JP3046382B2 - 火災警報装置 - Google Patents
火災警報装置Info
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- JP3046382B2 JP3046382B2 JP3087487A JP8748791A JP3046382B2 JP 3046382 B2 JP3046382 B2 JP 3046382B2 JP 3087487 A JP3087487 A JP 3087487A JP 8748791 A JP8748791 A JP 8748791A JP 3046382 B2 JP3046382 B2 JP 3046382B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光部から発光された
光線を受光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断され
受光出力が所定の閾値以下となった場合に感知出力を発
する監視エリアに複数設置された減光式感知器と、該減
光式感知器からの感知出力を受け取り火災警報を発する
受信機とを備える火災警報装置に関するものである。
光線を受光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断され
受光出力が所定の閾値以下となった場合に感知出力を発
する監視エリアに複数設置された減光式感知器と、該減
光式感知器からの感知出力を受け取り火災警報を発する
受信機とを備える火災警報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の火災警報装置は、体育館
等の広いエリアを監視するために用いられている。減光
式感知器を利用した従来の火災警報装置の概要を図7に
示す。火災の監視エリアには、発光器73と、発光器7
3からの光線を受光する受光器74によって構成される
減光式感知器71a、71b,・・・が所定間隔で複数
並列に設置されている。また、各減光式感知器71a、
71bは、減光式感知器71a、71bからの警報信号
を受信する受信機72に接続されている。
等の広いエリアを監視するために用いられている。減光
式感知器を利用した従来の火災警報装置の概要を図7に
示す。火災の監視エリアには、発光器73と、発光器7
3からの光線を受光する受光器74によって構成される
減光式感知器71a、71b,・・・が所定間隔で複数
並列に設置されている。また、各減光式感知器71a、
71bは、減光式感知器71a、71bからの警報信号
を受信する受信機72に接続されている。
【0003】各減光式感知器71a、71bでは、発光
器73から発せられる光線を受光器74で受光し、受光
レベルの変化に基づいて火災信号を受信機72に出力す
る。例えば、火災による煙が監視エリアに侵入すると、
煙によって光線が遮られ受光器74での受光量が少なく
なるが、その減光率を予め設定した閾値と比較すること
により、減光率が閾値を上回った場合(減光量が閾値を
下回った場合)に火災と判断し、受信機72に警報信号
を出力するものである。
器73から発せられる光線を受光器74で受光し、受光
レベルの変化に基づいて火災信号を受信機72に出力す
る。例えば、火災による煙が監視エリアに侵入すると、
煙によって光線が遮られ受光器74での受光量が少なく
なるが、その減光率を予め設定した閾値と比較すること
により、減光率が閾値を上回った場合(減光量が閾値を
下回った場合)に火災と判断し、受信機72に警報信号
を出力するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の火災警報装
置では、複数の減光式感知器71a、71b・・・がそ
れぞれ個別に光軸上のある空間を監視して火災判断を行
なっているので、例えば1つの減光式感知器の光軸上に
煙以外の障害物が侵入して光線を遮断した場合でも火災
信号が出力されてしまうという問題があった。このよう
な誤報は、減光式感知器が設置されている建物内でイベ
ントや模様替えを行なう際に起りやすい。
置では、複数の減光式感知器71a、71b・・・がそ
れぞれ個別に光軸上のある空間を監視して火災判断を行
なっているので、例えば1つの減光式感知器の光軸上に
煙以外の障害物が侵入して光線を遮断した場合でも火災
信号が出力されてしまうという問題があった。このよう
な誤報は、減光式感知器が設置されている建物内でイベ
ントや模様替えを行なう際に起りやすい。
【0005】本発明は、上記のような従来の課題を解決
するためになされたものであり、監視領域における真の
火災を障害物と区別して的確に検出することができ、誤
