JP3044546B1 - 温水回路接続具 - Google Patents

温水回路接続具

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JP3044546B1
JP3044546B1 JP11151976A JP15197699A JP3044546B1 JP 3044546 B1 JP3044546 B1 JP 3044546B1 JP 11151976 A JP11151976 A JP 11151976A JP 15197699 A JP15197699 A JP 15197699A JP 3044546 B1 JP3044546 B1 JP 3044546B1
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重忠 村山
正博 小川
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株式会社藤井合金製作所
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Abstract

【要約】 【課題】 室内側配管に装着されるプラグ体が脱着自在
に接続される温水コンセント(4b)は、室内側壁面(W) に
固定されるフランジ板(10)及びその背面側に突出して貫
通穴内に挿入される筒部(13)を具備するケース(K) と、
筒部(13)内に収容されるコンセント本体(1) とから構成
され、コンセント本体(1) は、非円形状の取付フランジ
(20)の正面から温水接続筒(22a)(22b)が突出する構成の
温水回路接続具に関し、温水コンセント(4b)の設置工事
の簡易化を図ること。 【解決手段】 取付フランジ(20)の外周縁に凸部(25a)
(25b)を突設させ、筒部(13)の内周壁に、コンセント本
体(1) の取付姿勢にて凸部(25a)(25b)がそれぞれ当接し
且ネジ止めされる張り出し部(15a)(15b)を設け、張り出
し部(15a)(15b)とそれ以外の内側壁とで囲まれる開放空
間は、非取付姿勢に回動させた状態のコンセント本体
(1) が挿通可能な大きさに設定されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は温水回路接続具、
特に、加熱装置を具備する室外機と放熱装置を具備する
室内機との間を流路接続するための温水回路、及び、電
源コードや制御信号ケーブル等の電気配線を、壁に形成
した貫通穴を介して接続するための温水回路接続具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記した温水回路接続具として、特開平
11−63526号公報に開示のものを提案した。この
ものは、加熱装置を具備する室外機と放熱装置を具備す
る室内機との間で温水を循環させる往路及び復路からな
る温水回路と、前記室外機と室内機との間に接続される
電源コード及び信号ケーブルからなる電気配線と、これ
ら温水回路の2流路及び電気配線の各々を同時に接離す
る為の一対の接続具とからなるもので、前記接続具(4)
は、図5に示すように、前記室内機から延びる一対の室
内側配管の先端部に装着されるプラグ体(4a)と、前記プ
ラグ体(4a)が取り外し自在に接続されるとともに前記室
外機から延びる一対の室外側配管の先端部に装着される
温水コンセント(4b)とから構成されている。
【0003】温水コンセント(4b)は、一端にプラグ体(4
a)が接続され且他端に室外側配管の先端部が接続される
一対の温水接続筒(1a)を具備するコンセント本体(1)
と、これを収容するケース(K) とからなる。このケース
(K) は、貫通穴(H) の室内側壁面に添設されるフランジ
板(10)と、フランジ板(10)の背面側に連続するとともに
コンセント本体(1) が収容される筒部(13)と、フランジ
板(10)の室内側の面を被覆する固定蓋(11)と、前記固定
蓋(11)に対してスライド自在に取付けられて前記固定蓋
(11)の開口部を開閉するスライド蓋(12)とから構成され
ている。
【0004】筒部(13)の直径は貫通孔(H) に丁度挿入さ
れる大きさに設定されているとともに底部(31)には前記
温水回路及び電気配線を挿通させるためのスリーブ(2)
が連続する構成となっている。尚、筒部(13)内には、前
