JP3046118U - 変化制御装置 - Google Patents

変化制御装置

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JP3046118U
JP3046118U JP1006496U JP1006496U JP3046118U JP 3046118 U JP3046118 U JP 3046118U JP 1006496 U JP1006496 U JP 1006496U JP 1006496 U JP1006496 U JP 1006496U JP 3046118 U JP3046118 U JP 3046118U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 神経作用の耐性に起因する問題等を解消した
低周波治療器を実現することができる電気刺激等の変化
制御装置を提供する。 【解決手段】 X−Y−Z空間内のX−Z軸平面内にお
ける1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内にお
ける1/fゆらぎ周期による変化とを重畳させることに
より、例えばマッサージ器等で単調な刺激を加える状態
を避けて、刺激を変化させる場合に、ただ単に単一の刺
激点により2次元的な1/fゆらぎ周期による刺激変化
が行われるだけでなく、垂直及び水平方向に展開する3
次元的な刺激変化制御を行うようにすることができ、人
間の生理に近い、自然で快適な刺激変化制御を設定する
ことが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば電気刺激等の刺激の変化を制御するための変化制御装置及びそ の変化制御装置を利用した低周波治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気刺激等を含めた刺激の変化パターンとして過去の学術文献等に於いて1/ fゆらぎを利用した刺激の変化パターンが提案されている。たとえばクラシック 音楽やジャズ、ロック等のリズム、あるいは快く感じるそよ風、波打ち際の潮騒 なども1/fゆらぎがあり、また生体に於いては瞑想状態時の脳波(α波)ある いは安静時の心拍周期も1/fゆらぎをしている事が知られている。 以上のような1/fゆらぎをマッサージ機に用いた実験は過去にも文献等で報 告され快適性評価もデータとして報告されている。この1/fゆらぎ理論を低周 波治療器に適用すると、その刺激変化は時系列的には図11に示されるようにゆ らぎの周期をT1、T2、T3、T4、T5・・・・として、X−Z軸に2次元 的1/fゆらぎを表現することができ、刺激強度すなわち関電極からの出力電圧 波形の高さと、波形の周期を1/fゆらぎ理論に基づき変化させてゆらぎを作る 事になる。 以上のように1/fゆらぎ理論を適用するとしても従来の低周波治療器には一 般に関導子と不関導子とを一対有し、この一対の電極のみを治療電極とするもの が多い。例外的に、特開平63−192459号には図12に示すように点状の プラス電極101と環状のマイナス電極102とを一対とし、このプラス電極1 01と環状のマイナス電極102とが五対配置された低周波治療器が提案されて いる。しかしこの特開平63−192459号に提案された低周波治療器も、基 本的には関導子と不関導子とが一対でありその一対の関導子と不関導子とが5組 矩形的に配置されているに過ぎない。また特開昭63−257577号には図1 3に示すように同心円状の関導子103と不関導子104とを有する低周波治療 器が提案されているが、この低周波治療器も基本的に一対のみの電極配置である 。さらに特開昭62−137067号には3ヶの電極を並列配置し、中央の電極 を不関導子とし、両側を同時に通電する電極を関導子とした低周波治療器が提案 されている。しかしこの特開昭62−137067号に提案された低周波治療器 も2ヶの関導子に対しては同時に通電され、したがってこの方式も一対のみの関 導子と不関導子構造とみなすことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように従来の低周波治療器は、いずれのものでも本質的には一対の関導 子と不関導子で構成されており、関導子と不関導子との位置関係は本体構造上、 固定されている。したがって、プラス電極から出力された刺激電流がマイナス電 極に戻る際に構成される皮膚を通じての電流回路は常に生体の限定された位置と なり、生体の皮膚に対して同一位置の刺激を繰り返す事になる。またかかる従来 の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を適用しても前述のように従来の低周波治療 器は刺激位置が生体に対し固定された位置で刺激変化を行うに過ぎず、1/fゆ らぎをもった刺激を繰り返すとしても、強さとリズムをもった刺激が同じ位置で 繰り返される事となり、この様に生体皮膚上の限定された位置に対し電気刺激を 続けることはそれがたとえ1/fゆらぎをもった刺激であるとしても生体にとっ て不快なものであり、また同一位置の刺激を続ける場合には、慣れにより刺激効 果がなくなってくる。
【0004】 この様な、生体の同一位置に刺激が限定される問題は、関導子と不関導子との 生体上の距離が自由に設定可能であるコントローラにリード線で関導子と不関導 子とが接続されている方式のものであっても、又、図12に示すように五対の関 導子、不関導子をもっている方式のものであっても、一旦生体に関導子及び不関 導子を貼着するとその位置関係は固定されたものとなり、そのため現在市販され ている低周波治療器及び過去に提案されている低周波治療器では解決されていな い。 そこでこの様な問題点を解決する手段として、従来、図14及び図15に示さ れるように、関導子からの出力電圧波形を変化させ、少ないもので3パターン、 多いもので7〜8パターン程度自動的に刺激の種類を変化させる手法が検討され ている。
【0005】 しかし図14に示される各パターン内の時間要素と強弱の変化及び図15に示 される刺激パターンの変化を行ったとしても人間は神経作用において生体の同一 位置の刺激に対し耐性作用を有し、この結果いかに刺激の種類を変化させても刺 激の種類判別や強さに対し識別感覚が鈍くなってくる事は生理学上良く知られて いる事である。そのため、図15のように刺激パターンを変化させても、例えば 強い刺激の直後に弱い刺激(図14のV1電圧後のV2、又は、V3電圧後のV4) を与えても人間は体感刺激として感じられなくなる。この傾向は、刺激に対し時 間が経過するほど顕著になる。 このように従来の低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定される電 極構成では、神経作用の耐性を招く結果として、効能、効果として明記されてい る、神経痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療効果に於いて、使用時間の経過と共 に効果は減衰する。
【0006】 さらに上記の神経作用の耐性以外に、人間の生体組織内において低周波治療器 から出力された電流により生体内蓄積電荷が発生するという問題がある。すなわ ち低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定的である限り電流の流れる ルートも固定となり生体蓄積電荷も同一位置に繰り返し発生する。この結果、関 導子からの出力電圧波形が大きく歪み生体に刺激電流が流れ難くなって、体感す る刺激もごく僅かになってしまう。 生体の同一位置に刺激を与え続ける事による生体内蓄積電荷の影響でマッサー ジ効果による疲労回復及び血行促進の効能においても効果が減衰される。 また以上の神経作用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を別 としても生体の同一位置に電気刺激を続ける事自体、人間にとって不快に感じる 要因となる。 本考案は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、神経作 用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を解消し、快適なマッサ ージ効果を得ることができる低周波治療器を提供すると共に、かかる低周波治療 器を実現することができる電気刺激等の変化制御装置を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本考案のうちで請求項1記載の変化制御装置 はX−Y−Z空間内で変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段によ り加えられるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平 面内における1/fゆらぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることがで きる様にしたことを特徴とする。 また請求項2記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化が機械 的動作の変化であることを特徴とする。 また請求項3記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化を刺激 の変化としたことを特徴とする。 また請求項4記載の考案は請求項3記載の変化制御装置において、刺激を電気 的刺激としたことを特徴とする。 本考案のうちで請求項5記載の低周波治療器は昇圧パルス回路と、前記昇圧パ ルス回路を制御する制御部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に 電力を供給する電源と、前記制御部(CPU)により制御される出力回路と、前 記出力回路に接続される電極とよりなる低周波治療器において、X−Y−Z空間 内に電極が3以上設けられ、それらの電極によるX−Z軸平面内における1/f ゆらぎ周期による刺激変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺 激変化とを同一時系列で重畳させることを特徴とする。 本考案のうちで請求項6記載の低周波治療器は昇圧パルス回路と、前記昇圧パ ルス回路を制御する制御部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に 電力を供給する電源と、前記制御部(CPU)により制御される出力回路と、前 記出力回路に接続される電極とよりなる低周波治療器において、X−Y−Z空間 内に電極を3以上設け、それらの電極による刺激強度(すなわち関電極からの出 力電圧波形の高さ)の時間変化を1/fゆらぎ変化として行うと共に、それらの 電極を関電極または不関電極に設定する時間変化を1/fゆらぎ変化として行う ことを特徴とする。
【0008】 また請求項7記載の本考案の低周波治療器は請求項5又は請求項6記載の低周 波治療器において、関電極または不関電極の配置が固定された一対構成にならな いことを特徴とする。 また請求項8記載の本考案の低周波治療器は請求項5又は請求項6記載の低周 波治療器において、関電極または不関電極の組み合わせ構成を自在に設定できる ことを特徴とする。 また請求項9記載の本考案の低周波治療器は請求項5乃至請求項8のいずれか 一に記載の低周波治療器において、3以上の電極が非直線上に配置されることを 特徴とする。
【0009】 また請求項10記載の考案は、請求項5乃至請求項9のいずれか一に記載の低 周波治療器において3以上の電極を曲率が無限大未満の曲線上に配置することを 特徴とする。 また請求項11記載の考案は、請求項5乃至請求項10のいずれか一に記載の 低周波治療器において関電極と不関電極の間の電流経路が変化させられる機能を 有することを特徴とする。 また請求項12記載の考案は、請求項5乃至請求項11のいずれか一に記載の 低周波治療器において関電極と不関電極の間の電流経路が、関電極側または不関 電極側の複数個をスキャニングすることにより、変化させられる機能を有するこ とを特徴とする。
【0010】 また請求項13記載の考案は、請求項5乃至請求項12のいずれか一に記載の 低周波治療器においてコントローラにより関電極及び不関電極が個別に設定され ることを特徴とする。 また請求項14記載の考案は、請求項5乃至請求項13のいずれか一に記載の 低周波治療器において電極配置が人間の手の指と掌の位置に近似するように設定 されたことを特徴とする。 また請求項15記載の考案は、請求項5乃至請求項14のいずれか一に記載の 低周波治療器において電極が単一シ−ト上に配置されることを特徴とする。 また請求項16記載の考案は、請求項5乃至請求項15のいずれか一に記載の 低周波治療器において前記シ−トの表裏面各々に電極が配置されることを特徴と する。
【0011】 また請求項17記載の考案は、請求項15又は請求項16記載の低周波治療器 において前記単一シートには切れ目が設けられ生体に貼着する際に体の曲面にフ ィットしやすくされたことを特徴とする。 また請求項18記載の考案は、請求項15乃至請求項17のいずれか一に記載 の低周波治療器において前記単一シートの末端が延長され、その延長端部にコン トローラが接続され、そのコントローラにより電極が制御されることを特徴とす る。
【0012】 また請求項19記載の考案は、請求項18に記載した低周波治療器において前 記コントローラが単一シート上のマジックテープにより簡単に単一シートと着脱 ができることを特徴とする。 また請求項20記載の考案は、請求項5乃至請求項19のいずれか一に記載の 低周波治療器において電極の表面に皮膚粘着性を持つ接着面を有する粘着パッド が設けられることを特徴とする。 また請求項21記載の考案は、請求項20記載の低周波治療器において粘着パ ッドに薬剤が含浸せしめられることを特徴とする。
【0013】
【作用】
以上の本考案の変化制御装置によれば、X−Y−Z空間内のX−Z軸平面内に おける1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期 による変化とを重畳させ、例えばX−Y−Z空間内の刺激変化を制御する場合に はX−Z軸平面内における垂直(バーチカル)的な刺激変化を1/fゆらぎに基 づき行い、その垂直(バーチカル)的な刺激を行わせたままX−Y軸平面内にお ける水平(ホリゾンタル)方向に刺激方向を移動させ、その移動を1/fゆらぎ に基づき行うことにより、X−Z軸平面内及びX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化を重畳させる変化制御が可能となる。そのようにすることに より、例えばマッサージ器等で単調な刺激を加える状態を避けて、刺激を変化さ せる場合に、ただ単に単一の刺激点により2次元的な1/fゆらぎ周期による刺 激変化が行われるだけでなく、垂直及び水平方向に展開する3次元的な刺激変化 制御を行うようにすることができ、人間の生理に近い、自然で快適な刺激変化制 御を設定することが可能となる。この場合本考案の適用対象となるマッサージ器 には機械的な刺激を用いるマッサージ器、電気的な刺激を用いるマッサージ器等 がある。 また、かかる変化制御装置を応用することにより、公園、ゴルフ場等の起伏の 変化に関する設計等を行うこともできる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を、図示例と共に説明する。 図1の(a)は本考案の変化制御装置を適用する本考案の実施の形態に係わる 低周波治療器の表面図であって手の平に相当する部分の図であり、(b)は図1 (a)A−A′断面図である。図上1は、例えば塩ビシ−ト等からなる治療器本 体のベ−スフィルムシ−トである。電極2、3、4、5及び6は、それぞれ薬用 粘着パッド2a、3a、4a、5a及び6aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の 表面aに非直線上に配置されている。換言すれば電極2、3、4、5及び6は曲 率無限大未満の曲線上に配置されている。
