JP3045950B2 - 焼却設備における排ガスの調温塔 - Google Patents

焼却設備における排ガスの調温塔

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JP3045950B2
JP3045950B2 JP7254776A JP25477695A JP3045950B2 JP 3045950 B2 JP3045950 B2 JP 3045950B2 JP 7254776 A JP7254776 A JP 7254776A JP 25477695 A JP25477695 A JP 25477695A JP 3045950 B2 JP3045950 B2 JP 3045950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却設備にお
ける排ガスの調温塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ごみ焼却設備には、排ガス中に含
まれる飛灰などの塵埃および有害物質を除去するため
に、バグフィルターが配置されており、またこのバグフ
ィルターの濾布を保護しかつ除去効率を上げるために、
排ガスの温度を下げることを目的として、調温塔が設け
られている。
【0003】従来、この調温塔は、図3に示すように、
排ガスを冷却するための筒状本体51と、この筒状本体
51の上部に設けられるとともに整流ベーン52および
整流格子53が配置された排ガス導入用の整流部54
と、筒状本体51の下部に設けられるとともに底部にス
クレーパコンベヤ55が配置されかつその側方の上部に
排ガスの導出口56が形成された排出部57とから構成
されている。
【0004】そして、上記筒状本体51の上方から、複
数個の流体噴出ノズル61がそれぞれ垂下して設けら
れ、この噴射ノズル61から、筒状本体51内を上方か
ら下方に向かって通過する排ガス中に水を噴射して、排
ガスの冷却が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の調温塔の構
成によると、筒状本体51の形状は、単に、上下同一径
の筒状にされており、また噴射された水の蒸発混合距離
を十分にとる必要があるとともに、噴射ノズル61から
噴射された水が、筒状本体51の側壁部51aに付着し
ないようにするために(側壁部に水が付着して濡れた状
態になると、排ガス中の塩化水素を吸収して塩酸が生
じ、短時間で腐食する)、調温塔の外径および高さと
も、大きくする必要があった。
【0006】すなわち、調温塔が大きくなると、本体コ
ストが高くなるのはもとより、建屋内に調温塔を納める
場合には、建屋が大きくなって建設コストが高くなると
いう問題がある。
【0007】そこで、本発明は、できるだけコンパクト
化を図った調温塔を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の焼却設備における排ガスの調温塔は、上部
に排ガスの導入口が接続されるとともに下部に排ガスの
排出部が設けられた筒状本体を、それぞれ内径が異なる
複数の筒状部により構成するとともに、筒状部の内径
を、上側から下側に向かって順次大きくなるようにな
し、上記筒状部の内径が変化する段差部に、排ガス冷却
用の流体噴射ノズルを配置するとともに、その噴射方向
が筒状本体の中心にかつ下方に向くように配置したもの
である。
【0009】上記の構成によると、排ガスを冷却するた
めの筒状本体を、複数段でもって、その内径を変化させ
るとともに、その変化部である段差部に、中心にかつ斜
め下方に向かって水を噴射する流体噴射ノズルを設けた
ので、筒状本体内を流れる排ガスが乱流となり、しかも
この乱流の部分に、水を噴霧状に噴射させるようにして
いるので、排ガスと水との接触が十分に行われて、排ガ
スの冷却が効率良く行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2に基づき説明する。図1および図2におい
て、1は例えばごみ焼却設備から排出される排ガスの冷
却を行うとともに、排ガス中の有害物質の除去も行う調
温塔である。
【0011】この調温塔1においては、上部に排ガスの
導入口2が水平方向で接続されるとともに下部に排ガス
の排出部3が設けられた鉛直方向の筒状本体4を、それ
ぞれ内径が異なる多段(本実施の形態では3段)に形成
したものである。
【0012】すなわち、上記筒状本体4は、水平導入口
2の端部に直角方向で上端部が接続された排ガス導入用
の第1筒状部11と、この第1筒状部11の下端に上端
部が接続された第2筒状部12と、この第2筒状部12
の下端に上端部が接続された第3筒状部13とから構成
されている。
【0013】これら各筒状部11〜13の内径は、上か
ら下に行くにしたがって大きくされており、また各筒状
部11〜13同士の接続箇所は段差部14,15にされ
ている。
【0014】そして、第1筒状部11と第2筒状部12
との接続箇所の段差部14には、複数個例えば4個(勿
論、4個に限定されるものてはなく、例えば3個、6個
など周囲均等に配置されている)の流体噴射ノズル16
が、その噴射方向が中心にかつ斜め下方に向くように挿
通して配置されている。
