JP3047707U - ネガカートリッジ用ファイル - Google Patents

ネガカートリッジ用ファイル

Info

Publication number
JP3047707U
JP3047707U JP1997006823U JP682397U JP3047707U JP 3047707 U JP3047707 U JP 3047707U JP 1997006823 U JP1997006823 U JP 1997006823U JP 682397 U JP682397 U JP 682397U JP 3047707 U JP3047707 U JP 3047707U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
negative
cartridge
end wall
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997006823U
Other languages
English (en)
Inventor
雄一郎 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP1997006823U priority Critical patent/JP3047707U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3047707U publication Critical patent/JP3047707U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging For Recording Disks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造方法を選定する際の自由度が高く、しか
も、ネガカートリッジの挿脱を簡単かつ確実に行うこと
ができるファイルを提供する。 【解決手段】このネガカートリッジ用ファイルは、ファ
イル本体1と、このファイル本体1に設けられ複数のネ
ガカートリッジ2を着脱可能に保持するカートリッジ収
容部3とを具備してなるものであって、前記カートリッ
ジ収容部3が、ネガカートリッジ2の一端芯部2aに係
合する突起25を有した一端壁部26と、このネガカー
トリッジ2の他端芯部2bを解放した状態でその他端面
2dを添接支持する他端壁部27とを具備してなる単位
支持要素28を複数組備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、APS用のネガカートリッジ等を収納しておくために好適となるネ ガカートリッジ用ファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、APS(アドバンスト・フォト・システム)の開発に伴って、ネガカー トリッジを収納しておくための手段が見直されつつある。APSは、利用者の便 宜のために、フィルムがカートリッジ内に完全に格納された状態のままでカメラ への装填、プリント専門ラボへの現像の依頼、ネガの返却等を行えるようにした ものであり、利用者のフィルム装填の煩雑さやネガ保管の煩雑さを根本的に解消 できる画期的なシステムとなり得る反面、返却されたネガは直接目視することが できないため、事後の焼増し等に備えてネガカートリッジをインデックスプリン ト等との関連づけの下に保管しておく必要性が新たに生じている。
【0003】 このような要求に応えるため、例えば、ブック状をなすファイル本体に、多数 の凹陥部を有したカートリッジ収容部を組み付けてなるネガカートリッジ用ファ イルが開発されている。すなわち、この種のファイルにおけるカートリッジ収容 部は、例えば、薄い合成樹脂板に真空成形を施すことによって作られるもので、 前記各凹陥部にそれぞれネガカートリッジを着脱可能に装填して保管することが できるようになっている。しかして、従来のものは、各凹陥部の両端内面に、ネ ガカートリッジの芯部に係合する突起をそれぞれ設けておき、凹陥部の両端壁の 一時的な弾性変形を利用して装填されるネガカートリッジの両端芯部に前記両突 起を係合させることによって、ネガカートリッジが容易に凹陥部から外れ落ちる ようなことがないようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
