JP3046988U - 容器の洗浄装置 - Google Patents

容器の洗浄装置

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JP3046988U
JP3046988U JP1997009633U JP963397U JP3046988U JP 3046988 U JP3046988 U JP 3046988U JP 1997009633 U JP1997009633 U JP 1997009633U JP 963397 U JP963397 U JP 963397U JP 3046988 U JP3046988 U JP 3046988U
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JP1997009633U
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Inventor
福幸 中村
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朝日容器工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器の大小や付着物の性質にかかわらず、容器
内部の付着物を完全除去し、容器を再利用することがで
きる。 【解決手段】内部に洗浄液又は洗浄液と摩擦用具とを収
納して容器Pを洗浄する。容器Pを収納固定する小型収
納庫1と、この小型収納庫1に連結して小型収納庫1を
前後に自動回転せしめる前後回転装置2とを設ける。こ
れら小型収納庫1と前後回転装置2とを収納する大型収
納庫3を設ける。この大型収納庫3を左右に自動回転せ
しめる左右回転装置4とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コンテナー用容器やドラム缶などの各種容器を洗浄する容器の洗浄 装置に係り、特に、洗浄する容器自体を前後左右に回転せしめることで容器内部 を洗浄する容器の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用済みのコンテナー用容器やドラム缶等の容器を再使用する場合は、 この容器の内部を洗浄する必要がある。そこで、従来のドラム缶の洗浄方法とし ては、洗浄液やショットブラストを容器内部に吹き付けて洗浄する方法や、ブラ シで洗浄する方法などがあった。また、コンテナー用容器では、ドラム缶に比べ て内容量が大きいために、容器の内部に作業員が入り込み、薬液ブラシ等を用い て洗浄する方法や、薬液を入れた容器をトラックに積載し、凸凹道を走行するこ とで内部を洗浄する方法なども採られていた。
【0003】 一方、特公平4−80754号公報に、塵芥収集コンテナの洗浄装置が記載さ れている。この洗浄装置は、回転自在なフォークにコンテナを載せて、このコン テナを回転させながらコンテナの内外周囲を洗浄する装置である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、洗浄液やショットブラストを容器内部に吹き付ける方法では、ドラ ム缶など、比較的容量の小さい容器の洗浄に適していても、コンテナー用容器の ような大きな容量の容器には不適当であった。しかも、コンテナー用容器の内部 に作業員が入って洗浄するに作業は危険が伴ない、また、凸凹道を走行する振動 洗浄では、高い費用の割には完全に洗浄することはできなかった。
【0005】 一方、塵芥収集コンテナの洗浄装置は、コンテナを回転させながら洗浄するが 、回転するコンテナの周囲に配設した洗浄ノズルから洗浄液を噴出させるものな ので、特に、コンテナ内部の洗浄が不完全になるおそれがあった。
【0006】 また、これら従来の技術では、特に付着物が粘土質や乾燥硬化質の場合は、容 器内部の洗浄が極めて困難であり、再使用できない場合もあった。
【0007】 そこで本考案は、上述の課題を解消すべく創出されたもので、容器の大小や付 着物の性質にかかわらず、容器内部の付着物を完全除去し、容器を再利用するこ とができる容器の洗浄装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本考案の第1の手段は、内部に洗浄液又は摩擦用具 、若しくは洗浄液と摩擦用具とを収納した容器Pを収納固定する小型収納庫1と 、この小型収納庫1に連結して小型収納庫1を前後に自動回転せしめる前後回転 装置2と、これら小型収納庫1と前後回転装置2とを収納する大型収納庫3と、 この大型収納庫3を左右に自動回転せしめる左右回転装置4とを設けたことにあ る。
【0009】 更に、第2の手段の小型収納庫1は、前記大型収納庫3の内部に前後回転自在 に軸支され、この小型収納庫1を回転せしめる前後回転装置2は、小型収納庫1 の外周囲に円周状に設けたアタッチメント付チェーン2Aと、このアタッチメン ト付チェーン2Aを連動せしめるピンギヤスプロケット2Bとを有するものであ る。
【0010】 そして、第3の手段の大型収納庫3は、前面が開口した略円筒状を成し、支持 基礎6上に配設した支持ローラー5に大型収納庫の外周面が左右回転自在に支持 され、この大型収納庫3を回転せしめる左右回転装置4は、大型収納庫3の外周 に設けたアタッチメント付チェーン4Aと、このアタッチメント付チェーン4A を連動せしめるピンギヤスプロケット4Bとを有することを課題解消のための手 段とする。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。本考案は、使用済みのコ ンテナー用容器やドラム缶などの容器内部を洗浄して再利用を図るものである。
【0012】 すなわち、本考案の洗浄装置は、小型収納庫1と大型収納庫3を使用するもの で、どちらの収納庫にも、夫々の収納庫を回転せしめる回転装置を備えている。
