JP3045798B2 - X線装置 - Google Patents
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- JP3045798B2 JP3045798B2 JP3058488A JP5848891A JP3045798B2 JP 3045798 B2 JP3045798 B2 JP 3045798B2 JP 3058488 A JP3058488 A JP 3058488A JP 5848891 A JP5848891 A JP 5848891A JP 3045798 B2 JP3045798 B2 JP 3045798B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線管電圧と設定管電
圧との比較を基にX線管電圧をフィードバック制御する
X線装置に関する。
圧との比較を基にX線管電圧をフィードバック制御する
X線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年X線装置では、X線管に供給する電
源のスイッチング電源化が進み、X線管に印加するX線
管電圧は、インバータ回路のPWM制御によるのが一般
的となっている。またX線管電圧と設定管電圧との比較
に基づくフィードバック制御により、X線管電圧が設定
管電圧に等しくなるようにインバータ回路への入力パル
ス幅を制御する方式が採用されている。
源のスイッチング電源化が進み、X線管に印加するX線
管電圧は、インバータ回路のPWM制御によるのが一般
的となっている。またX線管電圧と設定管電圧との比較
に基づくフィードバック制御により、X線管電圧が設定
管電圧に等しくなるようにインバータ回路への入力パル
ス幅を制御する方式が採用されている。
【0003】インバータ回路の駆動後直ちにX線撮影を
行うことは、撮影効率から望ましいが、設定管電圧に対
応する幅のパルスをインバータ回路に急に入力すると、
X線管に印加する高電圧波形にリップルが乗ってしま
い、即って撮影開始時間が延び、撮影効率を低下させて
しまう結果となる。そこで図6に示すように、一定のパ
ルス幅ΔWを増加させた各パルスW1 乃至W3 を順次イ
ンバータ回路に入力するシーケンシャル制御によるソフ
トスタートが行われている。このソフトスタートにより
X線管電圧が設定管電圧に到達した段階でフィードバッ
ク制御に切り換えるものである。従来行われていたフィ
ードバック制御は、X線管電圧を一定の設定管電圧に等
しくなるように制御する定値制御のみである。またイン
バータ回路に入力する最大のパルス幅を、取り扱う最大
負荷に対応して定め、不必要な電力供給が生じないよう
にもしている。
行うことは、撮影効率から望ましいが、設定管電圧に対
応する幅のパルスをインバータ回路に急に入力すると、
X線管に印加する高電圧波形にリップルが乗ってしま
い、即って撮影開始時間が延び、撮影効率を低下させて
しまう結果となる。そこで図6に示すように、一定のパ
ルス幅ΔWを増加させた各パルスW1 乃至W3 を順次イ
ンバータ回路に入力するシーケンシャル制御によるソフ
トスタートが行われている。このソフトスタートにより
X線管電圧が設定管電圧に到達した段階でフィードバッ
ク制御に切り換えるものである。従来行われていたフィ
ードバック制御は、X線管電圧を一定の設定管電圧に等
しくなるように制御する定値制御のみである。またイン
バータ回路に入力する最大のパルス幅を、取り扱う最大
負荷に対応して定め、不必要な電力供給が生じないよう
にもしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来例
装置によれば、図5に示すように負荷が最大の場合は、
インバータ回路を駆動してからt1 時間(約0.1秒)
でX線管電圧が一定となる。一方、負荷が小さい場合
は、t1 時間より短いt2 時間でX線管電圧が一定とな
るが、リップルRが電圧波形に乗り、安定するまで負荷
が最大の場合のt1時間より長い時間t3かかる場合もあ
る。
装置によれば、図5に示すように負荷が最大の場合は、
