JP3044587U - 体感音源内蔵シート - Google Patents

体感音源内蔵シート

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JP3044587U
JP3044587U JP1997005755U JP575597U JP3044587U JP 3044587 U JP3044587 U JP 3044587U JP 1997005755 U JP1997005755 U JP 1997005755U JP 575597 U JP575597 U JP 575597U JP 3044587 U JP3044587 U JP 3044587U
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JP1997005755U
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Inventor
幸生 秋葉
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株式会社創遊
テクネ通商株式会社
株式会社ギャジット
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音の共鳴効果を利用して重低音の再生に
優れ、振動が着座者の身体全体に拡散せず、且つ安価な
体感音響装置(シート)を提供すること。 【解決手段】 内部が中空状のシートにおいて、低音用
スピーカー(21)が内蔵され、スピーカー(21)の
前後に前方共鳴用空間(22)と後方共鳴用空間(2
3)を形成するように隔壁(20)が設けられ、当該ス
ピーカー(21)が発する低音のうち前方に向かう低音
は前方共鳴用空間(22)を経由して前記シートの着座
部(4)に設けられたスリット状の開口部(24)から
外部に発散され、当該スピーカー(21)が発する低音
のうち後方に向かう低音は後方共鳴用空間(23)を経
由して前記シートの背もたれ部(6)に設けられたスリ
ット状の開口部(25)から外部に発散されることを特
徴とする体感音源内蔵シートである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、体感音源内蔵シートに関し、より詳しくは中空状のシート内に隔壁 を設けることにより構造が強化されると同時に隔壁で形成される小空間により内 蔵されたスピーカー音の低音共鳴機能が付与されて音波振動を身体にもたらす音 響の体感効果に優れたシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
耳では聴きにくい低音を人間の皮膚や骨を介して身体に伝え、よりリアルに音 を感じさせる(以下、音響体感と略することがある)装置として、例えば、電気 振動変換器を内蔵したシート(座席)である「ボディソニック」(商品名)等が 知られている。
【0003】 かかる従来の音響体感シートは、通常のシートの外側に別個に専用の振動用機 器を取り付けていたので、全体として相当な重量、容積となって運搬性や取扱性 に劣り、また高価格となって各種分野への普及も容易ではなかった。
【0004】 しかし、このような音響体感シートは、オーディオ愛好者向けだけでなく、福 祉・医療分野のリハビリテーション促進の手段として、またアミューズメント( 娯楽)産業分野や教育産業分野における体感シミュレーターの補助体感装置とし て幅広い適用が見込まれており、一層の普及・利用が期待されている。 また、従来の装置では音を出して音波振動を着座者の身体に伝えるというより も、体の一部に圧接される振動子に低音域の機械振動を発生させて当該振動を着 座者に直接与える手法であった。
【0005】 しかし、この手法では、振動が着座者の身体全体に拡散してしまい、本来振動 を付与すべき体部以外の不要な体部にまで振動が伝わるという問題点があり、ま た、着座者の体と振動子の接触圧の僅かな変化で振動の伝播状況が変化するとい う問題点があった。さらに、この手法では音響体感効果に有益な低音域音の再生 効率が悪いとの指摘もあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、そ の目的とするところは以下のとおりである。 市場で容易に入手可能な汎用製品を利用して、重低音の再生に優れた安価な 音響体感装置(シート)を提供すること。
【0007】 着座者に違和感を与えないようにするため、椅子の着座面に余分な部品等を 備えていない音響体感装置(シート)を提供すること。 振動が着座者の身体に効果的に伝播する音響体感装置(シート)を提供する こと。 音の共鳴効果を利用して低音域を主体として再生効率に優れた音響体感装置 (シート)を提供すること。
【0008】
【課題を解決するための手段】
要するに本考案の1(請求項1)は、「内部が中空状のシートにおいて、低音 域用スピーカー(21)が内蔵され、スピーカー(21)の前後に前方共鳴用空 間(22)と後方共鳴用空間(23)を形成するように隔壁(20)が設けられ 、当該スピーカー(21)が発する低音のうち前方に向かう低音は前方共鳴用空 間(22)を経由して前記シートの着座部(4)に設けられたスリット状の開口 部(24)から外部に発散され、当該スピーカー(21)が発する低音のうち後 方に向かう低音は後方共鳴用空間(23)を経由して前記シートの背もたれ部( 6)に設けられたスリット状の開口部(25)から外部に発散されることを特徴 とする体感音源内蔵シート」である。