報の発生を確実に防止することができる火災警報装置を
提供することを目的とする。
するためになされたものであり、監視領域における真の
火災を障害物と区別して的確に検出することができ、誤
報の発生を確実に防止することができる火災警報装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
る請求項1の本発明は、発光部から発光された光線を受
光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断され受光出力
が所定の閾値以下となった場合に感知出力を発する監視
エリアに複数設置された減光式感知器と、該減光式感知
器からの感知出力を受け取り火災警報を発する受信機と
を備える火災警報装置において、前記減光式感知器の少
なくとも1つが閾値を下回った際に、他の減光式感知器
を呼出すと共に該他の減光式感知器のデータを読込む通
信手段と、他の減光式感知器から読み込まれたデータを
基に火災判断を行なう判断部を設けたことを特徴とす
る。
る請求項1の本発明は、発光部から発光された光線を受
光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断され受光出力
が所定の閾値以下となった場合に感知出力を発する監視
エリアに複数設置された減光式感知器と、該減光式感知
器からの感知出力を受け取り火災警報を発する受信機と
を備える火災警報装置において、前記減光式感知器の少
なくとも1つが閾値を下回った際に、他の減光式感知器
を呼出すと共に該他の減光式感知器のデータを読込む通
信手段と、他の減光式感知器から読み込まれたデータを
基に火災判断を行なう判断部を設けたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2の本発明は、発光部から発光され
た光線を受光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断さ
れ受光出力が所定の閾値以下となった場合に感知出力を
発する監視エリアに複数設置された減光式感知器と、複
数の減光式感知器を一括管理する中継器と、前記中継器
を介して送られた前記減光式感知器からの感知出力を受
け取り火災警報を発する受信機とを備える火災警報装置
において、前記中継器に、前記減光式感知器の少なくと
も1つから感知出力を受けた際に、他の減光式感知器を
呼出すと共に該他の減光式感知器のデータを読込む通信
手段と、他の減光式感知器から読み込まれたデータを基
に火災判断を行なう判断部とを設けたことを特徴とす
る。
た光線を受光部で受光し、煙の侵入により光線が遮断さ
れ受光出力が所定の閾値以下となった場合に感知出力を
発する監視エリアに複数設置された減光式感知器と、複
数の減光式感知器を一括管理する中継器と、前記中継器
を介して送られた前記減光式感知器からの感知出力を受
け取り火災警報を発する受信機とを備える火災警報装置
において、前記中継器に、前記減光式感知器の少なくと
も1つから感知出力を受けた際に、他の減光式感知器を
呼出すと共に該他の減光式感知器のデータを読込む通信
手段と、他の減光式感知器から読み込まれたデータを基
に火災判断を行なう判断部とを設けたことを特徴とす
る。
【0008】請求項3の火災警報装置は、判断部におい
て、他の減光式感知器から読み込まれたデータから火災
の判断が得られない場合に、所定時間経過後に障害物の
存在を示す障害検出信号を出力するためのタイマ手段を
設けたことを特徴とする。
て、他の減光式感知器から読み込まれたデータから火災
の判断が得られない場合に、所定時間経過後に障害物の
存在を示す障害検出信号を出力するためのタイマ手段を
設けたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例である火
災警報装置の減光式感知器の構成を示すブロック図、図
3(A)は火災警報装置の全体構成を示す概略図であ
る。まず、図3(A)によって第1の実施例による火災
警報装置について説明する。本火災警報装置は、減光式
感知器1a,1b,・・・と、受信機3とで構成され
る。減光式感知器1a,1b,・・・は、それぞれ近赤
外領域の光線を発する発光器5と、発光器5からの光線
を受光する受光器6からなり、図示の如く発光器5の光
軸7上に所定距離を介して受光器6を対向配置してい
る。また、監視区域には、上記のような減光式感知器1
a,1bが監視区域の広さに応じて複数並列に設置され
ている。通常、発光器5と受光器6の間隔は5〜100
mに設定され、減光式感知器1a,1b相互の間隔は数
mに設定される。減光式感知器1a,1b,・・・の光
軸7上に火災による煙が侵入することにより、受光器6