(1)第1の課題 このように凹陥部の両端内面に突起を設けたものは、後述するような理由によ り、製品の外面にアンダーカット形成用の欠損部を残すことなしにインジェクシ ョン成形を行うことが難しい。そのため、製造上の制約が多くなり、製造方法を 選定する際の自由度が低いという問題がある。また、このような構成のものでは 、凹陥部の両端壁部を前記突起が係合するネガフィルムの芯部よりも高くせざる をえない。そのため、ネガフィルムの凹陥部への挿脱操作は、主にネガフィルム の外周を摘むようにして行うようにしている。しかるに、ネガフィルムの外周は 、その大部分が円筒に近い曲面をなしている。そのため、摘んで凹陥部に挿入す る前にネガフィルムを落下させ易く、また、正規の位置に装填されているネガフ ィルムを凹陥部から離脱させ難いという問題もある。 (2)第2の課題 従来のカートリッジ収容部は、装填されたネガフィルムを、突起を有する両端 壁部と、隣接するネガフィルム間を区成する隔壁とによって囲繞する構造をなし ている。そのため、ネガフィルム1本当たりの占有面積が大きく、ネガフィルム の収納密度を高めるのが難しいという問題がある。 (3)第3の課題 従来のカートリッジ収容部は、ネガカートリッジの向きを逆にしても、一応そ の凹陥部に挿入できるようになっており、しかも、逆に装填した場合には、前記 突起がネガカートリッジの芯部に確実に係合し得ない構造をなしている。そのた め、ファイル全体の姿勢を変更した場合に、収納してあるネガカートリッジが凹 陥部から外れて落下することがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第1の課題を解決するために、ファイル本体と、このファイル本体 に設けられ複数のネガカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジ収容部と を具備してなるネガカートリッジ用ファイルにおいて、前記カートリッジ収容部 、を、ネガカートリッジの一端芯部に係合する突起を有した一端壁部と、このネ ガカートリッジの他端芯部を解放した状態でその他端面を添接支持する他端壁部 とを具備してなる単位支持要素を複数組備えたものにしたことを特徴とする。
【0006】 また、本考案は、第2の課題をも解決するために、以上の構成に加え、カート リッジ収容部を、単位支持要素を隔壁を介さずに複数組並設してなる支持要素列 を備えてなるものにしたことを特徴とする。 さらに、本考案は、第3の課題をも解決するために、以上の構成に加え、前記 一端壁部に、ネガカートリッジの装着方向を規定するための位置決め部を設けた ことを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案のネガカートリッジ用ファイルは、例えば扁平箱形をなすファイル本体 と、このファイル本体に設けられ複数のネガカートリッジを着脱可能に保持する カートリッジ収容部とを具備してなるものであって、前記カートリッジ収容部が 、ネガカートリッジの一端芯部に係合する突起を有した一端壁部と、このネガカ ートリッジの他端芯部を解放した状態でその他端面を添接支持する他端壁部とを 具備してなる単位支持要素を複数組備えたものである。
【0008】 このような構成のものであれば、対向する一端壁部と他端壁部との両方にアン ダーカット部が存在するのを避けることが可能になるため、カートリッジ収容部 を、真空成形方式のみならず、射出成形方式等によりファイル本体と一体に製造 することも容易になる。また、このようにしておけば、突起のない他端壁部を低 くしたり切欠部を設けることができ、ネガカートリッジの芯部およびその付近を を外部に露出させた状態で収納することも可能となる。そのため、平坦な両端面 摘んでネガカートリッジを取り扱うことができ、一端壁部と他端壁部間に挿脱す る操作も容易になる。すなわち、ネガカートリッジを落下させないように確実に 摘むことが可能になり、また、カートリッジ収容部から取り外す際に力を入れや すくなる。
【0009】 ネガカートリッジの収納密度を高めるには、カートリッジ収容部が、単位支持 要素を隔壁を介さずに複数組並設してなる支持要素列を備えていることが望まし い。 収容してあるネガカートリッジの保持状態が挿入方向の間違いにより不安定に なるのを防止したい場合には、一端壁部に、ネガカートリッジの装着方向を規定 するための位置決め部を設けておくのがよい。位置決め部は、他端壁部にも設け てもよいが、この位置決め部がアンダーカット部を形成するような形状である場 合には、一端壁部のみに設けておく。