記底部(31)から正面側に突出する複数の内筒(14)が設け
られており、図6に示すように、前記内筒(14)の正面側
の端面にコンセント本体(1) の取付フランジ(1b)の外周
縁から突設させた複数の凸部(1c)がそれぞれネジ止めさ
れて内筒(14)内に挿入された状態で固定される。
【0005】又、前記スリーブ(2) は、全体として、断
面U字状に形成された合成樹脂製の押出し成形材で、全
体長さは壁の厚さに合わせて切断して用いられる。スリ
ーブ(2) のU字状断面部の両端外面には、孔部(21)を具
備する管状部が軸線方向に形成されており、この孔部(2
1)に、前記筒部(13)の底部(31)で且前記内筒(14)の外周
部分をタッピングネジ(TN)によってネジ止めすることに
より、筒部(13)の底部(31)にスリーブ(2) が一体的に連
続する構成となる。
【0006】この温水コンセント(4b)を室内側の壁面
(W) に取り付けるには、まず、ケース(K) のフランジ板
(10)が壁面(W) に添設されるようにスリーブ(2) 及び筒
部(13)を貫通穴(H) 内に「室内側から」挿入するととも
にフランジ板(10)を壁面(W) にネジ止めする。そして、
「室外側から」室外機に接続されている信号ケーブルを
外壁側から内壁側までスリーブ(2) 内を通して室内側へ
送り込み、「室内側から」それを引っ張り出し、コンセ
ント本体(1) から出ているリード線(55)の信号コネクタ
ー(56)に接続した後、コンセント本体(1) を筒部(13)内
に収容する(図6参照)。尚、図6のものは、コンセン
ト本体(1) の一対の温水接続筒(1a)の室外側端部に、中
継チューブ(44)の往路(41)と復路(42)がそれぞれ接続さ
れた構成のものを採用している。
【0007】次に、再び、「室外側から」、室外機から
の電源コード(51)をスリーブ(2) 内から室内側へ送り込
み、図7に示すように、「室内側から」、筒部(13)の底
部(31)に設けられた口部(131) から室内側表面に引き出
し、フランジ板(10)に設けた電源コンセント(53)の端子
に接続する。最後に、「室内側から」固定蓋(11)とスラ
イド蓋(12)とをフランジ板(10)に取り付けるとともに
「室外側から」前記貫通穴の室外側端縁を固定板で閉塞
すれば、温水コンセント(4b)の室内側壁面(W) への取り
付けが完了する。
【0008】このものでは、壁によって内外に別個に配
置されている室内機と室外機とを接続する温水回路、電
源コード及び信号ケーブルからなる電気配線をまとめて
挿通させるためのスリーブ(2) を断面略U字状に形成し
たから、その断面の開放端部の間隔は拡縮自在である。
よって、貫通穴(H) の仕上がりが不十分な場合であって
も、スリーブ(2) の断面を変形させることにより、貫通
穴(H) に馴染んだ態様で挿通することができる。このよ
うに、貫通穴(H) の仕上がり精度が要求されないから、
設置工事が簡単になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ものでは、コンセント本体(1) の取付フランジ(1b)及び
その外周縁から突設する凸部(1c)が、壁面(W) に添設固
定させたフランジ板(10)の筒部(13)の底部(31)に当接す
るため、コンセント本体(1) は筒部(13)内に室内側から
しか収容することができない。よって、室外機から延び
る電気配線や、中継チューブを用いない場合では室外側
配管を室内へ貫通穴(H) を介して取り込む作業は屋外か
ら行わなければならないが、これらをコンセント本体
(1) の各部分に接続する作業は室内で行わなければなら
ず、室内での作業と、室外での作業とを何度も繰り返し
行う必要があるため、温水コンセント(4b)の設置工事が
面倒であった。
【0010】本発明は、『加熱装置を具備する室外機と
放熱装置を具備する室内機との間を流路接続するための
温水回路を壁に形成した貫通穴を介して分離可能に接続
する一対の接続具を具備する温水回路接続具であって、
前記接続具は、前記室内機から延びる一対の室内側配管
の先端部に装着されるプラグ体と、前記プラグ体が取り
外し自在に接続されるとともに前記貫通穴を室内側から
被覆するように設置される温水コンセントとからなり、
前記温水コンセントは、室内側の壁面に取り付けられる
フランジ板及び前記フランジ板の背面側に突出し且前記