における受光量の減光率が予め設定した閾値を上回る
(減光量が閾値を下回る)と火災と判断し、受信器3へ
火災信号を出力する。
詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例である火
災警報装置の減光式感知器の構成を示すブロック図、図
3(A)は火災警報装置の全体構成を示す概略図であ
る。まず、図3(A)によって第1の実施例による火災
警報装置について説明する。本火災警報装置は、減光式
感知器1a,1b,・・・と、受信機3とで構成され
る。減光式感知器1a,1b,・・・は、それぞれ近赤
外領域の光線を発する発光器5と、発光器5からの光線
を受光する受光器6からなり、図示の如く発光器5の光
軸7上に所定距離を介して受光器6を対向配置してい
る。また、監視区域には、上記のような減光式感知器1
a,1bが監視区域の広さに応じて複数並列に設置され
ている。通常、発光器5と受光器6の間隔は5〜100
mに設定され、減光式感知器1a,1b相互の間隔は数
mに設定される。減光式感知器1a,1b,・・・の光
軸7上に火災による煙が侵入することにより、受光器6
における受光量の減光率が予め設定した閾値を上回る
(減光量が閾値を下回る)と火災と判断し、受信器3へ
火災信号を出力する。
【0010】ここまでの構成については、図7に示した
従来の装置と同様であるが、本実施例では、各減光式感
知器1a,1b,・・・を相互に相互信号線8によって
接続し、相互に受光データの授受を可能としている。以
下、減光式感知器1a,1b,・・・の詳細な構成を図
1によって述べる。
従来の装置と同様であるが、本実施例では、各減光式感
知器1a,1b,・・・を相互に相互信号線8によって
接続し、相互に受光データの授受を可能としている。以
下、減光式感知器1a,1b,・・・の詳細な構成を図
1によって述べる。
【0011】減光式感知器1a,1b,・・・の発光器
5は、近赤外光を発する発光ダイオード等の発光部10
と、発光部10を駆動する発光駆動部11と、受光器6
からの制御信号を受信して発光駆動部11を制御する受
信回路12とで構成されている。
5は、近赤外光を発する発光ダイオード等の発光部10
と、発光部10を駆動する発光駆動部11と、受光器6
からの制御信号を受信して発光駆動部11を制御する受
信回路12とで構成されている。
【0012】また、減光式感知器1a,1b,・・・の
受光器6は、発光と受光動作の制御を行なう受発光制御
部21と、発光部10からの光を受光する受光部22
と、受光部22からの出力を増幅する増幅回路23と、
増幅回路23からのアナログ信号をデジタル信号の受光
データに変換するA/D変換部24と、受光データを蓄
える第1受光データ記憶部25と、予め火災感知のため
の第1の閾値を設定する第1閾値設定部26と、受光デ
ータの減光率が閾値設定部26の第1の閾値以上かどう
かの判断を行なう個別判断部27と、隣接する他の減光
式感知器1a,1b,・・・を呼出して受光データを受
信しあるいは他の減光式感知器1a,1b,・・・に対
して自己の受光データを送信する送受信回路28と、送
受信回路28で受信された他の減光式感知器からの受光
データを蓄える第2受光データ記憶部29と、他の減光
式感知器からの受光データに基づいて総合判断をするた
めの第2の閾値を設定する第2閾値設定部30と、第2
の閾値に基づいて火災か障害物かの判断を行ない火災信
号あるいは障害検出信号を出力する総合判断部31とで
構成されている。各減光式感知器1a,1b,・・・の
第1閾値設定部26には、それぞれ同じ値の減光率が閾
値として設定されている。また、各減光式感知器1a,
1b,・・・の送受信回路28は、相互信号線8によっ
て相互に接続されている。
受光器6は、発光と受光動作の制御を行なう受発光制御
部21と、発光部10からの光を受光する受光部22
と、受光部22からの出力を増幅する増幅回路23と、
増幅回路23からのアナログ信号をデジタル信号の受光
データに変換するA/D変換部24と、受光データを蓄
える第1受光データ記憶部25と、予め火災感知のため
の第1の閾値を設定する第1閾値設定部26と、受光デ
ータの減光率が閾値設定部26の第1の閾値以上かどう
かの判断を行なう個別判断部27と、隣接する他の減光
式感知器1a,1b,・・・を呼出して受光データを受
信しあるいは他の減光式感知器1a,1b,・・・に対
して自己の受光データを送信する送受信回路28と、送
受信回路28で受信された他の減光式感知器からの受光
データを蓄える第2受光データ記憶部29と、他の減光
式感知器からの受光データに基づいて総合判断をするた
めの第2の閾値を設定する第2閾値設定部30と、第2