インバータ回路を駆動してからt1 時間(約0.1秒)
でX線管電圧が一定となる。一方、負荷が小さい場合
は、t1 時間より短いt2 時間でX線管電圧が一定とな
るが、リップルRが電圧波形に乗り、安定するまで負荷
が最大の場合のt1時間より長い時間t3かかる場合もあ
る。
【0005】特にX線CT装置のように、全体の撮影時
間が1秒前後と短い撮影を行うX線装置の場合は、撮影
開始時間ができるだけ短いことが必要である。また近年
取り扱う負荷の幅が広がる傾向にあり、上記問題は無視
できない問題となっている。そこで本発明は、上記事情
に鑑みてなされたものであり、取り扱う負荷の幅が広が
ってもX線管電圧の早期安定性に優れたX線装置を提供
することを目的とするものである。 [発明の構成]
間が1秒前後と短い撮影を行うX線装置の場合は、撮影
開始時間ができるだけ短いことが必要である。また近年
取り扱う負荷の幅が広がる傾向にあり、上記問題は無視
できない問題となっている。そこで本発明は、上記事情
に鑑みてなされたものであり、取り扱う負荷の幅が広が
ってもX線管電圧の早期安定性に優れたX線装置を提供
することを目的とするものである。 [発明の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、X線管にインバータ回路を駆動してX線管
電圧を印加するX線装置であって、入力される設定管電
圧信号と前記X線管電圧の検出管電圧信号との比較を基
に、前記インバータ回路への入力パルス幅を制御して前
記X線管電圧が前記設定管電圧に等しくなるようにフィ
ードバック制御するパルス幅制御回路を具備したX線装
置において、前記インバータ回路の駆動開始により電圧
が零から上昇する基準電圧信号を出力する基準電圧出力
回路を備え、前記インバータ回路の駆動開始後前記X線
管電圧が前記設定管電圧に到達するまで、前記設定管電
圧信号の代わりに前記基準電圧信号を前記パルス幅制御
回路に入力する立上り制御回路を有することを特徴とす
るものである。
に本発明は、X線管にインバータ回路を駆動してX線管
電圧を印加するX線装置であって、入力される設定管電
圧信号と前記X線管電圧の検出管電圧信号との比較を基
に、前記インバータ回路への入力パルス幅を制御して前
記X線管電圧が前記設定管電圧に等しくなるようにフィ
ードバック制御するパルス幅制御回路を具備したX線装
置において、前記インバータ回路の駆動開始により電圧
が零から上昇する基準電圧信号を出力する基準電圧出力
回路を備え、前記インバータ回路の駆動開始後前記X線
管電圧が前記設定管電圧に到達するまで、前記設定管電
圧信号の代わりに前記基準電圧信号を前記パルス幅制御
回路に入力する立上り制御回路を有することを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】このように構成された上記装置の作用を説明す
る。
る。
【0008】インバータ回路を駆動開始後X線管電圧が
設定管電圧に到達するまでは、次のように作用する。ま
ずインバータ回路の駆動を開始すると、基準電圧発生回
路は、電圧が零から上昇する基準電圧信号を発生する。
立上り制御回路は、パルス幅制御回路に設定管電圧信号
を入力せず、基準電圧信号を入力する。パルス幅制御回
路は、入力された基準電圧信号と検出管電圧信号との比
較を基に、インバータ回路への入力パルス幅を制御す
る。パルス幅制御回路が、基準電圧信号と検出管電圧信
号とを基にフィードバック制御し、X線管には基準電圧
信号に対応して電圧が零から上昇するX線管電圧が印加
される。
設定管電圧に到達するまでは、次のように作用する。ま
ずインバータ回路の駆動を開始すると、基準電圧発生回
路は、電圧が零から上昇する基準電圧信号を発生する。
立上り制御回路は、パルス幅制御回路に設定管電圧信号
を入力せず、基準電圧信号を入力する。パルス幅制御回
路は、入力された基準電圧信号と検出管電圧信号との比
較を基に、インバータ回路への入力パルス幅を制御す
る。パルス幅制御回路が、基準電圧信号と検出管電圧信
号とを基にフィードバック制御し、X線管には基準電圧
信号に対応して電圧が零から上昇するX線管電圧が印加
される。
