JP3044317U - 野球用グラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】手口バンドを固定したまま簡単に着脱できしか
も使用中のフィット性を自在に調節できる野球用グラブ
を提供すること 【解決手段】野球用グラブの本体１へ一端を固定し他端
を着脱可能に固定した手口バンド３裏面にクッション材
６を設けたものに於いて、該手口バンドとクッション材
の間に、該手口バンドに沿って延び且つ一端がクラブ本
体に、本体に固定され他端が該バンドの表面に着説自在
に係着される伸縮可能な調節ベルト８を設けた。手口バ
ンドの他端をグラブ本体から延びる切欠部を設けた舌片
状の係着片９に皮紐４で着説可能に固定する構成とし、
調節ベルトをゴム帯８ａと皮帯８ｂを連結してその長さ
方向へ伸縮自在に形成し、その中間部をグラブ本体の外
面に設けた輪輪１１を挿通させ、該調節ベルトの先端部
と上記手口バンドの表面をベルベットクロス７により着
脱自在に係着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、野球用グラブに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、野球用グラブの本体に一端を固定し他端を皮紐で着説調整可能に該本体 へ固定した手口バンドを設けたものが知られており、該手口バンドの裏面にフェ ルトなどのクッション材を設けてフィット性を高めたものも知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のものは、使用中に手からグラブが外れないように手口バンドを締め ると、手口バンドは皮紐で固定されているためグラブの着脱が容易でなくなる欠 点があった。また人の手の大きさにも大少があり万人にフィットするような手口 バンドの調節が難しい欠点があった。 手口バンドを簡単に着脱調整できればこうした欠点を解消できることから、手 口バンドの端部をボタンやベルベットクロスで該本体に固定することも試みられ たが、使用中に外れやすくグラブに対する不安が生じてプレーの妨げになる不都 合があった。 本考案は、手口バンドを固定したまま簡単に着脱でき、しかも使用中のフィッ ト性を自在に調節でき手の動きの伝達性も良好な野球用グラブを提供することを 目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、野球用グラブの本体へ一端を固定し多端を着脱可能に固定した手 口バンドの裏面にクッション材を設けたものに於いて、該手口バンドとクッショ ン材の間に、該手口バンドに沿って延び且つ一端がグラブ本体に、本体に固定さ れ他端が該バンドの表面に着説自在に係着される伸縮可能な調節ベルトを設ける ことにより、上記の目的を達成するようにした。 該手口バンドの該他端をグラブ本体から延びる切欠部を設けた舌片状の係着片 に皮紐で着脱可能に固定しておくことで、小さな力で締め付けることができ、該 調節ベルトをゴム帯と皮帯を連結してその長さ方向へ伸縮自在に形成し、その中 間部をグラブ本体の外面に設けた輪環を挿通させ、該調節ベルトの先端部と上記 手口バンドの表面をベルベットクロスにより着説自在に係着した構成とすること により、適度に締め付けが得られ簡単にその締め付けを解除できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づき説明すると、図１に於いて符号１は手の挿 入のための切欠２を裏面に形成した皮革製の野球用グラブの本体、３は挿入した 手の抜け止めのために切欠２を横断して設けられた手口バンドを示し、該手口バ ンド３の一端は該本体１に縫着固定され、他端は皮紐４により該本体１に着脱可 能に固定される。 該手口バンド３の裏面には、手首とのフィット性を向上させるためフェルトか らなるクッション材６を縫着した。 以上の構成は従来のものと特に変わりがないが、本考案に於いては図２及び図 ３に示したように、該手口バンド３とクッション材６の間を挿通して、一端がグ ラブ本体１に縫着固定されるとともに他端が該バンド３の表面にベルベットクロ ス７により着脱自在に係着される該手口バンド３の長さ方向に延びた伸縮可能な 調節ベルト８を設けるようにし、該調節ベルト８の他端を引っ張って係着するこ とにより任意の強さで手首を締め付け、プレー中は手口バンド３がバックアップ しているのでグラブが手から外れることがなく、手口バンド３を外さずに調節ベ ルト８の係着を解除するだけで簡単にグラブから手を抜けるようにした。 該手口バンド３の他端は、グラブ本体１に設けた舌片状の係着片９に皮紐４で 着説可能に固定するようにし、これにより調節ベルト８の締め付けに伴い手口バ ンド３がグラブを大きく変形させることなく調節ベルト８に追従し、換言すれば 手口バンド３の抵抗が少なくなって小さな力で調節ベルト８を締め付けできるよ うになる。 また、係着片９はグラブ本体１の小指部分と連結してなく切込部９′を設けた ので、グラブ内の手の操作性にグラブが容易に追随できるようにした。 また、該調節ベルト８は、ゴム帯８ａと皮帯８ｂを連結してその長さ方向に伸 縮自在にするとともに、該ゴム帯８ａの端部を本体１に縫着し、皮帯８ｂを手口 バンド３とクッション材６の間に挿通させるようにした。 該調節ベルト８を円滑に摺動させるため、該手口バンド８の裏面及びクッショ ン材６の内面に合成樹脂皮革等の表面円滑性を有する補助材１０、１０を設ける ようにした。 該調節ベルト８の先端部の内面及び該手口バンド３の表面にフックとロープの ベルベットクロス７、７を縫着或いは接着により取り付け、該調節ベルト８の中 間部を該本体１の表面に取り付けた輪環１１を挿通して折り返し、該ベルベット クロス７により着脱自在に手口バンド３と調節ベルト８を係着した。 該調節ベルト８を手口バンド３から外しておき、手を両端が固定された手口ベ ルト３を挿通してグラブ内に入れ、該調節ベルト８を手首が適当な締め付け状態 になるように引いたのち先端部を手口ベルト３にベルベットクロス７で止める。 プレー中に調節ベルト８が外れることがあっても、手口ベルト３は多少ルーズ であっても外れないのでグラブの抜け落ちの不安が無い。該調節ベルト８を外せ ば、簡単にグラブが外せる。