の閾値に基づいて火災か障害物かの判断を行ない火災信
号あるいは障害検出信号を出力する総合判断部31とで
構成されている。各減光式感知器1a,1b,・・・の
第1閾値設定部26には、それぞれ同じ値の減光率が閾
値として設定されている。また、各減光式感知器1a,
1b,・・・の送受信回路28は、相互信号線8によっ
て相互に接続されている。
【0013】ここで、火災が発生した場合の煙の分布の
様子を図5(A),(B)に示す。監視エリアに図示の
ように3つの減光式感知器1a,1b,1cが設置され
た状態で、減光式感知器1bの光軸の真下で火災が発生
した場合、煙50は火災地点51を中心として次第に広
がって行く。従って、煙の密度は、減光式感知器1bの
附近で最も大きく、その周辺の減光式感知器1a,1c
の部分では次第に小さくなる。このため、減光式感知器
1bで減光率が最も大きく、減光式感知器1bから離れ
るに従い減光率は小さくなる。このような実験結果に鑑
み、本実施例においては、第1閾値設定部26の第1の
閾値として、当該減光式感知器が最も火災地点51に近
い場合の減光率を設定すると共に、隣接する他の減光式
感知器からの受光データを判別するため第2の閾値を図
6に示すようなマトリックステーブルにして第2閾値設
定部30に設定している。このマトリックステーブルに
は、火災地点51から離れた隣の減光式感知器における
減光率が設置間隔に応じて設定されている。例えば、第
1閾値設定部26の第1の閾値が減光率50%の場合、
その隣に5mの設置間隔で隣接する減光式感知器の第2
の閾値を35%と設定しある。この第1の閾値及び第2
の閾値については、予め実験により求めておくものとす
る。また、第2の閾値は、隣の減光式感知器に限らず、
送受信回路28で呼出す他の減光式感知器に応じて設定
するものとする。例えば、5m間隔で設置されている場
合に周辺3台の減光式感知器を呼出すときには、5m、
10m、15mごとの減光率を設定しておく。また、第
1及び第2の閾値として設定する減光率は、発光部10
と受光部22の設置距離及び減光式感知器相互の設置間
隔によって変化するので、設置環境に応じて適宜変更し
て設定するものとする。
様子を図5(A),(B)に示す。監視エリアに図示の
ように3つの減光式感知器1a,1b,1cが設置され
た状態で、減光式感知器1bの光軸の真下で火災が発生
した場合、煙50は火災地点51を中心として次第に広
がって行く。従って、煙の密度は、減光式感知器1bの
附近で最も大きく、その周辺の減光式感知器1a,1c
の部分では次第に小さくなる。このため、減光式感知器
1bで減光率が最も大きく、減光式感知器1bから離れ
るに従い減光率は小さくなる。このような実験結果に鑑
み、本実施例においては、第1閾値設定部26の第1の
閾値として、当該減光式感知器が最も火災地点51に近
い場合の減光率を設定すると共に、隣接する他の減光式
感知器からの受光データを判別するため第2の閾値を図
6に示すようなマトリックステーブルにして第2閾値設
定部30に設定している。このマトリックステーブルに
は、火災地点51から離れた隣の減光式感知器における
減光率が設置間隔に応じて設定されている。例えば、第
1閾値設定部26の第1の閾値が減光率50%の場合、
その隣に5mの設置間隔で隣接する減光式感知器の第2
の閾値を35%と設定しある。この第1の閾値及び第2
の閾値については、予め実験により求めておくものとす
る。また、第2の閾値は、隣の減光式感知器に限らず、
送受信回路28で呼出す他の減光式感知器に応じて設定
するものとする。例えば、5m間隔で設置されている場
合に周辺3台の減光式感知器を呼出すときには、5m、
10m、15mごとの減光率を設定しておく。また、第
1及び第2の閾値として設定する減光率は、発光部10
と受光部22の設置距離及び減光式感知器相互の設置間
隔によって変化するので、設置環境に応じて適宜変更し
て設定するものとする。
【0014】次に、上記の如く構成される減光式感知器
1a,1b,・・・の動作を図4のフローチャートを用
いて説明する。減光式感知器1a等による通常の監視状
態では、受発光制御部21の制御により発光駆動部11
が発光部10を駆動し、発光部10からは例えば20μ
sec のパルス光が受光部22に向って発射される。この
発光部10の発光は、一定周期で行なわれる。また、発
光部10の駆動に同期して受発光制御部21により受光
側の増幅回路23が駆動される。受光部22の受光出力
は、増幅回路23で増幅された後A/D変換部24でデ
ジタルの受光データに変換され、第1受光データ記憶部
25に格納される(ステップS1)。個別判断部27で
は、第1受光データ記憶部25の受光データを第1閾値
