JP3046392U - 折畳み展開形中留における剣先側バンドの挿し止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は長さ調整が簡単で折りぐせや折りキ
ズを作らない折畳み展開形中留を新規に提供することを
目的とするものである。 【構成】 本考案は二つ折れ、三つ折れ等の折畳み展開
形中留における下板の外端下に剣先側バンドを挿し通し
自在に支持する支え枠を回動自在に取付けするととも
に、該下板の下面に剣先側バンドの並列止孔の１乃至数
個を挿し止めする挿し止めピンを１乃至数個取付けたこ
とを特徴とする折畳み展開形中留における剣先側バンド
の挿し止め装置にある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は折畳み展開形中留における剣先側バンドの挿し止め装置、詳しくは 二つ折れまたは三つ折れ中留における剣先側バンドの挿し止め装置に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

この種の中留としては本願出願人の提案の実公平３−３５１３０号公報がある 。該公報はワンタッチ式の中留において、底板の開放側に第二底板部を延長形成 して、該第二底板部上に皮革製など止孔並設の時計バンドの刺し止め用の突起と 一側の蝶番部をもとに開閉する蓋板を設け、且つ該第二底板部と底板間に該時計 バンドの繰出し孔を設けたことを特徴とする皮革等繰出し形バンド用のワンタッ チ式中留を記載している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、該公報は第二底板部上に挿し止めした剣先側バンドの端部を繰 出し孔より底板２の裏面下に繰出す要領のため操作が面倒であり、しかも第二底 板部上から底板下に繰出す際に剣先側バンドを曲折することによって、バンドに 曲折ぐせや曲折によるキズをつけて早い段階でバンドを使用不能にするという課 題がある。

【０００４】 また底板に第二底板部を延長形成することによって底板にダブルロック機構を 取付けることができないという課題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は二つ折れ、三つ折れ等の折畳み展開形中留における下板の外端下に剣 先側バンドを挿し通し自在に支持する支え枠を回動自在に取付けするとともに、 該下板の下面に剣先側バンドの並列止孔の１乃至数個を挿し止めする挿し止めピ ンを１乃至数個取付けるようにして、かかる課題を解決するようにしたのである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

上箱１と中間板２および下板３を折畳み展開自在に連結してなる三つ折れ中留 、または中間板を兼ねた上箱１と下板３とからなる二つ折れ中留において、下板 ３の外端部中間の折立てにて折畳み時のロック爪４を形成するとともに、外端部 両側の巻付けにて下板３の外端部上に支持軸５を取付け、該支持軸５の両端部に て門型をした支え枠６を回動自在に取付け、さらに支持軸５は三つ折れ中留の場 合に支え枠６の取付個所の外側両端にてダブルロック部材７を回動開閉するよう に取付けている。８は下板３の中心部下の軸方向に２個並べて垂設した挿し止め ピンである。

【０００７】 図面は三つ折れ中留を示しており、皮革，ウレタン等にてなる尾錠側バンド9a は上箱１の両側の垂壁1a，1b間に軸10止め取付け、剣先側バンド9bは下板３と支 え枠６間に通して並設止孔11群中の２個を２本の挿し止めピン８に挿し止めて取 付けるのである。挿し止めした剣先側バンド9bは支え枠６とピン８の挿し止めに て安定して取付け状態を保ってみだりに抜出することが生じないものとなる。

【０００８】 尾錠側と剣先側バンドを取付けた三つ折れ中留は上箱１下に中間板２、下板３ を折畳むとロック爪４にてロックされ、さらにダブルロック部材７を上箱１の端 部上に回動掛着してダブルロックすることができる。手首廻りより取外すときは ダブルロック部材７の掛着を解いて上箱１、中間板２、下板３を展開するのであ る。中留を含むバンド長が長いときは剣先側バンド9bの挿し止め取付けを一旦解 いて、長い分を支え枠６上に通して挿し止めピン８にて再挿し止めして長さを調 整するのである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成したので、剣先側バンドは支え枠上を平面的に出し 入れすることにより長さ調整をすることができるので、長さ調整の操作が簡単と なり且つ支え枠による支持と挿し止めピンによる挿し止めにて剣先側バンドを安 定して支持するという効果を生ずる。

【００１０】 また、剣先側バンドは下板下にて平面的に挿し止め取付けされるので、挿し止 めに際して従来生じていた折りぐせや折りキズが生じないという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 中留を半展開した状態にて示す斜視図であ
る。

【図２】 折畳み状態にて示す縦断正面図である。

【図３】 剣先側バンドを挿し止め前の状態にて示す中
留の裏面斜視図である。

【符号の説明】

１は上箱 ２は中間板 ３は下板 ４はロック爪 ５は支持軸 ６は支え枠 ７はダブルロック部材 ８は挿し止めピン 9aは尾錠側バンド 9bは剣先側バンド 10は軸 11は並設止孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つ折れ、三つ折れ等の折畳み展開形中
   留における下板の外端下に剣先側バンドを挿し通し自在
   に支持する支え枠を回動自在に取付けするとともに、該
   下板の下面に剣先側バンドの並列止孔の１乃至数個を挿
   し止めする挿し止めピンを１乃至数個取付けたことを特
   徴とする折畳み展開形中留における剣先側バンドの挿し
   止め装置。