JP2791463B2

JP2791463B2 - 組立遊具

Info

Publication number: JP2791463B2
Application number: JP6330666A
Authority: JP
Inventors: 耕一田中
Original assignee: CHUBU BEARINGU KK
Current assignee: CHUBU BEARINGU KK
Priority date: 1994-12-06
Filing date: 1994-12-06
Publication date: 1998-08-27
Anticipated expiration: 2013-08-27
Also published as: JPH08155136A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に幼稚園児、保育園
児、小学生等の幼児、児童、生徒が屋外で、或いは大人
がイベント等で、多数の二面表示体又は六面体等の図柄
の一部を表示したブロックを組立て、図柄を完成させる
遊技に使用する組立遊具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、かかる組立遊具としては屋内用
で、知育、情操教育等の目的で、六面体のブロック、或
いは板紙のジグソーパズルが知られているが、これらは
専ら机上で使用されるものであり、即ち上面開口の箱体
内に６面夫々異なった図柄が印刷された多数の六面体の
ブロックを整列配置して１つの図柄を完成させるもので
あったり、縁取りされた台紙上に異なった形状に切断さ
れた個々のパズル片を所定状態に配置して１つの図柄を
完成させるものであった。

【０００３】従って、これらの組立遊具は一人遊びの用
具であるために、多数の児童達が共同して１つの物品、
図柄を完成させ、共同生活、協調性を養うことは出来
ず、又従来の組立遊具は屋内で使用されるために、やや
もすると興味を削がれて自発的に組立てなかったり、身
体全体を使用した遊びが不可能なことは勿論であるが、
物品が小さく机上で組立てるために、父兄などの参観者
が充分に観察できなかったり、運動会、発表会などの各
種行事、或いは小さな物品では大人が参加するイベント
等に採用出来ない欠点を有していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、園児等が興
味を持って自発的、積極的に参加し、共同で１つの物
品、図柄を製作し、又各種行事の１つの演技種目に採用
して、園児が楽しく活発に遊ぶ姿を見て園児の発育状況
を父兄が確認、堪能出来る様にしたり、多人数が参加す
るイベント等の１競技に採用出来る様にした組立遊具を
提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、机上で一人遊びしか出来ない課題、或いは見
学者の下で競技出来ない課題に鑑み、傾斜した大きな受
面板に多数のブロックを図柄に合わせて積み上げ、組立
てることによって、園児が共同して１つの図柄を完成し
たり、周囲からも見られる様にして、上記課題を解決せ
んとしたものである。

【０００６】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る屋外、体育館等の比較的広い
場所で使用する組立遊具であり、該組立遊具１は、図１
乃至図３に示す様に、立脚式の受面板２の表面に多数の
ブロック３、3a…を積み上げ、１つの図柄Ａ、Ｂ〜Ｆを
完成させるものであり、立脚式の受面板２、ブロック
３、3a…或いは図柄Ａ、Ｂ〜Ｆなどの細部構成は、後述
する様に、遊技者、競技者、難易度、使用目的等に応じ
て適宜選択する。

【０００７】例えば、上記説明では遊技者を幼児、児
童、生徒等の様に低年層の場合を説明したが、運動会、
発表会で父兄が参加する競技に使用しても良く、或いは
イベント、各種大会等で多人数の大人が参加するものに
使用する。

【０００８】そこで、立脚式の受面板２にあっては、高
さが１〜２ｍ程度の適宜厚さで平面状の受面板２の両側
部に、ブロック３、3a…の落下防止用で一対の側面枠
４、4a或いは図柄Ａ、Ｂ〜Ｆに合わせた位置固定枠５、
5aを前方突出状態で取付けると共に、受面板２の下端部
には前方突出状態で下部受枠６を取付けている。

【０００９】又、受面板２の下端部にはキャスター７、
7a…を設けて受面板２を移動自在と成し、更に受面板２
の上方部裏面に当て板８を設けると共に、該当て板８に
支持脚９を揺動自在に取付け、該支持脚９の下端部には
キャスター10、10a …を設け、且つ受面板２裏面と支持
脚９の下方部間に折り畳み固定自在な支持棒11を取付け
ている。