【0010】 挿脱感を良好なものにするとともに、収納時のネガカートリッジを安定した状 態で保持できるようにしたい場合には、一端壁部を、弾性変形可能な舌片を有し たものにし、その舌片の先端部に前記突起を設けておくのがよい。 カートリッジ収容部に保持されているネガカートリッジを取り外す際に、特に 力を加え易くするには、他端壁部に、ネガカートリッジの他端芯部を露出させる ための切欠部を設けておき、この切欠部をネガカートリッジ挿脱側に開放してお くのが好ましい。かかる構成において、ネガカートリッジをカートリッジ収容部 に円滑に挿入できるようにするには、切欠部の縁に、一端壁部と他端壁部との間 に挿入されるネガカートリッジを正規の装着位置に案内するための案内傾斜面を 設けておくのが望ましい。
【0011】 可及的多数のネガカートリッジを挿脱容易に収容したい場合には、ファイル本 体を上面が開放された扁平箱形のものにし、このファイル本体内の全域に、前記 支持要素列を複数列近接配置しておくのがよい。 ネガフィルム管理の多様化を図りたい場合には、ファイル本体を上面が開放さ れた扁平箱形のものにするとともに、このファイル本体内の片半領域に、前記支 持要素列を複数列配置し、他方の片半領域に収納空間を形成しておくのが望まし い。
【0012】 ネガカートリッジの挿脱感触や保持強度等にばらつきが生じ難いファイルを効 率よく製造したい場合には、ファイル本体とカートリッジ収容部とを、インジェ クション成形により一体に構成するのが好ましい。 ファイル本体に連設する蓋体の挙動を円滑化したい場合には、ファイル本体に おける底壁の一方の縁部に樹脂ヒンジを介して背表紙を一側縁を一体に連設し、 この背表紙の他側縁にファイル本体の上面開口部を閉塞するための蓋体を樹脂ヒ ンジを介して一体に連設するのがよい。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。 この実施例のネガカートリッジ用ファイルは、図1から図4に示すように、フ ァイル本体1と、このファイル本体1に設けられ複数のネガカートリッジ2を着 脱可能に保持するカートリッジ収容部3とを具備してなる。
【0014】 ファイル本体1は、図1に示すように、上面が開放された扁平箱形のもので、 底壁4と、この底壁4の周縁から立設した第1、第2、第3、第4の周壁5,6 ,7,8とを具備しており、その内部に前記カートリッジ収容部3を設けている 。そして、このファイル本体1における底壁4の一方の縁部に、樹脂ヒンジ9を 介して背表紙11の一側縁を一体に連設し、この背表紙11の他側縁に樹脂ヒン ジ12を介してファイル本体1の上面開口部を閉塞するための蓋体13の一側縁 を一体に連設している。底壁4の他方の縁部と第1の周壁5との境界部分には、 図2に示すように、蓋体13の回動端に突設したバックル片14の先端突条部1 4aを着脱可能に掛止するための掛止段部15を設けている。蓋体13は、前記 上面開口部を覆う閉塞板部16と、この閉塞板部16の内面周縁に形成した第1 、第2、第3、第4の周縁リブ17,18,19,21とを具備してなるもので 、第1の周縁リブ17及び第2の周縁リブ18の各中央部には、ポケット帳22 を蓋体13の内面13aに保持しておくための保持片23,24が閉塞板部16 と略平行に突設してある。ポケット帳22は、インデックスプリント等を収容し ておくためのもので、両側縁を前記保持片23,24と閉塞板部16との間に挟 持させて該蓋体13に着脱可能に保持されるようになっている。この実施例では 、ファイル本体1の寸法を、A4サイズに設定しているため、前記ポケット帳2 2には、パノラマサイズのインデックスプリントを収容することもできるように なっている。
【0015】 一方、カートリッジ収容部3は、図1及び図3に示すように、ネガカートリッ ジ2の一端芯部2aに係合する突起25を有した一端壁部26と、このネガカー トリッジ2の他端芯部2bを解放した状態でその他端面2dを添接支持する他端 壁部27とを具備してなる単位支持要素28を複数組備えたものである。詳述す れば、この実施例では、カートリッジ収容部3が、単位支持要素28を隔壁を介 さずに10組並設してなる支持要素列29を4列備えている。
【0016】 各単位支持要素28の一端壁部26は、図5及び図7に示すように、ネガカー トリッジ2の一端面2c周縁部分に当接または近接する平板部分31と、この平 板部分31から突設されネガカートリッジ2の周壁下半部2eに添接する湾曲リ ブ32と、この湾曲リブ32の上端に連続させて前記平板部分31から突設され ネガカートリッジ2のフィルム導出部2fの下面2gに添接する水平リブ33と 、この水平リブ33と直交するようにして前記平板部分31から突設されネガカ ートリッジ2におけるフィルム導出部2fの開口端面2hに当接又は近接する鉛 直リブ34と、前記平板部分31の中央部分上縁から上方に向けて一体に延出さ れその先端部に前記突起25を有した舌片35とを具備してなるものであり、前 記湾曲リブ32と、前記水平リブ33と、前記鉛直リブ34とによって、ネガカ ートリッジ2の装着方向を規定するための位置決め部36を構成している。
