JP3047479U - 焼却炉の廃熱処理装置 - Google Patents

焼却炉の廃熱処理装置

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JP3047479U
JP3047479U JP1997008244U JP824497U JP3047479U JP 3047479 U JP3047479 U JP 3047479U JP 1997008244 U JP1997008244 U JP 1997008244U JP 824497 U JP824497 U JP 824497U JP 3047479 U JP3047479 U JP 3047479U
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water
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JP1997008244U
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English (en)
Inventor
昇 細田
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マメトラ農機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却の廃熱をその一部でも回収して利用
する廃熱処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 天板3上に、煙突取付け基部7を囲んで
水容器9を一体に形成し、水容器9に給水管10と排水
管11を設けて水容器9内に冷水を流通し、ごみ焼却時
に煙突取付け基部7および天板3に伝わる熱を吸熱す
る。水容器9の側壁には、間隔をあけて2つのアルマ加
工用開口12、12を設け、アルマ加工用開口12、1
2を通して水容器9内に熔解したアルミニゥム材を注入
し、水容器9内に耐熱性被膜を形成し、一方のアルマ加
工用開口12より熔解したアルミニウム材を排出し、そ
れぞれのアルマ加工用開口12、12に蓋板14を取付
けて水容器9を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ごみ焼却炉の廃熱処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ごみ焼却炉の従来例を図5に示す。 1は縦形の炉体で、その天面を天板3により覆う。天板3には煙突7を立設す る。2はごみ投入口で投入口蓋5を設ける。6は投入口蓋5の鍔部である。 投入口蓋5を開け、ごみ投入口2より炉体1内にごみを入れ燃焼する。 ここででは、ごみの完全燃焼を目標として強い火力でいかに短時間に焼却する か、また煙突7の黒煙をいかに少なくて煙公害を少なくするかについて開発の目 標が置かれている。 ごみ燃焼に伴う熱に関しては、安全面から障壁を設ける等の対策が取られては いるが、熱自体は無駄に外気に放出しているのが現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案では、従来の炉体を覆う天板と容易に交換できて、ごみ焼却の廃熱をそ の一部でも回収して利用でき、しかも内面まで全面にわたりアルマ加工を施して 耐久性を向上させた廃熱処理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】
本考案では、縦形の炉体の上部の一部を開口して蓋付のごみ投入口を形成する と共に、上部の残余の部分を天板で覆ってこれに煙突を取り付け、そして天板の 上面には煙突の取付け基部を囲んで水容器を一体的に設置し、水容器に給水管と 排水管を接続した。また、天板を炉体に対し着脱自在に覆う。 さらに、水容器の機壁に間隔を隔てて2つのアルマ加工用開口を設け、これら の開口を蓋板により密閉する。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 図1は、本考案の廃熱処理装置を備えたごみ焼却炉の全体図、図2はその要部 断面図である。 ごみ焼却炉は縦形の炉体1の天面に、炉体1の炉壁を正面に向けて斜めに切取 りごみ投入口2を形成する。 ごみ投入口2以外の炉体1の残余の天面を天板3で覆い、天板3にはその円弧 状の外周にスカート部4を形成し、スカート部4により天板3を位置決めする。 ごみ投入口2にはごみ投入蓋5を設ける。ごみ投入蓋5はその一辺で天板3に 着脱自在に連結し、その連結部を軸として開閉する。ごみ投入蓋5の外周に炉体 1の炉壁に沿って鍔部6を設ける。 ごみ焼却時に炉体1上面を天板3とごみ投入蓋5で覆い、スカート部4と鍔部 6により火炎の吹出しを抑える。 天板3のほぼ中央を貫通して煙突取付け基部7を設け、この取付け基部7の上 端に煙突8を連結する。 天板3の上面に煙突取付け基部7を囲んで、水容器9を一体に形成する。水容 器9は水密に形成し、その内部にアルマ加工により耐熱性被膜を生成する。 水容器9の一隅には給水管10を下方に突出し、他の一隅には排水管11を上 方に突出して設ける。