【0015】 また、図1(a)(b)において7は薬用粘着パッド7aを有する中央電極で あり、ベ−スフィルムシ−ト1の略中央に配置されている。 前記ベ−スフィルムシ−ト1に一端が取り付けられたペンダントケ−ブル8の 他端にはペンダント式コントロ−ラ9が取り付けられ、そのペンダント式コント ロ−ラ9には操作ボタン10、11、12が設けられる。ペンダント式コントロ −ラ9はベ−スフィルムシ−ト1の延長された末端部分に取り付けられコントロ ーラ9中央部にベ−スフィルムシ−ト1本体が挿入された構造を有している。操 作ボタン10、11、12は例えば操作ボタン10、12が電圧の強弱を設定し 、操作ボタン11によって低周波による刺激の種類、すなわちモード選択が行わ れる様に使い分けられる。
【0016】 図2の(a)は図1に示される低周波治療器の裏面図であって手の甲に相当す る部分の図であり、(b)は図1B矢視図である。また図3(a)はコントロー ラ9をベ−スフィルムシ−ト1の所定位置に収納した状態を示し図1に示される 低周波治療器の裏面図であり、図3(b)は図3(a)A矢視図である。 図2に示されるようにベ−スフィルムシ−ト1の略中央位置にはマジックテー プ13が取り付けられ、一方前記コントローラ9の裏側面すなわち操作ボタン1 0、11、12の配設側と逆側面にもマジックテープ14が取り付けられる。し たがって図3(a)及び図3(b)に示されるように、この図1〜図3に示され る実施例の低周波治療器にあっては、その非使用状態ではベ−スフィルムシ−ト 1上のマジックテープ13とコントローラ9のマジックテープ14とを接合させ る態様でコントローラ9をベ−スフィルムシ−ト1上に収納した状態とすること ができる。
【0017】 図4は図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波治療器における回路構成を 示す図であり、ペンダント式コントロ−ラ9として、ベ−スフィルムシ−ト1と 一体化したペンダントケ−ブル8を介して外にぶら下がっており、該ペンダント 式コントロ−ラ9の内部空間には、電源27、昇圧パルス回路24、操作スイッ チ10,11,12、スキャニング制御を含む出力回路26及び制御部(CPU )40が収納されている。なお、電源27にはボタン電池等を用いる。
【0018】 制御部(CPU)40で制御された発振周波数を数倍の振幅に増幅して昇圧パ ルス回路24は、出力回路に伝達し、出力回路は制御部(CPU)40で制御さ れたパルス幅と周波数に変換して電極に出力する。
【0018】 前記出力回路26は、刺激パターンの種類により、プログラムされた制御部( CPU)40の指令で、出力される波形を変化させる。すなわち、パルス幅と振 幅とを制御することにより、郡波形として正弦波、方形波、指数関数的増減波等 の波形を出力する。またこの出力回路26は制御部(CPU)40のプログラム により、出力回路内のスキャニング素子を駆動し電極の組み合わせ構成に基づく 出力制御も行う。
【0019】 前記制御部(CPU)40は前記出力回路26から出力するパルス波を、上記 複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極7に順次切り換えて供給するため の制御部であり、CPUとプログラムにより制御するため、詳しい説明は省略す る。 ペンダント式コントロ−ラ9の操作ボタンは、図1及び図2に示すように、ペ ンダント式コントローラ9の表面に取り付けられており、3つのボタン10、1 1、12により出力の強さの調整及び刺激パターンモードの選定及び電源のON −OFFを行う。
【0020】 例えば、操作ボタン10を押すことにより電源がONになり、さらに、ボタン を押すことにより制御部(CPU)に信号が入力され、前記出力回路26から出 力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6及び中央電極7へ増幅して 供給するように作動させる。 あるいは操作ボタン12を押すことにより信号が制御部(CPU)に入力され 、前記出力回路26から出力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6 及び中央電極7への供給を減少させるように作動させ、さらにこのボタンを押す 事により電源がOFFになる。
【0021】 あるいは操作ボタン11を例えば1回若しくは複数回押すことにより、信号が 制御部(CPU)に入力され上記複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極 7において、前記出力回路26から出力するパルス波の郡波形(刺激パターン) を様々に変化させることができる。
【0022】 以上の図1乃至図4に示す低周波治療器では、コントローラ9の制御部(CP U)の指令により出力回路内の素子が選択され、電極2、3、4、5を関電極と し、一方電極6を不関電極とすることができる。同様にして電極2、3、4、5 のいずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。す なわち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施 例の低周波治療器にあっては電極2、3、4、5及び電極6とは固定的な一対構 造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極側2、3、4、5、6に対する通 電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時間 毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極2→3→4→5→6→2→3 という順にスキャニングする。
【0023】 前記のように関電極2、3、4、5、6を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち15種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で6電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、26種類すなわち64種類可能となり、 電流ルート15種あるいは電極組み合わせ64種類をコントローラ9内部の制御 部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組み 合わせを自動的に変化させることが可能となる。 これを実施することによりベ−スフィルムシ−ト1の貼着位置をその都度変更 することなしにベ−スフィルムシ−ト1上の電極位置自体が見かけ上自走し、刺 激位置も変化する。
【0024】 図5は本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図であって手の平に相当する 部分の図である。本実施例の低周波治療器にあっても基本構成は前述の実施例の 低周波治療器と同様であり、本実施例の低周波治療器ではベ−スフィルムシ−ト 上に配置される電極数が指先電極が4個、掌電極が1個で全体で5個とされその 点において前述の実施例と異なる。本実施例の低周波治療器にあっても、電極5 0、51、52、53及び54は、それぞれ薬用粘着パッド50a、51a、5 2a、53a及び54aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の表面aに非直線上に 配置されている。換言すれば電極50、51、52、53及び54は曲率無限大 未満の曲線上に配置されている。
【0025】 この図5に示す実施例の低周波治療器でも、コントローラ9に内蔵した制御部 (CPU)40によって電極50、51、52、53を関電極とし、一方電極5 4を不関電極とすることができる。同様にして電極50、51、52、53のい ずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。すなわ ち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施例の 低周波治療器にあっても関電極と不関電極とは固定的な一対構造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極50、51、52、53に対する 通電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時 間毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極50→51→52→53→ 50→51という順にスキャニングする。
【0026】 また前記関電極50、51、52、53を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち10種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で5電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、25種類すなわち32種類可能となり、 電流ルート10種類あるいは電極組み合わせ32種類をコントローラ9内部の制 御部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組 み合わせを自動的に変化させることが可能となる。
【0027】 以上の低周波治療器に本考案の変化制御装置を適用する態様を以下に説明する 。 前述の図11に示されるT1〜T5のゆらぎ周期を部〜部の各指先電極に 通電するタイミング時間として同期させる。そうすると、5本指の押圧刺激つま りある強さとリズムをもった垂直的刺激(1/fゆらぎ刺激)が1/f周期で水 平移動を同時に行うことになる。 以下に実際に測定した1/fゆらぎ波形で上述の3次元1/fゆらぎ変化制御 を実施した実施例を説明する。 生体に於いて心拍周期は安静時に1/fゆらぎをもっている。この事実に基づ き実験用ラット(ウィスター)体内に小型のテレメトリー発信器を埋め込み、ラ ットにストレスを与えないため無線で心電のデータを測定した。ラットの安静時 の心電図データを図6に示す。図6の心電図データからスペクトル分析を行い1 /fゆらぎが発生しているかを解析した。この結果、全体的に1/fの右下がり の勾配直線が得られた。これを図7に示す。
【0028】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの関数の中からフーリエ解析による 周波数と周期の密度を求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除い た周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当てはめたのが図8である。 これは各指先の押圧力VAR1〜VAR5(電気刺激の強さ)が、それぞれ個々 に1/fゆらぎをしながらVAR1〜VAR5の水平方向に1/fゆらぎ周期を 重畳させた時にできる時系列的等高線図である。等高線が密になっている所が電 気刺激が強く現れる分布図である。 図9は図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表した図である。山が高くな っている所が電気刺激が強くなる位置でうねりはまさしく3次元1/fゆらぎで ある。前記の通り個々の指先の押圧に相当する関電極の出力電圧の大きさと周期 を変化させるX−Z軸方向の1/fのゆらぎに加え、他の指先にも独立した1/ fゆらぎを同時に加え、これらを1/fゆらぎの周期で水平移動、すなわち指先 の関電極をスキャニングさせながら出力電圧(電圧の大きさも1/fゆらぎをし ている)の制御を行う状態が図9に立体的に示されている。 以上の刺激パターンにより人間が行う″揉む″″さする″″たたく″といった マッサージに最も近い、すなわち人間が快適に感じる変化を5本の指で同時に行 なうことができる。したがって以上の実施例の低周波治療器によれば、人間に於 いては、再現性の難しい指先の感覚による刺激を、快適なゆらぎを3次元的に味 わう新しい刺激として常時、再現可能となる。
【0029】 次に以上の実施例の低周波治療器を用いて行う治療における各種動作パターン につき説明する。 (a)″揉む″動作パターン 図1に示す人の手の形をした本実施例の低周波治療器を例えば肩に貼着させた 状態を図10に示す。 通常、人間が肩を″揉む″場合手の位置は図10の様な配置となる。 ″揉む″動作は部(親指−電極2)に力を入れ、部(人差し指−電極3) 、部(中指−電極4)、部(薬指−電極5)で″揉む″動作を行う。 この時、部(親指−電極2)は″揉む″動作に於いて支点の役割をしており 、この結果″揉む″動作が可能になる。 さらに、ものを掴んで指先に力を入れようとした場合、部(小指−電極6) が重要な役割をする。すなわち部(小指−電極6)も部(親指−電極2)同 様支点にならなければ〜部の指に力を十分に加えられない。人間が肩を″揉 む″場合、上記のバランスで指先に力を加えている事を参考に低周波治療器では 、部(親指−電極2)と部(小指−電極6)に着目し、適度な押圧すなわち 電気刺激を加えながら部(電極3)→部(電極4)→部(電極5)の指先 に順次押圧すなわち電気刺激をスキャニングする方法を採ることができる。この 様に本実施例の低周波治療器によればマッサージの専門家の各指先押圧を圧電セ ンサーで測定し、このデータに基づき部〜部の指先に電気刺激をスキャニン グしながら電圧を印加するすなわち人間工学に基づく動作を行わせることが容易 に可能である。
【0030】 (b)″さする″動作パターン 従来の低周波治療器が行っている固定された限定位置での電気刺激では″さす る″動作は行わせることができない。″さする″動作には水平移動が必要である からである。 しかし本実施例の低周波治療器は自走電極方式であるため刺激の位置変化が可 能であり、この″さする″は最も得意とする動作となる。すなわち、図1の電極 2、3、4、5及び6をスキャニングすることにより自然な″さする″マッサー ジが電気刺激として体感できる。 なお、″さする″動作パターンは本実施例の低周波治療器の構造上色々のパタ ーンが可能となる。
【0031】 (c)″たたく″動作パターン 従来の低周波治療器は関電極と不関電極とが一対で固定されている為、同じ位 置での″たたき″動作となる。 これに対して本実施例の低周波治療器によれば手の掌に相当する図1の電極7 を大型の関電極とし、指先電極2〜6を不関電極として、この不関電極をスキャ ニングさせる方式を採ることができ、この方式により、図1の関電極部に設定し た電極7に″たたき″刺激を連続的に発生させても不関電極部に設定した指先電 極2〜6のスキャニングにより刺激電流ルートが変化し、この結果生体に発生す る蓄積電荷の累積を防止することが可能となる。したがって本実施例の低周波治 療器を用いた場合における″たたき″効果は減衰する事なく継続的に効果が維持 できる。
