JP3046055U - 足裏指圧用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の刺激を要求する部分に応じて、補助
用刺激パットを基板の所望位置に嵌め込むことで、刺激
用突子の密度が高くなると共に、任意の箇所に強い刺激
を得ることが出来る足裏指圧用具を提供することを目的
とする。 【解決手段】 面内にそれぞれ一定間隔を開いて縦横方
向へ多数の刺激用突子２１を立設した基板２と、補助用
刺激パット１とから成り、補助用刺激パット１は面内中
央に上記基板２の多数の刺激用突子２１から選択した任
意の刺激用突子２１ａに嵌合する嵌合孔１２を設け、嵌
合孔１２の周囲に複数の補助突子１３を配設すると共
に、４辺のコーナー部及び各辺の中央部には前記任意の
刺激用突子２１ａを囲む基板２の刺激用突子２１が接面
する逃がし用切欠き部１４を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、足の裏にある多数の所謂「ツボ」と称する経穴を刺激するために 使用する足裏指圧用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の足裏指圧用具は、方形又は矩形基板の面内に多数の刺激用突子を、それ ぞれ一定間隔を開いて縦横方向へ配列し突設したものである。多数の刺激用突子 は、全体として平面形状がほぼ足裏の形となるように立設されている。また、多 数の刺激用突子のうち、所謂「土踏まず」の部分に対応する突子は、突子の軸長 さを他の位置の突子より長く設定されている。

【０００３】 使用に際しては、使用者は裸足で、多数の刺激用突子の上面に乗る。自らの体 重が加わることで、足裏の所謂「つぼ」と称する経穴が押圧刺激され、血行が良 くなる等、各種の疲れを解消し得る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記、従来の足裏指圧用具では、基板から上方へ突設される多数の刺激用突子 は、それぞれ一定間隔を開いて縦横方向へ配列されている。従って、刺激用突子 の密度は一定である許かりでなく、各突子間、つまり縦横方向に隣会う突子間に は一定の空間が存在する。 一方、足裏に存在する経穴位置は微妙であり、足裏の部分によって密集してい る所や疎らな所が存在する。従って、刺激用突子の存在しない空間位置に対応す る経穴は、刺激し得ない不利がある。

【０００５】 また、従来の足裏指圧用具では、多数の刺激用突子は「土踏まず」に対応する 位置以外は、すべて同じ突出長さとなっている。従って、足裏に与える刺激の程 度が一定である許かりでなく、所望位置のみ大きな刺激を与えることは不可能で ある。一方、使用者が刺激を要望する経穴、及びその刺激の強弱程度は、それぞ れ区々である。従って、従来の用具では足裏の任意の部分にのみ強い刺激を加え る等の要望に対応し得ない不利があった。

【０００６】 この考案は、以上のような課題を解消させ、使用者の刺激を要求する部分に応 じて、補助用刺激パットを基板の所望位置に嵌め込むことで、刺激用突子の密度 が高くなると共に、任意の箇所に強い刺激を得ることが出来る足裏指圧用具を提 供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段及び作用】

この目的を達成させるために、この考案の足裏指圧用具では、次のような構成 としている。 足裏指圧用具は、面内にそれぞれ一定間隔を開いて縦横方向へ多数の刺激用突 子を立設した基板と、補助用刺激パットとから成り、補助用刺激パットは面内中 央に上記基板の多数の刺激用突子のうち任意の刺激用突子に嵌合する嵌合孔を設 け、嵌合孔の周囲に複数の補助用突子を配設すると共に、４辺のコーナ部及び各 辺の中央部には前記任意の刺激用突子を囲む基板の刺激用突子が接面する逃がし 用切欠き部を設けたことを特徴としている。

【０００８】 このような構成を有する足裏指圧用具では、基板と補助用刺激パットを組み合 わせた点に特徴を有する。補助用刺激パットは、基板の多数の刺激用突子のうち 、任意の刺激用突子を選択し、この刺激用突子をパットの中央貫通孔に嵌合させ る。このとき、選択した刺激用突子を囲む基板の８個の刺激用突子の半周面は、 パットのコーナー部及び各辺中央部の切欠き部に接面する。つまり、パットは選 択した刺激用突子が中央部を貫通する状態で、周囲の刺激用突子間に嵌め込まれ る。

