JP3046389U - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3046389U
JP3046389U JP1997007394U JP739497U JP3046389U JP 3046389 U JP3046389 U JP 3046389U JP 1997007394 U JP1997007394 U JP 1997007394U JP 739497 U JP739497 U JP 739497U JP 3046389 U JP3046389 U JP 3046389U
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隆雄 阪上
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塵埃を効率良く集塵電極等に付着するように
する。 【構成】 空気流通経路上に配置された放電電極21と
集塵電極22との間にクーロン力を発生させ、これによ
り空気流通経路を通る空気に含まれる塵埃をイオン化さ
せ集塵電極22等に付着させる空気清浄装置20を備え
ており、放電電極21を集塵電極22の真正面に配置せ
ず、空気の風上側にずらして配置する。イオン化された
塵埃は、ファン14による空気の流れに沿って移動する
ものの、集塵電極22との間で作用するクーロン力によ
り集塵電極22等に付着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、空気流通経路上に配置された放電電極と集塵電極との間にクーロン 力を発生させ、これにより空気流通経路を通る空気に含まれる塵埃をイオン化さ せ集塵電極等に付着させる空気清浄装置を備える空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気調和機の機能を高めるために、室内ユニットにイオン式の空気清浄 装置を組み込むことが考えられている。イオン式の空気清浄装置は、線状の放電 電極と面状の集塵電極の間に高電圧を印加し、放電電極により周囲の空気中に存 在する塵埃をイオン化し、集塵電極等に付着させるものである。このような空気 清浄装置を室内ユニットに組み込むことにより、その空気調和機は本来の空気調 和機能の他に、空気清浄装置としての機能も併せ持つことになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この種の空気調和機を製品化するに当たり問題になるのは、空気流通経路を通 る空気に含まれる塵埃を如何に効率良く集塵電極等に付着させるかということで ある。もし、イオン化した塵埃が集塵電極等に付着しないと、ケーシングの空気 排出口の周辺に付着することになる。特に、塵埃がフラップ等に付着すると、汚 れが大きく目立つ。また、ケーシングの内部に付着した塵埃の固まりがファンの 風圧によりはがれて、空気排出口から放出された後、室内中を浮遊することにな る。
【0004】 本考案は上記した背景の下で創作されたものであり、その目的とするところは 、塵埃を効率良く集塵電極等に付着させるようにした空気調和機を提供すること にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案に係る空気調和機は、空気流通経路上に配置された放電電極と集塵電極 との間にクーロン力を発生させ、これにより前記空気流通経路を通る空気に含ま れる塵埃をイオン化させ集塵電極等に付着させる空気清浄装置を備えており、前 記放電電極を前記集塵電極の真正面に配置せず、前記空気の風上側にずらして配 置するようにした。
【0006】 このような構成による場合、空気流通経路上、空気清浄装置の風上側でイオン 化された塵埃は、ファンによる空気の流れに沿って移動するものの、集塵電極と の間で作用するクーロン力により集塵電極等に付着することになる。
【0007】 より好ましくは、放電電極の位置は、当該電極の周辺の空気の風速ベクトルと 前記塵埃が集塵電極に対して作用するクーロン力とを合成したベクトルが前記集 塵電極に向かうように設定されていることが望ましい。
【0008】 このような構成による場合、空気清浄装置の風上側でイオン化された塵埃の殆 どが集塵電極等に付着することになる。
【0009】 より好ましくは、空気清浄装置は、集塵電極等に付着した塵埃をセルフクリー ニングするためのヒータを装備することが望ましい。
【0010】 このような構成による場合、集塵電極等に付着した塵埃がヒータの熱によりク リーニングされ、空気清浄装置としての集塵機能が最初の状態に戻ることになる 。
【0011】 より好ましくは、空気清浄装置は、熱交換器の背面側の空気流通路上に配設さ れていることが望ましい。
