JP3046631B2 - 位相シフトフォトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフトフォトマスクの製造方法

Info

Publication number
JP3046631B2
JP3046631B2 JP4785091A JP4785091A JP3046631B2 JP 3046631 B2 JP3046631 B2 JP 3046631B2 JP 4785091 A JP4785091 A JP 4785091A JP 4785091 A JP4785091 A JP 4785091A JP 3046631 B2 JP3046631 B2 JP 3046631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
light
resist
ionizing radiation
phase shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4785091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05150439A (ja
Inventor
宮下裕之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP4785091A priority Critical patent/JP3046631B2/ja
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to DE69132622T priority patent/DE69132622T2/de
Priority to EP91308640A priority patent/EP0477035B1/en
Priority to DE69131878T priority patent/DE69131878T2/de
Priority to EP96121014A priority patent/EP0773477B1/en
Publication of JPH05150439A publication Critical patent/JPH05150439A/ja
Priority to US08/337,136 priority patent/US5614336A/en
Priority to US08/644,856 priority patent/US5688617A/en
Priority to KR1019990041330A priority patent/KR100280036B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP3046631B2 publication Critical patent/JP3046631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI、超LSI等の
高密度集積回路の製造に用いられるフォトマスクの製造
方法に係り、特に、微細なパターンを高精度に形成する
際の位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、超LSI等の半導体集積
回路は、Siウェーハ等の被加工基板上にレジストを塗
布し、ステッパー等により所望のパターンを露光した
後、現像、エッチングを行う、いわゆるリソグラフィー
工程を繰り返すことにより製造されている。
【0003】このようなリソグラフィー工程に使用され
るレチクルと呼ばれるフォトマスクは、半導体集積回路
の高性能化、高集積化に伴ってますます高精度が要求さ
れる傾向にある。そして、これらフォトマスクを使用し
て形成されるデバイスパターンの線幅は、1MビットD
RAMで1.2μm、4ビットDRAMでは0.8μ
m、16MビットDRAMでは0.6μmと、ますます
微細化が要求されており、このような要求に応えるため
に、様々な露光方法が研究されている。
【0004】ところが、例えば64MビットDRAMク
ラスのデバイスになると、0.35μmの線幅のパター
ンが必要とされ、これまでのレチクルを用いたステッパ
ー露光方式ではレジストパターンの解像限界となり、こ
の限界を乗り越えるものとして、例えば、特開昭58−
173744号公報、特公昭62−59296号公報等
に示されているような、位相シフトフォトマスクという
新しい考え方のレチクルが提案されてきている。位相シ
フトレチクルを用いる位相シフトリソグラフィーは、レ
チクルを透過する光の位相を操作することによって、投
影像の分解能及びコントラストを向上させる技術であ
る。
【0005】位相シフトリソグラフィーを図面に従って
簡単に説明する。図3は位相シフト法の原理を示す図、
図4は従来法を示す図であり、図3(a)及び図4
(a)はレチクルの断面図、図3(b)及び図4(b)
はレチクル上の光の振幅、図3(c)及び図4(c)は
ウェハー上の光の振幅、図3(d)及び図4(d)はウ