【0032】 以上の動作においては電極7を不関電極側にして指先電極2〜6を関電極側に 設定し、この指先電極2〜6による刺激位置を一定時間毎に移動させる事が可能 であり、この動作パターンを追加することにより電極7による″たたき″の後に 電極7周辺を位置移動しながらソフトに″たたく″刺激が加わり、限定された位 置での単調な″たたき″刺激より、より自然で人間的動作に近い″たたき″感覚 を得ることができる。この動作は神経系の耐性防止にも有効である。 なお以上の動作パターンは図1に示す実施例の低周波治療器に関して説明した が、図5に示す実施例の低周波治療器でも同様の動作パターンの低周波治療を行 うことができる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案請求項1記載の変化制御装置によればX−Y−Z空間内で 変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段により加えられるX−Z軸 平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることができる様にしたので、画 一的且つ反復的な変化制御であることを解消して、人間が自然にかつ生理的にな じみやすい変化制御を行うことができ、かかる変化が刺激の変化であるようにし 、さらには刺激が電気的刺激である様にするなどの態様で応用した極めて効果的 な機械的マッサージ装置、あるいは電気的マッサージ装置等を構成することがで きる。
【0034】 また本考案請求項5記載の低周波治療器によれば、X−Y−Z空間内に電極が 3以上設けられ、それらの電極によるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期 による刺激変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とを 同一時系列で重畳させるようにし、加えてまた本考案請求項6記載の低周波治療 器によればX−Y−Z空間内に電極を3以上設け、それらの電極による刺激強度 (すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の時間変化を1/fゆらぎ変化と して行うと共に、それらの電極を関電極または不関電極に設定する時間変化を1 /fゆらぎ変化として行うようにし、本考案請求項7記載の考案によれば請求項 5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の配置が固 定された一対構成にならず、さらに本考案請求項8記載の低周波治療器によれば 請求項5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の組 み合わせを自在に設定できるので、コントローラのプログラムにより自由自在に 関電極と不関電極を切り替えることができ生体に対し、刺激位置の切り替えが自 動ででき、人間の″揉む″″さする″″たたく″動作に限りなく近似させること が可能となる。
【0035】 また本考案請求項9乃至請求項21記載の低周波治療器によればコントローラ のプログラムにより電極通電タイミングをスキャニングする事で刺激位置変化を 低周波治療器を取り付けたままで実行でき、その都度低周波治療器を体から取り 外し位置をずらして再貼り付けする必要がなく、これは、導電性粘着パッドの貼 着寿命を大幅に延長させる効果がある。
【0036】 また以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、神経系の耐 性作用を防止する為には、効果が非常に大きい。すなわち従来の低周波治療器は 限定された固定位置の刺激を繰り返して耐性を発生させるものであったが、本考 案の低周波治療器のように関電極と不関電極とを全く固定しない、すなわち、刺 激用の電極がコントローラのプログラムによりあたかも自走しながら位置変化を 実行し、刺激位置を生体上で水平移動させる事により、従来の低周波治療器での 問題を回避することができる。この神経系の耐性を抑制する事により神経痛、筋 肉痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療をより有効に行うことができる。 また以上の本考案の低周波治療器によれば刺激位置の変化によって、生体の蓄 積電荷を抑制し関電極からの出力電圧波形の歪をおさえるので継続使用しても体 感できる電気刺激は効果が減衰されない。 またこの様な方式はマッサージ効果も大きく刺激位置変化を伴った方が疲労回 復及び血行促進に対しより有効に作用する事は明白である。
【0037】 しかも以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、低周波治 療器の省電力化すなわち電源(電池)の消費電力を抑え、バッテリ寿命の延長を 図るという面でも極めて有効である。 すなわち、同一位置での刺激を繰り返す従来方式では慣れてくるにしたがい刺 激強度を強くしなければならず、その様に刺激強度を強くするためにはそれだけ 多くの電力を消費することとなる。これに対して以上の本考案の低周波治療器で は関電極と不関電極の位置が固定されず、刺激位置が変化されるため、それによ り耐性(なれ)が防止され、特に刺激電圧をアップさせなくても所期の効果を得 ることができる。
【0038】 また本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によればシート状の治 療器本体の延長された末端部分にコントローラが位置しコントローラ中央部にシ ート本体が挿入されてなるので、かかる本考案の低周波治療器をたとえば肩に貼 着した場合、コントローラがペンダントの様にぶらさがった状態になるがリード 線で接続されているわけではなくあくまで本考案の低周波治療器本体を構成して いるベースフィルムが延長されたいわば尻尾部の様なものであり、リード線形の リモコンタイプの様にワイヤーがじゃまでもつれることもなく、低周波治療器本 体上にコントローラをスナップボタン等で固定し、電流もスナップボタンから供 給されてる様にする場合のようにコントローラの操作が目で確認できなくなる不 便もない。したがって本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によれ ばコントローラの操作が容易であり且つコントローラは本体の延長部に簡易に装 着することができる。
【提出日】平成9年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば電気刺激等の刺激の変化を制御するための変化制御装置及びそ の変化制御装置を利用した低周波治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気刺激等を含めた刺激の変化パターンとして過去の学術文献等に於いて1/ fゆらぎを利用した刺激の変化パターンが提案されている。たとえばクラシック 音楽やジャズ、ロック等のリズム、あるいは快く感じるそよ風、波打ち際の潮騒 なども1/fゆらぎがあり、また生体に於いては瞑想状態時の脳波(α波)ある いは安静時の心拍周期も1/fゆらぎをしている事が知られている。 以上のような1/fゆらぎをマッサージ機に用いた実験は過去にも文献等で報 告され快適性評価もデータとして報告されている。この1/fゆらぎ理論を低周 波治療器に適用すると、その刺激変化は時系列的には図11に示されるようにゆ らぎの周期をT1、T2、T3、T4、T5・・・・として、X−Z軸に2次元 的1/fゆらぎを表現することができ、刺激強度すなわち関電極からの出力電圧 波形の高さと、波形の周期を1/fゆらぎ理論に基づき変化させてゆらぎを作る 事になる。 以上のように1/fゆらぎ理論を適用するとしても従来の低周波治療器には一 般に関導子と不関導子とを一対有し、この一対の電極のみを治療電極とするもの が多い。例外的に、特開平63−192459号には図12に示すように点状の プラス電極101と環状のマイナス電極102とを一対とし、このプラス電極1 01と環状のマイナス電極102とが五対配置された低周波治療器が提案されて いる。しかしこの特開平63−192459号に提案された低周波治療器も、基 本的には関導子と不関導子とが一対でありその一対の関導子と不関導子とが5組 矩形的に配置されているに過ぎない。また特開昭63−257577号には図1 3に示すように同心円状の関導子103と不関導子104とを有する低周波治療 器が提案されているが、この低周波治療器も基本的に一対のみの電極配置である 。さらに特開昭62−137067号には3ヶの電極を並列配置し、中央の電極 を不関導子とし、両側を同時に通電する電極を関導子とした低周波治療器が提案 されている。しかしこの特開昭62−137067号に提案された低周波治療器 も2ヶの関導子に対しては同時に通電され、したがってこの方式も一対のみの関 導子と不関導子構造とみなすことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように従来の低周波治療器は、いずれのものでも本質的には一対の関導 子と不関導子で構成されており、関導子と不関導子との位置関係は本体構造上、 固定されている。したがって、プラス電極から出力された刺激電流がマイナス電 極に戻る際に構成される皮膚を通じての電流回路は常に生体の限定された位置と なり、生体の皮膚に対して同一位置の刺激を繰り返す事になる。またかかる従来 の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を適用しても前述のように従来の低周波治療 器は刺激位置が生体に対し固定された位置で刺激変化を行うに過ぎず、1/fゆ らぎをもった刺激を繰り返すとしても、強さとリズムをもった刺激が同じ位置で 繰り返される事となり、この様に生体皮膚上の限定された位置に対し電気刺激を 続けることはそれがたとえ1/fゆらぎをもった刺激であるとしても生体にとっ て不快なものであり、また同一位置の刺激を続ける場合には、慣れにより刺激効 果がなくなってくる。
【0004】 この様な、生体の同一位置に刺激が限定される問題は、関導子と不関導子との 生体上の距離が自由に設定可能であるコントローラにリード線で関導子と不関導 子とが接続されている方式のものであっても、又、図12に示すように五対の関 導子、不関導子をもっている方式のものであっても、一旦生体に関導子及び不関 導子を貼着するとその位置関係は固定されたものとなり、そのため現在市販され ている低周波治療器及び過去に提案されている低周波治療器では解決されていな い。 そこでこの様な問題点を解決する手段として、従来、図14及び図15に示さ れるように、関導子からの出力電圧波形を変化させ、少ないもので3パターン、 多いもので7〜8パターン程度自動的に刺激の種類を変化させる手法が検討され ている。
【0005】 しかし図14に示される各パターン内の時間要素と強弱の変化及び図15に示 される刺激パターンの変化を行ったとしても人間は神経作用において生体の同一 位置の刺激に対し耐性作用を有し、この結果いかに刺激の種類を変化させても刺 激の種類判別や強さに対し識別感覚が鈍くなってくる事は生理学上良く知られて いる事である。そのため、図15のように刺激パターンを変化させても、例えば 強い刺激の直後に弱い刺激(図14のV1電圧後のV2、又は、V3電圧後のV4) を与えても人間は体感刺激として感じられなくなる。この傾向は、刺激に対し時 間が経過するほど顕著になる。 このように従来の低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定される電 極構成では、神経作用の耐性を招く結果として、効能、効果として明記されてい る、神経痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療効果に於いて、使用時間の経過と共 に効果は減衰する。
【0006】 さらに上記の神経作用の耐性以外に、人間の生体組織内において低周波治療器 から出力された電流により生体内蓄積電荷が発生するという問題がある。すなわ ち低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定的である限り電流の流れる ルートも固定となり生体蓄積電荷も同一位置に繰り返し発生する。この結果、関 導子からの出力電圧波形が大きく歪み生体に刺激電流が流れ難くなって、体感す る刺激もごく僅かになってしまう。 生体の同一位置に刺激を与え続ける事による生体内蓄積電荷の影響でマッサー ジ効果による疲労回復及び血行促進の効能においても効果が減衰される。 また以上の神経作用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を別 としても生体の同一位置に電気刺激を続ける事自体、人間にとって不快に感じる 要因となる。 本考案は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、神経作 用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を解消し、快適なマッサ ージ効果を得ることができる低周波治療器を提供すると共に、かかる低周波治療 器を実現することができる電気刺激等の変化制御装置を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】 前述した目的を達成するために、本考案のうちで請求項1記載の変化制御装置 はX−Y−Z空間内で変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段によ り加えられるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平 面内における1/fゆらぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることがで きる様にしたことを特徴とする。 また請求項2記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化が機械 的動作の変化であることを特徴とする。 また請求項3記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化を刺激 の変化としたことを特徴とする。 また請求項4記載の考案は請求項3記載の変化制御装置において、刺激を電気 的刺激としたことを特徴とする。 本考案のうちで請求項5記載の変化制御装置は請求項3記載の変化制御装置に おいて、刺激の変化が、昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路を制御する制御 部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に電力を供給する電源と、 前記制御部(CPU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接続されX −Y−Z空間内に3以上設けられる電極とよりなる低周波治療器の、それらの電 極によるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とX−Y軸平 面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とであることを特徴とする。 本考案のうちで請求項6記載の変化制御装置は、請求項1記載の変化制御装置 において、変化が、昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路を制御する制御部( CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に電力を供給する電源と、前記 制御部(CPU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接続されX−Y −Z空間内に3以上設けられる電極とよりなる低周波治療器の、それらの電極に よる刺激強度(すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の時間変化と、それ らの電極を関電極または不関電極に設定する時間変化であることを特徴とする。
