JPH0975464A - 低周波治療器 - Google Patents

低周波治療器

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JPH0975464A
JPH0975464A JP23485095A JP23485095A JPH0975464A JP H0975464 A JPH0975464 A JP H0975464A JP 23485095 A JP23485095 A JP 23485095A JP 23485095 A JP23485095 A JP 23485095A JP H0975464 A JPH0975464 A JP H0975464A
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哲 西田
Kuniyoshi Takahashi
邦芳 高橋
Shigeru Makita
茂 巻田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の感覚どおりの好みの出力を連続的に
得ることのできる低周波治療器を提供する。 【解決手段】 ケース本体21、導子電極24、25の
他に、手の指等による圧力に応じた強さ、幅の信号を発
生するコントローラ26を備え、コントローラ26に指
により圧力を加えると、その圧力に応じた低周波がケー
ス本体21内で発生され、導子電極24、25に印加さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人体に低周波電
流を流して患部を治療するための低周波治療器及び低周
波治療器等に使用される電極用パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の低周波治療器には、図31に示す
ように、ケース本体1の上面に電源スイッチ2、「たた
く」スイッチ3、「もむ」スイッチ4、及び表示器5を
備え、ケース本体1の側面に「速さ」調整ボリュウム
7、「強さ」調整ボリュウム6を備え、ケース本体1に
導子電極8、9を接続するようにしたものがある。この
低周波治療器は、回路機能的には図33に示すように、
「たたく」スイッチ3や、「もむ」スイッチ4からなる
モード設定部11と、速さ調整ボリュウム7からなる速
さ調整部12と、設定モードに応じたパルスを発生する
制御部13と、このパルスを昇圧する昇圧部14と、
「強さ」調整ボリュウム6からなる「強さ」調整部15
と、導子電極8、9からなる導子電極部16とを備えて
いる。この低周波治療器では、モード設定部11でモー
ド設定されると予め決められた単一パターンの低周波パ
ルスを出力し、「強さ」調整ボリュウム6により、使用
者の好みの出力電圧に、「速さ」調整ボリュウム7によ
り、使用者の好みの出力周波数に調整する。
【0003】また、他の従来の低周波治療器として図3
2に示すように、ケース本体1の上面に電源スイッチ
2、「肩」スイッチ3a、「腰」スイッチ4a、表示器
5を備え、側部に「強さ」調整ボリュウム6を備え、ケ
ース本体1に導子電極8、9を接続したものがある。こ
の低周波治療器は、回路機能的には、図34に示すよう
に、「肩」スイッチ3a、「腰」スイッチ4aからなる
モード設定部11と、設定モードに応じたパルスを発生
する制御部13と、昇圧部14と、「強さ」調整ボリュ
ウム6からなる強さ調整部15と、導子電極8、9から
なる導子電極部16とを備えている。この低周波治療器
では、モードが設定されると、予め定められた複数のパ
ターンと周波数の組み合わさった一連の低周波を出力
し、「強さ」調整ボリュウム6によって出力電圧のみ使
用者の好みの出力に調整できる。
【0004】上記した低周波治療器の導子電極等として
使用される生体電極パッドには、従来より、図35、図
36に示すものが知られている。図35の電極パッド
は、上層より下層に向けて順に絶縁性樹脂フィルム6
1、導電性カーボン62、粘着性導電ゲル63、補強用
部材64、粘着性導電ゲル65が積層されてなり、内部
で粘着性導電ゲル63中に埋設されるように導電性樹脂
フィルム66が設けられ、これより外部に向けて導電性
金属スナップオス67が突出してしおり、本体よりリー
ド線で接続されるスナップメスが嵌め合わされるように
なっている。