【0017】 各単位支持要素28の他端壁部は27、図6及び図8に示すように、ネガカー トリッジ2の他端面2dを当接支持する受圧平板部分37と、この受圧平板部分 37から突設され上端でネガカートリッジ2におけるフィルム導出部2fの下面 2gを当接支持する第1の縦リブ38と、前記受圧平板部分37から突設され上 端部でネガカートリッジ2におけるフィルム導出部2fの開口端面2hの位置を 規定する第2の縦リブ39とを具備してなる。そして、前記受圧平板部分37の 中央にネガカートリッジ2の他端芯部2bを露出させるための切欠部41を有し ており、この切欠部41をネガカートリッジ挿脱側に開放している。切欠部41 の縁には、一端壁部26と他端壁部27との間に挿入されるネガカートリッジ2 を正規の装着位置に案内するための案内傾斜面42が設けてある。
【0018】 以上説明したファイル本体1、背表紙11、蓋体13、及びカートリッジ収容 部3は、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いたインジェクション成形により一体 に構成されている。しかして、成形時に使用するメインの金型(図示せず)は、 図3における紙面と直交する方向に開閉するようになっているが、カートリッジ 収容部3を構成する一端壁部26には、突起25、湾曲リブ32、及び水平リブ 33の存在に起因するアンダーカット部43,44が存在する。そのため、この 一端壁部26の突起25側には、他端壁部27方向に退避可能な移動型45をそ れぞれ組み込んでおき、この移動型45を矢印X方向に平行移動させて退避させ た上で、メインの金型を開くようにしている。移動金型45をメインの金型内に 組み込むには、移動金型45の退避代や移動させるための機構を組み込む必要が あるが、このファイルは、該一端壁部26に対向する他端壁部27にアンダーカ ット部が存在しないため、かかる移動金型45を組み込むことが可能となる。す なわち、一端壁部26と他端壁部27の両方に突起がある場合には、一端壁部2 6のアンダーカット部を形成するための移動金型と他端壁部27のアンダーカッ ト部を形成するための移動金型とを干渉することなくメイン金型内に組み込むこ とが必要になるが、このような配置はきわめて困難である。これに対して、この ファイルは、一端壁部26側にしか突起25が存在しないため、他端壁部27側 に移動金型を配する必要がなく、かかる不具合を解消することができる。なお、 図3では、各支持要素列29宛1本の移動金型45を使用するように描いてある が、長手方向に分断された複数本の移動金型で各支持要素列29のアンダーカッ ト部43,44を成形するようにしてもよいのは勿論である。
【0019】 このような構成のものであれば、まず、図9に示すように、ネガカートリッジ 2を若干傾けた状態で所望の一端壁部26と他端壁部27との間に挿入し、その 一端面2cの周縁部を前記一端壁部27に設けられた位置決め部36に案内させ るとともに、その一端芯部2aを突起25に係合させる。しかる後に、図10に 示すように、ネガカートリッジ2の他端面2d側を下方に付勢する。その結果、 ネガカートリッジの他端面2dの下縁部分が案内傾斜面42に案内され、前記舌 片35が一時的に他端壁部27から離れる方向に弾性変形して該ネガカートリッ ジ2が図11に示すような正規の位置に装填されることになる。この状態では、 前記舌片35の弾性反発力によってネガカートリッジ2の平坦な他端面2dが他 端壁部27の平坦な受圧平板部分37に押しつけられるため、該ネガカートリッ ジ2は、その位置に安定保持され、容易には落下し得なくなる。ネガカートリッ ジを2を取り外す場合には、該ネガカートリッジ2の他端面2dの上半部分に指 を掛け、一端壁部26方向に押圧力を作用させながら上方に引き上げればよい。 このように操作すれば、舌片35の反他端壁部方向への弾性変形が助長されるた め、容易にネガカートリッジ2を取り出すことができる。