【００１０】尚、上記キャスター７、7a…、10、10a …
は走行自在と成すと共に、固定状態も可能と成すものと
したり、キャスター７、7a…、10、10a …を取付けなく
ても良く、又受面板２は傾斜状態のものを示したが、傾
斜角度を任意角度に変化可能なものと成したり、受面板
２を垂直状態に設置できる様にしても良い。

【００１１】上記の様な構成にすることにより、受面板
２の搬送、組立、保管、出し入れ等の準備作業、会場に
おける設置作業等を便利、容易にすることが出来たり、
組立遊具１におけるブロック３、3a…の積み上げを容易
にしたり、見栄えを良好にすることが出来る。

【００１２】12は受面板２の上部に立設した標示板であ
り、該標示板12には組立てる図柄Ａ、Ｂ〜Ｆに応じた縮
小標示図A1、B1〜F1を設ける様に成し、かかる標示板12
は受面板２の上部に装着したものを示したが、受面板２
の近傍であれば、受面板２の横或いは若干離れた位置に
設置しても良い。

【００１３】又、上記受面板２における位置固定枠５、
5aの前面には○○○幼稚園等の主催者名αを表示した
り、完成される図柄Ａ、Ｂ〜Ｆに合わせた補助図柄βを
表示したり、装飾部（図示せず）と成しても良い。

【００１４】尚、完成された図柄Ａ、Ｂ〜Ｆは、単独の
キャラクターを表示するもの、複数のキャラクターが同
時に表示されるもの、風景その他の背景にキャラクター
を表示するもの、キャラクターに関係なくイベント、文
字、風景その他を表示するもの等、千差万別である。

【００１５】又、受面板２は１面形式のものを説明した
が、図４に示す様に、多人数のイベント等で使用する場
合には、逆Ｖ字状の両面式、受面板２が三角形の三角錐
形式のもの、四角錐又は四角柱、多角錐、多角柱その他
の形式のものとしても良く、これらは受面板２と支持脚
９の関係を利用したり、図示しないヒンジ等の連結部品
を利用すれば多様化が容易となる。

【００１６】次に、図５〜７、１２、１３に示す様に、
受面板２の表面に積み上げ載置される多数のブロック
３、3a…にあっては、一辺が１０ｃｍ程度で中空立方体
（サイコロ状）の六面体、或いは最長辺の長さが例えば
１０ｃｍ程度の所定厚さを有する二面表示体のブロック
３、3a…を使用し、大きさ、形状等は適宜選択し、児
童、生徒でも１個のブロック３、3a…を手に持てる大き
さ、重さ等と成すと共に、適度な質量感を有する様に設
定している。

【００１７】そして、多数の六面体のブロック３、3a…
における６面（Ａ面、Ｂ面〜Ｆ面）には夫々異なった６
種類の図柄の一部a1、a2…、b1、b2…、〜、f1、f2…を
表示し、夫々の同一面で１つの図柄Ａ、Ｂ〜Ｆを構成
し、即ち６種類の図柄Ａ、Ｂ〜Ｆから選択し完成したも
のを組立遊具１に表示出来、又二面表示体のブロック
３、3a…における表裏２面（Ａ面、Ｂ面）に対しても、
六面体のブロック３、3a…と同様に異なった２種類の図
柄の一部a1、a2…、b1、b2…を２面に表示して組立完成
時に１つの図柄Ａ、Ｂを完成する様に成している。

【００１８】又、上記二面表示体のブロック３、3a…の
厚さ設定に関し、１０ｍｍ程度の同一厚さのものと成し
たり、薄い肉厚の表示主体部20に対し、その４周辺部に
前後方向に夫々突出状態の縁取り21、21a …を設けて厚
さを確保しても良く、更に二面表示体のブロック３、3a
…の形状は平面視、正方形、長方形、凸形の様に全て同
一形状としても良く、或いは従来のジグソーパズルの如
く全て異なる形状、モザイク形状と成しても良い。

【００１９】上記した基本構成の各部材の材質、及び基
本構成に対して組立ての容易化を図ったものについて、
以下説明する。

【００２０】先ず、受面板２の表面に積み上げるブロッ
ク３、3a…の位置、即ち上下方向に一列状態と成さず、
下段のブロック３、3a…に対して左右に半分ずらして積
み上げ状態を安定化させる様に、千鳥配列と成すため
に、受面板２の表面に枡目22、22a …を表示する。

【００２１】又、ブロック３、3a…の材質はポリプロピ
レン又はＡＢＳ樹脂等の合成樹脂の様に耐蝕性を有する
ものと成し、ブロック３、3a…に表示される図柄の一部
a1、a2…、b1、b2…、〜、f1、f2…は耐候性、耐水性等
を有し、シルク印刷等の印刷手段で表示し、枡目22、22
a …の表示に際しては適宜手段で罫線を表示する。

【００２２】他方、受面板２の材質は耐蝕性のアルミニ
ウム板、合成樹脂製板又は鉄板等を使用し、アルミニウ
ム板は経時変化に耐えると共に、後述する様な凹凸等の
細工性が良好であり、合成樹脂製板は軽量で児童でも取
り扱い性が良く、又鉄板等の磁性体では積み上げ状態の
安定性を向上できる。

【００２３】尚、受面板２及びブロック３、3a…その他
の部材において、特に幼児、児童が使用することで安全
面に配慮して、外周部に鋭角部を設けず、夫々の角部に
Ｒ付けを施している。

【００２４】又、受面板２の多数の枡目22、22a …内の
表面には、「ＡＢＣ…アイウエオ…１２３…」或いは
「各種キャラクター、果実、果物、嗜好品、抽象的表現
事物、色彩」等の位置表示23、23a …を設けると共に、
多数のブロック３、3a…にも同一の、或いは対応する位
置表示24、24a …を設け、特にブロック３、3a…に設け
る位置表示24、24a …は、個々の図柄の一部a1、a2…、
b1、b2…、〜、f1、f2…の色彩、模様を阻害しない様に
工夫して施し、例えば印刷時の網目を変化させて、位置
表示24、24a …を暈したり、小さく表示し、相当程度の
距離から見た場合に、組立遊具１の組立後にかかる位置
表示24、24a …は殆ど視認出来ない様にしている。

【００２５】次に、受面板２の材質を鉄板等の磁性体と
成したり、受面板２における各枡目22、22a …に磁性体
を設けると共に、ブロック３、3a…の内部に磁石等の磁
性体を装着し、両者の磁力で受面板２の表面にブロック
３、3a…を固定する様にしても良い。

【００２６】尚、上記の磁力を利用する場合において、
磁石、磁性体を使用しているが、受面板２側の磁性体を
磁化させたり、電磁石を利用しても良く、これらの磁化
において、全体的、部分的と成すかは選択事項である。

【００２７】又、受面板２の表面にブロック３、3a…を
固定する他の手段としては、受面板２及びブロック３、
3a…に対応する凹凸（図示せず）を設けても良く、或い
は各枡目22、22a …を表示する部分を、図１４に示す様
に、罫線に代えて薄い板状の突出支持枠25、25a …と成
してブロック３、3a…をガイドすると共に、係合させて
受承する様に成したり、受面板２の枡目22、22a …の一
部を凹部と成してブロック３、3a…を収納する様にして
も良い。

【００２８】尚、上記した受面板２とブロック３、3a…
の関係における位置表示23、23a …、24、24a …及び凹
凸固定において、凹凸を上記記号の様に意味の有る凹凸
形状と成して、両者を兼用させる様に成しても良い。

【００２９】次に、図８乃至図１１に示す二面表示体の
ブロック３、3a…の他の実施例について説明すると、先
ず、二面表示体のブロック３、3a…は、空洞部30を有す
る様にして全体の厚さを１５〜２０mm程度と成して質量
感をアップさせている。

【００３０】又、二面表示体のブロック３、3a…におけ
る上面31と下面32の４周辺部に縁取り21、21a …を設け
ると共に、上下面31、32における縦横相違の夫々２辺
に、帯状の係合凸部33、33a 、34、34a を突出形成し、
他方、受面板２における枡目22、22a …を表示する罫線
の一部に矩形状の係合凹部35、35a …を陥没形成してい
る。

【００３１】上述の二面表示体のブロック３、3a…と受
面板２の構成により、図１１に示す様に、受面板２に設
けた１つの係合凹部35、35a …内に隣接する２個のブロ
ック３、3a…の係合凸部33、33a 、34、34a を隣接状態
で嵌合させる様に成している。

【００３２】尚、二面表示体のブロック３、3a…の構造
において、上下面31、32の表示主体部20間に空洞部30を
設けると共に、突き合せ一体化された上下の表示主体部
20間には補強嵌合部36、36a …を設けているが、これら
を最初から一体形成しても良く、或いは二面表示体のブ
ロック３、3a…又は六面体ブロック３、3a…を非中空な
塊体と成しても良い。

【００３３】又、ブロック３、3a…及び受面板２の枡目
22、22a …に設けた位置表示23、23a …、24、24a …
は、上記実施例では全てを異なるものとして説明した
が、その一部或いは全部に関して、その一部を非表示と
成したり、同一キャラクターその他の位置表示23、23a
…、24、24a …を同一のもの複数、例えば図示の「りん
ご、山、ぶどう」では３個同一のものを表示している。

【００３４】更に、図１５に示す様に、ブロック３、3a
…を受面板２から抜き取る場合には、柄26の先端にゴム
製の吸盤27を取付けて成る吸着棒28を具備させ、千鳥状
態に積み上げたブロック３、3a…の一部を適宜抜き取る
様にしている。

【００３５】次に本発明に係る組立遊具の遊技方法及び
作用について説明すると、受面板２を支持脚９により垂
直又は傾斜状態に設置し、受面板２近傍の縮小標示図A
1、B1〜F1を手本、参考にしながら、或いは受面板２の
枡目22、22a …内の表面及びブロック３、3a…の表面に
表示された位置表示23、23a …、24、24a …を参考にし
ながら、受面板２の適所に載置すべきブロック３、3a…
並びに適合する図柄の一部a1、a2…、b1、b2…、〜、f
1、f2…を選定し表面側とする。

【００３６】そして、完成すべき図柄Ａ、Ｂ〜Ｆの最下
段における受面板２の表面及び下部受枠６の上面に、選
定したブロック３、3a…を接面して１段目を積み上げ、
その０、２段目、３段目…と上段方向にブロック３、3a
…を順次積み上げ、組立が完了すると多数のブロック
３、3a…により、大きなキャラクター等の図柄Ａ、Ｂ〜
Ｆが組立遊具１の表面に完成する。

【００３７】尚、受面板２の表面に突出支持枠25、25a
…又は凹部を有したり、受面板２とブロック３、3a…の
関係で磁力固定手段を有したり、凹凸掛合手段を有する
場合には、１段目から順次上方へ積み上げる方式だけで
なく、無作為抽出で手に持ったブロック３、3a…を適合
する受面板２の適所に随時固定しても良い。

【００３８】又、ブロック３、3a…を所定位置に積み上
げるに際して、間違ったブロック３、3a…を載置した場
合には、受面板２は水平状態でないため、積み上げられ
た個々のブロック３、3a…の抜き取りには、吸着棒28の
吸盤27をブロック３、3a…に押圧後、手前に引いて吸盤
27の作用で個々のブロック３、3a…を吸着して抜き取
る。

【００３９】

【発明の効果】要するに本発明は、平面状の受面板２を
垂直又は傾斜状態と成し、受面板２の下端部前方側に下
部受枠６を取付け、図柄の一部a1、a2…、b1、b2…、
〜、f1、f2…を表示した多数のブロック３、3a…を受面
板２の表面に接面状態で積み上げる様にしたので、組立
完了した組立遊具１のブロック３、3a…の表面にはキャ
ラクターその他の特定の図柄Ａ、Ｂ〜Ｆが表示され、而
も特定の図柄Ａ、Ｂ〜Ｆは垂直又は傾斜状態であるため
に、遊技者、競技者、見学者、関係者等が組立中或いは
完成時の状況を全員が充分に観察することが出来、且つ
徐々に組立てられる様は勇壮、壮言であり、期待感で胸
がわくわくし、従って全員が一体感を享受することが出
来る。

【００４０】従って、父兄等の参観状態においては、園
児等が日頃習得したものを発揮すべく、組立遊具１の組
立に自発的、積極的に参加し、多人数で組立てることに
より、共同作業を知得させることが出来、又運動会等の
各種行事において、遊びを加味した新たな１つの題目、
演技種目を提供することが出来、更に屋外での組立活動
であるために、気分的な開放感も発生して活発的に参加
したり、他のクラスとの競争を意識して格段に活発性を
向上させることが出来る。

【００４１】又、受面板２の表面に多数のブロック３、
3a…の載置位置を表示する枡目22、22a …を設けたの
で、受面板２へのブロック３、3a…の載置に際して、ブ
ロック３、3a…の位置ズレを防止して整列状態でブロッ
ク３、3a…を積み上げ、慎重さを養うことも出来る。

【００４２】又、受面板２の表面に枡目22、22a …を表
示する突出支持枠25、25a …を設けたので、ブロック
３、3a…の積み上げに際して、ブロック３、3a…の降下
を防止すると共に、積み上げ作業及び所定位置への載置
及び固定を容易にすることが出来る。

【００４３】又、枡目22、22a …内の表面及びブロック
３、3a…の表面に、個々のブロック３、3a…を載置する
特定の枡目22、22a …を表示する位置表示23、23a …、
24、24a …を夫々設けたので、図柄Ａ、Ｂ〜Ｆ或いは縮
小標示図A1、B1〜F1からだけでなく、受面板２及びブロ
ック３、3a…に表示された位置表示23、23a …、24、24
a …からブロック３、3a…の配置場所を選定出来て早く
組立遊具１を組立てることが出来、園児等の競技者にと
っては、参観者の見守る状況での、記号の読み取り、判
別の技能習得を行うことが出来、又短時間での組み立て
により、参観者、イベントの参加者に感動、感銘を与え
ることが出来る。

【００４４】又、枡目22、22a …内の表面及びブロック
３、3a…の表面に、ブロック３、3a…を載置する枡目2
2、22a …を表示する位置表示23、23a …、24、24a …
を夫々設けたものにおいて、一部又は全部の位置表示2
3、23a …、24、24a …を同一複数のものと成したの
で、縮小標示図A1、B1〜F1を見て組立てると長時間が必
要で完遂出来なかったり、全て異なる位置表示23、23a
…、24、24a …では図柄Ａ、Ｂ〜Ｆからの組立てを行な
わず、競技者の参加意欲、興味、達成感、興奮度が低下
することに対して、適度な図柄Ａ、Ｂ〜Ｆからの判断、
及び位置表示23、23a…、24、24a …による組立ての容
易性の両者を適度に達成することが出来、知能力に応じ
た難易度のものにすることが出来る。

【００４５】又、ブロック３、3a…を二面表示体と成す
と共に、表裏２面の１面又は２面に図柄の一部a1、a2
…、b1、b2…を表示したので、個々のブロック３、3a…
から組立時の表面が即座或いは容易に判別出来、組立作
業一貫の内、ブロック３、3a…の選定作業を容易にして
組立時間を短縮化することが出来、ブロック３、3a…が
多数であっても途中で放棄することなく完遂させること
を容易にして、特に園児、児童等の低年層には好都合の
組立遊具１と成すことが出来る。

【００４６】又、ブロック３、3a…を六面体と成すと共
に、６面に図柄の一部a1、a2…、b1、b2…、〜、f1、f2
…を表示したので、多人数の大人が参加するイベント競
技においては、ブロック３、3a…の選定並びに選定した
ブロック３、3a…の表示面の選定も大きな比重を占め、
頭脳競技の形態も付加することが出来る。

【００４７】又、受面板２とブロック３、3a…に、上記
突出支持枠25、25a …、ブロック３、3a…の係合凸部3
3、33a 、34、34a と受面板２の係合凹部35、35a …、
磁力、凹凸嵌合又は枡目22、22a …の一部凹部等による
固定手段を設けたので、受面板２の表面に積み上げたブ
ロック３、3a…の降下を防止したり、下段から順次積み
上げなくても、適宜抽出したブロック３、3a…を順序に
関係なく積み上げ出来るために、完成までの時間を短縮
したり、積み上げ作業を容易にすることが出来る。

【００４８】又、受面板２の近傍に完成すべき図柄Ａ、
Ｂ〜Ｆの縮小標示図A1、B1〜F1を設置したので、多数の
ブロック３、3a…、特に６種類の図柄の一部a1、a2…、
b1、b2…、〜、f1、f2…が表示された六面体のもので
は、ブロック３、3a…の選定に時間を必要とすることに
対して、組立時間の短縮化を図ることが出来、且つ参観
者、応援者等にとっては、組み上がる過程を両者の比較
で容易に確認することが出来る。

