JP3046196U - 磁着図形パズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 図形パズル基体の小片が磁性体面上を不必要
に移動することがないので幼児にあっても使いやすく、
また揺れる乗り物の中や寝たまま等の自由な姿勢で図形
パズルを楽しむことができるとともに、図案形状を保持
して持ち歩くこともできる磁着図形パズルを提供する。 【解決手段】 矩形、扇形、三角形、台形、平行四辺形
等の定形的な形状からなる複数個の小片を集合し配置組
み合わせることで矩形、円形、三角形、台形、平行四辺
形又はハート形、お花あるいは動物の形等の定形的な形
状が形成される図形パズル基体２の一方面に磁石シート
３を被着する。磁石シート３を被着した図形パズル基体
２を磁性体面４上で着脱自在に配置組合せを変化させて
集合させることで定形的な形状と異なる多種の図案形状
を形成することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数個の小片を並び替えることで多種の図案形状を形成することが できる知的玩具ともいうべき図形パズルに係り、特に、手指操作のままならない 幼児等にあっても小片を確実に配置組合せし、楽しみかつ工夫をこらしながら多 種の図形形状を完成させることができ、また自動車、乳母車等揺れる乗り物の中 や寝たまま等の自由な姿勢で図形パズルを楽しむことができるとともに、図案形 状を保持して持ち歩くこともできる知的玩具として優れた諸機能を発揮すること のできる磁着図形パズルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、複数個の矩形、扇形、三角形、台形、平行四辺形等の定形的な形状の厚 板紙や合成樹脂板からなる板片を集合させることで、１つの矩形、円形、三角形 、台形、平行四辺形又はハート形等の定形的な形状となる図形パズルは多種存在 する。この図形パズルの板片の配置組合せを変化させることで、多種の図案形状 を形成して遊ぶことが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述した従来の図形パズルは、手指操作のままならない幼児等にあっ ては板片が移動し易くて必ずしも使いやすいものではなく、したがって板片が移 動しないように揺れたり振動したりしない水平な場所で行う必要があり、せっか く配置組合せし特定の図案形状を完成しても、ちょっとした揺動でくずれてしま ったり、あるいは終了後はこれをくずして整理保管することを余儀なくされてい た。さらには、自動車、乳母車等揺れる乗り物の中や寝たままで遊ぶことや、図 形パズルの図案形状を保持した状態で持ち歩くことも到底不可能であった。

【０００４】 そこで、本考案にあっては、幼児等にあっても使いやすく知的玩具として優れ た諸機能を発揮し、また揺れる乗り物の中や寝たまま等の自由な姿勢で図形パズ ルを楽しむことができ、図案形状を保持して持ち歩くこともできる磁着図形パズ ルを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述の目的を達成するため、本考案の磁着図形パズルは、矩形、扇形、三角形 、台形、平行四辺形等の定形的な形状からなる複数個の小片を集合し配置組み合 わせることで矩形、円形、三角形、台形、平行四辺形又はハート形、お花あるい は動物の形等の定形的な形状が形成される図形パズル基体の少なくとも一方面に 磁石シートを被着し、該磁石シートを被着した図形パズル基体を磁性体面上で着 脱自在に配置組合せを変化させて集合させることで前記定形的な形状と異なる多 種の図案形状を形成することができることを特徴とするものである。

【０００６】 また、台紙状若しくはブック形態からなる磁性体面には、お花、動物の形等の 定形的な形状が予め印刷されてなり、さらにこの磁性体面には前記定形的な形状 に図形パズル基体を１枚若しくは複数枚配置し完成させるための手法を表示して もよい。

【０００７】 また、図形パズル基体を合成樹脂発泡体若しくはクッション材を布地で被覆し てなる縫製体としてもよい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の磁着図形パズル１の第１の実施例を示し、この磁着図形パズ ル１は、例えば全体としてハート形状となる可撓性を有する合成樹脂発泡体から なる図形パズル基体２の裏面に、図４に示す如く、同じく可撓性を有する磁石シ ート３を接着剤等により貼着し、これを定形的な三角形、扇形、台形の１２個の 小片に分割して構成されている。詳しくは、半円形が１個、４分の１円形が１個 、８分の１円形が２個、台形が２個、小さい三角形が２個、大きい三角形が４個 の計１２個である。そして、半円形と４分の１円形と８分の１円形を組み合わせ ると１個の正円となり、それ以外の小片を組み合わせると１個の正方形が得られ る。但し、本考案の磁着図形パズル１としてはハート形状に限定されるものでは なく、全体形状がどのような形状であっても、また分割形状もどのようなもので あってもよいものである。

【０００９】 図形パズル基体２は、いわゆるスポンジ等の軟質な材質で立体的に一定程度の 厚さを備えることで、手指操作のままならない幼児にあってもつかみやすくかつ 安全に使用することができる。磁石シート３は、合成樹脂材に磁性粉を混入しこ れを厚さ０．１〜１ｍｍ程度のシート状に形成し、着磁面にＮ極とＳ極を１〜３ ミリメートル程度の幅で交互に帯状に多極着磁したもので、図形パズル基体２と 同様に可撓性を有している。

【００１０】 ４は、磁着図形パズル１が磁着するスチールペーパーと称される被磁着シート であり、図２に示す如く、厚さが０．１〜０．２ｍｍ程度の薄い鉄板、鋼板等の 磁性体５の両面に、薄い紙又は合成樹脂シート等からなる紙葉６を被着形成して ０．２〜１ｍｍ程度の厚さに形成している。この被磁着シート４自身は着磁され ていないが、磁着図形パズル１の磁石シート３等の磁石を被磁着シート４表面に 当接することで、磁石は好適に磁着される。

