JP3045473U - 自転車用反射器材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真横方向から来る自動車に限らず、斜め方向
から来る自動車に対しても自転車の存在を知らせること
のできる自転車用反射器材を提供する。 【解決手段】 自転車の車輪のスポークに固定して取り
付けられる本体保持部材３と、外側面が鏡面状の反射面
８として形成され、前記本体保持部材３にスポーク１３
の軸心回りに回転自在に保持される本体２とを具備す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自転車の車輪のスポークに取り付けて使用される反射器材に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

自転車による夜間走行時の安全を図るために、自転車の車輪のスポークに取り 付けて使用され、側方からの自動車のヘッドライトの光を反射する自転車用反射 器材が各種商品化されている。従来、この種の反射器材の多くは、反射面が真横 を向く状態に固定して取り付けるようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、上記従来の反射器材は、自転車の真横方向から来る自動車に対して は当該自転車の存在を知らせる効果があるが、それ以外の方向から来る自動車に 対してはあまり効果がなかった。ところが、実際には、自転車で道路をやや斜め に横断する場合や、道路が斜めに交わる交差点を通過する場合もあるので、真横 方向から来る自動車に限らず、斜め方向から来る自動車に対しても自転車の存在 を知らせることのできる自転車用反射器材が必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本出願人は次のような自転車用反射器材を提案する。すなわち、本考 案にかかる自転車用反射器材は、自転車の車輸のスポークに固定して取り付けら れる本体保持部材と、外側面が鏡面状の反射面として形成され、前記本体保持部 材にスポークの軸心回りに回転自在に保持される本体とを具備することを特徴と している。

【０００５】 車輪の回転による空気抵抗、自転車の走行に伴う向い風、横風等によって、反 射器材の本体がスポークの軸心回りに不規則に回転し、反射面の向きが随時変化 する。このため、自動車の前方を自転車が斜めに走行している時であっても、反 射器材の反射面が自動車のヘッドライトの光と瞬間的に直交して光るので、自動 車の運転手が自転車の存在を容易に認識できる。

【０００６】 本体の内部に本体保持部材が収納された構成とすると、本体保持部材が外部に 露出しないので、外観デザイン的に好ましいものとすることができる。

【０００７】 さらに、本体保持部材が取り付けられるスポークの軸心を通る平面とほぼ平行 な平面で分割された一対の半割り部材を互いに着脱自在に組み合わせて本体を構 成すると、本体の両外側面を反射面に形成することが容易であると共に、本体の 内部に本体保持部材を収納する構造が容易に得られる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。 この自転車用反射器材１は、一対の半割り部材２ａ，２ｂを組み合わせてなる 本体２と、２個の本体保持部材３，３とで構成されている。

【０００９】 各半割り部材２ａ，２ｂは、これらを組み合わせるとドラム状になる形状をし ており、それぞれの組み合わせ面に設けられている結合用突起５ａ，５ａ，５ｂ ，５ｂを相手方に挿入することにより、互いに結合一体化される。半割り部材２ ａ（２ｂ）の組み合わせ面には、中心部を通る断面半円形の溝６ａ（６ｂ）と、 該溝の両端部に位置する半球形の凹部７ａ，７ａ（７ｂ，７ｂ）が形成されてお り、両半割り部材２ａ，２ｂを組み合わせた状態において、溝６ａ，６ｂがスポ ーク挿通孔６として構成されると共に、凹部７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂが本体保持 部材３，３を収容するための空間部７，７として構成されるようになっている。

【００１０】 半割り部材２ａ（２ｂ）の外側面には、表面が鏡面状に形成された反射板８が 粘着されている。また、この反射板８の周囲の約半分には、該反射板８よりも外 側に張出する張出部９が形成されている。半割り部材２ａの張出部９と半割り部 材２ｂの張出部９は、前記スポーク挿通孔６を中心として対称となる位置に配置 されている。

【００１１】 本体保持部材３は、前記空間部７の内径よりも外径が若干小さい球体状で、球 体の中心を通る貫通孔１０と、該貫通孔１０と外周部を連通する切込み１１とが 形成されている。貫通孔１０の内径はスポーク１３の外径よりも若干小さく形成 されており、貫通孔１０にスポーク１３が嵌合する状態において、本体保持部材 ３がスポーク１３に固定されるようになっている。本体保持部材３はプラスチッ ク等の弾性を有する材料で作られているため、切込み１１を押し広げるように変 形させることにより、貫通孔１０にスポーク１３を嵌合させることができる。

【００１２】 この反射器材１の装着方法は、まず空間部７，７の間隔に相当する間隔を開け て、２個の本体保持部材３，３をスポーク１３の適所に取り付け、さらに、これ ら本体保持部材３，３が空間部７，７内に収納されるように、半割り部材２ａ， ２ｂを組み合わせる。これにより、本体２がスポーク１３の軸心回りに回転自在 に保持され、車輪の回転による空気抵抗、自転車の走行に伴う向かい風、横風等 によって本体２が不規則に回転する。本体２の両側に形成されている張出部９， ９が風を受けることにより、本体２の回転が促進される。車輪に装着する反射器 材１の数は特に限定しないが、図３に示すように反射器材１を複数個装着すると 効果的である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明した如く、本考案の自転車用反射器材は、自転車の車輪のスポークに 装着して使用されるものであり、外側面が反射面として形成された本体がスポー クの軸心回りに回転自在であるので、風等の外的要因により本体が不規則に回転 して反射面の向きが随時変化することにより、真横方向から来る自動車に限らず 、斜め方向から来る自動車に対しても自転車の存在を知らせることのできるよう になった。また、反射面の向きが随時変化することにより、自動車側からは反射 器材が点滅しているように見えるので、自動車の運転手に注意を促す効果もある 。

【図面の簡単な説明】

【図１】自転車用反射器材の（ａ）正面図、及び（ｂ）
側面図である。

【図２】自転車用反射器材の組立分解図である。

【図３】自転車用反射器材の使用状態を表す図である。

【符号の説明】

１ 自転車用反射器材 ２ 本体 ２ａ，２ｂ 半割り部材 ３ 本体保持部材 ６ スポーク挿通孔 ７ 空間部 ８ 反射板（反射面） １３ スポーク

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転車の車輪のスポークに固定して取り
   付けられる本体保持部材と、外側面が鏡面状の反射面と
   して形成され、前記本体保持部材にスポークの軸心回り
   に回転自在に保持される本体とを具備することを特徴と
   する自転車用反射器材。
2. 【請求項２】 本体の内部に本体保持部材が収納された
   請求項１に記載の自転車用反射器材。
3. 【請求項３】 本体保持部材が取り付けられるスポーク
   の軸心を通る平面とほぼ平行な平面で分割された一対の
   半割り部材を組み合わせて本体が構成されている請求項
   １または請求項２に記載の自転車用反射器材。