JP3045869B2 - 光ファイバ配線切替装置 - Google Patents

光ファイバ配線切替装置

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JP3045869B2
JP3045869B2 JP9083692A JP9083692A JP3045869B2 JP 3045869 B2 JP3045869 B2 JP 3045869B2 JP 9083692 A JP9083692 A JP 9083692A JP 9083692 A JP9083692 A JP 9083692A JP 3045869 B2 JP3045869 B2 JP 3045869B2
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充章 田村
和人 斉藤
敏昭 片桐
正男 立蔵
英夫 小林
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入出力端子を中間端子
によって連結する光ファイバ配線切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信において、これまでの幹
線系における点から点への中継伝送と異なり、ほぼ面状
に多数分布する配線網に対して、サービス性、効率の良
い切替が可能な光ファイバ配線切替装置が望まれてい
る。
【0003】かかる要望に対処するために、光信号のま
まパスや回線の切替を行う光交換器や光クロスコネクト
装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光交換
器や光クロスコネクト装置は、その結線数が多数になる
と光ファイバが輻輳して結線の作業性が著しく低下した
り、あるいは誤接続が発生するという問題が起こる。
【0005】しかも、一つの端子を他の任意の端子へと
切り替えようとすれば、多数の光ファイバの輻輳は極め
て深刻な問題となる。
【0006】さらに、入出力の光ファイバを単純に対向
させて接続する場合、任意の入出力端子Ii(i=1,2,...,
m)とJj (j=1,2,...,n) を接続するためには、Ii 、J
j が何の拘束もなく自由に相手端子の位置に移動できな
ければならないが、従来の装置によると、m,n が大規模
化するに従い、端子の移動量は増大し、装置は大規模な
ものになる。
【0007】そこで本発明は、光ファイバ間の接続損失
を小さく抑えると同時に、装置の小型化を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は第1マトリクス収納部材、第1入出力端
子、第1駆動機構、第2マトリクス収納部材、第2入出
力端子、第2駆動機構、第3マトリクス収納部材、第1
中間端子、第3駆動機構、第4マトリクス収納部材、第
2中間端子、第4駆動機構、端子駆動機構、光ファイバ
および余長処理機構とを備えている。
【0009】ここで、第1マトリクス収納部材はX方向
及びY方向に沿ってマトリクス状に入出力端子の収納領
域を有し、第1入出力端子は第1マトリクス収納部材の
X方向にI個配置されY方向にM層だけ積層され、第1
駆動機構は第1入出力端子を前記第1マトリクス収納部
材のX方向に沿って移動させる。
【0010】また、第2マトリクス収納部材は第1マト
リクス収納部材のX方向に沿って並置され、X方向及び
Y方向に沿ってマトリクス状に入出力端子の収納領域を
有し、第2入出力端子は第2マトリクス収納部材のX方
向にJ個配置されY方向にN層だけ積層され、第2駆動
機構は第2入出力端子を第2マトリクス収納部材のX方
向に沿って移動させる。
【0011】さらに、第3マトリクス収納部材は第1マ
トリクス部材のX方向及びY方向と直交するZ方向に沿
って並置され、Y方向及びX方向に沿ってマトリクス状
に中間端子の収納領域を有し、第1中間端子は第3マト
リクス収納部材のY方向に少なくとも1個配置されてX
方向にP層だけ積層され、第1入出力端子と突き合わせ
ることにより接続可能になっており、第3駆動機構は第
1中間端子を第3マトリクス収納部材のY方向に沿って
移動させる。
【0012】また、第4マトリクス収納部材は第2マト
リクス部材のX方向及びY方向と直交するZ方向に沿っ
て並置され、Y方向及びX方向に沿ってマトリクス状に
中間端子の収納領域を有し、第2中間端子は第4マトリ