【0005】図36の電極パッドは粘着導電ゲル63、
補強用部材64、粘着性導電ゲル65からなり、図示し
ていないが絶縁性ゴム及び導電性ゴムからなる電極基台
に貼着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の低周波
治療器のうち前者のものは、使用者の好みに合わすため
には、「強さ」、「速さ」の2つのボリュウムを同時に
操作する必要があり、かつ、再度ボリュウムを動かさな
い限り、最初に設定した単一パターンしか得られない、
という問題があった。また、後者のものは、使用者は煩
雑な操作が不要であり、好みの強さに合わせれば、一連
のパターンを得られるが、嫌なパターン、周波数を避け
ることができない、という問題があった。
【0007】この出願の特許請求の範囲の請求項1ない
し請求項11に係る発明は、上記問題点に着目してなさ
れたものであって、使用者の感覚どおりの好みの出力を
単一あるいは複数の種類連続的に得ることができる低周
波治療器を提供することを目的としている。また、上記
した従来の電極パッドでは、絶縁性フィルムの下面に電
流分散用の金属膜乃至カーボン層が必要であった。さら
に、そのための工程と材料を製造時に別に用意しなけれ
ばならず、コストアップとなっていた。また、絶縁フィ
ルムについても、金属あるいはカーボンの蒸着や焼結印
刷に適した耐熱性、伸縮性をもつものに限定されてい
た。
【0008】この出願の特許請求の範囲の請求項12に
係る発明は、上記問題点に着目してなされたものであっ
て、低コストで、薄型の電極パッドを提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の特許請求の範
囲の請求項1に係る発明の低周波治療器は、筋電測定電
極と、この筋電測定電極からの生体信号を検出する検出
手段と、検出手段で検出された信号を自動判定し、操作
者に最適な低周波出力の周波数・電圧・タイミング等を
総合的に制御・記憶する波形制御回路と、単一あるいは
複数の種類の低周波出力を発生する出力発生回路とを備
えている。
【0010】この低周波治療器では、筋電測定電極で得
られる生体信号が検出手段で検出されると、波形制御回
路で、その生体信号の種類が判別され、操作者に最適の
低周波出力の周波数・電圧・タイミング等が総合的に制
御・記憶される。そして、出力発生回路からは、単一あ
るいは複数の種類の低周波出力が発生する。また、請求
項2に係る低周波治療器は、請求項1に係る低周波治療
器の筋電測定電極の代わりに、加速度センサを備えたも
のであり、請求項3、請求項4及び請求項5に係る低周
波治療器は、請求項1に係る低周波治療器の筋電測定電
極の代わりに押圧面積検知センサを備えたものであり、
請求項6及び請求項7に係る低周波治療器は、請求項1
に係る低周波治療器の筋電測定電極に代えて、感圧セン
サ、スイッチセンサを備えたものである。また、請求項
7、請求項10に係る低周波治療器は、請求項6、請求
項9に係るものにおいて、それぞれ感圧センサ、スイッ
チセンサを治療器本体に一体に備えたものであり、低周
波治療器全体を小型にする。また、請求項8、請求項1
1に係る低周波治療器は、請求項6、請求項9に係るも
のにおいて、それぞれ感圧センサ、スイッチセンサを治
療器本体に別体に備えたものであり、センサのみを自由
に動かすことができる。
【0011】これら請求項2ないし請求項11に係る低
周波治療器では、それぞれ加速度センサ、押圧面積検知
センサ、感圧センサ、スイッチセンサによって得られる
操作によるアナログ入力信号が検出手段によって検出さ
れると、波形制御回路で、その入力信号の種類が判別さ
れ、操作者に最適の低周波出力の周波数・電圧・タイミ
ング等が総合的に制御・記憶される。そして、出力発生
回路からは、単一あるいは複数の種類の低周波出力が発
生する。
【0012】また、請求項12に係る電極用パッドは、
粘着性導電ゲルを含むものにおいて、粘着性導電ゲル内
に、濃度勾配を持つ金属乃至カーボンの層を形成してい
る。この電極用パッドでは、粘着性導電ゲルに金属乃至
カーボン粉末等を均一ではなく、濃度勾配を持つように
含浸あるいは混合し、ゲル自体が電流分散と粘着性導電
の両方の機能を兼ね備えるようにしたので、粘着性導電
ゲルとは別に電流分散用の金属乃至カーボンの層を設け
る必要がなくなり、その分、低コストで薄型のものが得
られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発
明をさらに詳細に説明する。図1、図2は、この発明の
一実施形態低周波治療器を示す外観図である。この実施
形態低周波治療器は、ケース本体21の上面に電源スイ
ッチ22、表示器23を備えており、ケース本体21に
導子電極24、25が接続され、さらにケース本体21
にはコントローラ26が接続されている。このコントロ
ーラを備えていることが、この低周波治療器の最も特徴
とするところである。なお、図1はコントローラ26が
ケース体21と別体のものを、図2はケース体21に一
体的に設けられたものである。
【0014】この実施形態低周波治療器の回路図を示す
と図3の通りであり、電池31と、波形制御回路32
と、コントローラ34と、昇圧用のトランス35と、導
子電極部36を備えており、コントローラ34は、例え
ば手の指で圧力を加えることにより、圧力を抵抗、電
圧、電流、周波数等に変換してアナログ信号として入力
し得るものである。
【0015】図3の回路を機能的に示すと、図4の回路
で表せる。コントローラ34はセンサ41と検出部42
からなり、波形制御回路32はA/D変換部43、メモ
リ44及び制御部(CPU)45、発振部33の各機能
を内蔵している。この実施例低周波治療器において、コ
ントローラ34のセンサ41を手の指で押さえること等
により、圧入力を与えると、そのセンサ入力に応じたパ
ルス高・幅を持つ出力が得られる(図5のa)。そし
て、この信号をA/D変換部43で変換して、その波形
を一定長、メモリ44に記憶し(図5のb)、このメモ
リ波形を繰り返し出力し、この波形に応じて発振部33
より、波形の立上がり時間や持続時間等をファジィ論理
(次に一例を示す)などにより識別して、自動的にたた
く、もむ等の単一あるいは複数のドライブパルスを出力
する(図5のc)。メモリが備えられていない場合は、
圧入力の波形に応じ、リアルタイムにその波形(図5の
b)を得、同様に図5のcの如き、ドライブパルスを出
力してもよい。
【0016】ファジィ論理 波形の立上がり速度:v 波形の接続時間 :t IF v=大 and t=大 then もむ IF v=大 and t=中 then たたく IF v=大 and t=小 then たたく IF v=中 and t=大 then もむ IF v=中 and t=中 then もむ IF v=中 and t=小 then たたく IF v=小 and t=大 then もむ IF v=小 and t=中 then もむ IF v=小 and t=小 then もむ この低周波治療器によれば、コントローラ34で圧力の
強さ、あるいは幅を変えてやることにより、導子電極2
4、25に加えられる低周波パルスの組み合わせパター
ンを自由に変えることができる。また、メモリ機能を用
いて治療パターンをプログラムすることもできる。
【0017】図6は、この発明の他の実施形態低周波治
療器を示す外観図である。この実施形態低周波治療器
は、感圧フィルムセンサ28を一体的に、あるいは着脱
自在に取り付けた本体部21と、導子電極24、25か
らなり、回路図は図3、図4のものと同様である。図7
に示すように、導子電極24、25を患部に装着し、感
圧フィルムセンサ28を患部とは異なる部位に貼り、指
で感圧フィルムセンサ28を操作することにより、その
部位と同感覚のもむ、たたく等の治療を行うことができ
る。
【0018】図8は、この発明のさらに他の実施形態低
周波治療器を示す外観図である。この実施形態低周波治
療器は、ケース本体21と、導子電極24、25の他に
筋電位測定電極28、29を備えている。回路構成は図
10に示すように、図3のコントローラ34に代えて、
電極部37、検出部38を備えており、これを機能構成
で示すと図11に示すものとなる。電極部37、検出部
38以外は図3に示したものと変わるところはない。治
療に際しては、図9に示すように導子電極24、25を
患部に装着し、筋電位電極28、29を生体の筋電位検
出点に貼着する。電極部37で図12のaで示す筋電位
波形が得られると、検出部38より筋電位と変位時間が
対応したパルス高・幅のパルスが出力される(図12の
b)。そして、制御部45ではそのパルスがA/D変換