【0009】X線管電圧が設定管電圧に到達した後は、
次のように作用する。立上り制御回路は、パルス幅制御
回路に基準電圧信号を入力せず、設定管電圧信号を入力
する。パルス幅制御回路は、入力された設定管電圧信号
と検出管電圧信号との比較を基に、インバータ回路への
入力パルス幅を制御する。パルス幅制御回路が、設定管
電圧信号と検出管電圧信号とを基にフィードバック制御
し、X線管には設定管電圧に等しいX線管電圧が印加さ
れる。
次のように作用する。立上り制御回路は、パルス幅制御
回路に基準電圧信号を入力せず、設定管電圧信号を入力
する。パルス幅制御回路は、入力された設定管電圧信号
と検出管電圧信号との比較を基に、インバータ回路への
入力パルス幅を制御する。パルス幅制御回路が、設定管
電圧信号と検出管電圧信号とを基にフィードバック制御
し、X線管には設定管電圧に等しいX線管電圧が印加さ
れる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
する。
【0011】図1は本発明の一実施例のX線装置1の概
略構成を示すものである。本装置1は、交流電源2と、
交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑回路3と、整流
平滑回路3の直流電圧出力を交流電圧に変換するインバ
ータ回路4と、インバータ回路4の交流電圧出力を昇圧
して出力する高圧トランス5と、高圧交流電圧を高圧直
流電圧に変換してX線管7に印加する高圧整流回路6
と、kV信号S1 ,mA信号S2 ,X線曝射信号S3 を
基にインバータ回路4を制御するインバータ制御回路8
と、オペレータの設定操作又は起動操作によりkV信号
S1 ,mA信号S2 ,X線曝射信号S3 等の信号を発生
する操作卓(図示省略)とから概略構成される。
略構成を示すものである。本装置1は、交流電源2と、
交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑回路3と、整流
平滑回路3の直流電圧出力を交流電圧に変換するインバ
ータ回路4と、インバータ回路4の交流電圧出力を昇圧
して出力する高圧トランス5と、高圧交流電圧を高圧直
流電圧に変換してX線管7に印加する高圧整流回路6
と、kV信号S1 ,mA信号S2 ,X線曝射信号S3 を
基にインバータ回路4を制御するインバータ制御回路8
と、オペレータの設定操作又は起動操作によりkV信号
S1 ,mA信号S2 ,X線曝射信号S3 等の信号を発生
する操作卓(図示省略)とから概略構成される。
【0012】高圧トランス5は、実際にX線管7に印加
されたX線管電圧を検出する管電圧検出回路を備えてお
り、検出した検出管電圧信号S11をパルス幅制御回路9
に出力するようにしている。インバータ制御回路8は、
インバータ回路4に入力するパルス信号S15のパルス幅
を制御するパルス幅制御回路9と、立上りの際にパルス
幅制御回路9を制御する立上り制御回路10とを備えて
いる。
されたX線管電圧を検出する管電圧検出回路を備えてお
り、検出した検出管電圧信号S11をパルス幅制御回路9
に出力するようにしている。インバータ制御回路8は、
インバータ回路4に入力するパルス信号S15のパルス幅
を制御するパルス幅制御回路9と、立上りの際にパルス
幅制御回路9を制御する立上り制御回路10とを備えて
いる。
【0013】図2はインバータ制御回路8の構成例を示
すものである。このインバータ制御回路8のパルス幅制
御回路9は、セレクタ11と、比較回路12とを備えて
いる。セレクタ11は、入力されたkV信号S1 ,mA
信号S2に基づいて対応する電圧の設定管電圧信号S12
を出力するものである。例えば 120kVを設定したとす
ると、この設定管電圧( 120kV)に比例した直流電圧
12Vの設定管電圧信号S12を出力する。比較回路12
は、アンプ13を備え、高圧トランス5の管電圧検出回
路が検出した検出管電圧信号S11とセレクタ11が出力
する設定管電圧信号S12又は基準電圧信号S13(後述)
との電圧差を誤差信号S14として発生するものである。
すものである。このインバータ制御回路8のパルス幅制