クス収納部材のY方向に少なくとも1個配置されてX方
向にP層だけ積層され、第2入出力端子と突き合せるこ
とにより接続可能になっており、第4機構は第2中間端
子を第4マトリクス収納部材のY方向に沿って移動させ
る。
【0013】さらに、端子駆動機構は第1入出力端子、
第2入出力端子、第1中間端子および第2中間端子の各
々端子を独立に保持してZ方向に移動させ、光ファイバ
は第1中間端子および第2中間端子を1対1に対応させ
た状態で接続し、余長処理機構は第1中間端子および第
2中間端子の移動に伴う光ファイバのたるみ、伸び、縮
みを処理する。
【0014】
【作用】本発明は以上のように構成されているので、任
意の第1入出力端子は第1中間端子に接続され、この第
1中間端子と接続された第2中間端子を介して、任意の
第2入出力端子に接続される。ここで、中間端子の移動
は一定方向に限定されており、中間端子に接続された光
ファイバには余長処理がなされるので、光ファイバの輻
輳が防止される。また、中間端子を用いることにより、
入出力端子の移動量が小さくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。なお、説明において同一要素には同一符号
を用い、重複する説明は省略する。
【0016】図1は本発明に係る光ファイバ配線切替装
置の基本構成を示す斜視図である。
【0017】この装置は、第1マトリクス収納部材A−
1、第2マトリクス収納部材A−2、第3マトリクス収
納部材B−1、第4マトリクス収納部材B- 2を備え、
全体的にコンパクトになっている。第2マトリクス収納
部材A−2はX方向に沿って第1マトリクス収納部材の
側面に並置され、第1マトリクス収納部材A−1及び第
2マトリクス収納部材A−2の後方には、第3マトリク
ス収納部材B−1及び第4マトリクス収納部材B−2が
配置されている。
【0018】本実施例では、第1マトリクス収納部材A
−1には、X方向に並べられたガイドレールがY方向に
沿って多数(例えば、63本)積層され、そのうちの一
部又は全部のガイドレールgの各々に1本の光ファイバ
が接続された入力端子a−1が取り付けられている。ま
た、第2マトリクス収納部材A−2は、X方向に並べら
れたガイドレールgがY方向に沿って多数(例えば、6
3本)積層され、そのうちの一部又は全部のガイドレー
ルgの各々に3本の光ファイバが接続された出力端子a
−2が取り付けられている。これらの入力端子a−1、
出力端子a−2は、いずれもガイドレールgに沿ってX
方向に移動できる構造になっている。
【0019】第3マトリクス収納部材B- 1および第4
マトリクス収納部材B−2にはY方向に並べられたガイ
ドレールgがX方向に沿って10本積層され、各々のガ
イドレールgに1個の中間端子が取り付けられている。
これらの中間端子b−1、b−2は、いずれもガイドレ
ールgに沿ってY方向に移動できる構造になっている。
第3マトリクス収納部材B−1に取り付けられた中間端
子b−1及び第4マトリクス収納部材B−2に取り付け
られた中間端子b−2は、光ファイバFにより、1対1
に対応して接続されている。
【0020】さらに、光ファイバFには中間端子b−
1、b−2の移動に伴う光ファイバFのたわみ、伸び、
縮みを処理する余長処理機構(図示せず)が装着されて
いる。余長処理機構としては従来の装置を使用すること
ができ、例えば、バネで離間するように附勢された2枚
のリールに光ファイバを巻回させた余長処理機構を使用
してもよい。
【0021】図1には示されていないが、第1マトリク
ス収納部材A−1及び第2マトリクス収納部材A−2の
前方には、入力端子a−1及び出力端子a−2を保持す
るハンド部を備えX方向に沿って入力端子a−1及び出
力端子a−2を移動させる駆動機構Da が装着される。
また、第3マトリクス収納部材B−1及び第4マトリク
ス収納部材B−2の後方には、中間端子b−1、b−2
を移動させる駆動機構Dbが装着される。
【0022】まず、各入力端子a−1及び出力端子a−
2は、同一の駆動機構Daにより、適当な中間端子b−
1、b−2が取り付けられたガイドレールgの位置まで
移動される。次に、各中間端子b−1、b−2も同様
に、同一の駆動機構Dbにより入力端子a−1ガイドレ
ールg及び出力端子a−2のガイドレールgの位置まで
移動される。このように、入力端子a−1と出力端子a
−2を同一側に配列し、中間端子b−1、b−2を反対