された図12のcに示す信号が作成され、この波形の立
上がり時間や持続時間等をファジィ論理(次に一例を示
す)などにより識別し、自動的に変調なし、あるいは変
調有りで発信部33よりのパルスを出力する。この低周
波治療器では、患部とは別の部位に自発的に筋電等を発
生させると、それに応じた体感を患部で得られる。
【0019】ファジィ論理 波形の周波数 :f 波形の接続時間 :t IF f=大 and t=大 then もむ IF f=大 and t=中 then たたく IF f=大 and t=小 then たたく IF f=中 and t=大 then もむ IF f=中 and t=中 then もむ IF f=中 and t=小 then たたく IF f=小 and t=大 then もむ IF f=小 and t=中 then もむ IF f=小 and t=小 then もむ 図13は、この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。この実施形態低周波治療器は、図
8の筋電位測定電極28、29に代えて、加速度センサ
49、50を備えたものである。回路も、図10、図1
1に示す電極28、29を加速度センサ49、50に置
換したものとなる。
【0020】使用に際しては、図14に示すように、導
子電極24、25を患部に装着し、加速度センサ49、
50を両手に握り、腕を振ってたたく等の動作をした時
に、その加速度に応じた出力で患部を治療できる。図1
5及び図16は、この発明のさらに他の実施形態低周波
治療器の外観を示す図である。図10の電極37に代え
て、非弾性感圧センサ51を備えたものである。この非
弾性感圧センサ51は、左手用部51aと右手用部51
bの2領域に独立形成されている。回路は、図10の電
極37を非弾性感圧センサ51に置換すれば良い。な
お、図15は非弾性感圧センサ51をケース本体21と
別体としたものであり、図16は非弾性感圧センサ51
をケース本体21と一体的としたものである。
【0021】使用に際しては、図17に示すように、導
子電極24、25を患部に装着するとともに、左手用部
51aと右手用部51bをそれぞれ左手と右手の指で握
り、もむように圧力を加える。強く加圧すれば、接触面
積が大となる〔図18の(a)参照〕ので、あるいは圧
力を加えて接触したまま移動すると、移動距離が大とな
るほど、その面積が大となり〔図18の(b)参照〕、
自分で体感する圧力に応じて患部を治療することができ
る。なお、非弾性感圧センサには、弾性を持つ、かつ上
記のような構成を持つ、半弾性感圧センサを含むことが
できる。
【0022】図19及び図20は、この発明のさらに他
の実施形態低周波治療器の外観を示す図である。図1の
コントローラ26が圧力に応じた高・幅のパルスを得る
ものであるに対し、この実施例では単にスイッチ52
a、52bを備えるのみである。図22にその機能回路
構成のブロック図を示している。ここでは、コントロー
ラ34aは、図4のコントローラ34と相違し、スイッ
チ39、検出部40を備えているが、波形制御回路32
にはA/D変換機能が備えられていない。
【0023】使用に際しては、図21に示すように、導
子電極24、25を患部に装着し、スイッチ52a、5
2bをそれぞれ左手指と右手指で持ってオンする時間を
短く、あるいは長くすることにより、例えば図23に示
すaの波形が得られると、短いオンは1発、1発の「た
たく」に相当し、長いオンは変調のかかったものとな
り、「もむ」に相当することになる。なお、スイッチに
は、光電スイッチ等の光学的なスイッチも含むことがで
きる。
【0024】なお、図24に示すように、センサ入力に
比例して直線的に低周波出力を発生するだけでは、直線
性のある体感強度を得ることができない。また、たたく
やもむ等のバリエーションのある波形を出力することも
できない。上記した各実施形態の波形制御回路は、上記
の問題を解決し、操作者のセンサ入力をもとに、出力波
形の種類、周波数、パルス幅、パルス高、変調周波、変
調時間幅、変調波形から出力タイミング等までを総合的
に判別、制御し、操作者の意のままの快適な低周波治療
を行い得るようにしている。
【0025】具体的な処理としては、図25、図26に
示すように、センサ入力信号を検出して、その波形によ
