JP3021811U

JP3021811U - ネガカートリッジの整理ケース

Info

Publication number: JP3021811U
Application number: JP1995009716U
Authority: JP
Inventors: 美博佐藤; 正則中村; 幸雄中村
Original assignee: 日本コダック株式会社
Priority date: 1995-08-22
Filing date: 1995-08-22
Publication date: 1996-03-12
Anticipated expiration: 2001-08-22

Abstract

(57)【要約】【課題】ＡＰＳに対応し、既存のアルバムのように繰
り返し見ることも容易なものとし、保存にも最適なネガ
カートリッジの整理ケースとする。【解決手段】上面を開口しその開口を閉塞する蓋体を
備えたケース本体内に格子状に区分したネガカートリッ
ジの収納ポケット部を形成し、かつ、前記収納ポケット
部の外壁面に複数の透過性を有するフレキシブルなプラ
スチックフィルムで成形した印像シートの収納袋体を取
り付けてあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はネガカートリッジの整理ケース、特にアドバンスド・フォト・システム（以下ＡＰＳと称する）において使用されたフィルムが収納されるネガカートリッジの整理ケースに関する。

【０００２】

【考案の背景】

近時、ＡＰＳが開発されており、このＡＰＳにおけるフィルムは約２４ｍｍ程の幅で４０コマ程度のものとされ、フィルム画面の上下端や画面部分には複数の記録用の磁気ストライプが設けられ、事前にメーカー側でフィルム種類や感度等が記録され、カメラに装填後その使用カメラ、使用ＩＳＯ等や撮影毎に各コマに対し日時や露出データをはじめ、焦点距離、フラッシュ閃光の有無、標準／パノラマ／ワイド、トリミング情報等が記録できるものとなっている。

【０００３】また、このＡＰＳにおけるフィルムは先端までマガジン内に巻き込まれており、そのマガジンはカメラへドロップインするのみで自動的に巻き取り軸へ装着されるオートローディングとされ、装填の失敗の虞は一切なくなる。

【０００４】そして、現像は専門のラボにて行なわれることとなるが、現像済のフィルムは前記したマガジンと同様のカートリッジに長巻き状態で入れられて返却されることとなり、ポジは一枚のシートに並列的に印刷されることとなる。また、前記したカートリッジはバーコード群が付けられ、そのバーコードによって一般サイズのポジの焼き付けあるいは焼き増し、大伸ばし等が指定される。

【０００５】

【考案の目的】

上記したようなＡＰＳにあっては従来にはない新規なカートリッジ及びシートの整理用品が必要となるもので、本考案は既存のアルバムのように繰り返し見ることも容易なものとし、保存に最適なネガカートリッジの整理ケースを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係るネガカートリッジの整理ケースは上面を開口しその開口を閉塞する蓋体を備えたケース本体内に格子状に区分したネガカートリッジの収納ポケット部を形成し、かつ、前記収納ポケット部の外壁面に複数の透過性を有するフレキシブルなプラスチックフィルムで成形した印像シートの収納袋体を取り付けてあることを特徴としている。

【０００７】

【作用】

かかる構成としたことにより、返却されたフィルムの収容されたカートリッジは一つづつ収納ポケット部に収められ、また、シートは収納袋体に収納されることとなる。この際、シートは背中合せで二枚づつ入れることで各々のカートリッジ内の撮影内容も把握することができ、既存のアルバムに代わるものとして使用することも可能となるのである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の一形態を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施したネガカートリッジの整理ケースを示す斜視図、図２は同じく断面図、図３は同じく施蓋状態の部分断面図、図４はポジ用シートの平面図である。

【０００９】これらの図にあって１はネガカートリッジの整理ケース本体であり、この整理ケース本体１は全体が硬質を保有したポリプロピレンで成形されている。またこの整理ケース本体１は上面開口とした長矩形のボックス状とされており、その長手方向に沿った一方の底面縁には側面カバー部２を介して整理ケース本体１の上面開口を閉塞する蓋体３が一体に連結されており、前記した側面カバー部２の両サイドにはヒンジ部４、４が各々形成されて前記蓋体３が整理ケース本体１の上面へ回り込むのを助成している。

