JP3043934U - 収納装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一定の収納スペースを前後に分けて使用する従
来の収納装置にあっては、かなりのデッドスペースが必
要的に残ってしまう問題があった。 【解決手段】床レール3及び天井レール5と、これら床
レール3と天井レール5との間に位置した収納キャビネ
ット9L、9Rと、床レール3に摺動自在に係合した下
側スライド部材15と、天井レール5に摺動自在に係合
した上側スライド部材17とを備え、前記収納キャビネ
ット9L、9Rを、上下のスライド部材15、17に枢
軸ボルト59を介して回動自在に支持させたものであ
る。従って、収納キャビネット9L、9Rの後側にある
収納空間は収納キャビネット9L、9Rを回動させるか
又は回動させた状態で横へ移動させることで、いずれの
位置も、手前が完全に開放されるので、当該収納スペー
スの略全体をデッドスペースが生じること無く有効に利
用することができる。
来の収納装置にあっては、かなりのデッドスペースが必
要的に残ってしまう問題があった。 【解決手段】床レール3及び天井レール5と、これら床
レール3と天井レール5との間に位置した収納キャビネ
ット9L、9Rと、床レール3に摺動自在に係合した下
側スライド部材15と、天井レール5に摺動自在に係合
した上側スライド部材17とを備え、前記収納キャビネ
ット9L、9Rを、上下のスライド部材15、17に枢
軸ボルト59を介して回動自在に支持させたものであ
る。従って、収納キャビネット9L、9Rの後側にある
収納空間は収納キャビネット9L、9Rを回動させるか
又は回動させた状態で横へ移動させることで、いずれの
位置も、手前が完全に開放されるので、当該収納スペー
スの略全体をデッドスペースが生じること無く有効に利
用することができる。
Description
【0001】
本考案は、収納装置に係り、特に、後側収納空間の前に移動自在に配置される 収納キャビネットを備えた収納装置に関するものである。
【0002】
一定の収納スペースを効率良く使用するために、当該収納スペースを奥行き方 向で分割することが考えられる。例えば、当該収納スペースの奥側には適宜な収 納キャビネットを配置して、ここには比較的小さな物を整理して収納するように し、その手前は単なる空間にしておいて、ここには比較的大きな物を置くように した収納装置がある。 また、当該収納スペースにおける前部と後部に収納キャビネットを配置したも のもある。このタイプのものは、例えば、所謂スライド式書棚等に見られるよう に、後側には位置が固定した収納キャビネットを配置し、その前に左右方向へ移 動自在なスライドキャビネットを配置している。
【0003】
ところが、上記した従来の収納装置のうちの前者にあっては、収納キャビネッ トに対する物の出し入れがあまり不便にならないようにするためには、手前に置 くことのできる物の大きさや量が限られてしまうので、その収納スペースにおけ る半分近くをデッドスペースにしてしまうことを余儀無くされるという問題があ る。
【0004】 また、後者のスライドキャビネットを設けたものにあっては、スライドキャビ ネットの移動に必要な空間が残されていなければならないので、この空間が収納 には使用できないデッドスペースになってしまう。例えば、スライドキャビネッ トを一つだけとした場合、このスライドキャビネットの横幅は最大でも後側収納 空間の横幅の2分の1のサイズに制限されるので、当該収納スペース全体の略4 分の1がデッドスペースになってしまう。
【0005】 この場合、スライドキャビネットの横幅サイズを小さくしてその数を増やせば 、上記デッドスペースは小さくすることができる。 しかしながら、このようにすると、スライドキャビネットの使い勝手が悪くな ると共に、後側収納空間に物を出し入れするときはスライドキャビネットを幾つ か移動させては目的の物や場所を探し出すといった極めて面倒な使い方を余儀無 くされるため、扱いが面倒になり、しかも、多数のスライドキャビネットの移動 を許すための移動空間が多くなるので、結局は、ある程度のデッドスペースが必 要的に残ってしまうことになる。
【0006】 本考案は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、一定の収納スペ ースの略全体を有効に用いることができ、それでいて、当該収納スペースにおけ る物の出し入れをいずれの位置に対しても容易に行うことができる収納装置を提 供することを目的とする。