貫通穴内に挿入される筒部とを具備するケースと、前記
筒部内に収容され且前記プラグ体が接続される一対の温
水接続筒を具備するコンセント本体とからなり、前記温
水接続筒は非円形状の取付フランジから正面側に突出す
る構成の温水回路接続具』において、温水回路のコンセ
ント本体への取り付けを屋外でまとめてできるようにす
ることにより、温水コンセントの設置工事及びメンテナ
ンスの簡易化を図り得るようにすることをその課題とす
る。 <1項>
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
講じた本発明の技術的手段は、『前記取付フランジの外
周縁に、外周側に突出するネジ止め用の凸部を設け、前
記ケースの前記筒部の内周壁に、前記コンセント本体の
取付姿勢にて前記凸部がそれぞれ室内側から当接する張
り出し部を設け、前記張り出し部の外周縁とそれに続く
前記筒部の内側壁とで囲まれる開放空間は、非取付姿勢
に回動させた状態の前記コンセント本体が挿通可能な大
きさに設定され、前記凸部が前記張り出し部に室内側か
らネジ止めされる』ことである。
【0012】上記解決手段は次のように作用する。前記
筒部を壁に形成した貫通穴内に室内側から挿入させ、前
記フランジ板を前記貫通穴の室内側壁面に添設させると
共に、前記壁面にネジ止め等により取り付けておく。室
内での作業は一旦これで終了する。次に、室外で、室外
機から延びる室外側配管を前記コンセント本体に接続さ
せる温水回路接続作業を行う。場合によっては、室外機
から延びる制御信号ケーブルをコンセント本体に具備さ
せたリード線の信号コネクターに接続させる電気配線接
続作業を行う。その後、コンセント本体を、貫通孔に嵌
め込まれている前記ケースの筒部に挿通させて室内側へ
送り込む。
【0013】このとき、コンセント本体の取付フランジ
及び凸部が、筒部の内側壁から内方に突出するように形
成されている張り出し部に当たらないように、コンセン
ト本体を非取付姿勢にして、前記筒部内の前記開放空間
を室外側から室内側へ挿通させる。前記張り出し部の外
周縁とそれに続く前記内側壁とで囲まれる空間は、前記
非取付姿勢にある前記コンセント本体が挿通可能な大き
さに設定されているから、コンセント本体は、温水回路
や電気配線が接続された状態で室内側へ送り込まれる。
【0014】室内側へ送り込まれた前記コンセント本体
は、前記凸部が前記筒部内に設けられている張り出し部
に当接する取付姿勢となるように回動された後、室内側
から前記筒部内に戻すとともに、凸部を張り出し部に室
内側からネジ止めする。これにより、前記コンセント本
体は前記筒部内で固定され、温水コンセントの壁面への
取り付け作業が完了する。
【0015】尚、非円形の取付フランジは、例えば、小
判形のものが採用可能であり、その長辺が水平となる姿
勢が前記取付姿勢とし、その姿勢から中心を支点として
所定角度回動させた姿勢が非取付姿勢とすることが可能
である。そして、前記取付フランジの中心に対して対称
に位置する各箇所に前記凸部を突設させておくととも
に、前記取付姿勢において、前記凸部が当接する前記筒
部内の中心に対して対称な位置に前記張り出し部を設け
ておけば良い。尚、前記開放空間の大径部分は、前記小
判形の取付フランジの長径が挿通可能な大きさに設定し
ておけば良い。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フラン
ジ板を室内側の壁面に予め取り付けておけば、後の、室
外機から延びる温水回路や電気配線のコンセント本体へ
の接続作業が全て室外側で終了させることができるか
ら、各種接続作業のために、室外と室内とを何度も往復
したり、複数人で作業を行ったりする必要がなく、温水
コンセントの設置工事を一人でも簡単に行うことができ
る。又、コンセント本体を室内外どちら側にも引き出す
ことができるから、温水コンセントの修理点検が容易で
且便利になる。又、温水回路及び電気配線をコンセント
本体に室外側で接続させておくことができるから、これ
ら温水回路や電気配線をひとまとめに挿通させるための
スリーブを貫通穴内に設置しておく必要がなく、その
分、部品点数が削減され、コストも安価になる。
【0017】<2項>上記1項において、『前記取付フ
ランジは小判形に形成され、前記凸部は前記取付フラン
ジの中心から対称に位置する外周縁の2か所に設けら