【0009】 また、本考案の2(請求項2)は、「内部が中空状のシートにおいて、内部が 隔壁(10)によって上部空間部(1)と下部空間部(2)に仕切られ、上部空 間部(1)の左右に全音域用スピーカー(11)が内蔵され、当該スピーカー( 11)が発する音声は前記シートの頭当て部(7)に設けられたスリット状の開 口部(12)から外部に発散され、一方、下部空間部(2)には低音域用スピー カー(21)が内蔵され、スピーカー(21)の前後に前方共鳴用空間(22) と後方共鳴用空間(23)を形成するように隔壁(20)が設けられ、当該スピ ーカー(21)が発する低音のうち前方に向かう低音は前方共鳴用空間(22) を経由して前記シートの着座部(4)に設けられたスリット状の開口部(24) から外部に発散され、当該スピーカー(21)が発する低音のうち後方に向かう 低音は後方共鳴用空間(23)を経由して前記シートの背もたれ部(6)に設け られたスリット状の開口部(25)から外部に発散されることを特徴とする体感 音源内蔵シート」である。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。 図1は、本考案に係るシートの斜視図である。 図2は、シートの内部を透視した正面図であり、隔壁と内蔵スピーカーを実線で 表している。 図3は、図2におけるA−A線断面の説明図であり、図中で隔壁の記載は省略し たものである。 図4は、図3における低音域用スピーカー取り付け箇所の部分拡大図である。
【0011】 図1において、シートは足掛け部3、着座部4、肘掛け部5、背もたれ部6及 び頭当て部7から構成される。そして、着座部4と背もたれ部6の腰部の位置に はスリット状の開口部(24、25)が設けられ、また、頭もたれ部7の左右に もスリット状の開口部12が設けられている。 図1に示すように、シート全体の形状としては、音波振動を身体に効果的に伝 えるために飛行機や自動車に使用される一人掛けの身体を包み込むような形状の 座席であるバケット型シート(bucket seat)が好ましい。
【0012】 また、シートの素材としては、合成樹脂、特にFRP、強化ポリエステル、A BS、ポリプロピレンやポリエチレン等が使用され、こうした素材をもとに、射 出成形法、注型成形法や真空成形法によって、シートの外殻と内部の隔壁(図示 せず)が一体的に成形される。
【0013】 図2において、シートの内部は中空状である。 内部構造として、後述の低音域用スピーカー21とその前後に前方共鳴空間2 2と後方共鳴空間23を隔壁20によって形成するだけの態様でも本考案の効果 を達成することができるが、図1、図2に示すように隔壁10によって上部空間 部1と下部空間2とに仕切られている方が好ましい態様である。この場合、上部 空間部1は前記頭もたれ部7に対応する位置に形成され、一方、下部空間部2は 、それよりは下方の前記背もたれ部6に対応する位置に形成される。
【0014】 以下好ましい実施態様について説明する。 上部空間1は隔壁10aによってさらに左右の空間(1a、1b)に仕切られ ている。これら上部左側空間部1aと上部右側空間部1bには各々、全音域用の スピーカー11が内蔵されている。このスピーカー11が発する通常音域の音声 は、頭当て部7の左右に設けられたスリット状の開口部12から発散して着座者 の耳に届く。このスピーカー11が発する音声は、音響体感効果をもたらす振動 音と区別される音声であり、後述する下部空間部2に内蔵された低音域用スピー カー21が発する重低音(振動音)が混入しないようにするため隔壁10で上部 空間1と下部空間2に仕切られていることが好ましい。
【0015】 一方、下部空間部2には低音域用スピーカー21が内蔵されている。 スピーカー21は音響体感効果を発揮する振動音である重低音を発するものであ る。 このスピーカー21の前後には、スピーカー音の共鳴効果をもたらすために隔 壁20を設けて前方共鳴用空間22と後方共鳴用空間23が形成され、一種の共 鳴ホーン(horn)構造としている。下部空間2をこうした内部構造とすることに よりスピーカー21の発する重低音がより効果的に着座者に音波振動を与えるこ とができる。
【0016】 すなわち、図2の矢印xに示すように、スピーカー21が発する音のうち前方 に向かう音xは前方共鳴用空間22を経由してシートの着座部4に設けられたス リット状の開口部24から外部に発散して着座者の臀部に振動を与える。 一方、図2の矢印yに示すように、スピーカー21が発する音のうち後方に向 かう音yは後方共鳴用空間23を経由して前記シートの腰部に設けられたスリッ ト状の開口部25から外部に発散して着座者の腰部に振動を与える。 開口部24と25は着座したときに身体の骨盤に近い位置に設けられており、 骨盤は骨による音響体感に最も敏感なので、音響体感効果のうち骨伝導効果が効 率的に発揮されるのである。 なお、前方共鳴用空間22の容積と後方共鳴用空間23の容積の比率を3:1 にすれば最も効果的な音響体感をもたらすことができる。