御回路9は、セレクタ11と、比較回路12とを備えて
いる。セレクタ11は、入力されたkV信号S1 ,mA
信号S2に基づいて対応する電圧の設定管電圧信号S12
を出力するものである。例えば 120kVを設定したとす
ると、この設定管電圧( 120kV)に比例した直流電圧
12Vの設定管電圧信号S12を出力する。比較回路12
は、アンプ13を備え、高圧トランス5の管電圧検出回
路が検出した検出管電圧信号S11とセレクタ11が出力
する設定管電圧信号S12又は基準電圧信号S13(後述)
との電圧差を誤差信号S14として発生するものである。
【0014】立上り制御回路10は、スイッチ16,ア
ンプ17,コンデンサ18を備える基準電圧発生回路1
4と、スイッチ19,アンプ20を備える切換回路15
とを具備している。基準電圧発生回路14は、入力され
たX線曝射信号S3 により零から上昇する電圧の基準電
圧信号S13を発生するものである。また切換回路15
は、基準電圧発生回路14が発生する基準電圧信号S13
の電圧が前記設定管電圧信号S12の電圧に達したとき
に、定値制御に切り換えるものである。次にこのように
構成された実施例装置1の作用を説明する。
ンプ17,コンデンサ18を備える基準電圧発生回路1
4と、スイッチ19,アンプ20を備える切換回路15
とを具備している。基準電圧発生回路14は、入力され
たX線曝射信号S3 により零から上昇する電圧の基準電
圧信号S13を発生するものである。また切換回路15
は、基準電圧発生回路14が発生する基準電圧信号S13
の電圧が前記設定管電圧信号S12の電圧に達したとき
に、定値制御に切り換えるものである。次にこのように
構成された実施例装置1の作用を説明する。
【0015】オペレータが、図示しない操作卓を操作し
て低負荷である管電圧(例えば80kV),管電流を設定
したとすると、操作卓はセレクタ11にkV信号S1 ,
mA信号S2 を入力する。セレクタ11は、設定された
管電圧(80kV)に対応する電圧(例えば8V)の設定
管電圧信号S12を基準電圧発生回路14及び切換回路1
5に出力する。基準電圧発生回路14のスイッチ16
は、接点16bにあり、切換回路15のスイッチ19
は、接点19bにあるため、各回路14,15内には設
定管電圧信号S12は流れない。
て低負荷である管電圧(例えば80kV),管電流を設定
したとすると、操作卓はセレクタ11にkV信号S1 ,
mA信号S2 を入力する。セレクタ11は、設定された
管電圧(80kV)に対応する電圧(例えば8V)の設定
管電圧信号S12を基準電圧発生回路14及び切換回路1
5に出力する。基準電圧発生回路14のスイッチ16
は、接点16bにあり、切換回路15のスイッチ19
は、接点19bにあるため、各回路14,15内には設
定管電圧信号S12は流れない。
【0016】インバータ回路4を駆動開始後X線管電圧
が設定管電圧に到達するまでは、次のように作用する。
オペレータが、図示しない操作卓のX線曝射スイッチを
操作すると、インバータ回路4は駆動され、操作卓はX
線曝射信号S3を基準電圧発生回路14に入力する。基
準電圧発生回路14のスイッチ16は、接点16aに動
作する。この段階では、切換回路15のスイッチ19
は、まだ接点19bに動作したままであるため、セレク
タ11からの設定管電圧信号S12は、比較回路12に直
接入力されず、基準電圧発生回路14を流れる。基準電
圧発生回路14は、入力された設定管電圧信号S12を基
に電圧が零から上昇する基準電圧信号S13を比較回路1
2に入力する。比較回路12は、入力される基準電圧信
号S13と高圧トランス5の管電圧検出回路が検出した検
出管電圧信号S11との差の電圧を誤差信号S14として発
生する。パルス幅制御回路9は、この誤差信号S14を基
にパルス幅を制御したパルス信号S15をインバータ回路
4に入力する。インバータ回路4は、入力されたパルス
信号S15に基づいて整流平滑回路3により変換された直
流電圧を交流電圧に変換し、高圧トランス5に入力す
る。高圧トランス5は、インバータ回路4の交流電圧出
力を昇圧して高圧整流回路6に出力し、X線管7に高圧