【0007】
この目的を達成するために、請求項1に記載の収納装置は、一定の収納スペー スにおける前部に配置される収納装置であって、床レール及び天井レールと、こ れら床レールと天井レールとの間に位置した収納キャビネットと、床レールに摺 動自在に係合した下側スライド部材と、天井レールに摺動自在に係合した上側ス ライド部材とを備え、前記収納キャビネットを、前記上下のスライド部材に垂直 軸の軸回りへ回動自在に支持させたものである。従って、収納キャビネットの後 側にある収納空間は収納キャビネットを回動させるか又は回動させた状態で横へ 移動させることで、いずれの位置も、手前が完全に開放されることになる。
【0008】 請求項2に記載の収納装置は、請求項1に記載した収納装置において、収納キ ャビネットの回動中心をこの収納キャビネットの横幅方向における一端側へ偏寄 した位置に設けたことにより、収納キャビネットが回動する際に後方へ突出する 量を小さくし、それによって、収納スペースの利用効率をより高めたものである 。
【0009】 請求項3に記載の収納装置は、請求項1又は2に記載した収納装置において、 収納キャビネットの回動範囲を床レールを下端とし天井レールを上端とする開口 部を閉じた格納位置とこの格納位置と直交する開き出し位置との間に規制するた めのストッパー手段を設け、収納キャビネットが格納位置に来ている状態ではそ の出入れ面が手前側を向くようにしたものであり、このようにすることで、収納 キャビネットの移動操作に手間取ることの無いようにした。
【0010】
以下に、本考案の実施の形態に係る収納装置1を図面に従って説明する。 この収納装置1は、前後2つの床レール3と、1つの天井レール5と、左右2 つのスライド枠7L、7Rと、左右2つの収納キャビネット9L、9R等から構 成されており、これら部材の大部分はアルミニュームにより形成されている。
【0011】 床レール3(詳細は図3及び図6を参照)は、左右方向(図1における左方へ 向かう方向を左側とし、同図における手前側を前方とする。以下の説明において 向きを言うときは、この方向によるものとする。)に長く、且つ、横断面が扁平 な横倒コ字形をした浅い溝状を為すように形成されている。 このような床レール3は、例えば、ウッドフロアーに浅い溝を削成して、そこ に嵌め込むように取り付ける。
【0012】 天井レール5(詳細は図4及び図7を参照)は、床レール3と略同じ長さを有 し、その横断面はC型鋼の横断面と略同様の形をしており、その開口部が下を向 く向きで設けられる。天井レール5の上面部の中間部下面からは左右方向へ互い に平行に延びる前後2つの内部壁11が突出している。13は天井レール5の左 右両端に固定された取付片を示し、天井レール5はこの取付片13を垂直な壁面 等にネジ止めすることで床レール3の上方に配置される。 尚、天井レール5は、室内の天井部に取り付けることもできる。この場合は、 天井レール5の上面部に多数の孔を形成しておいて、その孔を通したビス等で天 井に固定するとよい。勿論、この取付は上記した取付手段以外の手段であっても 差し支えない。
【0013】 スライド枠7L、7Rは角パイプにより形成され、前方から見て右側のスライ ド枠7Rは縦長のコ字形を為し、左側のスライド枠7Lは左右逆向きのコ字形を している。そして、スライド枠7L、7Rの高さは収納キャビネット9L、9R の丈より稍大きく、左右幅は収納キャビネット9L、9Rの左右幅の略2分の1 程度になっている。
【0014】 スライド枠7L、7Rの下辺部15には左右2つの足19(詳細は図3、図5 及び図6を参照)が固定されている。この足19は、下辺部15と直交するよう に位置し、その前後方向における中間部19aは左右方向から見て略U字形を為 すように形成され、この中間部19aに下辺部15が収まった状態で固定されて いる。 そして、足19の前後両端部には下に向かって開口したローラー配置凹部19 bが形成されており、このローラー配置凹部19bにローラー取付金具21が嵌 め込まれている。23は下側ローラー25を支持したローラー受け座を示し、こ のローラー受け座23は上記ローラー取付金具21に高さ調節自在に支持され、 それにより、足19のそれぞれに前後2つの下側ローラー25が設けられる。