ェハー上の光強度をそれぞれ示し、1は基板、2は遮光
膜、3は位相シフター、4は入射光を示す。
【0006】従来法においては、図4(a)に示すよう
に、ガラス等からなる基板1にクロム等からなる遮光膜
2が形成されて、所定のパターンの光透過部が形成され
ているだけであるが、位相シフトリソグラフィーでは、
図3(a)に示すように、レチクル上の隣接する光透過
部の一方に位相を反転(位相差180°)させるための
透過膜からなる位相シフター3が設けられている。した
がって、従来法においては、レチクル上の光の振幅は図
4(b)に示すように同相となり、ウェハー上の光の振
幅も図4(c)に示すように同相となるので、その結
果、図4(d)のようにウェハー上のパターンを分離す
ることができないのに対して、位相シフトリソグラフィ
ーにおいては、位相シフターを透過した光は、図3
(b)に示すように、隣接パターンの間で互いに逆位相
になされるため、パターンの境界部で光強度が零にな
り、図3(d)に示すように隣接するパターンを明瞭に
分離することができる。このように、位相シフトリソグ
ラフィーにおいては、従来は分離できなかったパターン
も分離可能となり、解像度を向上させることができるも
のである。
【0007】次に、位相シフトレチクルの従来の製造工
程の1例を図6を参照して説明する図6は位相シフトレ
チクルの製造工程を示す断面図であり、同図(a)に示
すように、基板5上にクロムパターン6が設けられて完
成されたクロムレチクルを準備し、次に、同図(b)に
示すように、クロムパターン6の上にSiO2 等からな
る透明膜7を形成する。次に、同図(c)に示すよう
に、透明膜7上にクロロメチル化ポリスチレン等の電離
放射線レジスト層8を形成し、同図(d)に示すよう
に、レジスト層8に常法に従ってアライメントを行い、
電子線露光装置等の電離放射線9によって所定のパター
ンを描画し、現像、リンスして、同図(e)に示すよう
に、レジストパターン10を形成する。
【0008】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後、同図(f)に示すように、レジストパ
ターン10の開口部より露出する透明膜7部分をエッチ
ングガスプラズマ11によりドライエッチングし、位相
シフターパターン12を形成する。なお、この位相シフ
ターパターン12の形成は、エッチングガスプラズマ1
1によるドライエッチングに代えて、ウェットエッチン
グにより行ってもよいものである。
【0009】次に、残存したレジストを、同図(g)に
示すように、酸素プラズマ13により灰化除去する。以
上の工程により、同図(h)に示すような位相シフター
12を有する位相シフトフォトマスクが完成する。
【0010】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、図6に示し
たような位相シフトレチクル製造工程においては、高精
度の寸法制御を行うために、位相シフターのパターン加
工に、通常、ドライエッチングが用いられる。特に、図
5に示すように位相シフターパターン12上にクロムパ
ターン6を設ける構造の位相シフトレチクルにおいて
は、位相シフターエッチング時にクロムパターン6のエ
ッジの下にアンダーカットが入り、クロムパターン6が
破壊されやすくなるので、ウェットエッチングは用いる
ことができない。
【0011】そこで、ドライエッチングにより位相シフ
ターパターンをエッチングする場合、クロム層は、図5
のような位相シフトレチクルを製造する際にはエッチン
グマスクとして、また、図6のようにして位相シフトレ
チクルを製造する際にはエッチングストッパーとして働
く。このような場合、遮光層として低反射クロムを組み
合わせたものを用いると、ドライエッチング時に低反射
クロム表面がエッチングされて表面反射率が増加してし
まう。表面反射率が増加すると、ステッパー露光時に遮
光膜表面から反射された光が迷光となり、ウェーハ上の
レジストパターンの劣化を招く。遮光膜のエッチングが
さらに進むと、遮光膜の光学濃度が低下する。遮光膜の
光学濃度が低下すれば、ウェーハ上のレジストパターン
が劣化してしまうのは明らかである。
【0012】また、通常の電子線レジストをマスクにし
てドライエッチングを行う際、電子線レジストの形状が
悪い場合には、ドライエッチングにより位相シフトパタ
ーンを形成すると、位相シフトパターンが垂直の側面を
持たない。
【0013】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、位相シフトパターンドライエ
ッチング時の遮光膜の劣化を防止すること、及び、垂直
側面の位相シフトパターンを持つ位相シフトフォトマス
クを製造する方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
に鑑み、電子線レジストパターニング後、マスク表面全
面に感光基を含むノボラック樹脂あるいは感光基を含む
フェノール樹脂等のフォトレジストをコーティングし、