設定部26に設定された第1の閾値と比較する(ステッ
プS2)。火災が発生していない状態では、発光部10
からの光がそのまま受光部22で受光されるため、受光
データの減光率は第1の閾値よりも当然小さくなり、個
別判断部27からはなんら信号は出力されず、次の受光
データの格納待ちとなる。
1a,1b,・・・の動作を図4のフローチャートを用
いて説明する。減光式感知器1a等による通常の監視状
態では、受発光制御部21の制御により発光駆動部11
が発光部10を駆動し、発光部10からは例えば20μ
sec のパルス光が受光部22に向って発射される。この
発光部10の発光は、一定周期で行なわれる。また、発
光部10の駆動に同期して受発光制御部21により受光
側の増幅回路23が駆動される。受光部22の受光出力
は、増幅回路23で増幅された後A/D変換部24でデ
ジタルの受光データに変換され、第1受光データ記憶部
25に格納される(ステップS1)。個別判断部27で
は、第1受光データ記憶部25の受光データを第1閾値
設定部26に設定された第1の閾値と比較する(ステッ
プS2)。火災が発生していない状態では、発光部10
からの光がそのまま受光部22で受光されるため、受光
データの減光率は第1の閾値よりも当然小さくなり、個
別判断部27からはなんら信号は出力されず、次の受光
データの格納待ちとなる。
【0015】火災が発生し発光部10と受光部22の間
に煙が介在すると、発光部10からの光が煙によって遮
断され受光部22で受光される光量が少なくなる。この
結果、まず火災発生地点に最も近い減光式感知器1a,
1b,・・・の受光データの減光率が第1の閾値を上回
ると、個別判断部27から送受信回路28に対して検出
信号が出力される。検出信号が出力されると、送受信回
路28は、隣接する減光式感知器1a,1b,・・・を
呼出し(ステップS3)、それらの受光データを受信し
て第2受光データ記憶部29に記憶する(ステップS
4)。この場合に呼出す減光式感知器は、1つでもよい
し複数であってもよい。なお、その場合に呼出す周辺の
減光式感知器1a,1b,・・・の位置及び数について
は、予め設定しておくものとする。
に煙が介在すると、発光部10からの光が煙によって遮
断され受光部22で受光される光量が少なくなる。この
結果、まず火災発生地点に最も近い減光式感知器1a,
1b,・・・の受光データの減光率が第1の閾値を上回
ると、個別判断部27から送受信回路28に対して検出
信号が出力される。検出信号が出力されると、送受信回
路28は、隣接する減光式感知器1a,1b,・・・を
呼出し(ステップS3)、それらの受光データを受信し
て第2受光データ記憶部29に記憶する(ステップS
4)。この場合に呼出す減光式感知器は、1つでもよい
し複数であってもよい。なお、その場合に呼出す周辺の
減光式感知器1a,1b,・・・の位置及び数について
は、予め設定しておくものとする。
【0016】総合判断部31では、第2受光データ記憶
部29の受光データの減光率と第2閾値設定部30の第
2の閾値との比較を行なう(ステップS5)。比較の結
果、第2の閾値を上回っていれば、真の火災と判断して
火災検出信号を受信機3に出力する(ステップS6)。
また、第2の閾値より下回っている場合は、障害物によ
る遮断であるとして障害検出信号を出力する(ステップ
S7)。このように、減光式感知器1a,1b,・・・
のいずれかにおける減光率が第1の閾値を上回った場合
にそのまま火災検出信号を出力するのではなく、周辺の
減光式感知器からの受光データが第2の閾値を上回って
いるかどうかを判断して検出結果を出力するので、例え
ば、ある特定の減光式感知器の光軸のみを障害物が遮っ
たような場合は、障害物による遮断を火災として誤報す
ることが防止され、正確な火災警報がなされるようにな
る。
部29の受光データの減光率と第2閾値設定部30の第
2の閾値との比較を行なう(ステップS5)。比較の結
果、第2の閾値を上回っていれば、真の火災と判断して
火災検出信号を受信機3に出力する(ステップS6)。
また、第2の閾値より下回っている場合は、障害物によ
る遮断であるとして障害検出信号を出力する(ステップ
S7)。このように、減光式感知器1a,1b,・・・
のいずれかにおける減光率が第1の閾値を上回った場合
にそのまま火災検出信号を出力するのではなく、周辺の
減光式感知器からの受光データが第2の閾値を上回って
いるかどうかを判断して検出結果を出力するので、例え
ば、ある特定の減光式感知器の光軸のみを障害物が遮っ
たような場合は、障害物による遮断を火災として誤報す
ることが防止され、正確な火災警報がなされるようにな
る。
【0017】さらに、本発明の第2の実施例を図2に従