【0017】 スピーカーを装着する前のシート本体の製造は、合成樹脂を射出成形法、注型 成形法や真空成形法によって、スリット状の開口部12の箇所は打ち抜き状態で 、シートの外殻と内部の隔壁が一体的に成形される。スピーカー11は複数の細 い隙間(スリット)を設けたスリット板に取り付けられ、かかるスリット板をシ ート本体の前記打ち抜き箇所に嵌め込むことによってシート本体に装着される。 また、スピーカー21の装着は、図4に示すように、シート本体とは分離した 断面がT字状のスピーカー取り付け用ブロック26に予め取り付けた後、当該ブ ロック26をボルト261等の止定手段で固定することによって行う。 さらに、ウレタンフォーム等のクッション材を取り付け、その上にビニールレ ザー等の合成皮革を張り付ける外装を施して仕上げる。
【0018】
【考案の効果】
(1)シート内部は中空状態で且つ隔壁が設けられているので軽量化と同時に構 造強化を図ることができる。 また、シート本体は一体的に成形されるので構造が簡単であり製造が容易なた め、製造コストの低減を図ることができ、かつ市場で容易に入手可能な汎用のス ピーカー等の製品を使用するので、安価に供給可能となる。
【0019】 (2)従来の振動器を使用した機械的体感方式に替えて、スピーカーから発せら れる重低音振動を音波で着座者の身体に伝えるため、振動が着座者の身体に効果 的に伝播して最も音響体感に敏感な身体箇所に集中させることができ、さらに着 座者の様々な体型に対応可能であり、且つ着座者の姿勢の変化にも対応できる。
【0020】 (3)低音スピーカーの前後に、隔壁を設けて共鳴効果をもたらす小空間を形成 しているので低音域を主体とした再生効率に優れる。
【0021】 (4)音源であるスピーカーをシート内部に内蔵しており、椅子の着座面に余分 な部品等を備えていないので着座者に違和感を与えない。
【0022】 本考案に係る体感音源内蔵シートは、上記のような効果を奏するので下記の分 野に幅広く普及され利用が可能となる。 福祉・医療産業分野における身体障害者・老齢者・傷病療養者のリハビリテ ーションの促進手段としての利用 教育産業分野における体感シミュレーターの補助体感装置としての利用 アミューズメント産業分野における体感シミュレーターの補助体感装置とし ての利用
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシートの斜視図である。
【図2】本考案に係るシートの内部を透視した正面図で
ある。
【図3】図2のA−A線断面の説明図である。
【図4】図3における低音域用スピーカー取り付け箇所
の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 上部空間部 1a 上部左側空間部 1b 上部右側空間部 2 下部空間部 3 足掛け部 4 着座部 5 肘掛け部 6 背もたれ部 7 頭当て部 8 着座者 10 隔壁 11 全音域用スピーカー 12 スリット状の開口部 20 隔壁 21 低音域用スピーカー 22 前方共鳴用空間 23 後方共鳴用空間 24 スリット状の開口部 25 スリット状の開口部 26 スピーカー取り付け用ブロック 261 ボルト x 前方に向かう音 y 後方に向かう音
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 1/00 310 H04R 1/00 310G

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空状のシートにおいて、低音域
    用スピーカー(21)が内蔵され、スピーカー(21)
    の前後に前方共鳴用空間(22)と後方共鳴用空間(2
    3)を形成するように隔壁(20)が設けられ、当該ス
    ピーカー(21)が発する低音のうち前方に向かう低音
    は前方共鳴用空間(22)を経由して前記シートの着座
    部(4)に設けられたスリット状の開口部(24)から
    外部に発散され、当該スピーカー(21)が発する低音
    のうち後方に向かう低音は後方共鳴用空間(23)を経
    由して前記シートの背もたれ部(6)に設けられたスリ
    ット状の開口部(25)から外部に発散されることを特
    徴とする体感音源内蔵シート。
  2. 【請求項2】 内部が中空状のシートにおいて、内部が
    隔壁(10)によって上部空間部(1)と下部空間部
    (2)に仕切られ、上部空間部(1)の左右に全音域用
    スピーカー(11)が内蔵され、当該スピーカー(1
    1)が発する音声は前記シートの頭当て部(7)に設け
    られたスリット状の開口部(12)から外部に発散さ
    れ、一方、下部空間部(2)には低音域用スピーカー
    (21)が内蔵され、スピーカー(21)の前後に前方
    共鳴用空間(22)と後方共鳴用空間(23)を形成す
    るように隔壁(20)が設けられ、当該スピーカー(2
    1)が発する低音のうち前方に向かう低音は前方共鳴用
    空間(22)を経由して前記シートの着座部(4)に設
    けられたスリット状の開口部(24)から外部に発散さ
    れ、当該スピーカー(21)が発する低音のうち後方に
    向かう低音は後方共鳴用空間(23)を経由して前記シ
    ートの背もたれ部(6)に設けられたスリット状の開口
    部(25)から外部に発散されることを特徴とする体感
    音源内蔵シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526212U (ja) * 1991-09-19 1993-04-06 エスエムシー株式会社 3爪平行開閉チヤツク

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