【0015】 スライド枠7の上辺部17の上面には左右2つのローラー支持板27(詳細は 図4、図5及び図7を参照)が固定されている。このローラー支持板27は、矩 形の平板状をしたベース部27aと、ベース部27aの前後両端から立ち上がっ た側壁27b等から成り、ベース部27aが上辺部17に固定されている。そし て、前後両側壁27bからはそれぞれ左右2本の水平な支持軸29が外側へ向か って突設され、この支持軸29に上側ローラー31が回転自在に支持されている 。また、ベース部27aの中央部からは垂直な支持軸33が上に向かって突設さ れ、この支持軸33に振れ止めローラー35が回転自在に支持されている。
【0016】 上記した前後の下側ローラー25は前後の床レール3に各別に乗せられ、前後 の上側ローラー31は天井レール5の前後両下片5aの上面に各別に乗せられ、 これによって、スライド枠7が床レール3及び天井レール5に沿って摺動自在な るように支持される。そして、振れ止めローラー35は天井レール5の前後2つ の内部壁11の間に位置され、それにより、スライド枠7の前後方向への振れが 抑えられて、スライド枠7が垂直な姿勢に保持される。
【0017】 スライド枠7L、7Rの下辺部15の上面にはストッパー取付板37が、上辺 部17の下面には別のストッパー取付板37´がそれぞれ設けられている。これ らストッパー取付板37、37´は円板形をしており、その中心部が互いに同軸 上に位置した状態で、下辺部15、上辺部17の左右方向における略中間部に溶 接されている。
【0018】 下側のストッパー取付板37における上面の外周部には第一のストッパーピン 39と第二のストッパーピン41が突設されている。この第一のストッパーピン 39は、右側のスライド枠7Rにおいてはストッパー取付板37の中心の略右側 に設けられ、左側のスライド枠7Lにおいてはストッパー取付板37の中心の略 左側に設けられている。そして、第二のストッパーピン41はストッパー取付板 37の中心の略真後ろに設けられている。 これと同様、上側のストッパー取付板37´における下面の外周部にも第一及 び第二のストッパーピン39´、41´が突設されており、これらストッパーピ ン39´、41´は下側のストッパー取付板37における第一及び第二のストッ パーピン39、41と各別に対向した位置に設けられている。
【0019】 収納キャビネット9L、9Rは、上下方向に長い長方形状をしたフレーム43 と、多数の棚板45とから成り、フレーム43の横幅は、図1を見て分かるよう に、床レール3及び天井レール5の長さの半分より稍短い寸法になっている。 フレーム43の2つの側部47は互いに平行に対向した細身の框状になってお り、この側部47の下ざん47aの中間部どうしが下横木51により、側部47 の上ざん47bの中間部どうしが上横木53によりそれぞれ連結されている。側 部47の横幅は前記天井レール5の前後幅と略同じになっている。 そして、側部47の縦がまち47cのうち側部47どうしが互いに対向する側 の側面には上下方向へ一定のピッチで配列された図示しない多数のダボ取付孔が 形成されており、この図示しないダボ取付孔には棚受けダボ49(図3、図5参 照)が着脱自在に装着される。
【0020】 棚板45は上記棚受けダボ49の前後のものに掛け渡すように載せられる。こ の実施の形態においては、棚板45に、主として履物を載せるのに適したシュー ズラックを用いている。
【0021】 フレーム43の下横木51の下面と上横木53の上面には化粧板55が取り付 けられている。これら化粧板55は前記ストッパー取付板37、37´より小さ い円板形をしており、上下の化粧板55は、その中心部が互いに同軸上に位置し た状態で、下横木51、上横木53の左右方向における一端寄りの位置に溶接さ れている。 また、この下横木51の下面と上横木53の上面のうち化粧板55に一端側か ら近接した位置には、それぞれ、小さなストッパー片57が固定されている。
【0022】 左側の収納キャビネット9Lは左側のスライド枠7Lの内側に配置され、右側 の収納キャビネット9Rは右側のスライド枠7Rの内側に配置される。 スライド枠7L、7Rの下辺部15及び上辺部17のうちストッパー取付板3 7、37´の中心と対応した位置には図示しない枢軸挿通孔が形成され、この枢 軸挿通孔はストッパー取付板37、37´に達している。また、収納キャビネッ ト9L、9Rのフレーム43の下横木51及び上横木53のうち化粧板55の中 心と対応した位置にも図示しない枢軸挿通孔が形成され、この枢軸挿通孔は化粧 板55に達している。
【0023】 59は枢軸ボルトを示す。この枢軸ボルト59は、スライド枠7L、7Rに設 けられた図示しない枢軸挿通孔と収納キャビネット9L、9Rに設けられた図示 しない枢軸挿通孔をスライド枠7L、7R側から通され、下横木51、上横木5 3から突出した先端部にダブルナット61が取り付けられる。 これにより、左側の収納キャビネット9Lが左側のスライド枠7Lに枢軸ボル ト59を介して回動自在に支持され、右側の収納キャビネット9Rが右側のスラ イド枠7Rに枢軸ボルト59を介して回動自在に支持される。
【0024】 63(図5参照)は滑り性の良い材料によって円板形に形成されたスペーサを 示し、このスペーサ63は化粧板55より小さく、その中心部に枢軸ボルト59 が挿通された状態で、ストッパー取付板37、37´と化粧板55との間に介挿 されている。
【0025】 しかして、収納キャビネット9L、9Rはスライド枠7L、7Rに枢軸ボルト 59の軸回り方向へ回動自在に支持されると共に、スライド枠7L、7Rと一体 的に左右方向へ移動自在に設けられる。
【0026】 収納キャビネット9L、9Rの回動は中心角略90°の範囲内に規制される。 即ち、左側の収納キャビネット9Lの回動は、そのストッパー片57が第一のス トッパーピン39、39´に後方から当接した格納位置(図1及び図2に示し、 図8には実線で示す位置)と、ストッパー片57が第二のストッパーピン41、 41´に左側から当接した開き出し位置(図8に二点鎖線、一点鎖線で示す位置 )との間に規制される。また、右側の収納キャビネット9Rの回動は、そのスト ッパー片57が第一のストッパーピン39、39´に後方から当接した格納位置 (図1に示し、図8には実線で示す位置)と、ストッパー片57が第二のストッ パーピン41、41´に右側から当接した開き出し位置(図2から図4に示し、 図8には二点鎖線で示す位置)との間に規制される。
【0027】 収納キャビネット9L、9Rが格納位置に来た状態では、これら収納キャビネ ット9L、9Rが、床レール3を下端とし天井レール5を上端とする開口面を閉 じるように位置する。また、収納キャビネット9L、9Rが開き出し位置に来る と、これら収納キャビネット9L、9Rは上記開口面と直交する姿勢で位置し、 それによってこの開口面が大部分開放される。 尚、左右の収納キャビネット9L、9Rをいずれも格納位置へと移動させると きは、これら両収納キャビネット9L、9Rが互いに干渉することの無いように 、左側のスライド枠7Lをその移動範囲における略左端へ、右側のスライド枠7 Rを略右端へそれぞれ移動させる。
【0028】 前記ストッパー取付板37、37´のうちストッパーピン39、39´及び4 1、41´が突出している側の面には係合穴65(図3、図5参照)が形成され ており、この係合穴65はストッパーピン39、39´及び41、41´に近接 したところに設けられている。そして、収納キャビネット9L、9Rの上下の横 木51、53のうちストッパー片57の近くにはバネによって常時付勢された図 示しない係合凸部が設けられていて、この係合凸部が上記係合穴65に係合する ことによって、収納キャビネット9L、9Rに格納位置と開き出し位置とでそれ ぞれクリックストップがかかるようになっている。 収納装置1は以上のように構成されている。
【0029】 次に、収納装置1の使用方法を説明する(図8参照)。 図8は、収納装置1を、シューズクロークを兼ねた玄関用収納装置として用い た使用の一例を示すものである。 同図において、71は玄関フロアーを示し、この玄関フロアー71の一側部に 、間仕切り壁73等により囲まれて手前側のみ開口した凹部状のスペース75が 設けられている。このスペース75の平面積は畳約1枚程度の大きさになってい る。 このスペース75には、その奥端側の領域に多段型の収納ボックス77が配置 されると共に、手前側の領域に収納装置1が配置され、これら収納ボックス77 と収納装置1との間にはある程度の中間スペース79が残されている。
【0030】 収納装置1の床レール3は玄関フロアー71に固定され、天井レール5は左右 の間仕切り壁73に取り付けられている。 スペース75の前端開口面には2つ折りタイプの折戸81が左右2つ設けられ ており、収納装置1の収納キャビネット9L、9Rが格納位置に来ている状態で 折戸81を閉じることができるようになっている。 そして、例えば、収納ボックス77には雑貨品等を収納し、収納装置1の棚板 45には主として履物を載せ、中間スペース79にはスキー83やゴルフバッグ 85や三輪車87等の大きな物を収納する。
【0031】 そこで、折戸81を開くと、すぐ収納装置1が現れるので、収納キャビネット 9L、9Rに対する物の出し入れは、そのまま行う。 また、中間スペース79や収納ボックス77に対して物を出し入れするときは 、収納キャビネット9L及び/又は9Rを開き出し位置へと移動させる。即ち、 左側の収納キャビネット9Lは上方から見て時計回り方向へ回動させ、右側の収 納キャビネット9Rは反時計回り方向へ回動させる。このとき、これら収納キャ ビネット9L、9Rのうちスペース75の奥側へ変位する部位は前記枢軸ボルト 59から一端側の部分、即ち、収納キャビネット9L、9Rの横幅の4分の1程 度の部分だけであるから、この部分が中間スペース79に置いてある物にぶつか る惧れは非常に小さい。
【0032】 そして、収納ボックス9L、9Rを開き出し位置へ移動させてもこれがじゃま になって奥の物が出し入れできないときは、その収納キャビネット9L、9Rを 開き出し位置に出したままで左右へスライドさせる。例えば、スキー83を取り 出したいときは左側の収納キャビネット9Lを同図に一点鎖線で示すように右へ 移動してやれば、スキー83の手前が完全に開くので、スキー83を容易に取出 すことができる。 しかして、収納装置1にあっては、これ自体においてデッドスペースが生じる ことは殆ど無く、それでいて、後側の空間に対する物の出し入れも容易に行うこ とができる。
【0033】 尚、この実施の形態においては収納キャビネットを左側のもの9L及び右側の もの9Rの2つ設けたが、この収納キャビネットの数は使い勝手に応じて任意に 決めれば良い。例えば、当該収納スペースの間口が小さい場合は、収納キャビネ ットを9L又は9Rのいずれか一方だけとすれば良い。この場合でも、その一つ の収納キャビネット9L又は9Rを開き出し位置へ移動させたり横移動させるこ とは可能であるから、使い勝手が悪くなることは無い。 そして、当該収納スペースが大きい場合は、収納キャビネットの数を2以上設 ければ良い。 また、図8に示す使用例では収納スペース75の奥部全体に収納ボックス77 を配置したが、大型の物を収納したい場合は、収納ボックス77として間口の小 さいもの、例えば、収納ボックス77の間口の半分ぐらいのものを用いて、その 横に大きな空間を作っておくようにすることも考えられる。
【0034】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、実施の形態においては、スライド部材の構造を下端部が床レールに係 合し上端部が天井レールに係合する上下一体の構造としたが、本考案におけるス ライド部材は必ずしもこのような構造である必要は無い。 また、図8は本考案を使用するに当たってのほんの一例を示したものであり、 本考案の具体的な使用態様は様々なものが考えられる。その場合、当該収納スペ ースの奥行きが大きく無い場合は、中間スペース79を省いても差し支えないこ とは勿論である。
【0035】 また、実施の形態においては、収納キャビネットの側部を枠形に形成したが、 場合によっては、この側部を木製の鏡板を備えた框構造にして、その鏡板にダボ 取付孔を設けるようにしても良く、そのようにすることで、ダボ取付孔の形成を 楽に行うことができると共に、意匠的効果を高めることもできる。 更に、本考案における収納キャビネットが実施の形態に示したラック様のもの に限られることは無く、箱型をしたものその他各種の収納キャビネットとするこ とができる。 そして、本考案は居住空間内に設けられるものに限らず、各種の収納装置に広 く適用することができる。
【0036】
以上のように、本考案収納装置にあっては、収納キャビネットの後側にある収 納空間は収納キャビネットを回動させるか又は回動させた状態で横へ移動させる ことで、いずれの位置も、その手前が完全に開放されることになるので、当該収 納スペースの略全体をデッドスペースが生じること無く有効に利用することがで きる。
【0037】 請求項2の考案によれば、収納キャビネットの回動中心は、この収納キャビネ ットの横幅方向における一端側へ偏寄した位置に設けられているので、収納キャ ビネットが回動する際に後方へ突出する量が小さくて済み、それによって、収納 スペースの利用効率をより高めることができる。
【0038】 請求項3の考案によれば、収納キャビネットの回動範囲が規制されているので 、この回動操作にまごついたり、後に置いてある物にぶつけてしまうことも無く 、収納キャビネットの操作を安全且つ分かりやいものにすることができる。
【図1】本考案の実施の形態に係る収納装置を、左右の
収納キャビネットが格納位置に来ている状態で示す全体
正面図である。
収納キャビネットが格納位置に来ている状態で示す全体
正面図である。
【図2】図1に示す収納装置を、右側の収納キャビネッ
トが開き出し位置に来ている状態で示す全体斜視図であ
る。
トが開き出し位置に来ている状態で示す全体斜視図であ
る。
【図3】図1に示す収納装置の下端部の一部を拡大した
要部斜視図である。
要部斜視図である。
【図4】図1に示す収納装置の上端部の一部を拡大した
要部斜視図である。
要部斜視図である。
【図5】図1に示す収納装置の要部を一部省略して拡大
した正面図である。
した正面図である。
【図6】図3のA−A線に沿って切断した断面図であ
る。
る。
【図7】図4のB−B線に沿って切断した断面図であ
る。
る。
【図8】図1に示す示す収納装置を玄関用収納装置とし
て用いた使用の一例を示す水平断面図である。
て用いた使用の一例を示す水平断面図である。
1 収納装置 3 床レール 5 天井レール 9L 収納キャビネット 9R 収納キャビネット 15 下側のスライド部材 17 上側のスライド部材 39、41、57 ストッパー手段 39´、41´、57 ストッパー手段 59 垂直軸(回動中心) 75 収納スペース
Claims (3)
- 【請求項1】一定の収納スペースにおける前部に配置さ
れる収納装置であって、床レール及び天井レールと、こ
れら床レールと天井レールとの間に位置した収納キャビ
ネットと、床レールに摺動自在に係合した下側スライド
部材と、天井レールに摺動自在に係合した上側スライド
部材とを備え、前記収納キャビネットは前記上下のスラ
イド部材に垂直軸の軸回りへ回動自在に支持されたこと
を特徴とする収納装置。 - 【請求項2】請求項1に記載した収納装置において、収
納キャビネットの回動中心をこの収納キャビネットの横
幅方向における一端側へ偏寄した位置に設けたことを特
徴とする収納装置。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載した収納装置におい
て、収納キャビネットの回動範囲を床レールを下端とし
天井レールを上端とする開口部を閉じた格納位置とこの
格納位置と直交する開き出し位置との間に規制するため
のストッパー手段を設け、収納キャビネットが格納位置
に来ている状態ではその出入れ面が手前側を向くことを
特徴とする収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005116U JP3043934U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005116U JP3043934U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 収納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3043934U true JP3043934U (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=43178377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997005116U Expired - Lifetime JP3043934U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043934U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0617153U (ja) * | 1992-07-31 | 1994-03-04 | ミツミ電機株式会社 | 電気コネクタ |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP1997005116U patent/JP3043934U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0617153U (ja) * | 1992-07-31 | 1994-03-04 | ミツミ電機株式会社 | 電気コネクタ |
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