側に配列することにより、駆動機構の数を最小限に抑え
ることができ、装置全体を小型にすることができる。
【0023】また、中間端子b−1、b−2の移動方向
は一定方向に限定され、これらを接続する光ファイバF
は余長処理がなされているので、切替接続における光フ
ァイバFの輻輳がない。
【0024】次に、図2、図3及び図4を参照して、本
発明の実施例を説明する。図2は本発明の実施例に係る
光配線切替装置を示す斜視図、図3は図2の装置の要部
を−X方向からみた側面図、図4は図2の装置の要部を
Y方向からみた平面図である。
【0025】この装置は、第1マトリクス収納部材1、
第2マトリクス収納部材2、第3マトリクス収納部材
3、第4マトリクス収納部材4を備えている。
【0026】第2マトリクス収納部材2はX方向に沿っ
て第1マトリクス収納部材1の側面に並置され、第1マ
トリクス収納部材1及び第2マトリクス収納部材2の後
方には、第3マトリクス収納部材3及び第4マトリクス
収納部材4が配置されている。
【0027】本実施例では、X方向に並べられたガイド
レール1g、2gがY方向に沿って63本積層され、そ
のうちの左半分(第1マトリクス収納部材1)に入力端
子1t、右半分(第2マトリクス収納部材2)に出力端
子2tが取り付けられている。ガイドレール1gの各々
には1本のテープ光ファイバが接続された入力端子1t
が2組配置されおり、ガイドレール2gの各々には3本
のテープ光ファイバが接続された出力端子2tが2組取
り付けられている。端子1t,2tはすべて多心一括フ
ェルールになっており、中間端子側のフェルールにガイ
ドピンが固定されている。ガイドピンを介して高精度の
位置決めが実現される。さらに、これらの入力端子1t
及び出力端子2tの前方には入出力端子用の駆動機構5
が装着されている。
【0028】また、第3マトリクス収納部材3および第
4マトリクス収納部材4にはY方向に並べられたガイド
レール3g、4gがX方向に沿って12本積層され、そ
のうちの左半分に中間端子3t、右半分に中間端子4t
が取り付けられている。ガイドレール3g、4gの各々
には1個の中間端子が2組配置されている。第3マトリ
クス収納部材3に取り付けられた中間端子3t及び第4
マトリクス収納部材4に取り付けられた中間端子4tは
テープ状光ファイバFにより1対1に対応して接続さ
れ、さらに、このテープ状光ファイバFには中間端子3
t、4tの移動に伴うテープ状光ファイバFのたわみ、
伸び、縮みを処理する余長処理機構7、8が装着されて
いる。また、上述した中間端子3t、4tの後方には中
間端子用の駆動機構6が装着され、その後方にはドライ
バコントローラ9が配置されている。
【0029】駆動機構5、6は凸形ブロック体で形成さ
れたハンド部5a、6aと、その両側にY方向に沿って
貫通したY方向リニアガイド5b、6b、このY方向リ
ニアガイド5b、6bを保持してX方向に移動するX方
向移動部5c、6cを備えて構成されている。そのた
め、第1マトリクス収納部材1に配置された任意の入力
端子1t、第2マトリクス収納部材2に収納された任意
の出力端子2tにアクセスすることが可能である。同様
に、第3マトリクス収納部材3に配置された任意の中間
端子3t、第4マトリクス収納部材4に収納された任意
の中間端子4tにアクセスすることが可能である。
【0030】このように、本実施例によれば、中間端子
を介して入力端子と出力端子を接続するので、端子の移
動量が小さくなり、装置全体を小型にすることができ
る。
【0031】また、中間端子を用いずに入出力端子のみ
を対向させて接続すると、各入出力端子の移動に何の拘
束があってもならないため、同一のガイドレールに複数
の端子を取り付けることはできなかった。しかし、本実
施例では各入出力端子を適当な中間端子に結合させるこ
とにより、同一のガイドレールに複数個の入出力端子を
取り付けることが可能になった。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では第1マトリクス収
納部材に入力端子、第2マトリクス収納部材に出力端子
を配置しているが、逆でもよい。
【0033】また、マトリクス収納部材の一層に配置さ
れる端子数、マトリクスの規模は当該実施例に限定され
るものではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は中間端子
を用いて入力端子及び出力端子を接続しているので、装