が印加される。X線管電圧が設定管電圧に到達するまで
は、パルス幅制御回路9が、基準電圧信号S13と検出管
電圧信号S11とを基に、フィードバック制御するので、
X線管7には基準電圧信号S13に対応して零から上昇す
るX線管電圧が印加される。
が設定管電圧に到達するまでは、次のように作用する。
オペレータが、図示しない操作卓のX線曝射スイッチを
操作すると、インバータ回路4は駆動され、操作卓はX
線曝射信号S3を基準電圧発生回路14に入力する。基
準電圧発生回路14のスイッチ16は、接点16aに動
作する。この段階では、切換回路15のスイッチ19
は、まだ接点19bに動作したままであるため、セレク
タ11からの設定管電圧信号S12は、比較回路12に直
接入力されず、基準電圧発生回路14を流れる。基準電
圧発生回路14は、入力された設定管電圧信号S12を基
に電圧が零から上昇する基準電圧信号S13を比較回路1
2に入力する。比較回路12は、入力される基準電圧信
号S13と高圧トランス5の管電圧検出回路が検出した検
出管電圧信号S11との差の電圧を誤差信号S14として発
生する。パルス幅制御回路9は、この誤差信号S14を基
にパルス幅を制御したパルス信号S15をインバータ回路
4に入力する。インバータ回路4は、入力されたパルス
信号S15に基づいて整流平滑回路3により変換された直
流電圧を交流電圧に変換し、高圧トランス5に入力す
る。高圧トランス5は、インバータ回路4の交流電圧出
力を昇圧して高圧整流回路6に出力し、X線管7に高圧
が印加される。X線管電圧が設定管電圧に到達するまで
は、パルス幅制御回路9が、基準電圧信号S13と検出管
電圧信号S11とを基に、フィードバック制御するので、
X線管7には基準電圧信号S13に対応して零から上昇す
るX線管電圧が印加される。
【0017】X線管電圧が設定管電圧に到達した後は、
次のように作用する。切換回路15のアンプ20は、セ
レクタ11からの設定管電圧信号S12と基準電圧発生回
路14のスイッチ16からの基準電圧信号S13との電圧
を比較して一致した場合に、切換回路15のスイッチ1
9を接点19aに動作させる。セレクタ11からの管電
圧信号S12は、基準電圧発生回路14を通らずに直接比
較回路12に入力され、比較回路12は、入力される検
出管電圧信号S11と設定管電圧信号S12との差の電圧を
誤差信号S14として発生する。パルス幅制御回路9は、
この誤差信号S14を基にパルス幅を制御したパルス信号
S15をインバータ回路4に入力する。各部4,5,6
は、前述したのと同様に作用し、X線管7に高圧が印加
される。X線管電圧が設定管電圧に到達した後は、パル
ス幅制御回路9による定値制御に切り換わり、パルス幅
制御回路9が設定管電圧信号S12と検出管電圧信号S11
とを基にフィードバック制御するので、X線管7には設
定管電圧に等しいX線管電圧が印加される。
次のように作用する。切換回路15のアンプ20は、セ
レクタ11からの設定管電圧信号S12と基準電圧発生回
路14のスイッチ16からの基準電圧信号S13との電圧
を比較して一致した場合に、切換回路15のスイッチ1
9を接点19aに動作させる。セレクタ11からの管電
圧信号S12は、基準電圧発生回路14を通らずに直接比
較回路12に入力され、比較回路12は、入力される検
出管電圧信号S11と設定管電圧信号S12との差の電圧を
誤差信号S14として発生する。パルス幅制御回路9は、
この誤差信号S14を基にパルス幅を制御したパルス信号
S15をインバータ回路4に入力する。各部4,5,6
は、前述したのと同様に作用し、X線管7に高圧が印加
される。X線管電圧が設定管電圧に到達した後は、パル
ス幅制御回路9による定値制御に切り換わり、パルス幅
制御回路9が設定管電圧信号S12と検出管電圧信号S11
とを基にフィードバック制御するので、X線管7には設
定管電圧に等しいX線管電圧が印加される。
【0018】このような上記実施例装置1によれば、図
4に示すように、負荷が最大の場合は、図5に示す従来
例装置と同様にインバータ回路を駆動してからt1 時間
(約0.1秒)でX線管電圧が一定となる。また負荷が