【００１０】前記した蓋体３の四隅内側には断面略Ｌ字状をした係合部５、５…が一体に形成されその各係合部５、５…間にはその係合部５、５…よりも高さを低くした補強リブ６、６…が形成されているもので、蓋体３の閉塞時にこの係合部５、５ …及び補強リブ６、６…は整理ケース本体１の立壁１ａの内面に沿って摺接係合するものとなっている。

【００１１】また、整理ケース本体１の立壁１ａの側面カバー部２と対向する長手方向に沿った部分の略中央には蓋体３の係止用の切り欠き７が形成され、立壁１ａの内面でこの切り欠き７の下方には係止用の受穴８が形成されている。これと対応して蓋体３の遊端縁の略中央には前面下方に前記受穴８と掛合する突起９を形成した舌片１０が備えられており、その舌片１０の前面には蓋体３の開放作業用の複数の滑り止め用爪掛け部１１、１１…が形成されている。なお。図中１２は舌片１０の下端を立壁１ａ間とで挟持する支持部である。

【００１２】一方、前記した整理ケース本体１内には比較的軟性を持ったポリプロピレンで成形されたポケットトレイ１３がその底面を接着されて固定されている。この接着方法は複数個所のスポット溶着や全面接着等その手段は特に問うものではない。このポケットトレイ１３は中空状態とした仕切壁１３ａ、１３ａ…によって格子状のものとされ、その仕切壁１３ａ、１３ａ…によって長矩形をした複数（本実施の形態では１２個）のネガカートリッジの収納ポケット部１４、１４…が形成されている。

【００１３】また、前記したポケットトレイ１３の長手方向に沿った仕切壁１３ａ、１３ａ…には収納されたネガカートリッジの取り出しを容易にするための切り欠き部１５、１５…が各々その略中央位置に形成されている。

【００１４】さらに、前記したポケットトレイ１３の側面カバー部２寄りの長手方向に沿った外壁面には複数枚のフレキシブルで透明なポリプロピレンで成形されたポジシート収納用の袋体１６、１６…の基端部分が超音波融着されている。この固着手段は本実施の形態にあっては超音波を使用したが特にこれにこだわらず接着剤やリベット等の要素を用いることも勿論可能である。

【００１５】この袋体１６、１６…は短手方向に沿った一縁が開放されており、図４として示すポジシート１７を背中合せで二枚づつ収納することが予定されている。このポジシートは約１０ｃｍ×１５ｃｍ程度のサイズのものとされ、フィルム一本分としての４０コマ（図では小さくなりすぎるため２４コマで表現してある）が並列的にプリントされるものとなる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係るネガカートリッジの整理ケースは上述のように構成され使用される。そのため、ポジシートが収納された袋体は既存のアルバムのように画像を繰り返し見ることができ、カートリッジも整然と収納されることとなり、新しいＡＰＳに対応して写真の整理をすることができる。また、ケース本体はハードなボックスタイプとなるため、表面の適宜部分に内容表示をして棚等に並べておくことができるもので、取り扱いも非常に容易なものとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したネガカートリッジの整理ケー
スの斜視図である。

【図２】断面図である。

【図３】施蓋状態を示す部分断面図である。

【図４】ポジシートの平面図である。

【符号の説明】

１整理ケース本体２側面カバー部３蓋体４ヒンジ部５係合部６補強リブ７切り欠き８受穴９突起１０舌片１１爪掛け部１２支持部１３ポケットトレイ１３ａ仕切壁１４収納ポケット部１５切り欠き部１６袋体１７ポジシート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面を開口しその開口を閉塞する蓋体を
備えたケース本体内に格子状に区分したネガカートリッ
ジの収納ポケット部を形成し、かつ、前記収納ポケット
部の外壁面に複数の透過性を有するフレキシブルなプラ
スチックフィルムで成形した印像シートの収納袋体を取
り付けてあることを特徴とするネガカートリッジの整理
ケース。
【請求項２】収納ポケット部の仕切壁には切り欠き部
を形成してあることを特徴とする請求項１に記載のネガ
カートリッジの整理ケース。
【請求項３】蓋体はケース本体に一体に備えられてい
ることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のネ
ガカートリッジの整理ケース。