明図、(B)
は外耐水層を形成した状態を示す説明図、(C)は透孔
を形成した状態を示す説明図、(D)は内耐水層を形成
した状態を示す説明図、(E)は窓貼りフィルムを貼り
合わせた状態を示す説明図、(F)は飲口を形成した状
態を示す説明図、(G)はタブテープを貼り合わせた状
態を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】基材と該基材の容器外方側片面に積層され
た外耐水層とを貫通してなる透孔の内方に、 基材の容器内方側片面に積層された内耐水層が透孔内方
に張出し、かつ前記透孔より小径にしてなる内耐水層透
孔と、前記外耐水層の透孔周りに貼着された窓貼りフィ
ルムが前記透孔内方に張出し、かつ前記透孔より小径に
して、前記内耐水層透孔と対応してなる窓貼りフィルム
透孔とを配置し、 前記内耐水層透孔と前記窓貼りフィルム透孔との内縁相
互を貼り合わせてなる飲口が透孔の内方側に設けられ、
かつ前記内縁相互の貼り合わせにより透孔内周端面が覆
われ、 前記窓貼りフィルムにタブテープを剥離可能に貼着し
て、該タブテープにより前記飲口が覆われていることを
特徴とする液体用紙容器の飲口部構造。 - 【請求項2】基材の容器外方側片面に外耐水層をラミネ
ート形成した後に基材と外耐水層とを貫通する透孔を空
け、 前記透孔が空けられた基材の容器内方側片面に内耐水層
をラミネート形成し、 透孔に表出する前記内耐水層から透孔周縁の前記外耐水
層にかけて、透孔より大形の窓貼りフィルムを貼着し、
この窓貼りフィルムと内耐水層により透孔の内方側に貼
着部を形成し、 前記窓貼りフィルムと前記内耐水層との貼着部領域内
に、窓貼りフィルムと内耐水層とを貫通する飲口を空
け、 前記窓貼りフィルムにタブテープを剥離可能に貼着し
て、該タブテープにより前記飲口を覆うことを特徴とす
る液体用紙容器の飲口部の製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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FI954102A FI954102A (fi) | 1994-11-17 | 1995-09-01 | Kartonkirasian kaatonokka, kaatonokalla varustettu kartonkirasia ja menetelmä kaatonokan valmistamiseksi |
US08/524,406 US5653383A (en) | 1994-11-17 | 1995-09-06 | Pouring spout structure for paper carton, paper carton having pouring spout, and method of manufacturing such pouring spout |
EP95114044A EP0712786B2 (en) | 1994-11-17 | 1995-09-07 | Pouring spout structure for paper carton, paper carton having pouring spout, and method of manufacturing such pouring spout |
DE69500460T DE69500460T3 (de) | 1994-11-17 | 1995-09-07 | Struktur einer Ausgussöffnung für Papierschachtel, Papierschachtel mit Ausgussöffnung sowie Herstellungsverfahren einer solchen Ausgussöffnung |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US08/524,406 US5653383A (en) | 1994-11-17 | 1995-09-06 | Pouring spout structure for paper carton, paper carton having pouring spout, and method of manufacturing such pouring spout |
Publications (2)
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