小さい場合は、t1 時間より短いt2 ′時間でX線管電
圧が一定となるが、図5に示すようなリップルRは電圧
波形に乗らないため、撮影開始時間を従来より短くで
き、撮影効率を向上できる。
4に示すように、負荷が最大の場合は、図5に示す従来
例装置と同様にインバータ回路を駆動してからt1 時間
(約0.1秒)でX線管電圧が一定となる。また負荷が
小さい場合は、t1 時間より短いt2 ′時間でX線管電
圧が一定となるが、図5に示すようなリップルRは電圧
波形に乗らないため、撮影開始時間を従来より短くで
き、撮影効率を向上できる。
【0019】図3は図2に示すインバータ制御回路8の
他の例を示すインバータ制御回路38である。図3に示
すインバータ制御回路38は、図2に示すインバータ制
御回路8と同様にセレクタ11を備え、このセレクタ1
1と高圧トランス5の図示しない管電圧検出回路とを入
力側に接続してなる検出用アンプ33aと、微分回路3
1と基準変化率信号出力回路32とを入力側に接続して
なる基準用アンプ33bと、各アンプ33a,33bの
出力側に接続してなる信号選択回路34とを備える。
他の例を示すインバータ制御回路38である。図3に示
すインバータ制御回路38は、図2に示すインバータ制
御回路8と同様にセレクタ11を備え、このセレクタ1
1と高圧トランス5の図示しない管電圧検出回路とを入
力側に接続してなる検出用アンプ33aと、微分回路3
1と基準変化率信号出力回路32とを入力側に接続して
なる基準用アンプ33bと、各アンプ33a,33bの
出力側に接続してなる信号選択回路34とを備える。
【0020】検出用アンプ33aは、セレクタ11から
入力される設定管電圧信号S12と高圧トランス5の管電
圧検出回路から入力される検出管電圧信号S11との差の
電圧を誤差信号S33a として出力するものである。微分
回路31は、検出管電圧信号S11を微分した微分信号S
31を出力するものであり、基準変化率信号出力回路32
は、電圧が零から上昇する基準変化率信号S32を出力す
るものである。また基準用アンプ33bは、微分回路3
1から入力される微分信号S31と基準変化率信号出力回
路32から入力される基準変化率信号S32との差の電圧
を誤差信号S33b として出力するものである。信号選択
回路34は、入力される2つの誤差信号S33a ,S33b
の電圧が一致するまでは、基準用アンプ33bからの誤
差信号S33b を出力し、一致した後は検出用アンプ33
aからの誤差信号S33a を出力するようになっている。
入力される設定管電圧信号S12と高圧トランス5の管電
圧検出回路から入力される検出管電圧信号S11との差の
電圧を誤差信号S33a として出力するものである。微分
回路31は、検出管電圧信号S11を微分した微分信号S
31を出力するものであり、基準変化率信号出力回路32
は、電圧が零から上昇する基準変化率信号S32を出力す
るものである。また基準用アンプ33bは、微分回路3
1から入力される微分信号S31と基準変化率信号出力回
路32から入力される基準変化率信号S32との差の電圧
を誤差信号S33b として出力するものである。信号選択
回路34は、入力される2つの誤差信号S33a ,S33b
の電圧が一致するまでは、基準用アンプ33bからの誤
差信号S33b を出力し、一致した後は検出用アンプ33
aからの誤差信号S33a を出力するようになっている。
【0021】このように構成されたインバータ制御回路
38を用いたX線装置によれば、図2に示すインバータ
制御回路8を用いたX線装置1と同様の作用,効果を奏
する。なお本発明は上記実施例に限定されずその要旨を
変更しない範囲内で種々に変形実施可能である。
38を用いたX線装置によれば、図2に示すインバータ
制御回路8を用いたX線装置1と同様の作用,効果を奏
する。なお本発明は上記実施例に限定されずその要旨を
変更しない範囲内で種々に変形実施可能である。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、インバー
タ回路を駆動後X線管電圧が設定管電圧に到達した後だ