【0006】 以上の構成により、ごみ焼却時に炉内の上部は、ごみ焼却による火炎や加熱空 気により高温になり、天板3やごみ投入蓋5および煙突取付け基部7が加熱され る。 このとき、図2に示すように、水容器9に給水管10から水道水のような冷水 を注入し、排水管11からこれを排出して水容器9内を流通し、水容器9に滞留 する間に天板3や煙突取付け基部7から熱を奪って冷却して排水管11から湯と なって流出する。この湯は風呂や冬季の融雪に利用できること勿論である。
【0007】 図3は本考案の水容器の構成を示す斜視図で、図4はその平面図である。 水容器9は、図2および図4に示すように、天板3の上面に煙突取付け基部7 を囲んで形成し、出来るだけ広い面で天板3や煙突取付け基部7に接するように 形成する。図では給水管10の設置に支障ないように、その平面を半円形に形成 している。水容器9の側壁には、2つのアルマ加工用開口12、12を間隔をあ けて設ける。 アルマ加工用開口12、12には、それぞれ外側に突出したフランジ部13を 設ける。それぞれのフランジ部13には対向して蓋板14を取付け、アルマ加工 用開口12、12を密閉する。
【0008】 このように形成した水容器9の内側に、防錆および耐熱性のために被膜処理を 行う。鉄板製の容器に耐熱性被膜を被覆する手段としては、アルマ加工(たとえ ば特公昭50−33257公報)がある。 アルマ加工は、初めに鉄板製の水容器9の内外を脱脂し水洗した後、水溶性フ ラックスに浸漬し、水溶性フラックスが乾燥した状態で、熔解したアルミニウム 槽に浸漬し、鉄板の表面にアルミ合金層を形成して耐熱性被膜を形成する。 本考案の水容器9の内側にアルマ加工を行う場合、水容器9の側壁に設けた2 つのアルマ加工用開口12,12を開放し、いずれか一方または両方のアルマ加 工用開口12から注水して水洗したうえで水溶性フラックスの槽に浸漬し、取出 して水溶性フラックスが乾燥した後、熔解したアルミニウム槽に浸漬し、水容器 9の内側にも熔解したアルミニウムを注入する。 このとき、一方のアルマ加工用開口12から熔解したアルミニウム槽に浸漬す ると、他方のアルマ加工用開口12から水容器9内の空気を吐き出し、熔解した アルミニウムを確実に水容器9内に注入できる。 熔解したアルミニウム槽内で、水容器9を揺動して水容器9の内側を洩れなく 熔解したアルミニウムで覆い、熔融アルミめっき即ちアルマ加工を行う。 さらに、熔解したアルミニウム槽から一方のアルマ加工用開口12を上にして 引上げ、余分な熔解したアルミニウムを他方のアルマ加工用開口12から排出し て、水容器9内に均一な熔融アルミめっき被膜を形成する。 アルマ加工した水容器9のアルマ加工用開口12、12に、同様にアルマ加工 した蓋板14、14を取付けて、アルマ加工用開口12、12を密閉する。
【0009】
【考案の効果】
以上のように、本考案では、ごみ焼却炉の天板上に煙突取付け基部を囲んで水 容器を設け、水容器に冷水を流通して煙突や天板等の過熱を防止するとともに、 加熱した湯を利用できる。 さらに、水容器の側壁に間隔をあけて2つのアルマ加工用開口を設けることに より、アルマ加工の際に水容器の内部に、熔解したアルミニウム材を容易に注入 でき、また余分な熔解したアルミニゥム材をアルマ加工用開口12、12を通し て容易に排出でき、均一な厚みの耐熱性被膜を水容器の内外全面にわたって形成 できる。 さらに本考案は、天板を炉体に対し着脱自在に覆う構造であるから、従来の天 板と容易に交換できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の廃熱処理装置を備えたごみ焼却炉の全
体図である。
【図2】同上要部断面図である。
【図3】本考案の水容器の構成を示す斜視図である。
【図4】同上平面図である。
【図5】従来のごみ焼却炉の全体図である。
【符号の説明】
1 炉体 2 ごみ投入口 3 天板 4 スカート部 5 ごみ投入蓋 6 鍔部 7 煙突取付け基部 8 煙突 9 水容器 10 給水管 11 排水管 12 アルマ加工用開口 13 フランジ部 14 蓋板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦形の炉体の上部の一部を開口して蓋付の
    ごみ投入口を形成すると共に、上部の残余の部分を天板
    で覆ってこれに煙突を取り付け、 そして天板の上面には前記煙突の取付け基部を囲んで水
    容器を一体的に設置し、この水容器に給水管と排水管を
    接続してなる焼却炉の廃熱処理装置。
  2. 【請求項2】前記天板を前記炉体に対し着脱自在に覆っ
    てなる請求項1記載の焼却炉の廃熱処理装置。
  3. 【請求項3】前記水容器の機壁に間隔を隔てて2つのア
    ルマ加工用開口を設け、これらの開口を蓋板により密閉
    してなる請求項1記載の焼却炉の廃熱処理装置。
JP1997008244U 1997-09-01 1997-09-01 焼却炉の廃熱処理装置 Expired - Lifetime JP3047479U (ja)

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