【0012】 もし、空気清浄装置が熱交換器の正面側に配置されている場合、空気清浄装置 がファンから少し離れた位置にあるので、空気清浄装置の周りの空気の速度がそ れほど高くなく、イオン化された塵埃は空気の流れに大きな影響を受けずに集塵 電極等に付着する。これに対して、空気清浄装置が熱交換器の背面側に配置され ている場合、空気清浄装置がファンに近い位置にあるので、空気清浄装置の周り の空気の速度が高く、イオン化された塵埃の移動は空気の流れに大きな影響を受 けるものの、イオン化された塵埃は集塵電極等に効率良く付着する。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の空気調和機の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は空 気調和機の概略的側面図、図2はイオン化された塵埃が集塵電極等に付着する原 理を説明するための放電電極及び集塵電極を示す図である。
【0014】 ここに掲げる空気調和機は、図1に示されるように、空気調和機能を司る空気 調和機本体10と、空気清浄機能を付加するために空気調和機本体10に組み込 まれたイオン式の空気清浄装置20とを備えている。空気清浄装置20は熱交換 器13の背面側の空気流通路上に配設されている。
【0015】 空気調和機本体10は、前面が空気吸込口11aとして開口し、その空気吸込 口11aの下方に空気排出口11bが設けられたケーシング11と、ケーシング 11の空気吸込口11aに装着される前面ケース12と、ケーシング11の空気 吸込口11aに臨んでケーシング11内に設けられた熱交換器13と、熱交換器 13を経由して空気吸込口11aから空気排出口11bへ空気を流通させるため に、空気排出口11bの奥側に設けられたクロスフロー型のファン14とを備え ている。なお、15は熱交換器13の正面側に配置されたフィルタである。また 、空気排出口11bから排出される空気の向きを変えるために、空気排出口11 b内に備えられるルーバやフラップは図示省略されている。
【0016】 空気清浄装置20は、水平に張設された線状の放電電極21と、これに平行し て配設された面状の集塵電極22と、集塵電極22をセルフクリーニングするた めの水平な棒状のヒータ23と、ヒータ23の熱を遮蔽するための板状の熱遮蔽 板23から構成されており、ケーシング11の垂直な背板部11cの表面に一体 的に取り付けられている。集塵電極22はヒータ23を前後から挟んだ二重構造 となっており、そのヒータ23により水平に支持されている。
【0017】 この空気清浄装置20で最も特徴的であるのは、放電電極21を集塵電極22 の真正面に配置せず、空気の風上側にずらして配置するようにした点である。詳 しいことは後述する。
【0018】 次に、上記のように構成された空気調和機の動作について説明する。空気調和 運転中は、ファン14が作動することにより、室内の空気が前面パネル12を通 過してケーシング11内に吸引され、熱交換器13を通過する過程で冷却又は・ 加熱された後、その背面側の空気流通路を上から下に流通し、空気排出口11b から室内に戻される。
【0019】 空気清浄装置20が動作すると、放電電極21(正極側)と集塵電極22(負 極側)の間に高電圧が印加され、図中破線で示すように、両電極間に電気力線が 発生する。これにより、放電電極21の周囲に存在する塵埃40はイオン化され 、集塵電極22に引き寄せられて付着する。その結果、熱交換器13を通過した 空気は、熱交換器13の背面側の空気流通路を通過する過程で清浄化され室内に 戻される。
【0020】 ただ、放電電極21を集塵電極22の真正面に配置せず、空気の風上側にずら して配置されているので、イオン化された塵埃はその殆どが、集塵電極22等に 付着することになる。これを図2を参照して説明する。
【0021】 図2(a)は放電電極21を集塵電極22の真正面に配置した場合を示してい る。この場合、イオン化された塵埃はクーロン力により集塵電極22に近づくも のの、ファン14の吸い込み力による空気の流れが速いことから、その殆どは集 塵電極22に付着することなく、ファン14を経て空気排出口11bの周辺、特 に、図示省略されたルーバやフラップに付着することになる。
【0022】 図2(b)は放電電極21を集塵電極22から空気の風上側にずらして配置し た本案の場合を示している。この場合、イオン化された塵埃は、ファン14の吸 い込み力による空気の流れが速くとも、その殆どは集塵電極22等に付着しない 。
【0023】 放電電極21の位置は、この周辺の空気の風速ベクトルと塵埃が集塵電極22 に対して作用するクーロン力とを合成したベクトルが集塵電極22に向かうよう に設定されている。即ち、イオン化された塵埃が移動する方向は、クーロン力と 風速ベクトルとを合成したベクトルの方向となり、この方向の延長線上に集塵電 極22が存在していることから、イオン化された塵埃の殆どは集塵電極22に付 着することになる。ここでは放電電極21と集塵電極22との間に13KVの電 圧を印加しており、図中に示すA、Bの寸法はA=14mm、B=8mmに設定 されている。
【0024】 なお、図2(a)による場合、クーロン力と風速ベクトルとを合成したベクト ルの方向は、集塵電極22に向いていないので、イオン化された塵埃の殆どは集 塵電極22等に付着しない。