けでなく、到達する前もフィードバック制御するように
しているので、負荷の大小によりリップルがX線管電圧
波形に乗ることが減るため、取り扱う負荷の幅が広がっ
てもX線管電圧の早期安定性に優れたX線装置を提供す
ることができる。
タ回路を駆動後X線管電圧が設定管電圧に到達した後だ
けでなく、到達する前もフィードバック制御するように
しているので、負荷の大小によりリップルがX線管電圧
波形に乗ることが減るため、取り扱う負荷の幅が広がっ
てもX線管電圧の早期安定性に優れたX線装置を提供す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例のX線装置の概略構成図であ
る。
る。
【図2】図1に示す装置のインバータ制御回路の要部回
路図である。
路図である。
【図3】図1に示すインバータ制御回路の他の例を示す
要部回路図である。
要部回路図である。
【図4】図1に示す装置のX線管に印加されるX線管電
圧の波形図である。
圧の波形図である。
【図5】従来のX線装置のX線管に印加されるX線管電
圧の波形図である。
圧の波形図である。
【図6】従来のX線装置のインバータ回路に入力するパ
ルスを示す図である。
ルスを示す図である。
1 X線装置 4 インバータ回路 7 X線管 8 インバータ制御回路 9 パルス幅制御回路 10 立上り制御回路 14 基準電圧出力回路 S12 設定管電圧信号 S13 基準電圧信号
Claims (1)
- 【請求項1】 X線管にインバータ回路を駆動してX線
管電圧を印加するX線装置であって、入力される設定管
電圧信号と前記X線管電圧の検出管電圧信号との比較を
基に、前記インバータ回路への入力パルス幅を制御して
前記X線管電圧が前記設定管電圧に等しくなるようにフ
ィードバック制御するパルス幅制御回路を具備したX線
装置において、前記インバータ回路の駆動開始により電
圧が零から上昇する基準電圧信号を出力する基準電圧出
力回路を備え、前記インバータ回路の駆動開始後前記X
線管電圧が前記設定管電圧に到達するまで、前記設定管
電圧信号の代わりに前記基準電圧信号を前記パルス幅制
御回路に入力する立上り制御回路を有することを特徴と
するX線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3058488A JP3045798B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | X線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3058488A JP3045798B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | X線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04294099A JPH04294099A (ja) | 1992-10-19 |
JP3045798B2 true JP3045798B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=13085819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3058488A Expired - Fee Related JP3045798B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | X線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045798B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP3058488A patent/JP3045798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04294099A (ja) | 1992-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |