JP3045773U - 手帳用シール貼付シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付後のシールがはがれること、およびその
ようなシールが汚損されることが防止され、そして貼付
台紙を保護カバーから取り出してシールを貼付する場合
に、貼付台紙を取り出しやすく、かつ貼付台紙がずり落
ちることが防止される手帳用シール貼付シートを提供す
ること。 【解決手段】 複数の透孔が側端縁近傍の上下方向に設
けられた矩形の貼付台紙と、該貼付台紙と略同形同大で
あって、該貼付台紙を内包し、内包時に該透孔に対応す
る位置に透孔が設けられ、該透孔の近傍の側端縁および
該側端縁と直交する上端縁が開けられており残り二端縁
が閉じられている透明な保護カバーとからなる、手帳用
シール貼付シート。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手帳用シール貼付シートに関し、より詳細には、複数の透孔が設け られた矩形の貼付台紙と、貼付台紙を内包し、貼付後のシールがはがれること、 および貼付後のシールが汚損されることを防止し、そしてシールを貼付する場合 に、貼付台紙を取り出しやすく、かつ貼付台紙がずり落ちることを防止するため に、特定の端縁を開けた透明な矩形の保護カバーとからなる手帳用シール貼付シ ートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、写真の撮影および現像を一括して行い、写真をシールに４分割または１ ６分割してプリントする機械（以下、単に「プリント機械」という。いわゆる、 「プリントクラブ」（登録商標））が街頭に設置されており、主として学生が利 用している。この機械を用いて自分の顔を撮影し、得られた自分の顔がプリント されたシールを、壁、台紙などに貼って楽しむほか、友人などの顔がプリントさ れたシールを友人と交換し、カード、台紙などに貼り、そのカード、台紙などを 自分の手帳、ファイルなどに挟んで適宜見ることによっても楽しまれている。

【０００３】 また、背板の内側にプラスチック製または金属製のリングを設けた手帳、ファ イルなどが市販されているが、このようなリングが貫通する透孔を有する台紙な どにシールが貼付されることもある。

【０００４】 従来、シールを種々取り替えたりすることを考慮して、このようなシールの周 囲をしっかりと抑えずにシールを台紙に貼り、その台紙を手帳、ファイルなどに 挟むと、シールの周囲がしっかりと台紙に貼着されていないので、手帳、ファイ ルなどをめくった際にシールがめくれてしまうことがあった。また、手帳、ファ イルなどをめくると空気が手帳、ファイルなどに通りやすくなるので、シールの 接着剤が酸化される傾向があり、これによりシールの接着性が弱くなり、結果と してシールがめくれやすくなる傾向があった。

【０００５】 さらに、台紙などに貼付されたシールに保護カバーなどが設けられることはほ とんどなく、従って、シールが汚損されやすかった。また、保護カバーが設けら れる場合であっても、台紙をラミネートするなど、極めて複雑な方法を必要とし 、この方法では気軽な気持ちでプリント機械を用いた者が、気軽にかつ簡単に台 紙に貼付したシールを保護することはできなかった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記課題を解決するためになされ、その目的とするところは、貼付後 のシールがはがれること、およびそのようなシールが汚損されることが防止され 、そして貼付台紙を保護カバーから取り出してシールを貼付する場合に、貼付台 紙を取り出しやすく、かつ貼付台紙がずり落ちることが防止される手帳用シール 貼付シートを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案に係る手帳用シール貼付シートは、複数の 透孔が側端縁近傍の上下方向に設けられた矩形の貼付台紙と、この貼付台紙と略 同形同大であって、この貼付台紙を内包し、内包時にこの透孔に対応する位置に 透孔が設けられ、この透孔の近傍の側端縁およびこの側端縁と直交する上端縁が 開けられており残り二端縁が閉じられている透明な保護カバーとからなる構成と した。

【０００８】 （貼付台紙について） 貼付台紙は縦長矩形であり、その長手方向一側端縁近傍の上下方向に複数の透 孔が設けられている。貼付台紙は、台紙としてシールを貼付されることができる 限り、その材料および可撓性は限定されない。貼付台紙の表面は、通常の紙の表 面と同一であってもよいが、シールの貼付を強固にするための加工（例えば、表 面に細かな凹凸を設ける加工など）がなされていることが好ましい。

【０００９】 ３つ以上の透孔が貼付台紙に設けられる場合、透孔の間隔は特に限定されない が、本考案に係るシール貼付シートが装着される多くの手帳のリング（多くの場 合、６つのリング）が等間隔に設けられているという観点から、透孔の間隔は等 間隔であることが好ましい。