【0020】 なお、以上説明した実施例では、ファイル本体内の全域にカートリッジ収容部 を設けた場合について説明したが、本考案は必ずしもこのようなものに限定され るものではなく、例えば、図12に示すようなものであってもよい。このファイ ルは、ファイル本体1内の片半領域1Aのみに、前記支持要素列29を2列配置 し、他方の片半領域1Bに収納空間46を形成している。このような構成によれ ば、前記収納空間46に図示しない通常の35mm用ネガフィルムをも収納して 使用することが可能となり、新旧のネガフィルムを総合的に管理することができ ることになる。
【0021】 また、本考案は、ファイル本体及びカートリッジ収容部をインジェクション成 形により一体に構成したものに限定されないのは勿論であり、例えば、カートリ ッジ収容部を真空成形により製造するようにしてもよい。 その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能である。
【0022】
【考案の効果】
以上に詳述したように、本考案によれば、対向する一端壁部と他端壁部との両 方にアンダーカット部が存在するのを避けることが可能になるため、カートリッ ジ収容部を、真空成形方式のみならず、インジェクション成形方式等によりファ イル本体と一体に製造することも容易になる。そのため、製造方法を選定する際 の自由度が高くなる。しかも、突起のない他端壁部を低くしたり切欠部を設ける ことができ、ネガカートリッジの他端芯部およびその付近を外部に露出させた状 態で収容することが可能となるため、平坦な両端面を摘んでネガカートリッジを 一端壁部と他端壁部間に挿脱操作することが容易になる。したがって、ネガカー トリッジを摘み易く、挿入時に落としてしまうという不具合を少なくすることが できる。そして、カートリッジ収容部から取り外す際に力を入れやすくなるため 、離脱操作も円滑に行うことが可能になる。
【0023】 また、カートリッジ収容部として、単位支持要素を隔壁を介さずに複数組並設 してなる支持要素列を備えた構造を採用すれば、隣接するネガカートリッジ間の 距離を無理なく小さくすることができ、ネガカートリッジ1個当たりの占有面積 を無理なく狭小化することが可能となる。したがって、限られた大きさのファイ ル本体に、より多くのネガカートリッジを収容することが可能となる。特に、本 考案によれば、ネガカートリッジの両端面を摘んで挿脱することが容易になるた め、外周面同士を隣接させて並存するネガカートリッジ間に指を入れる空間を確 保する必要がない。したがって、従来のものに比べてはるかに高密度な配置が可 能となる。
【0024】 さらに、一端壁部にネガカートリッジの装着方向を規定するための位置決め部 を設けておけば、逆向きにネガカートリッジを収容できなくすることが可能とな る。そのため、ネガカートリッジの保持状態が挿入方向の間違いにより不安定に なるという不具合を有効に解消することができ、ファイルを逆さにすると誤った 向きに装填してあるネガフィルムが落下するという不具合を防止することが可能 となる。
【0025】 また、突起を舌片の先端部に設けておけば、この舌片の弾性変形を有効に利用 してネガカートリッジの挿脱を行うことが可能となる。そのため、単なる壁面に 突起を設けた場合に比べて、弾性変形のストロークを無理なく大きくすることが でき、ネガカートリッジの保持力を低下させることなしに、装着時や離脱時の操 作感を軽快なものにすることができる。
【0026】 また、他端壁部に、ネガカートリッジの他端芯部を露出させるための切欠部を 設けておき、この切欠部をネガカートリッジ挿脱側に開放しておけば、ネガカー トリッジの他端面により深く指を掛けることが可能になる。そのため、ネガカー トリッジを取り外す際に、特に力を加え易くなり、取り出し操作がとりわけ容易 になる。
【0027】 この場合に、前記切欠部の縁に、一端壁部と他端壁部との間に挿入されるネガ カートリッジを正規の装着位置に案内するための案内傾斜面を設けておけば、ネ ガカートリッジをカートリッジ収容部に円滑に挿入でき、単純な押圧操作のみで ネガカートリッジを正確な位置に装填することが可能となる。 ファイル本体を上面が開放された扁平箱形のものにし、このファイル本体内の 全域に、前記支持要素列を複数列近接配置しておけば、とりわけ高密度の収容が 可能となり、多数のネガカートリッジを無理なく収容することができるものとな る。
【0028】 一方、ファイル本体内の片半領域に、前記支持要素列を複数列配置し、他方の 片半領域に収納空間を形成しておけば、例えば、前述したネガカートリッジのみ ならず、旧タイプのネガフィルムをも収納することが可能になる。そのため、ネ ガフィルムの管理を総合的に行うことができる。 また、ファイル本体とカートリッジ収容部とを、インジェクション成形により 一体に構成すれば、寸法精度を高くすることが可能であるため、ネガカートリッ ジの挿脱感触や保持強度等にばらつきが生じ難くなる。したがって、片方にしか 突起を設けていないにも拘わらず、全てのネガフィルムを安定した状態で確実に 保持することができる品質の高いファイルを提供できることになる。