【００１１】 図３は、磁着図形パズル１の１２個の小片の配置組合せを変化させ、図１に示 す元のハート形と異なった鳥の如き図案形状を形成した例を示している。この鳥 の如き図案形状以外にも、磁着図形パズル１は多種の図案形状を形成することが できる。

【００１２】 図５は、本考案の磁着図形パズル１の第２の実施例を示し、図形パズル基体２ をウレタンフォーム等のクッション材７を布地８で被覆してなる縫製体とし、そ の一方面に磁石シート３を接着剤等により被着している。この縫製体からなる図 形パズル基体２は、前述した合成樹脂発泡体からなる図形パズル基体２よりもさ らに一層軟質である。

【００１３】 被磁着シート４は、１枚物のシート体に限らず紙の如く薄くしてバインダー用 の用紙や手帳の用紙としたり、また図６に示すごとく、厚手の用紙に形成しこれ を複数枚綴じてブック９形態とした上で、表面に磁着図形パズル１の小片１ａを 配置組合せて形成し得るお花、動物等の定形的な図案１０を予め印刷してもよい 。そして、図案１０の上部に磁着図形パズル１の小片を配置し完成させるための 助言となる手法表示１１を記載することにより、家庭内においては勿論のこと車 中、乳母車等揺動状態であっても幼児は図形パズルを楽しむことができ、幼児に とってもさらに使いやすい知育玩具が得られるものである。また、この被磁着シ ート４に磁着図形パズル１を磁着させることで、遊び途中の図案形状を保持した ままブック９を閉じたり、持ち歩くことも可能となる。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳述の如く、本考案の磁着図形パズルを、複数個の矩形、扇形、三角形、 台形、平行四辺形等の定形的な形状からなる小片を集合して形成されてなる、磁 石シートを少なくとも一方面に被着してなる矩形、円形、三角形、台形、平行四 辺形又はハート形、お花あるいは動物の形等の定形的な形状からなる表示体を、 磁性体面上で着脱自在に配置組合せを変化させて集合させることにより前記定形 的な形状と異なる多種の図案形状を形成することで、図形パズル基体の小片が磁 性体面上を不必要に移動することがないので幼児にあっても使いやすく、また自 動車、乳母車等揺れる乗り物の中や寝たまま等の自由な姿勢でも図形パズルを楽 しむことができ、更に磁着図形パズルを磁性体面に磁着させたままとすることで パズル遊びを中断して図案形状を保持することも可能となるものである。

【００１５】 また、台紙状若しくはブック形態からなる磁性体面には、お花、動物の形等の 定形的な形状が予め印刷されてなり、さらにこの磁性体面には前記定形的な形状 に図形パズル基体を１枚若しくは複数枚配置し完成させるための手法を表示した 場合には、幼児にとってわかりやすくさらに使いやすい知育玩具が得られ、また この被磁着シートに磁着図形パズルを磁着させることで、遊び途中の図案形状を 保持したままブックを閉じたり、持ち歩くことも可能となる。

【００１６】 また、図形パズル基体を合成樹脂発泡体表示体若しくはクッション材を布地で 被覆してなる縫製体とした場合には、図形パズル基体が立体感を備えることでよ り実物に近い感覚が得られるとともに、一定程度の厚さを備えることで手指操作 のままならない幼児にあってもつかみやすく容易に操作することができ、また図 形パズル基体が軟質であることから幼児にとって事故やケガの虞れがなく安全な 知育玩具として使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の磁着図形パズルの第１の実施例を示す
斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本考案の磁着図形パズルの配置組合せを替えた
状態を示す平面図である。

【図４】本考案の磁着図形パズルの第１の実施例を示す
断面図である。

【図５】本考案の磁着図形パズルの第２の実施例を示す
断面図である。

【図６】本考案の磁着図形パズルの他の実施例を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１ 磁着図形パズル １ａ 小片 ２ 図形パズル基体 ３ 磁石シート ４ 被磁着シート体 ５ 磁性体 ６ 紙葉 ７ クッション材 ８ 布地 ９ ブック １０ 図案 １１ 手法表示

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形、扇形、三角形、台形、平行四辺形
   等の定形的な形状からなる複数個の小片を集合し配置組
   み合わせることで矩形、円形、三角形、台形、平行四辺
   形、ハート形、お花あるいは動物の形等の定形的な形状
   が形成される図形パズル基体の少なくとも一方面に磁石
   シートを被着し、該磁石シートを被着した図形パズル基
   体を磁性体面上で着脱自在に配置組合せを変化させて集
   合させることで前記定形的な形状と異なる多種の図案形
   状を形成することができることを特徴とする磁着図形パ
   ズル。
2. 【請求項２】 台紙状若しくはブック形態からなる磁性
   体面には、お花、動物の形等の定形的な形状が予め印刷
   されてなり、さらにこの磁性体面には前記定形的な形状
   に図形パズル基体を１枚若しくは複数枚配置し完成させ
   るための手法を表示してなることを特徴とする請求項１
   記載の磁着図形パズル。
3. 【請求項３】 図形パズル基体は合成樹脂発泡体若しく
   はクッション材を布地で被覆してなる縫製体からなるこ
   とを特徴とする請求項１記載の磁着図形パズル。