JP3045275B2 - テーブル装置 - Google Patents

テーブル装置

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JP3045275B2
JP3045275B2 JP7188063A JP18806395A JP3045275B2 JP 3045275 B2 JP3045275 B2 JP 3045275B2 JP 7188063 A JP7188063 A JP 7188063A JP 18806395 A JP18806395 A JP 18806395A JP 3045275 B2 JP3045275 B2 JP 3045275B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両において乗客用に
備える収納式のテーブル装置に関し、さらに詳細には、
車両の前後方向に移動可能であり、大きな天板を有しな
がら、未使用状態では天板を収納可能なテーブル装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等において、乗客用のテ
ーブルが座席の周辺に備えられている。図8、9に、従
来のテーブルの斜視図を示す。図8は、座席30Aの背
面の取付面に対し、蝶番32を介して天板31Aが取り
付けられたテーブルである。不使用時には、乗客の出入
り等の支障とならないようにするために、蝶番32を中
心に天板31Aを回動させて、折り畳むようにして天板
31Aを垂直状態にする。また、使用時には、物品を載
置できるようにするため、蝶番32を中心に天板31A
を回動させて、天板31Aを水平状態にする。尚、座席
30Aの側面や車両等の内壁面に蝶番32を介して天板
31Aを取り付けるテーブルもある。
【0003】図9は、特公平5−74491号公報に記
載されたテーブルである。ホルダー40を座席30Bの
背面に対して傾動させ、次いで天板31Bを垂直状態に
したままフレーム41をホルダー40から引出し、所望
の高さ位置において、天板31Bを回転ヒンジ42を中
心に回動させて天板31Bを水平状態にすることによ
り、天板31Bの使用高さを上下に可変調節することが
できる。また、逆の順序の操作により、天板31Bを垂
直状態にして収納することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年におい
て、需要が急増しているワンボックスカー等の車両内で
は、居住性等を備えた快適な空間が求められるようにな
り、車両内において乗客用に備えるテーブルについて
も、同様に利便性が求められているが、従来の車両内に
おいて備える乗客用のテーブルでは、次のような問題点
があり、需要者(乗客)を満足させることはできなかっ
た。
【0005】例えば、図10に示すような複数列の後部
座席51A、51B、52A、52Bを備えるワンボッ
クスカー50において、前列の後部座席51A、51B
を後向きにして後列の後部座席52A、52Bと向い合
わせて4人の乗客がトランプ等の遊戯をする場合には、
テーブルは、前列の後部座席51A、51Bと後列の後
部座席52A、52Bに座った4人の乗客から等しい距
離にある中央位置P2に配置すると共に、トランプカー
ドを十分に配することができる大きさの天板をもつこと
が望ましく、これらにより乗客にとって快適な空間が形
成されることになる。また、テーブルに飲食物等を載置
する場合でも、同様なことが言える。
【0006】しかし、図8、9に示す従来のテーブルで
は、天板31A、31Bが座席30A、30Bの背面や
側面に取り付けられる構造であるために、図10に示す
ワンボックスカー50において従来のテーブルを使用す
ると、前列の後部座席51A、51Bを後向きにして後
列の後部座席52A、52Bと向い合わせた場合には、
テーブルが前列の後部座席51A、51Bと後列の後部
座席52A、52Bの間にさえ位置することができなか
った。
【0007】また、車両等の内壁面に蝶番32を介して
天板31Aを取り付けるテーブルにおいては、前列の後
部座席51A、51Bを後向きにして後列の後部座席5
2A、52Bと向い合わせた場合には、天板31Aが前
列の後部座席51A、51Bと後列の後部座席52A、
52Bの間に位置することができても、天板31Aを前
列の後部座席51A、51Bと後列の後部座席52A、
52Bから等しい距離にある中央位置P2に配置するこ
とができなかった。また、前列の後部座席51A、51
Bと後列の後部座席52A、52Bの各々が前後方向に
スライドした場合には、天板31Aと後部座席51A、
51B、52A、52Bが干渉する問題もある。
【0008】さらに、図8、9に示す従来のテーブルで
は、取付面や乗客の出入り等からスペース的に制限が加
えられて、天板31A、31Bの大きさは数個の缶ジュ