【0029】 さらに、ファイル本体の底壁に樹脂ヒンジと背表紙を介して蓋体を蝶着してお けば、背表紙および蓋体を前記底壁と同一平面上に展開することが可能となる。 そのため、蓋体を勢いよく開いても、該蓋体は空気を押し除けつつ底壁を支持し ている面上に緩やかに接地することになる。そのため、例えば、周壁の上縁に蓋 体を蝶着している場合のように、その蓋体が勢いよく開成してその先端が支持面 に衝突するという不具合がなく、騒音や衝撃を緩和することができる。しかも、 周壁上縁に蓋体を蝶着している場合には、蓋体に引張力や押圧力が作用した場合 に、カートリッジ収容部を支持している底壁に曲げ応力が作用する場合があるが 、本考案の構成によれば、蓋体に加わる引張力等によって底壁が曲げられること はない。したがって、本考案によれば、衝撃を緩和することができることと相ま って、蓋体開閉時等にファイル本体の底壁が変形してネガカートリッジが外れる というような不具合の発生を有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す蓋体開成状態の斜視
図。
【図2】同実施例を示す蓋体閉成状態の斜視図。
【図3】同実施例を示す蓋体開成状態の平面図。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図。
【図5】図3におけるV−V線拡大断面図。
【図6】図3におけるVI−VI線拡大断面図。
【図7】同実施例の要部を示す拡大斜視図。
【図8】同実施例の要部を示す拡大斜視図。
【図9】同実施例の作用を説明するための作用説明図。
【図10】同実施例の作用を説明するための作用説明
図。
【図11】同実施例の作用を説明するための作用説明
図。
【図12】本考案の他の実施例を示す図3相当の平面
図。
【符号の説明】
1…ファイル本体 2…ネガカートリッジ 3…カートリッジ収容部 4…底壁 9…樹脂ヒンジ 11…背表紙 12…樹脂ヒンジ 13…蓋体 25…突起 26…一端壁部 27…他端壁部 28…単位支持要素 29…支持要素列 36…位置決め部 41…切欠部 42…案内傾斜面 46…収納空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイル本体と、このファイル本体に設け
    られ複数のネガカートリッジを着脱可能に保持するカー
    トリッジ収容部とを具備してなるものであって、前記カ
    ートリッジ収容部が、ネガカートリッジの一端芯部に係
    合する突起を有した一端壁部と、このネガカートリッジ
    の他端芯部を解放した状態でその他端面を添接支持する
    他端壁部とを具備してなる単位支持要素を複数組備えた
    ものであることを特徴とするネガカートリッジ用ファイ
  2. 【請求項2】カートリッジ収容部が、単位支持要素を隔
    壁を介さずに複数組並設してなる支持要素列を備えてい
    る請求項1記載のネガカートリッジ用ファイル。
  3. 【請求項3】一端壁部が、ネガカートリッジの装着方向
    を規定するための位置決め部を有している請求項1又は
    2記載のネガカートリッジ用ファイル。
  4. 【請求項4】一端壁部が、弾性変形可能な舌片を有し、
    その舌片の先端部に前記突起を設けている請求項1、2
    又は3記載のネガカートリッジ用ファイル。
  5. 【請求項5】他端壁部が、ネガカートリッジの他端芯部
    を露出させるための切欠部を有しており、この切欠部を
    ネガカートリッジ挿脱側に開放している請求項1,2,
    3又は4記載のネガカートリッジ用ファイル。
  6. 【請求項6】切欠部の縁に、一端壁部と他端壁部との間
    に挿入されるネガカートリッジを正規の装着位置に案内
    するための案内傾斜面を設けている請求項5記載のネガ
    カートリッジ用ファイル。
  7. 【請求項7】ファイル本体が上面が開放された扁平箱形
    のものであり、このファイル本体内の全域に、前記支持
    要素列を複数列近接配置している請求項2,3,4,5
    又は6記載のネガカートリッジ用ファイル。
  8. 【請求項8】ファイル本体が上面が開放された扁平箱形
    のものであり、このファイル本体内の片半領域に、前記
    支持要素列を複数列配置し、他方の片半領域に収納空間