れ、前記張り出し部は、前記取付フランジを取付姿勢で
前記筒部内に挿入した時に前記凸部に対応する各箇所に
設けられ、前記取付姿勢における前記取付フランジの両
端部分が同時に当接する小張り出し部が前記筒部の内壁
の対向する所定位置にそれぞれ部分的に設けられ、前記
取付フランジを前記筒部に対して一定角度回動させた非
取付姿勢でのみ、前記温水コンセントは前記筒部内を挿
通可能とした』ものでは、コンセント本体を室内側から
筒部内に所定の姿勢で収容すると、凸部は前記張り出し
部に当接し、取付フランジの両端部分は、前記小張り出
し部に当接する。このように、コンセント本体は、凸部
が当接する2か所以外に、取付フランジの両端部分にお
いても、裏面側から支持される態様となるから、上記1
項における効果に加えて、コンセント本体の筒部内での
姿勢が安定するという効果がある。
【0018】<3項>上記1項又は2項において、『前
記室外機から延びる電気配線には電源コードと制御信号
ケーブルとが含まれるとともに、前記フランジ板には前
記電源コードが接続される電源コンセントが設けられる
構成とし、前記筒部の内側壁と前記張り出し部の外側壁
とで囲まれる空間のうち、前記凸部が前記張り出し部に
当接する当接姿勢、及び、前記コンセント本体を前記筒
部に対して所定角度回動させることにより前記凸部の前
記張り出し部への当接が解除された非当接姿勢のいずれ
の場合においても、前記取付フランジ及び前記凸部が重
なり合わない所定部分に、前記電源コードを挿通させる
ための中空筒部を設けた』ものでは、室外機から延びる
電源コードは前記中空筒部を挿通させることにより、室
外側から室内側へ壁を貫通させることができる。この中
空筒部は、コンセント本体の筒部への取り付け姿勢及び
挿通姿勢の何れの姿勢においてもコンセント本体の取付
フランジ及び凸部に重ならない位置に設ける構成とした
から、コンセント本体を筒部へ取り付け時、挿通時の何
れの場合においても中空筒部が邪魔になることがない。
前記中空筒部を室外側から室内側へ挿通させた電源コー
ドはフランジ板に具備させた電源コンセントに接続させ
れば良い。
【0019】<4項>上記各項において、『前記コンセ
ント本体の前記温水接続筒の室外側端部に中継チューブ
を接続させ、前記中継チューブの先端部は、前記凸部が
前記張り出し部に室内側から当接するとき、前記貫通穴
から室外へ突出する構成とした』ものでは、温水コンセ
ントの壁面への取付が完了した状態において、コンセン
ト本体の前記温水接続筒の室外側端部に接続させた中継
チューブの先端部が貫通穴から室外へ突出する態様とな
るから、温水コンセントの設置工事が完了した後でも、
前記中継チューブの先端部に室外側配管を接続すること
ができることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態の温
水コンセント(4b)の正面図である。温水コンセント(4b)
は、図2に示すように、コンセント本体(1) と、これが
収容されるケース(K) とからなり、ケース(K) は、室内
側の壁面(W) に添設されるフランジ板(10)と、フランジ
板(10)の中央部から背面側に突出する筒部(13)とを具備
し、前記コンセント本体(1) は、前記筒部(13)内に収容
される構成となっている。
【0021】筒部(13)は、図2に示すように、壁に設け
た貫通穴(H) に丁度挿入される大きさに設定されてお
り、室内側に開放するように前記貫通穴(H) 内に挿入さ
れるとともに前記貫通穴(H) の周囲を被覆するようにフ
ランジ板(10)を壁面(W) に添設させ、図1に示すよう
に、フランジ板(10)の周縁の4か所を木ねじ(3) で壁面
(W) に固定する。これにより、前記ケース(K) の取付が
完了する。尚、フランジ板(10)には、室外機から室内側
に配線される取付けられた電源コードが接続される電源
コンセント(53)が設けられている。
【0022】筒部(13)内に収容させるコンセント本体
(1) は、小判形の取付フランジ(20)の室内側端面から、
室内機から延びるプラグ体のプラグ部(図示せず)が接
続される一対の温水接続筒(22a)(22b)と、前記プラグ体
の端子が各々接続される3つの電気接続部(23)が突出し
ている。取付フランジ(20)の背面側(室外側)には、室
外機(40)から延びる室外側配管を接続するための一対の
継手部(30a)(30b)が連続しており、この継手部(30a)(30
b)は前記温水接続筒(22a)(22b)に各々連通する構成とな
っている。
【0023】取付フランジ(20)の外周縁のうち、一方の
長辺の一端寄りの所定箇所と、取付フランジ(20)の中心
に対してこれと対称に位置する他方の長辺の他端寄りの
所定箇所の2か所に、それぞれ、取付フランジ(20)と同
じ肉厚の凸部(25a)(25b)が突設されている。各凸部(25
a)(25b)には、孔部(24a)(24b)が貫通している。
【0024】このコンセント本体(1) が収容される筒部
(13)のうち、フランジ板(10)側の開放端から中程までの
範囲においては、前記取付フランジ(20)の長辺長さに略
一致する直径の大径部(13a) と、取付フランジ(20)の長
辺長さよりもやや小さな直径の小径部(13b) とからなる
変形円筒形となっている。具体的には、取付フランジ(2
0)の長辺が水平に位置する姿勢でコンセント本体(1) を
筒部(13)内に挿入したときに取付フランジ(20)の両端が
対応する部分から、前記姿勢のコンセント本体(1) を筒
部(13)に対して時計回りに約45度回動させたときに取
付フランジ(20)の両端が対応する筒部(13)の部分までの
範囲が、大径部(13a) となっており、それ以外の範囲が
小径部(13b) となっている。
【0025】そして、前記中程部から底部に至る範囲に
おいては、取付フランジ(20)の長辺が水平に位置する前
記姿勢でコンセント本体(1) を筒部(13)内に挿入したと
きに、前記凸部(25a)(25b)にそれぞれ対応する箇所に
は、断面略三角形状の一対の張り出し部(15a)(15b)が設
けられると共に、前記取付フランジ(20)の両端に対応す
る箇所には、前記取付フランジ(20)の両端がそれぞれ当
接する小張り出し部(16a)(16b)が形成されている。
【0026】尚、コンセント本体(1) を、取付フランジ
(20)の長辺を水平に位置させた図1に示す姿勢が筒部(1
3)内でのコンセント本体(1) の取付姿勢であり、この取
付姿勢からコンセント本体(1) を筒部(13)内を時計回り
に約45度回動させた図3に示す姿勢が筒部(13)内での
挿通姿勢となり、この挿通姿勢における取付フランジ(2
0)の両端部が対応する筒部(13)の内側壁には、前記大径
部(13a) が筒部(13)の底部まで連続するコンセント本体
挿通部(13c) が形成されている。
【0027】張り出し部(15a)(15b)には、凸部(25a)(25
b)に形成した孔部(24a)(24b)に連続する孔部(17a)(17b)
がそれぞれ形成されているとともに、張り出し部(15a)
(15b)の室内側端面と、小張り出し部(16a)(16b)の室内
側端面とは、筒部(13)内において同じ高さに形成されて
いる。よって、コンセント本体(1) を、前記取付姿勢
で、筒部(13)内に挿入させると、凸部(25a)(25b)は張り
出し部(15a)(15b)に、取付フランジ(20)の両端部は小張
り出し部(16a)(16b)にそれぞれ同時に当接することとな
り、この当接姿勢から、コンセント本体(1) を筒部(13)
に対して時計回りに約45度回動させると、取付フラン
ジ(20)の両端部がコンセント本体挿通部(13c) に至ると
ともに、前記凸部(25a)(25b)の張り出し部(15a)(15b)へ
の当接も解除されることから、コンセント本体(1) は、
筒部(13)内を室内外に挿通可能となる。
【0028】そこで、この実施の形態のものでは、筒部
(13)を貫通穴(H) 内に室内側から挿入させると共にフラ
ンジ板(10)を壁面(W) にネジ止めした後、室外側で、室
外機(40)から延びる往路(41)と復路(42)とからなる温水
回路を、コンセント本体(1)から室外側に突設されてい
る継手部(30a)(30b)にそれぞれ接続するとともに、室外
機(40)から延びる制御信号ケーブル(52)を、コンセント
本体(1) に設けた信号コネクター(56)(図6参照)に配
線接続する。
【0029】このように、温水回路の接続作業及び電気
配線の接続作業が終了したコンセント本体(1) を、コン
セント本体(1) の取付フランジ(20)の両端部をコンセン
ト本体挿通部(13c) に対応させた前記挿通姿勢で室外側
から筒部(13)内を挿通させる。コンセント本体挿通部(1