マスク裏面より全面露光を行い、フォトレジストパター
ンを形成し、このパターンをドライエッチングのマスク
として用いることにより、低反射遮光層の劣化を防ぎ、
かつ、垂直な側面を持つ位相シフトパターンを形成でき
ることを見い出し、本発明を完成させたものである。
【0015】以下、本発明の位相シフトレチクルの製造
方法の第1のものを図1を参照して説明する。図1は本
発明に係わる位相シフトレチクルの製造工程の1つを示
す断面図であり、同図(a)に示すように、ガラス基板
13上に遮光膜であるクロム・低反射クロム2層膜から
なる遮光パターン15を有するクロムレチクルを準備す
る。なお、層14はチャージアップ防止等のための透明
導電膜である。
【0016】遮光膜15としては、クロム・低反射膜ク
ロム2層膜を示したが、単層クロム、クロム酸化膜、ク
ロム酸窒化膜、タングステン、モリブデンシリサイド
等、フォトマスク遮光膜として使用されている他の材料
あるいはこれらの複合膜も同様に適用できる。また、基
板13としては、高精度が必要とされるため、熱膨張係
数の小さい石英ガラスが一般的に使われるが、低熱膨張
ガラス、ソーダライムガラス等も適用できる。
【0017】次に、同図(b)に示すように、クロムレ
チクル上全面にSOG(スピンオングラス)膜16をd
=λ/2(n−1)満たす膜厚で形成する。このSOG
膜16の代わりに、スパッタSiO2 、CVD(Chemica
l vapor deposition) SiO2 、SiN膜を用いてもよ
い。
【0018】そして、SOG膜16を有するクロムレチ
クル上に染料を含みノボラック樹脂を主成分とする電離
放射線レジスト層を形成し、常法に従ってアライメント
を行い、電子線露光装置等の電離放射線によって所定の
パターンを描画し、現像、リンスして、同図(c)に示
すように、電離放射線レジストパターン17を形成す
る。電離放射線レジストとしては、ノボラック樹脂を主
成分とするもの以外でも、光の透過率を低下させる作用
を持つものであれば使用できる。
【0019】次に、同図(d)に示すように、電離放射
線レジストパターン17が形成されたクロムレチクル全
面にノボラック樹脂を主成分とするフォトレジスト18
をコーティングする。ノボラック樹脂を主成分とするフ
ォトレジスト以外でも、耐ドライエッチング性があるレ
ジストであれば使用できる。
【0020】次に、マスク裏面より全面露光19を行
い、同図(e)に示すようにフォトレジストパターン1
8を形成する。フォトレジストパターン18を形成する
場合、シフター層16上に形成された電離放射線レジス
ト17に染料入りのレジストを用いると、電離放射線レ
ジスト17が光を吸収し、電離放射線レジスト17が形
成されている部分の透過率が低下する。このため、電離
放射線レジスト17上には充分フォトレジスト18が残
り、エッチングマスクとして充分な厚さを有する。
【0021】次に、同図(f)に示すように、形成され
たフォトレジストパターン18をマスクにして、SOG
層16を反応性プラズマ20を用いてドライエッチング
して位相シフター層16を形成する。
【0022】次に、同図(g)に示すように、残存する
レジストを酸素プラズマにより灰化除去して、位相シフ
トフォトマスクが完成する。なお、レジストの除去は、
酸素プラズマによるドライエッチングに代えて、レジス
ト専用の剥離液や酸等を用いてウェット方式で行うこと
も可能である。
【0023】なお、以上の工程において、電離放射線レ
ジストパターン17に用いるレジストが耐ドライエッチ
ング性を有する場合には、そのレジストに染料を含ませ
る必要は必ずしも必要ない。染料を含まない耐ドライエ
ッチング性レジストを用いる場合には、図1(d)、
(e)において、マスク裏面からの全面露光19によっ
て形成されるフォトレジストパターン18は、遮光パタ
ーン15の上のみに形成される。そして、図1(f)に
おけるドライエッチングの際、遮光パターン15上のフ
ォトレジストパターン18と位相シフターが形成される
べき位置上にある電離放射線レジストパターン17とが
ドライエッチングマスクとして働き、遮光層15及び位
相シフター層16をエッチングから保護することにな
る。
【0024】さて、このように遮光パターン15を形成
した基板上に位相シフター層16を設けた位相シフトフ
ォトマスクでなく、図5のように位相シフター層を形成
した基板上に遮光パターンを設けた位相シフトフォトマ
スクに、本発明の製造方法を適用することもできる。
【0025】すなわち、図2を用いて説明すると、同図
(a)に示すように、石英基板21上に透明導電膜22
が形成された基板を用意する。次に、同図(b)に示す
ように、この上にSOG膜23をd=λ/2(n−1)
満たす膜厚で形成し、その上にクロム・低反射クロムか
らなる遮光膜24を形成する。
【0026】この基板上に、同図(c)に示すように、
電離放射線レジスト25をコーティングし、電子線露光
装置等の電離放射線26により遮光膜パターンに従って
描画を行う。現像、リンスして、同図(d)に示すよう
に、電離放射線レジストパターン25を形成する。この