    を形成している請求項2,3,4,5又は6記載のネガ
    カートリッジ用ファイル。
  9. 【請求項9】ファイル本体とカートリッジ収容部とを、
    インジェクション成形により一体に構成している請求項
    1,2,3,4,5,6,7又は8記載のネガカートリ
    ッジ用ファイル。
  10. 【請求項10】ファイル本体における底壁の一方の縁部
    に樹脂ヒンジを介して背表紙の一側縁を一体に連設し、
    この背表紙の他側縁にファイル本体の上面開口部を閉塞
    するための蓋体を樹脂ヒンジを介して一体に連設してい
    る請求項9記載のネガカートリッジ用ファイル。
JP1997006823U 1997-08-04 1997-08-04 ネガカートリッジ用ファイル Expired - Lifetime JP3047707U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997006823U JP3047707U (ja) 1997-08-04 1997-08-04 ネガカートリッジ用ファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997006823U JP3047707U (ja) 1997-08-04 1997-08-04 ネガカートリッジ用ファイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3047707U true JP3047707U (ja) 1998-04-24

Family

ID=43182011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997006823U Expired - Lifetime JP3047707U (ja) 1997-08-04 1997-08-04 ネガカートリッジ用ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3047707U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6981586B2 (en) Magnetic tape cassette storage case
JP3459882B2 (ja) 物品取出装置
EP0346857A2 (en) Tape cassette storage rack
US6565273B2 (en) Printer that accomodates rolled paper having various widths
JP3047707U (ja) ネガカートリッジ用ファイル
EP0980020B1 (en) Instant photo film pack
JPS6345094A (ja) フアイル用綴具
US5676354A (en) Sheet film pack
EP0440424A2 (en) Cassette cases and index sheets therefor
JP4101145B2 (ja) 容器における仕切板の保持構造
JPS5914206Y2 (ja) 無端状インクリボン補充用ケ−ス
TW476062B (en) Cassette storage case
WO1998043247A1 (en) STORAGE BOX AND SET-UP DEVICE FOR STORAGE BOXES FOR MASS INFORMATION CARRIERS SUCH AS CDs, COMPUTER DISKS AND THE LIKE
US5810163A (en) Holder structure for film cartridge and filing-box type album
JP3106679B2 (ja) ディスクカートリッジ用ケース
US5774753A (en) Film sheet unit which easily accepts a lid of a film pack
JPH0214441Y2 (ja)
JPH0237751Y2 (ja)
JP2514630Y2 (ja) ロール記録紙収納装置のガイド板
JP3633976B2 (ja) 化粧料容器
JP3032537U (ja) ネガカートリッジの収納トレイ
JP4364500B2 (ja) カード収容カートリッジ
JP3534076B2 (ja) ディスクカートリッジ用収納ケース
JP3621781B2 (ja) フィルムカートリッジの保持構造
JPS622605Y2 (ja)