【００１０】 貼付台紙に設けられるこれらの透孔の大きさおよび形状は特に限定されないが 、背板の内側にリングが設けられた市販の手帳に、この透孔をリングが貫通して 本考案に係る手帳用シール貼付シートが装着されるという観点から、大きさにつ いてはそのリングよりもやや大きいことが好ましい。形状については、円形また は矩形であることが好ましく、円形であることがより好ましい。

【００１１】 （保護カバーについて） 保護カバーは、本保護カバーを備えた状態でも貼付台紙に貼付されたシールを 透視できるという観点から透明であるが、無色透明であるかまたは有色透明であ るかは問わない。また、貼付台紙に貼付されたシールを保護カバーを通して見え ることができる限り、保護カバーは半透明であってもよい。なお、このような透 明な保護カバーの材質は、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ 塩化ビニリデンなどが挙げられる。

【００１２】 保護カバーの形状は、貼付台紙と同じ矩形であり、大きさは貼付台紙とほぼ同 じの相似形である。保護カバーは、手でめくれる限り、その可撓性は限定されな い。本考案に係る手帳用シール貼付シートをめくりやすくするという観点から、 保護カバーの可撓性は貼付台紙の可撓性より富むことが好ましい。

【００１３】 保護カバーの複数の透孔は、貼付台紙の内包時に、貼付台紙に対応する位置に 設けられている。貼付台紙に設けられた透孔と保護カバーに設けられた透孔のい ずれもが対応しない場合には、背板の内側にリングを有する手帳に本考案に係る 手帳用シール貼付シートを装着することができなくなる。本考案に係る手帳用シ ール貼付シートを手帳のリングに装着することを容易にするという観点から、貼 付台紙および保護カバーにそれぞれ設けられた複数の透孔はいずれも円形であり 、貼付台紙に設けられた各透孔の直径よりも、内包時に貼付台紙に設けられた各 透孔に対応する保護カバーに設けられた各透孔の直径が大きいことが好ましい。

【００１４】 保護カバーに設けられる透孔の数、形状、および間隔は特に限定されないが、 貼付台紙に設けられる透孔の数、形状、および間隔と同じであることが好ましい 。

【００１５】 保護カバーの四方のうち、近傍に複数の透孔が設けられる側端縁およびこの側 端縁と直交する上端縁が開けられており、残り二方が閉じられている。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を以下の実施の形態で図面と共に詳細に説明する。

【００１７】 図１は、本考案の１つの実施態様を表す図面であるが、この図においては、本 考案に係る手帳用シール貼付シート（１）は、６つの円形の透孔（２１）が長手 方向一側端縁（Ａ）近傍の上下方向に設けられ、可撓性を有する縦長矩形の貼付 台紙（２）と、この貼付台紙（２）略同形同大であって、この貼付台紙（２）を 内包し、内包時に透孔（２１）に対応する位置に、その透孔（２１）よりやや大 きい円形の６つの透孔（３１）が設けられ、この透孔（３１）の近傍の側端縁（ Ａ）およびこの側端縁（Ａ）と直交する上端縁（Ｂ１）が開けられており、残り 二方（Ｂ２およびＣ）が閉じられており、可撓性を有する透明な保護カバー（３ ）とからなる構成を有する。

【００１８】 本考案に係る手帳用シール貼付シート（１）は、上記のような構成を有するの で、以下のような効果を有する。

【００１９】 本考案に係る手帳用シール貼付シート（１）を手帳に装着した状態で、シール （４）を貼付台紙（２）に貼付しようとする場合、保護カバー（３）の上端縁（ Ｂ１）が開けられており、さらに貼付台紙（２）および保護カバー（３）が可撓 性を有するので、その上端縁（Ｂ１）からシール（４）を貼付台紙（２）と保護 カバー（３）との間に入れてシール（４）を貼付台紙（２）に貼付することがで きる。従って、本考案に係る手帳用シール貼付シート（１）を手帳に装着した状 態でも、シール（４）を貼付台紙（２）に貼付することができる。

【００２０】 さらに、本考案に係る手帳用シール貼付シート（１）を手帳に装着していない 状態で、シール（４）を貼付台紙（２）に貼付しようとする場合、保護カバー（ ３）の二端縁（ＡおよびＢ１）が開けられており、さらに貼付台紙（２）および 保護カバー（３）が可撓性を有するので、保護カバー（３）を二端縁（Ａおよび Ｂ１）の交点の角（Ｅ）からめくり、シール（４）を貼付台紙（２）に貼付する ことができる。従って、貼付台紙（２）を保護カバー（３）から取り出すことな く、シール（４）を貼付台紙（２）に貼付することができる。

【００２１】 さらに、貼付台紙（２）を保護カバー（３）から取り出してシール（４）を貼 付する場合にあっても、保護カバー（３）の上端縁（Ｂ１）が開けられ、下端部 （Ｂ２）が閉じられているので、貼付台紙（２）がずり落ちることが防止される 。また、三方（Ｂ１、Ｂ２、およびＣ）が閉じられている場合と比較して、上端 縁（Ｂ１）が開けられているので、貼付台紙（２）を保護カバー（３）から取り 出し易い。本考案に係る手帳用シール貼付シート（１）を装着した手帳を、その 上端縁（Ｂ１）が下端縁（Ｂ２）より高くなるように傾けた状態で開け、本考案 に係る手帳用シール貼付シート（１）をめくった際に、貼付台紙（２）から完全 に剥がれたシール（４）が下端縁（Ｂ２）を通って手帳から落ちることも防止さ れる。なお、手帳を閉じた状態では、上下が逆になった場合であっても、本考案 に係る手帳用シール貼付シート（１）は、手帳に装着された他の部材（例えば、 紙、ビニールなど）または手帳の表面から圧迫されているので、シール（４）が 貼付台紙（２）から完全に剥がれていても、シール（４）が手帳から落ちること はほとんどない。

【００２２】 シール（４）を貼付される貼付台紙（２）の表面は保護カバー（３）に覆われ ているので、シール（４）が汚損されることが防止される。さらに、シール（４ ）の周囲がしっかりと貼付台紙（２）に接着していない場合、またはシール（４ ）を貼付台紙（２）に貼付してからかなりの時間が経過してシール（４）の接着 剤の接着力が弱まっている場合であっても、シール（４）は保護カバー（３）に 保護されているので、シール（４）がめくれることはほとんどない。また、シー ル（４）を貼付される貼付台紙（２）は保護カバー（３）に内包されているので 、空気の対流が遮断され、これにより空気酸化によるシール（４）の接着剤の接 着効果の低下を防止することができる。

【００２３】 また、貼付台紙（２）をラミネートすることによって、貼付台紙（２）に貼付 されたシール（４）を保護する方法と比較して、極めて容易にシール（４）を保 護することができる。

【００２４】 保護カバー（３）は透明であるので、貼付台紙（２）に貼付されたシール（４ ）を透視することができる。従って、貼付台紙（２）に貼付されたシール（４） を見て楽しむ場合に、保護カバー（３）を取り外す必要がない。

【００２５】 貼付台紙（２）に設けられた透孔（２１）の大きさは、市販されている背板の 内側に６つのリングを備えている手帳（いわゆる６穴式手帳、以下単に「手帳」 という）のリングの大きさよりやや大きいので、本考案に係る手帳用シール貼付 シート（１）を手帳に装着および脱着することが容易に行える。

【００２６】 貼付台紙（２）に設けられた透孔（２１）の形状は円形であるので、手帳に装 着された状態で引っ張られたりするなどの無理な力が手帳用シール貼付シート（ １）にかかった場合でも、透孔（２１）の内径と手帳のリング（図示せず）とが 当接する面積を大きくすることができるので、このような場合において本考案に 係る手帳用シール貼付シート（１）が手帳から外れたり、破けたりすることが防 止される。

【００２７】 保護カバー（３）に設けられた透孔（３１）の大きさは、貼付台紙（２）に設 けられた透孔（２１）よりやや大きいので、透孔同士（２１および３１）が完全 に重ならなくても、手帳用シール貼付シート（１）を手帳に簡単に装着すること ができる。

【００２８】

【考案の効果】

本考案により、貼付後のシールがはがれること、およびそのようなシールが汚 損されることが防止され、そして貼付台紙を保護カバーから取り出してシールを 貼付する場合に、貼付台紙を取り出しやすく、かつ貼付台紙がずり落ちることが 防止される手帳用シール貼付シートが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案に係る手帳用シール貼付シートの
平面図である。

【図２】図２は、図１におけるＤＤ断面図である。

【符号の説明】

１ 手帳用シール貼付シート ２ 貼付台紙 ２１ 透孔 ３ 保護カバー ３１ 透孔 ４ シール Ａ 側端縁 Ｂ１ 上端縁 Ｂ２ 下端縁 Ｃ 端縁 Ｅ 角

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の透孔が側端縁近傍の上下方向に設
   けられた矩形の貼付台紙と、該貼付台紙と略同形同大で
   あって、該貼付台紙を内包し、内包時に該透孔に対応す
   る位置に透孔が設けられ、該透孔の近傍の側端縁および
   該側端縁と直交する上端縁が開けられており残り二端縁
   が閉じられている透明な保護カバーとからなる、手帳用
   シール貼付シート。