って説明する。ここで、図1の実施例と同一の構成部分
については共通の符号を付している。第2実施例による
火災警報装置では、減光式感知器1a,1b,・・・を
相互信号線8で相互に接続し受光データを相互にやり取
りするのではなく、図3(B)に示すように各減光式感
知器1a,1b,・・・と受信機3との間に、減光式感
知器1a,1b,・・・からの信号を一括管理する中継
器40を設けている。減光式感知器1a,1b,・・・
の発光器5は、第1の実施例と全く同じ構成となってい
る。受光器6は、受発光制御部21、受光部22、増幅
回路23、A/D変換部24、第1受光データ記憶部2
5及び中継器40に対して受光データを送信する送信回
路35で構成されている。
って説明する。ここで、図1の実施例と同一の構成部分
については共通の符号を付している。第2実施例による
火災警報装置では、減光式感知器1a,1b,・・・を
相互信号線8で相互に接続し受光データを相互にやり取
りするのではなく、図3(B)に示すように各減光式感
知器1a,1b,・・・と受信機3との間に、減光式感
知器1a,1b,・・・からの信号を一括管理する中継
器40を設けている。減光式感知器1a,1b,・・・
の発光器5は、第1の実施例と全く同じ構成となってい
る。受光器6は、受発光制御部21、受光部22、増幅
回路23、A/D変換部24、第1受光データ記憶部2
5及び中継器40に対して受光データを送信する送信回
路35で構成されている。
【0018】そして、中継器40は、各減光式感知器1
a,1b,・・・からの受信データを受信する受信回路
41と、受信した受光データを記憶する第2受光データ
記憶部42と、閾値を設定する閾値設定部43と、火災
判断あるいは障害判断を行なう総合判断部44と、タイ
マ45とで構成されている。ここで、閾値設定部43に
は、図5に示した煙の分布に基づいて得られる複数の減
光率を閾値として設定してある。すなわち、減光式感知
器が火災発生地点に最も近い場合に得られる減光率(最
大値)を含めて、火災発生地点から設置間隔ごとに離れ
た場合に得られる減光率を複数設定してある。また、タ
イマ45は、総合判断部44が障害検出信号を出力する
場合のタイミングを遅らせるためのものである。
a,1b,・・・からの受信データを受信する受信回路
41と、受信した受光データを記憶する第2受光データ
記憶部42と、閾値を設定する閾値設定部43と、火災
判断あるいは障害判断を行なう総合判断部44と、タイ
マ45とで構成されている。ここで、閾値設定部43に
は、図5に示した煙の分布に基づいて得られる複数の減
光率を閾値として設定してある。すなわち、減光式感知
器が火災発生地点に最も近い場合に得られる減光率(最
大値)を含めて、火災発生地点から設置間隔ごとに離れ
た場合に得られる減光率を複数設定してある。また、タ
イマ45は、総合判断部44が障害検出信号を出力する
場合のタイミングを遅らせるためのものである。
【0019】以下、第2実施例の動作を説明する。本実
施例では、まず中継器40がポーリング制御あるいはパ
ラレル制御等の伝送制御により減光式感知器1a,1
b,・・・の呼出しを行なう。中継器40から呼出され
た減光式感知器1a,1b,・・・は、送信回路35に
よって自己の受光データを中継器40に対して送る。そ
の受光データが、中継器40の受信回路41で受信され
第2受信データ記憶部42に記憶されると、総合判断部
44では、第2受信データ記憶部42の受光データを閾
値設定部43の各閾値と比較する。比較の結果、複数設
定してある何れかの減光率を上回った場合には、すぐに
は火災検出信号を出力せず、他の減光式感知器、例えば
隣の減光式感知器を呼出してその受光データを閾値と比
較する。他の減光式感知器からの受光データが閾値を上
回った場合は、真の火災と判断して火災検出信号を出力
する。この場合に呼出す他の減光式感知器は、1台のみ
に限定されず、例えば2台呼出してそれらが全て閾値を
上回った場合にのみ火災検出信号を出力するようにして
もよい。呼出す他の減光式感知器の台数が多ければ、そ
れだけ正確な火災判断が行なえる。
施例では、まず中継器40がポーリング制御あるいはパ
ラレル制御等の伝送制御により減光式感知器1a,1
b,・・・の呼出しを行なう。中継器40から呼出され
た減光式感知器1a,1b,・・・は、送信回路35に
よって自己の受光データを中継器40に対して送る。そ
の受光データが、中継器40の受信回路41で受信され
第2受信データ記憶部42に記憶されると、総合判断部
44では、第2受信データ記憶部42の受光データを閾
値設定部43の各閾値と比較する。比較の結果、複数設
定してある何れかの減光率を上回った場合には、すぐに
は火災検出信号を出力せず、他の減光式感知器、例えば
隣の減光式感知器を呼出してその受光データを閾値と比
較する。他の減光式感知器からの受光データが閾値を上
回った場合は、真の火災と判断して火災検出信号を出力
する。この場合に呼出す他の減光式感知器は、1台のみ
に限定されず、例えば2台呼出してそれらが全て閾値を
上回った場合にのみ火災検出信号を出力するようにして
もよい。呼出す他の減光式感知器の台数が多ければ、そ
れだけ正確な火災判断が行なえる。
【0020】他の減光式感知器からの受光データが閾値
を下回った場合は、最初の比較結果にかかわらず障害物
による遮断と判断し、その後タイマ45によって設定さ
れた一定時間が経過するまで上記の状態が変化しない場
合は、障害検出信号を出力する。このように一定時間が
経過した後に障害検出信号を出力することにより、障害
物による誤報をより厳密に防止することが可能となる。
を下回った場合は、最初の比較結果にかかわらず障害物
による遮断と判断し、その後タイマ45によって設定さ
れた一定時間が経過するまで上記の状態が変化しない場
合は、障害検出信号を出力する。このように一定時間が
経過した後に障害検出信号を出力することにより、障害
物による誤報をより厳密に防止することが可能となる。
【0021】なお、第2実施例におけるタイマ45を、
第1実施例の各減光式感知器に設けることにより、同様
に障害検出信号の出力を一定時間経過後に行なうように
することもできる。
第1実施例の各減光式感知器に設けることにより、同様
に障害検出信号の出力を一定時間経過後に行なうように
することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1から請求項
3の本発明によれば、最初に検出を行なった減光式感知
器のみによって火災検出信号を出力するのではなく、同
時に周辺の他の減光式感知器からの受光データに基づい
て判断するので、監視領域における真の火災を障害物と
区別して的確に検出することができ、誤報の発生を確実
に防止することができる。また、減光式感知器または中
継器に火災判断を行なう判断部を設けたので、受信器の
処理装置に対する負担が軽減される効果が得られる。
3の本発明によれば、最初に検出を行なった減光式感知
器のみによって火災検出信号を出力するのではなく、同
時に周辺の他の減光式感知器からの受光データに基づい
て判断するので、監視領域における真の火災を障害物と
区別して的確に検出することができ、誤報の発生を確実
に防止することができる。また、減光式感知器または中
継器に火災判断を行なう判断部を設けたので、受信器の
処理装置に対する負担が軽減される効果が得られる。
【0023】請求項3の本発明によれば、一定時間経過
後に障害検出信号の出力するようにしたので、障害物に
よる誤報をより厳密に防止することができるようにな
る。
後に障害検出信号の出力するようにしたので、障害物に
よる誤報をより厳密に防止することができるようにな
る。
【図1】本発明の第1の実施例による火災警報装置の減
光式感知器の構成を示すブロック図である。
光式感知器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例による火災警報装置の減
光式感知器の構成を示すブロック図である。
光式感知器の構成を示すブロック図である。
【図3】(A),(B)はそれぞれ第1及び第2の実施
例による火災警報装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
例による火災警報装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例による減光式感知器の検
出動作を示すフローチャートである。
出動作を示すフローチャートである。
【図5】(A),(B)はそれぞれ火災発生時の煙の分
布状態を示す側面図と平面図である。
布状態を示す側面図と平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例による第2の閾値である
マトリックステーブルの内容を示す図である。
マトリックステーブルの内容を示す図である。
【図7】従来の火災警報装置の全体構成を示すブロック
図である。
図である。
1a,1b 減光式感知器 3 受信機 5 発光器 6 受光器 8 相互信号線 10 発光部 22 受光部 26 第1閾値設定部 27 個別判断部 28 送受信回路 30 第2閾値設定部 31 総合判断部 40 中継器 43 閾値設定部 44 総合判断部 45 タイマ