【００４９】又、先端に吸盤27を有する吸着棒28を具備
したので、組立中の組立遊具１は垂直又は傾斜状態で、
特に積み上げられたブロック３、3a…が千鳥配列の場合
には、間違って積み上げた個々のブロック３、3a…の抜
き取りが容易でないが、吸着棒28の使用により間違った
ブロック３、3a…の抜き取りを簡単に行うことが出来、
机上水平面で行う従来のブロック遊具とは異なる、大型
で垂直又は傾斜状態で屋外で使用する組立遊具１の使用
勝手を向上させることが出来る等その実用的効果甚だ大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る組立遊具の完成状態を示す正面図
である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】他の実施例の受面板の正面図である。

【図４】受面板を複数設置した場合の概略斜視図であ
る。

【図５】二面表示体ブロックの平面図である。

【図６】図５のブロックの断面図である。

【図７】二面表示体ブロックの積み上げ状態を示す要部
斜視図である。

【図８】他の実施例の二面表示体ブロックの断面図であ
る。

【図９】他の実施例の受面板の正面図である。

【図１０】図９の部分拡大図である。

【図１１】図８の二面表示体ブロックと図９の受面板の
嵌合状態を示す図である。

【図１２】六面体ブロックの積み上げ状態を示す要部斜
視図である。

【図１３】モザイク状のブロックの積み上げ状態を示す
要部斜視図である。

【図１４】受面板の表面に突出支持枠を設けた場合にお
ける六面体ブロックの積み上げ状態を示す図である。

【図１５】吸着棒の使用状況を示す概略図である。

【符号の説明】

２受面板３、3a… ブロック６下部受枠 22、22a … 枡目 23、23a … 位置表示 24、24a … 位置表示 25、25a … 突出支持枠 27 吸盤 28 吸着棒Ａ、Ｂ〜Ｆ図柄 A1、B1〜F1 縮小標示図 a1、a2…、b1、b2…、〜、f1、f2… 図柄の一部 a1、a2…、b1、b2… 図柄の一部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平３−15489（ＪＰ，Ａ) 実開平４−107279（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−171980（ＪＰ，Ｕ) 実開平３−116878（ＪＰ，Ｕ) 実開平３−9785（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−156977（ＪＰ，Ｕ) 実開平３−43886（ＪＰ，Ｕ) 実公昭31−12320（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A63F 9/12 A63H 33/10

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】平面状の受面板を垂直又は傾斜状態と成
し、受面板の下端部前方側に下部受枠を取付け、図柄の
一部を表示した多数のブロックを受面板の表面に接面状
態で積み上げる様にした組立遊具であって、受面板の近
傍に完成すべき図柄の縮小標示図を設置したことを特徴
とする組立遊具。
【請求項２】受面板の表面に多数のブロックの載置位
置を表示する枡目を設けたことを特徴とする請求項１の
組立遊具。
【請求項３】受面板の表面に枡目を表示する突出支持
枠を設けたことを特徴とする請求項２の組立遊具。
【請求項４】枡目内の表面及びブロックの表面に、個
々のブロックを載置する特定の枡目を表示する位置表示
を夫々設けたことを特徴とする請求項２又は３の組立遊
具。
【請求項５】枡目内の表面及びブロックの表面に、ブ
ロックを載置する枡目を表示する位置表示を夫々設けた
ものにおいて、一部又は全部の位置表示を同一複数のも
のと成したことを特徴とする請求項２又は３の組立遊
具。
【請求項６】ブロックを二面表示体と成すと共に、表
裏２面の１面又は２面に図柄の一部を表示したことを特
徴とする請求項１、２、３、４又は５の組立遊具。
【請求項７】ブロックを六面体と成すと共に、６面に
図柄の一部を表示したことを特徴とする請求項１、２、
３、４又は５の組立遊具。
【請求項８】受面板とブロックに固定手段を設けたこ
とを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６又は７の
組立遊具。
【請求項９】先端に吸盤を有する吸着棒を具備したこ
とを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６、７又は
８の組立遊具。