ースが載置できる程度のものであり、トランプ遊戯をす
るに際しカードを十分に配することができる大きさでは
なかった。
【0009】そこで、本発明は、天板をボックス内に収
納できる収納式のテーブル装置を車両用として用いるこ
とにより、設置場所の移動や従来より大きな天板を使用
することが可能となるテーブル装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のテーブル装置
は、天板と、前記天板を垂直状態にして上下方向から内
部に収納するボックスと、ガイド方向を上下方向にして
前記ボックス内に固設された固定レールと、スライド部
材を介して前記固定レール上を摺動すると共に前記ボッ
クスの上面から一端が突出可能である第1移動レール
と、前記天板の裏面内に固設された第2移動レールと、
前記第1移動レールの前記一端と前記第2移動レールの
一端とを前記天板の裏面内において回動可能に接続する
ことにより前記第1移動レールと前記第2移動レールと
がガイド方向において連続となって前記スライド部材を
介して前記固定レール上を摺動可能とする蝶番を有する
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明のテーブル装置は、前記ボッ
クスが2枚以上の天板を垂直状態にして上下方向から内
部に収納するものであり、前記天板の各々に対応して前
記固定レール、前記第1移動レール、前記第2移動レー
ル、前記蝶番が配設されることを特徴とする。また、本
発明のテーブル装置は、前記ボックスを車両の前後方向
にスライド可能な移動手段を有することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明のテーブル装置は、前記天
板の裏面内に回動可能に接続された脚を備え、前記天板
が前記ボックス内に収納されて垂直状態にあるときには
前記脚は前記天板と重なるように折り畳まれた状態にあ
り、前記ボックス内から引き出された前記天板を垂直状
態から水平状態に回動させるときには前記脚は回動して
前記天板から垂下した状態になり、水平状態にある前記
天板を下方向に移動させることにより垂下した状態にあ
る前記脚の下端を前記ボックスの上面と当接させて、前
記脚が前記天板の水平状態を維持することを特徴とす
る。
【0013】最後に、前記蝶番は、前記蝶番を構成する
2枚の板の内角が90度および180度において係止可
能であると共に、前記蝶番を構成する2枚の板の内角が
90度から180度の範囲内において内角方向に回動可
能なものであることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明のテーブル装置で
は、天板がボックス内に収納されると共に、車両内の前
後方向にスライドする移動手段によって、天板を収納し
たボックスが車両内の位置を自由に移動することができ
るので、乗客の出入りの際にはテーブル装置による支障
を避けることが可能であり、また、スペース的な制限が
緩和される車両内の通路にテーブル装置を設置すること
が可能となるので、より大きな天板を使用することが可
能となる。
【0015】天板がボックス内で収納されている場合に
は、天板の裏面内に固設された第2移動レールがボック
ス内に固設された固定レールと係合する状態にあるの
で、天板はボックス内において垂直状態で収納されてい
る。尚、テーブル装置が、天板の裏面内に回動可能に接
続された脚を備えている場合には、脚は天板と重なるよ
うに折り畳まれた状態となって天板と一緒にボックス内
に収納されている。
【0016】テーブル装置を使用するには、天板をボッ
クス内から上方向に引き出す。このとき、天板の裏面内
に固設された第2移動レールと、第2移動レールとガイ
ド方向において直線上に連続するように第2移動レール
の一端と蝶番を介して接続された第1移動レールは、ガ
イド方向を上下方向としてボックス内に固設された固定
レールに対しスライド部材を介して摺動する動作を行う
ので、天板は、第2移動レール、第1移動レールおよび
固定レールに案内されながら、ボックス内から上方向に
引き出される。従って、第1移動レールは、天板がボッ
クス内から引き出されるのに伴い、固定レール上を摺動
しながら上方向に移動する。
【0017】天板がボックス内から完全に引き出される
と、固定レールの上端(ボックスの上面)から第1移動
レールの一端が突出し、その結果、第1移動レールと第
2移動レールを接続した蝶番も固定レールの上端(ボッ
クス内)から完全に引き出され、下端から一部の範囲の
第1移動レールのみが固定レールと係合した状態にな
る。この状態では、蝶番が固定レールの上端より完全に
外部に出ているので、蝶番を中心として天板を回動させ
ることが可能となり、天板を水平状態にすることができ