フロントページの続き (72)発明者 石田 真理子 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−91340(JP,A) 実開 昭53−8888(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12
Claims (3)
- 【請求項1】 発光部から発光された光線を受光部で受
光し、煙の侵入により光線が遮断され受光出力が所定の
閾値以下となった場合に感知出力を発する監視エリアに
複数設置された減光式感知器と、該減光式感知器からの
感知出力を受け取り火災警報を発する受信機とを備える
火災警報装置において、前記減光式感知器の少なくとも
1つが閾値を下回った際に、他の減光式感知器を呼出す
と共に該他の減光式感知器のデータを読込む通信手段
と、他の減光式感知器から読み込まれたデータを基に火
災判断を行なう判断部を設けたことを特徴とする火災警
報装置。 - 【請求項2】 発光部から発光された光線を受光部で受
光し、煙の侵入により光線が遮断され受光出力が所定の
閾値以下となった場合に感知出力を発する監視エリアに
複数設置された減光式感知器と、複数の減光式感知器を
一括管理する中継器と、前記中継器を介して送られた前
記減光式感知器からの感知出力を受け取り火災警報を発
する受信機とを備える火災警報装置において、前記中継
器に、前記減光式感知器の少なくとも1つから感知出力
を受けた際に、他の減光式感知器を呼出すと共に該他の
減光式感知器のデータを読込む通信手段と、他の減光式
感知器から読み込まれたデータを基に火災判断を行なう
判断部とを設けたことを特徴とする火災警報装置。 - 【請求項3】 判断部において、他の減光式感知器から
読み込まれたデータから火災の判断が得られない場合
に、所定時間経過後に障害物の存在を示す障害検出信号
を出力するためのタイマ手段を設けたことを特徴とする
請求項1または2の火災警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3087487A JP3046382B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 火災警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3087487A JP3046382B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 火災警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04299499A JPH04299499A (ja) | 1992-10-22 |
JP3046382B2 true JP3046382B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=13916309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3087487A Expired - Fee Related JP3046382B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 火災警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046382B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5026880B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2012-09-19 | ホーチキ株式会社 | 統合判定システム |
WO2011033552A1 (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-24 | ホーチキ株式会社 | 煙感知器 |
JP5886089B2 (ja) * | 2011-10-19 | 2016-03-16 | 能美防災株式会社 | 防災設備 |
JP6316711B2 (ja) * | 2014-09-01 | 2018-04-25 | 能美防災株式会社 | 減光式煙感知器及び減光式煙感知システム |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3087487A patent/JP3046382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04299499A (ja) | 1992-10-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |