JPH032926Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、カード合せ学習具に関するもので
あつて、磁石の極性を利用して載置カードの正誤
判定を自動的に行なえるようにしたものである。

カード合せ自体は周知であるが、カードの連続
状態が正しいか否かの判定に当つて従来はその裏
面に表示した印刷画面の連続性によつて判定して
いるのが普通である。

このような方法による場合、裏面を透明にした
載置台を使用してカードを載せた状態で反転して
裏面の印刷画面を確認しなければならない不便が
ある。

本案は、複数枚の１組のカードと、該カードを
定置する問題シートと、該問題シートを固定する
台板とからなり、該台板と前記カード内に磁極を
上下の各面に有する磁石片が複数個所定位置に対
応するように埋設されて誤答のときは、カードが
反撥され、正解の場合はカードが吸着されると共
にこの吸着力によつてブサーその他の表示回路の
接点を閉成するように構成したものである。

以下に第１図及び第５図の実施例について説明
する。

１は合成樹脂性の台枠、２は台板、３は縁であ
る。

台板２の面２ａ，２ｂは、カードの大きさに対
応した区域４が形成され、この区域内に一定個数
（例えば３個）の磁石片５がその磁石の極性を組
合わされて埋設されている。

６は問題シートであつて区域４と同一形状のカ
ード載置用の区画７内に問題８が表示されてい
る。

９は、区画７と同一の大きさを有する複数枚１
組のカードであつて各カードの表面には回答１１
が表示されていると共に２個の磁石片１０が前記
台板内の磁石埋設位置と対応する位置で且つそれ
らの対応磁極が夫々反撥しないような組合わせで
埋設されている。

台板２の各区域には夫々スイツチ接点２０と可
動接点用の作動片２１が設けられており作動片は
台板上に僅かに突出している。各スイツチ２０は
第１図の如く直列に接続されて発声器２２及びス
ピーカ２３又はランプ等の表示手段を作動させ
る。

次に本案品の使用法について説明する。

台枠の台板２の一面２ａに問題シート６を定置
する。第４図の６枚の回答のカード９を夫々問題
シートの区画７上に載置すると、正しい場合は、
カードの磁石片１０−１，１０−２と台板内の磁
石片５−１，５−２の各対面する磁極が異なるか
ら互いに吸引されるので作動片２１が押下げられ
て接点２０を閉じる。反対に間違つて（異なるカ
ードが）置かれたとは少なくとも１個の磁石が反
撥するのでカードが浮いた状態になり接点２０は
閉成されない。

このようにして区域上に置かれたカードが全部
正答であるときは発声器等の表示回路が働いて正
解であることを自動的且つ即座に表示するので回
答者は正誤判定に迷わずに済む。

上記実施例は磁石の数を３個とした場合の実施
例であるが、磁石の個数を増すことによつてカー
ド枚数も多くでき従つて難度の高い問題又はゲー
ムも可能になる。

また、本案においてカードは裏面にも回答表示
を施して使用することもできるから１組のカード
において２枚の問題シートが適用できる。

更に、台板内の磁石の磁束は、台板の両面に働
くから台板の裏面２ｂも利用でき上記両面回答カ
ードと組合わせて他種類のゲーム又は学習を楽し
むことができる。なおこの場合においては台板の
縦横を変更して使用することもできる。

本考案に用いるスイツチは、上例に限らず、他
の適宜のスイツチ機構で実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、台板の斜視図、第２図は問題シート
の斜視図、第３図は回答カードの斜視図、第４図
は第１図のＡ−Ａ拡大段面図、第５図は同Ｂ−Ｂ
断面図である。 ５，１０……磁石片、２１……スイツチ作動
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一定形状の複数の区画が形成され各区画に
   夫々問題が表示された一枚のカードの問題シー
   トと前記区画上に載置される回答カードと、前
   記問題シートを定置する台板とから構成され、
   該台板内には問題シートの区画に対応して複数
   の区域が設けられ、各区域及び前記回答カード
   内には所定の対応位置に複数の磁石片が磁極を
   組合されて埋没されて回答カードが正答位置で
   は吸着し誤答位置では反するように構成される
   と共に前記各区域内の台板上に正答された回答
   カードの吸着によつて閉成されるスイツチを設
   け、該各スイツチは直列接続されて回答表示回
   路を作動させるように構成されていることを特
   徴とするカード合せ学習具。 (2) 回答カードの両表面に夫々回答が表示されこ
   れらに対応する二枚の問題シートが用意されて
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載のカー
   ド合せ学習具。 (3) 台板の両面が問題シート定置部とされてなる
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のカード合
   せ学習具。