【０００６】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、野球用グラブの手口バンドとクッション材 の間に、該手口バンドに沿って延び且つ一端がグラブ本体に、本体に固定され他 端が該バンドの表面に着脱自在に係着される伸縮可能な調節ベルトを設けたので 、調節ベルトを着脱すれば手口バンドを固定したまま簡単にグラブを着説でき、 該調節ベルトの引張りで使用中のフィット性を自在に調整でき、人の手の大少に 係らず万人に調整でき手口バンドは固定されているので使用中にグラブが外れる 不安もない等の効果があり、手口バンドの一端をグラブ本体から延びる舌片状の 係着片に皮紐で着脱可能に固定しておくことにより弱い力で調節ベルトを締める ことができ、手の動きの伝達性も極めて良好で、請求項３の構成とすることで前 記効果を一層確実にもたらすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の形態の１例を示す背面斜視図

【図２】 図１の２−２線部分の拡大断面図

【図３】 図１の３−３線部分の断面図

【符号の説明】

１ グラブ本体 ３ 手口バンド ４ 皮紐 ６ クッション材 ７ ベルベットクロス ８ 調節ベルト ８ａ ゴム帯 ８ｂ 皮帯 ９ 係着片 ９′ 切欠部 １１ 輪環

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 野球用グラブの本体へ一端を固定し他端
   を着脱可能に固定した手口バンドの裏面にクッション材
   を設けたものに於いて、該手口バンドとクッション材の
   間に、該手口バンドに沿って延び且つ一端がグラブ本体
   に、本体に固定され他端が該バンドの表面に着脱自在に
   係着される伸縮可能な調節ベルトを設けたことを特徴と
   する野球用グラブ。
2. 【請求項２】 上記手口バンドの上記他端をグラブ本体
   から延びる切欠部を設けた舌片状の係着片に皮紐で着脱
   可能に固定したことを特徴とする請求項１に記載の野球
   用グラブ。
3. 【請求項３】 上記調節ベルトをゴム帯と皮帯を連結し
   てその長さ方向へ伸縮自在に形成し、その中間部をグラ
   ブ本体の外面に設けた輪環を挿通させ、該調節ベルトの
   先端部と上記手口バンドの表面をベルベットクロスによ
   り着説自在に係着したことを特徴とする請求項１に記載
   の野球用グラブ。