置を小型化、集積化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光配線切替装置の基本構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る光配線切替装置を示す斜
視図である。
【図3】図1の装置の要部を−X方向からみた側面図で
ある。
【図4】図1の装置の要部をY方向からみた平面図であ
る。
【符号の説明】
A−1、1…第1マトリクス収納部材、A−2、2…第
2マトリクス収納部材、B−1、3…第3マトリクス収
納部材、B−2、4…第4マトリクス収納部材、g…ガ
イドレール、a−1…入力端子、a−2…出力端子、b
−1、b−2…中間端子、5、6…駆動機構、7、8…
余長処理機構、9…ドライブコントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 敏昭 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 立蔵 正男 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 小林 英夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−167324(JP,A) 特開 平2−156218(JP,A) 特開 平3−287212(JP,A) 特開 昭59−228608(JP,A) 特開 平2−259715(JP,A) 実開 平3−86305(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08 G02B 6/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子を中間端子によって連結する
    光ファイバ配線切替装置であって、 X方向及びY方向に沿ってマトリクス状に前記入出力端
    子の収納領域を有する第1マトリクス収納部材と、 前記第1マトリクス収納部材のX方向にI個配置され、
    Y方向にM層だけ積層された第1入出力端子と、 前記第1入出力端子を前記第1マトリクス収納部材のX
    方向に沿って移動させる第1駆動機構と、 前記第1マトリクス収納部材のX方向に沿って並置さ
    れ、X方向及びY方向に沿ってマトリクス状に前記入出
    力端子の収納領域を有する第2マトリクス収納部材と、 前記第2マトリクス収納部材のX方向にJ個配置され、
    Y方向にN層だけ積層された第2入出力端子と、 前記第2入出力端子を前記第2マトリクス収納部材のX
    方向に沿って移動させる第2駆動機構と、 前記第1マトリクス部材の前記X方向及びY方向と直交
    するZ方向に沿って並置され、Y方向及びX方向に沿っ
    てマトリクス状に前記中間端子の収納領域を有する第3
    マトリクス収納部材と、 前記第3マトリクス収納部材のY方向に少なくとも1個
    配置されてX方向にP層だけ積層され、前記第1入出力
    端子と突き合わせることにより接続可能な第1中間端子
    と、 前記第1中間端子を前記第3マトリクス収納部材のY方
    向に沿って移動させる第3駆動機構と、 前記第2マトリクス部材のX方向及びY方向と直交する
    Z方向に沿って並置され、Y方向及びX方向に沿ってマ
    トリクス状に前記中間端子の収納領域を有する第4マト
    リクス収納部材と、 前記第4マトリクス収納部材のY方向に少なくとも1個
    配置されて前記X方向にP層だけ積層され、前記第2入
    出力端子と突き合せることにより接続可能な第2中間端
    子と、 前記第2中間端子を前記第4マトリクス収納部材のY方
    向に沿って移動させる第4駆動機構と、 前記第1入出力端子、前記第2入出力端子、前記第1中
    間端子および前記第2中間端子の各々端子を独立に保持
    してZ方向に移動させる端子駆動機構と、 前記第1中間端子および前記第2中間端子を1対1に対
    応させた状態で接続する光ファイバと、 前記第1中間端子および前記第2中間端子の移動に伴う
    前記光ファイバのたるみ、伸び、縮みを処理する余長処
    理機構を備えている光ファイバ配線切替装置。
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