3c) には、コンセント本体(1) の挿通を阻止するものは
何ら存在しないから、コンセント本体(1) は、筒部(13)
内を、室外側から室内側へスムーズに送り込むことがで
きる。
【0030】コンセント本体挿通部(13c) を通過して、
室内側に送り込まれてきた、各種接続が完了したコンセ
ント本体(1) は、取付フランジ(20)の長辺が水平に位置
する前記取付姿勢となるように、時計と逆回りに約45
度回動させた後、再度、筒部(13)内に、その姿勢を維持
したまま挿入させる。
【0031】すると、コンセント本体(1) の凸部(25a)
(25b)は、筒部(13)内の所定位置に設けられている張り
出し部(15a)(15b)に当接すると同時に、取付フランジ(2
0)の両端部が、小張り出し部(16a)(16b)に当接する。そ
して、張り出し部(15a)(15b)に設けられている孔部(17
a)(17b)に、凸部(25a)(25b)に設けられている孔部(24a)
(24b)を対応させると共にボルトで室内側からネジ止め
する。孔部(17a)(17b)の直径は前記ネジ止め用のボルト
のネジ径よりも小さく設定し、前記ボルトはタッピング
ネジとしておけば、孔部(17a)(17b)がネジ孔ではなくて
もネジ止めできることとなる。
【0032】これで、温水コンセント(4b)の壁面(W) へ
の取り付け作業が完了し、温水コンセント(4b)がフラン
ジ板(10)から室内側に露出した状態に固定されることと
なる。あとは、従来のものと同様に、固定蓋(11)とスラ
イド蓋(12)(図5参照)をフランジ板(10)に取り付ける
とともに、貫通穴(H) の室外側端縁を弾性パッキンを介
して固定板(図示せず)により閉塞させれば良い。
【0033】尚、室外機(40)から延びる電源コード(51)
は、前記固定板のコード孔から、弾性パッキンを介し
て、貫通穴(H) の筒部(13)内に挿通させ、フランジ板(1
0)の開放部から、室内側に引き出し、フランジ板(10)に
設けた電源コンセント(53)の端子に接続させる。尚、こ
の電源コード(51)は、コンセント本体(1) の所定位置に
仮止めしておけば、コンセント本体(1) が筒部(13)内を
室外側から室内側へ挿通させる際に同時に室内側へ引き
出すことができるが、図3の二点鎖線に示すように、電
源コード(51)を挿通させる為の中空筒部(18)を筒部(13)
内に設けておいても良い。
【0034】この場合、中空筒部(18)は、コンセント本
体(1) の取付姿勢、及び、この姿勢から時計回りに45
度回動させた挿通姿勢の何れの姿勢においても、取付フ
ランジ(20)及び凸部(25a)(25b)が重なり合うことのない
範囲、例えば、図3における上方に位置する張り出し部
(15b) の左側等に設けておけば良い。
【0035】又、このものでは、コンセント本体(1) の
室外側に、継手部(30a)(30b)を直接設ける構成とした
が、図4に示すように、一対の中継チューブ(44)を設け
る構成としても良い。この場合、中継チューブ(44)の室
外側端部に設けられた継手部(30a)(30b)は、貫通穴(H)
から室外側へ突出するように中継チューブ(44)の長さは
設定されているものとし、この継手部(30a)(30b)に、室
外機(40)の温水回路の往路(41)と復路(42)とをそれぞれ
接続させれば良い。
【0036】従って、室外機(40)とコンセント本体(1)
との電気配線のみを先に行っておけば、コンセント本体
(1) を筒部(13)内にネジ止めにより固定させた後に、貫
通穴(H) の室外側の開放端部から突出する中継チューブ
(44)の継手部(30a)(30b)に室外機(40)の温水回路を接続
させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の温水コンセントの取り付け
状態の正面図。
【図2】温水コンセントのフランジ板と筒部のみの図1
のX−X断面図。
【図3】本発明実施の形態の温水コンセントを筒部内で
挿通姿勢に回動させた際の正面図。
【図4】本発明実施の形態のコンセント本体の他の例の
説明図。
【図5】従来の温水回路接続具を示す縦断面図。
【図6】従来の温水コンセントの斜視図。
【図7】従来の温水コンセントの取り付け状態の正面