【0015】なお、上記排出部3には、飛灰などの塵埃
を排出するためのスクレーパコンベヤ21が配置され、
その底壁部3aには排出口22が設けられ、またこの排
出部3の側方の上部には、筒状本体4内の排ガスを導出
するための導出口23が設けられている。
【0016】上記構成において、導入口2より導入され
た高温の排ガスは、第1筒状部11を経て第2筒状部1
2に入り、ここでその段差部14に配置された流体噴射
ノズル16から水が噴霧状に筒状本体4の中心にかつ斜
め下方に向かって噴射される。
【0017】すなわち、排ガス自体がこの段差部14で
乱流になるとともに、この乱流の排ガス中に、かつ斜め
下方に水が噴射されるため、排ガスと噴霧状の水とが激
しく接触し、したがって排ガスが効率良く冷却されるこ
とになる。
【0018】勿論、下側の段差部15においても、排ガ
スの流れがさらに乱され、したがって排ガスと噴霧状の
水とがより激しく接触し、冷却がより一層行われること
になる。
【0019】なお、各噴射ノズル16からの水は、互い
に筒状本体4の中心に向かって噴射されるため、側壁部
4a(12a,13a)にかかることがなく、したがっ
て筒状本体4の腐食の心配はない。
【0020】このように、排ガスを冷却するための筒状
本体4を、複数段(本実施の形態では3段)でもって、
その内径を変化させるとともに、その変化部である段差
部14に、中心かつ斜め下方に向かって水を噴射する流
体噴射ノズル16を複数個設けたので、筒状本体4内を
流れる排ガスが乱流になり、しかもこの乱流の部分に、
水を噴霧状に噴射させるようにしているので、排ガスと
水との接触が十分に行われ、したがって排ガスの冷却を
効率良く行うことができる。すなわち、従来の調温塔に
比べて、その冷却部分の高さおよび外形を小さくするこ
とができる。
【0021】なお、筒状本体4内で水により冷却された
排ガスは、排出部3から導出口23に至り、そして集塵
装置に導かれる。また、排出部3では、排ガス中に含ま
れる飛灰などの塵埃が下方に落下して、スクレーパコン
ベヤ21により、その排出口22に運ばれて、外部に排
出される。
【0022】さらに、この調温塔1の構成によると、調
温塔の小型化にとどまらず、ごみ焼却ボイラからの煙道
において、従来、調温塔内の流速の一様化を図るため
に、ガイドベーンなどを含む複雑なダクト構造を必要と
したが、塔内を乱流にすることにより、整流機構を必要
としないので、大幅に簡略化を図ることができる。
【0023】ところで、上記実施の形態においては、筒
状本体4を3段にその内径を変化させたが、例えば2
段、4段または5段に、その内径を変化させるようにし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、排
ガスを冷却するための筒状本体を、複数段でもって、そ
の内径を変化させるとともに、その変化部である段差部
に、中心にかつ斜め下方に向かって水を噴射する流体噴
射ノズルを設けたので、筒状本体内を流れる排ガスが乱
流となり、しかもこの乱流の部分に、水を噴霧状に噴射
させるようにしているので、排ガスと水との接触が十分
に行われ、したがって排ガスの冷却を効率良く行うこと
ができる。すなわち、従来の調温塔に比べて、その冷却
部分の高さおよび外形を小さくすることができるので、
設備全体のコストの低減化に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調温塔の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】従来例の調温塔の断面図を示す。
【符号の説明】
1 調温塔 2 導入口 3 排出部 4 筒状本体 11 第1筒状部 12 第2筒状部 13 第3筒状部 14,15 段差部 16 流体噴射ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 15/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に排ガスの導入口が接続されるととも
    に下部に排ガスの排出部が設けられた筒状本体を、それ
    ぞれ内径が異なる複数の筒状部により構成するととも
    に、筒状部の内径を、上側から下側に向かって順次大き
    くなるようになし、上記筒状部の内径が変化する段差部
    に、排ガス冷却用の流体噴射ノズルを配置するととも
    に、その噴射方向が筒状本体の中心にかつ下方に向くよ
    うに配置したことを特徴とする焼却設備における排ガス
    の調温塔。
  2. 【請求項2】内径が変化する筒状部を2〜5個形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の焼却設備における排ガ
    スの調温塔。
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TW539829B (en) 2000-05-19 2003-07-01 Kobe Strrl Ltd Processing method for high-temperature exhaust gas
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