レジストパターン25をマスクにして、クロム・低反射
クロム24をエッチングし、同図(e)に示すような遮
光膜パターン24を形成する。
【0027】この基板上に、同図(f)に示すように、
染料を含む電離放射線レジスト27をコーティングし、
次に、常法に従ってアライメントを行い、位相シフター
に対応する部分を電子線露光装置等の電離放射線28に
より描画する。現像、リンスして、同図(g)に示すよ
うに、電離放射線レジストパターン27を形成する。
【0028】次に、同図(h)に示すように、このレチ
クル全面にフォトレジスト29をコーティングする。そ
して、マスク裏面より紫外線30により全面露光する。
次に、現像、リンスを行い、同図(i)に示すように、
位相シフターパターンとクロムパターン24に対応する
部分に、フォトレジストレジストパターン29を形成す
る。
【0029】次に、同図(j)に示すように、形成され
たフォトレジストパターン29をマスクにして、SOG
層23をドライエッチングして位相シフターパターン2
3を形成する。そして、同図(k)に示すように、残存
するレジストを酸素プラズマにより灰化除去して、位相
シフトフォトマスクが完成する。
【0030】この場合も、電離放射線レジストパターン
27に用いるレジストが耐ドライエッチング性を有する
場合には、そのレジストに染料を含ませる必要は必ずし
も必要ない。
【0031】以上説明したように、本発明の位相シフト
フォトマスクの製造方法は、遮光パターンと遮光領域に
よって隔離されかつ相互に隣接する透明領域間に位相差
を与える位相シフターとを有する位相シフトフォトマス
クの製造方法において、位相シフターを形成する工程
が、少なくとも遮光パターンと均一な厚さの透明膜が形
成された基板表面に、電離放射線レジストを用いて位相
シフターパターンに対応する部分に電離放射線レジスト
パターンを形成する工程と、電離放射線レジストパター
ンが形成された基板表面全面にフォトレジストをコーテ
ィングし、基板裏面より全面露光して少なくとも遮光パ
ターンに対応する部分にフォトレジストパターンを形成
する工程と、このフォトレジストパターン又はこのフォ
トレジストパターンと電離放射線レジストパターンをマ
スクにして均一な厚さの透明膜をドライエッチングして
位相シフターパターンを形成する工程とからなることを
特徴とする製造方法である。
【0032】この場合、電離放射線レジストが露光光を
遮蔽ないし減衰する色の電子線レジスト、レーザー感光
性レジスト等を用いることができる。
【0033】また、電離放射線レジストパターンが形成
される基板表面には、遮光パターン、均一な厚さの透明
膜の順で積層してもよく、その逆に、均一な厚さの透明
膜、遮光パターンの順に積層してもよい。
【0034】
【作用】本発明においては、位相シフターを形成する工
程が、少なくとも遮光パターンと均一な厚さの透明膜が
形成された基板表面に、電離放射線レジストを用いて位
相シフターパターンに対応する部分に電離放射線レジス
トパターンを形成する工程と、電離放射線レジストパタ
ーンが形成された基板表面全面にフォトレジストをコー
ティングし、基板裏面より全面露光して少なくとも遮光
パターンに対応する部分にフォトレジストパターンを形
成する工程と、このフォトレジストパターン又はこのフ
ォトレジストパターンと電離放射線レジストパターンを
マスクにして均一な厚さの透明膜をドライエッチングし
て位相シフターパターンを形成する工程とからなるの
で、ドライエッチングのためのマスクが自己整合的に形
成されるため、ドライエッチング時における遮光膜の損
傷を防ぐことができる。つまり、遮光膜の黒化濃度低下
および表面反射率の低下が抑えられる。また、位相シフ
ターパターンの側面を垂直になすことができる。
【0035】したがって、遮光膜の低反射層の損傷を防
ぎ、光学濃度の低下を防ぐことによって、ウェーハ上に
転写されるパターンの劣化を防ぐことができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1を参照にして説明する。同図(a)に示すように、
透明導電膜ITO14が50nmの厚みで形成されてい
るガラス基板13上に遮光膜であるクロム・低反射クロ
ムからなるパターン15を有するクロムレチクルを準備
し、同図(b)に示すように、このクロムレチクル上全
面に屈折率1.41のSOG膜16を445nmを満た
す膜厚で形成する。
【0037】次いで、同図(c)に示すように、SOG
膜16を設けたクロムレチクル上に電子線レジストSA
L603(シップレイ製)を膜厚0.5μmになるよう
にスピンコーティングし、次に、常法に従ってアライメ
ントを行い、電子線露光装置によりSAL603の描画
を行い、現像、リンスしてSAL603レジストパター
ン17を形成する。
【0038】次に、同図(d)に示すように、SAL6
03レジストパターン17が形成されたクロムレチクル
全面にフォトレジストAZ5200(ヘキスト製)18
を膜厚1μmになるようにコーティングし、マスク裏面
