JP3045247B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP3045247B2
JP3045247B2 JP2174220A JP17422090A JP3045247B2 JP 3045247 B2 JP3045247 B2 JP 3045247B2 JP 2174220 A JP2174220 A JP 2174220A JP 17422090 A JP17422090 A JP 17422090A JP 3045247 B2 JP3045247 B2 JP 3045247B2
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聡 熊井
立也 楢原
匡 尾末
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザ光の照射により情報の記録・再生を
行う光記録媒体に関し、特に基板上に光吸収性色素を含
有する記録層が形成されてなる光記録媒体に関するもの
である。
〔発明の概要〕 本発明は、基板上に光吸収性色素を含有するピットの
底部に残る記録層の膜厚が反射率に膜厚依存性を示さな
い膜厚とすることにより、反射率のばらつきを防ぎ、安
定な信号検出を可能にした光記録媒体を提供しようとす
るものである。
〔従来の技術〕
レーザ光の照射により情報の記録・再生を行う光記録
媒体としては、デジタル・オーディオ・ディスク(いわ
ゆるコンパクトディスク),光学式ビディオディスク
(いわゆるレーザーディスク)等各種の媒体が普及して
きている。また一般に光記録媒体が大記憶容量でしかも
記録再生が非接触であり再生による信号の機械的劣化が
ないことから、大量情報の保存・検索に対応する記録媒
体として最近注目されている。そしてこの種の光記録媒
体としては一度だけ書込みが可能ないわゆる追記型の光
記録媒体が光ファイルとして実用化されつつある。
このような光記録媒体の大量情報用保存・検索記録媒
体としての実用化が進むなか、さらに記録の耐久性及び
再生の信頼性の向上が要求されるようになってきてい
る。そして、そのような要求に応える光記録媒体とし
て、光吸収性色素を記録材料とする光記録媒体が提案さ
れている。
この光吸収性色素を記録材料とする光記録媒体は、基
板上に光吸収性色素を含有する記録層が形成されてな
り、この光吸収性色素がレーザ光を吸収する時に発生す
る熱によって記録層に穴(以下、ピットと称する。)が
形成されて記録が行われるいわゆる穴あけ型の光記録媒
体である。この光記録媒体は、耐久性が高く、また熱伝
導性、熱拡散性が低いため高感度化が可能であるという
光記録媒体として優れた特性を有している。
ところで、従来、このような光吸収性色素を記録材料
とする光記録媒体は、基板上に光吸収性色素を含有する
記録層が1500Å程度の薄い薄膜で形成されていた。そし
て、レーザ光によってピットを形成することで基板面を
露出させ、再生に際してはその露出した基板面と材料塗
布面(記録層表面)との反射率の差によって再生信号を
検出している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、光吸収性色素を記録材料とする光記録
媒体において、記録層が上述のような膜厚である場合、
反射率が記録層の膜厚によって変化するので、レーザ光
によって形成されるピットが十分深くないと再生信号が
検出されなかったり、また基板面や記録層塗布面の凹凸
により記録層の膜厚が変動し、それによって反射率がば
らつき再生信号が劣化することがあった。
本発明は、これらの実情に鑑みて提案されたものであ
り、再生信号の安定化を図り、信頼性の高い信号検出を
可能にした光記録媒体を提供しようとするものである。
〔問題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明の光記録媒体
は、基板上に光吸収性色素を含有する記録層が形成され
てなり、記録層にピットを形成し、ピット部分と未記録
部分の位相差によりピットを検出する光記録媒体におい
て、上記記録層の膜厚は、ピットの底部に残る記録層の
膜厚が反射率に膜厚依存性を示さない膜厚となるように
十分に厚く設定されていることを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
本発明の光記録媒体においては、ピットの底部に残る
記録層の膜厚が反射率に膜厚依存性を示さない膜厚とさ
れているので、基板面や記録層塗布面の凹凸により記録
層の膜厚に多少の変動があっても反射率がばらつくこと
がなく、安定な再生信号が検出される。
〔実施例〕
以下、本発明の好適な実施例について説明する。
はじめに、予備実験として記録層に光吸収性色素を含
有する光記録媒体において、記録層の膜厚と反射率との
関係について検討を行った。その結果を第1図に示す。
図中、横軸は記録層の膜厚、縦軸はレーザ光を記録層に
照射させた時の反射率を示している。
なお、ここで光吸収性色素としては、シアニン系色素
を使用して実験を行った。
第1図を見ると明らかなように、シアニン系色素を光