る。その後、水平状態にある天板を、第1移動レールと
固定レールに案内されながら、下方向に移動させて、天
板の裏面内に固設された第2移動レールをボックスの上
面に当接させる。これにより、テーブル装置を使用する
際における天板の水平状態を保持することができる。
【0018】このとき、天板の回動運動の中心であり第
1移動レールと第2移動レールを接続する蝶番につい
て、蝶番を構成する2枚の板の内角が90度および18
0度において係止可能であり、蝶番を構成する2枚の板
の内角が90度から180度の範囲内において内角方向
に回動可能であるものを用いれば、天板がボックス内か
ら引き出されて垂直状態にあるときには、第1移動レー
ルと第2移動レールはガイド方向において直線上に連続
し蝶番を構成する2枚の板の内角は180度になるの
で、蝶番は係止されている状態となり、天板がボックス
内から引き出されて、天板の裏面内に固設された第2移
動レールがボックス内に固設された固定レールと係合し
なくなっても、天板を垂直状態に確実に維持することが
できる。
【0019】また、ボックス内から完全に引き出された
天板を垂直状態から水平状態に回動させたときには、蝶
番を構成する2枚の板も同時に内角方向に回動し蝶番を
構成する2枚の板の内角が90度になるので、蝶番は係
止されている状態となり、天板の裏面内に固設された第
2移動レールをボックスの上面に当接させなくても、天
板を水平状態に確実に維持することができる。以上よ
り、垂直状態や水平状態を維持しながら天板を上下方向
に移動することを容易にすることができる。
【0020】また、2枚以上の天板がボックス内に収納
されている場合には、テーブル装置を使用する際におい
て、水平状態にある各々の天板が継ぎ合うように、各々
の天板に対して固定レール、第1移動レール、第2移動
レール、蝶番を配設することにより、テーブル装置を使
用する際の天板をより大きくすることができる。ここ
で、蝶番は天板の裏面内において第1移動レールと第2
移動レールを接続していることから、テーブル装置を使
用する際において、第1移動レールと第2移動レールが
天板からはみだすことがないので、水平状態にある各々
の天板を継ぎ合わせることが可能となる。尚、天板をボ
ックス内に収納させるには、上記操作を逆の順に従って
行なえばよい。
【0021】さらに、テーブル装置が天板の裏面内に回
動可能に接続された脚を備えている場合には、天板を水
平状態にしたときに、脚が重力により自動的に回動して
天板から垂下した状態になり、その後に、水平状態にあ
る天板を、第1移動レールと固定レールに案内されなが
ら、下方向に移動させて、垂下した状態にある脚の下端
をボックスの上面と当接させる。これにより、テーブル
装置を使用する際における天板の水平状態を保持するこ
とができる。
【0022】
【実施例】次に、上記構成をなす本発明のテーブル装置
を添付図面に基づき詳細に説明する。図1はテーブル装
置の使用状態における斜視図、図2はテーブル装置の使
用状態における断面図、図3はワンボックスカーにおけ
るテーブル装置の使用例を示す図である。
【0023】図1および図2において、1はテーブル装
置で、天板10と、天板10を垂直状態にして上下方向
から内部に収納するボックス11と、ガイド方向を上下
方向にしてボックス10内に固設された固定レール15
と、スライド部材18を介して固定レール15上を摺動
すると共にボックス11の上面から一端が突出可能であ
る第1移動レール14と、天板10の裏面内に固設され
た第2移動レール12と、第1移動レール14の一端と
第2移動レール12の一端とを天板10の裏面内におい
て回動可能に接続することにより第1移動レール14と
第2移動レール12とがガイド方向において連続となっ
てスライド部材18を介して固定レール15上を摺動可
能とする蝶番13を有している。
【0024】ここで、ボックス10は2枚の天板10を
垂直状態にして上下方向から内部に収納するものであ
り、2枚の天板10の各々に対応して、一対の、固定レ
ール15、第1移動レール14、第2移動レール12、
蝶番13が配設されている。また、図3に示すように、
テーブル装置1は、ボックス11の下面に固設されたア
ッパレール(図示せず)と車幅方向の中心に沿ってワン
ボックスカー25の床面より下に埋め込まれたロアレー
ル26との摺動及びロック爪(図示せず)による位置の
固定による移動手段を有し、ボックス11はワンボック
スカー25の床面より下に埋め込まれたロアレール26
上において自由に移動することが可能である。さらに、
テーブル装置1は、2枚の天板10の裏面内に、ヒンジ
17により、回動可能に接続された1対の脚16を有し
ている。
【0025】以上のように構成される本実施例のテーブ
ル装置1の動作について、図3、図4、図5、図6およ
び図7に基づいて説明する。図4は収納状態における天
板10の裏面の斜視図であり、図5は天板10を最上に
持ち上げた状態における天板10の裏面の斜視図であ
り、図6は天板10を水平(使用)状態に回転させた天
板10の裏面の斜視図であり、図7はスライド部材等の
斜視図である。
【0026】収納時のテーブル装置1では、天板10が
ボックス11内において、垂直状態で収納されている。
このとき、天板10の裏面内に固設された第2移動レー
ル12は、摺動の動作の対象である固定レール15と係
合する状態にあり、また、固定レール15はボックス1
1内に固設されているので、天板10はボックス11内
において垂直状態を保持することができる(図4参
照)。また、ボックス11内において、天板10の裏面
に接続された脚16は、ヒンジ17により、天板10と
脚16が重なり合うように折り畳まれた状態にある。
【0027】テーブル装置1を使用するには、先ずボッ
クス11内に収納された2枚の天板10のうち1枚を上
方向に持ち上げて、天板10をボックス11内から引き
出す。このとき、天板10は、天板10の裏面内に固設
された第2移動レール12と、第2移動レール12とガ
イド方向において直線上に連続するように蝶番13を介
して接続された第1移動レール14とが、ガイド方向を
上下方向としてボックス11内に固設された固定レール
15との摺動の動作により案内されて、ボックス11内
から引き出されるので、天板10はボックス11に対し
て位置ずれを起こすことなく、天板10をボックス11
内から引き出すことができる。従って、第1移動レール
14は、天板10をボックス11内から引き出す動作に
伴って、固定レール15上を摺動しながら上方向に移動
する(図5参照)。
【0028】尚、固定レール15と第1移動レール14
及び第2移動レール12との間には、スライド部材18
が介在し、スライド部材18の両側には複数のボールが
回転可能に保持されているので、固定レール15と第1
移動レール14及び第2移動レール12との摺動をスム
ーズに行なうことができる(図6および7参照)。
【0029】天板10がボックス11内から完全に引き
出されると、第1移動レール14の下端に形成された爪
21と固定レール15の上端に形成された爪20の各々
が、スライド部材18の両端に係止され、天板10の上
方向の移動が停止する。このとき、固定レール15の上
端(ボックス11の上面)から第1移動レール14の一
端が突出し、また、第1移動レール14と第2移動レー
ル12を接続する蝶番13も固定レール15の上端(ボ
ックス11内)から完全に引き出され、下端においてス
ライド部材18と重なる第1移動レール14の一部のみ
が固定レール15と係合した状態になる(図6および7
参照)。
【0030】この状態において、蝶番13を中心として
天板10を回動させて、天板10を水平状態にする。こ
のとき、天板10の裏面に接続された脚16は、折り畳
まれた収納時の状態からヒンジ17を回動の中心にして
自動的に垂下して、起立した姿勢をとることができる
(図6および7参照)。そして、水平状態にある天板1
0を、第1移動レール14と固定レール15との摺動に
より案内されながら、下方向に移動させて、起立した姿
勢にある脚16の下端をボックス11の上面に当接させ
て、水平状態にある天板10を脚16で支持し、使用時
における水平状態の安定的な維持を図る。
【0031】その後に、ボックス11内に残された他の
天板10を上記と同様の操作により水平状態にする。蝶
番13は天板10の裏面内において第1移動レール14
と第2移動レール12を接続しているので、天板10が
水平状態にあるときには、第1移動レール14と第2移
動レール12が天板10からはみだすことはない。従っ
て、図1に示すように、水平状態にある各々の天板10
を継ぎ合わせることができる。
【0032】尚、天板10をボックス11内に収納する
には、逆の順で上記操作を行なえばよい。また、上記の
説明では便宜上、2枚の天板10を順に水平状態にした
が、2枚の天板10について、同時に水平状態にするこ
とも可能であり、同時にボックス11内に収納すること
も可能である。また、本実施例では、1枚の天板10に
対して、固定レール15、第1移動レール14、第2移
動レール12、蝶番13と脚16が、各々1対に配設さ
れているが、天板10の重さによる強度不足や天板10
の大きさによる水平状態のアンバランスが考慮される場
合には、1枚の天板10に対して複数の固定レール1
5、第1移動レール14、第2移動レール12、蝶番1
3と脚16を設置すればよい。
【0033】以上より、本実施例のテーブル装置1で
は、ボックス10内に固設された固定レール15上を摺
動する第1移動レール14の上端と、天板10の裏面内
に固設された第2移動レール12の一端とを、回動可能
な蝶番13を介して接続することにより、天板10がボ
ックス11に対して位置ずれを起こすことなく、天板1
0を収納時の垂直状態と使用時の水平状態に変更するこ
とができ、天板10が垂直状態にあるときには、第1移
動レール14と第2移動レール12とがガイド方向にお
いて直線上に連続することができるので、天板10の裏
面内に固設された第2移動レール12と第1移動レール
14とが、ボックス10内に固設された固定レール15
上を摺動することが可能となって、垂直状態にある天板
10をボックス11内に完全に収納することができる。
【0034】以上詳細に説明したように、本実施例のテ
ーブル装置1では、図3に示すように、天板10を垂直
状態で収納できるボックス11の下面にアッパレール
(図示せず)を固設し、車幅方向の中心に沿ってワンボ
ックスカー25の床面にロアレール26を埋設して、ア
ッパレールとロアレール26との摺動及びロック爪によ
る位置の固定による移動手段を有することにより、テー
ブル装置1のボックス11をワンボックスカー25の床
面に埋設されたロアレール26上において自由に配置す
ることが可能となり、天板10をボックス11内に収納
できる収納式のテーブル装置1を車両用として用いるこ
とができる。
【0035】これにより、乗客が出入りする際には、天
板10をボックス11内に収納したテーブル装置1を、
ワンボックスカー25の最後部位置Q(図3参照)に移
動することにより、テーブル装置1による乗客の出入り
に対する支障を避けることができる。また、ワンボック
スカー25において、前列の後部座席27A、27Bを
後向きにして後列の後部座席28A、28Bと向い合わ
せて4人の乗客がトランプ等の遊戯をする場合には、テ
ーブル装置1を前列の後部座席27A、27Bと後列の
後部座席28A、28Bから等しい距離にある中央位置
P1(図3参照)に配置することができる。さらに、ス
ペース的な制限が緩和されるワンボックスカー25の通
路にテーブル装置1を自由に設置することが可能となる
ので、従来より大きな天板10を使用することができ
る。
【0036】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可
能である。
【0037】例えば、上記実施例では、2枚の天板10
の裏面には、ヒンジ17により、回動可能に接続された
1対の脚16を有しているが、ボックス11の上面に、
ヒンジ17により、脚を回動可能に接続しても、蝶番1
3を中心として天板10を回動させて、天板10を水平
状態にする際に、ボックス11の上面に接続した脚16
を、起立した状態にし、水平状態にある天板10を、第
1移動レール14と固定レール15との摺動により案内
されながら、下方向に移動させて、起立した姿勢にある
脚の上端を天板10の裏面に当接させて、水平状態にあ
る天板10を脚16で支持し、使用時における水平状態
の安定的な維持を図ることもできる。
【0038】尚、天板10の大きさによる水平状態のア
ンバランスが考慮されない場合には、脚16は備えなく
ても、天板10の裏面内に固設された第2移動レール1
2をボックス11の上面に当接させることにより、使用
時において水平状態にある天板10を維持することも可
能である。
【0039】また、第1移動レール14と第2移動レー
ル12を接続する蝶番13について、蝶番13を構成す
る2枚の板の内角が90度および180度において係止
可能であり、蝶番13を構成する2枚の板の内角が90
度から180度の範囲内において内角方向に回動可能で
あるものを使用することにより、天板10が垂直状態に
あるときには蝶番13を構成する2枚の板の内角が18
0度となり、天板10が水平状態にあるときには蝶番1
3を構成する2枚の板の内角が90度となるので、天板
10を回動して垂直状態や水平状態に変更するときに
は、蝶番13が係止される状態となって、確実に天板1
0を垂直状態や水平状態を維持することができ、また、
垂直状態や水平状態を維持しながら天板10を上下方向
に移動することを容易にすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したことから明らかなよう
に、本発明のテーブル装置では、天板を垂直状態で収納
できるボックスの下面にアッパレールを固設し、車幅方
向の中心に沿ってワンボックスカーの床面にロアレール
を埋設して、アッパレールとロアレールとの摺動及びロ
ック爪による位置の固定による移動手段を有することに
より、テーブル装置のボックスをワンボックスカーの床
面に埋設されたロアレール上において自由に配置するこ
とが可能となり、天板をボックス内に収納できる収納式
のテーブル装置を車両用として用いることができる。
【0041】これにより、乗客が出入りする際には、天
板をボックス内に収納したテーブル装置を、ワンボック