図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・コンセント本体 (10)・・・・・・・フランジ板 (13)・・・・・・・筒部 (15a)(15b)・・・・張り出し部 (20)・・・・・・・取付フランジ (22a)(22b)・・・・温水接続筒 (25a)(25b)・・・・凸部 (4) ・・・・・・・接続具 (4a)・・・・・・・プラグ体 (4b)・・・・・・・温水コンセント (40)・・・・・・・室外機 (H) ・・・・・・・貫通穴 (W) ・・・・・・・壁面 (K) ・・・・・・・ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱装置を具備する室外機と放熱装置を
    具備する室内機との間を流路接続するための温水回路を
    壁に形成した貫通穴を介して分離可能に接続する一対の
    接続具を具備する温水回路接続具であって、 前記接続具は、前記室内機から延びる一対の室内側配管
    の先端部に装着されるプラグ体と、前記プラグ体が取り
    外し自在に接続されるとともに前記貫通穴を室内側から
    被覆するように設置される温水コンセントとからなり、 前記温水コンセントは、室内側の壁面に取り付けられる
    フランジ板及び前記フランジ板の背面側に突出し且前記
    貫通穴内に挿入される筒部とを具備するケースと、前記
    筒部内に収容され且前記プラグ体が接続される一対の温
    水接続筒を具備するコンセント本体とからなり、 前記温水接続筒は非円形状の取付フランジから正面側に
    突出する構成の温水回路接続具において、 前記取付フランジの外周縁に、外周側に突出するネジ止
    め用の凸部を設け、 前記ケースの前記筒部の内周壁に、前記コンセント本体
    の取付姿勢にて前記凸部がそれぞれ室内側から当接する
    張り出し部を設け、 前記張り出し部の外周縁とそれに続く前記筒部の内側壁
    とで囲まれる開放空間は、非取付姿勢に回動させた状態
    の前記コンセント本体が挿通可能な大きさに設定され、 前記凸部が前記張り出し部に室内側からネジ止めされる
    ことを特徴とする温水回路接続具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の温水回路接続具におい
    て、前記取付フランジは小判形に形成され、前記凸部は
    前記取付フランジの中心から対称に位置する外周縁の2
    か所に設けられ、前記張り出し部は、前記取付フランジ
    を取付姿勢で前記筒部内に挿入した時に前記凸部に対応
    する各箇所に設けられ、前記取付姿勢における前記取付
    フランジの両端部分が同時に当接する小張り出し部が前
    記筒部の内壁の対向する所定位置にそれぞれ部分的に設
    けられ、前記取付フランジを前記筒部に対して一定角度
    回動させた非取付姿勢でのみ、前記温水コンセントは前
    記筒部内を挿通可能とした温水回路接続具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の温水回路接続具
    において、前記室外機から延びる電気配線には電源コー
    ドと制御信号ケーブルとが含まれるとともに、前記フラ
    ンジ板には前記電源コードが接続される電源コンセント
    が設けられる構成とし、前記筒部の内側壁と前記張り出
    し部の外側壁とで囲まれる空間のうち、前記凸部が前記
    張り出し部に当接する当接姿勢、及び、前記コンセント
    本体を前記筒部に対して所定角度回動させることにより
    前記凸部の前記張り出し部への当接が解除された非当接
    姿勢のいずれの場合においても、前記取付フランジ及び
    前記凸部が重なり合わない所定部分に、前記電源コード
    を挿通させるための中空筒部を設けた温水回路接続具。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の温水
    回路接続具において、前記コンセント本体の前記温水接
    続筒の室外側端部に中継チューブを接続させ、前記中継
    チューブの先端部は、前記凸部が前記張り出し部に室内
    側から当接するとき、前記貫通穴から室外へ突出する構
    成とした温水回路接続具。
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