【0008】 また請求項7記載の本考案の変化制御装置は請求項6記載の変化制御装置にお いて、関電極または不関電極の配置が固定された一対構成にならないことを特徴 とする。 また請求項8記載の本考案の変化制御装置は請求項6記載の変化制御装置にお いて、関電極または不関電極の組み合わせ構成を自在に設定できることを特徴と する。 また請求項9記載の本考案の変化制御装置は請求項5乃至請求項8のいずれか 一に記載の変化制御装置において、3以上の電極が非直線上に配置されることを 特徴とする。
【0009】 また請求項10記載の考案は、請求項5乃至請求項9のいずれか一に記載の変 化制御装置において3以上の電極を曲率が無限大未満の曲線上に配置することを 特徴とする。 また請求項11記載の考案は、請求項6乃至請求項10のいずれか一に記載の 変化制御装置において関電極と不関電極の間の電流経路が変化させられる機能を 有することを特徴とする。 また請求項12記載の考案は、請求項6乃至請求項11のいずれか一に記載の 変化制御装置において関電極と不関電極の間の電流経路が、関電極側または不関 電極側の複数個をスキャニングすることにより、変化させられる機能を有するこ とを特徴とする。
【0010】 また請求項13記載の考案は、請求項6乃至請求項12のいずれか一に記載の 変化制御装置においてコントローラにより関電極及び不関電極が個別に設定され ることを特徴とする。 また請求項14記載の考案は、請求項5乃至請求項13のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極配置が人間の手の指と掌の位置に近似するように設定 されたことを特徴とする。 また請求項15記載の考案は、請求項5乃至請求項14のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極が単一シ−ト上に配置されることを特徴とする。 また請求項16記載の考案は、請求項5乃至請求項15のいずれか一に記載の 変化制御装置において前記シ−トの表裏面各々に電極が配置されることを特徴と する。
【0011】 また請求項17記載の考案は、請求項15又は請求項16記載の変化制御装置 において前記単一シートには切れ目が設けられ生体に貼着する際に体の曲面にフ ィットしやすくされたことを特徴とする。 また請求項18記載の考案は、請求項15乃至請求項17のいずれか一に記載 の変化制御装置において前記単一シートの末端が延長され、その延長端部にコン トローラが接続され、そのコントローラにより電極が制御されることを特徴とす る。
【0012】 また請求項19記載の考案は、請求項18に記載した変化制御装置において前 記コントローラが単一シート上のマジックテープにより簡単に単一シートと着脱 ができることを特徴とする。 また請求項20記載の考案は、請求項5乃至請求項19のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極の表面に皮膚粘着性を持つ接着面を有する粘着パッド が設けられることを特徴とする。 また請求項21記載の考案は、請求項20記載の変化制御装置において粘着パ ッドに薬剤が含浸せしめられることを特徴とする。
【0013】
【作用】
以上の本考案の変化制御装置によれば、X−Y−Z空間内のX−Z軸平面内に おける1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期 による変化とを重畳させ、例えばX−Y−Z空間内の刺激変化を制御する場合に はX−Z軸平面内における垂直(バーチカル)的な刺激変化を1/fゆらぎに基 づき行い、その垂直(バーチカル)的な刺激を行わせたままX−Y軸平面内にお ける水平(ホリゾンタル)方向に刺激方向を移動させ、その移動を1/fゆらぎ に基づき行うことにより、X−Z軸平面内及びX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化を重畳させる変化制御が可能となる。そのようにすることに より、例えばマッサージ器等で単調な刺激を加える状態を避けて、刺激を変化さ せる場合に、ただ単に単一の刺激点により2次元的な1/fゆらぎ周期による刺 激変化が行われるだけでなく、垂直及び水平方向に展開する3次元的な刺激変化 制御を行うようにすることができ、人間の生理に近い、自然で快適な刺激変化制 御を設定することが可能となる。この場合本考案の適用対象となるマッサージ器 には機械的な刺激を用いるマッサージ器、電気的な刺激を用いるマッサージ器等 がある。 また、かかる変化制御装置を応用することにより、公園、ゴルフ場等の起伏の 変化に関する設計等を行うこともできる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を、図示例と共に説明する。 図1の(a)は本考案の変化制御装置を適用する本考案の実施の形態に係わる 低周波治療器の表面図であって手の平に相当する部分の図であり、(b)は図1 (a)A−A′断面図である。図上1は、例えば塩ビシ−ト等からなる治療器本 体のベ−スフィルムシ−トである。電極2、3、4、5及び6は、それぞれ薬用 粘着パッド2a、3a、4a、5a及び6aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の 表面aに非直線上に配置されている。換言すれば電極2、3、4、5及び6は曲 率無限大未満の曲線上に配置されている。
【0015】 また、図1(a)(b)において7は薬用粘着パッド7aを有する中央電極で あり、ベ−スフィルムシ−ト1の略中央に配置されている。 前記ベ−スフィルムシ−ト1に一端が取り付けられたペンダントケ−ブル8の 他端にはペンダント式コントロ−ラ9が取り付けられ、そのペンダント式コント ロ−ラ9には操作ボタン10、11、12が設けられる。ペンダント式コントロ −ラ9はベ−スフィルムシ−ト1の延長された末端部分に取り付けられコントロ ーラ9中央部にベ−スフィルムシ−ト1本体が挿入された構造を有している。操 作ボタン10、11、12は例えば操作ボタン10、12が電圧の強弱を設定し 、操作ボタン11によって低周波による刺激の種類、すなわちモード選択が行わ れる様に使い分けられる。
【0016】 図2の(a)は図1に示される低周波治療器の裏面図であって手の甲に相当す る部分の図であり、(b)は図1B矢視図である。また図3(a)はコントロー ラ9をベ−スフィルムシ−ト1の所定位置に収納した状態を示し図1に示される 低周波治療器の裏面図であり、図3(b)は図3(a)A矢視図である。 図2に示されるようにベ−スフィルムシ−ト1の略中央位置にはマジックテー プ13が取り付けられ、一方前記コントローラ9の裏側面すなわち操作ボタン1 0、11、12の配設側と逆側面にもマジックテープ14が取り付けられる。し たがって図3(a)及び図3(b)に示されるように、この図1〜図3に示され る実施例の低周波治療器にあっては、その非使用状態ではベ−スフィルムシ−ト 1上のマジックテープ13とコントローラ9のマジックテープ14とを接合させ る態様でコントローラ9をベ−スフィルムシ−ト1上に収納した状態とすること ができる。
【0017】 図4は図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波治療器における回路構成を 示す図であり、ペンダント式コントロ−ラ9として、ベ−スフィルムシ−ト1と 一体化したペンダントケ−ブル8を介して外にぶら下がっており、該ペンダント 式コントロ−ラ9の内部空間には、電源27、昇圧パルス回路24、操作スイッ チ10,11,12、スキャニング制御を含む出力回路26及び制御部(CPU )40が収納されている。なお、電源27にはボタン電池等を用いる。
【0018】 制御部(CPU)40で制御された発振周波数を数倍の振幅に増幅して昇圧パ ルス回路24は、出力回路に伝達し、出力回路は制御部(CPU)40で制御さ れたパルス幅と周波数に変換して電極に出力する。
【0018】 前記出力回路26は、刺激パターンの種類により、プログラムされた制御部( CPU)40の指令で、出力される波形を変化させる。すなわち、パルス幅と振 幅とを制御することにより、郡波形として正弦波、方形波、指数関数的増減波等 の波形を出力する。またこの出力回路26は制御部(CPU)40のプログラム により、出力回路内のスキャニング素子を駆動し電極の組み合わせ構成に基づく 出力制御も行う。
【0019】 前記制御部(CPU)40は前記出力回路26から出力するパルス波を、上記 複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極7に順次切り換えて供給するため の制御部であり、CPUとプログラムにより制御するため、詳しい説明は省略す る。 ペンダント式コントロ−ラ9の操作ボタンは、図1及び図2に示すように、ペ ンダント式コントローラ9の表面に取り付けられており、3つのボタン10、1 1、12により出力の強さの調整及び刺激パターンモードの選定及び電源のON −OFFを行う。
【0020】 例えば、操作ボタン10を押すことにより電源がONになり、さらに、ボタン を押すことにより制御部(CPU)に信号が入力され、前記出力回路26から出 力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6及び中央電極7へ増幅して 供給するように作動させる。 あるいは操作ボタン12を押すことにより信号が制御部(CPU)に入力され 、前記出力回路26から出力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6 及び中央電極7への供給を減少させるように作動させ、さらにこのボタンを押す 事により電源がOFFになる。
【0021】 あるいは操作ボタン11を例えば1回若しくは複数回押すことにより、信号が 制御部(CPU)に入力され上記複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極 7において、前記出力回路26から出力するパルス波の郡波形(刺激パターン) を様々に変化させることができる。
【0022】 以上の図1乃至図4に示す低周波治療器では、コントローラ9の制御部(CP U)の指令により出力回路内の素子が選択され、電極2、3、4、5を関電極と し、一方電極6を不関電極とすることができる。同様にして電極2、3、4、5 のいずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。す なわち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施 例の低周波治療器にあっては電極2、3、4、5及び電極6とは固定的な一対構 造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極側2、3、4、5、6に対する通 電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時間 毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極2→3→4→5→6→2→3 という順にスキャニングする。
【0023】 前記のように関電極2、3、4、5、6を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち15種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で6電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、26種類すなわち64種類可能となり、 電流ルート15種あるいは電極組み合わせ64種類をコントローラ9内部の制御 部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組み 合わせを自動的に変化させることが可能となる。 これを実施することによりベ−スフィルムシ−ト1の貼着位置をその都度変更 することなしにベ−スフィルムシ−ト1上の電極位置自体が見かけ上自走し、刺 激位置も変化する。
【0024】 図5は本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図であって手の平に相当する 部分の図である。本実施例の低周波治療器にあっても基本構成は前述の実施例の 低周波治療器と同様であり、本実施例の低周波治療器ではベ−スフィルムシ−ト 上に配置される電極数が指先電極が4個、掌電極が1個で全体で5個とされその 点において前述の実施例と異なる。本実施例の低周波治療器にあっても、電極5 0、51、52、53及び54は、それぞれ薬用粘着パッド50a、51a、5 2a、53a及び54aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の表面aに非直線上に 配置されている。換言すれば電極50、51、52、53及び54は曲率無限大 未満の曲線上に配置されている。
【0025】 この図5に示す実施例の低周波治療器でも、コントローラ9に内蔵した制御部 (CPU)40によって電極50、51、52、53を関電極とし、一方電極5 4を不関電極とすることができる。同様にして電極50、51、52、53のい ずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。すなわ ち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施例の 低周波治療器にあっても関電極と不関電極とは固定的な一対構造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極50、51、52、53に対する 通電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時 間毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極50→51→52→53→ 50→51という順にスキャニングする。