【0013】 小型収納庫1は、大型収納庫3の内部に前後回転自在に軸支されたもので、洗 浄する容器Pを収納固定する。図示の小型収納庫1は、小型収納庫1の左右側面 に回転軸1Aを突設し、この回転軸1Aを大型収納庫3の左右内側面に架設した ものである(図1参照)。また、この小型収納庫1は、使用済みのコンテナー用 容器やドラム缶などの容器Pを小型収納庫1の前面から収納できるように、小型 収納庫1の前面が開口した状態になっている。このとき、容器Pを小型収納庫1 内部に固定する手段は、ベルト手段、油圧・空圧手段等、容器Pの種類によって 従来の固定手段を適宜に選択するものであり、特に、コンテナー用容器を小型収 納庫1に収納固定する際は、コンテナーごと容器を収納するものである。更に、 小型収納庫1内部に収納した容器Pは、洗浄時に密封した状態を保つことが必要 であることから、施蓋できる容器Pを収納する。そして、前後回転装置2を使用 して容器Pを収納した状態のまま小型収納庫1を前後に自動回転させる。
【0014】 前後回転装置2は、小型収納庫1の外周囲に円周状に設けたアタッチメント付 チェーン2Aと、このアタッチメント付チェーン2Aを連動せしめるピンギヤス プロケット2Bとを有する(図2参照)。図示の前後回転装置2は、小型収納庫 1の左右側面に設けた一対の円盤1Bの外周面にアタッチメント付チェーン2A を夫々固定してある。そして、このアタッチメント付チェーン2Aに係合するピ ンギヤスプロケット2Bを設け、適宜の伝動機構2Cを介して電動モータ2Dに 連動している。
【0015】 大型収納庫3は、内部に小型収納庫1を回転自在に支持するもので、前面が開 口した略円筒状を成している(図2参照)。この大型収納庫3は、支持基礎6の 上に配置される。すなわち、コンクリート等で形成した支持基礎6の上面に支持 ローラー5を配設し、この支持ローラー5の上に、大型収納庫3の円筒状の側板 3Aを回転自在に載置している。そして、この大型収納庫3を左右に回転させる 左右回転装置4を大型収納庫3の上部に設け、内部に回転する小型収納庫1を収 納したままで、大型収納庫3を左右方向に回転させるものである。このとき、コ ンテナー用容器やドラム缶等の容器Pを運ぶフォークリフト(図示せず)によっ て、大型収納庫3内部の小型収納庫1を出し入れ自在にするために、支持基礎6 を運搬作業面よりも低く設置している。更に、図示例では、大型収納庫3の周囲 を囲む防音室7を設け、容器P洗浄時の騒音が外に漏れ出ないようにしている( 図1参照)。
【0016】 左右回転装置4は、前記小型収納庫1と同様に、大型収納庫3の周囲外側面に 一対のアタッチメント付チェーン4Aを設けてあり、このアタッチメント付チェ ーン4Aを連動せしめるピンギヤスプロケット4Bで大型収納庫3を左右に回転 させている(図3参照)。図示の前後回転装置4は、大型収納庫3の周囲外側面 の前後に、一対のアタッチメント付チェーン4Aを固定してある。そして、この アタッチメント付チェーン4Aに係合するピンギヤスプロケット4Bを設け、適 宜の伝動機構4Cを介して電動モータ4Dに連動している。このとき、図示では 大型収納庫3の周囲を囲む防音室7の天井に電動モータ4Dを固定している(図 1参照)。
【0017】 本考案装置を使用する洗浄方法は、洗浄する容器P内部に洗浄液又は洗浄液と 摩擦用具とを収納し、この容器Pを前後回転させながら、更に左右回転させるも のである。このとき容器P内部の洗浄液や摩擦用具は、言わば容器P内部でシャ ッフルされた状態になり、この結果、容器P内部を洗浄するものとなる。このと き、容器Pに前後方向への縦回転を与えながら、左右方向への横回転を与える際 に、縦回転は、前転又は後転の一方向の回転とし、横回転は、右回転と左回転と を交互に与えるなど、いずれか、あるいは両方の回転方向を逆回転にすることで 、容器P内部の洗浄液等が遠心力によって停止するのを防止し、効果的な洗浄が 可能になる。
【0018】
【考案の効果】
この考案は、請求項1に記載の洗浄装置により、容器P内部の洗浄液や摩擦用具 が、容器P内部でシャッフルされた状態になり、この結果、容器P内部が洗浄さ れる。したがって、使用済みのコンテナー用容器やドラム缶等、容器の大小にか かわらず、容器内部の付着物を完全除去し、容器を再利用することができる。ま た、容器P内部の付着物が、これまで除去が極めて困難とされていた粘土質又は 乾燥硬化質であってもこれを除去することが可能になった。
【0019】 また、請求項2、3に記載の洗浄装置によって、小型収納庫1内部に収納した 容器Pを、前後方向と左右方向とに同時に回転させることができる。
【0020】 更に、請求項2、3によると、小型収納庫1や大型収納庫3に設けたアタッチ メント付チェーン2A、4Aと、これを回転せしめるピンギヤスプロケット2B 、4Bとによって、これら小型収納庫1や大型収納庫3を安定した状態で回転さ せることができる。
【0021】 このように、本考案によると、容器の大小や付着物の性質にかかわらず、容器 内部の付着物を完全除去し、容器を再利用することができるなどといった実用上 有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略斜視図。
【図2】本考案の小型収納庫と前後回転装置を示す正面
図。
【図3】本考案の大型収納庫と左右回転装置を示す一部
切欠側面図。
【符号の説明】
P 容器 1 小型収納庫 1A 回転軸 1B 円盤 2 前後回転装置 2A アタッチメント付チェー
ン 2B ピンギヤスプロケット 2C 伝動機構 2D 電動モータ 3 大型収納庫 3A 側板 4 左右回転装置 4A アタッチメント付チェー
ン 4B ピンギヤスプロケット 4C 伝動機構 4D 電動モータ 5 支持ローラー 6 支持基礎 7 防音室

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に洗浄液又は摩擦用具、若しくは洗
    浄液と摩擦用具とを収納した容器を収納固定する小型収
    納庫と、この小型収納庫に連結して収納庫を前後に自動
    回転せしめる前後回転装置と、これら小型収納庫と前後
    回転装置とを収納する大型収納庫と、この大型収納庫を
    左右に自動回転せしめる左右回転装置とを設けたことを
    特徴とする容器の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記小型収納庫は、前記大型収納庫の内
    部に前後回転自在に軸支され、この小型収納庫を回転せ
    しめる前後回転装置は、小型収納庫の外周囲に円周状に
    設けたアタッチメント付チェーンと、このアタッチメン
    ト付チェーンを連動せしめるピンギヤスプロケットを有
    する請求項1記載の容器の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記大型収納庫は、前面が開口した略円
    筒状を成し、支持基礎上に配設した支持ローラーに大型
    収納庫の外周面が左右回転自在に支持され、この大型収
    納庫を回転せしめる左右回転装置は、大型収納庫の外周
    に設けたアタッチメント付チェーンと、このアタッチメ
    ント付チェーンを連動せしめるピンギヤスプロケットを
    有する請求項1記載の容器の洗浄装置。
JP1997009633U 1997-09-08 1997-09-08 容器の洗浄装置 Expired - Lifetime JP3046988U (ja)

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JP1997009633U JP3046988U (ja) 1997-09-08 1997-09-08 容器の洗浄装置

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