【0025】 よって、本案の空気調和機による場合、イオン化された塵埃の殆どはファン1 4を経て空気排出口11bの周辺、特に、図示省略されたルーバやフラップに付 着せず、汚れが目立つようなことが少なくなる。また、ケーシング11の内部に 付着した塵埃の固まりが空気排出口から放出され、室内中を浮遊するということ も少なくなる。
【0026】 しかもヒータ23を通電すると、ヒータ23の発熱により集塵電極22等が加 熱され、これに付着した塵埃がセルフクリーニングされる。よって、集塵電極2 2が熱交換器13の背面側に位置するにもかかわらず、メンテナンス性の悪化は 生じない。よって、空気調和機の高性能化を図ることができる。
【0027】 空気清浄装置20はここでは熱交換器13の背面側の空気流通路上に設けられ ており、空気の流通方向は主として上下方向となり、面状の集塵電極22や熱遮 蔽板24がその空気の流通方向に沿ったものになるので、空気調和運転時におけ る空気流通を空気清浄装置20が阻害しない。従って、空気清浄装置20を設け たことによる空気調和機能の低下が回避される。
【0028】 なお、本考案は上記実施形態に限定されず、例えば、空気清浄装置を熱交換器 の正面側に配設するようにして構わない。また、空気清浄装置の放電電極や集塵 電極についてもどのような構造のものを採用しても良い。
【0029】
【考案の効果】
以上、本考案の請求項1に係る空気調和機による場合、イオン化した塵埃が効 率良く集塵電極等に付着することから、ケーシングの空気排出口にまで到達する ものが非常に少なくなる。よって、フラップ等に塵埃が付着して汚れが目立つよ うなことが少なく、ケーシングの内部に付着した塵埃の固まりが空気排出口から 放出され、室内中を浮遊するということも少なくなり、装置としての高性能化を 図ることができる。
【0030】 本考案の請求項2に係る空気調和機による場合、空気清浄装置の風上側でイオ ン化された塵埃の殆どが集塵電極等に付着することから、より一層効果的である 。
【0031】 本考案の請求項3に係る空気調和機による場合、集塵電極等に付着した塵埃を 清掃することなく、空気清浄装置としての集塵機能を常に最適な状態に保つこと ができ、メンテナンス性に優れる。
【0032】 本考案の請求項4に係る空気調和機による場合、空気清浄装置が熱交換器の背 面側の空気流通路に配設されていても、イオン化した塵埃が効率良く集塵電極等 に付着することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空気調和機の実施の形態を説明するた
めの図であって、空気調和機の概略的側面図である。
【図2】イオン化された塵埃が集塵電極等に付着する原
理を説明するための放電電極及び集塵電極を示す図であ
って、(a)は放電電極を集塵電極の真正面に配置した
場合、(b)は放電電極を集塵電極の真正面から空気の
風上側にずらして配置した本案の場合を示している。
【符号の説明】
10 空気調和機本体 11 ケーシング 12 前面パネル 13 熱交換器 14 ファン 20 空気清浄装置 21 放電電極 22 集塵電極 23 ヒータ 24 熱遮蔽板

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流通経路上に配置された放電電極と
    集塵電極との間にクーロン力を発生させ、これにより前
    記空気流通経路を通る空気に含まれる塵埃をイオン化さ
    せ集塵電極等に付着させる空気清浄装置を備える空気調
    和機において、前記放電電極を前記集塵電極の真正面に
    配置せず、前記空気の風上側にずらして配置するように
    したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記放電電極の位置は、当該電極の周辺
    の空気の風速ベクトルと前記塵埃が前記集塵電極に対し
    て作用するクーロン力とを合成したベクトルが前記集塵
    電極に向かうように設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記空気清浄装置は、集塵電極等に付着
    した塵埃をセルフクリーニングするためのヒータを装備
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 前記空気清浄装置は、熱交換器の背面側
    の空気流通路上に配設されていることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の空気調和機。
JP1997007394U 1997-06-18 1997-08-20 空気調和機 Expired - Lifetime JP3046389U (ja)

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CN98102997A CN1208840A (zh) 1997-06-18 1998-06-18 具有空气净化功能的空调装置及用于该装置中的电集尘器
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