【０００９】 補助用刺激パットが嵌め込まれた部分は、パット自体、面内に４つの補助用突 子を立設してあるから、外側が基板の８個の刺激用突子で囲まれ、且つ選択した 中央部の刺激用突子の周囲には、４つの補助用突子が立設する形となる。つまり 、この補助用刺激パットが嵌め込まれた部分は、立設突子の密度が高くなり、空 間が少なくなる分、密度の高い「ツボ（経穴）」位置に対応でき、漏れなく経穴 刺激が可能となる。

【００１０】 また、パットの台板は、基板の上面に載置されるため、刺激用突子の突出高さ より、パットの補助用突子が高くなり、経穴に強い刺激を与えることができる。 従って、使用者が部分的に強い刺激を要望する箇所に、補助用刺激パットを嵌め 込むことで、希望する任意の位置に強い刺激を与えることが可能となる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき本考案に係る足裏指圧用具の具体的な実施の形態を説明す る。

【００１２】 図１は、この考案に係る足裏指圧用具を示す斜視図である。 足裏指圧用具は、基板２と、補助用刺激パット１とから成る。 基板２は、両足を載せることが出来る程度の矩形の平板に形成され、面内に多数 の刺激用突子２１を一定間隔を開いて縦横方向へ配列している。各刺激用突子２ １は、高さの短い円柱状で頂部は丸みのある半円形状に設定してある。更に、各 刺激用突子２１が集合した全体の平面形状は、載置する両足のほぼ足裏の形状と なるように配列されている。 尚、基板２の裏面には、隅部に滑り止め用ゴム板２２が取付けてある（図４参 照）。

【００１３】 実施の形態では、各刺激用突子２１は基板２の一辺に対し４５度角となるよう に配列してある。つまり、各列が４５度角度で平行状に配列してある。従って、 図３で示すように、任意の１個の刺激用突子２１ａを囲む８個の刺激用突子２１ が構成する仮想四角形は、各隅部が９０度角となっている。 尚、実施の形態では、刺激用突子２１の各列が４５度角度で平行状に配列した 例を示したが、実際上はこれに限らず、例えば５０度角度で平行状に配列しても 良い。この場合、刺激用突子２１ａを囲む８個の刺激用突子２１が構成する仮想 四角形は、各隅部が８０度角となり、後述する補助用刺激パット１は菱形形状と なる事は勿論である。

【００１４】 前記補助用刺激パット１は、図１及び図２で示すように、方形の台板部１１と 、台板部１１の面内中央に形成した嵌合孔（貫通孔）１２と、嵌合孔１２の周囲 に周設された４つの補助用突子１３とから成る。また、台板部１１の４隅と各辺 の中央部には逃がし用切欠き部１４がそれぞれ形成してある。

【００１５】 補助用刺激パット１は、複数用意される。各補助用刺激パット（台板部１１） １は、図３で示すように、基板２の任意の刺激用突子２１ａを嵌合孔１２に嵌合 させた状態において、嵌合した刺激用突子２１ａを囲む８個の刺激用突子２１が 構成する仮想正方形に対応する大きさに設定され、８個の刺激用突子２１の半周 面が対応する切欠き部１４に接面する。つまり、補助用刺激パット（台板部１１ ）１は、８個の刺激用突子２１で囲まれる空間に、脱着可能に嵌め込まれる。

【００１６】 補助刺激パット１の４つの補助用突子１３は、嵌合孔１２を挟んで対角状に配 列されている。そして、突子１３の突出高さは、基板２の刺激用突子２１より低 く設定されている。つまり、基板２の刺激用突子２１は、場所に応じて各種高さ のものが突設してある（例えば、土踏まずに対応する位置の突子２１は、高さを 僅かに高く設定してある）。従って、図４で示すように、補助用刺激パット１の 補助突子１３は、台板部１１の厚みを加えた状態で、基板２の最も突出高さの高 い刺激用突子２１とほぼ同じ高さとなるように設定されている。