【0026】 また前記関電極50、51、52、53を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち10種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で5電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、25種類すなわち32種類可能となり、 電流ルート10種類あるいは電極組み合わせ32種類をコントローラ9内部の制 御部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組 み合わせを自動的に変化させることが可能となる。
【0027】 以上の低周波治療器に本考案の変化制御装置を適用する態様を以下に説明する 。 前述の図11に示されるT1〜T5のゆらぎ周期を部〜部の各指先電極に 通電するタイミング時間として同期させる。そうすると、5本指の押圧刺激つま りある強さとリズムをもった垂直的刺激(1/fゆらぎ刺激)が1/f周期で水 平移動を同時に行うことになる。 以下に実際に測定した1/fゆらぎ波形で上述の3次元1/fゆらぎ変化制御 を実施した実施例を説明する。 生体に於いて心拍周期は安静時に1/fゆらぎをもっている。この事実に基づ き実験用ラット(ウィスター)体内に小型のテレメトリー発信器を埋め込み、ラ ットにストレスを与えないため無線で心電のデータを測定した。ラットの安静時 の心電図データを図6に示す。図6の心電図データからスペクトル分析を行い1 /fゆらぎが発生しているかを解析した。この結果、全体的に1/fの右下がり の勾配直線が得られた。これを図7に示す。
【0028】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの関数の中からフーリエ解析による 周波数と周期の密度を求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除い た周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当てはめたのが図8である。 これは各指先の押圧力VAR1〜VAR5(電気刺激の強さ)が、それぞれ個々 に1/fゆらぎをしながらVAR1〜VAR5の水平方向に1/fゆらぎ周期を 重畳させた時にできる時系列的等高線図である。等高線が密になっている所が電 気刺激が強く現れる分布図である。 図9は図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表した図である。山が高くな っている所が電気刺激が強くなる位置でうねりはまさしく3次元1/fゆらぎで ある。前記の通り個々の指先の押圧に相当する関電極の出力電圧の大きさと周期 を変化させるX−Z軸方向の1/fのゆらぎに加え、他の指先にも独立した1/ fゆらぎを同時に加え、これらを1/fゆらぎの周期で水平移動、すなわち指先 の関電極をスキャニングさせながら出力電圧(電圧の大きさも1/fゆらぎをし ている)の制御を行う状態が図9に立体的に示されている。 以上の刺激パターンにより人間が行う″揉む″″さする″″たたく″といった マッサージに最も近い、すなわち人間が快適に感じる変化を5本の指で同時に行 なうことができる。したがって以上の実施例の低周波治療器によれば、人間に於 いては、再現性の難しい指先の感覚による刺激を、快適なゆらぎを3次元的に味 わう新しい刺激として常時、再現可能となる。
【0029】 次に以上の実施例の低周波治療器を用いて行う治療における各種動作パターン につき説明する。 (a)″揉む″動作パターン 図1に示す人の手の形をした本実施例の低周波治療器を例えば肩に貼着させた 状態を図10に示す。 通常、人間が肩を″揉む″場合手の位置は図10の様な配置となる。 ″揉む″動作は部(親指−電極2)に力を入れ、部(人差し指−電極3) 、部(中指−電極4)、部(薬指−電極5)で″揉む″動作を行う。 この時、部(親指−電極2)は″揉む″動作に於いて支点の役割をしており 、この結果″揉む″動作が可能になる。 さらに、ものを掴んで指先に力を入れようとした場合、部(小指−電極6) が重要な役割をする。すなわち部(小指−電極6)も部(親指−電極2)同 様支点にならなければ〜部の指に力を十分に加えられない。人間が肩を″揉 む″場合、上記のバランスで指先に力を加えている事を参考に低周波治療器では 、部(親指−電極2)と部(小指−電極6)に着目し、適度な押圧すなわち 電気刺激を加えながら部(電極3)→部(電極4)→部(電極5)の指先 に順次押圧すなわち電気刺激をスキャニングする方法を採ることができる。この 様に本実施例の低周波治療器によればマッサージの専門家の各指先押圧を圧電セ ンサーで測定し、このデータに基づき部〜部の指先に電気刺激をスキャニン グしながら電圧を印加するすなわち人間工学に基づく動作を行わせることが容易 に可能である。
【0030】 (b)″さする″動作パターン 従来の低周波治療器が行っている固定された限定位置での電気刺激では″さす る″動作は行わせることができない。″さする″動作には水平移動が必要である からである。 しかし本実施例の低周波治療器は自走電極方式であるため刺激の位置変化が可 能であり、この″さする″は最も得意とする動作となる。すなわち、図1の電極 2、3、4、5及び6をスキャニングすることにより自然な″さする″マッサー ジが電気刺激として体感できる。 なお、″さする″動作パターンは本実施例の低周波治療器の構造上色々のパタ ーンが可能となる。
【0031】 (c)″たたく″動作パターン 従来の低周波治療器は関電極と不関電極とが一対で固定されている為、同じ位 置での″たたき″動作となる。 これに対して本実施例の低周波治療器によれば手の掌に相当する図1の電極7 を大型の関電極とし、指先電極2〜6を不関電極として、この不関電極をスキャ ニングさせる方式を採ることができ、この方式により、図1の関電極部に設定し た電極7に″たたき″刺激を連続的に発生させても不関電極部に設定した指先電 極2〜6のスキャニングにより刺激電流ルートが変化し、この結果生体に発生す る蓄積電荷の累積を防止することが可能となる。したがって本実施例の低周波治 療器を用いた場合における″たたき″効果は減衰する事なく継続的に効果が維持 できる。
【0032】 以上の動作においては電極7を不関電極側にして指先電極2〜6を関電極側に 設定し、この指先電極2〜6による刺激位置を一定時間毎に移動させる事が可能 であり、この動作パターンを追加することにより電極7による″たたき″の後に 電極7周辺を位置移動しながらソフトに″たたく″刺激が加わり、限定された位 置での単調な″たたき″刺激より、より自然で人間的動作に近い″たたき″感覚 を得ることができる。この動作は神経系の耐性防止にも有効である。 なお以上の動作パターンは図1に示す実施例の低周波治療器に関して説明した が、図5に示す実施例の低周波治療器でも同様の動作パターンの低周波治療を行 うことができる。
【0033】
【考案の効果】 以上のように本考案請求項1記載の変化制御装置によればX−Y−Z空間内で 変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段により加えられるX−Z軸 平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることができる様にしたので、画 一的且つ反復的な変化制御であることを解消して、人間が自然にかつ生理的にな じみやすい変化制御を行うことができ、かかる変化が刺激の変化であるようにし 、さらには刺激が電気的刺激である様にするなどの態様で応用した極めて効果的 な機械的マッサージ装置、あるいは電気的マッサージ装置等を構成することがで きる。
【0034】 また本考案請求項5記載の低周波治療器によれば、X−Y−Z空間内に電極が 3以上設けられ、それらの電極によるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期 による刺激変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とを 同一時系列で重畳させるようにし、加えてまた本考案請求項6記載の低周波治療 器によればX−Y−Z空間内に電極を3以上設け、それらの電極による刺激強度 (すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の時間変化を1/fゆらぎ変化と して行うと共に、それらの電極を関電極または不関電極に設定する時間変化を1 /fゆらぎ変化として行うようにし、本考案請求項7記載の考案によれば請求項 5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の配置が固 定された一対構成にならず、さらに本考案請求項8記載の低周波治療器によれば 請求項5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の組 み合わせを自在に設定できるので、コントローラのプログラムにより自由自在に 関電極と不関電極を切り替えることができ生体に対し、刺激位置の切り替えが自 動ででき、人間の″揉む″″さする″″たたく″動作に限りなく近似させること が可能となる。
【0035】 また本考案請求項9乃至請求項21記載の低周波治療器によればコントローラ のプログラムにより電極通電タイミングをスキャニングする事で刺激位置変化を 低周波治療器を取り付けたままで実行でき、その都度低周波治療器を体から取り 外し位置をずらして再貼り付けする必要がなく、これは、導電性粘着パッドの貼 着寿命を大幅に延長させる効果がある。
【0036】 また以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、神経系の耐 性作用を防止する為には、効果が非常に大きい。すなわち従来の低周波治療器は 限定された固定位置の刺激を繰り返して耐性を発生させるものであったが、本考 案の低周波治療器のように関電極と不関電極とを全く固定しない、すなわち、刺 激用の電極がコントローラのプログラムによりあたかも自走しながら位置変化を 実行し、刺激位置を生体上で水平移動させる事により、従来の低周波治療器での 問題を回避することができる。この神経系の耐性を抑制する事により神経痛、筋 肉痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療をより有効に行うことができる。 また以上の本考案の低周波治療器によれば刺激位置の変化によって、生体の蓄 積電荷を抑制し関電極からの出力電圧波形の歪をおさえるので継続使用しても体 感できる電気刺激は効果が減衰されない。 またこの様な方式はマッサージ効果も大きく刺激位置変化を伴った方が疲労回 復及び血行促進に対しより有効に作用する事は明白である。
【0037】 しかも以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、低周波治 療器の省電力化すなわち電源(電池)の消費電力を抑え、バッテリ寿命の延長を 図るという面でも極めて有効である。 すなわち、同一位置での刺激を繰り返す従来方式では慣れてくるにしたがい刺 激強度を強くしなければならず、その様に刺激強度を強くするためにはそれだけ 多くの電力を消費することとなる。これに対して以上の本考案の低周波治療器で は関電極と不関電極の位置が固定されず、刺激位置が変化されるため、それによ り耐性(なれ)が防止され、特に刺激電圧をアップさせなくても所期の効果を得 ることができる。
【0038】 また本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によればシート状の治 療器本体の延長された末端部分にコントローラが位置しコントローラ中央部にシ ート本体が挿入されてなるので、かかる本考案の低周波治療器をたとえば肩に貼 着した場合、コントローラがペンダントの様にぶらさがった状態になるがリード 線で接続されているわけではなくあくまで本考案の低周波治療器本体を構成して いるベースフィルムが延長されたいわば尻尾部の様なものであり、リード線形の リモコンタイプの様にワイヤーがじゃまでもつれることもなく、低周波治療器本 体上にコントローラをスナップボタン等で固定し、電流もスナップボタンから供 給されてる様にする場合のようにコントローラの操作が目で確認できなくなる不 便もない。したがって本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によれ ばコントローラの操作が容易であり且つコントローラは本体の延長部に簡易に装 着することができる。
【提出日】平成9年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば電気刺激等の刺激の変化を制御するための変化制御装置及びそ の変化制御装置を利用した低周波治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気刺激等を含めた刺激の変化パターンとして過去の学術文献等に於いて1/ fゆらぎを利用した刺激の変化パターンが提案されている。たとえばクラシック 音楽やジャズ、ロック等のリズム、あるいは快く感じるそよ風、波打ち際の潮騒 なども1/fゆらぎがあり、また生体に於いては瞑想状態時の脳波(α波)ある いは安静時の心拍周期も1/fゆらぎをしている事が知られている。 以上のような1/fゆらぎをマッサージ機に用いた実験は過去にも文献等で報 告され快適性評価もデータとして報告されている。この1/fゆらぎ理論を低周 波治療器に適用すると、その刺激変化は時系列的には図11に示されるようにゆ らぎの周期をT1、T2、T3、T4、T5・・・・として、X−Z軸に2次元 的1/fゆらぎを表現することができ、刺激強度すなわち関電極からの出力電圧 波形の高さと、波形の周期を1/fゆらぎ理論に基づき変化させてゆらぎを作る 事になる。 以上のように1/fゆらぎ理論を適用するとしても従来の低周波治療器には一 般に関導子と不関導子とを一対有し、この一対の電極のみを治療電極とするもの が多い。例外的に、特開平63−192459号には図12に示すように点状の プラス電極101と環状のマイナス電極102とを一対とし、このプラス電極1 01と環状のマイナス電極102とが五対配置された低周波治療器が提案されて いる。しかしこの特開平63−192459号に提案された低周波治療器も、基 本的には関導子と不関導子とが一対でありその一対の関導子と不関導子とが5組 矩形的に配置されているに過ぎない。また特開昭63−257577号には図1 3に示すように同心円状の関導子103と不関導子104とを有する低周波治療 器が提案されているが、この低周波治療器も基本的に一対のみの電極配置である 。さらに特開昭62−137067号には3ヶの電極を並列配置し、中央の電極 を不関導子とし、両側を同時に通電する電極を関導子とした低周波治療器が提案 されている。しかしこの特開昭62−137067号に提案された低周波治療器 も2ヶの関導子に対しては同時に通電され、したがってこの方式も一対のみの関 導子と不関導子構造とみなすことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように従来の低周波治療器は、いずれのものでも本質的には一対の関導 子と不関導子で構成されており、関導子と不関導子との位置関係は本体構造上、 固定されている。したがって、プラス電極から出力された刺激電流がマイナス電 極に戻る際に構成される皮膚を通じての電流回路は常に生体の限定された位置と なり、生体の皮膚に対して同一位置の刺激を繰り返す事になる。またかかる従来 の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を適用しても前述のように従来の低周波治療 器は刺激位置が生体に対し固定された位置で刺激変化を行うに過ぎず、1/fゆ らぎをもった刺激を繰り返すとしても、強さとリズムをもった刺激が同じ位置で 繰り返される事となり、この様に生体皮膚上の限定された位置に対し電気刺激を 続けることはそれがたとえ1/fゆらぎをもった刺激であるとしても生体にとっ て不快なものであり、また同一位置の刺激を続ける場合には、慣れにより刺激効 果がなくなってくる。
【0004】 この様な、生体の同一位置に刺激が限定される問題は、関導子と不関導子との 生体上の距離が自由に設定可能であるコントローラにリード線で関導子と不関導 子とが接続されている方式のものであっても、又、図12に示すように五対の関 導子、不関導子をもっている方式のものであっても、一旦生体に関導子及び不関 導子を貼着するとその位置関係は固定されたものとなり、そのため現在市販され ている低周波治療器及び過去に提案されている低周波治療器では解決されていな い。 そこでこの様な問題点を解決する手段として、従来、図14及び図15に示さ れるように、関導子からの出力電圧波形を変化させ、少ないもので3パターン、 多いもので7〜8パターン程度自動的に刺激の種類を変化させる手法が検討され ている。
【0005】 しかし図14に示される各パターン内の時間要素と強弱の変化及び図15に示 される刺激パターンの変化を行ったとしても人間は神経作用において生体の同一 位置の刺激に対し耐性作用を有し、この結果いかに刺激の種類を変化させても刺 激の種類判別や強さに対し識別感覚が鈍くなってくる事は生理学上良く知られて いる事である。そのため、図15のように刺激パターンを変化させても、例えば 強い刺激の直後に弱い刺激(図14のV1電圧後のV2、又は、V3電圧後のV4) を与えても人間は体感刺激として感じられなくなる。この傾向は、刺激に対し時 間が経過するほど顕著になる。 このように従来の低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定される電 極構成では、神経作用の耐性を招く結果として、効能、効果として明記されてい る、神経痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療効果に於いて、使用時間の経過と共 に効果は減衰する。
【0006】 さらに上記の神経作用の耐性以外に、人間の生体組織内において低周波治療器 から出力された電流により生体内蓄積電荷が発生するという問題がある。すなわ ち低周波治療器の関導子と不関導子の位置関係が固定的である限り電流の流れる ルートも固定となり生体蓄積電荷も同一位置に繰り返し発生する。この結果、関 導子からの出力電圧波形が大きく歪み生体に刺激電流が流れ難くなって、体感す る刺激もごく僅かになってしまう。 生体の同一位置に刺激を与え続ける事による生体内蓄積電荷の影響でマッサー ジ効果による疲労回復及び血行促進の効能においても効果が減衰される。 また以上の神経作用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を別 としても生体の同一位置に電気刺激を続ける事自体、人間にとって不快に感じる 要因となる。 本考案は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、神経作 用の耐性に起因する問題、生体蓄積電荷に起因する問題を解消し、快適なマッサ ージ効果を得ることができる低周波治療器を提供すると共に、かかる低周波治療 器を実現することができる電気刺激等の変化制御装置を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本考案のうちで請求項1記載の変化制御装置 はX−Y−Z空間内で変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段によ り加えられるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平 面内における1/fゆらぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることがで きる様にしたことを特徴とする。 また請求項2記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化が機械 的動作の変化であることを特徴とする。 また請求項3記載の考案は請求項1記載の変化制御装置において、変化を刺激 の変化としたことを特徴とする。 また請求項4記載の考案は請求項3記載の変化制御装置において、刺激を電気 的刺激としたことを特徴とする。 本考案のうちで請求項5記載の変化制御装置は請求項3記載の変化制御装置に おいて、刺激の変化が、昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路を制御する制御 部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に電力を供給する電源と、 前記制御部(CPU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接続されX −Y−Z空間内に3以上設けられる電極とよりなる低周波治療器の、それらの電 極によるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とX−Y軸平 面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とであることを特徴とする。 本考案のうちで請求項6記載の変化制御装置は、請求項1記載の変化制御装置 において、変化が、昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路を制御する制御部( CPU)と昇圧パルス回路及び制御部(CPU)に電力を供給する電源と、前記 制御部(CPU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接続されX−Y −Z空間内に3以上設けられる電極とよりなる低周波治療器の、それらの電極に よる刺激強度(すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の時間変化と、それ らの電極を関電極または不関電極に設定する時間変化であることを特徴とする。
【0008】 また請求項7記載の本考案の変化制御装置は請求項6記載の変化制御装置にお いて、関電極または不関電極の配置が固定された一対構成にならないことを特徴 とする。 また請求項8記載の本考案の変化制御装置は請求項6記載の変化制御装置にお いて、関電極または不関電極の組み合わせ構成を自在に設定できることを特徴と する。 また請求項9記載の本考案の変化制御装置は請求項5乃至請求項8のいずれか 一に記載の変化制御装置において、3以上の電極が非直線上に配置されることを 特徴とする。
【0009】 また請求項10記載の考案は、請求項5乃至請求項9のいずれか一に記載の変 化制御装置において3以上の電極を曲率が無限大未満の曲線上に配置することを 特徴とする。 また請求項11記載の考案は、請求項6乃至請求項10のいずれか一に記載の 変化制御装置において3以上の電極の間の電流経路が変化させられる機能を有す ることを特徴とする。 また請求項12記載の考案は、請求項6乃至請求項11のいずれか一に記載の 変化制御装置において3以上の電極の間の電流経路が、スキャニングすることに より、変化させられる機能を有することを特徴とする。
【0010】 また請求項13記載の考案は、請求項6乃至請求項12のいずれか一に記載の 変化制御装置においてコントローラにより3以上の電極の極性が個別に設定され ることを特徴とする。 また請求項14記載の考案は、請求項5乃至請求項13のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極配置が人間の手の指と掌の位置に近似するように設定 されたことを特徴とする。 また請求項15記載の考案は、請求項5乃至請求項14のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極が単一シ−ト上に配置されることを特徴とする。 また請求項16記載の考案は、請求項5乃至請求項15のいずれか一に記載の 変化制御装置において前記シ−トの表裏面各々に電極が配置されることを特徴と する。
【0011】 また請求項17記載の考案は、請求項15又は請求項16記載の変化制御装置 において前記単一シートには切れ目が設けられ生体に貼着する際に体の曲面にフ ィットしやすくされたことを特徴とする。 また請求項18記載の考案は、請求項15乃至請求項17のいずれか一に記載 の変化制御装置において前記単一シートの末端が延長され、その延長端部にコン トローラが接続され、そのコントローラにより電極が制御されることを特徴とす る。
【0012】 また請求項19記載の考案は、請求項18に記載した変化制御装置において前 記コントローラが単一シート上のマジックテープにより簡単に単一シートと着脱 ができることを特徴とする。 また請求項20記載の考案は、請求項5乃至請求項19のいずれか一に記載の 変化制御装置において電極の表面に皮膚粘着性を持つ接着面を有する粘着パッド が設けられることを特徴とする。 また請求項21記載の考案は、請求項20記載の変化制御装置において粘着パ ッドに薬剤が含浸せしめられることを特徴とする。
【0013】
【作用】
以上の本考案の変化制御装置によれば、X−Y−Z空間内のX−Z軸平面内に おける1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期 による変化とを重畳させ、例えばX−Y−Z空間内の刺激変化を制御する場合に はX−Z軸平面内における垂直(バーチカル)的な刺激変化を1/fゆらぎに基 づき行い、その垂直(バーチカル)的な刺激を行わせたままX−Y軸平面内にお ける水平(ホリゾンタル)方向に刺激方向を移動させ、その移動を1/fゆらぎ に基づき行うことにより、X−Z軸平面内及びX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化を重畳させる変化制御が可能となる。そのようにすることに より、例えばマッサージ器等で単調な刺激を加える状態を避けて、刺激を変化さ せる場合に、ただ単に単一の刺激点により2次元的な1/fゆらぎ周期による刺 激変化が行われるだけでなく、垂直及び水平方向に展開する3次元的な刺激変化 制御を行うようにすることができ、人間の生理に近い、自然で快適な刺激変化制 御を設定することが可能となる。この場合本考案の適用対象となるマッサージ器 には機械的な刺激を用いるマッサージ器、電気的な刺激を用いるマッサージ器等 がある。 また、かかる変化制御装置を応用することにより、公園、ゴルフ場等の起伏の 変化に関する設計等を行うこともできる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を、図示例と共に説明する。 図1の(a)は本考案の変化制御装置を適用する本考案の実施の形態に係わる 低周波治療器の表面図であって手の平に相当する部分の図であり、(b)は図1 (a)A−A′断面図である。図上1は、例えば塩ビシ−ト等からなる治療器本 体のベ−スフィルムシ−トである。電極2、3、4、5及び6は、それぞれ薬用 粘着パッド2a、3a、4a、5a及び6aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の 表面aに非直線上に配置されている。換言すれば電極2、3、4、5及び6は曲 率無限大未満の曲線上に配置されている。
【0015】 また、図1(a)(b)において7は薬用粘着パッド7aを有する中央電極で あり、ベ−スフィルムシ−ト1の略中央に配置されている。 前記ベ−スフィルムシ−ト1に一端が取り付けられたペンダントケ−ブル8の 他端にはペンダント式コントロ−ラ9が取り付けられ、そのペンダント式コント ロ−ラ9には操作ボタン10、11、12が設けられる。ペンダント式コントロ −ラ9はベ−スフィルムシ−ト1の延長された末端部分に取り付けられコントロ ーラ9中央部にベ−スフィルムシ−ト1本体が挿入された構造を有している。操 作ボタン10、11、12は例えば操作ボタン10、12が電圧の強弱を設定し 、操作ボタン11によって低周波による刺激の種類、すなわちモード選択が行わ れる様に使い分けられる。
【0016】 図2の(a)は図1に示される低周波治療器の裏面図であって手の甲に相当す る部分の図であり、(b)は図1B矢視図である。また図3(a)はコントロー ラ9をベ−スフィルムシ−ト1の所定位置に収納した状態を示し図1に示される 低周波治療器の裏面図であり、図3(b)は図3(a)A矢視図である。 図2に示されるようにベ−スフィルムシ−ト1の略中央位置にはマジックテー プ13が取り付けられ、一方前記コントローラ9の裏側面すなわち操作ボタン1 0、11、12の配設側と逆側面にもマジックテープ14が取り付けられる。し たがって図3(a)及び図3(b)に示されるように、この図1〜図3に示され る実施例の低周波治療器にあっては、その非使用状態ではベ−スフィルムシ−ト 1上のマジックテープ13とコントローラ9のマジックテープ14とを接合させ る態様でコントローラ9をベ−スフィルムシ−ト1上に収納した状態とすること ができる。
【0017】 図4は図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波治療器における回路構成を 示す図であり、ペンダント式コントロ−ラ9として、ベ−スフィルムシ−ト1と 一体化したペンダントケ−ブル8を介して外にぶら下がっており、該ペンダント 式コントロ−ラ9の内部空間には、電源27、昇圧パルス回路24、操作スイッ チ10,11,12、スキャニング制御を含む出力回路26及び制御部(CPU )40が収納されている。なお、電源27にはボタン電池等を用いる。
【0018】 制御部(CPU)40で制御された発振周波数を数倍の振幅に増幅して昇圧パ ルス回路24は、出力回路に伝達し、出力回路は制御部(CPU)40で制御さ れたパルス幅と周波数に変換して電極に出力する。
【0018】 前記出力回路26は、刺激パターンの種類により、プログラムされた制御部( CPU)40の指令で、出力される波形を変化させる。すなわち、パルス幅と振 幅とを制御することにより、郡波形として正弦波、方形波、指数関数的増減波等 の波形を出力する。またこの出力回路26は制御部(CPU)40のプログラム により、出力回路内のスキャニング素子を駆動し電極の組み合わせ構成に基づく 出力制御も行う。
【0019】 前記制御部(CPU)40は前記出力回路26から出力するパルス波を、上記 複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極7に順次切り換えて供給するため の制御部であり、CPUとプログラムにより制御するため、詳しい説明は省略す る。 ペンダント式コントロ−ラ9の操作ボタンは、図1及び図2に示すように、ペ ンダント式コントローラ9の表面に取り付けられており、3つのボタン10、1 1、12により出力の強さの調整及び刺激パターンモードの選定及び電源のON −OFFを行う。
【0020】 例えば、操作ボタン10を押すことにより電源がONになり、さらに、ボタン を押すことにより制御部(CPU)に信号が入力され、前記出力回路26から出 力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6及び中央電極7へ増幅して 供給するように作動させる。 あるいは操作ボタン12を押すことにより信号が制御部(CPU)に入力され 、前記出力回路26から出力するパルス波を上記複数の電極2、3、4、5、6 及び中央電極7への供給を減少させるように作動させ、さらにこのボタンを押す 事により電源がOFFになる。
【0021】 あるいは操作ボタン11を例えば1回若しくは複数回押すことにより、信号が 制御部(CPU)に入力され上記複数の電極2、3、4、5及び6又は中央電極 7において、前記出力回路26から出力するパルス波の郡波形(刺激パターン) を様々に変化させることができる。
【0022】 以上の図1乃至図4に示す低周波治療器では、コントローラ9の制御部(CP U)の指令により出力回路内の素子が選択され、電極2、3、4、5を関電極と し、一方電極6を不関電極とすることができる。同様にして電極2、3、4、5 のいずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。す なわち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施 例の低周波治療器にあっては電極2、3、4、5及び電極6とは固定的な一対構 造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極側2、3、4、5、6に対する通 電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時間 毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極2→3→4→5→6→2→3 という順にスキャニングする。
【0023】 前記のように関電極2、3、4、5、6を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち15種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で6電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、26種類すなわち64種類可能となり、 電流ルート15種あるいは電極組み合わせ64種類をコントローラ9内部の制御 部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組み 合わせを自動的に変化させることが可能となる。 これを実施することによりベ−スフィルムシ−ト1の貼着位置をその都度変更 することなしにベ−スフィルムシ−ト1上の電極位置自体が見かけ上自走し、刺 激位置も変化する。
【0024】 図5は本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図であって手の平に相当する 部分の図である。本実施例の低周波治療器にあっても基本構成は前述の実施例の 低周波治療器と同様であり、本実施例の低周波治療器ではベ−スフィルムシ−ト 上に配置される電極数が指先電極が4個、掌電極が1個で全体で5個とされその 点において前述の実施例と異なる。本実施例の低周波治療器にあっても、電極5 0、51、52、53及び54は、それぞれ薬用粘着パッド50a、51a、5 2a、53a及び54aを有し、ベ−スフィルムシ−ト1の表面aに非直線上に 配置されている。換言すれば電極50、51、52、53及び54は曲率無限大 未満の曲線上に配置されている。
【0025】 この図5に示す実施例の低周波治療器でも、コントローラ9に内蔵した制御部 (CPU)40によって電極50、51、52、53を関電極とし、一方電極5 4を不関電極とすることができる。同様にして電極50、51、52、53のい ずれかを不関電極とし、一方その他の電極を関電極とすることができる。すなわ ち各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であり、この実施例の 低周波治療器にあっても関電極と不関電極とは固定的な一対構造とはならない。 また以上の実施例の低周波治療器では関電極50、51、52、53に対する 通電を一定時間毎にスキャニングさせることが可能であり、これにより、一定時 間毎に刺激電流経路を変化させられる。例えば関電極50→51→52→53→ 50→51という順にスキャニングする。
【0026】 また前記関電極50、51、52、53を逆に不関電極とした場合、それらの 不関電極側をスキャニングすれば刺激電流の経路変化を行うことが可能となる。 しかも各電極につき関電極若しくは不関電極とする設定が可能であるので生体の 皮膚上を流れる電流ルートは各電極間を結ぶ経路の数、すなわち10種類に変化 させることが可能となる。また電極の組み合わせは1電極当たり関電極若しくは 不関電極の2種類、すなわち全体で5電極ありその各々を関電極若しくは不関電 極の2種類に設定可能であることから、25種類すなわち32種類可能となり、 電流ルート10種類あるいは電極組み合わせ32種類をコントローラ9内部の制 御部(CPU)のプログラムにより自由に設定し、また決定された周期でこの組 み合わせを自動的に変化させることが可能となる。
【0027】 以上の低周波治療器に本考案の変化制御装置を適用する態様を以下に説明する 。 前述の図11に示されるT1〜T5のゆらぎ周期を部〜部の各指先電極に 通電するタイミング時間として同期させる。そうすると、5本指の押圧刺激つま りある強さとリズムをもった垂直的刺激(1/fゆらぎ刺激)が1/f周期で水 平移動を同時に行うことになる。 以下に実際に測定した1/fゆらぎ波形で上述の3次元1/fゆらぎ変化制御 を実施した実施例を説明する。 生体に於いて心拍周期は安静時に1/fゆらぎをもっている。この事実に基づ き実験用ラット(ウィスター)体内に小型のテレメトリー発信器を埋め込み、ラ ットにストレスを与えないため無線で心電のデータを測定した。ラットの安静時 の心電図データを図6に示す。図6の心電図データからスペクトル分析を行い1 /fゆらぎが発生しているかを解析した。この結果、全体的に1/fの右下がり の勾配直線が得られた。これを図7に示す。
【0028】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの関数の中からフーリエ解析による 周波数と周期の密度を求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除い た周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当てはめたのが図8である。 これは各指先の押圧力VAR1〜VAR5(電気刺激の強さ)が、それぞれ個々 に1/fゆらぎをしながらVAR1〜VAR5の水平方向に1/fゆらぎ周期を 重畳させた時にできる時系列的等高線図である。等高線が密になっている所が電 気刺激が強く現れる分布図である。 図9は図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表した図である。山が高くな っている所が電気刺激が強くなる位置でうねりはまさしく3次元1/fゆらぎで ある。前記の通り個々の指先の押圧に相当する関電極の出力電圧の大きさと周期 を変化させるX−Z軸方向の1/fのゆらぎに加え、他の指先にも独立した1/ fゆらぎを同時に加え、これらを1/fゆらぎの周期で水平移動、すなわち指先 の関電極をスキャニングさせながら出力電圧(電圧の大きさも1/fゆらぎをし ている)の制御を行う状態が図9に立体的に示されている。 以上の刺激パターンにより人間が行う″揉む″″さする″″たたく″といった マッサージに最も近い、すなわち人間が快適に感じる変化を5本の指で同時に行 なうことができる。したがって以上の実施例の低周波治療器によれば、人間に於 いては、再現性の難しい指先の感覚による刺激を、快適なゆらぎを3次元的に味 わう新しい刺激として常時、再現可能となる。
【0029】 次に以上の実施例の低周波治療器を用いて行う治療における各種動作パターン につき説明する。 (a)″揉む″動作パターン 図1に示す人の手の形をした本実施例の低周波治療器を例えば肩に貼着させた 状態を図10に示す。 通常、人間が肩を″揉む″場合手の位置は図10の様な配置となる。 ″揉む″動作は部(親指−電極2)に力を入れ、部(人差し指−電極3) 、部(中指−電極4)、部(薬指−電極5)で″揉む″動作を行う。 この時、部(親指−電極2)は″揉む″動作に於いて支点の役割をしており 、この結果″揉む″動作が可能になる。 さらに、ものを掴んで指先に力を入れようとした場合、部(小指−電極6) が重要な役割をする。すなわち部(小指−電極6)も部(親指−電極2)同 様支点にならなければ〜部の指に力を十分に加えられない。人間が肩を″揉 む″場合、上記のバランスで指先に力を加えている事を参考に低周波治療器では 、部(親指−電極2)と部(小指−電極6)に着目し、適度な押圧すなわち 電気刺激を加えながら部(電極3)→部(電極4)→部(電極5)の指先 に順次押圧すなわち電気刺激をスキャニングする方法を採ることができる。この 様に本実施例の低周波治療器によればマッサージの専門家の各指先押圧を圧電セ ンサーで測定し、このデータに基づき部〜部の指先に電気刺激をスキャニン グしながら電圧を印加するすなわち人間工学に基づく動作を行わせることが容易 に可能である。
【0030】 (b)″さする″動作パターン 従来の低周波治療器が行っている固定された限定位置での電気刺激では″さす る″動作は行わせることができない。″さする″動作には水平移動が必要である からである。 しかし本実施例の低周波治療器は自走電極方式であるため刺激の位置変化が可 能であり、この″さする″は最も得意とする動作となる。すなわち、図1の電極 2、3、4、5及び6をスキャニングすることにより自然な″さする″マッサー ジが電気刺激として体感できる。 なお、″さする″動作パターンは本実施例の低周波治療器の構造上色々のパタ ーンが可能となる。
【0031】 (c)″たたく″動作パターン 従来の低周波治療器は関電極と不関電極とが一対で固定されている為、同じ位 置での″たたき″動作となる。 これに対して本実施例の低周波治療器によれば手の掌に相当する図1の電極7 を大型の関電極とし、指先電極2〜6を不関電極として、この不関電極をスキャ ニングさせる方式を採ることができ、この方式により、図1の関電極部に設定し た電極7に″たたき″刺激を連続的に発生させても不関電極部に設定した指先電 極2〜6のスキャニングにより刺激電流ルートが変化し、この結果生体に発生す る蓄積電荷の累積を防止することが可能となる。したがって本実施例の低周波治 療器を用いた場合における″たたき″効果は減衰する事なく継続的に効果が維持 できる。
【0032】 以上の動作においては電極7を不関電極側にして指先電極2〜6を関電極側に 設定し、この指先電極2〜6による刺激位置を一定時間毎に移動させる事が可能 であり、この動作パターンを追加することにより電極7による″たたき″の後に 電極7周辺を位置移動しながらソフトに″たたく″刺激が加わり、限定された位 置での単調な″たたき″刺激より、より自然で人間的動作に近い″たたき″感覚 を得ることができる。この動作は神経系の耐性防止にも有効である。 なお以上の動作パターンは図1に示す実施例の低周波治療器に関して説明した が、図5に示す実施例の低周波治療器でも同様の動作パターンの低周波治療を行 うことができる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案請求項1記載の変化制御装置によればX−Y−Z空間内で 変化を加える変化制御手段を有し、その変化制御手段により加えられるX−Z軸 平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−Y軸平面内における1/fゆ らぎ周期による変化とを同一時系列で重畳させることができる様にしたので、画 一的且つ反復的な変化制御であることを解消して、人間が自然にかつ生理的にな じみやすい変化制御を行うことができ、かかる変化が刺激の変化であるようにし 、さらには刺激が電気的刺激である様にするなどの態様で応用した極めて効果的 な機械的マッサージ装置、あるいは電気的マッサージ装置等を構成することがで きる。
【0034】 また本考案請求項5記載の低周波治療器によれば、X−Y−Z空間内に電極が 3以上設けられ、それらの電極によるX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期 による刺激変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激変化とを 同一時系列で重畳させるようにし、加えてまた本考案請求項6記載の低周波治療 器によればX−Y−Z空間内に電極を3以上設け、それらの電極による刺激強度 (すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の時間変化を1/fゆらぎ変化と して行うと共に、それらの電極を関電極または不関電極に設定する時間変化を1 /fゆらぎ変化として行うようにし、本考案請求項7記載の考案によれば請求項 5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の配置が固 定された一対構成にならず、さらに本考案請求項8記載の低周波治療器によれば 請求項5または請求項6記載の低周波治療器に於いて関電極または不関電極の組 み合わせを自在に設定できるので、コントローラのプログラムにより自由自在に 関電極と不関電極を切り替えることができ生体に対し、刺激位置の切り替えが自 動ででき、人間の″揉む″″さする″″たたく″動作に限りなく近似させること が可能となる。
【0035】 また本考案請求項9乃至請求項21記載の低周波治療器によればコントローラ のプログラムにより電極通電タイミングをスキャニングする事で刺激位置変化を 低周波治療器を取り付けたままで実行でき、その都度低周波治療器を体から取り 外し位置をずらして再貼り付けする必要がなく、これは、導電性粘着パッドの貼 着寿命を大幅に延長させる効果がある。
【0036】 また以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、神経系の耐 性作用を防止する為には、効果が非常に大きい。すなわち従来の低周波治療器は 限定された固定位置の刺激を繰り返して耐性を発生させるものであったが、本考 案の低周波治療器のように関電極と不関電極とを全く固定しない、すなわち、刺 激用の電極がコントローラのプログラムによりあたかも自走しながら位置変化を 実行し、刺激位置を生体上で水平移動させる事により、従来の低周波治療器での 問題を回避することができる。この神経系の耐性を抑制する事により神経痛、筋 肉痛、抹消神経マヒ等の神経系の治療をより有効に行うことができる。 また以上の本考案の低周波治療器によれば刺激位置の変化によって、生体の蓄 積電荷を抑制し関電極からの出力電圧波形の歪をおさえるので継続使用しても体 感できる電気刺激は効果が減衰されない。 またこの様な方式はマッサージ効果も大きく刺激位置変化を伴った方が疲労回 復及び血行促進に対しより有効に作用する事は明白である。
【0037】 しかも以上の本考案の低周波治療器の構成による刺激位置の変化は、低周波治 療器の省電力化すなわち電源(電池)の消費電力を抑え、バッテリ寿命の延長を 図るという面でも極めて有効である。 すなわち、同一位置での刺激を繰り返す従来方式では慣れてくるにしたがい刺 激強度を強くしなければならず、その様に刺激強度を強くするためにはそれだけ 多くの電力を消費することとなる。これに対して以上の本考案の低周波治療器で は関電極と不関電極の位置が固定されず、刺激位置が変化されるため、それによ り耐性(なれ)が防止され、特に刺激電圧をアップさせなくても所期の効果を得 ることができる。
【0038】 また本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によればシート状の治 療器本体の延長された末端部分にコントローラが位置しコントローラ中央部にシ ート本体が挿入されてなるので、かかる本考案の低周波治療器をたとえば肩に貼 着した場合、コントローラがペンダントの様にぶらさがった状態になるがリード 線で接続されているわけではなくあくまで本考案の低周波治療器本体を構成して いるベースフィルムが延長されたいわば尻尾部の様なものであり、リード線形の リモコンタイプの様にワイヤーがじゃまでもつれることもなく、低周波治療器本 体上にコントローラをスナップボタン等で固定し、電流もスナップボタンから供 給されてる様にする場合のようにコントローラの操作が目で確認できなくなる不 便もない。したがって本考案請求項18,請求項19記載の低周波治療器によれ ばコントローラの操作が容易であり且つコントローラは本体の延長部に簡易に装 着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本実施例に係わる低周波治療器の表面図
であって手の平に相当する部分の図。 (b)図1(a)A−A′断面図である。
【図2】(a)図1に示される本実施例に係わる低周波
治療器の裏面図であって手の甲に相当する部分の図 (b)図1B矢視図
【図3】(a)コントローラをベ−スフィルムシ−トの
所定位置に収納した状態を示す図1に示される本実施例
に係わる低周波治療器の裏面図 (b)図3(a)A矢視図である。
【図4】図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波治
療器における回路構成を示す図。
【図5】 本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図
であって手の平に相当する部分の図。
【図6】 ラットの安静時の心電図データを示す図
【図7】 ラットの安静時の心電図データからスペクト
ル分析を行った結果得られた図。
【図8】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの
関数の中からフーリエ解析による周波数と周期の密度を
求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除
いた周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当
てはめて得られた図。
【図9】 図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表
した図。
【図10】 図1に示す人の手の形をした本実施例の低
周波治療器を肩に貼着させた状態を示す図。
【図11】 従来の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を
適用した場合の刺激変化を時系列的に示す説明図。
【図12】 従来の低周波治療器を示す説明図。
【図13】 従来の低周波治療器を示す他の説明図。
【図14】 従来の低周波治療器において関導子からの
出力電圧波形を変化させ、自動的に刺激の種類を変化さ
せる手法の説明図。
【図15】 従来の低周波治療器における刺激パターン
の変化を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・ベ−スフィルムシ−ト、2,3,4,5,6,
7・・・電極、2a,3a,4a,5a,6a,7a・
・・薬用粘着パッド、を有し、ベ−スフィルムシ−ト、
8・・・ペンダントケ−ブル、9・・・ペンダント式コ
ントロ−ラ、13,14・・・マジックテープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 変化制御装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本実施例に係わる低周波治療器の表面
図であって手の平に相当する部 分の図。 (b)図1(a)A−A′断面図である。
【図2】 (a)図1に示される本実施例に係わる低周
波治療器の裏面図であって手の甲に相当する部分の図 (b)図1B矢視図
【図3】 (a)コントローラをベ−スフィルムシ−ト
の所定位置に収納した状態を示す図1に示される本実施
例に係わる低周波治療器の裏面図 (b)図3(a)A矢視図である。
【図4】 図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波
治療器における回路構成を示す図。
【図5】 本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図
であって手の平に相当する部分の図。
【図6】 ラットの安静時の心電図データを示す図
【図7】 ラットの安静時の心電図データからスペクト
ル分析を行った結果得られた図。
【図8】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの
関数の中からフーリエ解析による周波数と周期の密度を
求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除
いた周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当
てはめて得られた図。
【図9】 図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表
した図。
【図10】 図1に示す人の手の形をした本実施例の低
周波治療器を肩に貼着させた状態を示す図。
【図11】 従来の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を
適用した場合の刺激変化を時系列的に示す説明図。
【図12】 従来の低周波治療器を示す説明図。
【図13】 従来の低周波治療器を示す他の説明図。
【図14】 従来の低周波治療器において関導子からの
出力電圧波形を変化させ、自動的に刺激の種類を変化さ
せる手法の説明図。
【図15】 従来の低周波治療器における刺激パターン
の変化を示す説明図。
【符号の説明】 1・・・ベ−スフィルムシ−ト、2,3,4,5,6,
7・・・電極、2a,3a,4a,5a,6a,7a・
・・薬用粘着パッド、 を有し、ベ−スフィルムシ−ト、8・・・ペンダントケ
−ブル、9・・・ペンダント式コントロ−ラ、13,1
4・・・マジックテープ ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 変化制御装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本実施例に係わる低周波治療器の表面
図であって手の平に相当する部分の図。 (b)図1(a)A−A′断面図である。
【図2】 (a)図1に示される本実施例に係わる低周
波治療器の裏面図であって手の甲に相当する部分の図 (b)図1B矢視図
【図3】 (a)コントローラをベ−スフィルムシ−ト
の所定位置に収納した状態を示す図1に示される本実施
例に係わる低周波治療器の裏面図 (b)図3(a)A矢視図である。
【図4】 図1乃至図3に示す本考案の実施例の低周波
治療器における回路構成を示す図。
【図5】 本考案の他の実施例の低周波治療器の表面図
であって手の平に相当する部分の図。
【図6】 ラットの安静時の心電図データを示す図
【図7】 ラットの安静時の心電図データからスペクト
ル分析を行った結果得られた図。
【図8】 図7より1/fゆらぎを検出し、さらにこの
関数の中からフーリエ解析による周波数と周期の密度を
求め、バラツキの除去のため最短周期と最長周期とを除
いた周波数を1/fゆらぎ周期としこれをY軸方向に当
てはめて得られた図。
【図9】 図8に示す時系列的等高線図を3次元的に表
した図。
【図10】 図1に示す人の手の形をした本実施例の低
周波治療器を肩に貼着させた状態を示す図。
【図11】 従来の低周波治療器に1/fゆらぎ理論を
適用した場合の刺激変化を時系列的に示す説明図。
【図12】 従来の低周波治療器を示す説明図。
【図13】 従来の低周波治療器を示す他の説明図。
【図14】 従来の低周波治療器において関導子からの
出力電圧波形を変化させ、自動的に刺激の種類を変化さ
せる手法の説明図。
【図15】 従来の低周波治療器における刺激パターン
の変化を示す説明図。
【符号の説明】 1・・・ベ−スフィルムシ−ト、2,3,4,5,6,
7・・・電極、2a,3a,4a,5a,6a,7a・
・・薬用粘着パッド、を有し、ベ−スフィルムシ−ト、
8・・・ペンダントケ−ブル、9・・・ペンダント式コ
ントロ−ラ、13,14・・・マジックテープ

Claims (21)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X−Y−Z空間内で変化を加える変化制
    御手段を有し、その変化制御手段により加えられるX−
    Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による変化とX−
    Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による変化とを同
    一時系列で重畳させることができる様にしたことを特徴
    とする変化制御装置。
  2. 【請求項2】 変化が機械的動作の変化である請求項1
    記載の変化制御装置。
  3. 【請求項3】 変化が刺激の変化である請求項1記載の
    変化制御装置。
  4. 【請求項4】 刺激が電気的刺激である請求項3記載の
    変化制御装置。
  5. 【請求項5】 昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路
    を制御する制御部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御
    部(CPU)に電力を供給する電源と、前記制御部(C
    PU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接
    続される電極とよりなる低周波治療器において、X−Y
    −Z空間内に電極が3以上設けられ、それらの電極によ
    るX−Z軸平面内における1/fゆらぎ周期による刺激
    変化とX−Y軸平面内における1/fゆらぎ周期による
    刺激変化とを同一時系列で重畳させることを特徴とする
    低周波治療器。
  6. 【請求項6】 昇圧パルス回路と、前記昇圧パルス回路
    を制御する制御部(CPU)と昇圧パルス回路及び制御
    部(CPU)に電力を供給する電源と、前記制御部(C
    PU)により制御される出力回路と、前記出力回路に接
    続される電極とよりなる低周波治療器において、X−Y
    −Z空間内に電極を3以上設け、それらの電極による刺
    激強度(すなわち関電極からの出力電圧波形の高さ)の
    時間変化を1/fゆらぎ変化として行うと共に、それら
    の電極を関電極または不関電極に設定する時間変化を1
    /fゆらぎ変化として行うことを特徴とする低周波治療
    器。
  7. 【請求項7】 関電極または不関電極の配置が固定され
    た一対構成にならないことを特徴とする請求項5又は請
    求項6記載の低周波治療器。
  8. 【請求項8】 関電極または不関電極の組み合わせ構成
    を自在に設定できることを特徴とする請求項5又は請求
    項6記載の低周波治療器。
  9. 【請求項9】 3以上の電極が非直線上に配置されるこ
    とを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか一に記
    載の低周波治療器。
  10. 【請求項10】 3以上の電極を曲率が無限大未満の曲
    線上に配置することを特徴とする請求項5乃至請求項8
    のいずれか一に記載の低周波治療器。
  11. 【請求項11】 関電極と不関電極の間の電流経路が変
    化させられる機能を有する請求項5乃至請求項10のい
    ずれか一に記載の低周波治療器。
  12. 【請求項12】 関電極と不関電極の間の電流経路が、
    関電極側または不関電極側の複数個をスキャニングする
    ことにより、変化させられる機能を有する請求項5乃至
    請求項11のいずれか一に記載の低周波治療器。
  13. 【請求項13】 コントローラにより関電極及び不関電
    極が個別に設定される請求項5乃至請求項12のいずれ
    か一に記載の低周波治療器。
  14. 【請求項14】 電極配置が人間の手の指と掌の位置に
    近似するように設定された請求項5乃至請求項13のい
    ずれか一に記載の低周波治療器。
  15. 【請求項15】 3以上の電極が単一シ−ト上に配置さ
    れる請求項5乃至請求項14のいずれか一に記載の低周
    波治療器。
  16. 【請求項16】 前記シ−トの表裏面各々に電極が配置
    される請求項15記載の低周波治療器。
  17. 【請求項17】 前記単一シートには切れ目が設けられ
    生体に貼着する際に体の曲面にフィットしやすくされた
    請求項15又は請求項16記載の低周波治療器。
  18. 【請求項18】 前記単一シートの末端が延長され、そ
    の延長端部にコントローラが接続され、そのコントロー
    ラにより電極が制御される請求項15乃至請求項17の
    いずれか一に記載の低周波治療器。
  19. 【請求項19】 前記コントローラが単一シートの所定
    位置に着脱できる請求項18に記載した低周波治療器。
  20. 【請求項20】 電極の表面に、皮膚粘着性を持つ接着
    面を有する粘着パッドが設けられる請求項5乃至請求項
    19のいずれか一に記載の低周波治療器。
  21. 【請求項21】 粘着パッドに薬剤が含浸せしめられる
    請求項20記載の低周波治療器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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