スカーの最後部位置に移動することにより、テーブル装
置による乗客の出入りに対する支障を避けることができ
る。また、ワンボックスカーにおいて、前列の後部座席
を後向きにして後列の後部座席と向い合わせて4人の乗
客がトランプ等の遊戯をする場合には、テーブル装置を
前列の後部座席と後列の後部座席から等しい距離にある
中央位置に配置することができる。さらに、ワンボック
スカーにおいて、スペース的な制限が緩和される通路に
テーブル装置を自由に設置することが可能となるので、
従来より大きな天板を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーブル装置の使用状態における斜視図であ
る。
【図2】テーブル装置の使用状態における断面図であ
る。
【図3】ワンボックスカーにおけるテーブル装置の使用
例を示す図である。
【図4】収納状態における天板の裏面の斜視図である。
【図5】天板を最上に持ち上げた状態における天板の裏
面の斜視図である。
【図6】天板を水平状態に回転させた天板の裏面の斜視
図である。
【図7】スライド部材等の斜視図である。
【図8】従来のテーブルの斜視図である。
【図9】従来のテーブルの斜視図である。
【図10】ワンボックスカーにおける従来のテーブル装
置の使用例を示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル装置 10 天板 11 ボックス 12 第2移動レール 13 蝶番 14 第1移動レール 15 固定レール 16 脚 18 スライド部材
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−78631(JP,U) 実開 平1−133051(JP,U) 実開 昭60−174649(JP,U) 実開 平2−88863(JP,U) 実開 平4−11138(JP,U) 実開 平2−81228(JP,U) 実開 平2−130827(JP,U) 実開 平2−82926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/00 A47B 3/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と、前記天板を垂直状態にして上下
    方向から内部に収納するボックスと、 ガイド方向を上下方向にして前記ボックス内に固設され
    た固定レールと、 スライド部材を介して前記固定レール上を摺動すると共
    に前記ボックスの上面から一端が突出可能である第1移
    動レールと、 前記天板の裏面内に固設された第2移動レールと、 前記第1移動レールの前記一端と前記第2移動レールの
    一端とを前記天板の裏面内において回動可能に接続する
    ことにより前記第1移動レールと前記第2移動レールと
    がガイド方向において連続となって前記スライド部材を
    介して前記固定レール上を摺動可能とする蝶番を有する
    テーブル装置。
  2. 【請求項2】 前記ボックスは2枚以上の天板を垂直状
    態にして上下方向から内部に収納するものであり、前記
    天板の各々に対応して前記固定レール、前記第1移動レ
    ール、前記第2移動レール、前記蝶番が配設されること
    を特徴とする請求項1に記載するテーブル装置。
  3. 【請求項3】 前記ボックスを車両の前後方向にスライ
    ド可能な移動手段を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載するテーブル装置。
  4. 【請求項4】 前記天板の裏面内に回動可能に接続され
    た脚を備え、 前記天板が前記ボックス内に収納されて垂直状態にある
    ときには前記脚は前記天板と重なるように折り畳まれた
    状態にあり、前記ボックス内から引き出された前記天板
    を垂直状態から水平状態に回動させるときには前記脚は
    回動して前記天板から垂下した状態になり、水平状態に
    ある前記天板を下方向に移動させることにより垂下した
    状態にある前記脚の下端を前記ボックスの上面と当接さ
    せて、前記脚が前記天板の水平状態を維持することを特
    徴とする請求項1、2、または3に記載するいずれか1
    つのテーブル装置。
  5. 【請求項5】前記蝶番は、前記蝶番を構成する2枚の板
    の内角が90度および180度において係止可能である
    と共に、前記蝶番を構成する2枚の板の内角が90度か
    ら180度の範囲内において内角方向に回動可能なもの
    であることを特徴とする請求項1、2、3または4に記
    載するいずれか1つのテーブル装置。
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