吸収性色素とする記録層においては、膜厚の薄い領域で
は反射率が膜厚と共に変化し、ある膜厚Aを境に反射率
が膜厚に依存せず一定の値を示すようになっている。
これまでの光記録媒体では、記録層の膜厚が前記膜厚
A近傍に設定されており、この膜厚Aでの記録層表面の
反射率aと、レーザ光によってピットを形成し基板を露
出させたときの底部の反射率bの差によって信号が検出
されている。すなわち、第1図からも明らかなように、
ピットが十分に形成され基板が露出されたときのピット
の底部の反射率bは、記録層表面の反射率aに比べて非
常に小さく、b<<aであり、この差によってピットの
有無が検出される。
ところが、レーザ光によりピットが十分に形成されず
ピットの底部に記録層が残存した場合、すなわちピット
の底部の記録層の膜厚がCであるような場合には、逆に
底部での反射率cが記録層表面の反射率aよりも高くな
ってしまい、ピットが検出されず再生信号に欠陥を生ず
る虞れがある。
これに対して、記録層の膜厚を反射率の膜厚依存性の
無い十分に厚い膜厚Dに設定し、ピットの底部に残る記
録層の膜厚EがE>Aとなるようにすると、記録層表面
での反射率もピットの底部の反射率も常に一定の値とな
る。
そこで、本実施例では、記録層の膜厚を前記Dに相当
する膜厚に設定し、反射率の変動による再生信号の劣化
を解消することとする。ただし、記録層表面での反射率
とピットの底部での反射率が等しいことから、ピットの
検出はピット部分と未記録部分での光路差に基づいて位
相差モードによって行うこととする。
以下、本発明を適用した実施例について説明する。
本実施例の光記録媒体は、基板上に光吸収性色素を含
有する記録層を反射率に膜厚依存性を示さない膜厚,す
なわちレーザ光によって形成されたピット部分と未記録
部分で反射率が等しくなるような膜厚で形成し、さらに
その上に保護膜を形成してなるものである。
ここで、記録材料として使用される光吸収性色素はシ
アニン系色素等、通常光記録材料として用いられる光吸
収性色素であればいずれでもよく、本実施例ではシアニ
ン系色素を使用した。また記録層としては、光吸収性色
素単独であってもいいし、光吸収性色素をバインダー中
に含ませたものであっても差支えない。
記録層の膜厚は、上述の予備実験の結果から示される
ように反射率が膜厚依存性を示さない膜厚に設定する必
要がある。この膜厚は色素の種類等によっても異なる
が、2000Å以上とすればほとんどの場合、反射率膜厚依
存性が見られなくなる。そこで本実施例では、記録層の
膜厚を3000Åに設定した。
上述の光記録媒体に対して記録を行うに際しては、レ
ーザー光で形成されるピットの深さを、保護膜通過後の
実効的なレーザー光の波長λに対して1/4λ〜1/6λとな
るようにすることが望ましく、ピットの深さがこのよう
な範囲の時に位相差モードによって良好な再生信号が得
られる。このピットの深さはレーザーパワーによって比
較的容易にコントロールすることができる。最適レーザ
ーパワーは、位相差による出力のC/Nが45dB以上となる
レーザーパワーである。
なお、再生時におけるレーザー照射は本実施例では記
録層塗布面側から行ったが、基板面側からおこなっても
同様な効果が得られる。
以上のような条件で本発明の光記録媒体について記録
・再生を行なった結果、基板面や記録層塗布厚に多少の
変動があっても劣化のない再生信号が得られた。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明において
は、ピットの底部に残る記録層の膜厚が反射率に膜厚依
存性のない膜厚とされているので、反射率の変動による
再生信号の劣化を解消することができ、安定な記録再生
が可能である。
また、本発明においては、基板面や記録層の塗布ムラ
等による影響が少ないことから、記録層に要求される膜
厚の精度を緩和することができ、製造を容易なものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は光吸収性色素を記録材料とする記録層の反射率
の膜厚依存性を示す特性図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾末 匡 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−227239(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に光吸収性色素を含有する記録層が
    形成されてなり、記録層にピットを形成し、ピット部分
    と未記録部分の位相差によりピットを検出する光記録媒
    体において、 上記記録層の膜厚は、ピットの底部に残る記録層の膜厚
    が反射率に膜厚依存性を示さない膜厚となるように十分
    に厚く設定されていることを特徴とする光記録媒体。
JP2174220A 1990-06-30 1990-06-30 光記録媒体 Expired - Fee Related JP3045247B2 (ja)

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