よりg線19により全面露光を行う。次に、現像、リン
スを行い、同図(e)に示すように、位相シフターパタ
ーンとクロムパターンに対応する部分にAZ5200レ
ジストパターン18を形成する。
【0039】次に、同図(f)に示すように、形成され
たAZ5200レジストパターン18をマスクにしてS
OG層16をC2 6 ガス20を用いてドライエッチン
グして、位相シフター層16を形成する。
【0040】残存するレジストを酸素プラズマにより灰
化除去して、同図(g)に示すような位相シフトフォト
マスクが完成する。このようにして完成された位相シフ
トフォトマスクにおいては、遮光パターン15の劣化は
認められず、また、位相シフトパターン16の側面は垂
直になっていた。
【0041】実施例2 この実施例について、図2を参照して説明する。同図
(a)に示すように、石英21上に透明導電膜ITO2
2が50nm厚で形成された基板を用意する。次に、同
図(b)に示すように、この上に屈折率1.41のSO
G膜23を445nmを満たす膜厚で形成し、次に、ク
ロム・低反射クロムからなる遮光膜24を0.1μm厚
になるように形成する。
【0042】この基板上に、同図(c)に示すように、
電子線レジストSAL601(シップレイ製)25を膜
厚0.5μmになるようにスピンコーティングし、次
に、電子線露光装置により電子ビーム26で電子線レジ
スト25の描画を行う。現像、リンスして、同図(d)
に示すように、電子線レジストパターン25を形成す
る。このレジストパターン25をマスクにして、クロム
・低反射クロム層24を硝酸第2セリウム・アンモニウ
ム溶液によりエッチングし、同図(e)に示すように、
遮光膜パターン24を形成する。
【0043】この基板上に、同図(f)に示すように、
電子線レジストSAL603(シップレイ製)27を膜
厚0.5μmになるようにスピンコーティングし、次
に、常法に従ってアライメントを行い、位相シフターに
対応する部分の電子線レジスト27に電子線露光装置の
電子ビーム28により描画して、現像、リンスして同図
(g)に示すように、電子線レジストパターン27を形
成する。
【0044】次に、同図(h)に示すように、このレチ
クル全面にフォトレジストAZ5200(ヘキスト製)
29を膜厚1μmになるようにコーティングし、マスク
裏面よりg線30により全面露光を行う。次に、現像、
リンスを行い、同図(i)に示すように、位相シフター
パターンとクロムパターン24に対応する部分にAZ5
200レジストパターン29を形成する。
【0045】次に、同図(j)に示すように、形成され
たAZ5200レジストパターン29をマスクにしてS
OG層23をC2 6 ガスを用いてドライエッチングし
て位相シフトパターン23を形成する。
【0046】残存するレジストを酸素プラズマにより灰
化除去して、同図(k)に示すような位相シフトフォト
マスクが完成する。このようにして完成された位相シフ
トフォトマスクにおいては、遮光パターン24の劣化は
認められず、また、位相シフトパターン23の側面は垂
直になっていた。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相シフ
トフォトマスクの製造方法によると、位相シフターを形
成する工程が、少なくとも遮光パターンと均一な厚さの
透明膜が形成された基板表面に、電離放射線レジストを
用いて位相シフターパターンに対応する部分に電離放射
線レジストパターンを形成する工程と、電離放射線レジ
ストパターンが形成された基板表面全面にフォトレジス
トをコーティングし、基板裏面より全面露光して少なく
とも遮光パターンに対応する部分にフォトレジストパタ
ーンを形成する工程と、このフォトレジストパターン又
はこのフォトレジストパターンと電離放射線レジストパ
ターンをマスクにして均一な厚さの透明膜をドライエッ
チングして位相シフターパターンを形成する工程とから
なるので、ドライエッチングのためのマスクが自己整合
的に形成されるため、ドライエッチング時における遮光
膜の損傷を防ぐことができる。つまり、遮光膜の黒化濃
度低下および表面反射率の低下が抑えられる。また、位
相シフターパターンの側面を垂直になすことができる。
【0048】したがって、遮光膜の低反射層の損傷を防
ぎ、光学濃度の低下を防ぐことによって、ウェーハ上に
転写されるパターンの劣化を防ぐことができる。
【0049】なお、マスク全面にフォトレジストをコー
ティングし、裏面より露光、現像する工程は、真空装置
等の特殊な装置が必要とならないため、位相シフトフォ
トマスクの製造に必要な費用はあまり増えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相シフトフォトマスクの製造方
法の1実施例の各工程の断面図である。
【図2】別の実施例の製造方法の各工程の断面図であ
る。
【図3】位相シフトフォトマスクの原理を示す図であ
る。
【図4】従来のフォトマスクの原理を示す図である。
【図5】位相シフトフォトマスクの別の構造の断面図で