【００１７】 このような構成を有する足裏指圧用具では、図１で示すように、基板２と補助 用刺激パット１とを組み合わせた点に特徴を有する。図３で示すように、補助用 刺激パット１は、基板２の多数の刺激用突子２１のうち、任意の刺激用突子２１ ａを選択し、この刺激用突子２１ａをパット１の中央貫通孔１２に嵌合させる。 このとき、選択した刺激用突子２１ａを囲む基板２の８個の刺激用突子２１の半 周面は、パット１のコーナー部及び各辺中央部の切欠き部１４に接面する。つま り、パット１は選択した刺激用突子２１ａが中央部を貫通する状態で、周囲の刺 激用突子２１間に嵌め込まれる。

【００１８】 補助用刺激パット１が嵌め込まれた部分は、パット１自体、面内に４つの補助 用突子１３を立設してあるから、外側が基板の８個の刺激用突子２１で囲まれ、 且つ選択した中央部の刺激用突子２１ａの周囲には、４つの補助用突子１３が立 設する形となる。つまり、この補助用刺激パット１が嵌め込まれた部分は、立設 突子２１ａ、２１、１３の密度が高くなり、空間が少なくなる分、密度の高い「 ツボ（経穴）」位置に対応でき、漏れなく経穴刺激が可能となる。

【００１９】 また、パット１の台板部１１は、基板２の上面に載置される。従って、例えば 突出高さの低い刺激用突子（土踏まずに対応する突子以外の突子）２１の部分に 補助用刺激パット１を嵌め込むときは、刺激用突子２１の突出高さより、パット の補助用突子１３が高くなり、経穴に強い刺激を与えることができる。従って、 使用者が部分的に強い刺激を要望する箇所に、補助用刺激パット１を嵌め込むこ とで、希望する位置に強い刺激を与えることが可能となる。

【００２０】

【考案の効果】

この考案では、以上のように、多数の刺激用突子を突設した基板と、面内に嵌 合孔と補助突子とを備えた補助用刺激パットとを組み合わせ、補助用刺激パット を基板の任意の位置に嵌め込むこととしたから、パットの嵌合孔に任意の刺激用 突子を嵌合させ、補助用刺激パットを基板の任意の位置に嵌め込むことで、補助 用刺激パットを嵌め込んだ部分は、刺激突子の密度が高くなり、刺激突子間の空 間部が少なくなる分、漏れなく足裏の経穴刺激が実行できる。また、補助用刺激 パットを嵌め込んだ部分は、補助突子の突出高さが周囲の刺激用突子の高さより 高くなる分、刺激の強さが大きくなり、使用者が希望する任意の位置のみを部分 的に強く刺激し得る等、考案目的を達成した優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態の足裏指圧用具を示す分解斜視図であ
る。

【図２】足裏指圧用具の補助用刺激パットを示す斜視図
である。

【図３】基板に補助用刺激パットを嵌め込んだ状態を示
す部分拡大斜視図である。

【図４】基板に補助用刺激パットを嵌め込んだ状態を示
す部分断面図である。

【符号の説明】

１ 補助用刺激パット ２ 基板 １１ 台板部 １２ 嵌合孔 １３ 補助突子 １４ 逃がし用切欠き部 ２１ 刺激用突子 ２１ａ任意の刺激用突子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 面内にそれぞれ一定間隔を開いて縦横方
   向へ多数の刺激用突子を立設した基板と、補助用刺激パ
   ットとから成り、補助用刺激パットは面内中央に上記基
   板の多数の刺激用突子から選択した任意の刺激用突子に
   嵌合する嵌合孔を設け、嵌合孔の周囲に複数の補助用突
   子を配設すると共に、４辺のコーナ部及び各辺の中央部
   には前記任意の刺激用突子を囲む基板の刺激用突子が接
   面する逃がし用切欠き部を設けたことを特徴とする足裏
   指圧用具。
2. 【請求項２】 前記補助用刺激パットの補助用突子の突
   出高さは、基板の刺激用突子より高くなるように設定し
   たことを特徴とする請求項１記載の足裏指圧用具。