り「たたく」、「連打」、「振動」、「ほぐす」、「も
む」、「おす」、「つかむ」の別を判別し、「たたく」
の場合は、出力パルス幅、出力パルス高、出力タイミン
グをセットし、「連打」、「振動」、「ほぐす」の場合
は、それぞれに対応して、出力周波数、出力パルス幅、
出力パルス高、出力タイミングをセットし、「もむ」、
「おす」、「つかむ」の場合は、それぞれに対応して、
出力周波数、出力パルス幅、出力パルス高、変調周波
数、変調時間幅、変調波形及び出力タイミングをセット
するようにしている。それぞれのモードに対応する出力
波形を図25、図26の出力タイミングセットの近傍に
図示している。
【0026】次に、上記各実施形態低周波治療器の導子
電極として使用される生体電極パッドについて説明す
る。これらの低周波治療器に使用される生体電極パッド
は、もちろん、図35、図36に示した従来より良く知
られたものであってもよい。しかし、従来の電極パッド
では、絶縁性フィルムの下面に電流分散用の金属膜乃至
カーボン層が必要であった。また、そのための工程と材
料を製造時に別に用意しなければならず、コストアップ
となっていた。また、絶縁フィルムについても、金属あ
るいはカーボンの蒸着や焼結印刷に適した耐熱性、伸縮
性をもつものに限定されていた。
【0027】そこで、本願の発明者らは、上記した従来
の電極パッドの問題点を解消するため、粘着性導電ゲル
にも金属乃至カーボン粉末等を均一ではなく、濃度勾配
を持つように含浸あるいは混合し、ゲル自体が電流分散
と粘着性導電の両方の機能を兼ね備えるようにした新し
い電極パッドを開発した。この電極パッドを低周波治療
器に使用すれば、コスト、薄型化の面で有効である。も
っとも、この電極用パッドは心電検出用等、他の生体電
極パッドとしても利用できる。以下、この電極パッドに
ついて、詳細説明する。
【0028】図27は、今回開発した実施形態電極パッ
ドの1つを示す図である。この電極パッド70は、絶縁
性樹脂フィルム71の下層に粘着性導電ゲル72を形成
し、しかも絶縁性樹脂フィルム71に近い方から高密度
金属乃至カーボン含浸層72a、低密度金属乃至カーボ
ン含浸層72bと2層に形成し、従来の補強部材をなく
し、しかもゲル層も薄型化した。高密度金属乃至カーボ
ン含浸層72aは、従来の導電性金属乃至カーボン層の
役割(電流分散)を果たす。ケース本体への接続は、粘
着性ゲル層72中に、導電性樹脂フィルム73を埋設
し、導電性金属スナップオス74を外部に突設してい
る。このスナップオス74には、金属性のスナップメス
75が装着される。
【0029】図28は、今回開発した電極パッドの他の
実施形態を示す図である。この電極パッド80は、高密
度金属乃至カーボン未含浸層81aと低密度金属乃至カ
ーボン未含浸層81bで構成されており、この使用例と
しては、図28の(c)に示すように絶縁性樹脂フィル
ムからなるシート82の表面に金属電極83を形成して
おき、これに電極パッド80を貼着する。
【0030】図29は、今回開発した電極パッドのさら
に他の実施形態を示す図である。この電極パッド90
は、粘着性導電ゲル92が中央部分の非含浸ゲル部92
bと、両端縁部に金属膜乃至カーボン含浸ゲル部92
a、92cを持つように構成しており、金属膜乃至カー
ボン含浸ゲル部92a、92cは、いずれも高密度金属
乃至カーボン未含浸ゲル部92a1 、92c1 と低密度
金属乃至カーボン未含浸92a2 、92c2 を形成して
おり、高密度金属乃至カーボン未含浸層92a1 、92
1 は、やはり従来の導電性金属乃至カーボン層の役割
を果たしている。
【0031】なお、高密度金属乃至カーボン未含浸ゲル
92a1 、92c1 の上面には、中央部の一部領域を除
いて絶縁性樹脂フィルム91a、91cが設けられてい
る。非含浸ゲル部92bの上面には、低周波治療器の本
体部93を載置し、貼りつける。この本体部93の低周
波出力部94と高密度金属乃至カーボン含浸部92
1 、92c1 の露出部が接触するように本体部93が
貼着される。
【0032】図30は、さらに他の実施形態を示す電極
パッドであり、図29で示したと同様の粘着性導電ゲル
100に絶縁性樹脂フィルム102の粘着された本体部
101を装着したものである。
【0033】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
6及び請求項9記載の発明によれば、使用者がコントロ
ーラを操作することにより、使用者の感覚どおりの出力
を連続的に得ることができる。また、請求項12記載の
発明によれば、絶縁性フィルムの下面に電流分散用の
金属乃至カーボン等の導電層を設ける必要がなく、蒸
着、焼結、印刷等の工程が不要となり、単にゲルを貼り
合わすだけの簡単な工程となり、製造コストを低減でき
る。絶縁フィルムを製造上の制約を受けることなく、
自由に選択することができ、風合い、柔軟性、伸縮性、
厚みなどを自在に調整できる。粘着するだけで、電気
的に十分な結合を、例えば心電測定や低周波刺激時に支
障のない程度に、満足することができるため、スナップ
やクリップ等の結合部材が不要となる。という効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態低周波治療器の外観を示
す図である。
【図2】この発明の他の実施形態低周波治療器の外観を
示す図である。
【図3】同実施形態低周波治療器の回路構成を示す回路
図である。
【図4】同実施形態低周波治療器の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図5】同実施形態低周波治療器の動作を説明するため
の波形図である。
【図6】この発明の他の実施形態低周波治療器を示す外
観図である。
【図7】同実施形態低周波治療器の使用状態を説明する
図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器を
示す外観図である。
【図9】同実施形態低周波治療器の使用状態を説明する
図である。
【図10】同実施形態低周波治療器の回路構成を示す回
路図である。
【図11】同実施形態低周波治療器の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図12】同実施形態低周波治療器の動作を説明するた
めの波形図である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。
【図14】同実施形態低周波治療器の使用状態を説明す
る図である。
【図15】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。
【図16】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。
【図17】同15に示す実施形態低周波治療器の使用状
態を説明する図である。
【図18】同実施形態低周波治療器の非弾性感圧センサ
の動作を説明するための図である。
【図19】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。
【図20】この発明のさらに他の実施形態低周波治療器
を示す外観図である。
【図21】図12の実施形態低周波治療器の使用状態を
説明する図である。
【図22】図19、図20の実施形態低周波治療器の機
能構成を示すブロック図である。
【図23】同実施形態低周波治療器の動作を説明するた
めの波形図である。
【図24】センサ入力に応じた低周波出力と、低周波出
力の体感強度の関係を示す図である。
【図25】各実施形態低周波治療器における波形制御回
路のモード毎の動作を説明するフロー図である。
【図26】同25とともに、各実施形態低周波治療器に
おける波形制御回路のモード毎の動作を説明するフロー
図である。
【図27】低周波治療器に使用される電極パッドの一実
施形態を示す図である。
【図28】低周波治療器に使用される電極パッドの他の
実施形態を示す図である。
【図29】低周波治療器に使用される電極パッドの他の
実施形態を示す図である。
【図30】低周波治療器に使用される電極パッドのさら
に他の実施形態を示す図である。
【図31】従来の低周波治療器の一例を示す外観図であ
る。
【図32】従来の低周波治療器の他の例を示す外観図で
ある。
【図33】図25の低周波治療器の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図34】図26の低周波治療器の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図35】従来の低周波用生体電極パッドの一例を示す
図である。
【図36】従来の低周波用生体電極パッドの他の例を示
す図である。
【符号の説明】 21 ケース本体 22 電源スイッチ 23 表示器 24、25 導子電極 26 コントローラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筋電測定電極と、この筋電測定電極からの
    生体信号を検出する検出手段と、検出手段で検出された
    信号を自動判定し、操作者に最適な低周波出力の周波数
    ・電圧・タイミング等を総合的に制御・記憶する波形制
    御回路と、単一あるいは複数の種類の低周波出力を発生
    する出力発生回路とを備えた低周波治療器。
  2. 【請求項2】加速度センサと、この加速度センサに加わ
    る用手入力信号を検出する検出手段と、検出手段で検出
    された信号を自動判定し、操作者に最適な低周波出力の
    周波数・電圧・タイミング等を総合的に制御・記憶する
    波形制御回路と、単一あるいは複数の種類の低周波出力
    を発生する出力発生回路とを備えた低周波治療器。
  3. 【請求項3】押圧面積検知センサと、この押圧面積検知
    センサに加わる用手入力信号を検出する検出手段と、検
    出手段で検出された信号を自動判定し、操作者に最適な
    低周波出力の周波数・電圧・タイミング等を総合的に制
    御・記憶する波形制御回路と、単一あるいは複数の種類
    の低周波出力を発生する出力発生回路とを備えた低周波
    治療器。
  4. 【請求項4】前記押圧面積検査センサは、治療器本体に
    一体的に備えられるものである請求項3記載の低周波治
    療器。
  5. 【請求項5】前記押圧面積検知センサは、治療器本体
    と、分離構成されたものである請求項3記載の低周波治
    療器。
  6. 【請求項6】感圧センサと、この感圧センサに加わる用
    手入力信号を検出する検出手段と、検出手段で検出され
    た信号を自動判定し、操作者に最適な低周波出力の周波
    数・電圧・タイミング等を総合的に制御・記憶する波形
    制御回路と、単一あるいは複数の種類の低周波出力を発
    生する出力発生回路とを備えた低周波治療器。
  7. 【請求項7】前記感圧センサは、治療器本体と一体に備
    えられるものである請求項6記載の低周波治療器。
  8. 【請求項8】前記感圧センサは、治療器本体と別体に備
    えられるものである請求項6記載の低周波治療器。
  9. 【請求項9】スイッチセンサと、このスイッチセンサに
    加わる用手入力信号を検出する検出手段と、検出手段で
    検出された信号を自動判定し、操作者に最適な低周波出
    力の周波数・電圧・タイミング等を総合的に制御・記憶
    する波形制御回路と、単一あるいは複数の種類の低周波
    出力を発生する出力発生回路とを備えた低周波治療器。
  10. 【請求項10】前記スイッチセンサは、治療器本体と一
    体に備えられるものである請求項9記載の低周波治療
    器。
  11. 【請求項11】前記スイッチセンサは、治療器本体と別
    体に備えられるものである請求項9記載の低周波治療
    器。
  12. 【請求項12】粘着性導電ゲルを含む電極用パッドにお
    いて、 前記粘着性導電ゲル内に、濃度勾配を持つ金属乃至カー
    ボンの層を形成したことを特徴とする電極用パッド
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020003049A (ko) * 2000-06-30 2002-01-10 정우협 저주파가 구비된 매트 및 장판 조절장치
JP2015019806A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 独立行政法人科学技術振興機構 生体適合性電極構造体及びその製造方法、並びに、デバイス及びその製造方法
JP2015156887A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 医療法人畏敬会 電気刺激装置

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