ある。
【図6】従来の位相シフトフォトマスクの製造工程の1
例を示す断面図である。
【符号の説明】 13…透明基板 14…透明導電膜 15…遮光層 16…位相シフター層 17…電離放射線レジスト層 18…フォトレジスト層 19…全面露光光 20…反応性プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光パターンと遮光領域によって隔離さ
    れかつ相互に隣接する透明領域間に位相差を与える位相
    シフターとを有する位相シフトフォトマスクの製造方法
    において、位相シフターを形成する工程が、少なくとも
    遮光パターンと均一な厚さの透明膜が形成された基板表
    面に、電離放射線レジストを用いて位相シフターパター
    ンに対応する部分に電離放射線レジストパターンを形成
    する工程と、電離放射線レジストパターンが形成された
    基板表面全面にフォトレジストをコーティングし、基板
    裏面より全面露光して少なくとも遮光パターンに対応す
    る部分にフォトレジストパターンを形成する工程と、こ
    のフォトレジストパターン又はこのフォトレジストパタ
    ーンと電離放射線レジストパターンをマスクにして均一
    な厚さの透明膜をドライエッチングして位相シフターパ
    ターンを形成する工程とからなることを特徴とする位相
    シフトフォトマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電離放射線レジストが露光光を遮蔽
    ないし減衰する色の電子線レジストであることを特徴と
    する請求項1記載の位相シフトフォトマスクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記電離放射線レジストがレーザー感光
    性レジストであることを特徴とする請求項1記載の位相
    シフトフォトマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 電離放射線レジストパターンを形成する
    前記基板表面に、遮光パターン、均一な厚さの透明膜の
    順に積層されていることを特徴とする請求項1から3の
    何れか1項記載の位相シフトフォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 電離放射線レジストパターンを形成する
    前記基板表面に、均一な厚さの透明膜、遮光パターンの
    順に積層されていることを特徴とする請求項1から3の
    何れか1項記載の位相シフトフォトマスクの製造方法。
JP4785091A 1990-09-21 1991-03-13 位相シフトフォトマスクの製造方法 Expired - Fee Related JP3046631B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4785091A JP3046631B2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 位相シフトフォトマスクの製造方法
EP91308640A EP0477035B1 (en) 1990-09-21 1991-09-23 Process for producing a phase shift layer-containing photomask
DE69131878T DE69131878T2 (de) 1990-09-21 1991-09-23 Verfahren zur Herstellung einer Phasenverschiebungs-Photomaske
EP96121014A EP0773477B1 (en) 1990-09-21 1991-09-23 Process for producing a phase shift photomask
DE69132622T DE69132622T2 (de) 1990-09-21 1991-09-23 Verfahren zur Herstellung einer Phasenschieber-Fotomaske
US08/337,136 US5614336A (en) 1990-09-21 1994-11-10 Phase shift layer-containing photomask, and its production and correction
US08/644,856 US5688617A (en) 1990-09-21 1996-05-09 Phase shift layer-containing photomask, and its production and correction
KR1019990041330A KR100280036B1 (ko) 1990-09-21 1999-09-27 위상 시프트층을 갖는 포토마스크, 그 제조방법 및 수정방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4785091A JP3046631B2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 位相シフトフォトマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05150439A JPH05150439A (ja) 1993-06-18
JP3046631B2 true JP3046631B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=12786847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4785091A Expired - Fee Related JP3046631B2 (ja) 1990-09-21 1991-03-13 位相シフトフォトマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3046631B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4655532B2 (ja) * 2004-08-02 2011-03-23 セイコーエプソン株式会社 露光用マスクの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05150439A (ja) 1993-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5358808A (en) Exposure mask, method of manufacturing the same, and exposure method using the same
EP0585872B1 (en) Process for fabricating a phase shift photomask or phase shift photomask blank
US5380608A (en) Phase shift photomask comprising a layer of aluminum oxide with magnesium oxide
KR100223325B1 (ko) 반도체 장치의 미세패턴 제조방법
JPH05289307A (ja) レチクルおよびレチクル製造方法
US20020146648A1 (en) Attenuating extreme ultraviolet (EUV) phase-shifting mask fabrication method
EP0581302B1 (en) Method for fabricating photomasks having a phase shift layer
US5853923A (en) Double layer method for fabricating a rim type attenuating phase shifting mask
JP3312703B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの修正方法
JPH06289589A (ja) 位相シフトマスクとその製造方法そしてそれに用いるブランク
JPH06250376A (ja) 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
JPH05289305A (ja) 位相シフトフォトマスク
JP3046631B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
US6015640A (en) Mask fabrication process
JP3225074B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JPH10512683A (ja) 改善されたイメージングのために吸収/減衰性側壁を備えた移相マスク構造および吸収/減衰性側壁を備えたシフターを作る方法
JP2859894B2 (ja) 露光用マスク、露光用マスクの製造方法およびこれを用いた露光方法
JP3110801B2 (ja) フォトマスクの製造方法及びフォトマスク
JP3210705B2 (ja) 位相シフトフォトマスク
JP3178516B2 (ja) 位相シフトマスク
JPH09160221A (ja) 位相シフトマスクのシフター欠陥修正方法
JPH0468352A (ja) 位相シフト層を有するフォトマスク及びその製造方法
JP3308021B2 (ja) 位相シフトフォトマスクブランク及び位相シフトフォトマスク
JP2591469B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JP3241793B2 (ja) 位相シフトフォトマスク

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees